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2008年10月

2008年10月29日 (水)

珍品?Fish-eye-Takumar 18mm F11

いかに安く、それでいて、いいレンズを買うか。

そればかりを考えていると、
日頃、レンズの購入金額が1.000~5.000円代ばかり、
という超貧乏性なごっさんでありますので、
50本近く転がっているほとんどのレンズは、
とても「名レンズ」と呼べるほどのものではありません。
かといって、「迷レンズ」と言えるほどの癖玉もありませんが。

その中で、これは珍しい!、と胸を張って?言えるものといえば、
この一風変わった魚眼レンズ、って事になりましょう。

Pマウントの旭光学(PENTAX)製魚眼レンズ、
「Fish-eye-Takumar 1:11/18」(18mm F11)です。

Imgp036501

手元の記録と、灰色の脳細胞の記憶?によれば、
1993年6月12日、
徳島そごうの8F催し物会場にて開催されていた、
質流れ品市にて、\8.240-で購入したもの。

・・・多分、今じゃ、この値段では買えません。
つか、売られているの、見たことありません。

当時にしては、いい選球眼だと思います。

パンケーキとも言える超薄型にして魚眼、
しかも魚眼の割に18mmなんて焦点距離、
そして、開放絞りがなんとF11。

当時高校生のごっさんでも、このレンズの異様さは、
さすがに、基礎知識無しでも理解可能でした。
で、迷わず購入した、という次第。

その直後に、KマウントのカメラにPマウントレンズを装着するアダプタを、
行きつけのカメラ屋にて購入しているところをみると、
これが、Pマウント=M42マウントレンズのデビューだった、
という事になりそうです。

ちなみに、一端、ごっさんとgochi-zoh兄が揃えたPENTAXシステムは、
全て売り払われて壊滅したのですが、
このレンズだけは、後生大事に机の中にしまっておりました。
そのおかげで、今もこうして手元にあるわけです。

Imgp037101

義父からのもらいもの、ブラックのSPに装着。
しかし、もう云十年も使っていないというSP、
おそらく、オーバーホールに出さないと使えません。
なので、日頃は置物になっております。
そして、こんな撮影ではモデルになるわけです(笑)

さっきも書いた通り、このレンズは「パンケーキ」です。

Imgp037901

しかも、全長のすべてが絞りリング・・・、
そう、このレンズにはピントリングがありません。
いわゆる固定焦点、パンフォーカスのレンズです。
遠近にピントをあわしたかったら、
絞りを絞れ、という仕掛け。
しかし、そもそも開放のF11からして、
ファインダー内は真っ暗。
F22やF32に絞れば、どんな事になるかは、推して知るべし。

3群4枚という(魚眼にしては)シンプルな構成、
そして、この薄さ、小ささなので、
写りの方は、いたって個性的。

970928_18
PENTAX SuperA
Fish-eye-Takumar 18mm F11
Konica LV200
1997年9月28日

これは、以前、伯備線に撮影に行った際、
通りがかりに見つけた滝を撮ったもの。
中心部から周辺への流れ方が、トイカメラか、と思えるほどです。

わずかにピントのあってそうな中心部も、
焦点は1.5mくらいで結像するように設計されているようで、
この写真でも、確実には焦点していないようです。

なので、こういう風景っぽいものを撮るよりも、
何か明確な、しかも近い距離にある被写体に寄って撮る方が、
このレンズの特性を生かせるのかな、という気がします。

ちなみに、このレンズをAPSサイズのフォーマットで撮影すると、こんな感じになります。

Imgp771401
PENTAX *ist Ds
SMC PENTAX-DA 21mm F3.2 LA Limited
1/100秒 F11(ISO200)
JR中央線 東中野-中野間
2007年3月3日

なんかこう、個性が薄らいでしまって
「周辺の流れを補正できてないのか、これが味なのか」
の判別に苦慮してしまう感じです。
まぁ、これなら、トイカメラで写しました、
というウソもつけるレベルに使えそうですけどねw

今度の撮影では、この珍レンズと、
まだアウトドアで試せていない50mmF4.0マクロ、
そして、最近めっきり出番のない、でも非常にいい描写のする、
Super-Multi-Coated Takumar 24mmあたりをたずさえて、
「ねじマウント大会」でもやろうかな、と思っています。
その際には、もっと、このレンズらしい写真を狙いたいと思います。

※このエントリー内の写真は、特記を除き、全て
PENTAX *ist Ds
Super-Multi-Coated MACRO TAKUMAR 50mm F4.0
2008年10月29日

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2008年10月27日 (月)

新旧「EXILIMケータイ」を比較

3キャリアの先陣を切って、auが冬モデルを発表した。
今度は自信がある、という社長の会見とは裏腹に、
随分おとなしいラインナップだなぁ、という印象が強いが
(ほとんどが、既存機種の焼き直しなので)、
その中で、やはり800万画素の新EXILIMケータイ「W63CA」は、
一番注目される端末になるのでは、と思われる。

今日発表されたばかりという事で、まだまだ不明な点も多いが、
旧EXILIMケータイのユーザ視点で、新EXILIMを眺めてみたいと思う。

まず、両者のスペック上の目立つ違いは、以下のようになろう。

<相違点 … 旧 … 新>
画素数 … 515万 … 809万
レンズ … 5.2mm … 4.6mm
画面 … IPS液晶(2.8インチ) … 有機EL(3.1インチ)
Bluetooth … × … ○
ワンセグ … × … ○
SD-Audio … ○ … ×
OS … ? … KCP+

他にも、細々とした違いはあろうが、
個人的に今、目に付いた部分は、こんなところである。

見かけ上のスペックは、明らかに向上している。
画素数もそうだし、Bluetoothは内蔵だし、ワンセグまで入った。
W53CAに、あとこれが入れば文句なし・・・、
と思ったものが全て入っている。
これは、W53CAユーザなら、注目せざるを得ないところだろう。

さて、細かいところに目をやってみる。

まず、気になるカメラ部。
500万画素から800万画素となり、
国内ケータイの内蔵カメラとしては、抜きん出て高解像度である。
ついに、我が*ist Dsを超えてしまったよ、ケータイが(汗

しかし、これは果たして「いいもの」なのかどうか。

もちろん、実際に撮ってみないと分からないところだが、
気になるのは、センサーサイズである。

ご存じの通り、小さいセンサーに高画素を押し込むと、
ノイズの元だし、解像感も損なわれる。
まぁ、時代は進化しているから、
以前ほど目くじら立てる事も無くなりつつあるだろうが、
実際、HDムービーカメラでも、
ノイズが出る、と有名なカメラは極小センサー搭載機だったりする。

で、W63CAでは、どれくらいの大きさのセンサーを搭載しているだろう。

1つの目安になりそうなのは、レンズの焦点距離である。

W53CAでは焦点距離5.2mmだが、W63CAでは4.6mmと短くなっている。

しかし、共に「35mm判換算で28mm」を謳っており、
得られる画像の画角はほぼ同じ、という事になる。

画角は同じで焦点距離が短くなる、って事は、
可能性としては「センサーサイズが小さくなった」、
という事が考えられる。


まだ小さくなるんですか!!


