2025年11月 8日 (土)

御年「二十歳」の*istDsで、京王線ロケハン(南平付近)

京王が新車「2000系」を投入、の一報を聞いた時、
真っ先に脳裏をよぎったのは
「いよいよ7000系引退のカウントダウンが始まったな」
という事でした。
1984年のデビューから既に40年、
そろそろ肩を叩かれる時期なのかな、と思っていたので、
ついにその時が、と覚悟しました。

あわせて、「引退の花道に、
登場時の《赤帯》7000系を復活させてくれないかな」
とも思いました。
旧塗色復刻は流行りですから、
きっとやってくれるに違いない、と思ったわけです。

まぁでもやるとしたら引退間近になってからだろうな、
と思っていたら、意外と早くに「赤帯」復活の一報が。
せっかく近所を走っている京王なので、
撮りに行かねばなりません。

しかし、京王はいまいち「撮りたい」と思う列車がなく、
これまであまり真剣に撮影場所を探してきませんでしたので、
これを期に、まずは沿線の隅々をロケハンする事にしました。

今日は「赤帯」の運用はありませんでしたが、
むしろ、ロケハンに集中できるので幸いです。

そして、あくまでロケハンなので、
肩肘張らずに撮影が出来れば良い、という事で、
久しぶりに20年来の相棒、PENTAX *istDsを持ち出してみました。
購入したのは2005年、なんと今年「二十歳」です!
機械式のフィルムカメラならいざしらず、
デジタルのカメラで、これまで大きな故障をする事もなく
(とはいえ、軽微な故障や調整で2度ほどサービスセンターのお世話になりましたが)、
現役でこられたのは驚くべきことです。

今日は、あらかじめストビューで目星をつけていた、
高幡不動-南平間のカーブをロケハン。

まず、高幡不動駅を降りて浅川沿いに西へ歩き、
最初のカーブのところへ。
ストビューだと、道路が狭くて立てないかな、とか、
柵が高いかな、といろいろ気になりましたが、
現地に行くと、多少拝見がゴチャつく印象ですが、
編成は綺麗に撮れる場所であると分かりました。

まずは下り。ズームは約100mm(実焦点距離。以下全て)。

Imgp3192

撮影は13時少し前。
午後の遅い時間ならサイドに光が回るはず。
(冬場は厳しい?夏場限定かも)

数m位置をずらして、上りも狙って見ます。200mm。

Imgp3209

こちらは午前なら光が回るはず。
場所はほぼ同じですが、同じ時間帯で上りも下りも撮る事はできなさそう。

ちなみに、撮影中、7000系2連+9000系8連、が来たので、
ちょっと早めにレリーズを切り(7000系サイドをちゃんと入れたかったので)、
トリミングをしたのがこちら。これだと300mm相当くらい?

Imgp3203

7000系2連が9000系を牽引しているみたいでいいですね。
「電気機関車7000系」です(笑)
これ、いつか撮りたいと思っていたのです。
赤帯と共に、もっと光線のいい時に再チャレンジしたいです。

この場所の様子は分かったので、更に南平駅方面に歩きます。

次のカーブのところも、柵は高いかな?と思ってましたが、
全くそんな事はなく、普通に撮影することができます。
南平付近、狙い目だったんだなぁ、と今更。

こちらは下り。約135mm。

Imgp3228

この場所も、午後の遅い時間ならサイドまで光回りそうですが、
やはり夏季限定な気がします。
スカートに被る標識がちょっと気になりますね。
生成AIで消す事も出来たんですが、
このタイミングだと車輪と被っていたので、
標識を消すと車輪が1つしかない状態に(笑)

同じ場所から上り方向も。200mm。

Imgp3221

やはり、午前ならいい光が回るはずです。
250mmくらいで撮影するのがベスト、かな?

京王線で、安定した編成写真撮れる場所って意外とないよなぁ、
と思っていたので、今日一日で2箇所もポイントを確認でき、いい収穫でした。
朝早く起きて上りを中心に撮影できるといいな、と感じました。

この後、長沼まで足を伸ばし、
長沼公園の展望台からの試写もしましたが、
木々が茂りすぎてちょっと厳しい感じ。
1月くらいになって葉っぱが落ちたらなんとかなるかな?

帰路、柴崎の駅で降りたら夕焼けが綺麗でした。
AWBを曇り設定にして赤を強調。

Imgp3246

そうそう、こういう色味好きだったなぁ、と思いながら、
二十歳の古参デジイチとの撮影を楽しんだ一日でした。
(一度修理したメインダイヤルのスベりが再発しているのがちょっと心配…)

※写真は全て(最後の一枚を除いて)、
PENTAX *ist Ds
TAMRON 18-200mm F3.5-6.3 XR Di II LD Aspherical [IF] MACRO (Model A14)
京王線 高幡不動-南平 間
2025年11月7日

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2025年10月 9日 (木)

野岩鉄道へ (6・番外)野岩鉄道の未来を思う

野岩鉄道で撮影した主な写真は全てアップしたので、
本来なら前回のエントリーでシリーズ終了だったんですが、
今回、初めて野岩鉄道に趣いて、
いろいろ感じることがあったので、ちょっと書き留めておきたいと思います。

今回、野岩鉄道へ撮影に趣いた理由は、あくまで「6050系を撮りたかった」からです。
仮に、まだ東武で活躍していれば東武線内で良かったし、
あるいはもし会津鉄道で現役なら南会津方面でも良かったんです。

2025年現在であれば、「6050系を撮りたい」と思えば、
自動的に「野岩鉄道に行かざるをえない」わけです。

ところで、野岩鉄道を「やがん」と読むことを、
割と最近まで知りませんでした。
何となく「のいわ」なのかな、と(鉄道ファン失格です)。
それだけ、興味の範疇から大きく離れていた事になります。

いつも、見知らぬ路線に撮影に行く際、一番最初に始めるのは、
Windowsのダイヤグラム作成ソフト「OuDia」でダイヤを作る事です。
(今知ったんですが、「OuDiaSecond」なんてのが出来てる)
撮影可能時間帯のダイヤをちまちま入力すると、
簡易なダイヤグラムが生成される、というソフトで、
これをプリントしたりPDFにしてスマホに入れたりして現地に向かいます。

