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2009年3月23日 (月)

AT-X 270、傾向と対策

Imgp085301

今日、息子を預かってもらっている義父母の家に行ってきました。

折角昨日買ったAT-X 270、
「テレ端開放でソフトフォーカスぎみの描写」が売りならば、
赤ん坊を撮るには最適なのでは?、と思い、
D80+AT-X 270という劇重セットを持参。
撮影中、ホールディングしている右手の、
薬指の爪が肉に食い込んで痛いという、
前代未聞の問題がありましたが(笑)、
気づけば50枚近くもバシバシ撮ってしまいました。

※作例は、肖像権の侵害になるので非掲載coldsweats01

で、なんとなく分かってきた傾向としては、

■「甘い」けど「ピントは紙一重」

「甘い」という言葉からは、「ピントの合っているところが判然としない」
というようなイメージを抱きますが、それは大きな間違いです。

確実に、ピントがあうところは、あります。

んが、それは「超紙一重」。

紙は紙でも、コピー用紙なんてもんじゃなくて、
トレペくらいペラペラの薄いピント面です。

どれくらい薄いかと言うと、「D80のAFで合わない」くらい薄い。

Nikkor-AF 24-50mmや、SIGMA 70-210mm APOだと、
AFでピントを合わせて「はずれている」という事はありません。

また、SIGMA 21-35mmや55mmマイクロなどでも、
マニュアルでピントをあわせ、合ったかな?、という確認で、
フォーカスエイドの緑丸を参考にしますが、ほぼ間違いありません。

しかし、AT-X 270だと、ことごとくはずしました。
(1絞り絞ってF4.0だと、ほぼ問題無し)

これは、レンズとボディの相性かもしれませんが、
AFの「これで合ってるだろう?」の範囲よりも、
AT-X 270の「ここが合ってるの!」の範囲の方が狭い、
と考える方が良いように思われます。

実際、ファインダーを「パッと見た」感じだと、合ってるように見えるんです。

そこで、MFに切り替えて、
ジワ~ッとピントリングを回し
(幸い、今回買ったAT-X 270は後期型、というか中期型?なので、
マニュアルのピントはMFレンズ並み、という好感触仕様)、
前ピン←→後ピンと動かしてみると、
「あ、このポイントが山だな」という点を(意外に簡単に)見つける事が出来ます。

■ピント面はシャープ、でもボケがソフトフォーカス

さて、ピントの合ったポイントは、
とてもシャープで(とは言っても、角が立つ程のビシバシではない)、
髪の毛一本まで描写してくれるんですが、
そこからボケ領域に少しでも足を突っ込むと、
途端に「ぼやけて」きます。
これが、ソフトフォーカス的、という部分でしょう。

前回のエントリーのようにブツを撮ると、
あまりの甘さに閉口する程ですが、
これが人物(特に、今回のような赤ん坊)の場合、
肌合いやら、服の生地の柔らかさやらが際だち、
非常にいい風合いの写真になります
(なりそうです、の方が正確な表現?)

■初期型「大口径標準ズーム」の限界を逆手に取った設計?

AT-X 270の最初のモデルが投入されたのは、
Nikon F4が投入された頃と言いますから、80年代後半でしょう。

かろうじて、Nikkor 35-70mm F2.8なんてのがありましたが、
28mmという広角からの大口径標準ズームとしては、
恐らく初めて世に登場したのが、このレンズのはずです。
(EF28-80mm F2.8、なんていうバケモノはありましたが)。

このレンズ、持てば分かりますが、その重量たるや、
軽く肩を脱臼しそうな勢いで、写していて指が痛くなった、
とさっき書いたのも、決して嘘大げさではありません。

フィルター径も、77mmと超大口径。

まだ、非球面レンズやEDガラスなどを「当たり前」に使える時代でもなく、
一般的なガラス材を駆使して実現した大口径ズーム、
当然、設計にも相当な無理が生じていると思います。

本来なら、いかに収差を抑えて、使いやすく、万能なレンズにするか・・・、
をポイントに設計するのが技師の仕事と思いますが、
そこをあえて、本来ならマイナス要素である球面収差を残し、
「ポートレートレンズ」として利用価値のある70mm域の描写を甘くするという、
デジタルの時代にはあり得ないレンズに仕立て上げた、
希有なレンズである、と言うことが出来そうです。

■アンジェニューの血を引くレンズ?

