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2008年12月

2008年12月30日 (火)

オールドレンズ3本試写

最近、レンズやカメラを分解するばかりで、
試写できてないものが溜まっておりましたので、
今日は、久しぶりに写してきました。
(ジャンク沼にはまると、こういう事態に陥るわけね・・・)

まずは、先日買ったばかりの、

SMC PENTAX AF 35-70mm F2.8

です。
(これは、オールド、と言うには新しいかな?)

Imgp055501
PENTAX *ist Ds
SMC PENTAX AF 35-70mm F2.8 (35mm域)
1/4000秒 F2.8(開放)
小田急 祖師ヶ谷大蔵駅
2008年12月30日

ホントは、いつも試写している定点ポイント・喜多見で写したかったのですが、
先客がいらっしゃったので、2つ隣の祖師ヶ谷大蔵にて。

そういや、*ist Dsで鉄道撮るの、「よしの川」撮って以来だなぁ。

さて、このサンゴナナジュウですが、
開放からシャッキリとした描写です。

と、いつも使い慣れているPENTAXよりもガチガチな描写な気が?

これも、初代AFレンズだから、センサーが反応しやすいように、
というセッティングなんでしょうか・・・?

なんとなく「きつめ」な印象を受けました。
硬すぎるような気も・・・?

次に、マウントをPマウント(M42)に変更した、

Minolta Rokkor-TC 135mm F4

です。

最近、トリプレット(3枚玉)にはまりぎみなので、
早く写してみたかったレンズです。

Imgp056501
PENTAX *ist Ds
Minolta Rokkor-TC 135mm F4
1/2500秒 F4.0(開放)
小田急 祖師ヶ谷大蔵駅
2008年12月30日

まず、色合いが、さっきのPENTAXと違いますね。
Rawshooterから現像する時、
色温度関係のセッティングには手を付けてないので、
ほぼ自動で得られた色のままとなっています。
ちょっとシアンよりな感じかもしれません。

また、これは、現像時にちょっといじってしまったのですが、
全体にフレアぎみで白っぽくなっていました。
シャドーのコントラストに手を入れてあるので、
あまり気にならないレベルになっているか、と思います。

とはいえ、3枚玉の安価なレンズとしては、
かなり頑張っている描写かと思います。
ちょっと硬質な、カリっとした感じがします。

個人的には、結構好きな描写ですが、
もっと「レトロな」写りになるかな、と思っていたので、
案外スッキリした描写に「あれ~?」と首をかしげております。

最後に、これも、どんな滅茶苦茶な(笑)描写をしてくれるか、
と楽しみにしていた1本、

KOMURANON MACRO 90-250mm F4.5

マクロでは、見事なソフトフォーカスで驚かせてくれましたが・・・

Imgp057901
PENTAX *ist Ds
KOMURANON MACRO 90-250mm F4.5 (250mm域)
1/500秒 F8.0
小田急 祖師ヶ谷大蔵駅
2008年12月30日

うーん、意外に普通だ(笑)

いや確かに、等倍の写真だと、
背景のボケているところが、
モワ~ンと煙っている感が若干あるんですが、
それも、そんなに気になるような、
あるいは目障りになるような、って感じでもなく、
Rawshooterからはき出す時のセッティングでどうにもなりそうなレベル。

ただ、色のおかしいのは、ファインダー越しにみると
「Oh!!」と叫んでしまうほど。
黄変しているわけでもないのに、すごくアンバーな感じです。
白黒フィルムだと、コントラストがついていい感じかもしれませんが・・・。
デジタルだと、色はどうにでもなるんですが、
ポジは厳しいかもですねぇ。ネガなら大丈夫かな?

しかしこのレンズも、ピントあわせたところはキリッとした描写で、
充分使えるレベルです。
もっとアレなものを想像しただけに、ちょっと残念な気も?

ボケも、(小田急の作例は少し絞っているので分かりにくいのですが)、
多少二線ボケっぽい感じはしつつも、
グルグルと渦巻いて見苦しい、って感じでもなく、
少し絞れば、あまり気にならなくなります。

そうそう、新宿方面上空に飛行船が飛んでいたので、
撮ってみたんですが、以下、等倍に切り出した画像。
書いてある文字まで、ちゃんと読めます。
これは開放で撮ってますが、解像度は充分です。

Imgp058301
PENTAX *ist Ds
KOMURANON MACRO 90-250mm F4.5
1/1600秒 F4.5 (開放)
小田急 祖師ヶ谷大蔵駅
2008年12月30日

※架線のボケたところが滲んでいるにはご愛敬・・・

・・・なんとなく、どのレンズも、平凡な結果になってしまい、
エントリーに書く気が失せるほどでしたが
一応、アップしてみました。

とはいえ、フィルムとデジタルでは、
全く違う結果が返ってくる事も、珍しくありません。
フィルムで撮れば、もっとレトロな描写になるかもしれません。

良くも悪くも、ニュートラルな写りになるデジタルの特徴が出たかな、と思います。

それでも、やっぱり、質感描写とか、立体感など、
レンズならではの特性が出てくるもんです。

今回のレンズも、もっと違うシチュエーションでの撮影もしていきたいと思います。

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2008年12月29日 (月)

がらくたレンズ3点

*09/05/23追記:SIGMA 400mmのばらし方について、
コメントに質問がありましたので、回答として、
「続き」の中に写真入りでヒントを掲載しました。
また、最前面の保護ガラスを撤去した件についても書いてあります。
SIGMA 400mm F5.6 APOを修理される方はご参考までに・・・

*09/07/13追記:
「続き」に書いていた400mmバラしかたに大幅加筆し、
以下のエントリに分けました。ご参考までに。

Sigma AF-APO400mm F5.6を分解

-----

27日(土)、四谷三丁目の「アローカメラ」1階にある「我楽多屋」にて、
ジャンクのレンズを3点購入しました。

この日は、月に1度の「がらくた市」の日で、
かつ、年内最後という事で、
同業者さんからもジャンク品を集めてきての大規模市、という事で、
珍しく?朝から起きて(休日は、いつも昼頃に起きている・・・)行ってきました。

081228_3junk

今回、「本来は」目玉として購入してきたのが、
右下の一番小さいレンズ。

CHINON Reflex Zoom for Pocket-8 8-32mm F1.7

\2.500-の値札がついていましたが、
「がらくた市」の日は10%引きという事で、\2.250-。

随分小さいネジマウントのレンズだったので、
これはDマウントのズームレンズだな!、と思って買ってきました。
うーん、早速、改造OGOB-01の「最強レンズ」か!?、と喜んだのですが、

帰り道に本体をしげしげ眺めると、絞りがついていない。
しかも、ケータイでググってみると、
アタッチメント、と書いてあるサイトもある。

やな予感・・・

その悪寒は的中

そもそも、極小のネジは、Dマウントよりも、ちょい大きいオスネジ。

また、レンズから入ってくる光は、一切の焦点を結びません。

これ、チノン製の小型スーパー8カメラ、
Pocket-8」のレンズの本体に内蔵されている、
15mm F1.6の正面に切られているネジに後付する
「ズーム式テレコン」だったわけです。

やられたなぁ。

テレコンにピントとズームがついているなんて、
普通思わないだよ。

って事で、いずれ、チノンの「Pocket-8」を買ってこないといけません(笑)

※以外と、ケータイのカメラ向けのテレコンとして使えるかも・・・?

