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2009年1月

2009年1月31日 (土)

93年1月、新町川の夕焼け

930120_06

930120_08

(いずれも)
PENTAX KM
SMC PENTAX 28mm F3.5
Fujicolor G100
JR牟岐線 徳島-阿波富田間
1993年1月20日

年末年始にかけての、病的?な「レンズ欲しい!」病は、
さすがに多少の落ち着きをみせておりますが、
それでも、あぁ、これがあったら欲しいなぁ(安けりゃ)、と思っているレンズがあります。
この2枚の写真を撮影した、Kマウントの初代28mmF3.5です。

すぐに、より小型のPENTAX-Mに切り替わったため、
生産されたのは、わずかに1年ほどのようです。
28mmとは思えぬ、しかも開放F値も大して大きくない、
そして中望遠並みに大きい、というレンズでしたから、
きっと評判が悪かったのでしょう。

でも、このレンズの写りの良さは、
いまだに「あぁ、こういう場面であの28mmがあれば・・・」
と思ってしまうほどです。

特に、こういう夕焼けのグラデーションが美しい時に、
SMC PENTAXのレンズを使いたい、と思ったものです。

生産本数が少ないからか、写りの良さが評判だからか、
中古では、意外に顔を出さず、あっても割と高めのようです。
カビありの安いのを待ち望んでおります

ちなみに、上の方の縦長の写真、
ついに、F-3200でのフィルムスキャンでもホコリを拾いませんでした!
事前の掃除が、だいぶ手慣れてきました。

目下いきついた結論は、やはり、デジイチのローパスフィルターを清掃するグッズ、
すなわち毛羽立たない綿棒と無水アルコール(必要に応じて)、
という組み合わせです。
HCL(堀内カラー)のものなので、当然、いいものです。

具体的には、こちらに掲載されている
「デジタルクリーナー」と「デジタル綿棒」(?)です。

フィルムとマウントのガラス面と、それぞれ、
先に、ブローワーでブシュブシュやって大きいホコリを飛ばし、
綿棒で軽くササッとはらってやり、小さいホコリを除去。

しつこいホコリがあったり、指紋や脂がついてしまったら、
綿棒にアルコールを含ませて、ちょっとごしごし。

デリケートである事には変わりませんが、
F-3200に手こずってらっしゃる方は、是非お試しを。

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2009年1月29日 (木)

チャットモンチー新譜「告白」、3/4発売!

徳島のみなさーん。

チャットの3rdアルバム「告白」、
3/4に発売するんじょー。

買うて聴かなあかんのんじょー。

ツ●ヤで借りてエンコしたらあかんのんじょー。

※●には「タ」か「キ」か、都合のいい文字を入れてください(笑)

武道館ライブはブルーレイになるんじょー。

どっかにごっさんが映っとーかもしれんじょー。

※「~なんじょー」なんて語尾の延ばし方をする人、
僕の回りには、あんまおらんかったような・・・。

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2009年1月28日 (水)

JR四国色キハ65、警戒色試験車

いやー、ビックリしましたよ。
Y!のトップトピックスに

「キハ65形 四国で解体の危機」

なんて出てるんですもん。
まったく、目が飛び出るとか、茶を噴き出すってのは、
こういう事を言うんだな、ってくらいの驚きですよ。

そして、中にはいると「サヌキノユメ2000」への直リンまであるし。
トップに出ていた時は、アクセス制限かかっていて、
繋がったと思っても画像が出なかったりして、
相当なアクセス数になっていたんだろうな、と思います。

でも、ごっさんがこの記事をみて思った感想は、

「そんな事を言っても・・・」

です。

確かに、思い入れのある車両が潰されるのは、
なんとも言葉に言い表せない辛いものであります。

先日も、『鉄道ファン』誌のオンラインニュースで、
JR東海のEF58 122の解体現場の写真が出ていて
心底ショックを受けたところでありました。

とはいうものの、
こんな巨大な物体を保存するというのは、
相当に大変な事だと思います。
単に、車庫の中に放り込んでおけばいいかと言えばそうでもなく、
よしんばそれで良いとしても、その専有面積の土地代は時価でいかほどか?、
なんて事を考えれば、置いておくだけでも相当な出費です。

まして、貧乏財政で、
高速が\1.000-均一になったら確実に潰れるんじゃないか、
という危惧さえ抱いてしまうJR四国に、
そう易々と「保管を!」、とは言えないと思うのです。

既に、多度津工場の中には、
C58 333や、ワラ1、DE10 1(これは、みまさか方面に貸し出し中だったかも)
なんかを保存しているので、結構手狭なはず。

あれだけ四国の鉄道ファンに愛された急行色キハ65ですから、
気持ちは分かるんですが、
かといって、気安く「保存!」と言うのもなぁ、と。

維持費は四国のファンでつのりますよとか、
そういう話しとセットなら構わんのですがね。

募金するなら出しますよ。

あまり高いと、子供の養育費に差し支えますが・・・。

さて・・・、

JR四国のキハ65という事で、珍しい写真を。

930919_12
Canon EOS630QD
EF100-300mm F4.5-5.6 USM
Fuji Velvia(RVP)
JR徳島線 (場所失念)
1993年9月19日

当時、山形新幹線(だったと思う)での踏切事故が問題になり、
全国的に、踏切事故防止策がいろいろ検討された時期で、
四国でも、「景色によく馴染む四国色ではアブナイ」だろうという事で、
試験的に警戒色が導入されました。

これは、そのキハ65バージョンです(キハ65 30です)

この成果?は、8000系に引き継がれています。

※山形新幹線で踏切事故があった時、
「新幹線で踏切事故!」「あぶない!」と大々的に報道されてしまいました。
その報道では、地上線の最高速度は普通の特急と同じである、
という点はまったく触れられておらず
(2000系や8000系も、えらく変わらない速度で走ってますし)、
あたかも、普通の新幹線と同じ超高速である、
という誤解を招く物でした。
このようなマスコミの偏向報道には、当時から疑問を抱いておりました。
閑話休題。

他にも、1000系の赤帯も撮ってあります。
それはまた、次の機会に。

あれから15年ほど経って、
四国の車両は緑色になり、ますます風景に馴染んでおります。

あれ、アブナイんじゃなかったっけ・・・???

あ、遮断機のない踏切は無くなりました、とか?

って事で納得しておこうかな。

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91年、旧徳島駅・別景

910217_26
Canon EOS630QD
SIGMA 28-70mm F3.5-4.5
Fuji Super HG 100
JR徳島駅
1991年2月17日

写真としては、
以前のエントリーにあげた写真の、
すぐ隣のコマなので、あまり変わらないんですが、
回りに写っているものが微妙に違うので、
スキャンしてアップしてみました。

写しているのは、徳バス乗り場ですね。
鳴門行きが出る1番乗り場付近です。

NECの看板って、さすがに今は下ろされてますかね?
なんとなく、ワシントンヤシと共に、駅前の風物詩、
みたいなイメージがあるんですが。

アコムの看板のデザインが今と同じなのは、ちょっと驚き(笑)

青くてハゲかけた歩行者用信号を見ると、
「カッコー、カッコー」という音が、反射的に脳裏に聞こえてきます。

当時はまさか、こんな、徳島駅の写真に価値が出るとは思わず、
あまり写してなかったのが、心底悔やまれます。

今から、なんて事の無い写真をいっぱい撮っておかないと・・・

※当ブログの隠れ名物?、
古い徳島駅の駅舎写真については、
こちらのまとめページをご参照ください。

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さらばS2000~「ホンダ・イズム」とは何か?

ホンダ、スポーツカー「S2000」の生産を2009年6月末で終了

ホンダ一筋のごっさんにとっては、
S2000は、NSXやシビックTYPE-Rと共に、
憧れの車なのでありましたが、時代の趨勢といいますか、
10年という短い歴史にピリオドをうつそうです。

これで、スポーツカーと呼べるホンダ車は、
シビックのTYPE-Rだけとなりました。

でも、僕は、現行のTYPE-Rなど、決して認めません!