※現状では、あくまで「予想」です。

また、ケータイのカメラで撮影した画像は、
かなり高圧縮のJPEGに圧縮される事がある。
約500万画素のW53CAでは、
一番高画質のモードで撮影すると、
1枚あたりのファイル容量は約2MB弱、となった。

CyberShotケータイ「SO905iCS」では、
W53CAとほぼ同じ解像度で約1MB前後。
かなり圧縮率が高い。
なので、W53CAの方が、クリアで抜けのいい画像が得られる。

W63CAの800万画素では、最大解像度の「ファイン」で約3.2MBだそうだ。

ちなみに、*ist Dsの600万画素で保存モードをJPEGにすると、
だいたい2.5MBくらいとなる。

すごくおおざっぱな計算で、
「1画素あたりに消費する容量」を計算してみると、

W53CA (容量2MBとして)
2MB÷(2560*1920)=0.427byte

W63CA (容量3.2MBとして)
3.2MB÷(3264*2448)=0.42byte

SO905iCS (容量1MBとして)
1MB÷(2592*1944)=0.21byte

+ist Ds (容量2.5MBとして)
2.5MB÷(3008*2000)=0.44byte

て事で、無茶な圧縮はしてなさそう、と推測される。

ところで、W63CAのmicroSDは、2GBまで対応という仕様になっているので、
SDHCには非対応、と考えて良いだろう。
となると、画像保存枚数の上限が、
意外に早くおとずれる事になる。
無意識にパシパシ撮る人は、気にしておくべき部分である。

他に、カメラ機能で目を引いた事の1つは、
ISO感度の指定が出来るようになった、という事。
暗くなるとすぐに感度があがるのでノイジーに・・・、
って事を回避できるようになるようで、
ある程度写真に詳しい人には歓迎される変更点だと思う。

さて、カメラ関係を長々と述べてしまったので、
後はなるべく手短に。

せっかくBlutetoothが搭載され、
オーディオプロファイルにも対応しているのに、
どうやら、SD-Audioは非対応のようだ。
現行のW62CAからしてそうらしいし、
W63CAの仕様の中には、SD-Audio絡みの記述が全く見られないので、
まず間違いないだろう。
って事は、音楽はLISMOで聴け、って事になる。
つまり、圧縮コーデックはHE-AACオンリーだ、って事だ。

やだなぁ。

MP3やAAC、ATRACなどの音声圧縮技術が、
おおざっぱには「聞こえてなさそうな音を削る」
といった方法で圧縮するのに対して、
HE-AACは「聞こえているところも削って、
再生する時に復元して、削ってなかった事にする」
という、原音再生からはほど遠いコーデックである。
倍音の多い管楽器の音をエンコードしたりすると、
復元がゼッタイにうまくいかないので、
とても原音とは違う音になったりする。困ったものである。
もし、HE-AAC以外でエンコードできるなら、歓迎すべきことである。

そして、一番気にしないといけないところ、
それは、いよいよ、EXILIMにもKCP+の魔の手が押し寄せてきた、
という事だ。

店頭で最新のauを触ってみてもらいたい。
MENUボタンを押しても、すぐに画面が切り替わらない。
あれ、と思ってまっていると、砂時計が出てくる。


これはPCかっ!!


まさか、ケータイにまで「お待ち下さい」と言われるようになるとは。
それなら、Windows Mobileでもかまわんよ、と言いたくなる。

ケータイは家電品、というのがごっさんの持論。
後からソフトを入れたり、不具合は後から修正・・・、
というPC的な発想は、ケータイには馴染まないと思う。
そりゃ、売れないですよね、あの林檎ケータイも・・・

この冬モデルから、KCP+のチップセットが新しくなっている、
という噂もあり、挙動不審は改善されている可能性もあるが、
もし、スペック見ただけで「今すぐ予約!!」と先走りそうなアナタ、
まぁまぁ慌てず騒がず、まずは店頭で触って見てから決めましょう。

そして、発売から半年ほど待ちましょう。
多分、発売日に買おうとすると、
5万円以上はゼッタイにしますから・・・

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2008年10月24日 (金)

増結・急行「よしの川」、91年夏

盆暮れ正月には、
特急や急行の編成が長くなる、というのは、よくある話しです。

現役時代の急行「よしの川」も、
平時はキハ58+キハ65という編成が定番でしたが、
かき入れ時になると、キハ65を増車した3両編成で運転されました。

なので、お盆や正月は、滅多に見られない3両編成を写すべく、
率先して徳島線に足を運んだものです。

※ちなみに、特急「うずしお」も、
平時はキハ185オンリーの2両or3両編成で運転されるところ、
お盆にはキロハを含む4両編成で運転される事もあり、
いつもと違う車両が来るからとワクワクしたものです。

※もひとつちなみに、
以前、TOMIXから模型化されていた「急行よしの川4両セット」は、
キハ58が2両、後はキハ65とキハ28の4連という組み合わせでしたが、
実車通りに走らせるなら、キハ65とキハ58だけをチョイスしなければいけません。
決して、キハ28が連結される事はありませんでした。

この写真は、91年の8月に、穴吹川の鉄橋から撮影したものです。

910812_18
Canon EOS630QD
SIGMA 28-70mm F3.5-4.5
Fuji Chrome 400 (RHP)
徳島線 川田-穴吹間
1991年8月12日頃

多分、穴吹川で写したのは、この時が初めてです。

その後何度も足を運び、
最後に(現役の)「よしの川」を写したのも、穴吹川。
先日のさよなら運転では、兄(オヤジ)に任せましたが、
本当は、僕一人だけで、ここで撮影したいと思ったのが、本音です。

しかし、今から考えると、こちら側から撮るのって、
ど逆光もいいところじゃん!、と思います。
しかも、夏の快晴、かなりのピーカン。
よって、サイドはほとんど真っ暗でした。

そこを、Photoshop様のお力を借りて補正し、
なんとかそれなりな写真に仕立ててみました。
デジタルの時代だからこそ、蘇った写真、と言えます。

でも、こちら側から撮る方が圧倒的に好きでした。
バックの橋が、順光だと、そっけないし、距離も近い。
また、いろいろ建物もたってて、背景がごちゃごちゃしちゃいます。

こちらからだと、バックに高越山~剣山に連なる山々が、
また、写り込む橋も昔風でいい感じなので、
風情のある写真が撮れるわけです。

なので、僕が穴吹川で撮った写真の多くは、
こちらサイドからのものです。

キハ65が2両も繋がっている、超強力?編成です。
さぞ、力強い走りを見せてくれた事でしょう。

同じ徳島線を走る快速は、
「よしの川」と同じ58+65で運用されていましたが、
こういう時の増結にはキハ40が使われていました。
このポジの前後にも、その記録が残っています。

こちらは逆に、重々しい足取りで走り去っていった事でしょうw

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2008年10月21日 (火)

更地の徳島駅

910700_17
Canon EOS630QD
SIGMA 28-70mm F3.5-4.5
JR徳島駅
1991年7月頃
※2枚の写真を合成。

何度か紹介してきた旧・徳島駅の写真。

今度見つけたネガは、「その後」、です。

取り壊された後、更地となった徳島駅です。

グルッと取り囲んだ塀に少しだけ隙間があったので、
そこから撮った覚えがあります。
さすがに、中に入り込んでまで撮影する勇気と度胸は、
当時中2のごっさんには無かったような気がします・・・

こうしてみると、意外に狭いエリアなんだなぁ、
って気がします。
今、ここに駅ビルがたっていて、
片方はホテル、片方はショッピング街ですが、
もっと広い場所にあるような気がしてしまいます。

近頃は、郊外に馬鹿デカイ施設がいっぱいありますから、
それと見比べてしまうから、そう思っちゃうのかも、ですね。

去る9月、帰省した時に駅前を歩きましたが、
日曜の夕方なのに、閑散としていて、あまり人がいませんでした。
閉まっている店もいっぱい・・・。
僕がいた頃には考えられなかった事です。
「駅前」と言えば、遊びに行く場所の代名詞みたいなもんでした。
買い物でもデートでも、「駅前いこうかー」ってなもんでした。

車を停める場所が少なくて、
そごう(アミコ)の駐車場へ入ろうとする車の列が、
ぐるっとそごうの回りをかこって、
あたりや(大判焼きの店)の前辺りまでくるなんて、普通だったんですけどね。

今は、石井や藍住に車を走らせれば、
いろいろ買い物したり遊んだりする場所がありますもんね。
しかも、広大な駐車場は、いくら停めても無料とくれば、
みんなそっちに流れていくのも仕方ないんでしょうか。

にしても、セントラルステーションがさびれてるなんて、
あまりにも淋しすぎます。
徳島のみなさん、どうか、そごうやシティにも遊びにいったげて下さいまし・・・、
あ、もちろん、汽車に乗ってね!

