« ケータイは1000万画素のCCD | トップページ | PENTAX K-7、タッチ&トライのイベント »

2009年5月22日 (金)

Ai Nikkor 35mm F2S

会社関係の飲み会で新宿に行ったんですが、
場所が、よりにもよってヨドバシとキタムラの間、
通称「物欲横丁」(笑)

で、少し時間があったので、
ちょっと足を延ばして「中古カメラ市場」を覗いてきました。

ここのジャンクは、いろいろ品数も種類あるので
(当然、状態もピンキリですけど)、
たまに覗いて、「この品、この程度、この価格」の折り合いがついたら、
買ってメンテして使っています。
(今のところ、Micro Nikkor 55mmと、Ricohflexが上級戦利品)

で、昨日見つけたのはこちら、

Ai Nikkor 35mm F2S

Imgp089401

状態は「鏡胴ガタ」。
ヘリコイドがグリス切れだからなのか、
確かにカタカタしてますが、レンズは綺麗だし、絞りも快調。
これで\5.250なら安い!、と判断して購入。

持ち帰って観察してみると、このレンズ、
今まで使った事のあるどのレンズよりも
「徹底的に使い込まれた」感がありました。

ヘリコイドは、さっきも書いた通り、かなりカタカタしてますが、
決して「ピントが合わせられない」わけではありません。
グリス切れと、後は、ヘリコイドで前後に動く時の、
ガイドとなるレール?が摩耗してるせいでもありそうです。

Imgp090201

マウントは、すり減ってメッキがはがれ、
角は削れて形が変わってしまっています。

そのマウントをはずすと、多少ですが、砂ゴミが入り、
油と同化してベトついていたので拭き取りました。

と、外観はこんな有り様ですが、レンズはすごい。
前玉に小さな擦り傷がある事と、中に大きめのゴミがある以外は、
カビ・曇りは一切なし、まるで新品が、と思える程、
透き通った、吸い込まれるような輝きを放っています。

Imgp089601

私見ですが、これ、プロの機材だったんじゃないでしょうか?
過酷な条件で、F3やF4と共に現場で酷使された、
でも、とても大事に使われてきた、
「百戦錬磨」を戦い抜いた老兵、という雰囲気がただよってきます。

写りですが、室内で軽く撮ってみた感想は、
「ちょっとNikkorらしくない描写かな」、って感じでしょうか。

開放で撮ってみた感じではあるんですが、
まず、とてもシャープです。
ものすごく小さいホコリの粒子や、細い糸状のものなど、
キッチリと完璧にCCDで結像してくれます。

しかし、不思議と「カリッとした」という表現が当てはまりません。
むしろ、あまり角ばっていない、柔らかめのタッチ。

そして、ボケもフワッとしていて美しい。
F2の開放絞りだと、F1.4なんかのボケを見慣れている身からは、
あまり大したことがないように感じても不思議じゃないですが、
むしろ逆で、F1.0か何かで撮ったのか?、と思うほど、
前景も背景も、綺麗にボケてくれました。

実は、同じ35mm F2というスペックのレンズは、
AFとMFが、長らく併売されていたんですが
(AFは89年発売、Ai-Sは05年生産中止なので、実に16年間も併売)、
AFの方は、「よりコンパクトに、より便利に」を追求したレンズ、
大してMFは「写りのことしか興味がない人向け」とでもいうか、
描写に違いがあった、という事のようです。

ちなみに、MFの35mm F2については、
1965年に「Auto Nikkor-O 3.5cm F2」として発売されて以来、
マルチコート化、New Nikkor化、Ai Nikkor化を経てAi-Sとなりました。
その間、コーティングが進化した以外、光学系はずっとそのまま、
なんと40年!もの長きに渡って供給され続けたレンズでした。

D80に装着すると、135判換算で標準50mmとなるので、
柔らかい描写とあいまって、子供撮りに適してそうです。
しかも、30cmまで寄れるという利点もあり、
部屋撮りで威力を発揮しそうです。

|

« ケータイは1000万画素のCCD | トップページ | PENTAX K-7、タッチ&トライのイベント »

カメラ」カテゴリの記事

コメント

あれ。初めてではなかったですか。
なんだか分からなくなってしまってる私は
もう脳がヤヴァイのかもしれません。
大変すみませんです...

投稿: arata | 2009年5月24日 (日) 01時01分

@金長狸様

天文で「広角の明るいレンズ」がどれほど大事か、については
「ニッコール千夜一夜物語」で拝見しております。
でも、1.4じゃ高いし、2.8じゃ物足りないし・・・、となると、
やっぱり、2が選択肢になるんですかね?

@arata様

「いつも」コメントをありがとうございます。

Nikkorレンズの多くは、Nikon Fの時代に完成の域に達してますから、
後は、如何に便利に、小型に、逆光に強く・・・、
といった改良を重ねて現在に至る、って事じゃ無いでしょうか。
しかし、その過程で失われていくものも多い気がするので、
古いレンズの方が、素直でいい描写をする事んじゃないかな、
って気がします。

投稿: ごっさん | 2009年5月23日 (土) 21時43分

おおお~
35・F2~~名機ですよ~天文でも使ってましたよ~
描写も素直でいいんじゃないですかね~周辺の歪みも少ないし
開放では、周辺減光(天文だと)や収差が出ますが、1・2絞り入れると絞まって綺麗でしたね~

投稿: 金長狸 | 2009年5月22日 (金) 23時47分

はじめまして。
読んでいて楽しくなりました。40年ですか!
長きに渡って風雪に耐えた設計のレンズは素晴らしいですね。

投稿: arata | 2009年5月22日 (金) 14時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ケータイは1000万画素のCCD | トップページ | PENTAX K-7、タッチ&トライのイベント »