こんな図体のデカイ、4ドアのシビックなど、
シビックと呼んで良い物でしょうか。

その点、今春限定販売されるという、
欧州仕様のTYPE-Rは、
久しぶりに胸躍り、血が沸く車になりそうで、
今から楽しみだったりします。

僕が車に興味を持ちだした頃は、
ホンダのラインナップは「フルスポーツ」という有様?で、
NSXを筆頭に、アコード、CR-X、プレリュード、インテグラ、シビックSi-R、
そして、下を見てもビートが控えるという、
蒼々たる顔ぶれでホンダファンを魅了してくれたもんですが、
95年くらいにオデッセイを出した頃から何かがおかしくなりはじめ、
S2000という「異端」を送り出してくれたりはしたものの、
今となっては、何がホンダの車で、何がホンダの車じゃないのか分からない有様。

とはいえ、「スポーツ=ホンダ」の図式など成り立たないような、
世間での受け入れられ方の変革には、
10年来のホンダファンとしては淋しい思いで一杯です。
実際、S2000は、「売れない」から生産を止めるわけですからね・・・

よく、「ホンダ・イズム」なんて言葉の使い方をします。
ホンダの社員の9割以上は、大の車好きである、
なんて話しを聞いたことがあります。
だから、ホンダの車には魂が宿っている・・・、
実際、20世紀のホンダ車は、ただの「工業製品」ではなかった、
と、1オーナーとして感じておりましたが、
でも実際のところ、「ホンダ・イズム」とは何だったんだろう、
という思いもあります。

「おまえがアナクロなんだ」と言われると、
はいそれま~で~よ~(死語)、なんですけどね。

ちなみに・・・

ごっさんは初めて免許を取った時の乗った車は、
HONDA City CZ-i、でした。

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Canon EOS5
EF100-300mm F4.5-5.6
1999年12月16日

兄の知り合いから、不要になったからと頂いたものでした。

教習所で乗り慣れたマークIIと違い、
ものすごく「暴れ馬」だったもんで、
最初、「車恐怖症」に陥りそうになった車です。

逆に、これに慣れたせいで、
うちにあった日産やスバルの車に乗ると、
強烈な違和感を感じる、という変な体になってしまいましたが(笑)

いい車だったんですが、運転中に突然エンジンが止まる!など、
不調にも悩まされていたので、車検を機に乗り換える事にしました。

それが、HONDA CR-X 1.5X、でした。

020300_17
Canon EOS5
EF35-70mm F3.5-4.5
KONICA JX400
2002年3月25日

※↑画角的に、Sigma 28mm F1.8で撮ってるかも・・・?

この世代のCR-Xは、最上位モデルのSi-R(EF8)が有名ですが、
そんな可変バルブの最先端マシンとは異なり、
最下位モデルの1.5X(EF6)は、なんとデュアルキャブレター!
過給に電子制御が一切入らないという、
今では考えられない仕様の車でした。
でも、よく走りましたよ。これぞエンジン!、というエンジン音がお気に入りでした。

もし、大学卒業後にそのまま徳島に残っていれば、
壊れて廃車にするまで乗ろうと思っていたのですが、
いろいろあって上京する事になり、2年半ほどで手放してしまいました。

この写真は、大学の卒業式の日、
そして、明日には東京へ旅立つ、という時に、
最後の記念ショットとして写したものです。

Cityの方も、明日には車屋に持っていく、という最後に日に撮影したもの。
いずれも、吉野川の河川敷で撮ってますが、
Cityは南岸、CR-Xは北岸です。

そして、今乗っているのは、
HONDA BEATです。

・・・大した写真が無いので、こちらは割愛(笑)

高校時代以来の先輩が、
99年頃、それまで弟君が乗っていたビートに乗るようになり
「いいなー、欲しいなー」と冗談で言っていたのを、
06年春、いらんようになったけど、今でも欲しいんかいな?、
と連絡をくれて、そしていただいてきたのです。
以来、既に2度目の車検もパスし、車歴18年目!の老体にムチうち、
頑張って走ってくれています。

過去3代にわたって、
「ホンダ」「マニュアル」「1990年前後製」(笑)
の車に乗っているごっさん。

いつまでも、バブルの香りが残るホンダの車に、
執着し続けるわけにもいかんのですがね・・・

さすがに、子供が生まれると、
この手の車に固執するわけにもいきませんし。

一応、4代目の事も、ずっと考えてるんですがね。

結論は、ビートが動かなくなったときに出す事にします(笑)

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2009年1月25日 (日)

富士山と少年と中央線

090125_17
Canon EOS630 (弐号機)
EF35-70mm F3.5-4.5 (50mm) (弐号機)
Konica-Minolta Centuria Super 400
1/2000 F8.0
JR中央線 立川-日野間
2009年1月25日

今日は雲一つ無い快晴!、という事で撮影に行ってきました。

しかも、富士山がよく見えるので、
これも絡めて・・・、と欲張りな事を考え、
あれこれ歩き回った末、辿り着いたのは多摩川河川敷。
中央線の鉄橋と、モノレールの高架の、丁度間くらい。

うろうろと歩き回っている間に、
富士山、ちょっと霞んで見づらくなってしまいました。
なので、結構Photoshopでレベル補正しまくっております。
また、201系も、逆光なのでもっと暗い色だったのを、
やはりレベル補正して浮き立たせております。
デジタルの時代、こんな事も簡単にできて、
いいのやら、悪いのやら。

多摩川河川敷が工事をしていたため、
かなり鉄橋から離れないと写すことが出来ませんでした。
そして、手前では、少年野球チームが地獄の?猛練習中。
折角だから全部まとめて・・・、と欲張ってみたら、
なんだか中途半端な写真になってしまいました。
いつも、こう「やり過ぎ」て失敗する、その典型例のようなものです。

先日フィルムスキャナを買った事と、
フィルムの在庫(特にコニルタのセンチュリア)をはけるために、
しばらくデジイチは封印?しようと思っておりますが、
今回は、EOSとEF35-70の、それぞれ「弐号機」で望んでおります。

なぬ、「弐号機」とはなんぞや?

EOS630の弐号機は、今月頭、
上京していた兄とフジヤカメラに行ったとき、
ジャンクで購入してきたもの。
ボロボロだったので、\1.050-と超破格。
本来は、基板を抜き出して、20年来使っている初号機
(EFレンズを装着した時に、レンズと本体の通信をしなくなっている)
に移植しようか、と思って買ってきたのですが、
なんかシャッターも快調に動いているし(持病は出ているものの)、
ものすごく外装ボロボロの割に機能的な問題も無いので、
シャッターがおかしくなるまではこのまま使おうかな、
と思い、弐号機の名を与えております。今日が初陣のテスト撮影。

EF35-70mmの弐号機は、以前に兄が、
徳島のハードオフで\1.000-位で見つけて買ってくれていたもの。
今使っている初号機のレンズが曇りそうになっているので、
駄目になったらこれを使うとよい、と送ってくれていたものです。
これもまた快調に動いているので(笑)、
本日、テスト撮影で持ち出してみた次第。

10年以上前から使い慣れた機材なのに、
いずれも弐号機で初陣、というのが変な感じですが、
写りは、非常に「思った通り」な感じで安心しました。

※それぞれの初号機は、恐らく購入額は合わせて10万円ほど、
対して、弐号機同士は、合わせて\2.000-程・・・、
時代の流れとはいえ、なんともはや・・・。

今日は、後2本のレンズも試してみました。

まず、先週、アルプス堂のジャンクで購入した、
SIGMA 21-35mm F3.5-4.2 (Ai-Fマウント・マニュアル)。
外装ベタベタ(ZEN仕上げの持病)、ズームがスカスカ、
レンズ内部に小さなカビが1箇所、にて\3.000-。