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兄の撮った「阿波」「よしの川」

※正確には「兄の撮った」が当てはまるのは1枚なんですけどね。

少しでも多アングルの「阿波」「よしの川」を狙うべく、
ごっさんとgochi-zoh兄は別行動を取りました。

まぁ、よくある事です。
最近だと、東急8000系の時とか、
数年前なら、583系「リバイバルはと」とか。

「阿波」は、兄が真っ当な写真を撮る予定だったようなので、
ごっさんは安心して、大坂峠の俯瞰を狙いに行けたわけです。

その阿波、まずは、「正真正銘」兄が撮った写真を。

Nef_635701
Nikon D200
TAMRON SP 24-48mm F3.5-3.8 13A(28mm域)
1/2000秒 F4 (ISO500)
高徳線 阿波大宮-板野間
2008年10月18日

実は、兄がちゃんと撮れたのは、この1枚のみ。
同時に撮影していたK10Dは、
レリーズボタンが反応しなくて空砲だったそうな。

で、以下の写真は、兄がセッティングしたものを、
オヤジに代理でシャッター切らせたもの。

まずは、旧吉野川の鉄橋を渡る「阿波」。

Dsc_048001
SONY α100
MINOLTA α24-85mm F3.5-4.5(N) (46mm域)
1/1000秒 f7.1 (ISO400)
高徳線 池谷-勝瑞間
2008年10月18日

うちの近所、って事になります。
僕も、昔よく通った場所ですが、
昔思っていたより、いろんなアングルがありそうです。
次回帰省時には、もっといろんな場所を探求してみたいです。

午後からの「よしの川」は、
兄は仕事のため、
やはり、取り急ぎセッティングだけ済ませ、
オヤジにシャッターを切らせる、という手段に出ました。

穴吹川橋梁にて、2台のカメラでシュート!

Imgp6779_ntl01
PENTAX K10D
TAMRON 35-70/3.5 17A (50mm域)
1/1000秒 f6.7 (ISO320)
徳島線 川田-穴吹間
2008年10月18日

Nef_639801
Nikon D200
TAMRON SP 80-200mm F2.8LD 30A (80mm域)
1/1000秒 f5.6 (ISO200)

雲1つ無い快晴、
レンガ橋脚のガーター橋、
深い緑をたたえる、四国一の清流・穴吹川。
そして、国鉄急行色のキハ58、キハ65の「よしの川」。

もう、言葉は必要ないですね。

「よしの川」は、たった一瞬で過ぎ去っていきましたが、
こうして、(ここにいた皆さまも含め)
切り取られた一瞬に、永遠の思いが込められるのです。

多くの人に愛され、見送られていったキハ58とキハ65、
幸せな40年の人生だった事だ、と思います。

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2008年10月20日 (月)

iVis HF100で撮った、急行「よしの川」

(2017/6/12修正)

SONYの「eyeVio」が閉鎖したので、
YouTubeに映像をアップし直しました。


※以下、古い投稿。

-----

取り急ぎ、SONYの動画共有サイト「eyeVio」に登録して、

HDのままでアップロードしました。

eyeVioのサイトに遷移すれば、
HDで見られます。

・・・のはずなんですが、あまりHDな感じがしません・・・?

撮った時は1920*1080でしたが、
アップすると、1280*720に縮小されるんでしょうね、多分。

どんな環境でも、ネイティブ解像度のままで再生できる方法、
探っておきたいと思います。

(10/21追記)現状の会員登録状態ではSDでアップされていたようです。
HD会員への登録を申請して、許可されたら再アップしてみます。(以上)

ちなみに、プログラムAEのままで撮ったので、
フレームの段階で動体ブレしてしまっています・・・
鉄道撮るなら、シャッター速優先は必須ですね、どうやら。

なんせ、動画で鉄道を撮るのは初めて。
まさにズブの素人です。
会社の知り合いの「世界の車窓から」制作経験者に、
いろいろレクチャーを受ける事にしましょう。

(10/28追記)HDでアップできるようになったので、再アップしました。
上はHD。下は、先にアップしていたSD。
あんま変わんないかな(汗

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2008年10月19日 (日)

センチメンタル・ジャーニー~「阿波」「よしの川」を追った1日

初めて急行「阿波」を撮ったのは1990年11月頃、
高徳線・牟岐線からすべての急行が消えようかという直前。

最初で最後の「阿波」の撮影は、
ただただ悔いばかりが残るものとなり、
急行「よしの川」では、きっと同じ思いをしないようにしよう、と心に誓いました。

901100_22
Canon EOS630QD
SIGMA 70-210mm F4-5.6
JR牟岐線 二軒屋-地蔵橋間(現・文化の森駅付近)
1990年11月頃

この1枚が、「ちゃんと鉄道写真を撮れるようにならなきゃ」、
そう思った、決定的なきっかけであった気がします。

それから8年、98年3月に、急行「よしの川」も引退
(正確には、キハ58/65としての。99年まではキハ185にて運用)。
その間、1駅ずつ下車してしらみつぶしに撮影を重ねるも、
結局、充分な満足感を得られる程のカットは残せず、
無力感ばかりがつきまといました。

980308_13
Canon EOS5
EF35-70mm F3.5-4.5
KONICA LV400
徳島線 川田-穴吹間(穴吹川橋梁)
1998年3月8日

そして、徳島を走る急行にリベンジする機会が失われたまま、
約10年の月日が流れました。
そう、永遠に・・・、そうなるはずでした。

あるいは、今回のキハ58・65のさよなら運転、リバイバル「阿波」「よしの川」というものは、
今度こそ、あの悔しさを晴らす、本当に最後の機会だったのかもしれません。

今にして振り返れば、いつになく緊張し、
何かに取り憑かれたようにこの日を迎えたのも、
今回の運転が自分にとってどれほどの重要な意味を持つことか、
それを証明してくれている気がします。

10月17日、仕事を終えてからすぐに新宿にむかい、
夜行バスの乗客となりました。

機材は、どんなシチュエーションにも対応できるよう、
手元のレンズでカバーできる全ての焦点距離を撮影できるものを用意。
すなわち、DA18-55mm、TAMRON60-300mm、AT-X150(150-500mm)、
そして、おそらく最も使う可能性の高い単焦点レンズという事で、
お気に入りの、DA21mm、EBC Fujinon55mmの2本も。

