この勝負、福田首相の勝ち!?
ちまたでは、
民主党の小沢党首が辞意表明した事で大騒ぎとなっています。
大連立を持ち出したのはどちらか、とか、
また小沢氏の病気が出た、とか、
いろんな事が報道されているわけですが、
個人的に、
気になる発言がありました。
と、その前に、
ここでは、表向きの話しとして報道されている、
「大連立を持ち出したのは福田首相からである」
という話しを「真」である、と仮定して話しを進めます。
これは、日曜日放送のフジテレビ「プレミアA」で、
非常に軽く触れられていた事なんですが、
武部元幹事長の話しとして、
福田首相と小沢党首の2回目の会談の後、
福田首相が武部元幹事長に、
「この話し(大連立のこと)を党に持ち帰って、
小沢党首の立場が悪くならなければいいが」、と述べた。
・・・ん?
つまり、福田首相は、
小沢党首が、民主党に大連立の話しを持ち帰る事が、
小沢氏の立場を悪くする可能性のある事である、
と認識していた事になります。
元来、民主党は「寄せ集め政党」と言われ、
旧政党が派閥のように現在に引き継がれ、
イデオロギー的な一枚岩を阻害する要因になっている事は、
今更説明する必要もない事ですが。
でも、民主党は、小沢一郎という超人を担ぎ上げる事で、
民主党という(かなり危うい結束の)政党を維持してきたわけです。
小沢氏が大連立に前向きである事も、
民主党内に、大連立に反対の勢力がある事も、
当然、福田首相は知っていたものと思われますので、
福田首相が小沢党首に大連立を持ちかけた、という事は、
大連立という「爆弾」を持たせた事になるのでは、と解釈できます。
で、ものの見事、「大連立」という爆弾は、
民主党役員会でドカーンと大爆発しました。
政策的一枚岩の崩壊、イデオロギー不一致の露出。
ヒジョーに微妙なバランスで維持されていた政党を、
大きく揺さぶるのには、大連立というのは最適な爆弾だったのかもしれません。
と、仮に民主党そのものが崩壊しなくても、
小沢党首がはじき飛ばされる事になれば、
懸案だったテロ特措法の新法実現が、より具体化してくる、
という計算もあったかもしれません
(民主党の中でも、新法反対の急先鋒は小沢党首でしたし。
岡田氏?だか前原氏?だかは、むしろ賛成だったはず)
「いやぁ、びっくりしましたよ、びっくり。」
という福田首相の口元が、少々ゆるんでいたようにも見えました
(って、それはいつもの事・・・???)
ボケーッとしているようで、なかなかしたたかな爺さんが首相になったんだなぁ、
と、今更のように驚いているところです。
※以上、これはごっさんの「大推論」です。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ペンタックス「フィルムカメラプロジェクト」に寄せて(2022.12.20)
- 「すずめの戸締まり」に出てきたあの場所3選(2022.11.20)
- 大糸線廃線?問題、活性化へ向けての私見(2022.08.01)
- 追悼・西村京太郎氏~「西日本鉄道殺人事件」を読む(2022.03.07)
- 鉄道写真は「ありのまま」こそが美しい(2021.04.12)
コメント