ニッコールなので、D80用に買ってきましたが、
折角の広角21mmなので、EOSにアダプタをつけて写してみました。

090125_23
Canon EOS630 (弐号機)
SIGMA ZOOM 21-35mm F3.5-4.2 (21mm)
Konica-Minolta Centuria Super 400
1/2000 F11
2009年1月25日

斜めから光が入る逆光なので、見事なゴーストが出ましたが、
個人的に、こういうのは嫌いじゃないので、気にしてません。
画面の隅々まで高い解像度のレンズのようで、
D80での使用にも期待できそうな感じです。

また、以前にアローカメラにて購入した、
ジャンクのSigma 400mm F5.6 APO
も、本日初試写。

実は、本来、レンズ最前面についている保護ガラスを撤去し、
EDガラス剥き出しにしてみたのですが、さて、どんなもんでしょう。

090125_26
Canon EOS630 (弐号機)
SIGMA AF-APO 400mm F5.6
Konica-Minolta Centuria Super 400
1/1000 F8.0
JR中央線 立川-日野間
2009年1月25日

写りには期待できない、と兄に忠告されておりましたが、
いやいや、結構いい感じじゃないでしょうか?
解像度も、さすがAPOレンズなので、とてもシャープです。
E233の頭のところを等解像度で切り出してみると・・・

090125_26_2

ISO400のネガで、かつ、民生用のスキャナで取り込んでますから、
文字まで読めないというのは、多少値引きする必要ありそうですが、
収差の類が見られず、奥の方までしっかり解像しています。
十二分に使える品質だと思います。

いやしかし、EPSON F-3200のホコリ問題、
かなり手こずります!
上記の写真、いずれも、1回目のスキャンでは、
ホコリが凄すぎて、一度取りだして、
ブロワーでシュポシュポしまくって、
これ以上どないもできんぞ!、という程ホコリを飛ばして、
それでも10箇所以上は小さなホコリが残るので
(2400dpiでスキャンした時に、1~5ピクセル程度で読み込むような、
極小サイズのホコリですが。当然、肉眼では判別不可)、
Photoshopでちくちくと掃除しております。

以前は、似たような色の部分をコピーしてきて貼り付ける、
という手間な事をしておりましたが、
最近は、小さな丸い選択をして、5ピクセルくらい縁をぼかして、
ゴミの上でぼかし(ガウス)を10ピクセル程度でフィルターをかける、
という安易な方法でゴミを見えないようにしております。
この方法だと、16bitを維持できる、という理由もありますし、
選択範囲をマウスで写しながら、Ctrl+Fでじゃんじゃんフィルターをかけられる、
という即時性もあります。
あまり誉められた方法じゃない気もしますが・・・

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昭和にタイムスリップした代々木駅

東京のおもしろいところは、
新宿のような大都会であっても、
実は、その辺に立っているビルの「裏側」に、
何十年も隠れている「昭和」がいっぱいある事です。

※昭和じゃなくて「平成初期」の例ですが、
以前も、新宿西口ヨドバシの横のビルを取り壊したら、
壁面から「NEC 98NX」の広告が出てきて「うわぁ!」と驚いた事があります。
証拠写真↓↓(撮影・07年10月6日)

Ca390121
W53CA EXILIM

今の時代、たった10年前の98NXの看板でも驚くくらいですが、
それが、昭和初期まで遡るとなると・・・

今日、代々木駅付近を歩いていて、そんな「昭和」を見つけてしまいました。

最近は、代々木駅前の「代々木カメラ」にちょくちょく顔を出す事もあり、
以前に比べ、この駅を利用する機会が増えました。

先週も、総武線のホームで電車を待ちながら
「あぁ、この駅、古いんだなぁ」と思ったばかりでした。

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FinePix50i

Dscf0020
FinePix50i

U字に曲がった鉄骨、白いペンキが塗られた木の壁。

きっと、このホームに、101系・・・、いや、ロクサンよりも古い電車が走っていた時代から、
このホームを支えていたんだろうなぁ、なんて思っていたんですが。

そんなもんじゃすまないものを見てしまいました。

たまたま、ビルが取り壊された空き地から見た代々木駅・・・

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FinePix50i

昭和の・・・、いや、「戦前」とか「戦後」と言ってもいいような風景が、
突然、ビルとビルの間から眼に飛び込んできた時、
もはや時空も何もないようなおかしな感覚に襲われました。
映画「地下鉄(メトロ)に乗って」の冒頭を思わせるような・・・

Dscf0032
FinePix50i

「国電」が、まだ「省線」と言われていた時代そのまんまなんだろうな、と思います。

電車は、当然、毎日毎日、休まず動いているわけですから、
古くなったから、と気安く作り直すわけにはいかない。
なので、表面だけはこぎれいにしつつも、
こうして、ほんの少し裏側を覗くと、
もう何十年も時間が止まっているのです。

以前、交通博物館が閉館になる時、
旧万世橋駅の構内を見学させてもらいました。
その時も、封印された時間の中に逆戻りしてしまいましたが、
まさか、いつも目の当たりにしている駅の、
すぐ裏側に「ゼンマイの切れた時計」が眠っているとは・・・

まだまだ、東京は不思議が隠された街のようです。

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2009年1月21日 (水)

ポラロイド風JPEG作成ソフト「Poladroid」

撮影音や現像過程もリアルに再現する仮想インスタントカメラ「Poladroid」(窓の杜)

ポラロイドが、フィルムの製造を中止して半年ほど。

消費期限を考えれば、恐らく、1,2年のうちには、
「新しく撮影されたポラ」が世に出なくなるわけで、
時代の盛衰というか、感傷や感慨では済まないものを感じます。

※「ポラ撮り」「ポラバック」なんて単語も、死語になるんだなぁ。
「チェキ撮り」とか言うようになるのか(笑)

そんなポラを、PC上で再現してくれるソフトを発見しました。

その名も「Poladroid」。
海外のフリーソフトです。

上記の記事に、配布しているサイトへのリンクがあります。

ZIPファイルをDLしてきて、解凍すると、
インストーラが入っているので、
それを使ってプログラムをインストールします。

立ち上げると、ポラロイドの「One600 Classic」というモデル(らしい)が出てくるので、
その上に、「ポラロイド風」にしたいJPEGをドラッグ&ドロップ。

「がちゃーん、ぎゅいーーーーん」

というポラの音で「撮影」され、
はき出されたフィルム(紙)の上に、
徐々に、撮影された画が浮かび上がってくる・・・、という仕掛けです。

5分ほどすると、変換されたJPEGが、所定のフォルダに出力されます
(デフォルトだと、「マイピクチャ」の中です)

で、どんな画像が出力されるのか、試してみました。

まず、11月3日のエントリー(の2枚目)でアップした、
世田谷代田駅付近で撮影した写真を変換。

081102_15_pola

見事にポラロイドだ~~(爆)

余白まで、見事にポラですね。
その余白も、ただの白じゃなくて、ちょっと格子模様が入っています。
ポラって、こんな紙なんですね(実は知らないごっさん)

次に、先日RICOHFLEXで撮影した東急多摩川線の写真。
オリジナルは、こちらのエントリーの3枚目です。

090104_12_pola

元の画像が6×6判のスクエアフォーマットなので、
非常に収まりがよろしい(笑)
ただ、元がポジからのスキャンデータだけに、
ポラで撮った、というには、半端に明瞭な画像になってしまいました。
ポジやデジよりは、ネガをスキャンしたデータの方がしっくりきそうですね。
(1枚目の小田急は、「Konica Minolta Centuria Super 400」からのスキャンデータです)

なお、出力される画像ですが、
解像度は「横1392×縦1692」で固定です。
(上記画像は、PhotoShopで縮小して掲載しています)

しかし、余白まで忠実に再現されているため、
実際に写真が写っている部分は、「横1210×縦1250」くらいです。
「くらい」、という曖昧な表現をしている理由は、
そもそも、画像が、少々歪んでおり、また、少々傾いているから。
随分見事なエミュレートだなぁ、をい(笑)

大きい写真は、当然、縮小されますが、
小さい写真は、上記まで拡大されるので、非常に荒くなります。
なるべく大きめのJPEGを用意する方がいいでしょう。

また、ほぼスクエア(正方形)な写真になるため、
横長写真だと左右が、縦長写真だと上下が、切り落とされます。
なるべく「日の丸構図」の写真の方がいいでしょう。

そして注意事項。JPEGのファイル名に日本語が入っていると、
変換後のJPEG保存時にエラーが出ます
(海外製ソフトだから、仕方ないですが)。
あらかじめ、英数字オンリーのファイル名にしておきましょう。

すっかり見慣れた写真が、あら不思議、ポラに変身!
ポラが無くなるからと淋しい思いをされているアナタも、
ポラは未経験というアナタ(と僕)も、
是非一度ご体感あれ!

