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2009年5月

2009年5月30日 (土)

ネットにおける情報ソースの信憑性

ちょっとした過去の話しから始まります。

2003年の夏。
当時プータローだったごっさんは、
初めてのデジカメとして、NikonのCOOLPIX880を買いました。
(まだ、ある。)

そして、日がな一日、
あちこち撮って歩いて回っておりました
(カネが無いので、まさに歩いて行ってました。
西新井から尾久まで歩いて行ってたもんなぁ・・・)

そんなCOOLPIXで、フィルターを使いたいと思いまして、
専用のアダプターを買うことにしました。

そもそも、880のキャップには「41mm」などという、
見たこともないサイズのネジ径が刻まれておりました。

第一、レンズは電源オンで前に出てくるので、
借りに41mmなんてフィルターがあって装着したとしても、
それを突き抜けてレンズが出てきてしまいます。

なので、アダプターが必要だな、と。

で、どんなのが売ってるのかな-、と思って調べ始めました。
当然ながら、880用のアダプタ、というものが売られております。
あぁ、これを買えばいいのね、と。

ところが、どのショップの情報を見ても「本体側は45mm」と書いてあります。

「45mm?なんでじゃ?キャップに41mmと書いてあるぞ???」

なやむごっさん。

定規で直径を測ってみますが、やはり、41mm程度で、45mmもありません。

でも、どのサイトにも45mmと書いてある。

???

で、結局、いきついたのは、某有名フィルターメーカーのサイト。
ここに、880用のフィルター装着アダプタ(なんと、まだ、売っている)が掲載されてまして、
そこに、なんと「本体側45mm」と書いてあったのです
(今のサイトには、本体側のネジ径は載っていませんでした)

つまり、メーカー側が誤った情報を掲載していたため、
それを受け取ったショップ側の流す情報も、当然、間違っていた、
という事になるわけです。

「ネットに載っている情報って、信頼が置けないもんだなー。
まさか、ソースが間違っているなんて思わないもんなー」と、
まぁ、大した内容じゃないとはいえ、なんかコワイなぁ、と思いました。

今でも、ネットで調べて得られる情報が本当に正しいのか?、
パッと目の前に現れた情報を「え、ホンマに?」と疑い、
大事な事なら裏を取るような習慣がつきました。

このブログでも、なるべく、うろ覚えとか、不確実な事は、
せめて、ネット上の複数の情報源を当たって、
確実だなぁ、と思ってから掲載するようにしていますし、
また、多分大丈夫だな、と思うときは、ちょっと自信なさげに書いたりと、
それなりに気を遣うようにしています。
後日、明らかに間違っていた、と気づいたら、
その時点でエントリを修正したり、下ろしたりする事もあります。

さて、なんでまたこんな話しを始めたか。

「インターネット」なんて言葉が知られるようになった10年以上。
もはや、ネットを介しての通信は、かつてのように
「一部の限られた人だけ」の世界ではなく、
その辺の老若男女、誰もが普通にそこにいる、
まさに現実社会と同じ世界になってきました。

そうすると、どうしても「だまされる」人が出てきます。

だまそうと思う人がいてだまされる事もあるでしょうし、
あるニュースや報道、情報にたいして、
誤った認識を抱いたり、偏った感想をもつ事もあるでしょう。

時には、情報を流す側が、
意図的にそういう風潮を作り出す、作り出そうとする事もあるでしょう。

さっき、とある記事を読んでいて、
その記事は、相当、ニュース源について細かく検証し、
その内容の1つ1つに「ここはこう」「ここではこう」と、
実証・論証を積み重ね、最後に、「ほら、やっぱり悪い」、
というような事が書かれていました。

ただ、それを読みながら、なんか、恣意的というか、
なんとか悪者にしたてあげよう、という匂いがプンプンしていたので、
個人的には「B級タブロイドになってきたなー」という感想を抱きました。

※細かな検証内容については、読み飛ばしてしまいましたが、
それでも、どうもアヤシゲな論証だな、という印象は持ちました。

で、とあるサイトで、その検証記事の問題点、誤った解釈について、
事細かく書いてありました。
で、あぁ、なるほど、と納得がいきました。

それでも、どうも、最初の記事を読んだ人の、
半数を超える多くの人が、正しいと思い、悪い印象を持った、
という結果が書かれていました。

なんともコワイ話しです。

記事中では、大元の第1次のソースを細かく取り上げる事で、
信憑性を高めようとしており、実際、
それを多くの人が、正しい、と思ったからこそ、
随分大きな騒ぎになったんだな、と思うんですが、
そもそも、1次ソースだから正しいわけではない、
という事を理解していれば、いや待て、と踏みとどまれるはずです。

今回の場合はでも、「あぁ、あそこならやりかねんな」
と思う相手だったから、という理由もありそうですが(苦笑

ごっさん、気づけば、ネットに出入りするようになって10年と少々。

その間、いろいろ疑問に思う事もありました。

それはまた、別の機会に。

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2009年5月28日 (木)

さよなら、ripleyくん

恐らく、世界で初めて、いや、歴史上初めて、
自らの手で・・・、いや、肉球で・・・、
キーボードを叩いてブログを書いていたネコ、ripleyくん。

Ripley the Cat ※海外サイト

しばらく更新がないな、と思っていたが、
久しぶりにRSSに情報が来た!、と思ってアクセスしてみたら・・・、

どうも、亡くなっていたみたいですね。

「that will be much missed」、
失った、とか、見えなくなった、とかって事でしょうが
(どうにも、ごっさんは外来語がニガテ)、
文面や、コメントの感じだと、そうなんだろうな、と。

みなさんも是非、過去のエントリで、
彼(彼女?)の書いた日々の出来事を、
ネコ語で感じ取ってください。合掌。

ところで、ネコが自らの意志を言葉にした、という意味では、
過去に、タイプライターを駆使して「人間との接し方」を著し、
ポール・ギャリコが、その文章を人間語に翻訳した
『猫語の教科書』が知られています。

猫なで声で人間を腰抜けにするなんてチョロイものよ、
ってな事が書かれています。
このネコ、日本にいれば「猫又」と言われた事でしょう。
きっと、しっぽも2つに裂けていたのですよ。

でも、そうやって騙されるのも、また一興。

にゃ~


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Windows Live鉄道フォトコンテスト結果発表

Windows Live×鉄道ファン 鉄道フォトコンテスト

久しぶりにサイトを覗いてみたら、
結果が発表されておりました。

ごっさんの写真は!

・・・入選したら、メールが来てるでしょ、って話しです(涙

そして、入選作品の中に、四国の写真が!

マイクロソフト賞(すごい名前の賞だ)を受賞された
「ローカル線の駅にて」です~

これは何駅だろう?
行き先は「海部」、立派なやぐらに、留置線も・・・、
阿南駅じゃないような。牟岐駅?
牟岐は1回通っただけなので、よく分かりません(汗

で、ごっさんが投稿した写真はこちらです。
落選って事は、恥をさらすようなもんですが・・・

Dsc_066401
Nikon D80
Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S
1/800秒 F4.0 (ISO100)
小田急 和泉多摩川駅
2008年11月30日

お題目は「ろまんすかー!」ってな感じにしたと思います。

実は、この写真の前のコマで、
もっと子供達が飛び跳ねて喜んでいる図があって、
でも、シャッターを押した瞬間に、
オジサンが横切ってしまって半分くらい写り込んでしまったんです。

明らかに、そっちの方がいい写真になったはずなのに・・・、
悔しいなぁ、ますます悔しくなってきた。

こういう時、AFとAEだったらなぁ、と後悔するわけです
(D80にAi-Sレンズだと、MFで露出もマニュアルになるため。
ピントあわせてシャッターを切ったらオジサンが・・・)

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2009年5月26日 (火)

SH-04A vs F-09A

※自分の中で対決してるだけです。念のため。

DoCoMo機種変するなら何がいいかなー、と考えているごっさん。

頼みの綱のソニエリはもう期待できそうにないから、
違う機種だと何がいいだろう、と悩んでおります。

漠然と候補に挙げていたのは、
SHARPのSH-04A。
ケータイは文字を打つのに使うばかりなので、
QWERTYが気になるなぁ、と。

でも、店頭で触ってみると、やっぱ、PCのキーボードとは使い勝手が違う。
文字の配列は同じでも、押す指は違うし、それに、
濁音なんかはFnボタンを押しながら、ってのが辛い。
ノートPCのFnすら許せないと言ってるごっさんが、
そんな事で満足するはずはないんであります。

タッチパネルの疑似テンキーの操作性もちょっとイマイチ。
うーん、どうしよう。とりあえず、夏モデル見てから考えようかな。

、で、発表された夏モデル。
第一印象は、「うーん、パッとしないなぁ。」

多少興味を惹かれたのはT-01A。
でも、これにしちゃうと、
「徳島にいる時から変えてないメアドを変えないために、
DoCoMoだけは変えられない」という理由で、
一貫して「iモード対応」にこだわってきたのが無駄になってしまう。
(変わりはしませんが、「iモード.net」にいちいちアクセスしてメールチェック、
なんてものは、docomo.ne.jpには許されないんであります。)

うーん、どうしよう。やっぱSHだろうか。

半ば諦めながら、改めて夏モデルを見つめ返してみる。

いいや、いっそLGにするか。
レンズは「シュナイダー・クロイツナッハ」の公認らしいから、
これを自慢できるぞ。
あ、Bluetooth載ってないじゃん。ブー。

NECは手に馴染まないし(209iの頃は良かった)、
松下だけは意地でも使いたくないし(頑固者)

と、ふと目に止まったF-09A

おっと、そういやFは完全に「アウト・オブ・眼中」だった。
なんでだ?あ、そうそう、キ○○クがCMに出てたからだ。
(って、それじゃ、アンタのD80はどうなんだ、と言われると・・・)

で、改めて見直してみると・・・、

あ、これ、いいじゃん。

・文字打ち以外は、全てタッチパネルでOK
(閉じた感じは、某林檎社のアレに似てますな)

・なにげに800万画素のCMOS搭載、
うちのW53CAやSO905iCSを超えてるではないですが、画素数では。
そして、画像処理エンジン「Milbeaut」は、
某C社の一眼に載っているチップと同じ、という噂も・・・?