結果的には、この2本の単焦点だけを使用したので、
後のズームは保険になってしまいました。
なお、これらはKマウントの機材となるので、使用カメラは*ist Ds。
なんとなく、今回の撮影は、*ist Dsの集大成にしたい、
そんな覚悟も感じさせられる旅立ちとなりました。

***

東名工事のため1時間遅れで徳島に着。
勝瑞までは久しぶりにキハ47の乗客となり、
重いディーゼル音が、今日1日の開始を告げてくれます。

実家での朝食もそこそこに、オヤジのアベニールを借り、
向かうは県道1号線、大坂峠。

午前は兄貴も出撃するとの事だったので、
全うな写真はまかせて、こちらは大俯瞰を狙います。
かつて走りなれた讃岐路、瀬戸内海をバックに…

しかし、着いてみて仰天。
裏をかいたつもりが、既に先客…、しかも、後からも撮影者は増える一方…、
こんな山奥、知る人ぞ知る、かと思ったら、有名ポイントだったんですね。

ただ、割りとベテランが多く、
和気あいあいとカメラ談義・鉄道談義に華をさかせる楽しい時間となりました。

皆さま、長玉を駆使されてたので、
生まれついての天の邪鬼・ごっさんはFujinon 55mmを装填。
この場所の感覚だと「超広角」です。
汽車の姿は豆粒同然…、

Imgp034201
PENTAX *ist Ds
EBC FUJINON 55mm F1.8
1/800秒 F8 (ISO200)
高徳線 相生-阿波大宮間
2008年10月18日

シャープな単焦点を使いつつも、やはり、1000万画素クラスのカメラを投入すべきだったかも、
ならば、兄のK10Dを借りるか、D80を持ってきておくべきだったか、
と、悔やまれるところです。

Imgp034202
PENTAX *ist Ds
EBC FUJINON 55mm F1.8
1/800秒 F8 (ISO200)
高徳線 相生-阿波大宮間
2008年10月18日
※上記写真から、大幅にトリミング

※ちなみに、本当は、このアングルを狙いたかったのですが・・・、

941008_06
PENTAX P30T
高徳線 相生-阿波大宮間
1994年10月8日

14年の歳月は、木々を成長させるには十分だったらしく、
既に失われた光景となっておりました・・・。
下草を刈る事はできても、木を伐採する事は出来ませんので・・・
(特に、田舎の山は地主さん個人の所有物だったりするので、尚更・・・)

***

撮影後は、すぐに「よしの川」のポイントへ移動すべく、
今来た峠道を逆走し、藍住インターより高速へ、
そして、実は今まで一度も撮影した事のない、山川駅付近へ直行。

本当は、通い慣れた穴吹川で、とも思ったんですが、
きっと、入り込む余地も無いほど混むだろう・・・、と予想し、
こちらならまだマシかな、と思って来てみました。

そうは言っても、川田川付近は混むだろうな・・・、と思ったら大当たり、
到着した時点でも、もう20~30人ほどが待機してました。

ならば・・・、と、地図上で気になっていた小川の方へ移動。
すると、こちらには人影まったく無し。
さっきも書いた通り、天の邪鬼なごっさんはこちらに三脚を構えました。

かなり広角が必要な場所だったので、
いつもキャップ代わりにDsに装着している、
しかし、キャップ代わりの割には、あまりに出来の良すぎるDA21mmで狙います。

1000系や、「アンパンマン」185系などで試写を重ねますが、
このスピードで駆け抜ける列車に、モードラをたく事は不可能。
この場所に来たら、というワンチャンスを狙うべく、
神経を集中し・・・、

と思ったら、さぁ後5分ほど、というところで、
「おっかけ」の集団が10人以上、わらわらとやってきて、
どやどやと写し始めます。
それでも、なんとか集中力を切らさぬよう待機、
踏切がなり始める・・・、これが、本当に最後のシャッターチャンス・・・、

来た!

Imgp035701
PENTAX *ist Ds
SMC PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited
1/1250秒 F5.0 (ISO200)
徳島線 阿波山川-川田間
2008年10月18日

んんん・・・、枕木3本くらい、シャッターが早かった!
なので、上の写真は少しトリミングしてます。
ピンも、少しはずれたかな・・・、
シャッター速、1/2000位の方が良かったかな・・・

・・・とても、「完璧!満足!最高!」というシャッターは切れませんでした。

でも、これまで撮った「よしの川」の中では、
一番いい写真だったんじゃないかな?

だとすれば、今回の撮影、「良」くらいの点数は付けられそうです。

ところで・・・、

さっき、おっかけの集団が来た、と書きました。

鉄道の楽しみ方は人それぞれ、
一人一人が、違う思いを抱いてここに来ているわけで、
それはそれで、別に構わないのですが。

ただ、僕は、このたった1枚の写真に、
約20年の歳月、悔やみ、今度こそ、もっといいものを、
そんな思いの全てをかけて臨んでいました。

しかし、彼らは、約5分の間に現れ、撮影し、次の瞬間には消えていました。

20年と5分・・・、

この時間の違いは何なのでしょう?

今回、僕は「土佐」の撮影には行きませんでした。
あくまで、「阿波」と「よしの川」に、
自分自身の「何か」を求める、そういう撮影だったからだと思います。

なので、「土佐」は写しに行ってはいけない、
といういう気持ちでした。
写しに行く時間はありましたが、悔いはありません。

僕は、この山川のポイントには、約1時間半おりました。
車は、少し離れた所に置いたので、
ここまで、片道約20分歩いてきました。
山川をこれだけ歩くのは、実は初めてです。

1時間半いる間に、いろんな人に話しかけられました。

その中に、小学生くらいの少年もいました。

「こんにちは!何してるんですか?」
「むか~しのね、古い汽車が走るんだよ。」
「ふーん。あっちにも、人がいっぱいいました!」
「そう、みんなも、懐かしい汽車を撮りにきてるんだよ」
「そうですか。頑張ってください!それじゃ!」

彼が生まれた頃には、国鉄色の急行は走っていませんでした。

でも、彼が住んでいるこの町には徳島線が走り、
そこには、こんな色の汽車が、毎日走っていたんです。

そして今も、徳島線には、毎日汽車が走っています。

初めて写真を撮る場所は、必ず歩いて回る、
そうすれば、撮る写真も変わってくる・・・、
広田尚敬さんが、テレビでも語っていました。

山川の自然に触れ、人とふれあい、風を感じ・・・、

広田さんの言葉の意味が、少し分かった気がします。

約20年経って、ようやく、スタートラインについた、
そんな気分です。

さて、次は何の列車を撮りましょうかね!

