楽器を買おうかとたくらんでいる
このブログではまだ触れていませんが、
昔、吹奏楽部にいたこともあり、
楽器を吹くのも、僕の趣味?の1つです。
小学4年生から大学院2年まではずっと吹いてたんですが、
就職してからは、どこかのバンドに所属するでもなく、
年に1度ほど、地元に吹きに帰ることがあるくらいです。
それも、ここ2年ほどはご無沙汰しているので、
今年に入ってからは、まだ一度も楽器を吹いていません。
ちなみに、トロンボーンという楽器を吹きます。
(あと、テューバというのも吹きますが、持ってません。デカいし高いし)
でも、たまに、無性に楽器が吹きたくなることがあります。
これは「病気」のようなもので、何ヶ月とか、何年かに1度の割合で、
押さえがたい衝動に駆られるのです。
その度に、楽器屋に行ったり、ネットで楽器の情報を見たりして
欲求を発散しようと試みます。
ちょうど今、約2年のブランクを経てそういう状態になってるんですが、
その衝動をGoogleにぶつけていたら、
中国製の安い管楽器を販売している会社のところにたどり着きました。
「喜望峰」という会社で、「Finale」というブランドの管楽器を販売しています。
実は、2年ほど前からその存在は知っていたんですが、
中国製の安物を輸入販売する会社、程度の認識で、
あまり注目はしていませんでした。
今回、久しぶりに目についたので調べていたら、
いつの間にか、プロ奏者まで出入りする店になったらしく、
当時にも増して繁盛している様子。
これは興味津々、ということで、今日、実際に足を運んでみました。
お店は秋葉原のほど近く、岩本町にありますので、
ヨドバシからでも歩いて5分ちょっと、という場所。
アロハの似合う社長以下、5名ちょっとの方がいらっしゃいました。
PCの並ぶデスクと、その横には楽器のリペアスペースが。
で、打楽器やギターなどもいくつか展示してありました。
事前にメールで相談していたので、
そこに書いていた、気になる楽器を、奥の倉庫からどんどん出してくれて、
それを次々に吹かしてもらいました。
ほとんど、練習をしにきたような状態でした(笑)
今日吹いた楽器というのが、そもそもヘンなものばかりで、
・ピストンバルブのF管アルト・トロンボーン
・Eb管アルト・トロンボーン
・ソプラノ・トロンボーン
・アルト・ホルン
・バリトン(フロント・ベル)
・トランペット(ロータリーバルブ)
といった感じ。
中でも、バルブのアルト・トロンボーンや、ソプラノ・トロンボーンなど、
どこのメーカーでも作っていないような不思議な楽器(珍品?)で、
すっかり「珍しいもの博覧会」を堪能、って感じになってました。
なんとも迷惑な客です。
僕がいいな、と思っていたのは、
コンペンセイティングシステム(音程補正式)を搭載した、
3本ピストンのバリトンで、これは在庫がなかったですが、
売れ筋の楽器なので、いずれ入荷する予定だ、とのこと。
それを、入荷したら試奏させていただこうと思っています。
また、これも不思議な、EbとFの切り替え式アルト・トロンボーン、
なんてのもカタログに載っていて、おそらく10万以下!で買える、
ということなので、これを注文して取り寄せようかな、ともたくらんでいます。
これは、いくらネットを調べても類似品が出てこないので、
中国で独自に開発された(編み出された?)楽器なのかもしれません。
ただ、「全く役にたたない」ところで、
「ロータリー・ミニ・フリューゲルホルン」というのもあり、
いわば、ポケットトランペットの「ロータリー・フリューゲル」版、
とでも言うべき楽器。これがまたかわいらしくて、
いつかは欲しいなぁ、でも、日本では売ってないしなぁ、
と思っていたものがカタログに載ってたので、
実はこれが一番欲しい、と思っています。正直なところ。
ところで、喜望峰で扱っている管楽器は、すべて「中国製」です。
社長曰く、中国には100以上!の管楽器製造メーカーがあるそうで、
それらが、海外からのOEMを受けたり、自社で海外に輸出したりと、
日本のメーカー以上に精力的に活動をしているようなんです。
でも、そのほとんどは「使い物にならない」レベルの劣悪品。
それらのメーカーに対し、社長はいろいろと指導を与えており、
日本でも受け入れられる商品を製造させた上で輸入しているそうです。
しかし社長は、それでも品質的には不十分だからということで、
自社でリペアマンを雇い、入荷した楽器を、いったんすべてばらし!、
場合によっては部品を作り直し!、再組み立てした上で販売しています。
しかも、アフターサービス体制も整っている、きています。
もし、楽器を注文して大陸から取り寄せるとすれば、
引き渡しできるまでに、約3ヶ月はかかる、とおっしゃってましたが、
そこにはそういう理由があるわけですね。
単に「安い!」だけを売りにせず、ちゃんと「使える」楽器を届ける、
という姿勢が評価され、プロ奏者も出入りする店になったということで、
やはり、楽器吹きはそういうところをみているもんだなぁ、と思います。
ちなみに、楽器そのものの善し悪しに関しては、ここには書きません。
なんせ「半引退状態」の人間が、適当に吹いた感想を書いても、
な~んの価値もありませんので…。
ただ、「安かろう悪かろう」ではないことは確かです。
アマチュアレベルなら、そもそも、アメリカやヨーロッパの高価な楽器を吹いても、
その真の価値を理解しきれない事も多いと思います。
むしろ、体力的に欧米の楽器は辛い事もありますし、
それに、欧米製でも「当たり外れ」はあります。
欧米至上主義をいったん捨ててみると、新しい世界が広がるかもしれませんね。
ただ、今の世の中は、「チャイナフリー」ですから、ちと微妙かもしれませんが…。
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