・運動強度をリアルタイムに計測するエクササイズカウンター(活動量計)
⇒そろそろそういうのを気にしないとね(笑)

・電子コンパス搭載、撮影の時、東西南北が分かると、
光線の事を考える上でとても便利。

・iモードブラウザVer2.0
⇒これは、仕事柄、使ってみておく必要あり。
Java Script、というかajaxでサイトをよりリッチに、って、
ケータイもそんな時代になったかねー。

・サーチキー搭載⇒日頃、ケータイでもググってばかりですので。

・ワンセグ⇒WBCの時「ワンセグあったら良かったなー」って思ったんで、
無いよりはある方がよい。あまり使わないだろうけど。

・Bluetooth搭載⇒実は、SONY製のBluetoothレシーバを持ってるんだが
(オーディオ機器とヘッドホンを無線でつなぐアダプタ)、
本来は、Hi-MDを無線で聞くために買ったが、現在、一切用途無し。
次買うケータイはBluetoothで便利に音楽聴くorテレビ観るぞー、
と思っていたので、実は必須。

・文字入力支援はATOK⇒これで決まりデス(笑)

これらの要素に加えて、
富士通は、動作がキビキビしている、というもっぱらの噂。
実は、あれだけソニエリを愛するごっさんでも、
SO905iCSのもっさり感には相当辟易としています。
ひどい時は、ボタンを押してから、反応するのに3秒以上かかる事も・・・。

初期のmovaのようなサクサク感、とまでは言いませんが、
動作の軽いケータイがいいなぁ、と。

と、これだけ要素揃ってたら、迷う事ないでしょう。
あ、なので、題名は、むしろ
「SH-04A < F-09A」に書き換えないといかんかもしれません。

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2009年5月25日 (月)

Olympus XA

前々から欲しいと思っていたカメラの中に、
オリンパスの「XA」があります。

ポケットに入る程小型のコンパクトカメラでありつつ、
ピントを合わせるための距離計を搭載し、
露出調整は絞り優先のみで全自動は無し、
それでいて、キャップ不要のカバー式、
レンズは5群6枚のズイコーを搭載など、
カメラ好き・写真好きなら、くすぐられずにはいられない、
不思議な魅力をもったカメラです。

今でも、中古で1万円を切ることはまれですが、
先日、フラッと立ち寄った新宿キタムラ中古カメラ売場に、
XAシリーズ数台が中古・ジャンクで売られており、
その中に、この、なんと3800円!のXAも含まれていました。
店頭でチェックしてみた限り、
距離計と露出計は生きていたようだったので、
早速買ってみた次第です。

Dsc_171801

「カプセルカメラ」なんて言われたXA、
閉じた状態は、こんなかわいらしいんですが、
カバーをスライドして開けてみると、

Dsc_170101

こんなメカメカしい姿があらわになります。
ついつい、やる気になってしまう出で立ちです。

ちなみに、ジャンクの理由は「レンズにカビ」。
いつもの調子で、分解して掃除すりゃいいやー、
という軽い感覚で買ってみたはいいものの、
調べてみると、このXA、超小型の筐体に高度な機能を盛り込んだため、
分解するには相当難易度が高そうです。

なので、とりあえず、試写して問題なさそうならそのままにしとけ、
と思い、まずはフィルムを入れていろいろ写してみました。

今日、試写したネガを現像してみたので、
帰ってスキャンしてチェックしてみましたが、
露出とピントには問題がなさそうです。
また、カビの影響による画質の低下もなさそうに見られます。
ただ、逆光ぎみのカットはいずれも白くフレアぎみになっており、
これはカビの影響かもしれんなー、と疑っております。
とりあえず、もうちょっといろいろ撮ってみてから、
最終的にバラすかどうか、判断したいと思います。

スキャンしたデータの中から、2枚をご紹介。

090518_08
OLYMPUS XA
F.Zuiko 35mm F2.8
Konica Minolta Centuria Super 400
小田急登戸駅
2009年5月18日

暗い状況でわざと絞りを少々絞って、
シャッターを1/10秒くらいにして撮影。
小さいながら、壁にもたれながらしっかりホールディングし、
フェザータッチの軽いシャッターボタンを押せば、
暗くてもブレずに写すことができます。

090521_19
OLYMPUS XA
F.Zuiko 35mm F2.8
Konica Minolta Centuria Super 400
麻布十番
2009年5月21日

こちらは、確か、絞り開放。
電柱にもたれ、しっかりホールディングして撮影。
会社帰りの撮影になると、どうしても夜になるので、
こういう厳しい条件での撮影は当然ながら難しいんですが、
不思議とXAだと、それに挑戦したくなってきます。
光源がフレアぎみなのは、レンズそのものが逆光に弱いからか、
カビのせいか、判断がつきませんが、
これはこれで、幻想的な感じでいいんじゃね?、と思っています。

ところで、このXA、どれくらい小さいか、
手元の小型カメラと並べてみました。

Dsc_170401

左は、ハーフサイズのカメラ「PEN EE3」、
右は、DoCoMoの「SO905iCS」。
「SOはカメラか?」と突っ込まれそうですが、
現代人の感覚だと、ケータイと比較する方が分かりやすいだろうなぁ、
と思って並べてみました。
(とはいえ、このSOは、ケータイとしては「かなり大きい」部類に入りますが)

真上からじゃなくてちょっと斜めのアングルから撮っているので、
分かりにくいかもしれませんが、幅が一番小さいのはXA。
でも、こちらはフルサイズ。左のPENはハーフサイズ。
PENも充分に小さいと思いますが、それより小さいというのは、
並べて比較してみるとかなり衝撃的です。

Dsc_170501

厚さです。

PENとXAは、中にフィルムを入れないといけない都合上、
どうしても薄くするには限界があるので、こればかりはSOにかないません。

それでも、シャツの胸ポケットに入れても全く問題のない小型さなので、
ケータイ感覚で扱える事は確かです。

ちなみに、PENで唯一の不満は、キャップをつけないといけないこと、でした。
カバンの中に放り込んでおくと、いつのまにかキャップがはずれていて、
レンズが汚れていた、という経験をした事があります。
それすら気にしないでいいカメラがあれば、と思っていたので、
このXAは、相当理想に近い、と言えます。

さて、XAに関しては、
世の中に、熱く語られたサイトやブログが多くあるので、
ここでこれ以上、とやかく言うのはやめようと思いますが、
1点だけ、レンズについて。

5群6枚のズイコーレンズは、高性能の証し・・・、
と語られる事が多いですが、それはちょっと言い過ぎかもしれません。

というのも、これだけのレンズを使わないといけなかった理由は、
このカメラの形状に合わせる事が最大の理由だったからだろう、
と思われるからです。

普通、コンパクトカメラのレンズと言えば、
3群3枚のトリプレットか、3群4枚のテッサーが一般的です。
これらのレンズは、基本的に、ピントの調整は
「全群移動」、すなわち、全てのレンズが同じ間隔のままで前後に動き、
適切な焦点をフィルム面に結ばせる事になります。

つまり、前玉も動くわけですが、
このカメラ、スライド式のカバーなわけで、
前群を動かすわけにはいかない、というか、
動かさないように設計したい、という思いがあったと思います。

すると、インナーフォーカス(レンズ内部の一部のレンズだけが前後に動く)
じゃないといけない、って事になります。

つまり、5群6枚くらいのレンズ構成じゃなきゃいけなかった、
必然だった、って事になります。

また、このレンズ、結構無茶してます。
前玉の小ささに比べて、フィルム面側の後玉が結構大きい。
前後のパワーバランスがかなり偏っている印象があります。

このレンズ、周辺光量が落ちるとか、写りが甘いとか、
意外と批判が多いようなんですが、それは仕方ない事だと思います。

これでもし、写りを重視するために蛇腹にしました!
レンズ大きくなったんでカメラが大きくなりました!、だと、
そもそもXAって何だ?、って話しになります。

ポケットに入る小型さ、カバーで隠せるケースレス、
ハーフサイズは写りが悪いと言われるだろうから、
24*36mmのフルサイズをカバーしつつ、
距離計でピント合わせまでやっちゃうなんて、
もはや無謀とも言える無茶な事をやってるわけです。

ここまでやってくれれば、後は写すのみ。
いつでも写せるカメラが手元にあるって事が、
これほど楽しい事はありません。

「XA、出かける時は忘れずに。」

*当サイトに掲載しているXA関連のエントリ

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2009年5月24日 (日)

