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2009年1月14日 (水)

FinePix50iを購入

毎度のハードオフにて、
古いデジカメの入っている箱の中をガサガサしていると、
FinePix50i」が入っていました。
こういうガラクタ箱に入っているジャンクのデジカメは、
ほとんどが数十万画素~せいぜい200万画素程度ですが、
50iは、その場で調べてみると、
ハニカムの240万画素で、出力は432万画素ですから、
僕が愛用している「FinePix4800z」と同じセンサーのよう。

レンズは単焦点なので、
改造してDマウントにしてやろうかな、と思って買ってきたんですが、
極小レンズの割に、電源OFF時は沈胴するし、
AFや絞り(2段階切替ですけど)もついてるしで、
改造するにはハードルが高そうだったので、あえなく断念。

普通に、このまま使う事にしました。

あ、ちなみに、付属品等まったく無しで\550でした。
電池も無かったんですが、
Dマウント改造したKenkoの「OGOB-01」の電池が、
これと全く同じものだったので
(コンデジの電池としては、割に汎用性があるものだったらしい)、
とりあえず、使う事はできます。

そもそも、「MP3再生もできます!」なんて変わったコンセプトのカメラで、
スタイルも「MDプレイヤー然」としています。

Dsc_085701

右が50i、左は4800zです。

Dsc_086201

ついでに、COOLPIX P60にも並んでもらいました。
小型で、割と薄いカメラです。

レンズは、直径4mm程度の極小サイズ!
これでも、一応、EBCフジノンです。
果たして、まともに写るのだろうか、これ・・・

Dscf0009
FinePix50i

いい写りしますね~~~。

なお、上の縮小した写真は、
下部の暗いところを少々レタッチしました。
画像をクリックすると、撮ったままの画像に飛びます
(縦長に向きを変更しています)

4800zを試写した時にも思いましたが、
このセンサーで撮影した画像はネガのようです。

僕が、このハニカムCCDの写りを「ネガ的」と思う理由の1つは、
均一に写るべき部分が、モザイクのように描写される点にあります。

例えば、Nikon D80とFinePix50iとで、
「雲1つない空」を撮影した時の写真から、
一部分を切り出して、拡大(縦横それぞれ2倍)してみると、こうなります。

Sky_d80_50i

※D80の方には、すこし架線が写り込んでいます。

こうしてみると、D80の方も、必ずしも「完全に均一」ではないですが、
そうは言っても、50iの方が、かなり「濃淡いろんな色」で構成されている、
というのが分かると思います。

同じ比較を、ポジとネガでしてみます。

Sky_posi_nega

それぞれ、EPSONのPM-A950にて、
2400dpiにてスキャンしたデータの中から、
一部を切り出し、それを縦横それぞれ2倍に拡大したものを並べています。

ポジはRVP、ネガはDNP400ですから、
感度の違いによる粒状性の違いが大きいので、
多少割り引いて比較しないといけないのですが、
傾向としては、さっきのデジタルでの比較に近いものがあります。

ネガは、大きく拡大してみると、1つ1つの粒子が、
「まったく違う」といっていい程、かけはなれた色を持ち、
それを無数に並べてみて、遠巻きに見てみる、
あるいは印画紙に写し取ってみると、
得も言われぬグラデーションを醸し出してくれる。

ネガは、正確な記録には向かない媒体かもしれませんが、
記憶を写し取り、彩るには適した媒体なのかもしれません。

そんな「ネガ」っぽい写りをしてくれる初期のハニカムCCD、
非常に素晴らしいと、とても高く評価をしています。

ところで、このカメラが発売されたのは01年6月の事。

今を遡ること、7年と半も前の事になります。

ごっさん的には「まだ徳島にいた頃」の話しで、
自分的には「先史時代」の一品です(笑)

その間に、コンデジはすっかり「10ミリオン画質」が当たり前となり、
手ぶれ補正搭載も標準機能となり、
また、スマイルシャッターなど、
より一層の自動化も進行しました。

こういった新技術の投入は、もちろん、「進化」の一部として、
高く評価するべきものです。

しかし、本当にデジカメは「進化」しているんでしょうか?

誰でも失敗せずに、簡単に写真が撮れる。

それは確かに大事な事です。

カメラに露出計やオートフォーカスが搭載されるようになったのも、
すべては「誰でも簡単に、キレイな写真を撮れるように」、
という目的のための事でした。

しかし、「手軽」で「確実」を追求するあまり、
カメラが、ただの「記録する機械」へと純化しているような気がします。

それは、必ずしも「正常進化」とは言えない気がします。

東京近辺だと、おしゃれな街のこじゃれた店には、
しばしば、トイカメラやクラカメが陳列してあります。

これらのカメラで撮影された画像は、
色もおかしいし、ピントは合ってないし、
単玉レンズの画像は周辺光量の低下も著しい。

でも、そこには不思議な「存在感」があります。

デフォルメされた記憶が写し込まれている、
とでもいいましょうか。

トイカメラで撮影されたヒドイ画像の写真を目の当たりにして、
「あぁ、こんな写真、オレには撮れない」
と、愕然とした事もあります。

写真は、「記録」をするものか、「記憶」を封じ込めるものか。

デジカメは持ち歩かないけど、
日頃持ち歩いているケータイの内蔵カメラで、
しかも解像度はメールサイズ(QVGA)固定という有様なのに、
「このカメラ、500万画素で超キレイ!」
なんて筋違いな事を言いつつも、
パシャパシャと、いろんな写真を撮りまくる。