各駅・各列車の発停車時間をソフトに入力しながら、
「あれ、列車本数、これだけ?」と気がつきました。
普通列車が異様に少なく、特急「リバティ会津」とあまり変わりません。
ただこれは、野岩鉄道内は特急料金不要、かつ停車駅もほぼ全駅、
というカラクリがあるからだと分かり、ある程度納得いきましたが、
にしても、このダイヤの組み方はどうした事か、と思いました。
OuDiaにデータを入力する感覚だと、いすみ鉄道とえらく変わりません。

野岩鉄道と言えば、東武線浅草方面からの直通列車があり、
会津方面への観光列車が走っていて潤っている、というイメージがありましたが、
どうやらそれは20年以上前の事でした。
Wikipediaによると、野岩鉄道の輸送実績は、
「輸送密度」が1986年の2268人/1日だったのが、2021年は262人/1日で約11%に減少。
「収入実績」も、最盛期の1991年は6.5億円だったのが、2021年は1.8億円ほどで3割弱に減少。
まさか、こんなに「ローカル線化」しているとは思いませんでした。

そして、ここ数年の状況を振り返ってみると、
2022年春のダイヤ改正で東武との直通の普通列車がなくなるなど、
運用に大きな変化が生じたようです。

野岩鉄道が開業した頃は、
東武鉄道も日光と並んで会津方面への観光需要に
大きな期待をもっていたはずです。

かつての東武鉄道は、8000系が長年1両の廃止も出さずに延命してきたりとか、
5050系など釣り掛けモーターの電車が21世紀に入っても現役だったりとか、
6000系の車体だけ更新して6050系にしたりとか、
1720系の車体だけ更新して200系にしたりとか、などなど、
涙ぐましい努力をしていた会社です。
私鉄としてはかなりの路線長を有する会社なので、
地方のローカル線まで維持するには相当の苦労があった事は想像に難くありません。

ところが、スカイツリーが開業したあたりから状況は一変します
(そう、スカイツリーは東武の所有物です)。
新しい電車を次々と作り始め、
なんと鬼怒川方面ではSLを走らせるようになってきました。
日光はすっかり世界的な観光スポットにもなり、
外国人観光客で溢れかえっています。

こうなってくると、もはや、じり貧の会津方面にすがる理由などありません。
有り体な言い方をすれば切り捨てられた、という事でしょうか。
野岩鉄道社長のXのポストを見ていても、
東武鉄道との微妙な関係性を感じさせることが少なからずあります。

もちろん、年々乗客が減少していくこの状況に対し、
野岩鉄道が手をこまねいていたわけではありません。
ダイヤが大幅に変わった2022年、クラファンを実施して、
6050系を「やがぴぃカー」に改造したのが何よりの証しです。
6050系の社内に畳を敷く?と多少の疑問は感じましたが、
何か面白い事をして盛り上げたい、という気概は感じました。
(それに、外観に変化がなかったので、撮り鉄としては無問題です。)

この「やがぴぃカー」、本来は有料観光列車として走らせる事を念頭に改造されわけですが、
2025年春の改正で観光列車としての運用終了し、通常の各停・快速運用についています
(なので、撮影に行った時に乗車することができたわけですが)。
残念ながら、利用客増の起爆剤にはならなかったようです。

すぐ目の前の下今市-鬼怒川温泉には「SL大樹」が走っているわけですから、
その先の野岩鉄道にも鉄道ファンに来て欲しい、という狙いがあったんでしょうが、
恐らく、その当ては外れたんだろうと思います。
さすがに、6050系ではニッチでコアなファンしか興味を示さないでしょうし、
そういったファンは、改造などせずオリジナルのままである事の方を強く望んだだろう、
とも思うわけです。(いっそ、車体を6000系に戻します、
くらいの事をする方が、ファンは驚き仰け反った事でしょう。)

次に、目線を変えて一般の観光客に関してはいかがでしょうか。

ところで、前々から不思議だったのは、野岩鉄道の立ち位置です。
下今市から会津若松まで線路は一本で繋がっていますが、
その間、鉄道会社は「東武-野岩鉄道-会津鉄道-JR(只見線)」と入り乱れています。
簡単にまとめれば、国鉄会津線の終点だった会津滝ノ原駅(現・会津高原尾瀬口駅)から、
東武鬼怒川線の終点だった新藤原駅を結ぶ路線として建設開始されたのが国鉄野岩線で、
国鉄再建にともない工事が中断したものの、
第三セクターに引き継がれて、晴れて野岩鉄道として開業にこぎつけました。

すなわち、野岩鉄道(正確には会津鬼怒川線)は会津と鬼怒川を結ぶバイパス路線であり、
少しでも速く列車を走らせるため、
鉄橋やトンネルを多用した「高規格路線」として設計・建設されたわけです。

この事が、風光明媚な地域の路線なのに、
やたらトンネルばかりで景色を充分に堪能できない、という
「観光路線」としては致命的な状況を生み出してしまいました。
そしてそれが、現在の野岩鉄道の大きな足かせになっているように思われます。

もし、野岩鉄道が、あまりトンネルを掘ることなく、
カーブは多く速度は出せずとも鬼怒川に沿うように建設されていれば、
ひょっとしたら「SL大樹」の終着駅は会津田島辺りに設定されて、
秋になると見事な紅葉をたっぷり楽しめる、
まるで嵯峨野観光鉄道のような大人気観光スポットになったかもしれないな、
と想像してしまいます。
大赤字の国鉄が、無理して大枚はたいて高規格路線として建設しなければ、
と今更悔やんでも仕方ない事ですが。

車窓はお世辞にも風光明媚とは言えない野岩鉄道ですが、
一応、沿線には川治温泉、湯西川温泉(駅からはちょっと遠い)、
中三依温泉などの湯処が点在しているので、
日光方面の観光客の宿場として機能し得るのでは、と思うのですが、
どうも現実にはそうもいかないようです。
かつては日光駅まで乗り入れていた「AIZUマウントエクスプレス」が、
鬼怒川温泉駅止まりとなり、4往復→1往復に減便されてしまった事が、
その現実を証明しています。
(あるいは、観光バス移動のお客さんが多い、という事でしょうか?)