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2009年1月19日 (月)

宇高連絡船「讃岐丸」最後の航海

折角フィルムスキャナを買ったので、
久しぶりに、懐かしの徳島ネタで・・・

1988年4月10日、瀬戸大橋が開通。

それにより廃止された宇高連絡船ですが、
「讃岐丸」だけは、JR四国の観光用船舶として残されました。

が、やはり採算が取れなかったからでしょう、
こちらも、1996年に引退する事になり、
最後を飾る、四国一周の航海を行いました。

96年10月26日、沖洲に入港。

これはその、沖洲に停泊中の「讃岐丸」です。

961026_14
Canon EOS5
EF100-300mm F4.5-5.6
KONICA LV400
沖洲マリンターミナル
1996年10月26日

かつては高松-宇野間をひたすら往復していた宇高連絡船、
眉山をバックに徳島沖で見られるというのも、変な気持ちです。

961026_21
Canon EOS5
EF35-70mm F3.5-4.5
KONICA LV400
沖洲マリンターミナル
1996年10月26日

後ろからの図です。

宇高連絡船と青函連絡船の最も大きな違いは、
列車を搬出入する口が、船首にあるか、船尾にあるか、です。

宇高は、口が船首にあるので、独特の角張った顔をしています。

オシリも、ギリギリまで車庫なので、やはり角張っています。

青函だと、オシリが汽車の出入り口。
また、船首は、普通の船のような形をしています。

そういえば、青函で活躍した羊蹄丸は、
東京・お台場の「船の科学館」に保管されているのに、
一度も行ったことがないのでした。

なお、讃岐丸は、このラスト航海の後、インドネシアにドナドナされたそうです。
Wikipediaによれば、現在も、カーフェリーとして活躍しているそうな。
インドネシアに行かれる事がある方は、是非ご報告を!

この、ラスト航海の時の宣伝広告を、
徳新から切り抜いて、ネガ袋に入れてありました。

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JR四国さん、怒らないでね

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フィルムスキャナ、EPSON F-3200購入

RICOHFLEX VIを買ったまではいいものの、
いかにしてブローニー判をスキャンすべきかと悩んでいたごっさん。

Nikonのスキャナは高いし(なんせ30万)、
ミノルタは製造中止だから入手困難だし、
キヤノンのフラットベッドはあまり評判よくないし…

と、いろいろ悩みつつ、
最終的に絞りこまれてくる候補は

・EPSON GT-X900/970
・EPSON GT-X770
・EPSON F-3200

ってなところ。

クオリティで言えば、目下のご時世、970が唯一の選択肢、
と言っても過言じゃないですが、
なんせ「デカ過ぎ」!
ヨドバシで現物みて卒倒しました。
これ以上、こんなデカイもんを、部屋に入れるわけにはいかん…

安さで言えば770。
これも、970ほどじゃないにしろ、
フラットベッドだから面積を食う事に変わりなし。

すると、フィルムスキャナであるF-3200に絞られてくるわけです。

性能は、後発の970に比べれば劣りそうですが、
だいたい、所詮はこのブログに載せるか、
せいぜいハガキにでもするか、程度の利用目的。
10年前のSCSIなスキャナでもいいや、と思っていたくらいです。
(こういう時に、SCSIが現役のPCがあると選択肢が広がる
それを考えれば、3200でもオーバークオリティなくらいです。

とはいえ、3200も既に生産中止され、新品は入手困難。
製品の性質上、中古に出回る事も…

めっけた

なんと、毎度のハードオフに置いてあるではないですか!

もちろん、いつもお世話になっているジャンクではなく、
保証ありの正規中古品。

でも、やっぱ「いい値段」しました。
定価は5万程でしたが、それが34.650円…

で、実は、最初に見つけた先週時点では、一度、購入を見送りました。
もっと安く手に入りそうな気がする…

と思ってヤフオクをリサーチしたら、
いやいや、とんでもない話しです。
普通に、3万円以上で取引されている

どうも、ブローニーや4×5も取り込めるスキャナとしては比較的安価で、サイズも小型
(それが重要なのかな、やっぱし)という事で、人気が高い様子。

これなら、ハードオフにあるのでも、相応の値段かな・・・

という事で、1週間後、改めて出直してみました。

まだあった!

もちろん、今回は迷わず購入。

しかも!実は先週もだったんですが、今週も、
スキャナは全品20%オフ!!

なので、なんと\27.720で済んでしまいました

こりゃ、充分にいい買い物でした!

さしあたり、ブローニーや35mmのフィルムをスキャンしてみました。

便利なのは確かですし、充分に綺麗ですが
(そうは言っても、PM-A950と比べて、目から鱗、って程ではない。
そこは、フラットベッド派生型なので、まぁ、仕方ないとして)、
ちまたでよく言われるように、フィルムホルダーのガラスに、
やたらホコリが付きますね。

ブローニーのホルダーは、一切使っていなかったからか、
ほとんどホコリはついてませんでしたが、
それでも、いくつか散見されました。

で、ブローワーで飛ばそうとしても飛ばず。

じゃあ、と、レンズ掃除用のクロスで拭いたら・・・

クロスについてたホコリがべっとりくっついた~

こ、これは聞きしにまさるホコリの吸着っぷり!

結局、ローパスフィルター洗浄キット(つまり、無水アルコール)
を使って掃除をする羽目となりました。

35mmフィルム用のホルダには、
そりゃもう、ビッシリとホコリがついてまして、
多分、前オーナーは、このホコリのせいで
「こんな汚いスキャン画像、見てられん!」と、手放したんだろうな、
という気がします。

手軽にフィルムをスキャン・・・、という製品でしたが、
決して、一般人向けではないですね。
むしろ、ハイアマ向け、あるいはプロ向けの製品だと思います。

なお、ホルダーについている透明の板は、
一部サイトではアクリル板と書いてありますが、大きな間違いで、
アンチニュートンリング処理された、高価なガラスです。

※ニュートンリングとは、フィルムをガラス面にくっつけた時、
地形図の等高線のような虹模様が浮き出たもの。
普通のフラットベッドなスキャナにフィルムを直置きすると発生する。

また、F-3200のいいところとして、
PCとの接続が、USBだけじゃなく、FireWireもサポートしている、
というのは、結構大きいです。

ブローニーを48bit/2400dpiでスキャンしても、
そう待たされる事無くデータが転送されます。
PM-A950だと、35mm判を2400dpiでスキャンしても、
かなり待たされるので、その違いは大きいです。

まだ買ったばかりなので、
使い込みはこれからです。

しばらく、撮影はフィルムカメラばかりになりそうです!

※期限切れ寸前フィルムの在庫処分もしなきゃ、なので・・・orz

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2009年1月17日 (土)

デジカメの背比べ?