そこに写し取られた日常には、たくさんの思い出や記憶で彩られています。

それは、とてもステキな事だと思います。

50iを手にしてみると、
不思議と、いい写真が撮れそうな気がするのです。

単焦点レンズ、オートのみ、小さいファインダーと液晶。

このカメラだと、多分、確実な写真は撮れないでしょう。
多分に「偶然的要素」も含まれるはずです。

だけど、そこに写し取られた画像は、ネガ的な風合いで彩られ、
記憶まで写し取ってくれそうな気がする。

そんな「俳句カメラ」を、愛でていきたい気になってきました。

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コメント

ひで様

コメントありがとうございました。

50i、さすがに最近はちょっと出番が少なめになってます。
感度がISO125固定なので、夜景撮るのが辛いためです。
(会社帰りにサクッと撮る、という事が難しくなるため)
先日、子供の写真や映像を撮るために、
SONYの「ネオ一眼」を購入しましたが(近日取り上げる予定です)、
現行型の1800万画素はさすがに問題ありそうだったので、
かろうじて先代の1600万画素を買い求めました。
これもちょっと、と思いつつも、実用性を優先で購入しました。

デジタル一眼の方は、「1000万画素もあれば充分」
という感覚が理解されている世界だと思いますが
(それでも、最近は1600~2400万画素が当たり前になりつつありますが)、
コンデジやケータイ、スマホだと、目先の数字が分かりやすいためか、
高画素化の速度がむしろ速いような印象があります。
分かっていれば、全く無意味な「数字遊び」でしかない、と理解できるんですけどね。

最近、ちょっと休みがちの50i、
ちゃんと働かせてやろうと思います。

投稿: ごっさん | 2012年5月29日 (火) 00時41分

50i
私が初めて購入したデジカメです。
中学生の頃からお世話になっている近所の写真屋さんで49,800円で購入しました。
当時は会社でもデジカメを持っている人は皆無で、会社に持って行った時には「これがデジカメかぁ。良いなあ!」と、皆に羨ましがられました。

一度故障してしまったのですが、修理に出して今でも大切に使っています。

コンデジとしては大きめのセンサー。
当時は各メーカーともこの大きさのセンサーが当たり前だった気がします。
センサーサイズと画素数のバランスに無理が無いのも良い所ですね。
200~300万画素機が主流だった頃。
メーカー各社は真面目に製品を作っていたと思います。

手元には今でも元箱を含め、説明書や付属品一式あります。
説明書によれば、200万画素で印刷出来る目安はA5サイズと記載されています。
一度四切りにプリントした事がありますが、ルーペで見たり細かい事を言わない限りは十分鑑賞に耐えうる画質でした。

このカメラで本当にたくさんの写真を撮りました。
愛着のある一台です。

極小センサーに1400万画素以上の最近のコンデジ。
もうウンザリです。

コンデジは500万画素機くらいまでの時が一番画質が良かったと思います。

最近の高級コンデジと言われている機種でさえ、画素数を1000万画素程度に落として画質を追求したなどと言ってはいますが、センサーサイズとレンズ性能から考えても、やはりオーバースペックだと思います。

本当に画質を追求した500万画素程度のコンデジが今発売されたら、直ぐに飛びついてしまうと思います。

50i
これからも大切に使い続けようと思います。

投稿: ひで | 2012年5月28日 (月) 20時49分

夕~さん様

コメントありがとうございました。

50iの箱入り、しかもスマメが4枚も、とはラッキーでしたね。

画素数以外の至らないところも、もちろんあるんですが
(ISO感度が125固定なので夜景や室内が辛い)、
こと写りに関しては、500万画素弱だからと言って、
そんなに不満に思う事はないし、むしろ、
現代のコンデジの画一的な写りとは違って、
「富士フイルムのカメラはこうですよ」
という強い意志を感じます。
いろいろ撮ってあげてください。

投稿: ごっさん | 2011年1月18日 (火) 00時52分

初めまして

古道具屋で50iを手に入れまして、あれこれ調べてたらここにたどりつきました
自分もいまだにコニカミノルタのDimageZ1を愛用していて、ああ、カメラって画素数じゃないんだなあと実感するばかりです
記事、参考になりました。早速ためしてみよっと

投稿: 夕~さん | 2011年1月17日 (月) 12時19分

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