さて、どうしたもんじゃろうのぉ(たまに口をつく「とと姉ちゃん」の口癖)

て事で、「一般の観光客」と「鉄道ファン」、
2つの視点で、今後野岩鉄道はどうするべきか、考察してみたいと思います。

観光客については、
野岩鉄道内に「目的」となるべきところが少ない
(竜王峡の散策や、ダムウォッチ、温泉めぐりなど、
決して「何もない」という事はないんですが)事を考えると、
やはり、何とかして日光詣での観光客に宿泊してもらえるよう、
東武鉄道に頭を下げて?でも直通列車は復活させてほしい所です。
日光-下今市-新藤原-会津田島、の直通列車を、
1日に1往復でも良いので走らせるべきかと思います。
朝は会津田島→日光で「一泊してから日光へ行く人」向け、
夕方に日光→会津田島で「日光観光した後で宿泊地へ移動する人」向け、
の1往復で充分かと思います。
現状、この運用に一番近いのは「AIZUマウントエクスプレス」ですが、
午前中に往復する運用であり、
また、鬼怒川温泉駅止まりなので、
日光を絡めた移動の手段としてはほぼ機能していないと考えるべきです。
加えて、会津鉄道のAT-700形は、アコモは充分とはいえ、
観光列車としての存在感には乏しい車両と言わざるを得ません。
(何とか頑張って名鉄8500系を延命して欲しかった…。
あるいはJR東海からキハ85を買うとか、JR四国から185系を買うとか、
何か対応はなかったかな、とも考えてしまうのです)

列車本数ですが、さすがに現状だと少なすぎるように思います。
ちょっと竜王峡を散策して次の駅へ…と思うと次の列車は1時間半後、では、
1日で行動できる範囲がさすがに狭くなりすぎ、
乗り放題の切符を買っても途中下車する事を躊躇してしまいます
(先日、湯西川温泉駅で手持ち無沙汰になった経験者が語る)。
何とか、単コロ(1両編成)でもいいので、
新藤原(できれば鬼怒川温泉)-会津高原尾瀬口(できれば会津田島)を、
ひたすら往復するような運用が必要だと思います。

単コロなら、車両はどうしましょうか?
1Mの電車、というのは選択肢が少なそうです。
東武10000系のクモハを両運化、なんて荒技もありますが、
この際、ディーゼルカーでもいいかもしれません。
JR東日本から中古のキハ110を調達、でもいいでしょう。
コンパクトで小回りの利く車両でひたすらピストン輸送、
で構わないと思います。
(6050系は、土日など観光客が増えそうな時だけ投入でも、
この際構わないような気がします。
その方が希少価値が出るかもしれないので…)

でも本心は、鉄道ファン向けのアピールとして、
どこかからキハ40を調達してきて運用して欲しいところです。
「SL大樹」に乗って鬼怒川温泉駅に降り立つと、
そこに真っ赤なキハ40がいて、更に奥地へ進んで行ける…、
と想像すると、なんだか気持ちが高まってくるではありませんか
(全力で否定されそうですが)。

あえて、JR四国の「非カミンズ」のDMF15エンジンを搭載したキハ40を購入、
というウルトラCも考えられます。
勾配の多そうな野岩鉄道線内を、
非力なキハ40が「ぎゃあぁぁぁ~~~」
と騒音&排煙を撒き散らしながら走って行く様を想像すると、
気分は一気に国鉄時代に逆戻りです
(全力で否定…以下略)

ちょっと冗談混じりとなりましたが、
過疎ダイヤの改善、運行コストの低下(キハ40だと逆に上がりそう?)、
鉄道ファンの興味を惹く、といったポイントを考えると、
6050系という切り札は残しつつ、
メインは単コロの気動車で、という選択も、
意外と悪く無いように思います。
どうせ、東武から運用を切り離されて独立運用主体となっているなら、
好きなようになればいいんじゃないでしょうか。

そろそろまとめに入ります。

そもそも、野岩鉄道が、それ単体で集客を増やす術に乏しい路線であるため、
売上増、集客増を果たすには、ちょっとやそっとの事では対応できません。
実質的に東武鬼怒川線からの乗り換えないし直通だけが受け入れ口であり、
かつ、多くのお客様は更に奥の会津方面へ向かうであろうことを考えれば、
「沿線観光の開発(そのためには、気軽な途中下車が可能なダイヤの構築)」、
「宿泊客の増加」(何とか東武と仲直り?して日光への直通を復活させる)、
「鉄道ファンのエサになる列車の存在」(6050系以外の目玉の確保)、
といった要素をいかに充実させていくか、が鍵になっていくように思われます。

一ファンとしてできる事は限られていますが、
せめて、足繁く通って(もちろん切符を買って電車にも乗って)、
写真を撮って広報活動?にも努めていこうと思っています
(そんな気持ちでこんなエントリーを書いた次第です)

そして、トミーテック「鉄道コレクション」から、
「やがぴぃカー」2連のセットが出ている、と知ったので、
ついつい買ってしまいました(笑)

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2025年9月30日 (火)

野岩鉄道へ (5)川治湯元の俯瞰で終撮

寝不足でフラフラしながらの野岩鉄道撮影。
午後の早い時間ですが、早くも最終戦。
川治湯元駅を撮影できる俯瞰のポイントです。

県道23号線を川治ダム方面に向かう上り坂、
途中のヘアピンカーブの所から、
川治温泉の集落を見下ろすことができます。
しかも、すぐ近くには車を何台も駐車できるスペースが。
野岩鉄道沿いは、車での撮影に便利なところが多くて助かります。

とはいえ、なかなか交通量の多い、
しかも結構な大型トラックも走る県道なので、
三脚を据えるようなゆとりはありません。
本当は、GH4で動画も撮ろうと思いましたが、あえなく断念。
結局、最後の最後までX-S10の手持ち撮影となりました。

まずは、川治湯元駅に停車中の「リバティ会津」を。

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Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS (85mm)
(Fringer FR-FX20 [EF-FX II]使用)
1/500秒 F5.6 (ISO400)
野岩鉄道会津鬼怒川線 川治湯元駅
2025年9月22日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・小」)