AT-X 270の事をネットで調べていて、
興味深いカキコミを見つけました。
このレンズ、フランスのアンジェニューにOEM供給されていたらしい、
というのです。

アンジェニュー(Angenieux)と言えば、
その「おフランス」的な甘く、柔らかい描写から熱狂的なファンが多い、
フランスを代表するレンズメーカーです。
(中古だと、どんなレンズも10万以上!は、ほぼ確実、という世界wobbly

ごっさんが、ああだこうだ、とウンチクを垂れるまでもなく、
「アンジェニューの写りだ」、と説明されると、
あぁ、なるほど!、と納得のいく描写ではあります。

正直、使いこなせる自信はあまりないですが、
人やら花やらを、「甘く甘く」、霧の掛かったような、
せしぼーんで、ぼんじゅーるで、めるしーな(??)、
そういう描写の写真を撮るためのレンズのようです。

これから、桜やら花の季節なので
(その後には、これも大好きな紫陽花も控えている)、
無謀にも、AT-X 270で「じゅて~んむ」な描写(??)を狙ってみたいと思います。

※兄に伝言:

まぁ、「鉄分」は足りないレンズだと思うべな、確かに(苦笑

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コメント

@金長狸様

いいなぁ、12系。
徳島まで来てくれたらいいのに。
って、来てくれても写しにいけんけど。

近頃こちらは、
64があけぼのを引いていると大騒ぎ中です
(実は、個人的にも気になっている)

@兄じゃ

まぁ、フィルムの時代と比べるとなぁ、
今だと、些細な違いも如実に出てくるから、
「ちょっと甘め」が盛大に甘かったり、
「コントラスト低め」が無シャドーな写りだったり、
評価するのもコメントするのも難しいと思うでよ。

投稿: ごっさん | 2009年3月24日 (火) 01時03分

>西平御大
いずれの焦点距離でもコントラストが高く充分にシャープ、としか無いねぇ。
ちなみに当方、当時からf8まで絞ることは殆どない。恐らくf4~5.6の写真が殆どじゃないかなぁ。それでも充分にシャープにはなってたろうね。
(おかしなポリシーが根強い「f8以降まで絞れば何処のどんなレンズだってよく写るんだよ」)

更に、当時は新しく入手したレンズでも結構出たとこ勝負の第一印象で推し量ってた感もあり、
今のように「まずはテストカット」で詰めに詰めてクセを掴んでからよーやく実戦、なんてことはあり得なかったし。
本当はカネを掛けて現像して、そういうチェックから始めなきゃいかんかったんだけど・・・浅墓だった。

しかし最近はテストカットしか撮っていない哀しさ


>>金長狸さまー
ワシゃ未だに孤独氏まっしぐら人生ですが、何か?(´・ω・`)
プッシュプル、いいですね~・・・行けたらいいなぁ('A`)

ps. 赤い47、追えなくなってしまいましたね・・・。

投稿: gochi-zoh | 2009年3月23日 (月) 22時55分

ほほう~~
独身生活が刻々と減っていってるようでw

ちなみに、いつも鉄板でお世話になっている管理人さんのところも、ついこないだお子様が~~
みんな同級生ですなw

12系が5月にプ主プルで走るってさ~~にやり!JR4HP

投稿: 金長狸 | 2009年3月23日 (月) 22時14分

> 卒業式

生意気な!ワシん時は市立体育館だったわ!(爆)

270は、2絞りも絞れば、
充分に高解像度になるって話しだぞ。
昔は絞って撮ってたんでねぇか?
400なら、1/1000に5.6とか、
1/500に8.0ってとこかな、と。

ちなみに当方、270買ってから、ひたすら開放ばかり撮ってて、
絞った時の描写を確認し忘れているが(汗

ちなみに、西平御大の評価はどないだっけか?

投稿: ごっさん | 2009年3月23日 (月) 22時00分

徳大卒業式からただいま~(爆

>angenieux
驚いたな・・・これは初耳ですわ。

してさて、「鉄分薄め」と評されたこのレンズを当方が「鉄」に対して振り回していたころ、主力は専らキャビネ判伸ばし。
この状態では、きっとこのレンズの正体に気付くことが出来ていなかったのだろう。
何しろ当方の評価「コントラストと解像力の塊」だったからw
そう、こんなワタスの好みに合っている…と錯覚し続けてきたのである。

そんな幻想を抱いてEOS10Dに装着すりゃ・・・そりゃ弾きますわな(汗


余談ながら、当時まともなピントの来てる写真のなんと少ないことよ。・゜・(ノД`)・゜・。
ここはデジ1になって、イチから叩き直されたからな~。
「それで合わせたつもりか・・・甘いわ!」

投稿: gochi-zoh | 2009年3月23日 (月) 17時45分

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