*ist Dsを買ったのは05年2月の話し。
マップカメラのオンラインで新品を購入したんですが、
一緒に購入したレンズは、中古のFA28-105mm。
その時は、デジイチというものがAPS-Cサイズなので
35mm判と同じ感覚でレンズを選んじゃいかん、
という事を知らずに買ってしまいました。
なので、28-105mmをつけてみた時、
「あれ~、28mmって、もっと広角じゃなかったっけ?」
などと不思議に思ってしまったもんです。
それだけ、デジイチというものに、基本的には興味が無かった、
という事になります。
ならばと、より広角のレンズを探してみるも、
既に世の中、同じ理由により広角レンズを求める人が増えており、
広角レンズは単焦点であろうとズームであろうと品不足、
あっても値段が高い、という状況になっておりました。
なんとかならんもんかなー。
で、いろいろ探し求め、まず、購入したのは、
スクリューマウントのSuper-Multi-Coated TAKUMAR 24mm F3.5でした。
フード無し、レンズキャップが非純正だから、という事だと思いますが、
カビ無しゴミ無し絞り快調の正規中古で\12.600-。
かなり安くて良い物が買えたと、とても嬉しかった事を覚えています。
しかし、これでも、35mm判の感覚では35mmくらいで、
もっと広角が欲しかった事も事実。
で、いろいろ調べてみると、
COSINAという会社から、安い20mmレンズが出ている、
との情報をキャッチ。
おもしろそうだなぁ、どんなもんかなぁ、
などと思っている時、
たまたま、上野のヨドバシ(昔の古い方)のカメラ売り場を覗くと、
なんと!これが置いてあったりするわけですよ。
今じゃ、さすがに、ヨドバシでCOSINAの青い箱はなかなか拝めません。
COSINAとしては高め?の\12.000-でした。
PENTAX *ist Ds
COSINA 20mm F3.8
1/6秒 F5.6 (ISO1600)
上野公園
2005年3月21日
この写真は、買って店を出てすぐに、
隣の上野公園で撮ったもの。
そろそろ花見の季節になろうとしていた頃なので、
提灯があちこちぶらさがり、いい風合いを出していました。
いいレンズが安く買えた!と喜んでいたごっさんでしたが。
翌年の夏には、「伝家の宝刀」DA 21mm Limitedを購入。
更に、その翌年の春には、同じCOSINAの19-35mmを購入、
こちらは新品で\6.980-(笑)
で、ますます20mmの出番は皆無に。
「箱もある事だし、使わないなら売ろうかなー」
と本気で思ったもんですが、
DA 21mmと違って35mm判フォーマット対応だし、
19-35mmよりも全然小さくて使い勝手もよいので、
これはこれで使い道もあるだろうと思い、ずっと置いてたわけです。
で、今回、子供の写真を撮るために久しぶりに出動!
これくらい甘い写りのレンズの方が、
赤ん坊を写すには丁度いい気がします(笑)
子供の写真は肖像権(笑)の問題もあるのでアップしませんが、
病院に行く途中でスナップした写真から1枚。
実は、このレンズを、35mm判のカメラに付けて撮ったのは初めてです。
それまで、20mmの世界の本領を発揮していなかった、
という事になります。
PENTAX MX
COSINA 20mm F3.8
1/250秒 F8
KONICA MINOLTA CENTURIA Super 400
2009年2月11日
とかく評判の悪さばかりが聞こえてくるレンズですが、
たった1万円で買えるレンズで、
20mmという超広角(今の時代じゃ珍しくない?)の撮影が出来る、
しかも、小型軽量で荷物にもならない、ときたら、
これはいい武器になると思います。
同じ20mmをシグマで買おうと思うと、
開放F値がF1.8と2段も明るいですが、その代わりにデカイです。
気軽に肩から掛けると脱臼します(嘘)
ところで、COSINAの20mmには、有名な「都市伝説」があります。
この20mmと、24mm、そして28mmの広角レンズ三兄弟は、
カール・ツァイスが設計したものだ、というウワサです。
世の中、ツァイスが絡むウワサは数あれど、
ここまで来ると笑うしかない・・・、話しなような気もしますが、
実際、ツァイス設計だと銘打ったカメラ屋の広告?のスキャン画像を、
以前、ネットで見たことがあります。
実は、ローカルにも証拠として保存してありますが、
ここでの掲載は無断転載になるので見送る事にします。
でも、実際のところはどうなんでしょうね?