PENTAX K-7、タッチ&トライのイベント

・・・に、行ってきたわけではありません(汗

こちらで堪能しました↓
ペンタックス、「K-7体感トークライブ」を開催 (デジカメWatch)

K10DやK20Dが発表された時は、
デジカメWatchの記事を見ながら
「うおー!」とか「うわお!」とか「ひょ~!」
などと、謎の感嘆詞を連発していましたが、
K-7に関しては、むしろ
「ほ~」とか「ふ~む」とか「んん~~」
って感じの、おとなしめの反応となってしまいました。

もちろん、それはあくまで「第一印象」の話しで、
実際、スペックや、上記の記事を読んでいけば読んでいくほど、
「こりゃ、ホントに写真を撮る人間向きのカメラだな」
って事が分かってきます。

・ファインダー視野率100%

ちょっと倍率が下がったのは残念ですが
(K20Dが0.95倍、K-7は0.92倍)、
視野率100%は、Nikon FやらEOS-1やら、
プロ向けの製品にだけ許される特別なもの、
という印象があります。
自分が撮ろうとしている写真の、隅から隅まで、
ちゃんとファインダーで・・・、そう、ファインダーで・・・!、
確認できる。そんな当たり前の事を、今更追求するあたり、
PENTAX開発陣のこだわりを感じます。

・1/8000秒のシャッター

これは、ホントを言うと、そんなに大事な要素じゃないんですが
(その昔、フィルムの時代であれば、
カメラにISO1600のフィルムが入ったままで、
それでも明るいところで開放近くで撮りたい・・・、
という要素があったかもしれませんが、
デジタルだと、ISOは自由に変えられるので、あまり関係ない)、
それでも、実はPENTAXでは、あのZ-1以来、
1/8000秒のシャッターを搭載したカメラが無かった
(あのMZ-Sは1/6000と、中途半端なスペック)事もあり、
それに、高速で動く車や鉄道を、完璧にピッタリ止めるには、
速いシャッターが切れるのは、それに越したことは無いので、
いかに本気になっているか、の現れである事は確かです。

・フォーカシングスクリーンは「ナチュラルブライトIII」

MFでのピント合わせを考え・・・、
ってところがにくい。
明るくてピンが掴みやすいスクリーン。
ガラスのペンタプリズムに視野率100%・・・、
あぁ、覗いてみたい・・・(なんかエロい言い回しだな)

・HDR合成

明るさの違う3枚の写真を連写。
それぞれ、「シャドーが潰れてない」「ハイライトが飛んでない」
ところを組み合わせて、全体として適正になるよう、自動合成する機能。
リコーのコンデジあたりで搭載されていたものと同様。
鉄道だと、電車走っているから活用し辛いところですが、
風景や、黒いブツを撮る時なんかは有効かも。
(特にレンズそのもののブツ撮り。
ガラスの反射は飛び、本体は潰れる、って経験をよくやらかすので)

・動画撮影機能

・・・を、あまり前面に押し出していないところがPENTAXらしい。
実は、すでに、いくつかのPENTAX製コンデジでは、
720pですが、HD動画が撮影できるのに、
そのへんの事を、某P社あたりのように強調していません。
「オマケみたいなものなので・・・」って事なんでしょうが、
いやいや、しっかり営業しちゃった方がいいんじゃないの?って思います。
まぁ、その辺も、我がPENTAXらしい、とは思うんですけど。
しかも、オマケと言いながら、外部マイク接続OKで、
絞りも撮影中に追随すると言うし(ただし、自動露出時のみだそう。
また、AFは、残念ながら固定らしい)、
どこかの「動画で一眼遊ばせ」なんて言っているカメラより、
よっぽどかいい画が撮れそうな気がします。

・秒間5.2コマのモードラ

PENTAXで、秒間5コマを超えるモードラを搭載したカメラって、
あったかしら?LXくらい?
最近は、以前と違ってモードラにあまり興味はありませんが、
それだけのスペックを有しているって事は、
レリーズタイムラグも短いなど、
別の要素も期待できるような気がします。

・シルエットはLXから?

これは、さっきの記事に書いてあったんですが、
K-7のシルエットはLXから来ている、と。
ペンタプリズム回りのデザインが、ですかね?
それなら、PENTAXのロゴも、昔のにしとこーよ(笑)

K-7単体の写真を見ると、あまり小さく見えないんですけど、
記事の中で、K10Dと並べている写真を見ると
「うゎ、ちっちゃ!」って思いました。
このコンパクトボディに、K20Dを超える機能と、
玄人にブツブツ言われないような高度な基本性能を有する、
そんな、「写真家」のためのカメラが、
久しぶりに登場しました。

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2009年5月22日 (金)

Ai Nikkor 35mm F2S

会社関係の飲み会で新宿に行ったんですが、
場所が、よりにもよってヨドバシとキタムラの間、
通称「物欲横丁」(笑)

で、少し時間があったので、
ちょっと足を延ばして「中古カメラ市場」を覗いてきました。

ここのジャンクは、いろいろ品数も種類あるので
(当然、状態もピンキリですけど)、
たまに覗いて、「この品、この程度、この価格」の折り合いがついたら、
買ってメンテして使っています。
(今のところ、Micro Nikkor 55mmと、Ricohflexが上級戦利品)

で、昨日見つけたのはこちら、

Ai Nikkor 35mm F2S

Imgp089401

状態は「鏡胴ガタ」。
ヘリコイドがグリス切れだからなのか、
確かにカタカタしてますが、レンズは綺麗だし、絞りも快調。
これで\5.250なら安い!、と判断して購入。

持ち帰って観察してみると、このレンズ、
今まで使った事のあるどのレンズよりも
「徹底的に使い込まれた」感がありました。

ヘリコイドは、さっきも書いた通り、かなりカタカタしてますが、
決して「ピントが合わせられない」わけではありません。
グリス切れと、後は、ヘリコイドで前後に動く時の、
ガイドとなるレール?が摩耗してるせいでもありそうです。

Imgp090201

マウントは、すり減ってメッキがはがれ、
角は削れて形が変わってしまっています。

そのマウントをはずすと、多少ですが、砂ゴミが入り、
油と同化してベトついていたので拭き取りました。

と、外観はこんな有り様ですが、レンズはすごい。
前玉に小さな擦り傷がある事と、中に大きめのゴミがある以外は、
カビ・曇りは一切なし、まるで新品が、と思える程、
透き通った、吸い込まれるような輝きを放っています。

Imgp089601

私見ですが、これ、プロの機材だったんじゃないでしょうか?
過酷な条件で、F3やF4と共に現場で酷使された、
でも、とても大事に使われてきた、
「百戦錬磨」を戦い抜いた老兵、という雰囲気がただよってきます。

写りですが、室内で軽く撮ってみた感想は、
「ちょっとNikkorらしくない描写かな」、って感じでしょうか。

開放で撮ってみた感じではあるんですが、
まず、とてもシャープです。
ものすごく小さいホコリの粒子や、細い糸状のものなど、
キッチリと完璧にCCDで結像してくれます。

しかし、不思議と「カリッとした」という表現が当てはまりません。
むしろ、あまり角ばっていない、柔らかめのタッチ。

そして、ボケもフワッとしていて美しい。
F2の開放絞りだと、F1.4なんかのボケを見慣れている身からは、
あまり大したことがないように感じても不思議じゃないですが、
むしろ逆で、F1.0か何かで撮ったのか?、と思うほど、
前景も背景も、綺麗にボケてくれました。

実は、同じ35mm F2というスペックのレンズは、
AFとMFが、長らく併売されていたんですが
(AFは89年発売、Ai-Sは05年生産中止なので、実に16年間も併売)、
AFの方は、「よりコンパクトに、より便利に」を追求したレンズ、
大してMFは「写りのことしか興味がない人向け」とでもいうか、
描写に違いがあった、という事のようです。

ちなみに、MFの35mm F2については、
1965年に「Auto Nikkor-O 3.5cm F2」として発売されて以来、
マルチコート化、New Nikkor化、Ai Nikkor化を経てAi-Sとなりました。
その間、コーティングが進化した以外、光学系はずっとそのまま、
なんと40年!もの長きに渡って供給され続けたレンズでした。

D80に装着すると、135判換算で標準50mmとなるので、
柔らかい描写とあいまって、子供撮りに適してそうです。
しかも、30cmまで寄れるという利点もあり、
部屋撮りで威力を発揮しそうです。

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2009年5月20日 (水)

ケータイは1000万画素のCCD

SoftBankとDoCoMoが新機種を発表しました。

あからさまにD社の発表日にあわせて、
しかも、午前中にフライングする、というS社の大人げなさ。
「うちはあちらより・・・」という比較でしか個性を出せないというのは、
ちとむなしさを感じるところでもあります。

で、ケータイのカメラもついに1000万画素!、
なんて高らかに発表して、その数時間後にはD社からも発表。
向こうより、と比較しているわりに、
その中身はその会社と同じもので、
すると端末の価格を抑えられる、という仕掛けがあるわけで、
ユーザは是非、賢い目でキャリアとケータイを選んでいただきたいものです。

個人的には、1000万画素なんて、これっぽっちも興味が無いんですけど、
興味ある人も多いと思うんで、ちょっと感想を。

まず、CCD、というところが、今時珍しい。
というのも、ケータイのカメラに限らず、
デジカメのセンサーは「力業のCMOS」が当たり前になってきていて
(それは、消費電力の問題などで有利という事もあり)、
高画素のCCDを搭載したケータイ、
というのは、あまり登場しませんでした。

