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2007年7月 5日 (木)

ハーフサイズの写真

徳島の写真は整理が間に合わなかったので、
また日を改めて、という事で…m(__)m

さて、今日もヨドバシに現像あがりのフィルムを取りに行きました。

先日のブログで、
新しいフィルムを発売した会社がある、という事を紹介しました。
トイカメラにお似合いという変わり種のフィルム、
うちでこれを試すにはどのカメラが良いか…?
EOSやMXなど、一眼レフはちょっと違う気がするなぁ、
なんて思っていたら、そうそう、いいのを持ってました。
オリンパスの「PEN EE3」です。
Pen_ee3

右肩の「JR」マークは、ご愛敬、という事で(笑)

3月の頭からフィルムを入れっぱなしで、
数ショットしか撮ってなかったものを、今回、現像に出してきたわけです。

このカメラは、オリンパス「PEN」シリーズの、後期に製造された機種で、
こんな古めかしい外観とは裏腹に、80年代真ん中くらいまで製造されたという事で、
それだけ完成されたカメラだったんだな、という事が伺えます。
実際、写真を撮る動作は「構える」「シャッターを切る」「巻き上げる」
の3つだけ。ピントはパンフォーカスなので合わせる必要がなく、
露出はセレン光式の自動露出(レンズの周りのイボイボがそれ)なので、
フィルムの感度さえ設定しておけばOK。なんともラクチンです。

ところで、近頃は「ハーフサイズ」のカメラというものをあまり見かけないので、
一応、簡単に説明を。

そもそも、いわゆる「35mm判」のフィルムは、
フィルムが横長(上下に穴)の状態で、写真が横長、というのが当たり前です。
(その写真のサイズは、横36mm、縦24mm)。
対して、ハーフサイズは、その名の通り、写真の大きさが半分。
縦24mmは変わりませんが、横が18mm。
すると、どういう事になるかと言うと、下のような感じです。
Half_size
穴が無いので実感が湧かないかもしれないですが、
上下に穴が並んでいるものと想像してみてください。
普通なら横長の写真が並ぶところ、縦長の写真が並んでいます。

その昔、まだフィルムも現像代も高価だった頃は、
「24枚撮りで48枚撮れる」ハーフサイズのカメラはよく売れたようで、
代表的なオリンパス「PEN」シリーズの他、
リコーやコニカなども、ハーフサイズカメラを作っていたようです。
比較的新しいところでは、京セラの「SAMURAI」が記憶にあります。

しかし、そもそも通常の35mm判(「ライカ判」と言ったりしますが)の半分の面積、
という事は、それだけ粒状性が荒くなるという事で、
品質的には劣ってしまう、と言われていました。

が、今は、もうフィルムの進化が頂点にまで達しています。
ISO100クラスであれば、もう粒を気にする事もないほどです。

つまり、今のフィルムをこのカメラに入れると、こんな写真になります。
070310_00a
Olympus PEN EE3
D.Zuiko 28mm F3.5
Fuji Superia100
2007年3月10日

どうでしょう、「押すだけ」のお手軽カメラで、しかもハーフサイズで、
これだけの画が撮れるんです。
そうそう、さっきからハーフサイズと言っていますが、
いわゆる「APSサイズ」も、ハーフサイズなんですよね。
なので、そう画質に問題があるはずがないんです、実は。

このカメラはパンフォーカス、すなわち、
ピントは全て被写界深度に収めてしまう、という考え方ですが、
どうも、無限遠にはピントがあわないな、と前々から思っていました。
恐らく、5mとか7mくらいだと思うので、
この写真のように、それなりに近い場所を狙ってやると、
とてもシャープな画が撮れます。

約5年ぶりくらいにフィルムを入れて写真を撮ったので、
そもそも、ちゃんと撮れるのかが不安でしたが、
気にする必要は全くなさそうなので、例のフィルムを買って装填してみます(笑)

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