ツァイスにしてみれば、
「そんなレンズを設計したと言われるのは心外!」
と怒るかもしれません(笑)
レンズを正面から覗くと、その「やる気のない」コーティングに、
はぁ・・・、と溜息が出ます。
どどめ色(?)のマルチコーティングは、
逆光への対策には何の役にもたちません。
ゴースト出まくり、フレアで画面はすぐに真っ白になるし。
なのに、純正ではフードも用意されていないので、
世の中では、ニコンのフードを流用される方が多いようです。
・・・と、悪口ばかり書いていますが、個人的にはとても好きなレンズの1つです。
何と言いますか、気合いが入らない方が、いい写真が撮れる、
という事もあると思います。
適当なスナップ、目的のない被写体を撮る場合など。
そういう気分にさせてくれるレンズというのは、意外と大事だと思っています。
描写がガチガチじゃないところも、またいいです。
以前、実家で飼ってたニャンコのチャーミーちゃんを近接した写真を、
プリントアウトして机の上に飾ってありますが、
全体にフワッとフレア気味で甘くなっている事で、
とても優しい表情の写真になりました。
このレンズがあれば、うちの子も、
いい表情でいっぱい写真が撮れそうな気がします。
「レンズは、手放してみると、その価値に気づく」
という経験を何度もしましたが、今回は、手放さないで良かったな、
と思っています。
MXにコニセンを詰めて、じゃんじゃん撮っていきます!
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このエントリーを12日の夜から書き始め、
途中まで書いて保存していたら、
13日になって、なんと突然、COSINAから
「Voigtlander COLOR SKOPAR 20mm F3.5 SLII Aspherical」
の発売予約告知がフジヤカメラとマップカメラに載りました!
(13日現在、まだCOSINAのサイトに掲載は無し)
SLIIレンズは、これまで発売された40mmと58mmは、
既存レンズの焼き直しだったのが、
今回は、どうやら新規設計のレンズのよう。
でも、この焦点距離、この開放F値、
ひょっとして、COSINA 20mmのリニューアル品・・・?
ちなみに、COSINAは8群9枚で、Color Skoparは6群9枚。
開放F値は、COSINAは3.8で、Color Skoparは3.5。
最短撮影距離は0.2mで同じ。
フィルター径は、COSINAは62mmだけど、Color Skoparは52mmと小型化。
似ていると言えば、似てる気も。
COSINA 20mmの光学系を、非球面レンズでブラッシュアップした、
という事も考えられますね。
レンズの構成図を、早くみてみたいです。
いやしかし、呼ばれたようなエントリーになってしまいました。
偶然とはいえ驚き!これは、買えって意味ですか?(笑)
*2月16日追記:
> Voigtlander COLOR SKOPAR 20mm F3.5 SLII Aspherical
予約しちゃったあ。てへぇ~
*2月20日追記:
ようやく、COSINAのサイトに商品情報が載りました。
レンズの構成図も掲載されております。
COLOR SKOPAR 20mm F3.5 SLII Aspherical
考えてみれば、COSINA 20mmのレンズ構成図は、
公にされていないようなので、ネットで調べても出てきません。
比べてみようと思えば、分解してレンズ自体を側面から見る必要が・・・
さすがに、手持ちのはバラス勇気が・・・(一応、新品で買った完動品だし)
いずれ、どうにもならないジャンクでも見つけたら、
ばらして検証してみたいと思います。
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