それが、去年、800万画素のCCDを搭載したケータイを、
シャープが次々と商品化。
その辺のいきさつは、こちらの記事を参照。

で、今回は1000万画素。

まず、気になるのは、センサーのサイズ。

今回、どの機種も、搭載しているレンズは「5.07mm」で、
これが、135判換算で28mmだ、との事。

各社のデジカメの「135判換算28mm」の焦点距離と比べてみると、

・1/2.5型:4.55mm (OLYMPUS CAMEDIA FE-350 Wide)
・1/2.33型:5.0mm (Nikon COOLPIX S610)
・1/1.72型:6.0mm (Nikon COOLPIX S710)

この比較から推定すると、今回の1000万画素は1/2.3型のようです。

いわば、普通のデジカメのセンサーに載っているCCDと、
基本的には同じもの、という事でしょう。

ただ、レンズが非常に小さい。

新機種の写真を見ると、レンズがものすごく大きく見えますが、
寄った写真を見ると、すごく大きな円の中に、
チロっと、小さなレンズがあるのが見えます。

つまり、基本的にはハリボテなわけです。

なんか、ダマされてる気がするんだよなー。

でも、タムロンあたりが請け負って作っているなら、
こんな小さくても、隅々まで高解像度の抜けのいい画が期待できるかもしれません。

CCDだけあって、高感度には強いと謳われており、
最大解像度でもISO3200、
HDサイズ(約200万画素)まで落とせば、ISO12800までいける、となっています。

この辺の画質が果たしてどんなものか、気になるところです。

後は、ケータイならではの注意点である、
「カメラの起動時間」と「シャッターのタイムラグ」、
そして、「メール添付に適した解像度へのリサイズのしやすさ」。

こればかりは、使ってみないと分からないところです。

個人的には全然関心がないのですが、まずは第一印象まで。

続きを読む "ケータイは1000万画素のCCD"

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2009年5月18日 (月)

オンライン版「ペンすなっぷめい作展」

オリンパス、「ペン」50周年スペシャルコンテンツを19日に公開 (デジカメwatch)

オリンパス・ペンシリーズ登場50年、という事で、
いろいろと盛り上がり始めて(盛り上げはじめて?)おりますが、
5/19より、ペンのスペシャルサイトが公開される、との事。

OLYMPUS PEN 50th

また、オリンパスが運営する写真共有サイト「FotoPus」では、
ペンで撮影した写真をアップされてるギャラリーが公開されています。

ペンで撮った昭和
ペンで撮った平成

これぞまさに、現代版、オンライン「ペンすなっぷめい作展」。

※ペンが発売されていた当時、オリンパスの主催で、
写真家「じゃない」人が撮ったペンの作品を展示する写真展を、
全国各地で開催していたそうです。

とりあえず、僕もユーザ登録済ませたので、
なんかアップしていこうかな、と思います。

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車物色中

昨日の話し。

愛車のHONDA BEAT。
5月に入ってから一度しか動かしてないから、
たまには動かさないとなー、と思い、
夜、子供が寝たのを確かめてから、ちょいと夜のドライブ。

と思って、キーをさしてみる。

ん?なんで何も反応しないの?まさか・・・

キーを回してみる。

し~~~~ん・・・

・・・バッテリー、上がっちゃったのね~

全くトホホな話しではありますが、
仕方ないので、翌日、JAFにTELして来てもらいました
(免許取って10年、JAFを呼んだのは初めて~)

さすがに、車歴20年が近いというボロ車、
でも、前の車検の時、バッテリーは替えてくれたはず。
まさか、漏電でもしてるのかぁ?厄介だなぁ、
などと意気消沈しておりました。

で、JAFのお兄さんが手際よく充電を開始してくれて、
キーを回してエンジンかかって、ホッと一息、と思ったら、
お兄さん曰く、

「あ、室内灯が付きっぱなしですねー。」


・・・え゛!?


いや、ンなわけないですよ、と思って確認すると、
あ、確かに付きっぱなし・・・

で、思い出したですよ。
前回、5月最初に乗った時は、
ワイパーレバーの修理のために、ホンダのディーラーに行った時。

僕が触っていない以上、状況証拠から、ほぼ間違いなく、
悪いのはあのディーラー!

き~~!!

・・・と、クレーム付けに行こうかとも思いましたが、
それも面倒で体力を使うし、と思い、
仕方なく、近所のオートバックスにて、
弱り切ったバッテリーを交換しました、とさ。

さて、そんな受難のBEATでありますが、

この夏には乗り換えなきゃいかんな、と思っています。

さすがに、2シーターの車は、
所帯持ちには適さない車です。

しかも、奥さんはAT限定免許なので、
5MTのBEATを運転できるわけがない。
もはやダメダメ。

先輩から譲って貰った時は「ポンコツになって廃車になるまで乗る!」
とカタク心に誓ったものですが、立場が立場だけに、
そんな誓いも許されないわけです。
寂しいといえば寂しいですが、かといって「イヤイヤ」な感覚は皆無です。

むしろ、「家族みんなでドライブできる車がいいねー」と思っての事なので、
結構前向きに、中古車情報誌をしげしげと眺めています。

で、今、考えている候補というのが・・・

・スズキ スイフト(2代目=現行)
・マツダ デミオ(2代目、ないし3代目=現行)
・スバル インプレッサスポーツワゴン(2代目=先代)
・ホンダ フィット(2代目=現行)
・三菱 コルト
・プジョー 206

ある程度小型で奥さんでも乗り回しができ、
子供をベビーシートに乗せる事がしやすいよう、
あまりローダウンではなく、ドアも4つ以上あり、
そして、それなりに「走る楽しさ」を備えてそうな車、
という感じで考えていくと、こんなラインナップになった。

実質は、上位2つが本命。
特にスズキは、昔のホンダが持っていた「走る楽しさ」のイズムを、
今でも大事にしてそうなメーカーだなぁ、という印象をもった。

でも、ホンダも改めて見直してみると、
特に現行のフィットは、意外に「走るんだぜ、こう見えても」
という顔をしているなぁ、という気がしてきて、一応、候補に入れてみた。
(一応、CITY→CR-X→BEATと、3台続けてホンダに乗っているごっさんですが・・・、
どうも、今のホンダにはスピリッツを感じられない気が・・・、
スピリッツはカネにはならんわけで仕方ないのかな)

インプレッサは、ちょっと全長が長いのがネックだが、
先代のワゴンで、1.5L排気量でNAでATで、となると、
50万くらいで中古によく出てそうなので、候補に入れてみた。

206も、50万くらいまで下がってきたので、候補に入れてみたが、
ベビーシートが合うかどうか、と奥さんに言われているし、
外車なんてエラソーなものには乗りたくない気もするので、
順位としては低め。でも、WRCに参戦していた頃のイメージがあって、
昔から憧れの車であった事は確か。

、という感じで悩んでいるごっさんです。

ところで、近頃はスポーツカーが売れない時代。

ごっさんは、「車といや、スポーツカーでしょう。
なんだよバンだのワンボックスだの、つまらねぇ」
と豪語してはばからない人でありますが、

最初にも書いた通り、結婚して子供が出来れば、
ライフスタイルも変わってくるし、
そういう頑固なこだわりは、意外とサラッと無くなるものです。

でも、昔って、「まだ子供が生まれたばかりだからスポーツカーで」
という時代だったような気がするんですよ。

例えば、以前に乗っていたCR-X。

一応、4人乗りの車でしたが、
後部座席は、ほぼ「大人厳禁・子供限定」という狭さで、
実際、大人が座ると、首をちゃんと立てられない(ハッチバックに頭がぶつかる)
というとんでもない車でした。

でも、子供なら、ピッタリ収まるサイズ。
実際、兄が乗っていた1.5Si(EF7)の前のオーナーは、
「子供が大きくなって乗れなくなった」から、
CR-Xが不要になった、という事でした。

それは当然、まだ「チャイルドシート・ベビーシート」
が義務化される前の話し。

これらを装着するとなると、2ドアなんてもっての他。
正直、いわゆるセダンでも、かなり厳しいものがあります。

実は、先々月ですが、お宮参りで大國魂神社に行く際、
ベビーシートに乗せなきゃいけないから、という事で、
レンタカーを借りたのですが、大きい方が良いだろう、という事で、
借りてみたのはトヨタのマークX。

大人が乗るには、悠々な広さのいい車でしたが、
子供をベビーシートに乗せるのは相当に大変そうでした。
屋根が低いので、中腰で作業しないといけないからです。

あの時、「子供を乗せるための車選び」というのは、
特に今の時代、「屋根が高くて車高も高くてドアも大きい」
物じゃなきゃだめなんだ、という事を、肌身に痛感しました。

そしてこれはまた、「スポーツカーが売れない時代」
などと嘆いている自動車会社に、しっかり言いたいところです。

そういうニーズを満たせるようなスポーツカーを作らないと、
昔のように売れる事は無いんじゃないでしょうか?、と。

トヨタが、iQベースのスポーツカーを開発、というニュースがありましたが、
ただ話題になる、いい車を作るだけでは、売れる事はないでしょう。

子連れの家族にも優しい車をスポーツカーで、となると、
例えば、4つのドアが全てガルウィング!とか。

荒唐無稽に思われるかもですが、実際、便利で楽だろうな、と思います。

剛性のことが気になるなら、サイドシート側だけウイングにして、
運転席側は普通のドアのままでもいいわけです。

これくらいアッと驚くタメゴロー(死語)な車、
期待しております、自動車会社のみなさま。

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2009年5月14日 (木)

PENの意志を継ぐもの

6月15日に発表される、と発表された、
Olympusのマイクロフォーサーズ機。

オリンパス社長曰く、

「『ペン』(PEN)のフィロソフィーを持ったカメラ」

・・・その意志、しかと受け止めねばならんだろうか・・・

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2009年5月13日 (水)

ちちんぷいぷい!