そして、コンクリートの橋梁を渡るところは、
広角で広々と。

Dsf7376
Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS (18mm)
(Fringer FR-FX20 [EF-FX II]使用)
1/800秒 F5.6 (ISO400)
野岩鉄道会津鬼怒川線 川治温泉-川治湯元 間
2025年9月22日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・小」)

この後、折り返しの電車が来るダイヤだったと思いましたが、
どうやら季節臨だったようで何も来ず。
これで完全に戦意を喪失したので、
はるばるやってきた野岩鉄道の撮影、これに終了。
6050系、もっと撮りたかったなぁ~~。
今度は、紅葉か初雪の季節にでも再訪しましょう。

という事で、全5回シリーズの野岩鉄道撮影は完…、
となるべきところですが、
今回、初めての野岩鉄道でいろいろ思う所がありました。
時間、その辺りの事を書き連ねていこうかと思います。

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2025年9月27日 (土)

野岩鉄道へ (4)川治温泉のサイドビューは、まさに「国鉄様式」

愛車DS3に乗り込み、次に向かうは川治温泉駅ー川治湯元駅間のサイドビュー。
鬼怒川を渡る鉄橋を2箇所撮影できる場所です。
ここも、あらかじめストビューで目星をつけていたところ。

付近に車を停められそうなスペースあるけど、
ここって停めていいところ?怒られないかな、
と恐る恐る行ってみましたら、
現地の看板に「見返りヶ渕駐車場」の記載あり。
安心して車を停めて撮影ポイントへ移動。

両方の橋を一度に撮影できるポイントに陣取り、
まずは試し撮りしてプレビューした時、
強烈な既視感に襲われました。
あぁ、あの時の、とすぐ思い出しました。
以前、信越本線横川-軽井沢間の廃線跡に行った時、
旧線の「めがね橋」から、新線の橋梁を臨む事が出来ました。
あの時に見た、撮った景色にそっくりです。

1060194
旧信越本線 横川-軽井沢 間
2019年8月17日

Dsf7343
野岩鉄道会津鬼怒川線 川治温泉-川治湯元 間
2025年9月22日

実際に並べて見ると色々ちょっと違うなぁ、と思いますが、
深々とした緑の中に、
ちょっと無機質だけどスタイリッシュなコンクリートの橋、
というコントラストに、どこか「国鉄様式」とでも言いたくなるような、
独特の美を見出してしまいます。

という事で、ここでは「リバティ会津」号を撮影しました。
川治温泉駅寄りの橋梁は、
下を流れる川と一緒に撮るとちょっと中途半端な構図になりそうだったので、
手前にはえていた木をアクセントにした構図にしてみましたが、

Dsf7352
Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS (24mm)
(Fringer FR-FX20 [EF-FX II]使用)
1/500秒 F5.6 (ISO400)
野岩鉄道会津鬼怒川線 川治温泉-川治湯元 間
2025年9月22日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・小」)

さっきの試写の構図の方が良かったですね(苦笑)

で、トンネルを抜けた先、次の橋梁に差し掛かったところを遠巻きに。

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Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS (50mm)
(Fringer FR-FX20 [EF-FX II]使用)
1/800秒 F7.1 (ISO400)
野岩鉄道会津鬼怒川線 湯西川温泉-中三依温泉 間
2025年9月22日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・小」)

こちらは川を入れた構図に。
X-S10のフィルムシミュレーション「Velvia」の真価が発揮された、
緑の美しい1枚になりました。
これが6050系だとなお良かったんですが!

まだ昼時と言うのに、そろそろ体力の限界を迎えそうでしたので、
再びDS3に乗り込み、早くも最後のポイント、
その川治湯元駅の橋を俯瞰できる場所へ向かいます。

Dsf7367

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2025年9月26日 (金)

野岩鉄道へ (3)龍王峡駅横のせせらぎで動画撮り

最初、龍王峡駅で下り電車に乗り込んだ時、
発車してすぐの車窓にちょっとした渓谷と、
そこに掛かる小さな橋が目に付きましたので、
同駅に戻ってきたらまずはそこへ行こう、と決めていました。

Dsf7317

湯西川駅を出て龍王峡駅に到着後、
約10分で下り電車が戻ってきますので、
足早に小橋へ向かいます。
とはいえ渓谷沿いの遊歩道なので、
ちょっとした坂道などもあり、
うっかり足を滑らさないように気をつけないといけません
(ただでさえ寝不足でフラフラでしたので…)

現地到着して撮影準備完了後、
ザーッというせせらぎの音が耳に心地良いな、と思い、
ここは写真じゃなくて動画の方がいいな、と思い直しました。
とはいえ、車までGH4を取りに戻る時間は無いので、
X-S10の動画モードに切り替え、手持ちで撮影を決行。
こんな時、レンズとボディの併用で手ブレ補正が利くのが、
非常に助かります。


Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS
(Fringer FR-FX20 [EF-FX II]使用)
野岩鉄道会津鬼怒川線 龍王峡駅
2025年9月22日

龍王峡は、手軽な山道ハイキングを楽しめる場所、
として人気なんだそうです(興味が無いので全く知りませんでしたが)。
実際、若い人や外人さんなどもたくさんいらっしゃってましたので、
きっと紅葉シーズンになると、
駅前の広大な駐車場もいっぱいになるんだろうなぁ、と想像されました。

乗車の義務?を果たしたので車に戻り、
ここからは愛車シトロエンDS3にて現場を巡ります。

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2025年9月25日 (木)

野岩鉄道へ (2)湯西川温泉駅のダム湖でAIZUマウントエクスプレス撮り

中三依温泉駅で念願の6050系に乗車したと思ったら、
すぐ隣の湯西川温泉駅で下車しました。
あと10分ほどすると、
「AIZUマウントエクスプレス」がやってくる事が分かっていたので、
それを赤夕大橋(あかゆうおおはし)から撮ろう、と思ったからです。

初めての野岩鉄道でしたので、
あらかじめGoogleマップをよく見て予習し、
ここはきっといい写真が撮れる場所、と狙いを定めておりました。
とまぁ、そんな自慢げに話しをする事ではなく、
きっと同業者の皆さんの100人中120人(?)は同じ事を考えるはずです。

駅を降りてすぐ近く、というのもありがたいですし、
もし車できた場合も、駅に(ほぼ)併設している
「道の駅 湯西川」に駐車する事もできます。

本来は湯西川が流れていたこの場所は、
下流に建設された五十里(いかり)ダムの建設により姿を現した、
五十里湖というダム湖になっているようですが、
かなり水量が少ないように見えます。
普段からこんな感じなのか、
それとも小雨で貯水量が少ないのか?