本命にはふられましたが、他の2本についてもご紹介。

以下の2本は、同業者さんから運び込まれたという品で、
臨時第2会場にて購入しました。

先ほどの写真の左下は、

SMC PENTAX AF 35-70mm F2.8

AFと書いてある割には、随分古典的なデザインだし、
やけにデカイし・・・、と不思議に思われる方もいらっしゃるでしょう。

これは、たった1本の「Kfマウント」のレンズで、
そもそも、1981年、PENTAX初、というか、世界初!のAF一眼レフカメラである
「ME-F」のために作られたもの。

しかし、まだ未熟な技術で作られたAFシステムだったため、
ご覧の通り図体はデカイし、
肝心のAFも、あまりに遅くて精度も悪かった、と聞きます。

ただ、このレンズ、標準レンズで、しかも開放F値がスルーでF2.8と、
同じスペックのNikkorレンズだとかなりの高級品扱いになります。
多分、ME-FのAFセンサーのスペックだと、
F2.8位の明るさがないといけなかったから、とか、
そういう理由で明るくしているんだと思いますが、
ひょっとすると、普通に「いい標準ズーム」として使える可能性があります。

しかし、レンズのAFスイッチを「MFモード」にしても、
ピントリングとモーターの間のギアがはずれるわけではないので、
手で回すと「ギー、ギー」と重たい音がします。
トルクがあるのは良いとは言え、精神衛生上はよくない・・・

写りには、結構期待をしています。

ちなみに、レンズに内蔵する電池付近に液漏れは無し(珍しい~)、
レンズには複数のカビあり、で、\800-。
どんだけ人気無いんだよ(笑)

最後に、後ろに写っている長いの。

SIGMA 400mm F5.6 APO

これ、EFマウント(EOS用)です。

EFマウントのレンズ買ったのって、多分、SIGMA 28mm F1.8以来。
もう、10年以上ぶりのはず(笑)

買う必要が無かった、と言われればそこまでですが、
一応、言い訳?としては、

・昔、近所のキタムラのショーウィンドウや、
SIGMAのカタログをじろじろ眺めながら
「いいなぁ、これ欲しいなぁ」と思い焦がれていたレンズである

・やたらレンズがカビだらけで汚く、
ついついやる気になってしまった(?)

・値段が\1.200-と安かった

という理由によります。

そう、状態が悪かったのです。

僕の記憶にあるレンズ、という事は、
1990年代の前半のはず、なんですが、
外装はボロボロだし、
レンズは、ほとんどの玉にカビや汚れがついている。

まるで、50年前のスプリングカメラについているレンズのよう。

どないな保存の仕方をするとこんな状態になるのか!

と、ツッコミたくなるような状態でした。

湿気たっぷりな押し入れの中に入れっぱなしにしておく、とか?

AF時代のレンズなので、果たしてばらせるかな、と心配でしたが、
案外あっけなっく、
正面からグリグリレンズをはずしていき、
途中、レンズの真ん中から分割できるようネジをはずし、
更にレンズをはずして・・・、としていくうちに、
ほとんどのレンズの清掃を完了。

最後玉のみ、手元の器具ではずせなかったので、
それをヨドバシで購入しさえすれば、全レンズの清掃完了します。

一部、コーティングが痛んでいるなど、
拭いてもどうしようもないところもありましたが、
撮影上は問題ないレベルには出来ると思います。

また、このレンズ、一番前のレンズは「保護レンズ」のため、
ただの平面ガラスとなっています。

これは、本来、光学上の最前部はAPOレンズ(SLDガラス)のため、
柔らかくて傷がつきやすいから、という理由によります。

とはいえ、うちには、直径10cmのEDガラスが剥き出しのレンズもあるくらいで、
ちっともビビる事はありません(笑)

なので、保護ガラスは、はずしてしまおうと思っております。

多少改造してやらないといけないので、
休みの間に、ヨドバシに行って、材料を買ってきます。

その結果は、また別エントリーで書きます。

とりあえず、EOS5につけて動かしてみたところ、
AFも動き、ちゃんと合焦したので、レンズの清掃が完了すれば、
通常通りに撮影する事が出来そうです。

35-70mmも400mmも、分解清掃には手強そうだったので、
冬休みはこれのメンテで終わるかな・・・、と思ったら、
いずれも、たった一晩でほぼ完了してしまいました。

うーん、意外に手ぬるかった・・・(笑)

*09/07/12追記:

以前、以下の「続き」内に書いていた「SIGMA 400mmのバラし方」は、
大幅に加筆の上、別エントリに分離しました。
どうぞそちらをご参照ください。

Sigma AF-APO400mm F5.6を分解

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2008年12月26日 (金)

OGOB-01に、エポキシでマウントを!

Kenkoの廉価デジカメ「OGOB-01」のレンズをはぐり、
簡易Dマウント化改造を施しました
が、

やはり、両面テープでくっつける、ってのは不安でして。

実際、カバンの中でレンズが「ポロリ」したりもしましたし。

なので、やはり、ボディ側にメスネジを仕込まないとな・・・、
と思い、追加改造に踏み切りました。

方法は、当初想定していた改造方法の1つで、
「エポキシパテでマウントを作ってしまおう」、というもの。

そもそも、多少の鉄道模型改造の心得があるため、
プラスチック造形的な手法は、
なんとなくすぐに思いつくわけです。

そんな方法、普通の35mm判一眼レフの改造では、
到底通用しない事くらいは承知の上ですが、

今回は、コンデジに、極小Dマウントのレンズをつけるわけで、
少々弱い改造でも大丈夫じゃないか、と思われました。

改造の手法自体は非常に簡単で、
まずはコンデジを分解してマウント側半分にする。

レンズも、マウントだけを取り外しておく
(YASHINON 38mmが、楽勝ではずせた)

マウントを本体にセロテープ止めし
(その時、隙間を作らないよう、ピッタリと密着させないといけない)、
その状態で、裏側のマウントネジの回りに、
エポキシパテを山盛りにする。

すると、こういう状態になります。

Dsc_077101

裏からみたところ。
既に、エポキシが固まり、マウントをはずしてあります。
また、本体内部の部品や枠に干渉しないよう、
多少、固まったエポキシを削り取っております。

Dsc_076801

表側より。

この穴は直径16mm、対して、Dマウントの外径は5/8インチ=約15.875mm。

なので、この、内側の方に、バリのようにはみ出ている部分は、
山の「谷」部分である、という事になります。
結構見事に「ネジ山」になってくれました。

Dsc_077201

斜めから見ると、分かりやすいですかね?

て事で、

ひとまず、成功!

一応、38mmと13mm、それぞれのレンズを、
付けたりはずしたりしましたが、
金属製じゃないので、多少「グニョッ」とした感じはありますが、
ちゃんと締めてやれば、マウント面に密着するので、
フランジバックも、以前の両面テープ止めの時と変わらず、
ちゃんと使える状態になっているようです。

耐久性などは、しばらく使ってみないと分かりませんが、
これがうまくいけば、今後、同様の改造をする時にも、
エポキシを使って作業する事ができそうです!

※ちなみに、今回使ったエポキシは、
たまたま買ってきた、タミヤの「エポキシ造形パテ・高密度タイプ」でした。
これがベストかどうかは、まだ不明。
いろいろ試してみようかな、と思っています。

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2008年12月25日 (木)

新旧COOLPIX、2000←→2008

「Nikonのデジカメが1万円だってー。」

日頃、あまり物を欲しいと言わない、
まして、カメラの事を口にする事のないカミサンが、
わざわざそんな事を言ってきました。

そういや、もうすぐ息子or娘が生まれるというのに、
うちに転がっているいくつものカメラは、
どれも一癖二癖・・・、十癖?百癖?そりゃ言い過ぎか、
まぁ、普通にシャッターをパシャとすれば写る、
なんて物がありません。
僕がいない時でも、子供の写真を撮りたい・・・、
と思うのは、あまりに自然な事です。

Nikonのオンラインショップで安売りしていたのは、
COOLPIX P60」というモデル。
今年頭に発売したばかりですが、
既に製造は終了しています
(製品寿命の短いこの時代・・・、
PEN EE3やRicoh Autohalfが、10年以上も製造されていた時代は、
遠くになりにけり、です)。

発売当初は3万円ほど、現在は、価格.com最安値でも1.5万程度。

それが、税・送料込みで1万ポッキリとは、確かに安すぎます。

なので、Xmasプレゼントもかねて、買ってみました。

Dsc_077901

1台だと淋しいので、
以前から持っていた「COOLPIX 880」と並べてみました。

「なんや、そんなん、持っとったんかい」と言われそうです。
最近、めっきり出番が無くなってしまいました。

画質もいいし、使い勝手も大して悪くないんですがね、

CFの書き込みの遅さに閉口するわけですよ。

TIFFだと、30秒ほど!