さて、問題です。

1/15、16に発表された以下のデジカメ、
どれが、どこのメーカーのものでしょうか。

Digi_090116


・・・力が抜ける・・・

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2009年1月15日 (木)

HANIMEX 135mm、その正体は?

*09/12/30追記:またまた絞りの粘り再発、
再清掃時にばらし方の記録を取り、アップしましたので、ご参考までに。


Dsc_086501

ハードオフで、変わったレンズを見つけました。

HANIMEX AUTOMATIC 135mm F2.8

素性は分からなかったですが、
作りが大変良さそうであった事、
Pマウント(M42マウント)ですが、
絞りは手動と自動が選択でき、デジタルでも使用できる事、
レンズにカビ等みられず状態が良かったこと、
一方で、ヘリコイドはカラカラと空回りし、
絞りはビクともしないほど固着するなど、
腕が鳴る状態であった事(?)、
そして、値段も\1.575と手頃であった事などから、
購入してみました。

帰って、何はともあれ分解です。

ヘリコイドがカラカラと空回していた原因は、
単にイモネジが揺るんでいただけでした。

では、絞りは・・・、と思って、更に分解を進めていきますが、

中玉を取りだしてよく見てみると・・・

Dsc_087501

組み上げてからの写真なので分かりにくいかもですが、
赤い丸の部分、なんと「打ち傷」があります。

何か、キリのようなものをガツン!、と当てたような、深い傷です。

「なんと、これは分解品・・・」

ちょっと不安になってきました。

その不安は、見事的中。

微動だにしなかった絞りをばらしてみると・・・

油まみれ~

をいをい、絞りに油を差したのはどいつぢゃ~

少し油がつくだけで粘るのが絞り、そこに、
「油漬け」のごとく注油してあるんですから、
そりゃ、動かなくて当然です・・・

幸い、ばらして無水アルコールで拭き取ったら、
快適に動き始めたので、機構的な問題はありませんでした。

※ちなみに、絞りの動きをよくするために潤滑剤を使いたい場合は、
「鉛筆をヤスリで削って、炭素の粉を振りかける」のが一番いいそうです。

この調子じゃ、きっとヘリコイドも・・・、と思ってばらしてみると、
グリスの他に、何やら、黄色いネチャっとした液体が・・・、
丁度、木工用ボンドのような液体です。

何をつけたのぢゃ~

こちらも、つまようじでヘリコイドの谷間を掻き出し、
ティッシュがグリスと黄色い液体とゴミとでヒドイ状態になりつつも、
ちゃんとしたグリスを塗ったら、スムーズに動くようになりました。

レンズは、さっきの打ち傷以外は、大した汚れ等もなく、
とても美しい状態でした(モノコートでしたけど)

Dsc_087201

組み上げて、無限の調整も終えて、修理完了!

古き良きレンズの意匠そのままの、実に頼もしいレンズです。

ちなみに・・・、

HANIMEXという会社について調べてみましたが、
元は、オーストラリアの貿易会社、あるいは商社?のようです。

海外では、カメラの製造を専門としない会社が、
独自にブランドを立てて、OEMでかき集めたカメラやレンズを販売する、
という商売がたくさんあったようです。

有名なところでは、「Vivitar」なんかが有名でしたね・・・、
って、過去形で書こうと思ったら、なんと、今も現役!
トイカメラ界では、HOLGAやLOMOと並んで有名なようです。

※Kマウントのカメラも、今でも発売しているらしい!
多分、昔からのつき合いのCOSINA製かと思われますが。

今回買った135mmも、多分、OEMで製造されたレンズで、
しかも「Made in Japan」と書いてあります。

日本で、この手のレンズをOEM製造していた会社となると、
Tokinaや富岡、サン、コミネ、キノ精密、といったところが思い浮かびますが、
さて、一体どこが製造しているレンズなのか・・・

なんとなく、こう、京セラZeissを思わせる意匠から、
富岡の文字が脳内をちらつきますが、はてさて・・・

という事で、試写の結果は、このようになりました。

Imgp066201
PENTAX *ist Ds
HANIMEX AUTOMATIC 135mm F2.8
1/2500秒 F2.8(開放) ISO400
小田急 喜多見駅
2009年1月12日

まず、絞り開放にて。
実は、ちょっとピントをはずしてしまったので、
顔がイマイチがっつりきてないですが、
さすがF2.8ともなると、
背景へのなだらかなボケかたが、実に美しいです。

Imgp066801
PENTAX *ist Ds
HANIMEX AUTOMATIC 135mm F2.8
1/500秒 F4.0 ISO400
小田急 喜多見駅
2009年1月12日

1絞り絞ってみると、よりシャープですっきりしますが、
個人的には、開放の方が、このレンズらしい写りになるのではないか、
と思います。

なんせ、Pマウントの135mm単玉は、
TakumarのF3.5に、先日試写したRokkor 135mm F4.0と、
これで3本にもなってしまうわけですから(笑)、
このレンズの特色である開放F2.8をフルに活用したいところです。

いいレンズが手に入ったと喜んでいるんですが、
さて、ただでさえあまり使わない135mm、
どれだけ出番があるのか、ちと不安・・・

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兄の撮った東急多摩川線&総武本線

正月休みに、兄が撮った写真シリーズ、後編です。
(前編の秩父鉄道篇は、こちら

今回は、僕と一緒に撮影に行った、
東急多摩川線と、総武本線です。

僕が撮った写真は、こちらのエントリーにあります。

まず、午前に撮影した、東急多摩川線。

Dsc0135201

まず、7700系。
これは、αの70-200mmで撮った写真ですかね。
随分高級な玉を振りかざすようになったもんだなぁ、と思ったら、
円高で格安逆輸入品を買ったそう。

Dsc0137801

同じく、α+70-200mmで撮影した7600系。

僕が撮影した写真をアップしたエントリーでは、
同じ7600系を真正面から捉えたカットをアップしています。

この日は、普通に何本も7700系と7600系を撮りましたが、
すでに新7000系の投入は始まっており、
11年度中には置き換えが完了する予定だそう。

そういえば、7000系や7200系よりもずっと後に投入された、
1000系の一部は、上田電鉄へとドナドナされていきました。

本来なら、古い電車の方から売られていきそうなもんですが、
さすがに、ここまで使い古した電車だと、
売りに出すわけにもいかんのでしょうね。

なので、新7000系の投入が進めば、
すべて廃車されるんだろうな、と思われます。

さて、続いて、日向-成東間で撮影した、総武本線の113系。

ここはかつて、兄が、国鉄色の183系を追った思い出の場所だそうです。

※すでに東京にいたはずのごっさんは、一度も出向くこともなく・・・

Dsc0141701

こんな美しい113系も、都心で見られなくなって、はや何年。

本当は、ここに来る時に乗ってきた8連を撮りたかったんですが、
撮影始める前に折り返してきてしまい、
後は4連ばかりでした。残念!