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Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS (18mm)
(Fringer FR-FX20 [EF-FX II]使用)
1/800秒 F7.1 (ISO400)
野岩鉄道会津鬼怒川線 湯西川温泉-中三依温泉 間
2025年9月22日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・小」)

茶色い巨大な湯西川橋梁を渡る、赤い小さな気動車。
かつては名鉄の名車、キハ8500がその役割を担っていました。
その頃にも来ておくべきだったなぁ、と思います。

Dsf7261_7267_7270_7273_7276

後から好きな画角を作れるように、と思って
複数のカットを撮影し、Photoshopで合成。
こんな事を気楽に出来るようになったのも、ありがたい事です。

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鉄橋を見下ろす広場に、
「野岩鉄道 会津鬼怒川線開通記念」の碑を見つけました。
眼下の鉄橋、ガセン(架線)がなければ、
真上から見下ろすカットを撮影できたんですが。
工夫次第でなんとか出来るかな。次トライしてみましょう。

さて、AIZU~を撮れたのはいいものの、
ここから龍王峡駅方面に行く列車は、
後1時間半近くも待たねばなりません。
元気なら付近を散策して風景写真など撮って回るところですが、
ちょっと道の駅を覗いた後は、
駅改札横のベンチに座り込んで一眠り…。
前夜の不眠を恨むばかりです。

ちょっと早めにホームに降りると、
トンネル駅を盛り上げるためか、
松明を模したようなライトがいくつか。
観光鉄道の雰囲気作りでしょうが、
ちょっと物足りなさも感じます。
その辺りの考察はまた改めて。

Dsf7305

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2025年9月24日 (水)

野岩鉄道へ (1)中三依温泉駅で6050系撮り

今年の夏は特に暑かったですね、
というセリフは毎年毎年、イヤと言う程耳にしてますが、
実際問題、徒歩10分ほどの郵便局に行って戻ったら熱中症寸前、
といった経験を実際にしてますので、
決してただの「季節の挨拶」じゃない事は確かです。

そんな気候なので、今夏は撮影に行くことを控えておりました。
じゃあ、関東近辺で多少なりとも涼しく撮れそうな所はあるかな?、
と考えて地図を見ていた時、
右上の方に気になる路線を見つけました。
「野岩鉄道」です。
なぜ野岩鉄道か?野岩鉄道には6050系がいるからです。

かつて、西新井に住んでいました。
なので、毎日のように東武線に乗っておりましたが、
当然、6050系の快速もしばしば目にしていたので、
とても馴染み深い車両です。
しかし、満足のいく写真を撮る事が出来ませんでした。
思い出すのは、梅島駅のホームから撮った1枚。

Imgp0488
PENTAX *ist Ds
Tamron 35-135mm F3.5-4.5 [40A]
1/500秒 F8.0 (ISO400)
東武鉄道 梅島駅
2005年5月22日

※Photoshop様のおかげで画角など修正できて、
20年越しに見られる写真になった(泣)

以来、いつかはちゃんと6050系を撮らないと、
と思っているうちに、東武線からは姿を消し(改造車は除く)、
気付けば、野岩鉄道に2両編成2本が残るのみになっていました。

ちょうど、水戸方面に所要があったついでもあり、
宇都宮近辺で一泊して野岩鉄道に、という予定を立てて決行。
ところが、日頃「快食、快眠、快便」だけが取り柄のはずなのに、
その日はついに一睡もすることができず、
フラフラのまま撮影に行く事になってしまいました。
本当は、X-S10で写真を撮りつつ、
買ったばかりのDMC-GH4で動画のテストをしつつ、
買ってから試写をしてなかったミノルタ・セミで試し撮りをしつつ、
なんて予定を立てていましたが、写真を撮るので精一杯。
何とも口惜しい撮影行となってしまいました。

という事で、まずは中三依温泉駅(なかみより、と読むらしい)で撮影した6050系を。

Dsf7234
Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS (135mm)
1/400秒 F5.6 (ISO400)

Dsf7249
Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS (18mm)
1/800秒 F5.6 (ISO400)

※共に、
Fujifilm X-S10
野岩鉄道 中三依温泉駅
2025年9月22日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・小」)

お久しぶり、の6050系。
やってきたのは「やがぴぃカー」として改造された61103Fでした。
中身は随分リファインされていましたが、
外見はそのままにしてくれているのがとてもありがたい事です。

本当は、1日かけて2,3本は撮りたい、と思ってましたが、
結局、この日はこの1本を撮ったのみ。無念。
でも、撮った後すぐ乗り込み、懐かしい6050系の走りを堪能できました。

野岩鉄道は本数が少ないので車で行きましたが、
「乗らずに写真だけ撮って帰る」のは鉄道ファンとしてあるまじき行為、
と思い、最近は必ず周遊券など高い切符を買って乗車するようにしています。

幸い、竜王峡駅の駅前は市営の無料駐車場があるので、
そこに車を停め、野岩鉄道内のフリー切符を購入の上、
中三依温泉駅までやってきて、
そして6050系に乗って元に戻ろうとした、という次第。

で、すぐ隣の湯西川温泉駅で降りて、
鉄橋を走る「AIZUマウントエクスプレス」を狙います。

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2025年9月11日 (木)

今時のZuikoの写りに感嘆(12-200mm&7-14mm PRO)

東京にいると、
機材のレンタル業者がいろいろあるので、
買うほどではない機材、
あるいは高くてとても変えない機材を、
気軽に借りる事ができるので重宝します。

仕事の絡みで、マイクロフォーサーズのレンズを2本借りる機会がありました。
いずれも、新宿の「マップレンタル」さんにて借用。

まずは、広角12mmから望遠200mmまでの超望遠ズーム、
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3」です。

手持ちのM4/3のカメラはパナソニックの「DMC-GX7」ですが、
純正の超望遠ズームは「14-140mm」の10倍ズーム(以前使ってた、既に売却済み)。
それに大して、こちらは16.7倍のズーム比率で、
35mm判換算で24-400mmですから、
これ1本あれば全ての用が足りてしまいます。

試写は、レンタルしてすぐに新宿駅近辺にて。

まずは広角端を、意地悪く絞り開放で。

1070257
Panasonic DMC-GX7
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3 (12mm)
1/640秒 F3.5 (ISO200)

お見事!