・・・で、880の発売は2000年です
(買ったのは2003年夏、中古です。そういや、当時はプータロウ・・・)。
P60にいたるまで、8年の歳月が流れております。

にしては、意外に「変わらない」感じがします。
少なくとも、同じメーカーのカメラだなぁ、と分かるレベルです。

裏から見ても、

Dsc_078301

なんとなく似ている。

Dsc_078501

メタボ度は、さすがに違う(笑)

でもやっぱり、同じDNAのカメラなんだなぁ、とは思います。
上部のダイヤルなんかも、そういう印象があります。

パッと使ってみた感じも、ほとんど変わりません。
一応、説明書は目を通しておきましたが、
あまりそういう事を考えず、
880の操作性を覚えていれば、P60も使えそうな感じです。

ただ、そういう「あまり変わらない」事を、
「メーカーとしてのポリシー」と前向きに捉えるべきか、
「8年たっても変化がない程、あまり開発に手を掛けてない」
と捉えるべきか、まだ判断できかねております。

ただ、880も操作性が非常に良かった、という事も無いように思います。
で、P60がそれに近い、となると・・・、

ま、この手のカメラに、細かいウンチクを垂れるのはよくないですね。

なお、P60には、ファインダーはありませんが、EVFがついています。

近頃、EVF搭載ってカメラ、随分増えてきました。
リコーのもそうだし、パナソの「なんちゃって一眼」もそうです。

でも、これ、そんなに良いですかね~?

「なんちゃって一眼」ならともかく、
P60のような、薄くて小さい(コンデジとしては、並み程度の大きさとはいえ)
カメラだと、ファインダーを覗くときにどう構えたらいいか、
いまいちしっくりきませんでした。

・・・うーん、悪口にしか読めないブログだ

単3電池2本で動く、ってのは、かなりポイント高いです。
これは、間違いなく。

「なんちゃって」、ですがマニュアルモードもあります。
シャッター、絞りを手動で指定できます。
ただ、絞りが「開放」「約F8」の2種類しか選べません。
880も、全く同じ仕様でした。
Mが一切ないのに比べれば、全然マシです。

880では、動画機能は「音声無し」でしたが、
P60では、さすがに「有り」になっています。

まともな(?)コンデジを買ったのは久しぶりなので、
個人的にも、興味を持っていろいろいじってみたいと思います。

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2008年12月20日 (土)

D51 498を壊したJR東日本

かたや、JR九州が、
ボイラが駄目になったからと引退した8620(58654)を、
4億円かけて大修理して復活させた、というのに。

JR東日本が、D51 498のボイラに水が入っていない状態で火を焚いて、
ボイラをおじゃんにしてしまったらしい。

全治半年~1年、との噂。


愚か者!!


古い車両は、金儲けの道具として大宮に置いておき、
後は全部E233で置き換えればよい、とでも思っているんだろうか。

東日本だけじゃない。

西日本では、車掌が、駅構内のトイレで女子高生に猥褻行為。

営団では、社員のポイ捨てしたタバコでボヤ騒ぎ、乗客が避難する騒ぎに。

「鉄道員」としての誇りと愛はどこへ行ったのだろうか?

日本は、いよいよおかしな国になり始めたようである。

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2008年12月17日 (水)

レンズ3題

●その壱

去る土曜日、新宿西口マップカメラへ行く。

いつものように、2号店2階のジャンクコーナーを覗くと・・・

を!いいものを発見。

Ai Nikkor 105mm F1.8S

\16.800- \9.800-

※歳末特価で、更にお安く!

状態は、

・レンズ内ゴミ・ホコリすごく多数
・絞りにアブラ
・ヘリコイド劇重

ってなところ。

カビやクモリは一切なし。
そういうのはわたくし、最近、ジャンクとは呼びません(笑)

レンズ内のゴミは、
マウント面の反射防止植毛の抜け毛が主な原因。
って、以前、兄に送った300mm F4.5と同じ原因ではないですか。
昔のNikkorの持病かな?

3時間ほどで全バラシ・全清掃を完了。

近頃は、ヘリコイドをばらす位でビビらなくなりつつ・・・、
あぁ、ますます「沼」の住人になりつつ・・・

081214_nikkor_1

随分「図太い」でしょ?^^

なんせ、標準レンズか、って明るさですよ、F1.8。
おかげで、絞りリングが見えないですよ、この角度だと・・・

081214_nikkor_2

D80は、割とデカめのカメラのはずなんですが
(少なくとも、*ist Dsで慣れると、そう思う)、
そうは思えなくなるような太さです。

本来は、ポートレートでも撮るといいレンズなんでしょうが、
果たして、鉄道写真でどう使えるか・・・、
って、あまり考えずに買ってしまった、という話しもあります(汗

●その弐

以前、ジャンクで購入していた、
Minolta Rokkor-TC 135mm F4のマウントを、
M42化する改造用マウントを入手しました。
(兄に代理入札してもらいました)

レンズは\1.000-なのに、マウントは\6.000-・・・(汗

081215_rokkor_tc_2

あ、こういう写真はSPと組み合わせると良かったかしら。

ロッコールが*ist Dsにくっついている、という状況、
なかなか新鮮であります。
でも、あまり違和感を感じませんね(そうかな?)

081215_rokkor_tc

ちなみに、試写を、と思い、
この組み合わせで、屋外の街頭(蛍光灯)を窓越しに撮影したら・・・、

盛大なフレアが・・・

さすが!モノコートのトリプレット!
時代を感じさせる写りをしてくれそうで嬉しい!
(喜ぶべきところなのかどうか・・・)

MXにネオパンかTri-Xでも入れて使ってやるのが、
このレンズの本来の味が出るかもしれませんね。

●その参

先日、PEN FにZuiko 24mmを装着して撮影に行った時のエントリーで、
「フードが欲しいなぁ」と書きましたが、
まるで「呼ばれた」かのように、24mm用のフードに出くわしました。

081216_zuiko

代々木カメラ2Fのジャンク売場にて購入。

売場はジャンクですが、
物は、ちゃんと袋に入れられて「24mmF2.8フード」と書かれてつり下げられていた、
れっきとした「正規中古」?のフードでした。

フードなのに\1.600-も払っちゃったよ。

まぁ、こういう事もあります。
ジャンクのフード箱やレンズキャップ箱の中から、
お目合っての品がちゃんと出てくるとは限りませんので。

「呼ばれて」しまった時は、素直にあきらめましょう(笑)

でもおかげで、お店の人と少し話しが出来ました。

「どこで知ったの?インターネット?へぇ、最近多いんだよねぇ。
でも、2Fがあるのって、意外に知られてないんだよねー」

っておっしゃるおじいさん、ご自身がPCでネットされてるじゃないですか(笑)

小さいお店ですけど、なかなか「おっ?」って思うレンズも多いし
(アンジェニューのPマウントのレンズも!10万以上したけど!)、
新宿方面に買い物に行かれる際は、
是非寄ってみるといいお店です。
ただし!、日曜日はお休みです(先日、失敗してしまった・・・)

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2008年12月16日 (火)

DNP Centuria、製造中止・・・か?

ネット上で、
「DNP Centuria」の製造販売が中止されるらしい、
という噂が流れている。

ただでさえフィルム需要が先細りしている中、
アメリカが大風邪をひいて日本に伝染し、
かつ、その大風邪がインフルエンザに発展し、
それも日本に伝染するかも・・・、
という激烈な不況下、
スバルがWRCから撤退(大ショック・・・)し、
トヨタや東芝が長期工場の休業を決めるようなご時世、
充分にありえる話しではありつつ・・・

コニカからブランドを継承したCenturiaも、
店頭で安くたたき売られる状態が続いているから、
先行きやばいのかな、と薄々思っていたが、
実際、そうなりそうだと話しに聞くと、
その衝撃は、計り知れない。

まだまだ、DNPのフィルム(って、KodakのOEMだけど)の底力、
充分に試しきれていないというのに・・・

※それもこれも、
コニルタのCenturiaを買いだめしすぎているから、
という話しもあり・・・

Centuriaのはなかい夢は、いつまで見られます事か・・・

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改造Dマウントコンデジ、早速試写

昨日、Dマウントに改造したばかりのコンデジ、
会社の昼休みに試写を、と思い、早速持ち出してみました。

が!

