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2008年11月

2008年11月30日 (日)

梅ヶ丘でサンニッパ練習&登戸の新橋梁、供用開始

今日は、Pen Fを片手に、
東急池上線とか大井町線方面に軽くスナップでも、
と思っていましたが、
(あ、先週と同じ書き出し・・・、
手抜きかコピペと思われるだろうな。
その通りだけど)

そろそろ、梅ヶ丘-世田谷代田間が仮線に切り替わりそうな予感がしたので、
サンニッパの練習がてら、久しぶりに梅ヶ丘駅ホームから狙ってみました。

今年の3月に、梅ヶ丘のホームで撮った時
撮っていた時点では「ろくな写真が撮れそうにないなぁ」と思いながら、
帰ってから改めて見てみると「あ、これ、おもしろいかも」
と思い、いずれは再訪を、と思っておりました。

で、折角だから、暴れ馬のサンニッパの「練習」がてらの撮影、としました。
練習なので、当然、絞りは「開放」で狙います。

最近は、マグニファイヤーを導入している事もあって、
たいがいの撮影でピンをはずす事はなくなっておりますが、
今日も、その調子で軽い感じでピントをあわせ・・・

プレビューを確認・・・

ボケボケ~

んなアホな!
置きピンの目標と、電車の顔の場所とは、
そう変わらないはず・・・、って、
その「そう」が、果たして数mなのか数cmなのか、
多分cm単位だと思いますが、その違いがピンぼけになっているようです。

サンニッパは難しいなぁ!

で、何度も試写し、アングルも調整し、
1時間半ほど経って、ようやく「よし、これでOK!」というアングルで安定。

Dsc_064501
Nikon D80
Ai Nikkor ED 300mm F2.8
1/3200秒 F2.8 (ISO200)
小田急本線 梅ヶ丘駅(下り線ホーム上り方)
2008年11月30日

で、さて、そろそろ本番、って時に、
さっき新宿方面に走っていった5200+5000系の10連がやってきました!

Dsc_064901
Nikon D80
Ai Nikkor ED 300mm F2.8
1/1600秒 F2.8 (ISO100)
小田急本線 梅ヶ丘駅(下り線ホーム上り方)
2008年11月30日

はい、終了!(笑)

で、帰宅の途に就くわけですが、
実は、梅ヶ丘に行く途中、登戸の駅すぐ横の多摩川橋梁が、
昨日まではまだ工事中だった2つ目の橋の供用が始まり、
新しい橋が下り線橋梁として電車が走り始めている事に気づきました。

たった昨日、「これも、そろそろ切り替わりそうだなぁ」と思い、
Pen EE3で写真を撮ったばかりだったのが、
なんと、最終日になってしまった、という事になります。
(それは、まだフィルムがカメラの中~)

早速、新しく切り替わった和泉多摩川-登戸間もチェック!

まずは、和泉多摩川にて下車。

Dsc_066101
Nikon D80
Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S
1/800秒 F4.0 (ISO100)
小田急 和泉多摩川-登戸
2008年11月30日

昨日買ったばかりのMicro Nikkorです。
逆光が出ない方がおかしい、という程の、
一番苦手そうな角度から太陽が差しているので、
さすがにゴーストが出て、フレアっぽくなってますが、
破綻するほどではなく、むしろ、個人的にはいい感じです。

一番左から、下り線(各停)、下り線(急行)、上り線(急行)、上り線(各停)です。
上り線(各停)に、電車が入ってきています。

昨日までは、ちょんぎれているレールが、
手前の下り線に繋がっていました。
それが、見事なまでの直線レールになり、
あまりにも自然な感じで収まっています。
とても、今日からの線路配置とは思えない雰囲気です。

次いで、各停に乗って登戸に移動。

昨日までは、こんな風景が広がっていた、
1・2番線ホームの多摩川寄り。

Dsc_052701
Nikon D80
Ai Af Zoom Nikkor 24-50mm F3.3-4.5 (ワイド端)
1/640秒 F4.0 (ISO1600)
小田急 登戸駅
2008年11月15日

今日からは、こうなりました。

Dsc_068001
Nikon D80
Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S
1/1000秒 F4.0 (ISO200)
小田急 登戸駅
2008年11月30日

さっきの写真でHiSEが走っていた線路が、
綺麗に撤去されています。

いずれは、手前のホーム(上り線ホーム)にレールが繋がれ、
登戸駅で、各停と急行の待ち合わせなどが出来るようになります。

こうして、新しく供用開始した下り線の橋梁。
これを、登戸駅下り線ホームから撮るとどんなアングルになるか?
早速、サンニッパ手持ち!(もやりましたが、以下の写真は一脚を使用)
にて試し撮りしてみました。

Dsc_067701
Nikon D80
Ai Nikkor ED 300mm F2.8
1/800秒 F4.0 (ISO100)
小田急 登戸駅
2008年11月30日

※適当にピント合わせた割には、ちゃんと合っていた・・・
梅ヶ丘での格闘はいったい・・・

手前の障害物は、車停めです
(将来1番線になるであろう下り線外側は、
登戸駅付近の用地買収?が済んでないため、
しばらくは使用されない見込みです)。
なので、300mm(35mm判で約450mm)だと、
あまりいいアングルにはならなさそうです。

しかし、やたら直線の区間なので、
400mmないし500mm(35mm判だと600mmないし750mm)
くらいで狙うと、車停めがクリアできて、
ちゃんとした写真を狙えそうな気がします。

この区間は、北北東-南南東に線路が敷かれており、
午前~昼ちょい過ぎくらいまでが順光だと思います。
この写真は15時半くらいに撮ってますが、すでに側面に陽は回っていません。

今度、*ist DsにAT-X150、ないしSMC PENTAX 400mm F5.6をつけて、
再度狙ってみたいと思います。
我が家に一番近い撮影ポイントが出来るかも(笑)

ただし!
ホーム端がかなり狭く、定員は2名ないし3名くらいかな、という感じです。
くれぐれも、マナーを守って撮影をしましょう。

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Ai Micro Nikkor 55mm F2.8S

新宿西口の「中古カメラ市場」で、
ジャンク品(絞り不良)の「Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S」を購入。
お値段\3.150-なり。

Ca390488

そろそろ、絞り不良程度では躊躇しなくなったごっさん

このレンズ、上記リンクの通り、なんとまだ現行品。
1979年発売といいますから、来年で実に30歳!
その事実だけでも、写りの良さは保証されたも同然です。

で、早速、分解して絞りの修理をしました。

分解の仕方等は、ネットにレポートが散見され、
それを参照しながら作業しましたので、
興味ある方は、ググって調べてみてください。

このレンズ、絞りがすぐに粘って動かなくなる傾向にあるようです。
なので、絞りをばらして、アルコールで絞り羽根を掃除しました。

また、ヘリコイドが重かったので、
(今日、たまたまヨドバシで購入していた)新しいグリスに塗り直し。
でも、あまり変わらなかったので、
立て付けが悪くなっているか、他の原因があるのかもしれません。

※11/30、すぐに追記:

ヘリコイドが重かったのは、「近距離補正」用の別ヘリコイドのグリスが劣化してたからでした。
なので、そちらもバラしてグリス塗り直したら、無事に軽くなりました。
って事は、このレンズ、大小で4つのヘリコイドが内蔵されている事に!
単純に見えて、なんと複雑なレンズ・・・

※11/30、追記ココマデ。

後で、再度ばらしてみようと思います。

とりあえず、机の周辺で試写してみました。

Dsc_058701

先日のエントリーで取り上げた、Minolta Rokkor-TC 135mmです。
1/2倍とはいえ、非常によく寄れます。
また、絞り開放だと、ピンのあわせた「ドンピシャ」のところじゃないと、
見事なまでにボケてくれます。

Dsc_058801

ピントリングです。質感描写が素晴らしいです。

Dsc_058801_2

上の写真の、真ん中付近を等倍で切り出し。
ピンのあったところの凄まじい切れ味は圧巻です。

Dsc_060701

こんな骨董品、今でも使っている人なんているんでしょうか?
今は無き赤井電機のオーディオタイマーです。まだ動いてますよ。
昔は、DATでFMエアチェック(死語になりつつある)するのに重宝しました。

Dsc_060701_2

文字部分を等倍で切り出し。
液晶ではなく、蛍光表示管ですね。
肉眼だと、ここまで粒子1つ1つが目に付く事はありません。
あぁ、こんな風になってるんだ、と、撮影してみて驚いたほどです。

ニコンの「マクロ」レンズは、
半導体の製造過程でも利用されるなど、
「これ以上はないほどシャープで完璧な結像」をします。
「マイクロ」レンズにも、その魂が宿っています。