なんと、関東でも「ちちんぷいぷい」が見られるように!

ただし、「金曜日」のみ!

角さ~ん!金曜日かむば~っく!

西さんは西さんで、「あどりぶランド」を思い出すけん懐かしいけど(笑)

「ミヤネヤ」の二番煎じと勘違いされそうだが、
こっちは僕が徳島におった時から放送しよった!
伝統ある、由緒正しき、しかし超ユルユルの情報番組!(爆)

TBSさん!次は是非、「ありがとう浜村淳です」のネットを~

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OM→EOSアダプタ

PEN F用に、と思ってコツコツ集めたOMマウントのレンズ。
現在所有しているのは、

・OM H.Zuiko 24mm F2.8 (モノコート)
・OM G.Zuiko 50mm F1.4 (マルチコート)
・RMC Tokina 17mm F3.5
・SIGMA UC ZOOM 28-105mm F4-5.6

以上の4本です。

※他に、PEN用のZuikoである、
「40mm」「100mm」「100-200mm」もあります。

折角のOMマウントレンズだから、
ハーフサイズのPENだけじゃなくて、
ちゃんとフルサイズ(135判)で撮りたいなー、と思い、
EOSに装着できるマウントアダプタを購入しました。

Dsc_161001

購入したのは、Y!のオクやショップでは有名な、
名古屋の「八仙堂」さん。
これまでも、キャップやフードなどで何度か買い物しています。
今回、初めて、アダプタを買ってみました。

マウントを、EOS630の上に置いてみました。

元々、中国製である事は分かっていたのですが、
箱に書いてある「佳能-奥林巴斯」には笑わされます

Dsc_159601

そもそも、なんで急にそんな事を考え始めたかというと、
3月に買ったこの、Tokinaの17mm(まだ試写出来てないんだけど)、
PEN F用に買ったとはいえ、135判までカバーする17mmレンズ。
って事は、うちで一番広角のレンズなんだよなー、と。

それまで持っていたレンズで、最も広角なのは、COSINA 19-35mmのワイド端。

SMC DA 18-55mmは、APS-Cサイズ用なので除外。

唯一持っている魚眼は、18mmと意外に焦点が長い。

なので、17mmが一番ワイドなわけです。

いったい、17mmの広角ってどんなんだろう・・・

と思ったのがきっかけでした。

しかし、PENのファインダー越しにも感じましたが、
クリアなEOS630のファインダー越しに見ても、
この17mmは、かなり甘くてボヤけている気が・・・

Dsc_160601

PENにつけると「準広角」程度の24mmも、
135判なら、当然、「かなり広角レンズ」です。
モノコート時代のレンズなので逆光に弱く、
SMC 24mmほど振り回せないですが、どんな写りをしてくれるやら。

Dsc_160401

しかしやはり、個人的に、一番いいなぁ、と思っているのは、
この、50mmとの組み合わせです。
そもそも、「標準レンズ」が大好きなごっさんとしては、
使い慣れたEOS630に50mmだけ付けて撮影、
というのを、ずっと以前からやってみたかったのです。

で、オクでEF50mm F1.8を物色したりしてましたが、
このOMだけ付けて、ってのもおもしろそうです。
(EF50mmは、またいずれ、かな)

ちなみに、この10月で、丁度購入20年となるEOS630。

シャッターは一昨年に交換したばかりでバリバリですが、
残念ながら、去年、電子マウントの通信が出来なくなり、
EFレンズを装着しての撮影が出来なくなりましたが、
マウントアダプタを使う分には、何の支障もありません。

しかも、スクリーンは、だいぶ以前に、
スプリットのものに交換済み。
元々、明るくて倍率も高く、見やすいファインダーだけに、
マニュアルでのピント合わせには重宝します。

ところで、EOSにOMのアダプタを装着する利点の1つとして、
そもそも、OMのレンズは、レンズ側に
「レンズ着脱ボタン」「プレビューボタン」が付いている、
という独特の構造による恩恵をあげる事が出来ます。

EOSにアダプタを装着した状態でも、
レンズ側の着脱ボタンを押して回せば、
アダプタはそのままで、レンズだけ交換出来ます。
(OMレンズ同士のレンズ交換が簡単)
ほとんど、OMマウントそのもの、という感じの手軽さです。

一方、カメラ側の着脱ボタンを押して回せば、
レンズにアダプタが装着されたままの状態で外れます。
EF←→OM間のレンズ交換もスピーディーです。

また、レンズにプレビューが付いているので、試しに、
マウントについている絞り込み用の棒(ネジ)をはずしてみました。

撮影時、絞り込みたい時は、プレビューを押せばいいわけです。

絞って撮影したい時も、常に、絞り開放でピントを合わせられる、
というのはなかなかいいものです。

なんて、撮影している時は、絞り込むのを忘れてしまいそうだけど・・・

なお、アダプタ自体の精度ですが、
どうやら、全く問題なさそうです。

そもそも、Zuikoの2本のレンズについては、
PENにアダプタ越しで装着する事を念頭に、
インフ(∞)出しをしています。
つまり、PENに装着すれば、無限遠の撮影では、
ピント合わせをする必要がありません。

でも、OMのカメラを持っていないので、
これが本来の正しいフランジバックなのか、
あまり自信がなかったのですが、

EOSに装着してみても、ちゃんと∞が出ます。
(レンズによっては、ちょいオーバーインフぎみかな?、
というところですが、∞が出ないよりは全然マシですし、
実製品でも、この程度のズレはつきもの、というレベル)

なので、充分満足いくレベルで使えると思います。

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2009年5月10日 (日)

COSINAの「CX-1」「CX-2」というカメラ

またまたCOSINAの話題です。

※回し者のようですが、決してそうではありません。

以前、古本屋でたまたま購入していた
『カメラこだわり読本』(毎日カメラ読本)の中に、
「コシナ徹底研究」というコーナーがあり
(なんとマニアックな。
丁度、ベッサやSマウントのレンズで注目されていた時期だからだと思う)、
そこに、過去に発売された代表的なカメラやレンズが載っているわけですが。

そこに、「CX-1」というコンパクトカメラの事が載っていました。

なんと、トイカメラとして有名な「LOMO」は、
このカメラのデッドコピーである、との事。

うーん、確かに似ている、というか、そのまんまなわけですよ。

で、気になって調べていたら、
こちらのサイトに、なんと発売当時のカタログが、
スキャンされて掲載してありました。

なかなか興味をそそる内容なのですが、特に目に止まったのは、
レンズに関する記述。

普通、コンパクトカメラのカタログに、
どんなレンズが搭載されているか、なんて事は、
高級な物(CONTAXなど)にしか載らないもんですが、普通。

ここには、上位機の「CX-2」は5群5枚のクセノター型である事、
下位機の「CX-1」は、(ハッキリと明記はないものの)テッサー型である事、
が書かれています。

「誰でも簡単に綺麗に撮れます」という事が言いたいんでしょうが、
果たして、どこをターゲットユーザにしたかったんだろう、
というチグハグさを感じますが、それも愛嬌ですかね。

ちまたでは、希少品という事で高価に取り引きされているようなので、
価値の知らないハード●フのジャンク箱に転がっていないかなぁ、
などと虫の良いことを考えているごっさんでありました。

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FMV L21D改にWindows 7、結構実用的

昨日のエントリでは、インストール完了の段階でタイムアップとなり、
詳しい検証に入れませんでしたが、
さしあたり、VGAとオーディオが使えるようになりましたので、
ほぼ、実用的に使える範疇となったようです。

まず、VGAですが、
昨日の段階では、本来の液晶の表示領域である
WXGA(1280*768)で表示できていなかったので、
ドライバがインストールされなかったのかな、と思いましたが、
デスクトップ右クリックで「個人設定」に入り、
解像度の項目をチェックしたら、ちゃんと「1280*768」というのがあり、
正常に、フル解像度で表示する事が出来ました。

L21d_win7_display

また、オーディオですが、
SiSのサイトからドライバをDL出来たので、
こちらも設定可能でした。

ただし、Vista用のドライバではなく、
Windows Server 2003のドライバなので、
本当に正しく、正常に機能しているかどうかはまだ未知数です。
とりあえず、音は出ました。

ドライバの導入の仕方ですが、

SiSのサイトのサイトに入り、
ドライバのダウンロードページへ進む
(PC CHIPSET→DOWNLOAD→I AGREE)

・「XP」「Audio」「SiS 7012」を選択

※このドライバの中に、各OSのバージョンのものが入っています。

L21d_win7_sis_dl

・ダウンロードしたZIPを解凍。

・スタートメニュー内の(あるいは、デスクトップに配置した)
「コンピューター」を右クリックして「プロパティ」を開く

・「デバイスマネージャー」を開くと、
「ほかのデバイス」の中に「マルチメディアオーディオコントローラー」
というのがあり、黄色い「!」マークがついているので、
それを右クリックして「ドライバーソフトウェアの更新」に入る

・「コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索」を選択

・「コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択」へ進む

・「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を選択

・「ディスクの使用」を選択して、さっき解凍したフォルダにある
「srv2003」を選択し、infファイルを読み込む

※解凍したフォルダの中に、下の図のフォルダが入っているはずです。

L21d_win7_sis7012

これで、音が鳴るようになるはずです。

VGAと、オーディオのドライバをインストールした後の、
デバイスマネージャです。

L21d_win7_device_2

相変わらず「!」がついている2つは、
多分、2つとも、テレビチューナ(キャプチャボード)のものでしょう。
僕は、L21Dでテレビは見ないので、これは放置しておきます。

と、テレビ以外のドライバが揃ったところで、
パフォーマンスのチェックをしてみました。

L21d_win7_performance

残念、1.0の評価!