次いで、同じ場所からテレ端を、やはり絞り開放で。
羽田へ向かう航空機の航路になっているので、真下から見上げる感じで。

1070263
Panasonic DMC-GX7
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3 (200mm)
1/640秒 F6.3 (ISO400)

お見事!その2。

続いて借りたのは、超広角ズームの
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」。
35mm判換算で14-28mmの広角をカバー。
PROを名乗るだけに、新品価格は約20万円!

こちらは、広角端の1枚で、やはり絞りは開放。

1070295
Panasonic DMC-GX7
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO (7mm)
1/80秒 F2.8 (ISO400)

お見事!!その3…を通り越して、
ま、参りました…。
PRO銘は伊達ではありませんでした。

このブログを読んで頂けるとお分かり頂けると思いますが、
基本、使っているレンズはFDレンズなどの1960~80年代のもの。
GX7にしろX-S10にしろ、
本来使用すべき純正レンズを使用していません。
そこまで予算が回らない…、という理由もありますが、
古くてもシャープで写りのいいレンズはあるんだ、
という事を体現したい事や、
そもそもジャンクのレンズをバラして整備する事自体が趣味なので、
純正レンズを欲しい、と思うに至らないのが実状です。

しかし、実際に「今時」のレンズを使ってみると、
20世紀のレンズとは雲泥の違いがあるんだなぁ、
と、否応なく気付かされてしまいます。

数日後には、今度はパナソニックの「Leica 8-18mm」を借りる事になっています。
こちらは果たしてどんな写りをする事か、今から楽しみにしています。
(いいレンズを借りる面白さに気付いてしまって、
さぁどうしましょう、と困っているところです。笑)

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2025年9月10日 (水)

3年越しに公開、SR-T101 in 拝島

2007年にこのブログを開設した理由は、
年賀状用に購入したエプソンのプリンター「PM-A950」のおかげで、
昔撮影したフィルムを簡単にデータ化できるようになったから、でした。
2つめの投稿で、その事に触れています。
2007年6月9日「鉄道を撮るのが好きです」

以後、フィルムスキャナー「EPSON F-3200」を購入したり、
ケンコーの「スライドデジコピア DC-N1」をNikon D7000に取り付けてデュープしたり、
といった変遷はありつつ、
このブログの主なコンテンツとして公開を続けて参りました。

しかし、実はちょっとスランプに陥る出来事がありました。
以下に公開する写真のネガをデュープした画像を、
思ったように作り込む事ができず、
何度も何度も作り直したり、ソフトを買ったり、
といった事を繰り返しつつも、
結局満足のいく出来に仕上げる事が出来なかったのです。

その年の夏、ロモグラフィーから発売された「DigitaLIZA+」を購入し、
これでデュープが楽に出来るようになる、と喜んでいたわけですが
2022年6月12日「Lomography DigitaLIZA+を導入、デジタルデュープの決定版となるか?」)、
12月にSR-T101で撮影したネガをX-T10でデュープし、
LightroomやPhotoshopで調整しても、全然「いい色」に仕上がってくれないのです。
D7000の頃は何の苦労もしなかったのに何故?、とドツボにはまってしまいました。

それで色々調べていく過程で、
Lightroom用のネガデュープ画像調整用のプラグインである「Negative Lab Pro」の存在を知り、
1万円くらいするソフトでしたが購入してインストール。
これで何とかネガを処理する事ができるようになりました
(Nikon Fで南武線浜川崎支線を撮影したネガは、
割とよく処理できたので、2023年8月13日に公開しております)。

しかし、遡ってSR-T101のネガを処理しようとしても、
どうにも納得のいく色に仕上がりません。
なんで?と首を傾げつつ、結局お蔵入りのままになっておりました。

今回、思う所あって、デュープするカメラを「X-S10」に交換し、
再度デュープを試みてみました。
その際、今までとはカメラの設定を変えてみました。
今までは、カメラ側のノイズを少しでも減らすため、と思い、
感度はISO200に設定し、また、レンズの解像度を少しでも高くするため、
と思って2段絞ってF5.6にしていましたが、
感度は1600に、絞りはF4.0に設定。
これで、シャッター速度を4段分速くする事が出来ました。

実は、いつもデュープした画像を見ていると、
画像のフチの方が滲む事がよくありました。
なんでこんな滲みが出るのか?と疑問に思ってましたが、
ひょっとすると、シャッター速度が遅い(1秒前後くらい)のが原因では、
と思って試してみたわけですが、
シャッター速度が速くなった事で、その傾向は少なくなった気がします。

そして、「Negative Lab Pro」の取り込み方法にもだいぶ慣れてきた事もあり、
ようやく、何とか納得のいく画像を作る事ができました。
苦節3年弱、随分時間がかかってしまいました。

以下の画像は、ほぼLightroom上で全て仕上げております。
(Negative Labの調整だけでなく、
Lightroomの現像設定で色温度や明るさなども調整)

拝島駅を下車後、横田基地へ通じる貨物線の沿線を歩き、
そこから青梅線・五日市線・八高線が分岐する方面へ移動、
更に玉川上水沿いに八高線の鉄橋、青梅線と公園の銀杏とのツーショット、
といった具合でグルッと散策した記録です。

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ミノルタのカメラは、かつて、兄が「XE」を所有していて、
それを借りて撮影した写真が『鉄道ダイヤ情報』に載った事があります。