※等倍撮影程度では「マクロ」と呼ばないのが、
ニコンのこだわりです。

このレンズについての詳しい説明は、
「ニッコール千夜一夜物語」において、
前編後編の2回に分けて取り上げられているので、
是非読んでみてください。

とにかく素晴らしいの一言に尽きるレンズを安く買えてホクホクです。
D80だと中望遠になってしまいますが、
これは是非、EOS630にアダプターつけて、
標準レンズとしての撮影も楽しんでみたいと思います。

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2008年11月26日 (水)

キヤノン「7s」の怪・・・

古いキヤノンのカメラの事を、
なにげに調べている時に、
ふと気づいた事。

1965年に発売された、キヤノン最後のレンジファインダーカメラ、

「Canon 7s」

1961年発売の「Canon 7」の露出計をセレン式からCdSに変更し、
アクセサリシューを搭載するなど、マイナーチェンジを施したカメラでした。

一方、2004年に発売された、キヤノン(ほぼ)最後のフィルム一眼レフカメラ、

「EOS 7s」

2000年に発売された「EOS 7」のマイナーチェンジ機です。

いずれも、レンジファインダー、あるいは、フィルム一眼レフの、
それぞれ、最後の※新製品として登場した、2つの「7s」。

キヤノンのカメラにおける「7s」という2文字は、
何か因縁めいものがあるのではないか。

たまたま、Googleで「キヤノン 7s」だけで検索したら、
両方の記事がまぜこぜで表示されたので、
そんな不思議な偶然に気づかされたのでした。

※フィルム一眼の、本当に最後の機種は「EOS kiss 7」ですが。
あ、しかし、やはり「7」が・・・

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2008年11月24日 (月)

「丹沢もみじ号」を写しに行く

今日は、Pen Fを片手に、
東急池上線とか大井町線方面に軽くスナップでも、
と思っていましたが、
丁度、小田急の乗り放題切符をもらえた事もあり、
この三連休は「丹沢もみじ号」も走っている事なので、
これを写しに行く、という事で計画を変更。

で、折角だから、遠いところまで行こうと思い、
伊勢原まで行ってきました。

最初は、鶴巻温泉まで行って、
田園風景の中で・・・、と思って足を運びましたが、
ネット上で「どこでも撮れそうで、意外に画にならない」
という書き込みを見かけた通り、
いまいちいい写真が撮れそうになく、
すぐに場所を変更
(特に今回は、ヘッドマークまで撮れないと、
あまり意味がなかった事もあり・・・)

ならば、伊勢原-愛甲石田の間の田園風景なら、
どこか撮れるところがあるかな、
と思いながら歩いていたら、
ここ↓からの眺めが、架線いっぱいでおもしろそうなので、
足を止めてみました。


大きな地図で見る

ただ、意図するアングルで撮影するには、
相当な望遠レンズ・・・、APS-Cサイズでも400mmとか500mmとか・・・、
が必要な場所だったんですが、今回は200mmまでの持参。
昨日、300mmくらい持っていくかな、と思いながら除外したのが、
なんとも悔やまれるところ・・・orz

そこはなんとか、Nikkor-Q.Cの解像度を頼り、
トリミングで何とかする!、という方針で乗り切る事にしました。

何はともあれ、まずは軽く試写を・・・、と思っていた13時半頃、
向こうから、ヘッドマークを付けた電車が・・・

え、もう走ってきたの!?

Dsc_054001
Nikon D80
Nikkor-Q.C Auto 200mm F4.0
1/1000秒 F8.0 (ISO400)
小田急 愛甲石田-伊勢原間
2008年11月23日
※かなりトリミング済み

よく見ると「回送」と書いてあります。
15時頃に秦野を出る上り「丹沢もみじ号」の送り込み回送、
こんな早い時間に来るとは・・・、というか、
そもそも、朝の下り「丹沢もみじ号」で秦野まで行った1000系が、
わざわざ回送されていると思ってなかったので、
走ってくるとは思ってもみませんでした。

この写真を写した場所だと、下り列車はいい感じに撮れますが、
後で後ろから走ってくる上り列車の後追いにはイマイチ、と判断し、
少し移動、こういうアングルからのポジションに固定。

Dsc_056601
Nikon D80
Nikkor-Q.C Auto 200mm F4.0
1/1250秒 F8.0 (ISO400)
小田急 愛甲石田-伊勢原間
2008年11月23日
※かなりトリミング済み

この写真を撮った時に、
ビデオカメラで撮影した動画もあります。
こちらの方が、むしろいい感じで撮れてそうです。


Canon iVis HF100
ズーム テレ端
シャッター優先(1/1000秒)
露出補正-2
マニュアルフォーカス(∞)
2008年11月23日

まぁ、なんとか撮れそうな場所だな、と思いながら、
心配なのは陽の傾き・・・、なんとか15時42分まで保つか・・・、
と不安になりつつ、なんとかなりそうな気もしたので、
そのままの場所で待機してましたが、
「秋の日はつるべ落とし」(もう冬だけど)と申しまして。

直前の急行を撮った時には、既に相当な影が落ちています。

ゲゲゲッ

そして、肝心の「丹沢もみじ号」が来た頃には、
もうすっかり陰に隠れてしまいました・・・

Dsc_058001
Nikon D80
Nikkor-Q.C Auto 200mm F4.0
1/640秒 F8.0 (ISO400)
小田急 愛甲石田-伊勢原間
2008年11月23日
※かなりトリミング済み

結果的に、お昼に写した回送の方が、
全然いい写真になってしまいました・・・

思いつきで撮影に行くとろくな事にならない、
という、いい教訓でした。

次回は、AT-X150にてリベンジ!

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2008年11月22日 (土)

Minolta Rokkor-TC 135mm F4

Imgp043701

先日、中野のフジヤカメラに行った時、
2本のレンズを買ってきたのですが、そのうちの1本、
「Minolta Rokkor-TC 135mm F4」です。
お値段は\1.050-なり~。
前玉・後玉にスリ傷があったり、
ヘリコイド付近のネジが取れてたり
(取れてたネジが本体内に転がって?たので、修復は出来た)、
あまり状態は良くなかったですが、
最近は「ジャンク沼」(笑)に慣れてきた事もあり、
分解清掃して、なんとかそれなりの状態となりました。

※ちなみに、もう1本買ったレンズは、OM Zuiko 24mm F2.8。こちらは\6.300-。
ついに、Pen F用の準広角レンズが!
という話しは、試写に行って(まだこれから)、現像あがってから詳しく書きます。

このレンズの、というか、初期ミノルタSRレンズの事を知ったのは、
まだ2週間程度前の事かと思います。
通称「マウンテン・ロッコール」と呼ばれる、
100mm F4.0(初期型)をはじめ、
プリセット絞りの安価な望遠レンズを、
まだ一眼レフに参入したばかりのミノルタが武器としていました。

これも、そういった安価な望遠レンズの1つ。
ちょっと気になっていた時に目の前に現れたので、
あまり悩むことなく、ついつい買ってしまいました。
「使う事を目的とせず」レンズを買ってしまったのは、
先日からエントリーによく書いている、Nikkor 20cm以来の事です。

旧MinoltaのRokkorレンズは、
フランジバックの関係上、
EOS用のマウントアダプターも無いようなので、
これはいずれ、壊れたSR-101あたりを買ってきて、
それと一緒に展示しておくかな・・・、なんて思ってたんですが、

なんと!M42マウントへ改造できるキットを売っているらしい!

既に、Y!奥にあるのも確認しているので、
それを落として、改造して撮影してみたいと思います。

まさか、PENTAXで使えるようになるとは、
購入段階では、思いも寄らぬ事でした。
ホント、「呼ばれた」ような、不思議な縁を感じます。

このレンズは、3群3枚の「トリプレット」型です。
わずか3枚のレンズながら、収差という収差のほとんどを、
あまり気にならないレベルまで補正できる事から、
安価なレンズ(コンパクトカメラ用など)として多く採用されてきました。

戦後すぐ、レンジファインダー黄金期~一眼レフ黎明期の頃は、
100mmくらいの中望遠レンズでも採用された例が多く、
それらは、小型軽量で直径も驚くほど小さくできる事から、
荷物の多い山登りに最適なレンズ、という事で
「マウンテン」の名を冠せられる事がありました。

今、思い浮かぶところでは、
「マウンテン・エルマー」こと、ライカのElmar 10.5cm F6.3
(これは、戦前のレンズ)、
「マウンテン・ニッコール」こと、ニコンの105mm F4.0
(最初はSマウント、後にFマウントにも移植される)、
そして、「マウンテン・ロッコール」こと、ミノルタの100mm F4.0。

しかし、これも135mmになると、「小型で」、とはいかないようで、
まぁ、大きい、とまでは言わないまでも、
それなりに「普通の」サイズの望遠レンズとなります。

試しに、うちにあるレンズと並べてみました。

Imgp045901

一番右が、今回購入したRokkor-TC。

一番左は、Super-Multi-Coated TAKUMAR 135mm F3.5。

タクマーの方が、明らかに小さいですもんね^^

で、真ん中は、TAMRONの「70-150mm F3.5 (20A)」です。
小型軽量の中望遠レンズで、写りもいいので、
個人的に「マウンテン・タムロン」と呼んでいます。
(多分、全国見回しても、僕だけでしょう。賛同者募集中!)

