年末に拾って修理した、富士通のL21D。
その後は大きなトラブルもなく、快調に動作しております。
ゴミ捨て場には、まだまだ使える機械が落ちている事がよくあります。
特に都会は、「いや、こんないいのを…」と思うような上等なのを、
しばしば見かけます。
今回は、歴代の戦利品?のご紹介。
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【1】白黒液晶の98NOTE
まだ徳島に住んでいた、2000年の初夏。
母親が、いつもゴミを捨てているゴミ捨て場で
「ワープロが落ちとった」と言って拾ってきたのが、
当時としても既に時代遅れとなっていた、
NECの白黒液晶ノート、「PC-9801NS/A」でした
実は、それまで家にはPCというものが存在せず、
かろうじて大学のゼミ室で多少触っていた程度でした。
兄は、こんなスペックでは使い物にならないから、と放棄したので、
僕が引き受け、復活を試みてみました。
既にWindows2000もMeも世に存在した時代、
DOS用PCとして1994年に誕生したNS/Aでどこまでできるか、
学校のPCでネットをいろいろ検索し、
無理やりWindows95を動かす技を学習。
後に、このPCは、僕のメインマシンとなり、
主にメール専用マシンとして、
また、論文執筆マシンとして活躍してくれました。
今でも手元にあって、たまに動かしますが、
これが今でもちゃんと動いてくれます。
昔のPC-98は、高かった代わりに丈夫にできておりました。
一時、古いPC-98を復活させて動かすのを趣味としてた事もありますが、
そのきっかけとなり、また、「どんな古い、壊れたマシンでも動かせるようにする」
というたくましさ?を身につけさせてくれた、非常に思い出深いマシンです。
【2】COMPAQのワークステーション
これは2003年の春先、
当時働いていた会社の入っていたビルの、地下ゴミ集積所にて。
今は亡きCOMPAQのワークステーション
「Professional Workstation 5000/2D」です。
今となっては幻以外の何物でもない、
デュアルPentiumPRO 200MHz×2というマシンです。
一応動くんですが、いくらデュアルCPUと言ってもPentiumProですので、
今は、レコードを立てて保管するのに、押さえるためのブックエンド代わりです(汗)
下駄を2個買ってきて、PentiumIII-S 1.4GHzを2つ載せたりすると、
かなり爆速で動いてくれそうですが、電源やマザボが保つかどうか・・・
【3】テクニクスのCDプレイヤー
社名をパナソニックに変えると衝撃の発表をした松下電器。
かつて、松下のオーディオブランドといえば「Technics」でした。
2003年夏ころ、当時住んでいた西新井のアパートの近くの、
いつもゴミを捨てていたゴミ捨て場にて拾得。
「SL-P120」という、80年代後半の、実に20年も前のCDプレイヤー。
まだ当時は「デジタル端子」というものが存在せず、
バックパネルは電源端子とRCAが2つだけ、という超シンプルなものです。
音は、これが意外といいもので、
まだ「ハイビット」「ハイサンプリング」「マルチDAC」
なんてものとは無縁の時代だけに、
素直に44.1KHz・16bitでアナログ変換される音は非常にシンプル。
その頃は、DVDプレイヤーでCDを聞いていたので、
あまりの音の違いに愕然とした覚えがあります。
家にはSONYのCDP-555ESAがあるので、
会社に持ち込んで使用しています。
ピックアップがさすがに弱ってきているため、
焼きの悪いCD-Rが再生し辛いので、
逆に、焼き具合の品質チェックに使えます(?)
【4】サンスイのMDレコーダ
同じゴミ捨て場にて、2004年ころに拾得。
今は亡きサンスイのMDレコーダ「MD-α507」です。
正確には「半死半生」で、録音できず、再生しかできません。
しかもHi-MDウォークマンを持っているので、さすがに飾り程度のものですが、
サンスイの製品だけに、大事に持っていたい一台です。
【5】K6-2なVALUESTAR
足立に住んでいたころ、上記とは違うゴミ捨て場で拾いました。
CPUがK6-2なVALUESTAR「VU50L/35B」です。
あまざらしだったので1週間かけて天日干しし、
さすがに電源はそのまま使うのは怖いのでATX電源を買ってきて交換、
これもちゃんと動いてくれました。
ただ、突然シャットダウンするなど不安定だったので、
活躍期間は非常に短かったです。
しかし、筐体はそのまま流用してマザボを交換、
AMD AthlonXP 2100+な自作マシンの箱として長く使用しました。
今も、一応、手元にあります。
ちなみに、CPUは、兄貴が現役で使用中です。無駄なし(笑)
【6】DELLの液晶ディスプレイ
会社の近くのとあるマンションのゴミ捨て場は「宝庫」でして、
まず、この液晶ディスプレイを拾いました。
WXGA解像度で、テレビチューナーやD端子のついた、
DELLの「W1700」です。
自分では使い道がなかったのですが、
会社の同僚が欲しいと言っていたのでプレゼントしました。
今も現役のようです。
【7】VictorのD-VHSデッキ
同じゴミ捨て場にて。これはさすがにビックリ!