続きを読む "センチメンタル・ジャーニー~「阿波」「よしの川」を追った1日"

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2008年10月16日 (木)

キヤノン「iVis HF100」を購入

あれこれと悩みまくったカムコーダー(ビデオカメラ)選び。

あれにしよう・・・、これに決めた、いや・・・、
とあれこれ悩みつつ、最終的に決めたのは、これ。

キヤノンの「iVis HF100」。
上記のAmazonリンクだと80.000円ほどするが
(それでも、ヨドバシやビックよりは全然安い)、
価格.comでは、最安値は、ほぼ64.000円。
その中の、信頼できそうなお店を選んで購入した。

選択する上でいろいろ悩んだ。
いくつか、個人的なポイントをあげてみる。

まず、ブラウン管テレビと液晶テレビの、両方との相性の良さ。

うちは、いまだにブラウン管テレビ。
1台は、HDのトリニトロンで、
もう1台は、PC-98用のモニタ。

前者は、もうブラウン管がほぼ絶滅した頃、
ヨドバシのアウトレットで求めたもの。

HDとはいえCRTなので、当然、HDは1080i、
すなわちインターレース。

いろいろ試してみた限りでは、
デジカメの30pなんかで撮影した動画は、インターレースのモニタでは、
動きがあまりにカクカクするので、あまりよろしくない。

※この時点で、先日候補としてあげていた「PowerShot SX1」は没落。

60iで撮影できる、というのはビデオカメラでは当たり前の事なので、
SONYだろうが、松下だろうが、(やはり候補だった)三洋のXactiだろうが、
問題なく撮ることができる。

一方、後者のCRTは、会社の廃棄品をせしめたもので、
24.8KHzの信号に対応していたり、アナログRGB端子があったりと、
古い機械をつなぐには重宝しているので使い続けているが、
80年代後半製のはずなので、いつ「お迎え」が来てもおかしくない。

となると、いつ、液晶テレビに買い換える必要性にせまられるか分からない。

いくら、液晶テレビには「I/P変換」の機能を内蔵しているとはいえ、
やはり、記録されている動画は、インターレスよりは、
プログレッシブの方がいいに越したことはない。

そう考えてみると、キヤノンのビデオカメラの場合、
「30pモード」「24pモード」というのがあって、
プログレッシブでも動画撮影する事が可能、となっている。

ただ、これらの動画は、AVCHDにエンコードされた時点では
60iのインターレースに変換されて記録されるようになっている。

最初は「意味無いなぁ」と思ったのだが、
ここが、CRTおよび液晶との親和性になりそうだな、と気づいた。
つまり、インターレースの、間引かれた「奇数」「偶数」を足すと、
ちゃんと1枚のフレームになる、という事。

現在(CRT)と将来(液晶)の両面の事を考えると、
これは「必須」といっても過言ではない機能だな、と思う。

また、撮像面の面積にも考慮した。

会社で、映像を担当している人に相談した時、
「コンシューマ機なら、なんでもいいんじゃないか」とは言いつつ、
一番気にしていたのは「暗いところでのノイズ」であった。
コンシューマのHD機だと、暗部ノイズがひどい事が多い、と。

それは、デジカメでも言える事だ。
そして、得てして、ノイズが乗りやすいのは、超小型CMOS(CCD)を搭載した場合。

この時点で、SONYのHandycam「UX20」も候補から消えた。

UX20は、内蔵メモリ+メモリースティック+DVD-Rの3メディア対応で、
かなり使い勝手は良さそうで、かつ、価格で調べると5万円前後。

しかし、1/5インチという極小CMOSを搭載しているためか、暗部ノイズがかなり乗る、
という感想をネットで見た。まぁ、それを見るまでもなく、
多分そうだろうな、と容易に想像がつくところである。

ちなみに、同じ極小CMOSは、「ハンディな」Handycamとして話題になった
「TG1」にも搭載されているので、気になる方はご注意を。

また、UX20を除外した大きな理由の1つは「外部メモリがメモリースティック」
である、という事。
SDHCの価格暴落が著しい一方で、相変わらずメモリースティックは高い。

アキバの名店?「あきばお~」のオンラインでは、
16GBのMS DUOは12.000円で売られているが、
僕が買った同容量のSDHCは、3.700円!
まったく馬鹿げた気分になるほどの価格差がある。

大きくは、この2点を理由に選んだ。

他にも、小型である事、外部マイクが使える事、
シャッター速優先や絞り優先なども使える事、
マイクの音量調節もできる事、マニュアルフォーカスも(一応)できる事など、
所定の用件の多くは満たしていた。

という意味では、やはり候補として重要視していた、
三洋の「Xacti DMX-HD1010」も良いのでは、かなり悩んだが、
ネットで試写動画を見ると、あまりナチュラルな映りにも見えず、
まだ、キヤノンの方が、こなれた画作りになっているな、と思ったので、
3千円ほど高かったが、キヤノンの方にした次第。

ちなみに、買ってから気づいた事だが、
PS3の動画再生機能の中には、実はAVCHDも含まれている。
でも、SDカードスロット付いてないしなぁ・・・、
まてよ、まさかUSBカードリーダ繋いだら使えたりして。

えいっ。

あ、認識した

あ、かかった

て事で、「HF100で撮る→PS3で見る」という、
超お手軽ソリューションも実用的に使えそうです。
あぁ、やっぱ三洋にしなくて良かった!

一応、土曜日、「阿波」「よしの川」撮影に際しては、
持参しようと思っているので、気持ちの余裕があれば?、
初陣として回しておこうかな、と思っている。

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2008年10月14日 (火)

Super-Multi-Coated Macro-Takumar 50mm F4.0

毎度のごとくハードオフに行ってまして。

探していた類のモノは見つからず、
じゃあ帰ろうと思ってレジの前を通りかかると、
まだ未整理で雑然とものが置いてある一角に、
割と綺麗なSMCタクマーを発見。
これはなんだろう、と思って手にしてみると、

Super-Multi-Coated MACRO-TAKUMAR 1:4/50

Dsc_044201

おぉ!マクロタクマーではありませんか。
外装は、こりゃ新品同様か、というくらい綺麗。
レンズは、値札には「クモリ・カビ」と書いてありましたが、
覗いてみた感じ、汚れがヒドイだけのように見えます。
これでお値段、\5.250-!
こりゃめっけもん、って事で購入しました。

ネジマウントなタクマーの50mmは、これで3本目です。
「黄内症」?な放射能レンズ、Super-Takumar 50mm F1.4と、
かなり最後期の55mm F1.8です。

それに対し、今回のレンズはマクロレンズ。
1:2まで寄る事ができます。
ヘリコイドは、ほぼ180度回転し、
最も近接だと、こんなに長くなります。

Dsc_043101

僕自身は、マクロレンズに厄介になるような撮影をする事は稀ですが、
このマクロタクマーには、惹かれる点が2つありました。

まず、マクロレンズであるだけに、高解像度でシャープな写りが期待できる事。

もう1点は、このレンズの構成が、純粋なテッサー型である事。

テッサーは、今や、「安価なズームレンズ」の総称、
みたいな扱いを受けてしまっていますが
(CybershotやHandycamのせいなんですけどね、それもこれも)、
もとは、3群4枚で非常にシンプルかつ小型のレンズの設計に命名される、
由緒ある名前です。
(詳細はWikipediaに詳しいので、興味のある方はご参照のほど。)

このレンズも、マクロレンズであるが故に、
ヘリコイドをグルグルといっぱい回さないといけない事から、
結構大型な筐体をしていますが、
レンズ自体は、マウント面にちょこっと、小さくついているだけで、
もし、マクロ機能をつけずに済ませられるなら、
筐体の長さを1/3か、ひょっとすると1/4まで短くできるかも、
という程のシンプルなレンズ構成です。

テッサーだけに、写りは素直で、ピント面はシャープ。
ここに置いてあるVAIOの液晶を撮ってみました。

Imgp030301

ピント面は非常にシャープで、かつ、ボケも素直です。

電源LEDおよびスピーカ穴の部分を等倍で切り出し。

Imgp030301_up

いやはや、ホコリまで写ってしまうとは、なんとも恥ずかしい限り。
ちなみに、この穴の1つ1つはつまようじの先くらいの大きさです。
1:2とはいえ、結構寄れるもんです。