製造年代が全く違いますが、
タムロンの方が、ズームで、かつ、開放F値も明るく、
仕様面では太刀打ちできません。

でも、独特な写りになるんだろうな、という予想は出来ます。
たった3枚のレンズが織りなす描き出す世界は、
どんな風に見えるのか?、とても興味があります。

さて、このレンズ、冒頭にも書いた通り、プリセット絞りです。

Imgp044701

最初に、黒いリングの方で、設定したい絞りにあわせておきます。

で、実際にその絞りで写したい時は、銀色のリングを、
白い丸と赤い丸が一致するところ(ここで止まる)まで回します。
すると、所定の絞りに絞られる、という事です。

プリセット絞りは、こういう面倒な作業が発生するという大きな弱点がある反面、
自動絞り機構がついていない事から、レンズの構造自体が非常に簡潔となり、
あまり故障しない、というメリットもあります。
(また、簡潔な構造故に、「M42マウントへの改造」なんて事もできる)

また、自動絞りだと、シャッターを押した瞬間、
シャシャッ、と瞬間的に絞りの開け・閉めを行うため、
あまり絞り枚数が多いと故障原因になるから、との事で、
5~7枚程度の絞り羽根で抑える事が多いですが、
逆に、昔のプリセット絞りの時代は、多くの絞り羽根を使い、
ほぼ「真円」になるように出来ています。
で、この135mmも、実に12枚!の絞り羽根が備わっています。

Imgp046701

安価なレンズなので、絞り羽根につや消し処理がされていない、
という点に不安を覚えますが、なんとも「よく写りそう」な絞りです。

Imgp045101

妖しく光る、モノコートの輝き。
このレンズが製造されたのは、恐らく1960年前後だと思うので、
総天然色写真(笑)での利用はあまり考えていないのかな、
と思います。
ネット上の作例を見ても、お世辞にも、目を見張るような鮮やかな色合い!、
という感じではなさそうでしたので。

最近はそういう、時代錯誤な写りに惹かれる事が多いので、
このレンズでも、どんな「よくない写り」をしてくれるか、
不思議なワクワク感で「復活」の時を待っております。

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2008年11月17日 (月)

Y!にPenの記事が載るなんて・・・

最近購入したレンズ4本の試写が済んだところで、
当面鬱積(うっせき→こんな字書くんだ)していたモヤモヤも解消し、
早くも、次の撮影の事を考え始めているごっさんです。
えぇ、基本的に、興味の移ろいやすい性格です。
某千年前の小説の主人公じゃないですが(汗

次回は、これもだいぶ前にジャンクで購入した、
Pen F用のテレズーム、100-200mmの試写としゃれ込もうかな、
と思っています。
当初、カビカビだった光学系は、
先日のNikkor分解用に購入した工具のおかげで、
ほぼ完璧に除去を完了、いよいよちゃんとした試写に持ち込めるかな、
というところまで回復しました。
なので、いよいよデビュー戦!、と意気込んでおります。

で、久しぶりに「Pen熱」が再燃しておるわけですが^^

次にジャンクで探すレンズは、
OMの21mmか24mmか28mmにして、
それをアダプターかましてPenにつければ広角寄りの標準レンズになるなぁ、とか
(APS-Cとハーフ判はほぼ同じ大きさなので、
21mmだと35mm判の約30mm、
同様に、24mmは34mm、28mmは40mmくらいになる)、
ニッコールやM42を付けられるアダプタが安く売ってないかなぁ、とか
(まぁ、あっても1万以上はするから、「安く」なんて事は、まずなかろう)、
いろんな妄想をしながら、
ネットでPenの事を調べていたら、
なんと、Y!トピックスにPenの記事が

那覇の写真用品店で「PEN展」-往年の実機14台、作例写真15点を展示

沖縄で、こんな素敵な展示会があったんですね。
そして、Y!トピックスに「オリンパス Pen」の文字が躍るなんて、
こんな鳥肌モノの感激はありません!
まぁ、地方紙から配信された記事を載せているだけ、と言えばそこまでですが、
日本一のPV(だったかな?)を誇るサイトのニュースの中に、
「オリンパス Pen」の文字を見る日が来るとは!!

ますます、「Penを片手に撮影!」に行きたい気分となっています。

そういえば、同じPenの「EE-3」も、近頃めっきり出番なし。
以前も取り上げた、とある変わったフィルムを入れたはいいが、
なんせ36枚撮り、72枚も撮れるのかよ・・・、そんなに撮れるのかよ・・・、
しかも、ヘンな色のフィルムと来たもんだよ・・・、
と思っているうちに、すっかり机上のオブジェと化していました。

そもそも、オリジナルのカブセ式キャップを使うのは勿体ないから、と、
ワンタッチ式のキャップをしていたら、
セレン光受光部分に当たってすぐはずれてしまうので、
気づいたらカバンの中でレンズが剥き出し、
という状態になるのが気になってカバンから出してしまったのが良くなかった。
ので、これようにプロテクトフィルターか、UVフィルターを買ってやらないと・・・、
と思って調べてみたら、フィルター系43.5mmってのは特殊サイズらしい。
あれー、ヨドバシに普通に売ってた気がするけどなぁ?
また、今度行ったら、近頃めっきり近づかなくなったフィルターコーナーを覗いてみようかな。

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2008年11月15日 (土)

喜多見でレンズ4本を試写

喜多見の「お立ち台」では、
何度も小田急撮っていたような気がしていましたが、
ちゃんと三脚をかついで撮影に行ったのは、
去年7月、東急8000系を撮影に行って以来なので、
実は1年4ヶ月振り、となります。
我ながら、意外な感じ。
毎日、通勤等で通っているから、そう感じていたのかもしれません。

今日は、撮影、と言うよりは、
ここ最近購入した4本のレンズの試写を目的に喜多見へ行ってきました。

今日試してみたレンズは、以下の4本。

Nikkor-Q Auto 200mm F4.0
Nikkor-Q.C Auto 200mm F4.0
Ai Nikkor 135mm F3.5
Tokina SD 100-300mm F4.0 AT-X340

これらのうち、Nikkor 200mmの2本と、
TokinaのAT-X340については、
ここ最近のエントリーでも詳しく経緯を書いた所です。
(200mmはここここ、AT-Xはここ

135mmについては、200mmを購入する少し前、
新宿西口のキタムラにて購入したもの。
本当は、同じ135mmの、Auto Nikkor時代の古いものか、
同じ光学系のNew Nikkorが欲しいなぁ、と思って探していたのですが
(古い光学系は、Sマウント時代以来のもので、3群4枚のゾナー型)、
この、Ai化に際して新しい光学系になったレンズが、
無傷の正規中古品で「\3.800-」!
更に、その日は全中古品10%引きだったため、
更に\380安くなって「\3.420-」ポッキリ!

これじゃ、買わんわけにはいかんでしょう

さて、実際の試写では、これらの4本のレンズの、
「開放」「F5.6」「F8」の、3つの条件にて撮影し、
その描写を比べる、という形で行いました
(AT-Xはズームなので、100mm、200mm、300mmの3つの焦点域に設定、
都合、全部で18枚の写真を比較する事になります)

以下に、「ピントをあわせた所」「ボケたところ」のそれぞれ、
等倍で切り抜いた画像を、参考までに並べてみました。

切り出し箇所のイメージは、以下の通り。

Dsc_048201

赤い丸が2箇所ありますが、
「ピントをあわせた所」のサンプルは、
電車の顔の、型式番号など、ピントの分かりやすそうなところ。

これはしかし残念ながら、微妙にピントのあってないのもあり、
あまり参考にならないかもしれません・・・
しかも、撮影始めた時は晴れていたのに、
だんだんと曇っていき、撮影終える頃には雨になっていたので、
ますます、こうして比較する意味が分からなくなっているのですが・・・

まず、電車の顔の切り出し結果です。

081115test_1

AT-Xの数枚は、先ほどの言い訳の通りなので、
解像度が甘い、とは決められない気がしますが、
にしても、ニッコールの3本は、開放からシャープで、
ステンレスの質感まで伝わってくるようです。

