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2007年6月15日 (金)

あまり撮った事のない白黒写真

写真を撮り始めて18年になるが、いわゆる白黒写真を撮った事はほとんど無い。
僕の記憶だと、以下の写真を撮りに行った、その時だけなように思う。
920429_22
EOS630QD
EF35-70mm F3.5-4.5
FUJI NEOPAN F
1/20秒 F11
Kenko YA3フィルター使用
JR高徳線・徳島線 佐古駅構内
1992年4月29日

そもそも、僕が白黒写真を撮らなかった理由がひねくれている。
当時、多分珍しい彗星が近づいているか何かの理由で天体撮影のイロハが載った本を買った。
すると、後半は白黒フィルムの現像、印画の解説が載っていた。
「自分で現像ができる!」というのは、当時中学生だった僕には非常な驚きであった。

と同時に、確かこの本に書いてあったと思うのだが、
「白黒フィルムをラボに持ち込んで現像、プリントするのは邪道」
という固定概念ができてしまった。
なので、もし、白黒写真を撮るなら、全ての現像セットを揃えてから!、と思ったわけである。
本格思考と言えば聞こえはいいが、あの時、そう意固地にならなければ、
もっといろいろ気軽に白黒写真を撮って楽しんでいただろうなぁ、と思う。

この佐古駅というのは、この数ヶ月後に、高架線への切り替えが行われる事になっていた。
(ほんの少し、写真一番右に橋脚らしきものが写っている)

地上線の記録を残さねば、と思い、なら、なんとなく白黒の方が「昔懐かし」っぽい雰囲気になるかな、
という単純な理由で白黒撮影を敢行したのである。
当時は高校に進学したばかりの頃で、あまり深いことを考えず、何も恐れず好きな事ができたんだな、
と、自分の事ながら驚いてしまう。
「若かったあの頃、何も怖くなかった」
とは、かぐや姫の名曲「神田川」の一節だが、
ホント、男30歳にもなると、その意味が分かってくるものだ。

初めてのモノクロ、という割には、事前に勉強していたのであろう、
オレンジ色のフィルターをつけてコントラストを上げる試みをしている。
でも、「NEOPAN F」というフィルムは、コントラストをあげての撮影に向いているのだろうか??
ASA32などという超微粒子フィルムなんだから、
もっとフラットな感じの作画の方が実は良かったのだろうか。
などと、白黒は全く無知なのでよく分かりません。すいません。

実は、先日、ものすごく久しぶりにモノクロフィルムを買った。
もう無くなっていたとばかり思っていた、Kodakの「TRI-X」だ。
いつの間にか「400TX」なんて名前になり、パッケージもおしゃれ?に変わったが、
写りはどうなんだろう。
実は、いずれ妻になる予定の彼女から
「部屋に白黒の写真を飾りたい」というリクエストを受けており、その撮影用に買ったのである。
古い建物とか、都会の風景を、という事なので、微粒子のすっきりしたフィルムよりは、
高感度なフィルムで「ザラッ」とした感じがいいかなぁ、と思い、TRI-Xにしてみたわけだが、
実はこれがTRI-Xデビューなので、ホントは、どんな写真ができあがってくるのか分かっていません。
とても楽しみです。

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