ちょっと間が空いてしまいました。
上越・会津の道中記。
主たる旅行の目的は、C57-180「ばんえつ物語号」に乗ること。
そういえば、SL列車に乗るのは、相当久しぶりです。
何度か撮影には行ったんですけどね。
いつも、「撮影」「乗る」を天秤にかけると、
迷う事なく「撮影」になるので、
先回りして撮るのが当たり前となっておりました。
写した事があるのは、
「SLやまぐち号」「D51 498」「パレオエクスプレス」、そして「C56 160」。
ちなみに、C56は瀬戸大橋を走っている時に撮影したものです。
これも、いずれご紹介しましょう。
じゃあ乗ったのは・・・、と思って記憶をたどってみますと、
まず間違いなく、小学生の時、旅行で大井川鐵道に行った時のみ、です。
「鉄」としてはあるまじき行為(笑)
今回は、特に「カミサンにSL列車を体験させる」
という主たる目的があったので、いつもなら考えつく事もない、
「SLに乗りに行く」という旅行をする事になりました。
期せずして、僕が乗った11月25日の「ばんえつ」は、
2007年度最後の運行日でした。
冬になると、雪でSLどころじゃなくなりますもんね。
実は、11月に入ってから指定券を購入し、
11月末の三連休がまるっきり空席で余裕だったので
「人気ないのかなぁ、寂しいなぁ・・・」と思ってたんですが、
考えてみりゃ、運休する可能性のある11月末に乗りにいくなんて、
結構「賭け」だったのかもしれないですね。
実際、僕たちが新潟に行く直前は、日本海側は大雪で、
列車が止まったり道路が通行止めになったりと、結構大変でした。
直前まで「ホンマに走るんやろか・・・」とドキドキしてたくらいです。
講釈はこの辺にして、写真をご紹介しましょう。
新潟駅で出発を待つ「貴婦人」こと、C57。
10月だと、デフが「門鉄デフ」になっていたようですが、
この時は既に11月なので、ノーマルに戻っています。残念!
でも、集煙装置のないC57は、まさに「貴婦人」、その美しい出で立ちには目を見張ります。
そういえば、西日本の「SLやまぐち号」でお馴染み「C57 1」は、
現役時代は新津機関区にいたはずですから、この180の先輩だったわけですね。
運転席にも乗せてもらいました。
子供たちが列を作って待っていたので、そそくさとチラミしただけですが、
写真やテレビではお馴染みの運転席、ホンモノはさすがに迫力があります。
うかつに触るとSLが動かなくなりそうで、ちと怖いです。
磐越西線でも最も有名な撮影ポイントの1つ、
「一ノ戸鉄橋」で撮影する鉄ちゃんのみなさま。
さすが、年度内最後の運転で日曜日、しかも晴れという事で、
カメラの砲列が出来ています。
おもしろい事に、シャッターを切った後のカメラマンのみなさん、
客車に向かって一同に手を振っています(分かりますかね?)
今回、沿線のいろんな方が、列車に向かって手を振っていたのが印象的でした。
きっと、中に乗っている子供たちはみな喜んでいた事と思います。
楽しい鉄道の旅が、一生の思い出になると嬉しいですね!
遠くに会津磐梯山(かな?)をのぞみ、まもなく喜多方、
いよいよラストスパート!のC57です。
山から駆け下りているので、さすがに煙はあがっていません。
(本来、無駄な煙を出さずに走る方が、機関士の腕は良い)
カーブの度に、窓をあけてこんなアングルの写真ばかり撮ってました。
沿線で撮影されてたみなさん、ひょっとして邪魔だったかしら?
ごめんなさいね、どうもやはり、写真を撮れずにはおられず・・・
今回の「ばんえつ物語号」で、1つ残念な事がありました。
途中駅で約1分の停車後、ゆっくり走り始めた列車が、
突然の急制動でガクン!、と急停車。
何事?と騒然となる車内。
なんて事はない、降りてしまった子供が乗れなくなり、
それに気づいた、車内の母親?祖母?が、
よりにもよって「緊急通報ボタン」を押したために制動がかかったわけです。
安全確認等で10分ほど足止めを食い、まったく本当に、
と憤慨していたわけでありますが、
それが、三川駅というところでの話しだったのですが、
これが、さっき写真を掲載した「一ノ戸鉄橋」を通過する頃には、
ダイヤ通りに戻っておりました(笑)
もちろん、津川駅や山都駅など、本来の停車時間を短縮したりして、
ダイヤの回復を図っていた事は事実ですが、
そもそも、津川駅は給水のための停車なので、
縮めるにしても限度があります。
実際、発車した段階では、やはり定時よりも遅れていました。
つまり、C57は「自力で」回復運転をしてしまった事になります。
お世辞にも軽いとは言えない客車を7両も引っ張り、
お世辞にも平坦線とはいえない磐越西線。
確か、車内放送では「最高時速は70km」とか言ってたように思いますが、
あのジョイント音、80km以上出てたと思うんだよなぁ。
恐るべし、貴婦人。
SLなんて、ノンビリとことこ、なんて思っていると、
「わしゃ、まだまだ現役じゃ!」(貴婦人はそんな口はきかない?)
と怒られてしまったような気分です。
嬉しく、頼もしい限り。
※そういえば、C57 180には「重油併燃装置」付きだったような。そのおかげか?
終点・会津若松で、「あいづライナー」運用につく、485系「あかべぇ」の出迎えを受けました。
同じ「あかべぇ」の、夕方の便で郡山に抜け、そのまま東京へと戻る事になります。
その間は会津観光を堪能していたわけですが、それはまた次回のお話。
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