兄の撮った秩父鉄道
兄は東京で生まれ育った事もあり、
「国電」、特に101系には、ひとかたならぬ思いがあります。
なので、暇さえあれば、秩父鉄道に通っています。
今回の上京でも、僕と撮影に行った日以外は、
毎日山奥まで通っておりました
(うちからだと遠いんですけどねー。僕は遠慮しときます)
残念ながら、オレンジの101を写すことは出来なかったようですが、
他の国電色はコンプリートしておりました。
なのでまず第1弾は、秩父鉄道の101系篇、という事で。
総武線色、というよりは、鶴見線、と言う方が正しいですかね。
黄色の3連ですからね。
運転室上に、かつては無かったパンタグラフが増設され、
「電気機関車」のような構図の写真におさまりました。
黄緑と言えば「やまてせん」ですが、
黄色い警戒色が入ると、これは「関西線色」、となります。
西でしかお目にかかれなかった色です。
ちなみに、実物は見たことありません。
ところで、西と東だと、
同じ国電の色でも、塗料の配合や種類が違うため、
微妙に色合いが異なっていたようです。
そういえば、初めて関西の103系スカイブルーを見たとき、
随分青いなぁ、と思った記憶がありますが、
実際にそういう事だったようです。
で、そのスカイブルーです。
青い空に青い電車。
こういう画になる電車が、すっかり都心から無くなって寂しい限りです。
ブルーの101系、大昔は京浜東北線にいたらしいですが、
さすがに、そこまで古いのは覚えていません。
僕の記憶にある京浜東北線は、
すでに、ATC化されて高窓103系ばかりでした。
しかも、7+3の10連で、中間に低窓のクモハが連結されていました。
103系は、僕がまだ足立に住んでいた頃、
常磐線に最後の15両がいて、それをよく撮りに行ったものです。
あれは05年の話なので、まだ4年前の話・・・。
*ist Dsを買って「デジイチデビュー」した頃です。
おっと、閑話休題。
ところで、1/4に兄と撮影に行った後、
新宿のキタムラにポジを現像に出し、
あがるまでの約1時間、西口カメラ屋巡りをしたんですが、
その時、兄が珍しいジャンクレンズを買っておりました。
COSINA 55mm F1.2 (Kマウント)
ヘリコイド不良でしたが、光学系は問題ない様子。
コシナで55mmと言えば、古くは、富岡光学のOEMによる
「TOMIOKA/COSINON 55mm F1.2」というのがありました。
同じレンズはリコーなんかにもOEMされていて、
いずれも、富岡とOEM先のダブルネームだったようです。
このレンズは、ただCOSINAとかかれているだけでしたが、
その富岡レンズと、果たして同じものなのか、
それとも別物なのか?
55mm F1.2と言えば、
10年ほど前、リコーからも発売されておりました
(上記の、富岡のものは、70年代の古いものなので別の話)。
その55mmは、F1.2という明るさの割に非常に安く売られており、
実は、僕も持っておりました。
が、大して使う事無く、いつしかドナドナされていったわけです。
そのリケノン、コシナ製だ、という話を聞いたことがありましたが、
少なくとも、今回の55mmは、見た感じや手に持った感じから、
リケノンと同じものだと考えてよさそうです。
(全体に黄色っぽいアンバー系のモノコートからして、まさにそんな感じ)
あの当時は、なんとなく「甘ったるい」写りのレンズ、
という印象があったんですが、実際のところはどうでしょうか?
どこをどう解説すると「甘い」という言葉が出てくるのか、
説明してみろ!、と怒られそうですね。
画面の隅々まで、実にシャープじゃないですか!
これが、F1.2なんて口径のレンズとは、とても思えません。
ちなみに、兄はこれを\1.800で購入していました。
リケノンなら、たまに中古でも出てくるので、
それを買い直して使ってみたいかも・・・、と思わされる感じです。
次回は、僕と一緒に撮影に行ったときの、
東急多摩川線と総武本線の写真をご紹介です。
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コメント
ふっははは、電車で3時間。こんなものは距離のうちに入らんわww>山奥
(・・・やはりワタスの感覚はおかしいんだろうか・・・orz)
>思い入れ
何しろ母の通勤に連れ添って3年、その後も毎日のように散歩のお供だった、オレンジの101系のある光景。
彼らは言うなれば、私の揺りかごみたいなもんです。
今でも乗車して目を閉じると、懐かしい日々へ心が還って行くような気分になります。
そんな思い出の場所にも、もうすぐ終焉が来ようとしているらしいんですよね・・・。
>前パンタ
ホント苦労するんです、小生電車/気動車撮りの基本ソフトで動いてるような所があるので・・・
カマ専科の方なら、こういう部分の処理もお手のものなんでしょうね。
>関西線色
ワタスも実物を見たことはない。
これはむしろ自分にとっては、やはり山手・埼京線チックな感覚を想起するのだと思います。
>塗料の色合い
今でも全然違うという・・・w
それに同じ西日本管内でも、吹田の塗装と松任のでは色褪せの度合いが雲泥の差、とか。
>スカイブルー
抜けるような青空を、そのまま纏ったような姿。
去年から通産3度目のトライで、ようやく捉えました。
惜しむらくは・・・たまには洗車したほうがいいんじゃないかとwwww
(まあ、ブレーキシューが鋳鉄仕様というのも、下回りが汚れる一因なのかもしれず・・・?w)
>コシナ55/1.2
ヘリコイド異常・・・と、思ったんだけどねw
実際には、絞り動作レバー保護のためのプラ製のガイドリングが、落下の衝撃かなんかで
マウントリング内部までめり込んで、内部鏡筒と競ってしまっていただけだった。
・・・というのを現地で見抜いてしまいましたwww これで相場よりゼロひとつ少ないとは。
肝心の写りですが、これはもう見事に「想定外」
なにしろ開放で遠景という、レンズいぢめ?としか思えないような事をやらかしても
ピンの来てる所にはしっかりと解像してるんですねぇ。廉価な大口径とは到底考えられない。
F1.7辺りから、なんの問題もなく使えます。解像だけじゃなくフレアやハロが少ないという意味でも。
尚、帰宅してから1000万画素機・K10Dに装着して、その描写に二度ビックリというのを付け加えておきますw
相場どおりの値段でも、出して買う価値は間違いなくあると思います。
投稿: gochi-zoh | 2009年1月10日 (土) 02時15分