まずは、デスク回りでの簡単な試写でしたが、
本来は、屋外での(てか、いつもの鉄道での)撮影でどんな写りをするか、
そこを楽しみにしているので、また、写しに行ってみたいと思います。

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2008年10月10日 (金)

The Last of Kodachrome at SHIMO-KITA

生産中止直後に購入したコダクローム。

「自分の腕が、それにふさわしくなったら使おう」
なんて思ってしばらく時間が経っているうちに、
昨年の12月をもって国内での現像が終了。

そして、先月9月の末日をもって、
海外(たぶんアメリカ)へフィルムを発送しての現像も、
終了という事になりました。

もはや、何を撮るべきか悩んでいる暇はない・・・、

という事で、結局、先日の白黒写真が割といい感じだった下北沢を再訪しました。
なんとなく、エモーショナルな写真を撮らねばなるまい、
という気がしたもので・・・

080927_03
Canon EOS5
EF35-70mm F3.5-4.5
1秒 F8.0
Kodak Kodachrome64
小田急 下北沢駅
2008年9月27日

下北に降りてすぐに撮影。
3000系が走り去っていますが、見事に流れています。
シャッター速はなんと1秒、
自慢じゃないが手持ち撮影です。
縮小前の等解像度でも、ブレは見られませんでした。

今回、機材選びで結構悩みました。
なんせ、最後のコダクロームなので、
これは、というレンズで撮りたい。
僕が持っているレンズで、これは、と言えるものは、
やはり、もう10年以上使っている「さんごななじゅう」しかありません。

他のどんなレンズよりも使い慣れたレンズなので、
パッと構えると、微動だにしないんですね、カメラが。
手の中に完璧に収まる感じ、どのレンズでも撮れない写真が撮れそう、
という気にさせてくれます。

080927_09
Canon EOS5
EF35-70mm F3.5-4.5
1/45 F4.5
Kodak Kodachrome64
小田急 下北沢駅
2008年9月27日

レンズが35-70mmとなると、
カメラはEOSになるわけですが、630は電子系がいかれてEFレンズはまともに動かせず。
で、うちの場合、それ以外の選択肢となるとEOS5しか無いわけですが、これも怖い。
なんせ、前回使ったのは2004年10月3日、
「リバイバルはと」を撮影しに行って以来、丸4年間もシャッターを切ってません。
もしシャッターがまともに動かなかったら、
現像終えて戻ってきたフィルムは真っ黒、こっちの顔は真っ青・・・、
なんて危険性もあったわけですが、ここは賭に出てみました。
きっと大丈夫、と信じて撮影に臨みました。
(もちろん、事前に空シャッターを何枚も切って確認はしましたが)

幸いな事に、少々モードダイヤルの動きがカタクなっていた以外、
過去に使い続けていた時と変わらず、
快調な動作をしてくれました。

ただ1度、ミラーがあがって降りてこず、電池マークが点滅。
ありゃ、電池切れかな、と思って新しいのを買って入れてみたけど、
それでも復帰せず、かなり焦りました。
ほんとに電池が原因だったのか、他に原因があるのか・・・、
そういや、630の末期にもそんな症状が出た覚えが・・・。
ちょっと気にしておかなきゃな、と思います。

それ以外は、久しぶりのEOS5でしたが、よく言うことを聞いてくれました。
「視線入力」も久しぶりでしたが、いい感じで使いこなしております。
個人的には、超マルチAF測距よりも使いやすいと思うんですけどね~。
そこぉー!、というところにピントがあいます。

と、余談が長くなりましたが、
上の写真は、最近めっきり出番の少ない、井の頭線の3000系。
もうめっきり、1500系の天下となっています。
撮らなきゃ、と思ってまだ撮れてなかったので、嬉しいカットです。

080927_20
Canon EOS5
EF35-70mm F3.5-4.5
1/350 F4.5
Kodak Kodachrome64
小田急 下北沢-東北沢駅間
2008年9月27日

080927_22
Canon EOS5
EF35-70mm F3.5-4.5
1/350 F4.5
Kodak Kodachrome64
小田急 下北沢-東北沢駅間
2008年9月27日

下北の路地には、やはり小田急がよく似合います。
街の景色に溶け込んでいる感じがします。

しかし、日頃、平日の大変な「あかずの踏切」を、
毎日車窓から眺めているだけに、
地下化の必然性もまた、理解しています。

一方、下北が下北らしくなくなるから、地下化には反対、
という声がある事も、まぁ、信条としては理解できますけどね。
こうして写真に撮ってみると、そういう気持ちになってきます。

電車から見る下北、車から見る下北、下北から見る下北。

同じ風景のはずですが、思うところはいろいろと違ってくるようです。

地下化工事は順調に進捗していて、
世田谷代田の駅も、そろそろ仮線・仮ホームに切り替わりそうです。
またまた、超広角レンズ片手にスナップしにいかなきゃかな、
と思っています。

そういや、伝家の宝刀・Fisheye-Takumar 18mm F11なんて珍品も・・・、
MXにつけて写しに行ってみようかな。フフフッ

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2008年10月 6日 (月)

ポニョを観てきた

※意図せず、ネタバレしている可能性あります。
まだご覧になってない方は、
一応、お読みにならない方が無難かもしれません。
あまり、ヘンな基礎知識を仕入れない方が良いかと思い・・・

今日、ポニョを観てきた。

ジブリものは、ずっと観ているし
(と、実は「もののけ」だけまだ観ていない・・・。
なんとなくタイミングが合わず・・・)、
評判も、まぁ良さそうだし、
画がセル画ベースで綺麗みたいだし、
やっぱ劇場で観ておかなきゃね、って事で。

前作のハウルの時は、
観終わってから、脳の中を「???」が駆けめぐり、
どんな話しだったのか、何が言いたかったのか、
いまいち分からないまま会場を出た覚えがある。
それは、どことなく、
押井守監督の映画を見終わった後の感覚に近く、
宮崎監督までなぁ、と思ったものであった。

今回は、一応、子供向けというふれこみだったから、
そんな事はさすがになかろう、って事で、
それなりに気軽な気持ちで観に行った。

まぁ、そういう感覚で観ても問題は無かろう。
そうじゃなきゃ、街を行く子供たちが、
揃いも揃って「ぽ~にょぽ~にょ」って口ずさむような、
あまり過去に例のない現象を引き起こす事はあるまい。

が、深入りしようと思えば、いくらでも深入りできそうなポイントは、ある。

個人的に、一番「をををっ!!??」って思ったのは、
ポニョの本名である。

ポニョって名前は、宗介(主人公の男の子)が勝手に付けた名前で、
まぁ、最終的にはみんなそう呼ぶようになるんだけど、
本当の名前は、父親であるフジモトの口から、2回ほど聞くことができる。

ブリュンヒルデ

・・・ぶ、ぶりゅんひるで、ですかぁ!?

よ、よりにもよって、ヴァーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」でお馴染み、
ヴァルキューレの長女であり、
後にジークフリートと永遠の愛を誓い、そして自己犠牲によって神の世界に終焉を告げ、
人間の世界の夜明けをもたらすという、あの女性の名前をつけますか??

