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2008年9月30日 (火)

私的ネットブック論

ネットブック(NetBook)と呼ばれる、超小型で安価なノートPCがよく売れており、
国内のPCメーカーは大慌てのようである。

高価で利便性が高く、それでいてよく壊れて寿命の短いノートPCは、
メーカーにはいい儲けの種だったはずだが、
そんなマネーサイクルも通用しなくなりつつある。

かつて、NECのPC-98は「コンパック・ショック」で衰退の途を辿ったが、
ひょっとすると、2008年は「EeePCショック」の年として
日本のPC史に名を残す事になるかもしれない。

個人的にも、ネットブックは気になる存在である。
何がネットブックの魅力で、
(似たり寄ったりのマシンが多い中で)何を基準に選ぶといいのか、
個人的に思うところを書き記しておきたい。

■キーボードは打ちやすいか?

日本では、主なネットブックのターゲット層は「2台目」である、と言われている。
家にはデスクトップや大型ノートがあるが、
出先でもPCを使いたい、という方である。

では、何のために?
やはり、メールを読み書きしたり、
ネットを閲覧したりブログを書いたり、
というのが一番大きな理由であろう。

であれば、最も重要なデバイスはキーボードとなるはずである。

各社、小さい筐体ながら使いやすいキーボードを載せよう頑張っているが、
果たして、十分に満足いくものであるか、よく検討するべきである。

先日、アキバを歩いた際、いろんなネットブックを触ってみたが、
残念ながら、これはいい!、と思えるものはなかった。

唯一、hp 2133だけはすんなりタッチタイプできたが、
そもそもこれは「ネットブック」ではない。
あくまで「超小型ノートPC」である。
もし、打鍵に妥協を許さないなら、ネットブックの定義からは外れるが、
超小型PCを詮索する方がいいかもしれない。

※そもそも、ネットブックの定義は、
マイクロソフトとインテルが策定しているもので、
その定義にマッチした製品を作る会社には、
AtomやXPを格安で卸しますよ、という戦略に成り立っている。
hp 2133は定義を満たしていないので、
あくまで「超小型PC」であり、それゆえ、OSはVistaである。

■デザイン

持ち出す機会が多いとなると、無視できないのはデザインだろう。
そもそも、ネットブックは「安い」からこそネットブックなわけで、
そこに高級感を求めるのは酷かもしれないが、
機能で差別化できない以上、「これが私のパソコン」という独自性を出すなら、
いろんなターゲットに受け入れられるデザインを用意するといいだろう。
その辺、ケータイ業界の戦略なんかは参考になるように思う。

※すると、「ネットブックのVAIO」なんてものを待望する声が、
あちこちから聞こえてくるような気がする。

■電池

外で使うんだから、電池がもつのは、あまりに当たり前の条件であろう。

また、出先で簡単に充電できるよう、小型軽量のACアダプタが付属している事が望ましい。

■クリック感とタッチパッド

店頭でいろんなネットブックを試した時、
あまりにクリックボタンの出来の悪い機種が多いのには驚いた。
仮にも、ノートPCをいろいろ出してるベンダーばかりではないか。
そりゃ、タップ派の方が多いのかもしれないが、クリック派の事も考えて欲しいと思う。

また、無理にタッチパッドにこだわる必要もないのでは?、と思う。
ThinkPad X20のように、ポインティングスティックにスクロールボタン、という構成は、
面積に限りのあるネットブックにこそ適してるのではないだろうか。

■液晶サイズ

ネットブックの規定では、液晶の横解像度は1024、つまりXGAまでと決められているらしい。
しかし、Gigabyteが横1280のネットブックを発売したから、
これからは高解像度の液晶も増えるのかもしれない。

しかし、小型の筐体では8インチ代の液晶が主流になるであろうから、
無理に高解像度化する必要はない。
まぁ、こればかりは「用途」による。
兄貴の場合、小型PCは「旅先で、撮影したばかりの写真を見たり、整理したり」
に使いたいというから、解像度は高いに越したことはない。

が、文字打ちとなると、1280では字が小さすぎると思う。
多少筐体が大きくて、10インチ近い液晶になるなら、1280もありと思うが、
ネットブックに限定して考えると厳しい。

また、横が1024でも、高さが600しかない、いわゆるWSVGAというサイズは、個人的にはちと頂けない。
横長は流行りだが、やはり、もっともスタンダードなXGAの方が使い勝手がいいように思う。

■母艦PCとの親和性

「2台目PC」としての需要が多いネットブック、
となると、家には他に、母艦となるPCが存在する、
という事になる。

目下、ネットブックに興味を示すのは、
割とPCの利用法に慣れた方ばかりだと思うので、
家の中でLANを張り巡らし、
共有フォルダを作ったり、NASを設置したりして、
うまくデータの共有を果たしている事であろう。

しかし今後、よりライトなユーザにも訴求していく場合、
簡単にデータを共有する方法を提案していく必要があるのでは、
と思われる。

マックだと、FireWireで本体同士を接続すると、
片方の本体が外付けドライブとして認識される、
という話を聞いた事がある(ホンマですかね?)
それくらい、簡単で何も考えなくていいような、
イージーな接続方法があっていいのでは、と思う。

pigpigpig

・・・てな感じで、割と当たり前の事ばかり書いてしまったが、
こういう事を考えながら、ふと過去に思いを馳せると、
ネットブック的なコンセプトを具現化しようとしたような、
意欲的なPCは歴史上に多く存在している。

それは、IBMの「Palm Top 110」であり、
東芝の「Libretto」シリーズであり、
「VAIO C1」であり、シャープの「MURAMASA」であった。

トランスメタのCrusoeに大乱舞し、
その省電力と、反面の非力に世は「狂うそう」になったのもまだ8年ほど前。

NECは「ノート型」と言い、東芝は「ブック型」と言ったがために、
「ノートブック」なんて変な呼称が定着した可搬型演算器の数々。

いつの時代も、外出時に丁度いいPCがほしいと多くの人が願い、
手を出し、失敗し、廃れ、また新しいものが生まれ・・・、
現在では、それは「iPhone派」「W-ZERO3派」など、
ケータイ寄りの派閥の人たちを多く生み出し、
そして一方で、いや、やはりPCでなくては、
と考える人たちの思いが、ネットブックに集中しているように思う。

まだ世に出たばかりのネットブック、
「最後まで手に入るXPマシン」であるが故?、のブームかもしれないが、
今後、各社がどんな製品を出し、世に問うてくるか、
注目していきたいと思っている。

さて、いろいろ書きまくってきたわけだが、
書き忘れてはならない大事なポイントが1つ。

それは、

今のごっさんに、
ネットブックを買う理由が無い。

あちゃ~coldsweats02

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