AT-Xも、ピントさえあえば、同様の結果が期待できそうです。
ただ、ピントをあわせている感じでは、
ピントの山の「薄さ」が半端でなく、
また、ファインダーで見た感じ、ニッコールの方は、
「あ、ここがピンの山だな」とすぐに分かるものが、
AT-Xだと、くるくる回しながら「ここか?ここか?」と悩まないといけなかったので、
確実性には乏しいかもしれません。

さて、次にボケ、です。
これは、背景の、架線が入り乱れているところから、
ほぼ同じ場所を切り取っています。
とはいえ、焦点距離の違うレンズだと、
切り取られる場所に写っているものの大きさが違うので、
これまた、どこまで参考になるのやら、ですが・・・

081115test_2

これは、結構差が出ました。

架線に付いている突起物が、
AT-Xの開放だと、完全にリングボケし、ミラーレンズで撮ったようです。
これも、ファインダー覗きながら「ボケがぐぢゃっとしてそうだなぁ」
って気がしてたんですが、その通りとなりました。

Nikkor 200mmは、上の方がモノコート、下の方がマルチコートですが、
むしろ、モノコートの方が、色収差が少ないように見えます。

分解の練習と称して、何度も何度も分解したモノの200mmですが、
その過程で、光軸調整用と思しきネジを回してしまい、
ギャッ!、と思ったのですが、今回の試写の様子では、
特に問題があるようには見受けられませんでした。
くわばら、くわばら・・・

135mmは、F8まで絞ると、かなり遠い背景までシャープに写ります。
この写真でも、架線に付いている「ギザギザ」を、
最も先鋭に写し取っています。
とても、\3.420で買ったレンズとは思えない写りです(笑)

今日試した中では、AT-X340が一番「イマイチ」でしたが、
基本性能自体は高く、充分使えるレンズだと思います。
ただ、折角「100-300mmだけど開放F値がF4」という特徴をもちながら、
開放で撮るとこのボケ具合、というのは痛いものがあります。
まぁ、\4.200で買ったレンズに文句を言うのも、という話しもありますが・・・

て事で、いくつかの写真をご紹介いたします。

Dsc_046401
Nikon D80
Nikkor-Q Auto 200mm F4.0
1/1250秒 F5.6 (ISO400)
小田急 喜多見駅構内(下り線ホーム上り方)
2008年11月15日

最初に、モノコートの200mmを試写している時に、
毎度の7004Fが通りかかりました。
逆光でなければ、モノコートだからと、問題になる事はなさそうです。
色合いも、マルチコートじゃないと不安になりそうですが、
特に気になる事もありません。

Dsc_047401
Nikon D80
Nikkor-Q.C Auto 200mm F4.0
1/800秒 F4.0開放 (ISO400)
小田急 喜多見駅構内(下り線ホーム上り方)
2008年11月15日
※トリミング済み

今度は、マルチコートの200mm開放で撮った1枚。
少しも気になるところがありません。
最初、窓に写り込んだ緑色が「内面反射のせいか!?」と思い、
何のためのマルチコート!、と思ったら、
丁度、すぐ手前にある信号が写り込んでいたのでした。
あー、ビックリ。

開放でも、APSサイズのセンサーで写すと、
どうしても、あまりボケなくなりますね。
そのために、35mm判と同じフルサイズセンサーが望まれる、
という一面もありますね。

Dsc_048501
Nikon D80
Ai Nikkor 135mm F3.5
1/800秒 F3.5開放 (ISO400)
小田急 喜多見駅構内(下り線ホーム上り方)
2008年11月15日
※トリミング済み

135mmも、開放からキリッとした写りをしています。
多少、無機質な感じもしますが、
鉄道撮るのに問題になる事もありません。
そもそも、ニッコールとはそういうレンズですので。

ただやはり、Auto Nikkor 135mm F3.5のゾナーだと、
どんな写りになるんだろう、という興味もあります。
このレンズがいいレンズだからと言って、
Auto Nikkorを買わないつもり、というわけではありません

Dsc_052401
Nikon D80
Tokina SD 100-300mm F4.0 AT-X340
1/1000秒 F4.0開放 (ISO1600)
小田急 喜多見駅構内(下り線ホーム上り方)
2008年11月15日

新宿からHiSEが戻ってくるのが分かっていたので、
それを撮ったら帰ろう、と思っていましたが、
すっかり雨になってしまい、
否が応でも開放で撮らなきゃいけない条件でした。

折角なら、Nikkor 200mmに戻そうか、とも思いましたが、
この場所から300mm(=35mm判で約450mm)で撮る、
ってのは初めてで、この高圧縮な感じもいいな、と思い、
ちょっと試しで何枚か撮り続けてみました。

相当暗くなっていますが、割といい感じで撮れて、
まずは満足のいくところです。

こうして「ガチンコ勝負」してみると、
それぞれのレンズの良さ、悪さがよく見えてきますね。

にしても、さすがNikkorの単焦点レンズ、
恐ろしくいい描写をするな、と、軽くビビッているところです。

D80では、「Ai改」ないし「Ai」じゃなければ付けられませんが、
それらの単焦点レンズは、もっぱら、
1万円するかしないか、という安い値段で売られています
(もちろん、珍レンズの類は除きますが)。
これらをうまく活用すれば、ズームレンズでは期待できない、
高い描写を堪能できそうで、ますます楽しみになってきました。

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2008年11月14日 (金)

SIGMA、Foveon社を買収

SIGMAのデジカメと言えば、Foveon(フォビオン)。
独自の方式による撮像センサーを製造しているアメリカの会社です。

これを、買収して100%子会社化する、との事。

シグマがデジカメ作りを、より本格的させるためか、
金融危機・不景気によりFoveon社が傾いたから救済したのか、
詳細は発表されておりませんが、
ただでさえデジカメ市場の縮小・不景気が叫ばれている昨今、
今回の買収は、シグマにとって大きな賭である事は確かです。

Foveonについての詳しい説明は、
ここで書くよりも、この辺を読んでもらえる方が確かなので、
興味のある方はご参照ください。

Foveon X3 その高画質の秘密

まぁ、一言で言えば、「その辺のデジカメとは違うのだよ!」という事です。

あまたのカメラマンが、SIGMAのカメラで撮影した画像を
「異次元」と評します。
それだけ、インパクトのある画像が得られる、という事です。

しかし、残念ながら、市場にはあまり多く出回っていません。
それどころか、あまり街で見たことないかも、SIGMAのカメラ。

先日も、ヨドバシ新宿に行ってみたら、
かろうじてDP1が隅の方に展示してあったくらいで、
SD14に至っては、展示されておらず!

売れるキヤノンやニコンを目立つように展示、ってのは分かりますが、
プロカメラマンも御用達の新宿ヨドバシに置いてないのは、
ちょっとどうなのよ、と思うわけです。

写りに関しては方々から高い評価を得ているSIGMAのデジカメ。

何が果たしていけないのか?

操作性や基本性能の問題、ってのもあるでしょう。
その辺りへのつっこみも、確かに見られます。

ただ、個人的に、やっぱネックだなぁ、と思うのは、
やはり「マウント」でしょう。
SIGMA独自のSAマウント。

なんせ、レンズメーカーが出しているカメラですからね。
普通なら、タムロンやトキナーあたりが、
EFマウントやFマウントのレンズを作っているように、
SAマウントのレンズを作ってくれれば良さそうなものですが、
「トヨタのディーラーに日産の車を並べる」
ような事は、やっぱ出来ないですよね。

このSAマウントは、93年にデビューしたマウントなので、
気づけば15年も歴史があるんですが、
にしては、鳴かず飛ばずもいいところかな、と、正直。

そもそも、80年代には、Kマウントのカメラを出した事のあるSIGMA。

わざわざ、新しいマウントを作らなくても・・・

と思ったら、このSAマウント、Kマウントに「うり二つ」らしいですわ。

どうやら、Kマウント用のPマウント(M42)アダプタも使える、との事
(ただし、少々口径が大きいので、ちょっとガタつくらしい)

で、そんな「類似」なんて微妙な事をしないで、
最初から「独自拡張のKマウント」で出しておけば、
あまたのKマウントレンズや、Pマウントレンズも使えて便利なのに、
と思うのは、僕だけではないような気がします。

マウントを継続する理由は、過去の試算を生かせるから・・・、
しかし、果たしてSAマウントに、継承ってほどのレンズが世に出ているのか。

デジタル一眼がヒットした理由の1つは、
過去のレンズで遊べる事も要因の1つだったと思います。

EOSは、レンズマウントアダプタの宝庫でしたし、
Nikonは(Ai改以降であれば)、ほぼ全てのレンズを使えます。
Olympusのフォーサーズは、新規格マウントでしたが、
やはり、マウントアダプタ遊びがしやすい規格でした。
Kマウントには、やはり、Pマウントのレンズ。
古典的ネジマウントのレンズが市場からどんどん消え、
値段が高騰するという珍事も起こりました。

一方、SAマウントの場合、SIGMAの「純正」しか選択肢なし。
それも、93年以降では、ラインナップも限られます。
主立ったラインナップは、安価なズームレンズ。
折角、本体の撮像センサーが有無を言わさぬ高性能でも、
それを生かせるレンズがどれほどあるか、という問題があります。

今からでも遅くないので、独自拡張のKマウントにしてしまった方が、
将来のためにはなると思うんですが、いかがでしょうか。

ある意味、マウントにしばられないコンパクトカメラとして、
DP1を投入したのは、SAマウントでの限界に対する、
SIGMAの見出した回答の1つなのかな、と思います。

と、ここで全く別の見方をしてみます。

Foveon社を買収した、という事は、
このユニークな撮像センサーはSIGMAの「商品」になったわけです。

なので、他のメーカーにもライセンスしたらいいんじゃないでしょうか?