なんて驚いていると、
なるほど、「ヴァルキューレの騎行」にそっくり、という噂だけは聞いていた、
劇中の音楽(一番ド派手な、ポニョが津波の上を走る場面の音楽)が、
確かに、そのまんまに聞こえてくる。

て事は、フジモトがいろいろたくらんでいた建物はヴァルハラで、
奥さんである観音様?はフリッカかエルダなんですか、などと、
いろんな事が脳裏を横切っていくわけですが。

観終わっていろいろ考えていますが、
今のところは、「あまり深い意味は無いのかなぁ」、と。

そもそも、ターゲット層である子供たちにとってみれば、
名前がブリュンヒルデだろうがなんだろうが、
「ポニョ~!」って事になるわけであろうから、
ごく一部の、ヴァーグナーや北欧神話に通じている自称教養人だけが、
ウンウンと唸ってあれこれと解釈しようとするだけじゃないのかな、
って思うわけです。

それに、ポニョは日本人だけが楽しむ映画じゃなくて、
ヴェネツィアなど映画祭にも出品されているわけだから、
海外で観られる事も、当然前提としているはずなので、
ヨーロッパの神話や物語(だいたい、ベースは「人魚姫」って事ですもんね)
にインスパイアされた部分があったとしても、
それは全く不思議じゃないわけです。

たまたま、フジモトがワグネリアンなだけかもしれんしねww

で、そのフジモトってのが、また、何物なのか、よく分からん。
あの、不思議な液体?薬?は何なのか、
だいたい、なんで女神?魚の神?の奥さんと結婚できたのか。
で、女神なの?観音様?

トキさんが立ち上がって「だまされちゃいけないよー!」
って言ってたけど、あの場面の意味も、実はあまり理解できていない。
確か、NHKでドキュメント観た時、あの場面がとても大事、
って言ってたように思うんだけど、どうもピンと来なかった。

そして、人間になったポニョは、きっと、
いろんな人から白い目で見られるんだろうなぁ、とも思った。
だって、街や山が、のきなみ海に飲み込まれた。
って事は、植物が海水に浸かったわけだから、みんな死滅。
あの辺りは、完全に「死んだ土地」になるわけで、
誰のせいでこうなんたんだよ!責任取れ!!、
って事になるんじゃないかな、なんて。

・・・こういう邪推をし始める段階で、
もうあなたは子供の心が分からないのだ、
って事になるのかもしれませんね。
えぇ、残念ながら、最近は「斜」にしか見えません、いろんな事が・・・

基本的には楽しい映画だったので、
またそのうち、DVDかBD買って、改めて観てみたいな、
とは、素直に思うんだが、
あまり素直じゃない自分にちょっとガッカリ、な思いのごっさんでした。

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2008年10月 5日 (日)

さよならキハ58・キハ65「阿波」「よしの川」ダイヤグラム

10月18日に運転される、さよならキハ58・キハ65のリバイバル列車
急行「阿波」と、急行「よしの川」のダイヤグラムを作ってみました。
以下にPDFにしてあるので、
撮影に行かれる予定の方は、ごうぞご利用ください。

急行「阿波」・急行「よしの川」ダイヤグラム(PDF)
※リンク削除(2008/10/19)

P1・2は高徳線で、P3が徳島線のダイヤとなっています。

一応、公式に発表されているダイヤを元に、
ダイヤグラム作成ソフト「OuDia」に打ち込んで得られたダイヤグラムです。
一部、推測の時刻を織り交ぜていたり、
単線なのに、上下の列車がすれ違う事になっていたりと、
不十分なものですが、それなりにお役に立てるかと思います。

※「よしの川」は、山瀬か山川で運転停車あるはずのダイヤでしたが、
なんとなく山瀬の方がしっくりきそうな気がしたので、
ここで「10分間の停車」があるものとして入力しています。
これは、大いに違う可能性ありますので、ご注意ください。

追記(2008/10/19):運転終了しましたので、
ダイヤグラムのリンクを削除しました。
結果は、この辺のエントリーに上げています。

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2008年10月 4日 (土)

SO905iCSの横長写真集in四国

帰省していた時、
広々とした景色を何枚か、
SO905iCSのパノラマ機能で撮ってきました。
不思議と、狭苦しい東京にいる時よりも、
こういう写真を撮りたくなるシチュエーションが多くなりますね。

※画像をクリックすると、オリジナルの画像が表示されます。

Dsc00349

伊予大洲方面へ撮影に行った後、帰路で立ち寄った伊予灘サービスエリアにて。
一応、真ん中辺りを伊予鉄が横切っているはず・・・、
って、さすがにそこまでは見えんか・・・

Dsc00366

9月22日(月)は、奥さんを高松まで連れて行きました。
その時、実は初めて行った栗林公園にて。
お茶菓子も堪能できる「掬月亭」(きくげつてい)から見た池。
多分、ここから写真を撮られる方は多い事でしょう。
横長のパノラマ写真にピッタリな景色です。

Dsc00367

その高松からの帰りに立ち寄った「津田の松原サービスエリア」にて。
瀬戸内海の間にポツポツと浮かぶ島や山が、香川っぽい感じです。

SOのパノラマ機能も、だいぶ撮り慣れてきました。
得意な条件が、やっぱりありますね。

このパノラマ機能は、
最初、普通にカシャッて写真を撮り、
それから右(ないし左)にカメラを動かしていくと、
最初に撮った写真と繋がる部分で自動的にシャッターが切れ、
更に動かすと3枚目、4枚目、と撮影されてパノラマが自動合成されます。

合成のアルゴリズムを生かすために気をつけるべき事は、

・被写体の中に動くものを織り交ぜない(電車、車など)
→カメラの動きに関係なく、動体に追随しようとし、
演算が大幅に狂います。

・被写体に変化が必要
→「見渡す限り水平線な瀬戸内海」を撮ろうとした時、
まず1枚撮って、カメラを横に動かしていっても、
インジケータが全く動かない、という症状に遭遇しました。
東京ではありえない事ですが、
見渡す限り地平線って事は、カメラを横に動かしても、
カメラ的には「動いてない」のと同じ、と判定されるわけですね。

・急に動かさない
→カメラは、リアルタイムで演算して「ここで繋げばいい」
というポイントを常に探ってますので、
あまり早く動かすと、フライを見失った外野手になってしまいます。

後は、同じポジションで3回くらいは撮ること、ですね。
どれもうまくいくとは限らないので。

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2008年10月 3日 (金)

カムコーダーを物色中

カムコーダー(ビデオカメラ)を物色している。
何が理由かと問われれば、まぁ、平たく言えば、
年明けにジュニアが誕生する予定だから。

子供のためにビデオカメラ・・・、なんて、
どんな素人っぽい事を、と我ながら思ってしまうのだが、
徳島の実家の両親に孫の様子を見せるには、
やっぱ、ビデオレターが一番いいんだろうな、と思うからである。

今の時代、折角ならハイビジョンで撮影しておきたい。
実家のテレビは、SDのブラウン管ばかりだが、
いずれ、それが壊れればHDの液晶になるだろうし、
マスターくらいはHDで撮っておいても無駄ではない。

折しも、安いHDムービーも出ている事だし・・・、
と安直に考えていたが、調べてみると、
どうも、そう簡単な話しではないらしい。

「帯に短したすきに長し」

意外と、現在市販されているコンシューマ向けのHDカムコーダーは、
上っ面のスペックを満たすだけで、
中身のクオリティまではついてきていないようだ。

その昔、いいカムコーダーの条件と言えば、
「3CCD」「三板」であった。
つまり、RGB独立したCCDを有し、
レンズから入った光線はプリズムで分解され、
それぞれのCCDにて読み取られた色信号を、
本体内で1つにまとめて映像にする、というものである。

