Ai Micro Nikkor 55mm F2.8S
新宿西口の「中古カメラ市場」で、
ジャンク品(絞り不良)の「Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S」を購入。
お値段\3.150-なり。
そろそろ、絞り不良程度では躊躇しなくなったごっさん
このレンズ、上記リンクの通り、なんとまだ現行品。
1979年発売といいますから、来年で実に30歳!
その事実だけでも、写りの良さは保証されたも同然です。
で、早速、分解して絞りの修理をしました。
分解の仕方等は、ネットにレポートが散見され、
それを参照しながら作業しましたので、
興味ある方は、ググって調べてみてください。
このレンズ、絞りがすぐに粘って動かなくなる傾向にあるようです。
なので、絞りをばらして、アルコールで絞り羽根を掃除しました。
また、ヘリコイドが重かったので、
(今日、たまたまヨドバシで購入していた)新しいグリスに塗り直し。
でも、あまり変わらなかったので、
立て付けが悪くなっているか、他の原因があるのかもしれません。
※11/30、すぐに追記:
ヘリコイドが重かったのは、「近距離補正」用の別ヘリコイドのグリスが劣化してたからでした。
なので、そちらもバラしてグリス塗り直したら、無事に軽くなりました。
って事は、このレンズ、大小で4つのヘリコイドが内蔵されている事に!
単純に見えて、なんと複雑なレンズ・・・
※11/30、追記ココマデ。
後で、再度ばらしてみようと思います。
とりあえず、机の周辺で試写してみました。
先日のエントリーで取り上げた、Minolta Rokkor-TC 135mmです。
1/2倍とはいえ、非常によく寄れます。
また、絞り開放だと、ピンのあわせた「ドンピシャ」のところじゃないと、
見事なまでにボケてくれます。
ピントリングです。質感描写が素晴らしいです。
上の写真の、真ん中付近を等倍で切り出し。
ピンのあったところの凄まじい切れ味は圧巻です。
こんな骨董品、今でも使っている人なんているんでしょうか?
今は無き赤井電機のオーディオタイマーです。まだ動いてますよ。
昔は、DATでFMエアチェック(死語になりつつある)するのに重宝しました。
文字部分を等倍で切り出し。
液晶ではなく、蛍光表示管ですね。
肉眼だと、ここまで粒子1つ1つが目に付く事はありません。
あぁ、こんな風になってるんだ、と、撮影してみて驚いたほどです。
ニコンの「マクロ」レンズは、
半導体の製造過程でも利用されるなど、
「これ以上はないほどシャープで完璧な結像」をします。
「マイクロ」レンズにも、その魂が宿っています。
※等倍撮影程度では「マクロ」と呼ばないのが、
ニコンのこだわりです。
このレンズについての詳しい説明は、
「ニッコール千夜一夜物語」において、
前編・後編の2回に分けて取り上げられているので、
是非読んでみてください。
とにかく素晴らしいの一言に尽きるレンズを安く買えてホクホクです。
D80だと中望遠になってしまいますが、
これは是非、EOS630にアダプターつけて、
標準レンズとしての撮影も楽しんでみたいと思います。
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コメント
> 強力武装に
後は、Auto Nikkor 20mm F3.5があれば、
とりあえずは揃えたかったものは一通り揃うかな。
気づいてみれば、Nikon用の箱がパンパンでいっぱいに・・・
まだまだ分解技術は未熟だなぁ。
Micro Nikkorも、既に、カニ目に傷をつけてるしorz
投稿: ごっさん | 2008年11月30日 (日) 20時43分
ワシの寄越した戦艦がどんどん強力武装に変貌してゆく・・・w
すっかりジャンク沼に両足突っ込んだみたいで何より(爆
こうやって自ら手を掛けたレンズorカメラって、性能とか商品価値以前に「思い入れ」が強くなって、より一層の愛情を注ぎたくなってしまうもんです。
果たしてワシの技術に追い付き追い越されるのは何ヵ月後か・・・(ワシの修理は結構いーかげんだからなぁw)
投稿: gochi-zoh | 2008年11月30日 (日) 13時48分