会社に着いてカバンを開けてみると、
レンズがボディからポロリ・・・

ひえぇ~~~

とりあえず、セロテープで応急処置をしましたが、
やはり、カバンの中での「外圧」には耐えられ無さそうですね・・・
もうちょっとマシなマウントにしないといけなさそうです。

ともあれ、軽く試写してみましたが、
昨日、室内撮りでは「フツー」に写せたのとは対照的に、
屋外では、かなりアレな描写となりました。

081215_test_1
Kenko OGOB-01改(簡易Dマウント化)
Cine Yashinon 13mm F1.4
1/139秒 F1.4(開放)
2008年12月15日

見事なまでの流れっぷりです(汗

そもそも、これは「ダブル8」用のレンズ。
1/2.5インチのCMOSセンサーより更に小さいフォーマット向けなので、
どうしても、イメージサークルが、
本来必要とされる範囲より外まで写ってしまいます。

まだ、ケラれてないだけマシですが、
それでも、いわゆる「真っ当な」写りではありません。

近接だと全然気にならないのに、無限だと気になるのは、
恐らく、無限のピントだとレンズがCMOS寄りになるからだろう、
と思います。
カメラのレンズは、近くの物を撮るためにピントを回すと、
だんだんフィルム面(センサー面)からレンズが離れていきます。

離してやる方が、多少イメージサークルが大きめになる、
って事なのかな、と推測しております。

ところで、イメージサークルが、
どのフォーマットだとどんな大きさなのか、
簡単に絵にしてみました。

Picture_format

右下の、一番小さいのが、ダブル8のフォーマット。
こうしてみると、小さいですねぇ。
一般に「小さい」と言われる35mm判(ライカ判)が、
こんなに広大に見えてしまいます。

APS-Cは、フィルムで規定されている正式なサイズ。
デジイチのフォーマットは、左右に少し長く、
上下に少し短い事が多いようです。
(PENTAXはH15.7mm*W23.5mm、NikonはH15.8mm*W23.6mm)

また、ここには書きませんでしたが、
PENのハーフサイズは、H24*W18(縦長です)なので、
APS-Cより、縦横ともわずかに大きい、という事になります。

今回改造したコンデジは1/2.5インチのセンサーを内蔵しているので、
そこにダブル8のレンズを付ける、という事は、
本来よりも広いエリアにセンサーがある、という意味がお分かり頂けると思います。

では、もし、OGOBで撮影したデータから、
このレンズ本来のイメージサークルを切り出すとどうなるでしょう?

081215_test_2
Kenko OGOB-01改(簡易Dマウント化)
Cine Yashinon 13mm F1.4
1/139秒 F2.0
2008年12月15日

真ん中の、色のついていないところが、ダブル8のフォーマットで写るところ。
周辺の赤いところは、ダブル8では写らないエリアです。

中心部は、(この写真は縮小していますが、)
等解像度までびっしりと描写されていて、質感も見事です。

一方、赤いところは、像はながれ、ボケボケになっています。

多少、ダブル8のエリアでも像が歪んでいますが、
少なくとも、トリミングしない状態に比べれば全然マシな感じです。

恐らく、後1段ないし2段ほど絞り込めば、もっといい描写になると思います。

・・・ところで、たった1日ですがOGOB-01を使ってみて、
早速、いろいろ気になるところが出てきました。
今後、この機種をベースに改造を!、とお考えになられる方のために、
いくつか列挙しておきます。

・感度が約ISO100固定のため、室内撮りに弱い

とにかく、よくブレます(汗
プレビューを見たとき、
これが手ブレなのか、像の流れなのか、
判別に苦労するのですが、
まぁ、半々の確率と考えていいと思います。

・シャッタータイムラグが異様に長い

これは、ケータイ並み、とお考え下さい。
シャッターを押し(そもそも、シャッターのフィーリングが・・・、
どこが「押した」なのか、分からないシャッターなので)、
画面が暗くなり、約2秒ほどしてプレビューが出ますが、
恐らく、そのプレビューが出る直前くらいに、
実際にシャッターが降りています。

なので、撮れた、と思ってパッと力を抜くと、
恐ろしくビヨ~ンと画が伸びた写真になってしまい、驚きます
(アーティスティック、という話しもありますが・・・)

・バランスが悪い

レンズが、カメラの上の方、そして端の方に着くので、
非常にバランスが悪いです。
構える時もそうだし、机に置くときは、レンズを真上に向ける以外、
方法はありません。カバンに入れるときも、同様になるでしょう。

・低速ノイズが出る

感度が低いので、どうしてもシャッター速は遅くなりがちですが、
最低速(どうやら1/5秒)を何コマも撮っていると、
だんだんノイズが乗ってくるようになります
(黒ベタなのに、1コマだけ緑、みたいな)

・液晶が、大きいばかりで見づらい

3.6インチと広大な液晶が搭載されていますが、
恐ろしく解像度が低いのか、
プレビュー画像の出力解像度が低いのか、
ピントの山が全くつかめず、苦労します。
絞り開放だと、まだいいんですが、
少しでも絞り込むと、被写界深度に埋もれてしまい、
どこが合っててどこが合ってないのか、皆目分かりません。

なので、デジタルズーム機能を活用しようとすると・・・

・デジタルズームを使うとアスペクト比がおかしくなる

デジタルズームを最大にすれば、
結構拡大されるので、簡易マグニファイヤーとして利用できます。

ところが、一度ズームを延ばし、再び元に戻した時、
何やら、液晶に映っている物体が「ずんぐり」になるのです。

???

一端、「撮影メニュー」を開き、「戻る」と、パッと、またスリムになります。

???

どうも、アスペクト比(縦横比)がおかしくなるバグのようです。

このカメラ、動画モードもあるんですが、
同じ4:3の動画を、720*480でも撮れるし、640*480でも撮れます。

前者は、DVやDVDのフォーマットで、
ピクセルが0.9:1の長方形である、という前提で4:3になります。

一方、PCに親和性の高い640*480は、
ピクセルが正方形で4:3になります。

この辺の処理が悪さをしているっぽいです。

実際、ずんぐりした状態の写真をPhotoshopで開き、
縦に少し縮めてやると、ちゃんとしたアスペクト比になります。
もちろん、その代わり、縦の解像度は落ちます
(本来はW2560*H1920の画像が得られますが、
縦を1707に縮めると、正しい縦横比になります。)
もし、撮影したら縦横比がおかしい!、となったら、
縦の解像度を直してみてください。

・・・とまぁ、いろいろ悪口を書いてしまいましたが、
ピシッと決まった写真は、レンズの持ち味を存分に味わえる、
いい描写をしてくれます。

慣れるまでは、また、マウントがより強固になるまでは、
主に、室内でのブツ撮り機になるかな、と思います。

081215_rokkor_tc

Kenko OGOB-01改(簡易Dマウント化)
Cine Yashinon 13mm F1.4
1/5秒 F1.4&F2.0
2008年12月15日
※合成写真(レンズ正面部分がF2.0、それ以外はF1.4)

次の次?あたりのエントリーで使う予定の写真を先出し・・・

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2008年12月15日 (月)

コンデジをDマウント化改造!

※11/07/05追記:
最近、当エントリを参考にしたと思われる、
コンデジ(特にOGOB-01)をDマウント改造したものを、
ヤフオク等で販売しているのを見かける事があります。
いや、それ自体をとやかく言うつもりは毛頭無いんですが、
それらは、ごっさんが改造・販売しているものではありません。
それどころか、オクは、買うの専門で売った事が一度もない・・・
なので、それらの改造商品と、ごっさんとは全く無関係ですので、
もし何かトラブルがあっても責任は負いかねますので、
あらかじめご承知置きください。

-----

近頃ヤシカのネタが多かったですが、

「そういや、ヤシカのカメラ持ってたじゃん

と思い出したごっさん。

カメラといっても、「ダブル8」(初期タイプの8mm)ですが。

なので、このDマウントのレンズを、
今のデジタルの時代に使う事はできな・・・

あ、改造しちゃえばいいのか?(笑)

ダブル8(すなわち8mm)のフォーマットは、
4.37mm×3.28mmという極小サイズ。

これは、コンデジのかなり小さいCCD(CMOS)のサイズである、
1/2.5型※と、同じって事はないですが、かなり近いものがあります。

※閑話休題。センサーサイズの「○型」ってのは、
てっきり、テレビのサイズの呼称と同様、
対角線の長さ(インチ)と同じと思ったら、実際にはもっと小さいらしい。
これは、かつての「撮像管」の太さのサイズから来たらしい。
目下、まだ確証の持てる資料が無いので、どうやら、って事で。