しかしこれは、VGAが足を引っ張りまくっているからで、
CPUとメモリは3.7、HDDは5.0とそれなりの評価です。

VGAは、元々3Dに弱いと有名なSiS651内蔵のものなので、
当然、AEROは動作してくれません。

しかし、そもそもVistaは未経験のごっさん、
AEROがいかに便利なのかを知らないので、
現状、特に不便と思うこともありません。
また、パフォーマンスがそれほど低下する事も無さそうで、
あまり気にしないでいいかな、と思っています。

あれこれといじってみると、
メモリの使用量が700MBくらいまで簡単に上がってきました。
なので、Photoshopなど重いソフトを動かすなら、
やはり、2GBくらいのメモリを載せておく方が良さそうです。

個々の動作がもたつくような場面は全くないので、
5年くらい前のマシンでも、ちゃんとスペックアップしておけば、
まだまだWin7マシンとして活用できる可能性があるな、と思いました。

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2009年5月 9日 (土)

L21D改に、Windows7をインストール

先日、RC版のDLが始まった「Windows7」。

ちまたの評価は、vistaの時が
「前評判悪く、後評判も悪い」という最悪の印象ですが、
対照的に、7は前評判がすこぶる良いらしく、
XPからの乗り換えなら7かな?、と思っていたので、
これは試しておこう、と思ってDLしてみました。

※RC版は、「製品候補版」の事で、ほぼ出荷状態まで出来上がった、という事です。
2010年の2月末までは、特に制限なく、無料で使う事が出来ます。
ただし、まだ製品ではないので、どこに不具合あるか分からず、
また、デバイスやドライバの対応も、このRC版に合わせて、
これからメーカーが用意し始めるわけなので、正常に動くとは限りません。
マシンが余っていて、ちょっとお試しが可能、という方はどうぞ。
こちらからDL出来ます。(注意書きを良く読んで!)

さて、インストールDVDを用意したまではいいものの、
うちでこれを試せるマシンは、さてどれか。

一番スペック的に適しているのは、メインで使っている、この自作機。
AMD Athlon64 x2 3800+搭載、メモリは2GB、VGAはnVidia GeForce 7300LE。
充分とは言いませんが、不足はないです。

しかし、当初から「超機嫌を悪くし易い」マシンで、
これまで、幾度となくOS再インストールを繰り返してきました。
それが、ここ1年以上は、嘘のように快調に動いてくれています。

あまりに好調なので、XPのSP3をインストールせずにいるくらい。
(以前は、IE7をインストールして調子を悪くしたので、IE6のまま・・・)

なので、また変にいじって調子悪くなるといやなので、これは回避。

サブPCのVAIOは、Socket370なマシンなので、
現状のPentiumIII-S 1.4GHzで最高スペックですが、
いくらなんでも厳しいだろうなぁ、と思います
(一応、Win7のスペックは「1GHz以上のプロセッサ」となっていますが・・・)

そうなってくると、なんとかインストール出来そうなのは、
毎度お馴染み?の、富士通FMV L21Dだ、という事になります。

最近は、あまり出番がなくてホコリを被りがちだったので、丁度良さそうです。

以前のL21D関連のエントリでも書きましたが
(こちらにまとめページもありますので、ご参照を)、
軽く予習してみると、

・ゴミ捨て場で拾ってきたら、電源が壊れていた
・なので、分解して、電源を修理したら生き返った
・CPUが非力なので、Pentium4 2.8GHzを買ってきて換装した

という事になっております。

さて、早速インストールに・・・

かかる前に、丸ごとバックアップを取っておきたいので、
既にインストールしてある「Acronis Trure Image」で、ドライブごとバックアップ。
こうする事で、後で、Win7の使用期限が切れても、
元の状態に復帰させる事が出来ます。

それが済んだら、後は、DVDをドライブに放り込んで、
指示されるがままにインストール作業を行うのみ。

※あらかじめ、メモリを、1GBに増設していたものを、
更に1GB足して、2GBにしておきました。

インストール作業は、あまりにもスムーズに進み、
何の問題も発生する事無く、無事、インストール完了!

Dsc_159201

L21Dで、Windows7が動いてる~

でも、画面が、折角の横長なのに、真ん中にしか描画されておりません。

デバイスマネージャを開いてみると、

L21d_win7_device

むう。オーディオとビデオのドライバがインストールされなかったか。

※マルチメディアコントローラは、多分、テレビチューナの事なので、
気にせず放置しておけばいいでしょう。

*5/10追記:ビデオはディスプレイの事じゃ無かったらしく、
ちゃんとVGAのドライバはインストールされておりました。
次のエントリ参照。

また、起動直後、HDDのガリガリ音が止まった時点で、
タスクマネージャを開いてみると、

L21d_win7_task

を!350MBしか使っていないではないか。
これなら、2GBまで増設しないでも大丈夫だったかな?

もうちょっと細かく見ていきたかったのですが、
子供の就寝時間になったのでタイムアップ
(なんせ、寝室に置いてあるので、L21D。)

今後は、屋内遊びの機会が増えると思うので、
Windows7がどんなもんか、いじって遊んでみたいと思います。

※ただし、L21Dのチップセットである「SiS651」は、
そもそもVistaの段階でサポート外のはずなので、
多分、実用レベルまで持ち込むのは難しいと思われます。
L21Dをご利用の皆さま、あまり期待なさらぬよう・・・

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Super Wide Heliar 15mm、特売中!

立て続けに、COSINA Voigtlanderの話題。

6月末まで、「Voigtlander春の特別セール」という事で、
R2MにColor Skopar35mmのセット、R3MにNokton Classic 40mmのセットなどが、
いつもよりお安くお買い求め頂けます、という事なのですが、

その案内の下の方に、こんな一文も。

Color Skopar 28mm F3.5 silver
Nokton 50mm F1.5 black

Super Wide Heliar 15mm F4.5SL
の3本も、お安くなっております。

・・・へ?

・・・へ~!?

なぜに驚くのか、というと、
これらのレンズ、もうとっくに生産終了のはず・・・

つまりアレです、いわゆる一つの在庫処分、ってヤツですな(笑)

こんな名レンズが、在庫処分特化とは、いと悲しや・・・

しかも・・・、

そのSuper Wide Heliarは、Nikon Fマウントのじゃないですか!!

Ultra Wide Heliar 12mmと共に、
「Fマウントだけど、ミラーアップできるカメラじゃないと使えませんよ。
Fとか、F2とか、F3とかね。
それに、ピントは目測ですから~」
という、
鬼のように使い手とカメラを選ぶ名レンズ!(笑)

フジヤとマップでは、3万円台後半の値段がついていますよ。
欲しい方、いかがですか?
(28mmは2万円代半ば、50mmは3万円台後半のようです)

・・・で、ごっさんから、新しい使い方の提案。

今や、一眼もライブビューの時代。

ファインダーを封じてしまうこれらのレンズでも、
ちゃんとCCD(CMOS)に結像した画を見ながら、
ピントも露出も合わせられるようになります!

例えば、135判サイズのデジイチと言えばNikon D700。

もちろん、D700にはミラーアップの機能はないので、
買ってきたら、まずは分解してミラーを撤去しちゃいましょう!

そうすれば、Wide Heliarの12mmと15mmの他、
最初期Fマウントの名広角レンズ、2.1cm F4なんかも使えるようになりますよ!

