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2009年6月11日 (木)

Komura 135mm F2.8

ジャンク遊びはおしまい、これからは余計なものは増やさない、
と決めたばかりで、早速見つけてしまいました。
コムラーの中望遠レンズ、135mm F2.8です。
プリセット絞りで、ニコンFマウント(非Ai)です。
過去最安?の300円に吊られてしまいました。

Dsc_176701

外装は傷らしい傷もなくいい状態、
しかし光学系はドロンドロンのグチョングチョン。
中玉に、カルピスの原液を塗りたくったのか、
というような拭き跡?のような汚れが。
何をどうしたらこうなるの?、と首を傾げたくなる程です。
(ちなみに、バラした気配は一切無し・・・)

自動絞りのレンズじゃないので分解は簡単…、なはず…、でした。
いや、結果的には、確かに簡単でしたが、
その結論に辿り着くまでに生じたダメージは計り知れないものがありました。

まず、前群は、多分、ネジこんであるだけだろうな、と予想、
上部と下部を持って、ぞうきんを絞るようにギュッ、とひねると、
案の定、クルクルと回り始めました。

Dsc_177501

※プリセット絞りなので、贅沢に12枚もの絞り羽根があります。
一切つや消し処理なしのテカテカで、
F5.6~8では「12角形」のヘンな形になります。

これで、前群は楽勝で清掃完了。
ただ、問題は中玉です。
さて、ここをどうバラすか。

定石なら、マウントをはずして、ヘリコイドのストッパーをはずせば、
いつまでもヘリコイドがクルクル回るので中身が取れる、
となりそうなもんです。
なので、まずはマウントをはずそうとしましたが・・・、

なにぶん、古いレンズなので、ネジがさび付いています。
なんとか、一番マウント寄りのネジは外せましたが、
その少し内側のネジは、3つとも、見事に舐めて(潰して)しまいました。

さて、ネジを舐めた時の正しい対処法は何でしょう。

ずばり、


舐めきる!


そうすれば、そもそもネジが無くなるので取れるであろう、
という超強攻策です。
幸い(いや、舐めたって事は、不幸と言う方が正しい)、
当時のネジは真鍮で柔らかいので、
模型で使うピンバイスで、意外に簡単に削り取れてしまいます。

さて、こうしてネジを撤去してみると、
マウント面も、やはり、ネジこんでありました。
そして、取りだしてみると、あれ、どこにもストッパーが無い?

これは「???」です。どうも、マウント側から攻められる様子無し・・・

とりあえず、回りそうなところがあったので、
そこを持って、またまた、ぞうきん絞りを実行。
えい!「クルッ」・・・えっ?

今、どこが回ったの?(想定外のところが回ったらしい)

クルクル・・・

うわ~

Dsc_177601

中玉も、前からねじ込んであったのね~orz

※写真、上はマウント+ヘリコイド、
左下が中玉+絞りで、右下が前群。

つまり、「マウント」「ヘリコイド」のみの後群、
その上にねじ込んである中群(レンズとしては後群)、
さらに上にねじ込んである前群、という3段仕掛け。

つまり、マウント付近のネジを頑張って回そうとする必要は


皆無!


・・・だったわけです。

あぁ、無駄な努力・・・、そして、レンズに甚大なダメージを・・・

(ちなみに、中玉の汚れは完全には取れず、程度としては「クモリあり」)

Dsc_178101

て事で、なんとかクリーニング完了し、
買ったばかりのF4Sの上に載せてみました・・・

載せただけ・・・?

だって、


回らないんですもん!


なんで?F4SはAuto Nikkor対応でしょ!
と思うんですが、どうも、マウントの爪が、
通常のニッコールレンズの規格に比べて分厚いらしいです。

いい加減だな~

現状では、EOS+Fマウントアダプタには、
かろうじて装着出来ますが、それも、
マウントを覆う黒い枠をはずしてやらないといけません。
で、そのためには、マウント付近のネジをはずしてやる必要あり。

実用性無し!

・・・いずれ、同じレンズのM42マウント(Pマウント)を買ってきて、
それとニコイチにして楽しむ事にしましょう。

作りも良いし、レンズも、(ほとんどノンコートですが)
透明度が高く、いい画を結びそうな気配がするだけに、
ちょっと残念。

Dsc_177301

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