なので、安いコンデジ(あ、コンパクトのデジタルカメラの略。念のため)を買ってきて、
レンズをはぐって改造してやろう!、と思い立ちました。

まさか、こんな改造する人は他におらんわなぁ・・・、
と思ってネットを調べてみると、あら、やっぱいらっしゃりますね、結構。

DマウントやCマウントのレンズを、
コンデジやビデオカメラに装着する改造をして撮影されている方のサイトを、
ちらほらと見ることが出来ました。

それらを参考に、まず手始めに購入したのは、
ケンコーが発売している「OGOB-01」というコンデジ。

OGOBとは、どうも「おじい・おばあ」をさしているらしく、
年配者向けの簡単なカメラとして開発されたものです。

たまたま、あきばお~で一番安いカメラがこれだったから、
という理由もありますが、他に、

・レンズが「単焦点」「固定焦点」「機械式シャッター非搭載」である

→ズームやAF、シャッター搭載のカメラだと、
レンズを取っ払うとエラーが発生し、起動しなくなる。
なるべく原始的な構造の方が良い。

・センサーのサイズが1/2.5インチである

→さっきも述べた理由の通り。

・レンズ部分が丸い形をしている

→取り外した跡にレンズを装着しやすそう
(これ、後で、かなり大きなポイントになりました)

・プレビューの液晶が大きい

→少しでもピントあわせがしやすいかもしれない。

・本体の厚さが、割と薄め

→Dマウントのフランジバックはかなり短い(12.5mm程度)ので、
少しでも薄い方がよい

・・・といった理由によります。

さて、買ってきたOGOBですが、
まぁ、安いから当然と言えば当然なんですが、
なんという安普請!

トップカバーとレンズカバーを、
両面テープでくっつけていたくらい(笑)

でも、これくらい安普請の方が、
改造にはもってこい、って話しです。

さて、改造の肝になるのは、やはりレンズ部分ですが、
元々は、こういう感じです。

Dscf0167

この銀色の枠の部分が・・・、実は・・・、

Dscf0162

両面テープでくっついているだけ^^

なんと小さいレンズ!
こんなのでまともに写るのか、と心配になりますが、
改造前に軽く試写した感じでは、
条件さえ良ければ、また、ピントをちゃんとあわせれば
(一応、固定焦点とはいえ、マクロ機能はあるので)、
猫の毛1本まで写る、高解像度の画像を得ることが出来ました。
これには、かなり驚きました。

まぁ、昨今のケータイのカメラの事を考えれば、
これでもまだ「ちょっと大きめ」くらいなのかもしれません・・・

そして、ここが、今回買ったOGOBの最大のポイントになった部分なのですが、

この開口部、直径は、ちょうど16mmでした。

で、Dマウントのネジの外径は、5/8インチ、すなわち、約15.875mm。


紙一重の差でスッポリ収まる!!


これ、かなり奇跡的な事です。
実際、レンズのネジマウントの上から、
セロテープを2重ほど巻いてやるだけで、
この穴にギュッと押し込めるようになるのです。

もし、穴が小さかったり、
そもそも穴をちゃんとあけてやらないといけない、といった場合、
レンズの中心とセンサーの中心を合わせないといけないので、
その工事だけでかなり手間がかかりますが、
その工程を省く事ができる、というだけで、かなり奇跡です。

その代わり、ネジマウント化できないので、両面テープ止めじゃないといけませんが、
簡易改造にはこれで充分!

さて、フロントパネルをはずすと、

Dscf0160

ボケちゃってスイマセン・・・

黒い塊の中に、レンズが詰め込まれています。
で、根本には、CMOSがあるわけです。

IRカットフィルターは、レンズユニットの最後部に接着されていました。

なので、今回の改造では、

・レンズユニットを真ん中でちょん切る
・レンズは全てはずすが、IRカットフィルターだけ残す
・そして、半分残したユニットを、元の場所にネジ留めする

という方法を取りました。

こうすれば、IRカットフィルターをCMOS部分に接着、という、
難しい改造をする必要がなくなります。

加工したレンズユニットの写真を撮り忘れてしまいましたが、
マウントの穴から撮ったらこんな感じになります。

Dsc_073701

さて、内部の改造はこれでOKとして、
問題は、レンズを、この穴に入れた状態で、
ちゃんと無限が出るのか?、という事。

せめてオーバーインフじゃないと、撮影には使えません。

こちらの結果については、正直「?」なところがあります。

というのも、手持ちの2本のDレンズは、
購入してから何度か、清掃のためにバラしており、
正確にインフが出る状態だったかどうか、かなり疑わしいのです。

実際、2本のレンズをマウントに入れて試写してみると、
片方は無限が出ず、片方はオーバーインフ。

ちゃんと調整されたものだと果たしてどうなるかは、
今の時点では分かりませんでした。

とはいえ、手持ちのDマウントのレンズは、
ダブル8のレンズとして使う事はありませんので、
レンズ自体のインフを調整してOGOBにあわせる事にしました。

レンズの調整くらいは、最近、「沼」にはまっているので、
大してビビりもしません。

無事、インフも出るようになりました。
(あえて、ちょいオーバーインフぎみにセッティング)

本当は、ネジでちゃんと締められるマウントにしたいんですが、
5/8インチで山数32なんて超特殊なネジが簡単に手に入るわけがないので、
今回は、「簡易改造の初号機」という事で、
両面テープでくっつける事にしました。
(なので、実質、レンズ交換は出来ない仕様)

で、


完成!!


Dsc_074101

バックに置いた「yashica-8」についていたレンズ、
「Cine Yashinon 13mm F1.4」を装着した、OGOB-01改、です。

なかなかお似合いな組み合わせになりました。

で、実際撮ってみるとどうなるのか。

次回エントリー用に撮影した画像を先取り・・・

081214_nikkor_1
Kenko OGOB-01改(簡易Dマウント化)
Cine Yashinon 13mm F1.4
1/5秒 F2.8
2008年12月14日

いい感じでしょ?

てか、普通の写真過ぎて、
レトロなレンズで撮ったって風合いがないくらい?(汗

開放だと、周辺が流れまくって、不思議な写真になるんですけどね。

画角は、D80に55mmをつけたのとほとんど変わらなかったので、
ライカ判換算だと70~80mm、ってところでしょうか。

そもそも、Dマウントの世界には
「6.5mm」「13mm」「25mm」「38mm」しか存在しない、と聞きます。

なので、それぞれ、OGOBで使うとすると、ライカ判フォーマットで
「約40mm」「約80mm」「約150mm」「約230mm]
の4種類の画角で撮影できる、という事になりそうです。

ちなみに、もう1本のCine Yashinonは38mmなので、
200mm超の望遠で撮影できる、って事です。

13mmでの試写が一段落したら、
一度ひっぺがして、38mmに差し替えて両面テープ固定し、
電車の写真を撮りに行ってみようと思います。

ともあれ、次の撮影では早速試写を敢行予定!

そして、頭の中では既に「2号機」の構想も・・・(笑)

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2008年12月12日 (金)

ヤシカの次はチノン!?

「チノン」ブランドがデジタルフォトフレームで復活

株式会社チノン


ヤシカ、チノンと来たら・・・


次はトプコンかな?


ミランダもいいかも。


「ズノー」銘のレンズを出してみるか??


*08/12/12追記:

わ!あるでやんの、ズノー

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2008年12月11日 (木)

Takumar、まだ買えます!

アキバのヨドバシのカメラ売場をフラフラしながら、
ふと、PENTAXのアクセサリーを見ていると、


「ボディマウントキャップK」
「レンズマウントキャップK」


というのと、


「ボディマウントキャップ」
「レンズマウントキャップ」


というのが、別々に並んでいて、型番も違います。


何が違うんだろう?


と思って手に取ってみると、


をを、これはPマウント(M42マウント)のぢゃないですか!


ボディのキャップはともかく、
レンズのキャップは全然足りていなかったので、
とりあえず、2個ゲット。


フジヤやアローの古キャップ?をのぞいても、
意外と、スクリューのは置いてなかったり、
あっても高かったりします。


だからといって、オクで落とすのもなぁ、と思っていたので
(なんせわたくし、プレミアム会員じゃないので)、
まずはとりあえず、って事で。


さて、帰ってからあけてみると・・・、


Dscf0157


Takumar!!