・・・30万円ドブに捨てるのは勇気がいるかな(爆)

では、EOS 5D markIIを(以下略)

D700とEOS 5Dの魔改造は冗談として、
一番現実的な手段としては、マイクロフォーサーズ機にアダプタをかまして
(F→フォーサーズ→マイクロ、の2段重ねになりますが)、
という事も出来るかもですが、
折角の超広角の画角を生かせないのはね~。

ある意味で現実的な手段・・・、としては、
そろそろ世の中にゴロゴロと転がり始めている、
ジャンクのEOSボディ(もちろん銀塩)を買ってきて、
ミラーを取り外すなり、ガムテで固定するなりして、
無理矢理ミラーアップしちゃう、という事も出来ますかね。
これなら、数千円の出費で足りるでしょう。

うちのボロEOSちゃんでも出来るかしら。ウフフ。

・・・本格的に壊れてきたら試してみようかな(汗

でも、「本当に一番現実的な選択肢」は、
すっかり安くなってきたF4をゲットする、って事かな?
F4Sじゃないボディで、使い込んでボロボロだけど中身はピンピン、
ってのなら、3万もしないで売ってそうな感じ。

実はF4は、ごっさんがひそかに狙っているカメラであったりもしますが。

て事でみなさん、銘レンズ、Super Wide Heliarに愛の手を~

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今更ながらに、BESSA-T 101 Jhareに注目

カメラと共に20年のごっさんですが
(今年の10月には、初めてEOSを手にして丸20年)、
ブローニー初体験は今年の1月ってところで、
まだまだ知らない写真の世界があります。

中でも、前々から興味ありつつ、
手を出していない・・・、というか、出さないようにしている?のが、
ライカを代表とする、いわゆる「レンジファインダーカメラ」。

この世界にはまり始めると、まさに底無しの泥沼になりそうで、
しかも、よりにもよって高級でオタカイものが多いので、
おいそれと貧乏人が手を出せる世界でも無いし・・・、
という事で、意図的に避けて避けて通ってきましたが。

なんとなく、最近気になり始めているのが、
COSINAが出していた(既に生産中止)、
BESSA-T」というカメラ。

BESSAシリーズは、比較的安価なカメラが多く、
レンジファインダーカメラの世界を、
比較的手頃に楽しめそうなので、
前から気にはしてたんですが、
なんとなく、どのカメラも似たり寄ったりな気がして、
イマイチ惹かれないなー、と思っていたわけです。

で、あまり知らなかったこのBESSA-T、仕様を見てビックリ。

なんと、距離計の倍率は1.5倍!

そもそも、BESSA-Tを、レンジファインダーに分類するのは間違いなのです。
なんせ「ファインダー無し、距離計のみ搭載」というカメラ。

一瞬、なんじゃそりゃ?、ですが、
上のリンクの写真を見れば分かるとおり、
このカメラには四角い窓のファインダーが無く、
距離計の円い窓が2つ開いているのみです。

恐らく、この窓を覗くと、世界も丸く見えるのでしょう(想像)

そして、ファインダーであれば実質実現不可能な1.5倍という倍率。

現在、COSINAから発売されているBESSAは、
「R2」「R3」「R4」の3種類で、それぞれに、
マニュアル機の「M」と、絞り優先機の「A」があります。

それぞれ、最も大きな違いはファインダーの倍率で、
R2から順に、0.7倍、1.0倍、0.52倍となっています。

この中で、最も「人間の見た目」に近いのは、当然1.0倍。
通なレンジファインダーカメラの使い手であれば、
撮影する時両目を開けて、右目でファインダーを覗いてピント合わせつつ、
左目も開いているので、いつも世の中を見るような感覚で撮影をしたりするそうです。
こればかりは、「利き目は左目」のごっさんには到底不可能な芸当ですが(汗

しかし、等倍ファインダーだと、最も広角で40mmまでのレンズしか使えません。
より望遠のレンズを装着する場合は、
ファインダーの中に「これは90mmレンズの枠」
なんてのが出ているので、その部分だけトリミングして構図を決めるわけですが、
広くなる分には、当然、限界があるわけで、等倍だと、40mmになります。

そこで、ちょっと倍率を低くした0.7倍というのがあり、
これだと、35mmの画角までファインダーで見ることが出来ます。

もっと広角のレンズを使いたい!、という時は、
更に倍率の低い0.52倍のR4を。
これだと、21mmレンズの画角までをカバーできるそうです。

でも、それだけ広い画角のファインダーなので、
50mm以上のレンズをつけると、
真ん中の、ごくごく小さい一部をトリミングしないといけないので、
実質、使用不可能、という事になります。
完全に、広角レンズ専門カメラです。

このような「このファインダーではより広角の画角はカバーできない!」
という時のために、外付けファインダーというものがあり、
内蔵のファインダーは距離計としてのみ使用し、
撮影する時は外付けのファインダーを覗く事で対処します。

「距離計内蔵式レンジファインダーカメラ」というものは、
「広角に強い」「肉眼の視野と同じ」
のバランスのはざまで揺れ動いていたのだ、
という事が分かります。

・・・と、ここまで説明すれば分かるかもしれませんが、
BESSA-Tの場合は、最初から「ファインダー」機能を割愛し、
ピントを合わせる事にだけ特化した「距離計専用」窓があるわけです。
どんなレンズを使う場合でも、
あくまでファインダーは外付けで覗くもの、
だから内蔵ファインダーは割愛して、
その変わり高倍率で基線長を長く取った距離計を載せておきますよ、
というのが、基本的な考え方です。

BESSA-Tの「T」は、テレのTなので、望遠レンズでも使えるカメラです、
という事が売り文句のようですが、
個人的には、むしろ、広角レンズの時に威力を発揮するような気がします。

一眼レフで撮影していても、広角レンズでピントを合わせるのは、
かなりシビアな作業です。
あの倍率の高いPENTAX MXのファインダーでも、
COSINA 19-35mmのワイド端でのピント合わせはかなりシビアです。

なので、広角メインの撮影と分かっている時は、
MZ-3を投入し、フォーカスエイドを活用するようにしています。

BESSA-Tだと、レンズが20mm以下の焦点距離だとしても、
距離計は高倍率なので、合わせたいところにズームイン!
ちゃんと、合わせたいところにピントを合わせられます。

つまり、ファインダー機能を併用しない距離計であれば、
ワイドもテレも怖くない!、って事ですね。

「一端、内蔵距離計でピントを合わせてから、
外付けファインダーに目を移して撮影をする」という手順は、
ちょっと煩わしいような気もしますが、
ただ、考えようによっては、
「一眼レフにマグニファイヤーを付けて撮影」するよりは、
より効率的である、と考える事が出来ます。

一眼にマグニだと、覗いてピントを合わせてから、
マグニを跳ね上げる、という手順が生じます。
その間に、折角厳密にピントを合わせても、
カメラのポジションが動いてしまうので、
何のためのマグニファイヤーなのやら、って事になります。
(だから、もっぱら三脚撮影時にしか使えない)

一方、距離計とファインダーが別の場合、
まずは距離計でピントを合わせ、
その後、真下にカメラを下ろしてファインダーを覗くようにすれば、
なんとかX軸とZ軸を維持したまま写すことが出来ます。
意外と、正確にピントを取れる気がします。

シャープで切れ味の鋭いレンズが、
COSINAからは多く出ているので(VoigtlanderにしてもZeissにしても)、
ちゃんとピントを合わせられるカメラ、というのは魅力的です。

で、BESSA-Tの事を気にし始めたんですが、
その、特別限定モデルとして、「Heliar 101周年記念モデル
というのが出ていたそうです。

うーむ、なぜに101年?100年じゃダメだったのか?

と思っていたんですが、この記念モデルのカタログのPDF
(が、COSINAのサイトに載っている)の中の田中長徳氏のコラムを読んで、
あぁ、なるほど、と納得がいきました。

Heliarが誕生したのは、1900年で、「19世紀最後の年」。
それから101年たった、このモデルが発売されたのは2001年、
すなわち、「21世紀最初の年」。

101年で3世紀の時代を経たレンズ!、という事のようです。

20世紀という100年と、その前後の1年(1900年の後半と、2001年の前半を足して)、
美しいシンメトリーに、歴史とロマンを感じませんか?

なんてものが発売されていたのは8年も前で、
BESSA-T自体も、既に生産中止。

101年セットは、今でも中古でポコポコ出てきますし、
限定の沈胴レンズもついて5万円程のようなので、
これはいつか欲しいなぁ、と思っています。

でも今は、写しに行く時間がないので、
しばらくは眺めているだけ~。

※本来のセット名は「BESSA-T Heliar 101 Years Model」ですが、
なんでドイツ圏を代表するVoigtlanderのカメラで「Year」なんて言葉を使うの?
と思い、題名は「101 Jhare」としてみました。
Modelに該当するドイツ語は知らないので省略(汗

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2009年5月 8日 (金)

5/21、PENTAX新機種発表!

NEW K
ペンタックス、新デジタル一眼レフを5月21日に発表 (デジカメWatch)

フハッ!!

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2009年5月 7日 (木)

琴電、春の旧車会(?)

※「会」を「會」と書くと、思いも寄らぬ方向に飛んでしまうので、
決して書き間違えているわけではありません。

さて、ここ数回は、たまたまですが、
10年ほど前に撮影した琴電の古い電車をアップしましたが、

このGW期間中、琴電で動体保存されている古い電車が運行され、
それを兄が撮りに行っていたという事で、
写真が送られてきました。
早速、ご覧頂きましょう。

Dsc04667_grfrsp
SONY α700
70-200mm F2.8 G (200mm域)
1/640秒 F4.5 (ISO160)
高松琴平電気鉄道琴平線 滝宮駅付近
2009年5月4日

まず、琴平側の車両は「120」。1000形の1両で、大正15年、
琴電の開通時に製造された中の1両デス。

Dsc04691_grfrsp
SONY α700
70-200mm F2.8 G (90mm域・トリミング)
1/800秒 F4.0 (ISO200)
高松琴平電気鉄道琴平線 陶-畑田間
2009年5月4日

反対側、高松築港側は「500」、
これも琴電オリジナルの電車で、昭和3年製。

琴電と言えば、阪神に京急、京王など、
いろんな会社から流れてきた「お古」が多いですが、
この2連は、いずれも「生まれながらの讃岐っこ」。

動体保存されている中で「外様」は、
「120」よりも古い、大正14年に製造された、
元近鉄の「23」(20形)だけみたいです。

Imgp0053_luxrsp
PENTAX K-m olive
SMC PENTAX-DA L18-55mmF3.5-5.6AL (テレ端)
1/800秒 F5.6 (ISO400)
高松琴平電気鉄道琴平線 滝宮駅付近
2009年5月4日

古い電車には、畑とおばあちゃんがよく似合う?