Dsc0818401

こういうアングルでの写し方は、兄の得意とするところ。

ごっさんは、一度もこういう写真を撮った事がありませぬ。

その頃は、こういう場所だとこういう写真しか撮れないという噂の、
手前に田園(枯れてますけど)を入れての風景写真を撮っておりました。

写しながら「いつも通りやなー。安直かなー」と思っていたごっさん。

そろそろ、新しい世界を開拓せにゃならんかな、とも思ったりします。

ともあれ、今回は熱射病で貴重な時間を失うこともなく、
無事に撮影をしまくっていた兄でありました。

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2009年1月14日 (水)

FinePix50iを購入

毎度のハードオフにて、
古いデジカメの入っている箱の中をガサガサしていると、
FinePix50i」が入っていました。
こういうガラクタ箱に入っているジャンクのデジカメは、
ほとんどが数十万画素~せいぜい200万画素程度ですが、
50iは、その場で調べてみると、
ハニカムの240万画素で、出力は432万画素ですから、
僕が愛用している「FinePix4800z」と同じセンサーのよう。

レンズは単焦点なので、
改造してDマウントにしてやろうかな、と思って買ってきたんですが、
極小レンズの割に、電源OFF時は沈胴するし、
AFや絞り(2段階切替ですけど)もついてるしで、
改造するにはハードルが高そうだったので、あえなく断念。

普通に、このまま使う事にしました。

あ、ちなみに、付属品等まったく無しで\550でした。
電池も無かったんですが、
Dマウント改造したKenkoの「OGOB-01」の電池が、
これと全く同じものだったので
(コンデジの電池としては、割に汎用性があるものだったらしい)、
とりあえず、使う事はできます。

そもそも、「MP3再生もできます!」なんて変わったコンセプトのカメラで、
スタイルも「MDプレイヤー然」としています。

Dsc_085701

右が50i、左は4800zです。

Dsc_086201

ついでに、COOLPIX P60にも並んでもらいました。
小型で、割と薄いカメラです。

レンズは、直径4mm程度の極小サイズ!
これでも、一応、EBCフジノンです。
果たして、まともに写るのだろうか、これ・・・

Dscf0009
FinePix50i

いい写りしますね~~~。

なお、上の縮小した写真は、
下部の暗いところを少々レタッチしました。
画像をクリックすると、撮ったままの画像に飛びます
(縦長に向きを変更しています)

4800zを試写した時にも思いましたが、
このセンサーで撮影した画像はネガのようです。

僕が、このハニカムCCDの写りを「ネガ的」と思う理由の1つは、
均一に写るべき部分が、モザイクのように描写される点にあります。

例えば、Nikon D80とFinePix50iとで、
「雲1つない空」を撮影した時の写真から、
一部分を切り出して、拡大(縦横それぞれ2倍)してみると、こうなります。

Sky_d80_50i

※D80の方には、すこし架線が写り込んでいます。

こうしてみると、D80の方も、必ずしも「完全に均一」ではないですが、
そうは言っても、50iの方が、かなり「濃淡いろんな色」で構成されている、
というのが分かると思います。

同じ比較を、ポジとネガでしてみます。

Sky_posi_nega

それぞれ、EPSONのPM-A950にて、
2400dpiにてスキャンしたデータの中から、
一部を切り出し、それを縦横それぞれ2倍に拡大したものを並べています。

ポジはRVP、ネガはDNP400ですから、
感度の違いによる粒状性の違いが大きいので、
多少割り引いて比較しないといけないのですが、
傾向としては、さっきのデジタルでの比較に近いものがあります。

ネガは、大きく拡大してみると、1つ1つの粒子が、
「まったく違う」といっていい程、かけはなれた色を持ち、
それを無数に並べてみて、遠巻きに見てみる、
あるいは印画紙に写し取ってみると、
得も言われぬグラデーションを醸し出してくれる。

ネガは、正確な記録には向かない媒体かもしれませんが、
記憶を写し取り、彩るには適した媒体なのかもしれません。

そんな「ネガ」っぽい写りをしてくれる初期のハニカムCCD、
非常に素晴らしいと、とても高く評価をしています。

続きを読む "FinePix50iを購入"

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2009年1月 9日 (金)

兄の撮った秩父鉄道

兄は東京で生まれ育った事もあり、
「国電」、特に101系には、ひとかたならぬ思いがあります。

なので、暇さえあれば、秩父鉄道に通っています。

今回の上京でも、僕と撮影に行った日以外は、
毎日山奥まで通っておりました
(うちからだと遠いんですけどねー。僕は遠慮しときます)

残念ながら、オレンジの101を写すことは出来なかったようですが、
他の国電色はコンプリートしておりました。

なのでまず第1弾は、秩父鉄道の101系篇、という事で。

Dsc0130801

総武線色、というよりは、鶴見線、と言う方が正しいですかね。
黄色の3連ですからね。

運転室上に、かつては無かったパンタグラフが増設され、
「電気機関車」のような構図の写真におさまりました。

Dsc0143601

黄緑と言えば「やまてせん」ですが、
黄色い警戒色が入ると、これは「関西線色」、となります。
西でしかお目にかかれなかった色です。
ちなみに、実物は見たことありません。

ところで、西と東だと、
同じ国電の色でも、塗料の配合や種類が違うため、
微妙に色合いが異なっていたようです。

そういえば、初めて関西の103系スカイブルーを見たとき、
随分青いなぁ、と思った記憶がありますが、
実際にそういう事だったようです。

で、そのスカイブルーです。

Dsc_052402

青い空に青い電車。
こういう画になる電車が、すっかり都心から無くなって寂しい限りです。

ブルーの101系、大昔は京浜東北線にいたらしいですが、
さすがに、そこまで古いのは覚えていません。
僕の記憶にある京浜東北線は、
すでに、ATC化されて高窓103系ばかりでした。
しかも、7+3の10連で、中間に低窓のクモハが連結されていました。

103系は、僕がまだ足立に住んでいた頃、
常磐線に最後の15両がいて、それをよく撮りに行ったものです。
あれは05年の話なので、まだ4年前の話・・・。
*ist Dsを買って「デジイチデビュー」した頃です。
おっと、閑話休題。

ところで、1/4に兄と撮影に行った後、
新宿のキタムラにポジを現像に出し、
あがるまでの約1時間、西口カメラ屋巡りをしたんですが、
その時、兄が珍しいジャンクレンズを買っておりました。

COSINA 55mm F1.2 (Kマウント)

ヘリコイド不良でしたが、光学系は問題ない様子。

コシナで55mmと言えば、古くは、富岡光学のOEMによる
「TOMIOKA/COSINON 55mm F1.2」というのがありました。
同じレンズはリコーなんかにもOEMされていて、
いずれも、富岡とOEM先のダブルネームだったようです。

このレンズは、ただCOSINAとかかれているだけでしたが、
その富岡レンズと、果たして同じものなのか、
それとも別物なのか?

55mm F1.2と言えば、
10年ほど前、リコーからも発売されておりました
(上記の、富岡のものは、70年代の古いものなので別の話)。

その55mmは、F1.2という明るさの割に非常に安く売られており、
実は、僕も持っておりました。

が、大して使う事無く、いつしかドナドナされていったわけです。

そのリケノン、コシナ製だ、という話を聞いたことがありましたが、
少なくとも、今回の55mmは、見た感じや手に持った感じから、
リケノンと同じものだと考えてよさそうです。
(全体に黄色っぽいアンバー系のモノコートからして、まさにそんな感じ)

あの当時は、なんとなく「甘ったるい」写りのレンズ、
という印象があったんですが、実際のところはどうでしょうか?

Imgp062401

どこをどう解説すると「甘い」という言葉が出てくるのか、
説明してみろ!、と怒られそうですね。

画面の隅々まで、実にシャープじゃないですか!