タクマー!!!


平成の代も20年を過ぎようかというこのご時世に、
アキバのヨドバシでタクマーを買う!


フハッ!!


かなりコーフンしました!


※ちなみに、Pマウントのキャップは、
既にカタログ落ちしているので、生産中止されているようです。
在庫のみになると思いますので、所望されている方はお早めに・・・

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2008年12月 8日 (月)

PEN F+OMレンズで池上へ

今日は、Pen Fを片手に、
東急池上線とか大井町線方面に軽くスナップでも、
と思っていましたが、

・・・

ってな書き出して2週続けてエントリーを書いてしまったので、
今更同じネタを使い回す事はできん!、って事で。

今日こそは、ちゃんと行って参りました。

カメラは、オリンパスの名機「PEN F」。
オヤジの持ち物ですが、全然使っていないのをいいことに、
実家から持ち出してきております。

今回は、PEN用に購入していた、
2本のOMレンズの試写も兼ねております。
すなわち、

OM H.Zuiko 24mm F2.8
OM G.Zuiko 50mm F1.4

Imgp048501
PENTAX *ist Ds
KOMURANON MACRO 90-250mm F4.5 (マクロモード)
1/25秒 F4.5 (ISO400)
2008年12月7日

↑このソフトフォーカスが気になる方は、前回のエントリーへ・・・

50mmは、以前、新宿駅前「アルプス堂」にて、
ジャンクで購入したもの。3000円なり。

レンズ着脱ボタンがはまったまま抜け出てこない、
という症状だったと思いますが、
マウントをはずしたら「ポンッ!」と元に戻り、
以来、特に不調になる事もありません。

一方24mmが、先日のエントリーにも書いたとおり、
フジヤカメラにて購入のジャンク。6000円なり。

なかなか、枯れたOMマウントとはいえ、
(ブツの豊富な50mmや、100-200mmのズームなどを除き)、
24mmのようなレンズが1万円を下る事はなく、
ジャンクにも滅多に顔を出さないんですが、
この時は、何本もある50mmの間に、こそっと混じってたのを、
めざとく(笑)見つけて買ってきました。

そもそも、僕の(正確にはオヤジの)PENには、
標準レンズである40mmしかなく、
それに、兄が随分以前に買ってきた100mmがあるだけで、
意外と使い出が悪かったのも事実です。
ハーフサイズで40mmって事は、
(昨今のデジイチと、ほぼ同じフォーマットサイズである事から)、
ライカ判換算では約60mm、
テレ寄りの準標準なので、広く写そうと思うと、
かなり苦労をしていました。

24mmだと、ライカ判で約36mm。
準広角なので、広角的にも標準的にも撮れます。
かなり待ちわびていたレンズです。

ところで、PENにOMレンズを取り付けるには、
純正のマウントアダプタが必要になるんですが、

このアダプタ、実は、95年3月25日に、
フジヤカメラで、新品で購入していたものです。

その日、手持ちのAV-1とP30Dを同時下取りに出し、
PENTAX Super A(初号機)を買ったんですが、
このアダプタが、最終入荷だかなんだか、
そんな事を書いてあって、
「まずい、手に入らなくなる!押さえておけ!」
と、急いで購入したのです。

でもまぁ、OMマウントのレンズが無くなる事はないから・・・、
と、長い眠りについておりました。

本日、実に13年の時を経て「初実写」!

※メインで使った24mmもフジヤで購入・・・、
というのが、なんとも不思議な縁です。

081207_06a
Olympus PEN F
OM H.Zuiko 24mm F2.8
FUJICOLOR 100 [NEW]
1/500秒 F4.0
東急池上線 池上駅
2008年12月7日

モノコートで、かつ、どうもバル切れしてるっぽくもあり、
ドの逆光ではキツイ結果も出ましたが、
この写真は、なんとか持ちこたえました。
フードを買ってやった方がいいようです。
とはいえ、ピントはシャープだし、ボケも綺麗です。

PENのようなカメラだと、こういう写真を撮りたくなるんですよ。
それが、40mmだと、なかなか出来なかった。
24mmで、ようやく「らしい」写真が狙える気がしてきました。

081207_11a
Olympus PEN F
OM H.Zuiko 24mm F2.8
FUJICOLOR 100 [NEW]
1/500秒 F4.0
東急池上線 千鳥町-池上間
2008年12月7日

千鳥町駅までテクテクと歩いてきました。
すると、都心ではまず見ることのない、未舗装の小道・・・

昔懐かしいカメラで、昔懐かしい電車と共に、
昔っぽい道を撮ってみました。

※ちなみに、24mmも50mmも、
あらかじめ、ピントリングの調整をして、
「∞」で無限になるようにしておいたので、
ほとんどピント合わせの必要すらなく、パンフォーカス感覚です。
本来、マウントアダプタ越しで無限の調整はしちゃいかんのですが、
OMのカメラを買う予定は無く、PEN専用なので、問題はありません。

081207_12a
Olympus PEN F
OM G.Zuiko 50mm F1.4
FUJICOLOR 100 [NEW]
1/250秒 F4.0
東急池上線 千鳥町駅
2008年12月7日

50mmも、数カットですが撮影しました。
こちらは、抜けの良い、50mmらしい写りで、
これはこれで使い出があります。
ライカ判相当で約75mmの中望遠になりますが、
開放F1.4を生かした写真を、どう撮るかが、
これからの腕の見せ所ですね。

ハーフ判だから、12枚撮りで25枚も撮れれば充分かな・・・、
と思っていたら、あれよあれよとフィルムを使い切ってしまい、
ちょっと物足りなさを覚えました。
スナップで気軽にシャッターを切り始めると、
アッと言う間にフィルムが無くなってしまいますね。

ところで、撮影を終えてから、
新宿のキタムラにフィルムを現像に出しに行き、
待ち時間の間に、またまたフジヤカメラに行ったらですね、

子供連れのお母さんがいて、店員さんと喋ってるんですが、

まだ幼稚園児くらいか、という子供の首から・・・

PEN Fがぶらさがっている・・・

そして、同じくフジヤカメラのジャンク館で・・・、

OM ZOOM 28-48mmがあって、

ま、いっか、

と思って買わなかったんですが・・・

後悔の念が・・・

(次行ってまだ残ってそうなら、買ってこようかな。まず無いだろうけど・・・)

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2008年12月 7日 (日)

KOMURANON MACRO 90-250mm F4.5

前々から気になっていつつ、なかなか縁のなかった、
コムラーの定番テレズーム「925」を買ってきました。

Imgp049901

モノ自体は、カメラ屋のジャンクコーナーなんかでよく見るんですが、
やたら状態が悪かったり、マウントが付いて無かったり
(タムロンばりの交換式なので)、
あるぞ、と思ったら微妙に高かったりと、
気になりながらも手を出せずにいました。

今回、ネジマウント付き、外装に目立った傷無し、カビは大量にあり
(カビ程度は問題にしなくなりつつある…)で\1.050也、という出物をハードオフで発見、
我、捕獲に成功せり。

1981年に倒産した「三協光機」の名(迷?謎?)レンズ「コムラー」は、
まだまだ純正レンズが高かった60~70年代、
安くて、よく写る(自称)レンズとして名を馳せました。
特に、このテレズームは、
「135mmは望遠、200mmは超望遠」と言われた時代に、
テレ端は250mmもある、
しかも中望遠である90mmからの高倍率ズーム(当時)、
そして開放でF4.5という明るさで、
かなり人気を博した、と聞きます。

※このレンズは「コムラノン」名なので、恐らく70年代末くらいの物。
「K.M.C.」(Komura Multi Coating)を名乗っていますが、
ほとんどの玉はモノコートの模様。

そういえば、実家に、ものすごく古いSLの本があるんですが、
そこに、925の広告が載っていた気がします。
これ1本で、SL撮影は万全…、的な内容だったと記憶しています。

実際、「SLブーム」の最中は、
「Nikon FにAuto Nikkor」なんてのは高値の花なので、
少しでも安く機材を揃えるため、
「PENTAX SPにコムラー925」の組み合わせで、
フィルムはNEOPAN SSで頑張ってました、
という方も多かったようです。