このSR-T101は、毎度ながらのハードオフで見つけたジャンク。
ペンタ部にヘコみがある事、ファインダー内にスジがある事、
露出計が不動な事でジャンク扱いでしたが、
全体的には傷も少なく、塗装も綺麗なブラックボディ、
そして機械式シャッターは問題なく動作してそう、
といった理由で購入したものです。

「XEにMC 50mmだけつけて撮影」のスタイルが大好きでしたので、
ボディがSR-T101に変わったとはいえ、
とても懐かしい感情を抱きつつ撮影を楽しんだ事を覚えております。
(実は12月3日にも同じ行程で撮影したのに、
フィルムの装填に失敗していて写っていなかったのでリトライした、
という苦い思い出もあるんですが…)

20221204_123405

※写真は全て、
Minolta SR-T101
MC Rokkor-PG 50mm F1.4
New MD Zoom 70-210mm F4
Kodak ProFotoXL 100
2022年12月4日

※デュープ機材
Fujifilm X-S10
Canon New FD50mm F3.5 Macro
「Negative Lab Pro」にて処理

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2025年9月 9日 (火)

110円のリコー「オートハーフSE」の優秀さに驚く (※そしてブログ再開のあいさつ)

わたくし事ですが、
8月末で、12年間勤務した会社を退職しました。
社長が替わったり長年一緒に仕事をした同僚がやめたり、
みたいな事が続き、様々な環境の変化に体も頭もついてこず、
不整脈の症状も出たりとストレスが溜まりまくっていたので、
ここで区切りをつけないとこれから大変な事になりそう、と思っての判段でした。

本当は、すぐにも転職先を探さないといけないんですが、
どうにも再起動が掛からないので、
この際、あちこち撮影にでも行こうかと思っております…、
なんですが、こうも暑いと、屋外活動は体に応えるのであまり出歩けません。
まったく困ってしまいます。

こんな感じだったので、ここ1、2年ほどの間に撮影した写真、
あまりアップ出来ていなかったので、
ボチボチと公開していこうと思っております。

古い方から紹介すべきなんですが、
先に一番新しいところから。

先日、捜し物で(毎度おなじみの)ハードオフに行きましたら、
なかなか綺麗な個体の「リコー オートハーフ」を見つけました。
貴重なキャップ付きで、なんと110円!
これなら飾りでもいいや、と思ってお持ち帰り。

250904170447023

まぁでもせっかくなので、と動作チェックしてみると、
ゼンマイ式の巻き上げ機構は問題なさそうだし、
セレン光式の露出計も一応反応している。
これなら問題なく撮影できんじゃない?と思って、
早速、横浜方面に用があるついでに試写してきました。

Fujicolor100で撮影したネガを、X-S10でデュープしてみたわけですが、
正直、こんなにちゃんと写るの!?、と驚くカットがいくつもありました。
オートハーフは焦点固定カメラなので、
そこまでシャープにきっちりとは写らないだろう、と高を括っておりました。
こんな事だと、ゾーンフォーカス式のPEN EES-2の存在意義が問われる事になってしまいます。

250906_0a

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250906_08a

実は、最初の10数枚くらい、
フィルム感度の設定を間違えて「400」にしちゃっていたので、
露光量が足りなかったはずなんですが、
それらのカットの方がいいネガの具合のような印象でした。
セレンが弱って本来の能力を発揮していないからかな?、
という予想が出来ます。
次回は、あえて感度を間違えて、
本来よりも1段か2段、上で設定してみようと思います。

ゼンマイを巻く以外は、シャッターボタンを押すだけ、
という超簡易な操作性のカメラですが、
こんなにしっかり写るとは思わず驚いてしまいました。
こうなると、PENTAX17を買う理由が無くなってしまいそう…。
(どのみち、その予算はないんですが)

250906153233592

※写真は全て、
Ricoh Auto Half SE
Fujicolor 100
2025年9月6日
横浜(高島貨物線近辺)

※デュープ機材
Fujifilm X-S10
Canon New FD50mm F3.5 Macro

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2025年5月 5日 (月)

野田線8111F、ポートレート

Dsf6644
Fujifilm X-S10
Tamron SP 80-200mm F2.8 LD [30A] (200mm)
1/2000秒 F2.8 (ISO160)
東武野田線(アーバンパークライン) 塚田-馬込沢 間
2025年5月4日

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2025年1月 4日 (土)

銚子電鉄 3000形「澪つくし」号 2024年の瀬(YouTube)

実はまだ、8月に徳島で撮影した写真や、
11月に箱根登山鉄道を撮影した写真(結構いいのが撮れた)
をアップ出来ていないんですが、
2024年の暮れ、12月30日から31日にかけて、
銚子電鉄の撮影に行ったので、
その際に撮った動画を先にご紹介したいと思います。

動画の撮影は「Nikon 1 J5」。
レンズは3本で、
・Fujinon-TV.Z C6x18 18-108mm F2.5
・COSMICAR TV 6.5mm F1.8
・TEFNON ZOOM 80-200mm F4.5-5.6
の3本。素直じゃない組み合わせです(笑)
そして、録音はZoom H1でサイマル収録
(55秒辺りからのカットのみJ5の内蔵マイク。
また、後半の俯瞰カットは音声なし・BGMのみです)

昨年6月に銚子電鉄に行った時は実に13年振りだったので、
ロケハン的な気持ちもありましたが、
今回はその体験も交えて撮影ポイントを選びました。

今回は、両日とも3000形(元・京王5000形)が運用に入り、
2000形や元・南海の新入りは出番なしだったのがちょっと残念。
2編成目の南海も、じきに運用に入るはずなので、
2000形はちゃんと撮っておきたいところではあります。

なお、写真の方は今回もフィルムカメラで、
久しぶりに「PENTAX K2」を持ち出し、フィルムはKodak Proimage100。
こちらも現像は完了しているので、
順次ご紹介していこうと思います。

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2024年11月18日 (月)

久しぶりの高徳線、今度は「西から東」

Dsf4732
Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS (18mm)
(Fringer FR-FX20 [EF-FX II]使用)
1/800秒 F5.6 (ISO200)
JR高徳線 佐古-吉成 間
2024年8月25日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・小」)