これが、F1.2なんて口径のレンズとは、とても思えません。

ちなみに、兄はこれを\1.800で購入していました。

リケノンなら、たまに中古でも出てくるので、
それを買い直して使ってみたいかも・・・、と思わされる感じです。

次回は、僕と一緒に撮影に行ったときの、
東急多摩川線と総武本線の写真をご紹介です。

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「SDXC」の下での「SDHC」の存在意義

*09/01/28追記:exFATをXPに対応させるアップデートが公開されたそうなので、
以下のエントリーは、既に「過去の話し」となっています。
あらかじめご了承のほどを。

Windows XPが「exFAT」ファイルシステムに対応

-----

最大2TB・104MB/秒のSD新規格「SDXC」(デジカメwatch)

SDHCの上限が32GBだから(ファイルフォーマットがFAT32だから)、という事で、
新規格「SHXC」が発表されました。
上限は2TB。
いまさら、テラくらいじゃ驚かなくなるこのご時世

※そういや、以前は、ギガの上がテラ、って事を知らなかったのが、
今では、テラの上がペタである事を知っています。
こうして、知識は広がっていくのですが、その変わり、
16MBくらのメモリを手にして、ついつい「16GB」と言ってしまう、
という弊害も出てきました。閑話休題。

SDHCの規格上限32GBなんてすぐに頭打ちになるなんて分かり切った事だから、
最初からもっと余裕のある規格を作っておけば良かったのでは・・・、
という議論をネットで見かけましたが、

そこには大きな落とし穴があります。

SDXCで採用されるファイルフォーマット「exFAT」は、VISTA SP1以降で採用された新フォーマット。

XP以前のマシンでは、読込できません。

MACやLinuxでも、読めないんじゃないかな?

exFAT - Wikipedia

つまり、SDXCは、利用可能な環境がかなり限られてくる見込みだ、という事です。

SDHCが便利なのは、どんなマシン環境でも、
対応のリーダさえあれば簡単に読み込める、という簡易さも理由かと思います。

多分、XPでもSDXCが読めるようなドライバ類も出てくるでしょうが、
少なくとも、SDやSDHCよりは敷居が高くなるのかな、と。

MAC環境へも対応できるのか、というのも、問題になりそうですね。

そもそも、SDHCの32GBもあれば、
あまり困る事もない気がするんですがねぇ?
なので、SDHCが陳腐化する事はないのでは、と思われます。

むしろ、超小型のSSD的な存在として、
ネットブックの小型化の役に立つかもしれません。

ともあれ、SDカードの上位規格だからと安心せず、
注意深く見守っていく必要がありそうですよ。

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2009年1月 8日 (木)

東急多摩川線と総武本線

2日から今日7日まで、
gochi-zoh兄が上京しておりました。

僕は、カミサンの実家に遊びに行ってたり、
5日から仕事が再開したりという事で、
4日だけ一緒に撮影に行くことが出来ました。

他の日は、全て秩父鉄道へ通い詰めていたようですが、
4日は、午前には東急多摩川線で7600系と7700系を、
午後は、遠路千葉の成東方面に向かい、
総武線の113系を写しに行きました。

まず、午前の東急多摩川線。
多摩川駅から最前部に乗り込み、ロケハン。
鵜の木駅を過ぎ、下丸子へさしかかるカーブのところで
「ここなら良さそうだなぁ」となにげに思ったら、
兄も、ここで降りようと提案。
意外と、ポイントを選ぶ眼は近い物があるようで?

僕は、鵜の木駅方面に延々と続く直線を真正面から狙おうかな、と思い、
一番長玉だった200mmをチョイス。
踏切のすぐ横という事もあり、遮断機に邪魔されないポイントに落ち着くまで、
かなり時間を要してしまいましたが、
なんとか、思い通りのポジションを得ました。

まずは、7700系。

Dsc_080701
Nikon D80
Nikkor-Q.C Auto 200mm F4.0
1/1250秒 F4.0開放 (ISO100)
東急多摩川線 鵜の木-下丸子間
2009年1月4日

ついで、7600系。

Dsc_081001
Nikon D80
Nikkor-Q.C Auto 200mm F4.0
1/1250秒 F4.0開放 (ISO100)
東急多摩川線 鵜の木-下丸子間
2009年1月4日

また、ついでに持ち込んでいたRICOHFLEX VIでも1カット。

090104_12
RICOHFLEX VI
Ricoh Anastigmat 80mm F3.5
Kodak E100 GX
1/100秒 F11
2009年1月4日

今回は、新宿南口のKinko'sまで出向いて、
EPSON GT-X700でスキャンしてきましたが、
せっかくホルダーに挟んでスキャンしたのに、
やっぱりポジが「よれて」いて、あまり平面にならず・・・。
また、バックライトにホコリがたくさんついていたようで、
帰ってからの掃除もなかなか大変でした。
うーむ、やっぱ、ブローニーはフィルムスキャナなんだろうか・・・。

さて、午後からは、横須賀線-総武快速線の乗客となり、
成田臨で盛り上がる総武線へ・・・、なんですが、
今回の目的は、あくまでスカ色の113系。
なので、成田ではなく、成東方面に向かいました。

昔、まだ183系の特急が走っていた頃、
兄が、随分足繁く通ったようで、
撮影ポイントも、案内してもらいました。

兄は、オーソドックスな列車写真を狙ってましたが、
折角の田園風景なので、毎度のごっさんは、
風景絡みで撮影を。

Dsc_082701
Nikon D80
Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S
1/640秒 F5.6 (ISO100)
総武本線 日向-成東間
2009年1月4日

室内撮りでは何度も出番のあったMicro Nikkor、
やっと、ちゃんとした鉄道写真デビュー。
枯れた稲穂の1本1本まで写り込むような解像度が素晴らしい。

211系やら特急やら、と撮影している最中、
畑に農家の人が軽トラで乗り付けてきて、
火を付けて「野焼き」を始めてしまいました。

普通なら「あー、そこは邪魔~!」と言いたくなるもんなんでしょうが、
田園風景において軽トラ・おじさん・野焼きは風景の一部です(笑)

燃やした田んぼに耕耘機を持ち込み、籾殻を蒔いてかき混ぜます。

Dsc_084801
Nikon D80
Ai Nikkor 105mm F1.8S
1/1000秒 F2.8 (ISO100)
総武本線 日向-成東間
2009年1月4日

ついに登場、ずんぐりなレンズ、105mm F1.8!!

かなりピント面が極薄なレンズで、
電車の写真には、ちとデリケート過ぎるきらいもありますが、
前ボケの稲穂の描写は、
うちにあるどのレンズにも再現できないものなように思われます。

ちょっとまだ使いこなせておりませんが、かなりおもしろい写真が撮れそうです。

始めての場所2箇所での撮影、まだまだ撮り足りない東京(近辺)があるようです。

次回は、gochi-zoh兄が撮った写真をご紹介しましょう。

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2009年1月 1日 (木)

RICOHFLEX VI!!!

「ブローニーには、手をださん!」

と、『写真工業』誌の08年12月号(最終号)を読みながら、
心に固く誓ったのは、昨年12月15日頃。

しかし、その2,3日後・・・

会社の同僚から、仕事絡みで「ちょっと来て下さい」と言われ、
デスクを訪ねると・・・


机上に置いてあるもの・・・


Hasselblad 500C

Carl Zeiss Planar T* 80mm F2.8


「ぎゃあ~~~~~~


そんな断末魔の叫びをしてしまうのも、無理はありません。

35mm判なら、ライカ。

大判なら、リンホフ。

とくれば、

中判(ブローニー)ならハッセルブラッド。

究極にして最高峰のカメラ、と言っていいでしょう。

それが、初めて、目の前に、手の届くところにあるんです!

これを、興奮せずにいられましょうか・・・。

・・・しかし、こんな大興奮も、多少「社交辞令」的なものがありました。

というのも、実際のところ、
自分自身がハッセルを使いこなせるとも思えないので、
そこに手を出そうなどという気持ちは、これっぽっちもありません。

また、ツァイスのプラナーが素晴らしい事も、
当然の事として知っています。

もちろん、初めてハッセルを手にする、という事は、
大変貴重な経験ではあったのですが、

もっと、カルチャーショックであった事・・・、

それは、「ファインダーから見える風景」、でした。

・・・何、この立体的な景色!!