しかしまぁ、コムラー925の評判の悪かったこと(笑)
ネットで、当時の忌々しい記憶を語る方の文章を読んだことがあります。

ちまたに溢れるコムラーのジャンク品が、
どれもオンボロばかりなのは、
「なんたコノヤロー!」と投げ捨てられたからではないか、と、
本気で思える程です。

とはいえ、一時代を築いたレンズなので、
どんな写りをするか、是非試してみたかった1本です。

何はともあれ、レンズのカビを掃除しないといけないので、
徹底的に分解を敢行。
「これは、元に戻せないかも・・・」という所までバラシましたが(笑)、
なんとか、元通りに戻す事ができました。

残念ながら、光学系は完全復活ならず、

・中玉にバルサム切れが1箇所
・中玉に斑点模様付きのクモリ(割ときつめ)

という状態です。
カビは、かなり繁殖(汗)されてましたが、
毎度お馴染み「アミラーゼ・アタック!」(意訳・ヨダレ攻撃)にて清掃、
こちらは完璧に除去できました。

ついでに、交換式のマウントから、バネと部品を撤去。
自動絞りだと、*ist Dsにマウントアダプタ、での撮影に支障があるので、
絞りリングを動かすだけで、絞りが動いてくれるようにするためです。

さて、何はともあれ、試写をしてみますか。

このレンズ、ズームリングとピントのヘリコイドの他に、
マクロ撮影用のリングがあります。

まずは、このマクロで、机上のブツを撮ってみると・・・

Imgp047101


な、な・・・、なんすか!!??


こ、このレンズは、ソフトフォーカスなんすか!?


てゆっか・・・、


めっちゃ綺麗なソフトフォーカスなんすけど!


恐らく、思いっきり球面収差が発生しているから、
それがソフトな効果を生んでいるんだろう、と思いますが、
正直、この写りには、かなり魅了されました。

多分、マクロモードだけだと思うんですけどね。
電車の写真ではこうはならないと思いますが、
はてさて、その結果は、いずれの試写にて・・・

あるいは、中玉のバル切れと、クモリ(しかも斑点)も効いている可能性がありますね。

ソフトフォーカスの中には、
「レンコン模様」の特殊絞りを用いるものも存在する、と聞きます。

もし、このソフトフォーカスが、
「本来の球面収差」「中玉のクモリ(しかも斑点)」
の相乗効果にて発生しているとすれば・・・

これは、「天の授かり物」とでも言える、
世界に2つとない、貴重なレンズである、と言えます。

なんか、そんな気で買ってきたわけでもないのに、
大変な事になってきてしまいました・・・

ちなみに、次回のエントリー用に撮影したPEN Fの写真を、
2枚、下に並べてみます。
いずれも、「デジタル処理」は一切加えていません。

Imgp048501

Imgp048601

いずれも、ピントのヘリコイドは「∞」(マクロモードだと、あまり関係がない)、
ズームはワイド端の90mmに設定、
上の写真は、マクロリングにて、ピントをあわせて写したもの。

ソフトで柔らかい描写ですが、
文字はしっかりと読み取れ、線もしっかりしているので、
かならずしも「甘い」描写ではありません。
割と、解像度は高め、と言えます。

一方、下は、そこから少し、より手前にピントがくるように、マクロリングを少し動かしたもの。

ピントが手前にきているので、後ボケになっている、という事です。
すると、さらにソフトな感じになり、幻想的でさえあります。

これが、逆方向にマクロリングを回し、
後ろにピントがくるようにすると、
前ボケは、かなりヒドイ二線ボケ(四線ボケくらいかな?)になります。

おもしろい、おもしろいなぁ!

近頃は「優等生」なレンズばかりが巷に溢れていますが、
こういう「レンズの収差の勉強」になるようなレンズ、
いろいろ遊んでみると、とてもおもしろい事になりそうです。

このレンズで、手当たり次第に、
ブツ撮りしてみたい、
そんな気にさせられる、まさに「迷レンズ」です!

追記:文章一部修正(10/06/13)

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2008年12月 6日 (土)

「復活ヤシカ」の謎を探る

exemodeが「ヤシカ」ブランドのカメラ販売を開始し、
その中のフィルムカメラ「MF-2 Super」のレトロさにクラクラしている事は、
昨日のエントリーに既に書いた事ですが。

で、事の経緯について調べてみると、
いろいろと疑問が沸いてきたので、
推理を交え、ちょっと検証してみました。

■前提条件
・1983年、ヤシカ社が京セラに買収された後も、
国内では「Kyocera」「CONTAX」ブランドでカメラを展開する一方、
「ヤシカ」ブランドのカメラは海外で人気が高く、
引き続き、昔のブランド名でカメラを輸出(後、海外で生産に移行?)していた。
(1986年に発売された「MF-2 Super」も、恐らくその中の1つ。)

・2005年、京セラがカメラ事業を縮小。
その後、2007年には、ヤシカの商標を中国の「JNC Datum Tech international」社
(以下、「JNC社」と略す)に売却し、カメラ事業を終息。

・2008年、exemode社(KFC JAPAN社の完全子会社)から、
「ヤシカ」ブランドのコンデジ、フィルムコンパクトカメラが発売される

-----

ネットニュースから得られる情報だと、こんなところである。

しかし、細かい所をもう少し調べてみると、
ここで書いた事だけだと物足りないというか、
ちょっと誤解を生む可能性があるようである。
いくつか「推測」が混じるのだが、検証してみた。

■京セラ→JNC社に譲渡されたのは「商標」だけか?

Wikipediaや、ググると検索される各種のニュース、ブログなどを見ると、
どれを取っても「売却されたのは商標」、という記述ばかりと思われる。

しかし、KFC社のプレスリリース(PDF)に目を通すと、
「ヤシカのブランド・ビジネス」、とある。

「ビジネス」って事は、「ヤシカとしての仕事」って事だろうと思う。

果たして、屋号・ブランド名だけが売却の対象だったんだろうか?

そもそも、この売却は、あまり公には公表されておらず、
京セラのプレスリリースにも載っていない。
つまり、伝わっている内容自体が、割と「グレー」で曖昧なのである。

また、さっき挙げたプレスリリースには、京セラが1994年に、
中国に工場を設立し、カメラの製造を始めた、と「わざわざ」書いてある。

ここで、1つの「仮説」を立てる。

2007年、京セラから売却されたのは、「ヤシカ」の名前だけでなく、
ヤシカの製品の工場、ないしその設備、ないし知的財産も含んでいた、
と考える事は出来ないだろうか?

「商標」を得たJNC社は、確かに、自社のDVDプレイヤーなど、
ヤシカと全く関連のない商品にも「ヤシカ」名を付けているが、
今回発売されるMF-2は、そもそも京セラ時代の製品で、
これがラインナップされている時点で、ただ名前を買っただけではない、
と推測する事ができる。

■exemodeはJNCの「商標」を「使っているだけ」か?

エグゼモードが発売した各種「ヤシカ」ブランドのカメラについて、
各記事を見ると「JNCのブランドを使って」、との表現があり、
あたかも、自社の製品に「ヤシカ」のロゴを印刷して販売している、
という風に受け止められる。

しかし、そもそもJNC社が「ヤシカ」ブランドでカメラを販売している事は、
サイトを見れば明らかだし、
これらが、エグゼモードのラインナップと似通っている事は、
サイトを見れば明らかである。

すると、エグゼモードは、単に「JNC社のカメラを輸入・販売しているだけ」
とも受け取る事ができる。

少なくとも、現時点では。

しかし、エグゼモードの社長は、「ヤシカ」ブランドにかける強い決意を、
インタビューの中で述べている
事から、
これは「最初の一歩」であり、今後は新しい展開があると期待できるのも確かである。

■MF-2は「復刻」なのか?

最初の仮説の延長になるが、
今回発売が告知された「MF-2 Super」。
これは、果たして「復刻」されたものなのだろうか?

