ドコモの新機種
ちょっと時間が経ってしまったが、
ドコモが発表した新機種の話し。
慣れ親しんだ「90xi」「70xi」の型番ルール
(更に遡れば、「50xi」「20xi」の時代以来の伝統)を変えるという、
一大チェインジ(笑)をもって臨んだ発表であったが、
スゴい気も、多少はしたが、
なんか違うなぁ、という気も、正直した。
今回の商品展開の変更は、
ユーザの多様化に即したものを提案する、
というコンセプトに基づき、
4つのカテゴリが設定されていたわけであるが、
そんな、血液型占いじゃあるまいし(笑)
多様化したニーズは、4つで型にはまるもんかね、と。
「STYLE」「PRIME」「SMART」「PRO」と分かれているが、
「PRIME」の機種の方がスタイルがいい、と思う人もいるはずだし、
自称「PRO」の人でも、「SMART」のある機種が非常に優秀と思うかもしれない。
趣向は多種多様だ、と思っているのなら、
カテゴライズなんかせず、
ただズラッと並べるだけの方が、潔い気がする。
それに、DoCoMoのユーザは、約10年の年月の間に、
「機能」で端末を選ぶ「目」が出来てしまっている。
「機能偏重の反省」と言うけれど、
別に、ユーザは、これまでのラインナップで、
少なくとも「選び方」に困るって事も無かったように思う。
反省とはなんぞや??
で、既にネットのニュースコラムでも指摘されている通り、
これはあくまで、「メーカ目線での反省であり、変更である」
と理解すれば、いろいろと納得がいく。
販売方式の変更により、
「どうせなら、高くて良い物を買っておけ」という風潮へと変わり、
905iも906iも、ひたすらPとSHが売れる、という図式となった。
で、705iや706iがあまり売れず、
しかも、DとSOに至っては、FOMAを出すのを止めてしまった、
あるいはやめようとしている、という始末。
なら、どの機種が秀でているのか、どれを買えば「間違いない」か、
よく分からないようにシャッフルしてしまえ・・・、
という魂胆は、たしかに、手に取るようにバレバレである。
そしてまた、4つの趣向で選んでください、というのは、
なんとも「上から目線」な感じがする。
「あなたはSTYLEの人!じゃあ、ここから選びなさい!」という感じ。
DoCoMoの新しい社長は、そもそもNTTから来た人だし、
どうにも役人顔だから、なんか不安だなー、と思っていたが、
なんか、その予感が当たりそうな気がしてきた。
どうにも、日本のケータイ業界は、
世間での「消費者重視」の視点からはえらくはずれて、
大時代的な「メーカ重視」へと、更に傾きつつあるようでコワイ。
しかも、その旗振り役が総務省ときたもんだから、ますますたちが悪い。
「日本のケータイはガラパゴス。もっと世界仕様のケータイを作り、
世界を相手に商売しなさい!」、って、
役所に指示されるのは、あまり気分のいいものではない。
そのおかげで、ケータイの料金は高くなるし、
2年のしばりはできるし、更にはひょっとすると、
これから、日本独自のケータイコンテンツ文化が無くなるかもしれない、
という危惧さえある。
そう、ケータイは「産業」じゃなくて「文化」だ、という認識を、
もっと、頭の堅いオッサン、オバサンには、もってもらいたいと思う。
と、少々コーフンぎみな言葉遣いになり恐縮だが、
どうにも、日本のケータイの先行きに不安を覚えざるを得ないところである。
・・・で、DoCoMoの新機種の話しに戻る。
今、使っているのはSO905iCS。
目下、機種変する予定は皆無だが、
いずれは、新しい機種に替える日も来るであろう。
では、このラインナップなら何を選ぶか・・・、と問われれば、
今のところは、「PRO」にカテゴライズされている、
「スマートフォンタイプの普通のケータイ」、SH-04Aだろうなぁ、と思っている。
DoCoMoが新機種を発表する少し前に、SoftBankの新機種発表で、
「FULLTOUCH 931SH」を見て圧倒されていたところだから、
という理由もあるが、
・基本操作はタッチパネルで完結
・文字を打ちたけりゃ、キーボードを使える
・i-modeのブラウズとメールも使える
・WMA再生機能を搭載している
・FeliCaやワンセグなども搭載している
・520万画素のカメラを搭載している
・7.2MbpsのHSDPAにも対応している
・Bluetoothも搭載。音楽もOK、キーボードもOK。
等々、機能的には全て満足のいくものだから、でもある。
スマートフォンタイプのキーボードは、
まだちょっとしか触った事がないが、
正直、ホントに便利なのか?は、まだ懐疑的である。
ただ、慣れると、普通のケータイより早く打てそうな気がするので、
ちょっと気になっている。
しかも、@docomoのアドレスは失わずに済むし、
普通にi-modeのサイトも見られる。
これは、結構重要なポイントだと思う。
近頃はフルブラウザ搭載機なんてのが多いが、
やはり、ケータイでブラウズするなら、ケータイに特化したサイトの方が、
はるかに見やすいのは当然と言える。
それに、フルブラウザは、パケ代がかかるから、あまり使いたくない。
あ、ごっさんは、パケホーダイには入っていない人なので。
着うたフルも全然つかいませーん(毎週作っているくせに!)
とはいえ、SH-04Aが、果たしていくらで売られるのか、
というのが、最大の問題になる。
多分、買うとしたら、春モデルあたりが出始めて、
今回のモデルが旧機種となり、安くなり始めた頃になるかな・・・、と思われる。
さて、今回の新機種発表の際、
貴社陣から社長への質疑応答の中で、
ソニエリはどうなっているのか?、という質問があった。
社長は、それはなんとも、と歯切れが悪かったが、
今後のソニエリの考え方として、
海外で展開しているスマートフォンを、と思っているそうだ、
との回答があった。
・・・愕然 orz
ご存じの通り、ソニエリは、元々は「SONY」と「Ericsson」である。
会社としては、共にワールドワイドな世界企業であるが、
ケータイに関しては、明らかに、Ericssonの方が規模がデカイ。
「SONY」の携帯は、まぁ、確かに「ガラパゴス」である。
海外のソニエリのケータイ(それもまた「CyberShotケータイ」
「Wlakmanケータイ」であったりするのだが)は、
日本のソニエリのケータイとは、中も外も全く異なるものである。
いわば、日本のソニエリは、「SONY」のケータイにソニエリの看板がついているようなもの。
一方、海外のソニエリは「Ericsson」のケータイのソニエリの看板がついているようなもの。
いい例は、J-PHONEがVodafoneになった後、
最初の新機種としてラインナップされた「802SE」だ。
OSも機能も操作性も、何もかも違うソニエリに、
多くの人はとまどい、怒りすら覚えたはずだ。
そして、今後のソニエリは、海外で展開しているスマートフォンに・・・、って事は、
これからのソニエリ端末は、「SONY」じゃなくて「Ericsson」になります、
と言っているようなものだ。
つまり、これまで「ソニエリ党!」を自称していた皆さん、
これからのSOは、これまでのソニエリとは違う文化のケータイになるかもですよ、
という事である。
これを、落胆せずにいられようか・・・
SO505iは、mova停波まで使う!(まだ、生きている)
SO902iは、予備機として大事に使う(まだ、持っている)
SO905iCSは、壊れるまで使う!(だいぶもっさりしてきたけど)
そう誓ったごっさんでした。
結局、新しいDoCoMoの端末が云々より、こっちの方が大事・・・
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