中古でもなかなか売っていないVictorのD-VHSデッキを、
まさか、ゴミ捨て場で拾うことになるとは!
「HM-DH30000」という機種で、残念ながらデジタルチューナーは非搭載。
なので、主にはVHSやS-VHSの再生デッキとして使用。
いずれ、外付けのデジタルチューナーを買ってくるつもりです。
さすがに、拾った当初は、映像が乱れるなど調子が悪く、
Victorのサービスステーションに持ち込んで修理してもらいました。
いくつかコンデンサーが交換されてました。
ちなみに、実は、D-VHSモードだと左チャンネルから音が出ない、
という不具合も後から発見。これも直しに行かないと・・・
【8】ヤマハのSCSI外付けCD-R/RW
これもまた、同じゴミ捨て場にて。
さすがに、SCSI外付けは不要の長物なんでしょうかね。
完動品のCD-Rドライブ「CRW6416SX」です。
古いPCを動かそうと思うとSCSIは便利なので、
時々使っています。
そもそも、ヤマハのドライブは品質のいい焼きをするので、
「CRW-F1」ともども、非常に重宝しています。
※以前のエントリーで、「CRW-F1」は壊れた、と書いたように思いますが、
壊れていたのはOSの方でした。
先頃のOS再インストール後は、何があったのか、というくらい快調に動いてます。
【9】DELLのノートPC
会社近くシリーズ(?)、目下の極めつけはこのノートPC。
07年の夏頃に拾った、「Inspiron 1150」です。
2004年製で、モバイルPentium4 2.4GHzですから、
まったく今でも使えるマシンでした。
HDDが逝ってたので、それが理由で捨てたんでしょうね。
それ以外は、信じられない程に新品同様なコンディション。
ご丁寧にも再インストールディスクも一緒に捨ててあったので、
新しいHDDに換装してセットアップ、完全に元通りに戻すことができました。
今は、カミサンの実家でお母さんマシンとなっています。
【10】USB外付けDVD-R/RW
これは今住んでいる家と駅の間の、
とあるマンションのゴミ捨て場にて拾得。
メルコ、じゃなくてバッファロー製の外付けDVD-R/RW。
中身のドライブは、中国の謎なメーカーでしたが、
ちょうど上京していた兄貴が欲しいという事でプレゼント、
かなり快調に使っているとのこと。
【11】USB外付けHDDケース
上記のマンションの、割と近くの別のマンションにて。
これは珍しい、なんと「玄人志向」のドライブケース「GW3.5KH-IU2」です。
家で余っていた80GBを入れて安定動作、
主にPS3用の外付けHDDとして使用しています。
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いやはや、軽く思い出しただけでこれだけあります。
ゴミ捨て場は宝の山、と喜ぶ反面、
正しいゴミ処理の約束事を守らない人が多いという事でもあり、
複雑な気持ちで持ち帰っているのも、また事実です。
思えば、まだ中学生の頃、
当時相模原に住んでいた兄のところに遊びに行くと、
近所のゴミ捨て場は、まさに「粗大ゴミの山」。
当時はまだ、粗大ゴミは大した規制が無かった上、
バブル期だった事もあり、まだ全然使える物を、
どんどんと捨てていく時代でもありました
(「使い捨て」という言葉が出始めた頃です)。
そこから、まだ使えるスピーカやアンプ、カセットデッキなど、
拾ってきたものばかりでオーディオシステムを組み、
いろいろ音楽を聴いていた兄貴を見て、
「いいなぁ、東京は、なんでもタダで手に入るんだ」と、
明らかに誤った幻影を抱いたものです。
とすると、こうしてあれこれ拾ってきては使っている自分は、
当時の夢を現実のものとしている、幸せな立場にいるのかもしれないですね。
ちなみに、いくらいい物が捨ててあっても、
「粗大ゴミ券」を貼ってあるゴミを拾うのは違法です。
既にお金を払って処理を依頼したゴミですからね。
あくまで、不法投棄してあるゴミを拾ってきてます。念のため。
また、PCやテレビを投棄するのも違法です。
販売店にお金を出して引き取ってもらうようにしましょう。
僕みたいに、何でも持ち帰って直して使うような人は、普通はいません。
捨てる時は、正しい処理をしましょう!
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