SONYの新BRAVIAに思う
SONYが、第3世代のBRAVIAを発表しました。
※まだ第3世代かぁ、というのが正直な感想、驚きです。
すっかり、「AQUOS」と並ぶブランドになってますしね。
そういえば、最近まで、「WEGA」ブランド時代の液晶テレビが、
在庫処分で売られていたのを何度か見た事があります。
今回、全機種フルHD(1920*1080)、液晶で世界最大の70インチなど、
いろいろ趣向を凝らした新製品が登場したわけでありますが。
個人的には、非常に醒めたラインナップです。
理由は簡単です。
「40インチ以上しかラインナップされていない」
最近は大画面の時代だ、40インチ以上がよく売れる、
などとよくニュースでも見ますが、本当でしょうか?
少なくとも、僕の身の回りで、32インチ以上のテレビを持っている、
という人は「皆無」です。
よく売れている、というのが虚構のようにさえ思えます。
でも、実際売れてるんでしょうね。
ヨドバシもビックも、テレビ売り場は非常に盛況。
いまだ、家電製品の王者として、テレビの存在感は大きいものがあるな、
と「売り場では」実感できます。
でも、そういう大型テレビを、普通に買える層というのは、
果たして、総人口の何%くらいなんでしょうね?
年収1000万円とか?億ションに住んでたりとか?
どうも、最近の液晶テレビ業界を見ていると、
注目すべき新製品の多くは、そういう選ばれし者だけに訴求しているような、
そういう気がしてならんのです。
フルHD、という話しをしましたが、そもそも、フルHDのテレビって、
やっぱり40インチ以上がメインで、それを下回ると、
たいがいはWXGA(1366*768)になります。
俗に「偽HD」とか言われる、アレです。
これが、10万円以上とかするんです。
どうも、特に最近、PC液晶の事をいろいろ調べていただけに、
液晶テレビの事情には「?」が多くつきまといます。
僕が「いいなぁ」と思っていたBenQのUXGA(1920*1200)液晶は、
大きさは24インチ。同じく、アイオーが鳴り物入りで出したUXGAの液晶も、
24インチの大きさです。フルHDよりさらに縦の解像度が多くて24インチですから、
そっくり縦1080にすれば、23インチくらいになると思います。
できるんですよ、小型のフルHDテレビって。
なのに、メーカーはそういうのを出そうとしません。
きっと、それは「パンドラの箱」で、
安価に25インチ程度のフルHDテレビを出しちゃうと、
それまで「お客さん、フルHDですよ!良いですよぉ、フルHD。
でも、この42インチのじゃないといけないんですけどね、
キレイなんですよねぇ、これが。これにしませんか?」
という誘導をして利益を出していたのができなくなるからだろう、
などと邪推しています。
4.5畳やら6畳の部屋に住んでいる人間にすれば、
30インチもあれば上等。でも、少しでもいいテレビが欲しい、
という欲求はあるはずで、それはさておいて40インチ以上大画面、
これいいですよ、と言われても、正直醒めます。
なるほど、ここにも格差はあるんだな、と。
ブルジョワ相手の商売で利益をあげてバブルを維持する日本経済、
あまり盤石とは言えない気がするんですが、
それは負け犬の遠吠えでしょうか。
ちなみに、ごっさんのテレビは、SONYのTRINTRON「WEGA」、
29インチのブラウン管でフルHD、
でも、フルHDなのに縦横比は4:3、という変わり種、
「KV-29DX650」というものです。
去年の今頃、ヨドバシの川崎アウトレットで\59,800で購入。
4:3だけどフルHD、というギミックが素敵過ぎます。
地上波とかだと、全画面で表示されますが、
HDの番組だと、上下に黒い帯が出て表示されます。
「それ、ダメじゃん」と言われそうですが、
この時、走査線はちゃんと1125本出ていて、
かつ、上下の黒帯の部分は走査していない、
すなわち、本来は上辺から下辺までまんべんなく走査するところ、
横長の映像の時はモニタの中心部にだけ走査する、
という機能があり、4:3のモニタでもフルHDを楽しむ事ができるんです。
SONY=テレビの図式は、やはり、トリニトロンあってのものです。
もはや過去の話しとなってしまったSONYのトリニトロン。
高解像度でコントラストが高く、画面の隅々まで破綻無い映像は、
他の何者にも代え難いものでした。
今でも、放送局では、SONYの「マスターモニター」が重宝され、
その替わりになるものは皆無なようです。
人類の至宝が失われるのは悲しい事だ、と思い、
あれこれ探し回っていた時、このテレビを見つけました。
ちなみに、大型液晶テレビが売れている副産物?として、
最近、ハードオフなどセカンドショップで、
末期のフルHDなWEGAを、破格で売っているのをしばしば見かけます。
部屋と床(笑)に余裕のある方は、是非、「人類最後のトリニトロン」の映像を、
しっかりと目に焼き付けるべく、購入してみませんか
(と言われて、「はい分かりました」と言う人はいないだろうなぁ。
そんな人は、ブルジョワだ…、あ、頭の方に戻りそうだな、この話しの展開)
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