上京後、実家は何度か引っ越しておりますが、
現在は、高徳線の鮎喰川橋梁の程近く。
なので、時間があったら「あの写真」をまた撮りたいな、
と思っておりました。
以前、夕焼けバックに撮影した、あの場所へ。

990117_08
※2008年5月8日のエントリーより

手前に写る「こんにゃく橋」はもうありませんが、
鮎喰川と高徳線の写真は、是非また撮りたい。

と、今回は時間の都合、「東から西」ではなく「西から東」向きで撮影しました。
というか、むしろこちらから撮る方が一般的な気がします。
(同じ橋の上から、3人ほど同業者が撮影しておりました。)

西から撮れば、手前に潜水橋(沈下橋)も絡める事ができます。
奥の雲も夏っぽくて、こちら向きもいいものだな、と思った次第。

Dsf4741
Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS (50mm)
(Fringer FR-FX20 [EF-FX II]使用)
1/800秒 F5.6 (ISO200)
JR高徳線 佐古-吉成 間
2024年8月25日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・小」)

240825_05
Olympus PEN EES-2
Kodak Gold200
2024年8月25日

※デュープ機材
Fujifilm X-S10
Canon New FD50mm F3.5 Macro

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2024年11月10日 (日)

久しぶりの牟岐線、初めましての牟岐線

8月の後半、徳島に帰省をいたしました。
今回は実家の片付けや荷物の輸送などの都合もあり、
久しぶりに単身の、そして車での帰省となりました。

そして、折角なので、と兄に連れられて久しぶりの牟岐線撮影。

まずは、中学生の時から通い慣れた勝浦川の北岸辺り。

Dsf4683
Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS (35mm)
(Fringer FR-FX20 [EF-FX II]使用)
1/1000秒 F5.6 (ISO200)
JR牟岐線 地蔵橋-中田 間
2024年8月24日
(フィルムシミュレーション「PROVIA」/グレインエフェクト「弱・小」)

ここ数年、全国的にキハ40系が数を減らしている事もあり、
徳島に撮影に来る人も随分増えた、と聞きます。
90年代、徳島で撮影していた時に、
撮り鉄さんに出会った事なんて皆無でしたので、
何とも不思議でなりません。
そして、個人的には、この撮り慣れた四国色が何とも懐かしい。
X-S10の色の良さも相まって、こんなに緑豊かに撮影する事が出来ました。

この後、更に南下して撮影をしましたが、
折角なら、と「一度は行ってみたい」と思いつつ、
ついに足を運ぶ事の無かった阿波赤石駅付近に行ってみました。
かつて、ホンダ・CR-Xを走らせながら、
ここからだといい写真撮れそうだな、と思っていた橋の上から。

Dsf4705
Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS (18mm)
(Fringer FR-FX20 [EF-FX II]使用)
1/1000秒 F5.6 (ISO200)
JR牟岐線 南小松島-阿波赤石 間
2024年8月24日
(フィルムシミュレーション「Velvia」/グレインエフェクト「弱・小」)

いい!やっぱりいい場所でした。
あぁ、だったら20年前にもここに撮りにきたかったなぁ、
と、ちょっとした後悔も感じつつ、
念願の1枚を撮る事が出来ました。

240824_2a
Olympus PEN EES-2
Kodak Gold200
2024年8月24日

※デュープ機材
Fujifilm X-S10
Canon New FD50mm F3.5 Macro

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2024年10月 4日 (金)

銚子へ ~Canon PにFerrania P30を詰めて (6)「1000人画廊」でDS3を撮ってからの犬吠埼

6月29日に銚子電鉄を撮影した後は、
利根川を渡って北上し、神栖の宿で一泊しました。
そもそも、この銚子行は、
中古で購入した「シトロエンDS3」のドライブも兼ねての小旅行。
翌30日は、神栖の海岸線の名所「1000人画廊」に行き、
DS3の写真を何枚も撮影したのでした。

240630_33
Canon P (Populaire)
LZOS Jupiter-12 35mm F2.8
Ferrania P30
神栖市「1000人画廊」付近
2024年6月30日

Dsf4447
Fujifilm X-S10
Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS (35mm)
神栖市「1000人画廊」付近
2024年6月30日

結婚直後にホンダ・ビートを手放して以来、
久しぶりのマニュアル車。
気持ち的には「終の車」のつもりで買いました。
五体満足なうちに存分に乗り回すつもりです。
(夏の帰省時に新東名でエンコしましたが、
その話しはまたの機会に…)

神栖でDS3を撮った後は、
鹿島線の鉄橋にでも撮りに行って帰ろうかなぁ、
などと考えていましたが、
前日はいまいち消化不良だった事もあり、
ロケハンを兼ねて再度銚子へ向かいました。

あの小高い丘から見下ろして撮れないかなぁ、
と思った辺りに車を走らせたらビンゴ。
でも、夏場で下草がボーボーだったので、
また冬場に出直して撮り直そうと思います。

そんなわけで、最後は犬吠の駅に寄ってスナップを。
今日は、「南海い銚子」な中古車がスジに入っておりました。

240630_35
Canon P (Populaire)
LZOS Jupiter-12 35mm F2.8
Ferrania P30
銚子電鉄 犬吠駅
2024年6月30日

駅のすぐ横の踏切付近にて。

240630_36
Canon P (Populaire)
LZOS Jupiter-12 35mm F2.8
Ferrania P30
銚子電鉄 犬吠駅付近
2024年6月30日

畑に囲まれた銚子電鉄に緑色の車体がよく似合いますが、
白黒じゃ伝わりにくいかな…と思い、
フォトショでカラー化を試してみました(笑)

240630_36_4c
Canon P (Populaire)
LZOS Jupiter-12 35mm F2.8
Ferrania P30
銚子電鉄 犬吠駅付近
2024年6月30日
※Photoshopニューラルフィルターでカラー化

久しぶりの銚子電鉄を堪能してきました。
まだまだ撮れそうな場所ありましたし、
2本目の「南海い銚子」も入ってきたようなので、
そう遠からず再訪したいと思っております。

【デュープ】
Fujifilm X-T10
Canon New FD50mm F3.5 Macro
「Negative Lab Pro」にて処理

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