APS-Cサイズのデジイチが、35mmサイズのデジイチに比べ、
いまいちボケない事は知られています。
被写界深度が浅く、かなり開放F値の明るいレンズを使っても、
意外に深度が深い、いかにも二次元、な画像になってしまいます。

それに対し、ハッセルのファインダーから覗いた風景は、
ピントのあったところがフワッと浮きだし、
背景がなだらかにボケ、それが「背景」としての存在感を示しています。

ステレオ写真でも無いのに、
これだけの立体感が得られるのが中判なのか!、と、
当たり前の人には当たり前の事に気づき、
そこに深い衝撃を受けました。

また、その瞬間、頭の中で、何かが切り替わりました。

それまでは、なんとなく、中判を買う事があるとすれば、
PENTAXの67か645だよなぁ、それ意外に選択肢無いよなぁ、
と思ってました。

当然、主たる被写体である鉄道を撮る事が大前提の事です。

でも、このファインダーから受ける衝撃を画にするには、
かなり近い距離の人、あるいは物を撮らないといけません。

それなら、レンズは標準程度だけあればいいし、
そもそも、立体画像になるのは中判の特性であって、
カメラやレンズは「それなり」のものでも、
意図する画が得られるであろう、と思われました。

そして、思いついたのです。


「二眼、だな。」


約20年の写真人生、二眼レフがいいな、なんて思った事は、
ほとんどありませんでした。
あるとしても、興味本位程度で、
それが必要なシチュエーションがある、と思っての事ではありませんでした。

それが、ハッセルのファインダーを覗いた事で、
「安くて良く写る二眼レフ」というものを、
手にしたくて仕方なくなりました。

・・・そんなこんなで、冬休み突入。

右も左もなく、カメラ屋を行脚し、
いろいろ物色しました。

まぁ、都内のカメラ屋にある二眼レフといえば、
その8割程度は「ローライフレックス」。
ようするに、超高級二眼レフなので、
僕が望むものとは、性質が異なります。

1950年代、一時代を築いた、庶民向け二眼レフは無い物か・・・

そして、新宿西口「中古カメラ市場」のジャンクコーナーにて、
ついに発見しました。

RICOHFLEX VI

081230_ricohflex_1

リコーフレックスは、まさに大衆のための二眼レフカメラ。
必要ない部品を削り、便利な機能を一切省き、
安価さを追求しつつ、肝心の「写り」には妥協をしていない・・・

実は、同じジャンクコーナーに、
ゼンザブロニカのジャンクも安く売っていたのですが、
悩みはしつつ、このリコーフレックスを\5.250-で購入
(相変わらずの安物買い・・・、ちなみに、レンズカビ有りでした)

早速家に帰って整備しますが、
さすが大衆機、いとも簡単に分解できる!(笑)

なんせ、上部の4つのネジをはずせば、
ファインダー蓋とフィルム室蓋がはずれ、
前部のネジ4つをはずせば、フロント面もはずれ、
これで全パーツがバラバラになってしまいます。

巻き上げノブは、フィルムを送るためだけのもので、
シャッターのチャージはしません。
次のコマを判別するのは、
背面の赤窓をあけて、フィルム裏紙に書いてある
「1」「2」「3」・・・の数字を直読み。
なので、フィルムカウンターなんてものもなし。

お恥ずかしい事に、
巻き上げを忘れてシャッターを切り、
「多重露光」してしまう失敗を、
フィルム2本・24コマで3回もやってしまいました・・・

シャッターは、レンズシャッターから直に出ているツマミのみで、
保体にレリーズは無し。

しかも、RIKEN(理研光学=リコーの当時の社名)のシャッターは、
精工舎やコパルのレンズシャッターと異なり、
部品がほとんど無い超簡素な作りで、シャッター速も
「B」「1/25」「1/50」「1/100」の4つのみ。

なんともチープな作りですが、
その代わり、「壊れそう」「もろそう」な部分が皆無で、丈夫です。
かつ、僕のような素人でも、意外に簡単にメンテできます。

081230_ricohflex_3

レンズは、「RICOH ANASTIGMAT」。

アナスチグマットは、そもそも、19世紀の末に、
カール・ツァイスのパウル・ルドルフ博士が設計したレンズの名称で、
収差補正がなされているレンズを示す名称でした。

本当は、4枚のレンズで構成されていないとアナスチグマットは名乗れないはずですが、
リコーフレックスに搭載のレンズは3群3枚のトリプレット。

トリプレットは、最小構成枚数でほとんどの収差が補正できる光学系なので、
決して「名ばかり」ではありません。

ピントをあわせるためのビューレンズと、
撮影用のテイクレンズを結ぶのは、
レンズ自体の歯車、という、なんとも原始的な方法。

それがまた、メカ、って感じで、ますますそそられるのです。

しかし、二眼のピントの調整は、かなり苦慮しました・・・

最初、ビューレンズとテイクレンズを、
同じ高さに揃えてセッティングし、
初ブローニー判!、と喜び勇んで撮影したら・・・

全部ピンぼけ・・・

うーむ、やはり、あわせないと駄目か・・・

さて、どう調整するか。

本来は、ファインダーでピントをあわせ、
かつ、フィルム面に磨りガラスをあててルーペで覗いた時、
ピントが合うように調整するのが、一般的な二眼レフの調整方法。

今回は、せっかくの冬休みだし(?)、
ちょっと面倒な方法を採用。

レンズのついている前面の板をはずし、
壁と平行に立てる。

磨りガラス(が手に入らなかったので、アクリル板)に、
両方のレンズから入ってくる光をあて、
そこに結ぶ両方の焦点が合っているかどうかを見る。

なんとも、面倒な事をしてしまいました。

でも、その甲斐あり・・・、

完全にピッタリ一致!

調整後に試写したポジをルーペで見た時、
肉眼でも見えないような遠くの風景が、
事細かく記録されている事に、驚きを禁じ得ませんでした。

これが、中判の情報量・・・!

090101_06
RICOHFLEX VI
Ricoh Anastigmat 80mm F3.5
Kodak E100 GX
1/100秒 F8.0
2009年1月1日

試写したポジを、強引にスキャンしてみました。

真ん中の扉にぶら下がっていた南京錠にピントを合わせました。
ルーペで見ると驚く程シャープにピントがあってますが、
僕のスキャナはフィルム用じゃないので、
その解像力を、直に示す事が出来ないのは残念です・・・

そもそも、手元のPM-A950はブローニー非対応なので、
右半分・真ん中・左半分を別々にスキャンし、
Photoshop上で合成・・・。
しかも、一部、フィルムがよれて浮いている所もあり、
綺麗な正方形になっていません。

ホントは、ブローニー対応のフィルムスキャナが置いてある
「Kinko's」に行きたかったんだけど、元日は開いてないんだわ

シャッターの最高速が1/100秒なので、
ISO100のフィルムでも、絞りがF8~F11~16あたりが適正。
なので、僕が意図する「浅い被写界深度」を画にするには、
フジの「VERVIA50」、ないしKodakの「Ektachrome64」が必須のようです。
(残念ながら、Ektachrome64は製造が中止されたばかり・・・)

一方、室内では、多分、ISO800のネガで、
1/50秒のF3.5開放、ってところかと思います。

ちなみに、新宿西口の「カメラのキタムラ」では、
ブローニーのポジの即日現像をしてくれるので、
今回、大変重宝しました!
人が多い(特に、新宿西口はカメラの街ですし)、
東京ならではのサービスに助けられております。

人生初の中判の世界に、心躍らせているごっさんです。

今年は、スクエアフォーマットのシリーズが増えそうな予感

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謹賀新年

Nenga2009

いつも、つたないブログをお読みいただき、ありがとうございます。

懐かしい徳島ネタが好評だと知りつつも、
どうもネタ切れぎみで、
しょーもないカメラのネタ、レンズのネタに偏りがちですが、
末永くご愛読のほど、お願い申し上げます。

※KOMURANONのマクロモード(=ソフトフォーカス)、
早速活用してみました。
デジタル処理なら、こんな事もたやすくできる昨今、
あえてレンズの味を生かしてみました。

・・・というより、年賀状用に適した画像が無かったので、
急場しのぎだった、という噂も・・・

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