Dsc04657_grfrsp
SONY α700
Minolta α35-105mm F3.5-4.5
1/1000秒 F6.3 (ISO200)
高松琴平電気鉄道琴平線 陶-畑田間
2009年5月4日

何も植わってなくても、いい感じ。

まさに「のどか」の一言。
でもきっと、吊り掛けのモーター音は、
辺りにけたたましく鳴り響いていた事でしょう。

四国の鉄道文化遺産に乾杯!

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2009年5月 5日 (火)

琴電、345+230さよなら運転

*2013/4/30追記:
このエントリの「続き」をアップしております。
→「琴電、345+230さよなら運転(その2)」(追記ここまで)

-----

昨日のエントリーを書きながら
「以前に紹介した、琴電345+230のさよなら運転の・・・」
と書こうと思い、過去のエントリーを復習してみると、
あれ、アップしてない?なんで?
と思って調べてみたら、
どうも、写真を用意するだけして、まだアップしてなかった様子。

991011_24
Canon EOS5
EF100-300mm F4.5-5.6USM
Konica JX400
高松琴平電気鉄道志度線 房前駅
1999年10月11日

先頭の345は、3000形と呼ばれ、(琴電では「系」と言ってはいけないらしい)
1926年(大正15年!)、琴電の開業に際して製造された中の1両。

現在、トップナンバーの300は動体保存されており、
製造時の「丸窓」も復元されて大事にされているそうです。
実は今日、琴電はレトロ電車祭りだったようで、
兄も写しに行っていたようですが、こちらに300は繋がっていなかった模様。

そして、これがTOMIXからHOで出るそうですね~、金長師匠。

後ろに繋がっている230は、
同じく1926年に、宮城電気鉄道(現在の仙石線)用に製造され、
国鉄を経て琴電に入線。

生まれた場所こと違え、
同じ「大正生まれ」の電車としてコンビを組んだ2両の引退とあって、
志度線沿線には多くの人が訪れていた事を覚えています。

当時、それまでもいろいろ撮っていた電車写真の中でも、
これは特にお気に入りで、
四つ切りに引き延ばして、パネルに貼って部屋に飾っておりました。
思い出深い1枚です。

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2009年5月 4日 (月)

琴電、98年3月

先日、兄の撮った最新の琴電の写真をお届けしましたので、
今度はちょっとタイムスリップして、
98年に撮影した、琴電長尾線の写真をご紹介。

当時は、まだまだボロイ(いい意味で)電車がいっぱいで、
「県境を越えるとこんなパラダイスが!」と喜んだ覚えがあります。

丁度、徳島線の急行「よしの川」が廃止された直後だったので、
新しいターゲットが身近な所にあったぞと、
その後足繁く通い詰めるようになる、
最初のきっかけとなった撮影の日の記録です。

980319_03
Canon EOS5
EF100-300mm F4.5-5.6USM
Konica LV400
高松琴平電気鉄道長尾線
1998年3月8日

かなり長尾駅よりだったのは覚えてますが、
詳しい場所は忘れてしまいました。
この「琴電色」も、懐かしいですね。
その後、緑色ベースの奇抜な?色になり、
今は又、この頃を思わせるツートン
(ただし赤じゃなくて黄色)になってますね。

「510」というのは、1928年(昭和3年!)に製造された琴電オリジナル車両。
どうも、これを撮影した98年に廃車解体されたそうです。
同系列(5000系)の「500」は、今も動体保存されているみたいです。

980319_04
Canon EOS5
EF100-300mm F4.5-5.6USM
Konica LV400
高松琴平電気鉄道長尾線
1998年3月8日

「750」は、元々「玉野市営電気鉄道」向けに1951年(昭和26年)製造され、
後に琴電にやってきた車両とのこと。
この車両も、翌99年には廃車されたそうです。
そういえばこの頃は、名古屋の地下鉄からやってきた「新車」により、
古い非冷房車がどんどん淘汰されていた頃でもありました。

980319_08
Canon EOS5
EF35-70mm F3.5-4.5
Konica LV400
高松琴平電気鉄道長尾線
1998年3月8日

向かって右は、その「750」の姉妹車である「760」です。
(後ろは、車番が判然としませんので不明です。
そもそも、琴電はスペシャリストではないので・・・)
こちらは2004年に旧塗装に塗り替えられ、06年まで活躍、
現在は、生まれ故郷の玉野市に戻って静態保存されているそうです。

この頃は、さっきも書いたとおり、
「新性能化」が始まった頃で、
明治・大正・昭和初期の電車が置き換えられる、
というタイミングでもあったので、
いろいろ撮った写真の中には、(狙っていたわけではないのに)
貴重な車両がいろいろ写っているようです。

古い電車が無くなっていくのは寂しい・・・、
なんて言っていたうちはまだ余裕があって、
その後、まさか倒産寸前になるとは思いもよりませんでした。

そんな窮地にあっても、今も古い車両を大事に保存し、
時々走らせている琴電はえらいと思います。

個人的には、志度線の、志度方面の海岸線を、
ヨタヨタと走っていく古参の電車を眺めながら、
ボーッと撮影していた時が懐かしいです。

そうそう、琴電と言えば、
去年の帰省時、高松へ顔を出した時にゲットした・・・

Phto0006

IruCa(イルカ)ちゃん!

こちらのSuiCa(ペンギン)ちゃんは、
「アタシかわいいでしょ~」って感じで、まぁ、確かにかわいいんですけど、
イルカちゃんの、このモジモジした感じもかわいくて好きです。

使う事あんのかなぁ~?(苦笑

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2009年5月 2日 (土)

yashicaのイメージセンサー

国内では、exemode社の高級ブランドとして販売されている
yashicaのデジカメ。

製造元であり商標を持っているのは、
中国のJNCという会社である事は、
だいぶ以前に詳しく書きましたが、

その、本国である中国のyashicaのサイトで製品情報を見てみると、
いくつかの製品で、日本製のCCDを搭載している、
と書いてある機種がいくつかありました。

以下、ピックアップ。

EZF1231-SL/EZF1231-BK⇒松下製1/2.5型1200万画素CCD
EZF1025/EZF1031⇒松下製1/1.8型1037万画素CCD
EZF827⇒SHARP製1/2.5型849万画素CCD

これらのうち、EZF1231については、
日本のyashicaでも扱われており、購入する事が可能です。

※本国のサイトは1/2.5型と書いてあるのに、日本だと1/1.8型と書いてあるゾ?
どっちが誤植だ??こないだDC850でダマされたところだからなぁ・・・
ただ、搭載レンズの7.3-21.9mmのズームが、
135判で35-105mm相当と書いてあり、だいたい4.7倍くらいの違いなので、
1/1.8型と考える方がいいかもしれません。
1/2.5型だと、6倍少々違うので。

↓↓

サイズが誤植なら、メーカー名も誤植かもしれんなぁ(爆)

価格.comで最安\14.800-(今日現在)という事で、
割と値が張りますから改造のネタとして買ってくるのはちとコワイですが、
今後の値下がり具合を気にしてみようかな、と思います。

※でも、CCTV向けのCマウントのレンズは、
そもそもNTSC向けなので、VGA=約30万画素程度で必要充分、
という設計ですから、あまり高画素のカメラに装着しても、
解像度の限界を超えるだけで、必ずしもいい写りをするわけではありませんが。

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えっとぶり

しばらくぶりです。

会社でシステム移管があったため、
4月は怒濤のように過ぎ去っていきました。
気づいてみたら、土日はほとんど働いていて、
休んだのは3日だけ。
そのうち2日は、奥さんと子供が里帰りから帰ってくるので、
その準備もあり、また迎えに行ったりだったので、
休んでいたとは言えません。

で、気づいてみたら5月で、GW突入。

ホント、やれやれ、って感じです。

いろいろ書きたいことがあったような気がしますが、
なんとなく、まだその気にならない感じなので、
また、近いうちにゆるゆると。

さしあたり、そんな状況下にも関わらず、
コンデジのCマウント化改造は「2号機」に手を出し、
yashica(exemode)のEZ F924を購入。
改造自体はうまくいき、無限もピッタリ出て、
これで完璧!、と思ったんですが、

どうにも色がおかしく、
画面の中央がやたら紫で、
かと思ったら左の方は黄緑で露出もオーバーで、
って感じの写り、
こりゃIRフィルターの装着に問題ありか?、
と思って、エポキシパテを削って取り外そうとしたら
見事に割れてしまった修復不可、
じゃあIRカットフィルタ無しで、と思ったら、
それによって無限が出なくなった万事休す。

さしあたり、ジャンクのコンデジを買って、
IRカットフィルタだけ取りだして移植かな、ってところですが、
そんなものを買いに行けるのはいつの日の事やら。

なので、カバンの中には、
COSMICAR 8.5mmをつけっぱなしの、
初号機・exemode DC850を入れてありますが、
まだほとんど撮影はしておりません。
せいぜい、近所の竹林で、
「タケノコのオバケ」(半端に大きくなったタケノコ)
を撮ったくらいだなぁ。
意外と、ムービーで撮るとおもしろいかも、
などと思い始めていますが、
早く「作例」と言えるモノを撮りたいところです。

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