仮説では、京セラからJNC社にブランドとビジネスが移った時点で、
そもそものヤシカ製品も委譲されたのでは?、と推察した。

また、現状、エグゼモードが販売する「ヤシカ」ブランドのカメラが、
JNC社の製品を輸入しているだけ(現状では)、との推測も書いた。

ヤシカのカメラは、東南アジアでも人気だったと聞く。
これらの地域に、安価でそれなりによく写る、簡単に使えて壊れにくいカメラを販売していた、
と考えると、そこにMF-2がラインナップされ続けていた、と推測するのも、
あながち荒唐無稽ではない気がする。

すると、MF-2については、実は復刻ではなく、
「京セラ時代も作り続けられ、」「JNCに委譲しても作り続けられ、
「それを、エグゼモードが輸入販売する事になった」
と考えても、さして不思議ではないような気がする。

つまり、MF-2 Superは、まさに、
我々が慣れ親しんでいた「ヤシカ」そのものである、
と考える事が出来るのである!

※推測3段重ねなので、論文としては「砂上」である事は、
重々承知の上での結論です。
少なくとも、論文発表ではこてんぱにやられるような内容・・・

■MF-2は「露出固定」か?

さてその、MF-2の機能面での「謎」。

このカメラの仕様によると、シャッターは「1/125秒固定」、とある。

でも、cdsの露出計(古いな~)は搭載されている、との事。

これは、絞りで露出を制御するって事かな、と思ったのだが、
ネット上では、
「絞りは固定。露出計は、要フラッシュ警告を出すためのもの」
という書き込みを発見。

でも、「絞りが機能する」、との書き込みも・・・

うーん、不思議・・・

ちなみに、レンズは1.5mから先は∞、という固定焦点、
いわゆる「パンフォーカス」。
もし、絞りが動作してくれるのであれば、
フィルムは高感度(ったって、ISO100~400しか対応してないけど!)を入れて、
なるべく絞りが絞られるようにしてやる方が、
少しでもクリアでピンがあった(ような)写真になるはずである。

■今後の「ヤシカ」ブランドの行方は?

現状は、JNC社が製造販売する「ヤシカ」ブランドのカメラを、
そのまま、あるいは、少し手直しして、
エグゼモードが国内向けに販売している。

今後、より協業を深めていけば、当然、
「更なる一手」に踏み込む可能性は、ある。

すると当然の流れとして、我々は「一眼レフ」を期待してしまう。

フィルムの一眼レフなら、長野の会社(笑)に頼めば、
あれよあれよと、Y/Cマウントのカメラを作ってくれるであろう。

しかしここはやはり、Y/Cマウントのデジイチに手を出して欲しいな、と思う。

きょうび、600万画素クラスで手ブレ補正なし、なんて「枯れた技術の」カメラなら、
そう高い値段を出さなくても製造できる気がする。

意外と、分かる人間なら、それでも充分にいいのが撮れる、
という事は知っているわけだ。

これは、売れるんじゃないかと思いますよ~。

って事で、exemodeさん、期待しとります!

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2008年12月 4日 (木)

「YASHICA」に惚れる・・・

EXEMODE(エグゼモード)という会社が、
この夏から「YASHICA」(ヤシカ)ブランドのコンデジを出しています。


最近、多いんですよね、この手の、
「古い商標を中国の会社が持っていて、その名前を借りて商品をだす」
ってのが。


以前、Nissenのカタログで、
「サンスイ」と「AKAI」のオーディオ機器が載っていて、腰を抜かした事があります。


もちろん、5.1チャンネル一式で2万前後、程度のものですから、
かつての「α-607」とは雲泥の差ですが・・・


ヤシカも、同様だと思って気にしてませんでした。


で、そのラインナップに、フィルムのコンパクトも加わった、
と聞き、やれやれ、酔狂な事を・・・、と苦笑いしてたんですが。


どんなもんだかねー、
などと思いながらサイトを見てみると・・・


Pro_mf2_main
Yashica MF-2 super DX

はぁと


こ・・・、これは・・・、
1980年初期のコンパクトカメラそのまんま・・・!


しかも、僕が生まれて初めて使ったカメラ、
あの、Konica C35AF、通称「ジャスピン」のよう!


嗚呼、胸がトキメク・・・


かなりクラクラしてきました

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2008年12月 3日 (水)

PENTAX、AレンズとFAレンズを値上げへ

ペンタックス、FAレンズとAレンズを2月に値上げ (デジカメWatch、08/11/21)

売上不振※でも、切り捨てないで継続するだけ、拍手もの。

HOYAペンタックス部門、中間期は25億円の営業損失 (デジカメWatch、08/11/10)

LimitedのFAレンズは、前々から興味はあるんだが、
なかなか買えずに今日にいたっている。
でも、中古でも結構潤沢に出回っているから、
新品で買うことは無いかも・・・

PENTAXは、世間の「フルサイズブーム」
(そもそも、「フル」の定義は何なのか、という気もする。
もっと上には、ブローニーやら大判やらもあるわけで・・・)に乗る事もなく、
粛々とAPS-Cサイズのカメラとレンズで勝負をしている。
「フルサイズ=高画質」という短絡的なイメージに負ける事無く、
コンパクトだけで使いやすく、よく写る、
そういうカメラを出し続けて欲しいと切に願う。

そう、PENTAXには、「645 Digital」という切り札があるではないか!

一度、開発は凍結されたようだが、また、動き出している様子もある。

ペンタックス、中判デジタル一眼レフ「645 Digital」の開発を中断 (デジカメWatch、08/03/07)
「K20D」と「K200D」の後継機を2009年夏前に投入 (デジカメWatch、08/09/26)

大きいセンサーを作るのはかなり大変らしいが、
既にマミヤは製品を出しているし、
ライカまで参入してくる、という。

いくら35mm判フォーマットがAPS-Cより大型とはいえ、
高画素化が今のペースで進むと、
もうしばらくすれば、これ以上の高画素化は無理、
というところまで来てしまう事が目に見えている。
(レンズ自体の解像度の限界の問題で。
4/3は既にほぼ限界、APS-Cも、もう間もなく?)

となると、「より高画質」への「縫い代」が多い、
中判サイズの方が、後々を考えれば有利ではないだろうか。

645は、既存のレンズやアクセサリーも多いし、
67のレンズも使える。
他社の中判・大判レンズも、アダプタで使えるようだ。
欲しがる人は多いと思う。

今一度、PENTAXの底力をかいまみたい、と思っているごっさんである。

※にしても、K20Dの価格の暴落した事、
既に、新品が7万円台で買える・・・

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2008年12月 2日 (火)

ご存じの方がいらっしゃったら・・・

*09/08/11追記:
以下の件は、全て解決しました。
解決した後の顛末はこちらのエントリ参照。

-----

以前にジャンクで購入した、PEN F用のテレズーム、
Zuiko Zoom 100-200mm F5

カビあり、絞り粘り(というか、買った時点では全く動かず)でしたが、
何度が分解を試み、なんとか、撮影に耐える状態になりました。

※このレンズを使えるように・・・、と思い始めた事が、
「沼」への入口だった気も・・・

とはいえ、まだ完璧な状態ではなく、
絞り機構と、そのすぐ横にあるレンズのはずし方が分からず、
絞りは綿棒で油を軽く取った程度、
レンズも、クロスを指で突っ込んでササッと拭いた程度。

ここまで完璧にしないと気持ち悪い!、という事で、
またまた(もう5回目くらいかな?)分解をしておりますが、

やはり、ここから先に進めませぬ

Dsc_070201

マウント方面と、前玉方面と、両サイドから分解すると、
ここまでたどり着きます。
見事に真ん中部分のみ・・・
向かって上の方がマウント面側、下の方が前玉側です。

Dsc_070401

マウント側から覗いた写真。
絞り機構は、もうすぐそこなんですが、
これが外れない・・・
鏡胴の「外側」から、イモネジでかしめられています
(赤い丸。実際は、写真上部の切れた部分もあるので、全4箇所)。
で、そのイモネジは、
「ズームリングの内側」にあるので、
これをはずさないといけないはずですが・・・

ズームリングにはネジの類は無し。
じゃあ、Nikkor 200mmのように、
リング自体がばらせるのか、と思うと、
その様子も無し。

じゃあ、という事で前玉側。

Dsc_071001

このヘリコイドをはずせばいいのか、と思い、覗き込んでみると、
「ズームリング側から」ネジで固定されている模様・・・
(赤い丸がそれ。ネジのオシリと思われる)

そもそも、この辺りは、ズームのカムが入っているので、
そうそう簡単にはバラせない構造になっているはず。

どないなっとんじゃ~

ご存じの方、あるいは妙案を思いつかれた方、
どうぞコメントまでお願いいたします・・・

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