まぁ、CanonやNikonあたりが興味を示す事は無いと思うんで、
例えば、COSINAに売り込んで、Voigtlanderに載せてもらう、とか?

EPSONと手を組んで世に送り出した「R-D1」は、
残念ながら、改良版の「R-D1s」のみの、実質1世代で終了。

今度は、COSINA自身に、BESSAシリーズのデジカメとして、
自社で販売してもらう、というのはどうでしょう。

BESSAであれば、Foveonの高画質と、
VoigtlanderやCarl Zeissの高画質との融合で、
かなりいい相乗効果が得られると思います。

しかも、Foveonならローパス不要なので、
レトロフォーカスじゃないカメラにはうってつけじゃないですか。

某L社のM8なんて、簡単に打倒できますよ、多分w

書きながら思いついたアイデアにしては、
割と上出来な気がする

と、いろんな想像を膨らませてしまう、
SIGMAのFoveon社買収劇でした。

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2008年11月13日 (木)

ジョイフルトレイン大集合!

「夢のような」という言葉が、
これほどふさわしい日は、他にありません。
あ、オリエント急行の来日もあったな、そういや。

四国に、全国のJR各社ご自慢のジョイフルトレイン
(という言い方も懐かしいなぁ、そもそも)を一堂に会してしまおう、
というイベントが、89年11月にありました。

で、母と一緒に高松駅まで撮影に行ったのは、11月3日。

JR北海道からは「トマム・サホロエクスプレス」、
JR東日本からは「スーパー・エクスプレス・レインボー」、
JR東海からは「ユーロライナー」、
JR西日本からは「あすか」、
JR九州からは・・・、あれ、「サザンクロス」だったかな?

つまり、瀬戸大橋ができて、全国とレールが繋がりましたよ、
というPRのために、いろんな列車を呼んだんだろうな、と思います。
確かに、インパクトありましたし、大興奮したのを覚えています。

しかし、なんせ当時、カメラを買って1ヶ月弱の小学6年生、
ろくな写真が残っていないのが残念ですが・・・、
一応、「SER」と121系の並びをスキャンしてみました。

※変色して真っ黄色になったネガから起こしているので、
かなり強引な色補正で、少々不自然になっております。

891103_19
Canon EOS630QD
SIGMA 28-70mm F3.5-4.5
JR高松駅
1989年11月3日

まだ、登場したてでまばゆいばかりのSER。
残念ながら、このSERを含め、
四国を訪れたジョイフルトレインたちのうち、
現存するのは「あすか」のみとなりました。

ちなみに、「ユーロライナー」は、この翌日、
徳島にも来ています。
撮影にも行ってます。
しかし・・・


ネガが無い!


なぜ!
他のネガは、ほとんど見つかって整理も順調だと言うのに・・・

まぁ、手ブレ写真しか残ってませんから、
公開できるほどでもないのですが、
しかし、無いのはさすがに悔しい・・・

実家に帰ったら、再捜索だなぁ~

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2008年11月12日 (水)

Nikkor-Q Auto 200mm F4.0を分解

前群に拭きムラらしきものが認められたNikkor-Q.C 200mm F4.0。

これを清掃するためにと、
これまで「禁断の領域」として避けて通るようにしていた、
工具を用いてのレンズ分解&清掃に挑戦する事にしました。

まずは、カメラオープナーなどの道具を買いそろえ、
次いで、練習用のジャンクレンズを買い求めます。

と思い、ハードオフに行ったら、なんというタイミング!
全く同じレンズのモノコート版(すなわち「Nikkor-Q」の方)の、
しかもAi改、そして、掃除してくれ、と言わんばかりの盛大なカビ(笑)のオマケ付き、
というジャンクを発見する事に成功。

早速、分解の極意を・・・

と思ったら、簡単にバラけてくれません。

「おかしいなぁ、捻るとばらける、という話しだったような・・・」

兄が、以前、同じレンズの初期型、
すなわち、最近よく話題にしている「Nikkor-Q 20cm F4.0」をばらした時のレポを参照に、
ばらして清掃、と思ったら、親の敵!くらいの勢いで回そうとしても、
ビクとも反応してくれません。
おかげで、首から肩にかけて、寝違えたように痛いのですが・・・

で、おかしいなぁ、まさか、隠しネジでもあるのか?と思ってよーく探してみると、
おぉ、あるじゃないですか、しかも2箇所も!

なので、備忘録的にメモっておきます。
同じレンズをお持ちで、バラしてみたいと思われていた方、ご参考のほど。

まず、レンズをど真ん中から分断する方法ですが、
下の写真をご覧下さい。

Dscf0148

ピントリングにある、小さいイモネジをはずします(赤い丸)

すると、ピントリングの、レンズ前方側の「ふち」「へり」が回せるようになります
(青い丸。これは、既にはずした状態)

これで、ピントリングの下の隠しネジが露見します。
(写真には写っていません。位置的には、赤丸と「Auto」の文字の間くらい?)

この状態で、レンズの前方(フード付近)と、絞り付近(銀色部分)を両手に持ち、
えいっ!、と捻ると、ネジがゆるんで、グルグル回転してはずす事ができます。

この時にはずれるのは、レンズ前方側の「鏡胴」で、その中に更に、
「レンズ前群ユニット」が入っています。
それも、同様にひねると、ネジがゆるんで、とれます。

Dscf0151

真ん中が「レンズ前群ユニット」、右は「鏡胴」です。
左の本体に赤丸がしてありますが、
それが、本体と鏡胴の連結部を固定している、隠しイモネジです。

と、基本的には、このようにして分解するわけですが、
他にも、レンズ前群のみをはずす方法がありました。

フードを、ほぼいっぱいまで延ばし、そこから少しだけ手前に戻します。
で、フードに空いている小さな穴(銀のポチのすぐ上)をよーく見ながら、
フードをくるくると回していくと、小さな小さなイモネジを見つける事ができます。

これを緩めると、最前部の枠をはずす事ができます。

Dscf0135

真ん中下が、レンズ最前部の枠、それをはずすと、フード(右)もはずれます。
(事前に、ペンチなどで、銀のポチもはずしておきます。
中に、バネと、丸い玉が入っているので、要注意!)
左側の本体上にある赤丸が、隠しイモネジがあった部分です。

Dscf0138

はずした枠とフードをクローズアップ。
赤い丸の中から、青い丸のイモネジを見つけるわけです。

この状態で、オープナーを、フロントレンズを押さえているカニ目にあてがい、
えいっ!、と回します。
すると、フロントレンズそのものの押さえ枠か、
(さっき真ん中からバラした時に取りだした)「レンズ前群ユニット」全体か、
どちらかのネジが揺るんで取り外しできるようになります。
僕の場合、ユニットごとはずれました。

Dscf0140

↑こういう事です。

Dscf0142

↑鏡胴が本体にささったまま、前群ユニットがはずれて空洞になっています。

僕の場合、問題があるのは前群ユニットだけなので、
この方法で足りる、という事になります。

※しかし、肝心のNikkor-Q.Cのフロントレンズ枠は、
(正規中古品だけあり、良かれ、と思ってメンテされていたようで)
接着剤でネジを固定してありました。
溶剤買ってきて溶かしてからじゃないと回らない・・・

さて、前群ユニット自体もバラしてしまいます。
買ってきたジャンクのNikkor-Qはカビカビだったので、それの掃除のためです。

で、バラしてビックリ。
前群は「1群2枚」のはずですが、ばらしてみると、
1枚目と2枚目は、くっついていません。
構成は、明らかに「1群2枚」ですが、ただ重なっているだけ。
その証拠に、1枚目と2枚目の間に、小さいながら、スペーサーが挟まっていました。