なんでか、と言うと、おそらく、
昔は、単板のCCDでは綺麗な色が出なかった、とか、
単板だとRGBの画素が同一のY軸上にこないので、
解像度が下がるとか、そういう事だったんだろうと思う。

なので、まずは、3CCDなカムコーダーに条件を絞り・・・、
と思ったら、えらく状況が違っている。

最初目につけた松下のカムコーダーは、
フルHDで記録できる3CCDの機種であったが、
それぞれのCCDの画素数は50万程度。
フルHDは1920*1080なわけだから、
当然、200万ちょっとの画素が必要なはず。

なぜ・・・、と思ったら、
「RB」と「G」のCCDを、少し「ずらして」結像させているのである。

「RB」2枚はぴったり重なるように結像しているが、
「G」のCCDは、右斜め上に少しずれていて、
RBとは1/4だけが重なるようになっている。
その、重なっている部分を1画素として出力しているのである。

当然、左上は別のRB、右下も、左下も・・・、となるので、
1画素のGにたいして、RBは4画素重なっている事になる。
つまり、4倍になるので、200万画素相当・・・

なんか、スッゲーだまされている気がする。

で、更に調べてみると、近頃のHDカムコーダーのCCDやCOMSは、
仮に単板だとしても、画素を斜め45度にして、
出力する時は正方位に変換するので画素数を増やすとか、
そういう姑息な手段を駆使しているようなのである
(それは、SONYやビクター)

姑息な・・・、と書くと否定的なように思われるかもしれないが、
実はそうではない。
以前、富士フイルムのFinefixに搭載されている
「ハニカムCCD」の事は相当馬鹿にしていたが、
4800zという古いカメラの画像を見て、
解像感を犠牲にしても得られるものがある事を認識し、
「ピクセルのまま出力する」事だけが表現ではない、
と考えるようになったからである。

しかし、HDの映像に解像感は必須だと考えているので、
そういう技術を使うべきではないのではないか・・・、
と考えるわけである。

・・・てな事を考えているうちに、
安直に「安くて良さそうなの買えばいいやー」
と思っていたカムコーダー選びが、
ちょっとした悩みになり、仕事も手につかなくなっている。

CCD以外にも、安いカムコーダーはレンズが悪い、
という事が分かってきた。

いくらLEICAやZeissを名乗っていても、
カムコーダーのレンズには2枚羽根の「菱形絞り」が入っていて、
ぼかした映像を撮ると、劇的にボケが汚くなるようである。

それは、動画なので常に開け閉めする構造の絞りゆえ、
なるべく構造が簡単で壊れにくいものに・・・、
というメーカーの意図があるようだが、
フルHDになれば、得られる画像のクオリティも求められるわけで、
LEICA、Zeiss、Fujinonなどというブランド名は、
もはや飾り文句でしかない事が明らかである。

となると、ビデオカメラの定番ブランドを安直に選ぶわけにはいかなくなる。
なので、他のカメラに目を向けてみたが、
案外、「DV以来の伝統」を有するカムコーダーよりも、
「デジカメから派生したムービーカメラ」の方が、
作りも写りもいいらしい、という結論に達しつつある。

その最たるものは、SANYOのXactiだろう。
「DMX-HD1010」は、小型でありながらかなり高画質のHDムービーが撮影できる、
かなりよいカメラのようである
(Xactiは、候補として当初から検討していた)。
値段もこなれてきているので、現状も、有力な候補の1つである。
(レンズがKonica Minoltaなのもいい・・・、って、やっぱブランドかよ)

しかし、それに匹敵するか、上回るかもしれないカメラが、
キヤノンから発売になる。

12月発売なので、まだネットにもレビューは無いが、
スペックを見る限り、かなり期待がもてる。
また、Amazonでの予約価格は6,2万程度とかなり安価で、
予算的にも十分に射程圏内だ。

近頃はファインダーの無いカムコーダーばかりであるが、
この機種には(EVFとはいえ)ちゃんと用意されているので、
「明るすぎる屋外で液晶が見にくい!」という状況には強いだろう。

この手のカメラにしては、結構大きめのマイクが、
しかもステレオでついており、
それを無圧縮PCMで記録できるとは、かなりおいしい。

1920*1080で30fpsというスペックは、
そもそもブラウン管でテレビを見ているうちの環境には、
ちょうど良いのかもしれない(1080iしか映せないので)

Xactiもそうだが、カムコーダーと違って、
これらのデジカメは、レンズもしっかりしている。
どうも、カムコーダーのレンズは、フィルター径30mm代が当たり前、
みたいなところがあり、口径の大きいレンズを乗せる、
という選択肢は無いようなのである。
その点、デジカメのレンズは、その辺の制限は無いようで、
存分にいいレンズを設計できるようである。

CCDやCMOSのサイズも、カムコーダーよりは、
デジカメの方が大きいようだ。
前述の松下では、1/6インチなんて超小型CCDを使っている。
なんだかんだ、まだ気になるEverioは、1/3インチ単板とか、1/5インチ三板とか。
一方、PowerShotは1/2.3インチ、Xactiは1/2.5インチだ。
デジタルとしては、一般的なサイズだが、
カムコーダーと並べると、とても大きい気がしてくる。
(EXILIM EX-F1に至っては1/1.8インチ。
ただ、これはオーバークオリティで、予算的にも厳しい。)

後は、動画撮影中の絞りの挙動がどうなっているか、である。
CASIOの「EXILIM EX-F1」では、
動画撮影中は絞りが開放で固定となっているようなので、
レンズの性能を生かし切れないのではないか、と思われる。
せめて、撮影を始める前に絞りの指定をしておけば、
撮影中はその絞りで固定されています、
程度の機能であれば、それなりにレンズの美味しいところを生かせるのだが。

きょうび、デジタル一眼にもムービー機能がつく時代。
それが正しいあり方とは思わないが、
デジカメの進化が、誰にも止められないほど暴走し、
おかげで技術の進化が早すぎる事が、
こうした「カムコーダーよりもデジカメの方が綺麗にHD撮れるかも」
な可能性を導き出しているとは、皮肉な気もするし、
そもそもスチール専門の人間に慣れ親しんだ類のカメラで、
いい動画が撮れるかもしれない時代になるのは、
それはそれで嬉しい気もする。

AV Watchあたりで「PowerShot SX1」のレビューが載って、良さそうであれば、
すぐにも予約して書いたいものだ、と思っているところである。

*10/8追記

Xacti DMX-HD1010の絞りは、残念ながら菱形のようだ。
残念!ちなみに、「ガルバノメータ式」という、立派な名前がついているらしい。

うちのテレビはブラウン管なので、
インターレースで記録できないと、やはり厳しい。
実際、各種サンプル動画を、WMVにしてPS3で再生、
という、現状最も使いそうなパターンで再生してみたが、
29.97fps/60iで記録された動画が、一番綺麗に再生される。
将来、液晶に買い換えれば、その中には優秀な「I/P変換」が入っているはずだ。
ここはやはり、(思いっきり時代に逆行している感があるが)
インターレースで録画できるカメラを選択する必要がありそうだ。
となると、PowerShotは、残念ながら候補からはずれる見込み・・・
(恐らく、30pで記録されると思うので。)

となると、俄然、やはりXactiか、という気がしてくる。
あるいは、同じキヤノンでも、iVISならインターレースだな、
それなら、SONYやVictorや・・・、と、話しは振り出しに戻るわけで・・・

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