Dscf0147

右上は最前部の凸レンズ、その左が、それに重なっている凹レンズ。
右下の輪っかは、凸レンズを押さえている輪ネジで、
その左の小さい輪っかが、凹レンズと凸レンズの間に入っていたスペーサーです。

前群のレンズに生えていたカビは、
必殺「つば攻撃」(きたね~)にて抹殺し、ピカピカになりました。

ちなみに、後群のカビについては、
バラす道具が不足していて取り出せなかったので、
また次回です。

ところで・・・、

レンズに生えたカビを除去する方法ですが、

本来なら、アルコールで拭き取るのが正しいでしょうが、

その昔、写真・カメラに詳しかった叔父から
「ツバつけて拭くんが、一番よー落ちる」
と言われ、未だに、それを実践しております。

もちろん、その後、クリーナーで拭くことは怠りませんが・・・

※クリーナーは、カメラを始めた当初から、
一貫してKodakのを使っています。

で、ネットで、レンズの分解について調べていたら、
もっとスゴイ人を発見しました。

レンズのカビを除去するのに、

一番いい方法・・・、


鼻のアブラ


お、落ちるとしても、やりたくないなぁ、それは・・・

ただでさえ、ネットリ系の脂だけに、尚更・・・

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2008年11月 7日 (金)

ドコモの新機種

ちょっと時間が経ってしまったが、
ドコモが発表した新機種の話し。

慣れ親しんだ「90xi」「70xi」の型番ルール
(更に遡れば、「50xi」「20xi」の時代以来の伝統)を変えるという、
一大チェインジ(笑)をもって臨んだ発表であったが、

スゴい気も、多少はしたが、
なんか違うなぁ、という気も、正直した。

今回の商品展開の変更は、
ユーザの多様化に即したものを提案する、
というコンセプトに基づき、
4つのカテゴリが設定されていたわけであるが、

そんな、血液型占いじゃあるまいし(笑)

多様化したニーズは、4つで型にはまるもんかね、と。
「STYLE」「PRIME」「SMART」「PRO」と分かれているが、
「PRIME」の機種の方がスタイルがいい、と思う人もいるはずだし、
自称「PRO」の人でも、「SMART」のある機種が非常に優秀と思うかもしれない。

趣向は多種多様だ、と思っているのなら、
カテゴライズなんかせず、
ただズラッと並べるだけの方が、潔い気がする。

それに、DoCoMoのユーザは、約10年の年月の間に、
「機能」で端末を選ぶ「目」が出来てしまっている。

「機能偏重の反省」と言うけれど、
別に、ユーザは、これまでのラインナップで、
少なくとも「選び方」に困るって事も無かったように思う。
反省とはなんぞや??

で、既にネットのニュースコラムでも指摘されている通り、
これはあくまで、「メーカ目線での反省であり、変更である」
と理解すれば、いろいろと納得がいく。

販売方式の変更により、
「どうせなら、高くて良い物を買っておけ」という風潮へと変わり、
905iも906iも、ひたすらPとSHが売れる、という図式となった。
で、705iや706iがあまり売れず、
しかも、DとSOに至っては、FOMAを出すのを止めてしまった、
あるいはやめようとしている、という始末。

なら、どの機種が秀でているのか、どれを買えば「間違いない」か、
よく分からないようにシャッフルしてしまえ・・・、
という魂胆は、たしかに、手に取るようにバレバレである。

そしてまた、4つの趣向で選んでください、というのは、
なんとも「上から目線」な感じがする。
「あなたはSTYLEの人!じゃあ、ここから選びなさい!」という感じ。

DoCoMoの新しい社長は、そもそもNTTから来た人だし、
どうにも役人顔だから、なんか不安だなー、と思っていたが、
なんか、その予感が当たりそうな気がしてきた。

どうにも、日本のケータイ業界は、
世間での「消費者重視」の視点からはえらくはずれて、
大時代的な「メーカ重視」へと、更に傾きつつあるようでコワイ。

しかも、その旗振り役が総務省ときたもんだから、ますますたちが悪い。

「日本のケータイはガラパゴス。もっと世界仕様のケータイを作り、
世界を相手に商売しなさい!」、って、
役所に指示されるのは、あまり気分のいいものではない。

そのおかげで、ケータイの料金は高くなるし、
2年のしばりはできるし、更にはひょっとすると、
これから、日本独自のケータイコンテンツ文化が無くなるかもしれない、
という危惧さえある。

そう、ケータイは「産業」じゃなくて「文化」だ、という認識を、
もっと、頭の堅いオッサン、オバサンには、もってもらいたいと思う。

と、少々コーフンぎみな言葉遣いになり恐縮だが、
どうにも、日本のケータイの先行きに不安を覚えざるを得ないところである。

・・・で、DoCoMoの新機種の話しに戻る。

今、使っているのはSO905iCS。
目下、機種変する予定は皆無だが、
いずれは、新しい機種に替える日も来るであろう。

では、このラインナップなら何を選ぶか・・・、と問われれば、
今のところは、「PRO」にカテゴライズされている、
「スマートフォンタイプの普通のケータイ」、SH-04Aだろうなぁ、と思っている。

DoCoMoが新機種を発表する少し前に、SoftBankの新機種発表で、
FULLTOUCH 931SH」を見て圧倒されていたところだから、
という理由もあるが、

・基本操作はタッチパネルで完結
・文字を打ちたけりゃ、キーボードを使える
・i-modeのブラウズとメールも使える
・WMA再生機能を搭載している
・FeliCaやワンセグなども搭載している
・520万画素のカメラを搭載している
・7.2MbpsのHSDPAにも対応している
・Bluetoothも搭載。音楽もOK、キーボードもOK。

等々、機能的には全て満足のいくものだから、でもある。

スマートフォンタイプのキーボードは、
まだちょっとしか触った事がないが、
正直、ホントに便利なのか?は、まだ懐疑的である。
ただ、慣れると、普通のケータイより早く打てそうな気がするので、
ちょっと気になっている。

しかも、@docomoのアドレスは失わずに済むし、
普通にi-modeのサイトも見られる。
これは、結構重要なポイントだと思う。

近頃はフルブラウザ搭載機なんてのが多いが、
やはり、ケータイでブラウズするなら、ケータイに特化したサイトの方が、
はるかに見やすいのは当然と言える。
それに、フルブラウザは、パケ代がかかるから、あまり使いたくない。
あ、ごっさんは、パケホーダイには入っていない人なので。
着うたフルも全然つかいませーん(毎週作っているくせに!)

とはいえ、SH-04Aが、果たしていくらで売られるのか、
というのが、最大の問題になる。
多分、買うとしたら、春モデルあたりが出始めて、
今回のモデルが旧機種となり、安くなり始めた頃になるかな・・・、と思われる。

さて、今回の新機種発表の際、
貴社陣から社長への質疑応答の中で、
ソニエリはどうなっているのか?、という質問があった。

社長は、それはなんとも、と歯切れが悪かったが、
今後のソニエリの考え方として、
海外で展開しているスマートフォンを、と思っているそうだ、
との回答があった。

・・・愕然 orz

ご存じの通り、ソニエリは、元々は「SONY」と「Ericsson」である。

会社としては、共にワールドワイドな世界企業であるが、
ケータイに関しては、明らかに、Ericssonの方が規模がデカイ。

「SONY」の携帯は、まぁ、確かに「ガラパゴス」である。

海外のソニエリのケータイ(それもまた「CyberShotケータイ」
「Wlakmanケータイ」であったりするのだが)は、
日本のソニエリのケータイとは、中も外も全く異なるものである。

いわば、日本のソニエリは、「SONY」のケータイにソニエリの看板がついているようなもの。
一方、海外のソニエリは「Ericsson」のケータイのソニエリの看板がついているようなもの。

いい例は、J-PHONEがVodafoneになった後、
最初の新機種としてラインナップされた「802SE」だ。
OSも機能も操作性も、何もかも違うソニエリに、
多くの人はとまどい、怒りすら覚えたはずだ。

そして、今後のソニエリは、海外で展開しているスマートフォンに・・・、って事は、
これからのソニエリ端末は、「SONY」じゃなくて「Ericsson」になります、
と言っているようなものだ。

つまり、これまで「ソニエリ党!」を自称していた皆さん、
これからのSOは、これまでのソニエリとは違う文化のケータイになるかもですよ、
という事である。

これを、落胆せずにいられようか・・・


SO505iは、mova停波まで使う!(まだ、生きている)


SO902iは、予備機として大事に使う(まだ、持っている)


SO905iCSは、壊れるまで使う!(だいぶもっさりしてきたけど)


そう誓ったごっさんでした。

結局、新しいDoCoMoの端末が云々より、こっちの方が大事・・・

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2008年11月 4日 (火)

Nikkor-Q 20cm と Nikkor-Q.C 200mm

今を去ること3年半ほど前、
まだアキバに、ジャンクのカメラ屋「Gracias」があった頃。

買ったばかりの*ist Dsで使える、古いレンズを物色するため、
月に1度か2度は通っておりました。
そこで、TAMRON 75-150mmやら、SMAタクマー50mm F1.4やらと、
今も大事に持っているレンズを、格安で購入してきましたが、

はなから「コレクション」目的で買ったレンズが1本だけありました。

「Nikon F」時代の銘玉、Nikkor-Q Auto 20cm F4.0、です。

Dscf0072

そもそも、コレクターでもないのにこのレンズを買った理由は、
まぁ、現実として安かった事もありますが、
外装、レンズともに非常に美しく、
写真を趣味とする人間として、強く惹かれるものがあったからに他なりません。

センチメートル標記の焦点距離が、レンジファインダー時代のNikonを彷彿とさせ、
柔らかく輝くモノコートが、「日本にニッコールあり」と言われた輝かしい時代を彩っています。

そんなAuto Nikkorですが、最初期型なので、いわゆる「非Ai」レンズです。
「Ai改造」を施さないと、手持ちのD80をはじめ、昨今のNikonのカメラには装着できません。
(D40Xなど、一部機種は除く)
今でも、関東カメラサービスなどで改造工事を請け負ってますが、
そもそも「美しさ」に惹かれて買ったレンズなので
(写真を撮る機械の購入目的としては本末転倒ですが)、
改造してまで使おう、という気にはなれません。

と、いろいろ考えながら、それなら、と思い浮かびました。
同じレンズの最後期型、マルチコート化された200mmのAi改を、
別に買い求めればいいのでは、と。

全く同じレンズでありながら、新しいテクノロジーを施された、
伝統あるAuto Nikkorの写りとはどんなものか、とても興味が沸いてきました。

で、安くて良い物を見つけた、というのは、前回のエントリーの通りです。

実写はいずれ、という事で、今回は、この同じレンズの、しかし、
時を経て大きく変わった姿をご紹介したいと思います。

Imgp038801

まず、外観です。左が「Nikkor-Q.C Auto 200mm F4.0(Ai改)」、
右が「Nikkor-Q Auto 20cm F4.0(非Ai)」です(以下の写真すべて)

基本的なシルエットは同じですが、あちこちのデザインが違います。

内蔵フード根本のギザギザは、後期型の方が少し幅広い。

ピントリングの幅も、後期型の方が広い。

レンズ真ん中の、文字が書いてある部分は、後期型は黒塗装で白抜き文字。
個人的には、初期型の「ニッケルメッキ」が好きだったので、
黒だと普通な感じがするなぁ、と思いますが、
手にしてみると、これはこれでいいものです。

絞りは、最小絞りが、後期型は「F32」まであります。初期は「F22」です。
そのため、ピント指標部分に、絞り込んだ時の被写界深度のメモリが、
F32の分まで刻まれています。

あ、写真撮り忘れましたが、
初期型は、絞り羽根枚数は6枚、後期型は7枚でした。
多少は、ボケ味に影響があるかもしれません。

Imgp039401

真裏、です。

ピントリングに刻まれた距離の数字が、初期と後期で異なります。

初期型だと、最短撮影距離は3mですが(今時ないよなぁ、3m・・・)、
後期型だと、2mとなっています。
光学系は変わっていないので、単に、ヘリコイドの繰り出し量が違う、
という事のようです(実際、回してみると、後期型の方が長くなります)

しかし、この写真を見ると、後期型の距離数字の「3m」が、
写真左端の、ほとんど真左部分にあります。
初期型とは、随分離れています。

実は、どうも、同じ角度にヘリコイドを回した時に繰り出される長さ自体、
初期型と後期型で異なるようです。

初期型だと、例えば、∞から5mまで戻すのに、
ヘリコイドをぐりぐりと結構回さないと戻らないのに対して、
後期型だと、少し回すだけで5mまで戻る、という事になります。

これは、超厳密なピント合わせをする上では、
決してよい事ではありません。
少しヘリコイドを回しただけでも、それなりの距離の移動がある、という事で、
遠方であっても「枕木1本以下」の距離の違いでピントをあわせる鉄道撮影では、
ちょっと不利になったのかな、という気がします。
とはいえ、昨今のAFレンズのように、ほんのちょっとしかピントリングが回らない、
というのに比べれば、随分ピントあわせしやすい気がしますが。

200mm_20cm_1

マウント側のレンズ口です。
ちょっと分かりにくいですが、
右側の初期型は、壁面はギザギザ+焼き付け塗装で反射を防止しています。

一方、左の後期型では、植毛が施されています。
コーティングと共に、より強固な逆光対策がなされている、という事ですね。

200mm_20cm_2

コーティングです。
右は、初期型なのでモノコート。
しかし、この薄い紫色に、強く惹かれてしまったわけです。

で、左は、今時のレンズでもよく見るマルチコート。
この輝きも、また美し・・・

・・・ん?

・・・

なんじゃ?


拭き跡!?


店頭でも、家に帰ってからも気づきませんでした・・・。
さすが、マクロタクマー、包み隠さず写し取ってくれますね・・・

レンズの内側なので、分解して清掃ですね、こりゃ。

ちなみに、このレンズは、最前部は1群2枚の貼り合わせ。
まさか、貼り合わせ面の異常じゃないと願いつつ・・・、
見た感じ、拭いた跡に見えるんだよなぁ・・・(ちと消沈)

てな具合で、ちと駆け足になりましたが、
同じAuto Nikkorの200mm(20cm)ですが、
製造時期によって、大きく異なるもんですね。
ちょっとずつ、改良が施され、よりよい物に変化していったんだな、
という事が、実際に、目の前に2台並べてみると、よく分かります。

ちなみに、S/Nは、20cmは「194216」、200mmは「577752」。
このレンズは、途中、マイチェンを重ねる度にS/Nの数字が大きく飛んでいるので、
数字自体の落差ほどには違いは無さそうですが、
それでも、恐らく20cmの方は1965年頃の製造、
200mmの方は、1973年頃の製造と思われるので、
約8年ほどの時差がある、という事になります。

「Nikon F」によって、本格的な「一眼レフ」の歴史をスタートさせたニコンの、
改良と進化の歴史を、垣間見た気がいたしました。

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レンズ3本、\14.100-也

昨日11月2日は、散在の日であった・・・

前回エントリーの通り、下北でネジマウント大会をやった後、
その足で銀座のニコンハウスへ。

更に前日の1日に、前を通りかかった際、
Auto Nikkor-Q.C 200mm F4.0(Ai改)が\9.450-で売っていたので、
それを購入するため、だったわけであるが。

実際にブツを見せてもらうと、絞りの様子がアヤシイ。
F32まで絞っても、F11くらいまでしか絞り切れていない様子。
絞りのレバーをカタカタやっても、
ちゃんとF32まで絞れたり、F11くらいで止まったり。

「これ、絞りの動きがアヤシイですね。」
「え、そうですか?えーっと・・・、お・・・、あれ・・・?あ、ホント・・・」

て事で、買う気満々で訪れたにも関わらず、購入できず・・・

この欲求不満を、どうすべきか・・・

って事で、近場のカメラ屋に行こう、と思い、
八重洲と日本橋の「カメラのきむら」へ。

八重洲では特に何も無かったが、
日本橋へ足を運んでビックリ!

さっきニコンハウスで買い逃したのと全く同じ、
Auto Nikkor-Q.C 200mm F4.0(Ai改)が置いてある!
しかも、今度は\7.800-!(爆)

で、出してもらってチェックすると、今度は絞りもバッチリ。

お買い上げ~

予算より2.000円安く、更にいいものが買えてしまった。

で、その後帰宅し、車で買い物に行くついでに、
聖蹟のハードオフに立ち寄る。
先日、マクロタクマーを買ったばかり。
そう出物が続くわけが・・・


あった。

Tokina 80-200mm F2.8 AT-X828 (Minolta α-AF) ⇒ \2.100-
Tokina 100-300mm F4.0 AT-X340 (Nikon Ai) ⇒ \4.200-

合計・\6.300-

笑いが止まらん、とはこのことですな。

もちろん、「超ジャンク」である事は、言うまでも無し。

AT-X828は、徳島まで回送し、兄のα100で試してもらい、
ちゃんと動くかどうかを確認しないといけないわけであるが。

AT-X340の方は、絞りレバーが全く動かない状態だったが、
後部を分解して、はずれていた部品をはめて復活。

で、両方の球とも、どうも、既に誰かがばらそうとした、
あるいは、ばらしたような形跡あり。

AT-X340は、後群のレンズの「間」に、
ボールジョイント(絞り部分のクリックなどに使われる、仁丹のような小さな球)
がコロコロと転がっている・・・、
って、え、なんでこんな所に!?
外からは多分入らないと思うんだが・・・、
って事は、多分ばらそうとしたんだろうな、と簡単に予想ができるわけで。

幸い、最後部のレンズは簡単にはずせたので、
中に入り込んだボールも、すぐに救出でき、
ついでに、壁面の塗装がはがれたと思われる黒いゴミも除去、
すっかりいい感じになりました

が、問題は残っていて、
ピント(ヘリコイド)を回すと、一緒にズームが前後に動いてしまう・・・、
って事は、ズームのどこかのグリスが抜けているか何かで、
つられて動いてしまうんだろうな、と思われる。
さすがに、ここまで分解は出来なかったが、
まぁ、気をつければどうにかなるレベルなので、そのままにしておこう。

で、兄に送るAT-X828の方は、
前群、フロント面から2枚目?の表面に複数のカビ。
で、これをきっと除去しようとしたであろう前ユーザが、
無理矢理前玉をこじあけようとして失敗したと思われる傷が、
フロントガラスに1箇所(あちゃ~)
まぁ、これくらいなら写りには支障ないかな、とは思いつつも。

きっと、これくらいは楽勝で直してしまうgochi-zoh兄であろう、と想像し。

で、11/2の「散在三兄弟」、揃って記念写真。
手前から、「Auto Nikkor-Q.C 20cm」「AT-X828」「AT-X340」。

Imgp041001

この中の、Nikkor-Q.C 200mmについては、
既に持っているNikkor-Q 20cmとの差を、別エントリーにアップする予定です。

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2008年11月 3日 (月)

ネジマウント大会in下北

昨日は、先日のエントリーの通り、
ネジマウント、すなわちPマウント(俗にM42スクリューマウント)
のレンズばかりを持参して撮影に行ってきました。

カメラは、ネジマウントにふさわしいカメラ、という事で、
これも久々の、PENTAX MXを出動。
そもそも、*ist Dsしか使っていなかった時に、
「久々にフィルムのPENTAXを使ってみたい・・・」
と思い、買ってきたカメラなので、
まだ1年半ほどしか使っておりませんが、
あまりに明るく大きく見やすいファインダーに惚れ込み、
とても大事に使っているカメラであります。

で、ネジマウント大会、と題名につけましたが、
実際には、持参した5台のレンズのうち、
ほぼ全てを24mmと魚眼18mmで撮影しました。
なので、今回ご紹介するのも、この2台のレンズで撮った写真ばかりです。

スナップ的にふらふらと・・・、となると、
最近のお気に入りは、どうしても?下北付近になります。

まず、梅ヶ丘で降りて、下北方面に歩いていきます。

途中、環七の陸橋から、魚眼で狙ったのがこの1枚。

081102_08
PENTAX MX
Fish-eye-Takumar 18mm F11
1/250秒 F16
Konica-Minolta Centuria Super 400
小田急 世田谷代田-梅ヶ丘
2008年11月2日

ちょっと斜めってますね。
でも、仕方ないのです。
F16のファインダーなんて、真っ暗で、何が何やら(汗
一応、ファインダー内に格子線あるから、
それにあわせて水平取ったつもりだったのが、この有様です。
いつもなら、こっそりと直すところですが、
そうすると、味のある?四隅が削れてしまうので、あえてそのままです。

この場所だと、パースペクティブが思いっきり強調されて、
おもしろい構図になりますね。
また、環七の混み具合が違ったり、雲が違ったりする時に、
何度も撮りに行ってみたい感じの場所です。

今回、魚眼18mmの他に、
かなり久々に、タクマーの24mmを引っ張り出しました。
このレンズ、世間でも評判が高いみたいですね。
まだ、*ist Dsを買った初期の頃、
アキバの中古カメラ屋で購入したものです。
当時、既に広角のPENTAXマウントレンズは、
デジタルでの需要もあり、値があがっていたのですが、
この24mmは、1万円強くらいで買えた覚えがあります。

初めて撮影で使った時、「さすがSMC、逆光に強いなぁ」
と思った記憶があるのですが、今回も、
こんなタフな構図を、ビクともせずに切り取ってくれました。

081102_15
PENTAX MX
Super-Multi-Coated Takumar 24mm F3.5
1/500秒 F8
Konica-Minolta Centuria Super 400
小田急 世田谷代田-梅ヶ丘
2008年11月2日

薄曇りとはいえ、画面上部には太陽が「もろ」フレームに入ってますが、
フレアもゴーストも見られず、順光で撮ったかのようです。
また、これまで*ist Dsでしか使った事のないレンズですが、
そもそも24mmなんてのは「超広角」レンズなわけで、
しかし、周辺までディストーションがよく補正され、
とても超大昔の骨董品レンズとは思えない描写を見せてくれます。

いつも、いざ24mmを・・・、と思う時に限って持ってない事が多く、
めっきり出番のなかったレンズですが、
これからは、必ずといって良いほど常用する必要がありそうな気がします。

で、こちらも24mm。
そろそろ、世田谷代田の工事仮線の工事が、だいぶ進捗しています。

081102_17
PENTAX MX
Super-Multi-Coated Takumar 24mm F3.5
1/500秒 F11
Konica-Minolta Centuria Super 400
小田急 下北沢-世田谷代田間
2008年11月2日

で、同じ場所で、再び魚眼18mmに切り替えると、こうなります。

081102_20
PENTAX MX
Fish-eye-Takumar 18mm F11
1/250秒 F16
Konica-Minolta Centuria Super 400
小田急 下北沢-世田谷代田間
2008年11月2日

焦点距離が18mmなので、
それほど24mmとの情報量の差はないですが、
対角線方向はさすがに魚眼、
手前の柵までしっかり写っています。
ちなみに、写すのも大変です。
以前のエントリーの通り、パンケーキなレンズなので、
持ち方に気をつけないと、指が写るんですよ。
ものすご~く不自然な構え方で写しております。

最後に、これは以前、モノクロで下北を撮った時と、
同じ踏切より撮影。

081102_22
PENTAX MX
Fish-eye-Takumar 18mm F11
1/250秒 F16
Konica-Minolta Centuria Super 400
小田急 下北沢-世田谷代田間
2008年11月2日

前回の写真と比べると、
右の方に踏み切りまでしっかり写り、
また、左の建物の歪み方が随分違います。
F16まで絞っているので、意外に周辺までピントがあってます。

今回、久しぶりに35mm判フォーマットで魚眼18mmを使い、
また、ようやく初めて、フルサイズで24mmを使いましたが、
18mmは、初めて手にした頃に比べれば、
だいぶ「このレンズならではの写し方」が分かってきた気がします。
また、デジタル用に買った24mmですが、
35mm判のフィルムでも、隅々まで解像度の高い、
いい写りをしてくれたので、
「決め球」として安心して使っていけそうです。

ところで。

今回、フィルムは、以前から「ここならDNPで処理してくれそう・・・」
と思っていた店に出してみました。

結果は、予測通り!少なくとも、印画紙裏には「DNP」の文字有り!

しかし、あまり腕のよくない店だったらしく
(フィルム持ち込んだ時は、店の御主人の奥さん?とおぼしき女性だけで、
DPEの作業もされてたので、恐らくこの方の技量の問題と思いますが・・・)、
戻ってきたネガを見ると、あちこち傷がついてたり
(掲載した写真も、数十箇所をレタッチして直しています・・・)、
コマ間じゃないところでネガを切られてたりと、
ちょっと問題アリなので、今後は使わないかもしれません。
(接客の丁寧さから、良さそうな店だっただけに残念・・・)

しかし、DNPの紙(と、多分薬品も?)を使っている店の見分け方、
だいぶ分かってきた感じです。

というのも、そもそも、コニカミノルタが写真事業を終息する際、
フィルムはDNPフォトマーケティング(現在はDNPフォトルシオ)に移管しましたが、
ミニラボについては、「ノーリツ鋼機」が事業を引き継ぎました。
で、そのノーリツ鋼機が、オンラインラボのサイトである「DPEgg」を運営しています。
このサイト内に、ノーリツの機械を設置したお店の一覧が出ています。

恐らく、これらの店舗は、かつての「コニカのお店」なのではないか?
すると、今でも、コニカから引き継いだ環境で営業しているのではないか?、
という予測をたてました。

というのも、徳島でいつも現像していたお店は「コニカのお店」で、
このサイトの中にも名前が載っていたからです。

今回、目を付けていた店もDNPの紙と薬(これは未確認ながら)
を使っている事が分かったので、
他の店でも、DNPやコニカのフィルムを安心して現像に出せそうです。

でも、ネガに傷が入るお店は、さすがにご勘弁(汗

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