Sigma AF-APO400mm F5.6を分解
2008年末にジャンクで購入した「SIGMA AF-APO 400mm F5.6」。
購入直後のエントリでは、
「買いました。バラしました。掃除しました。」
くらいしか書かない超手抜きでしたが、
その後、分解の仕方について2件の問い合わせを頂きました。
再度バラしまして、過程の写真も撮りましたので、参考までに。
※同レンズは幾世代にも渡って生産されているので、
バラし方も製造時期によって異なる可能性があります。
あまり「ここにこう書いてあるから」を当てにし過ぎず、
また、(お約束ですが)ここに書いてあるバラし方を元に分解をしてみて、
それが元で壊れてしまっても責任は持ちませんので、悪しからず。
※フィルムでの試写結果はこちら、デジタルでの試写結果はこちら
-----
まず、いきなり、途中までの玉をはずした状態の写真から。
向かって右が前面方向、左の方がマウント面方向。
本来、最前面の1枚目には保護ガラスが入っているんですが、
そんなものはあっても仕方ない、と判断して既に撤去済みです。
(詳細は、下の方で書きます。)
その保護ガラスは、一番右下の細い輪っかで固定されています。
輪っかはネジ(というか、フィルターのネジの奥にネジこまれている)なので、
ガラス自体に「吸盤オープナー」を押し当てて一緒に回してしまうと、回るはずです。
保護ガラスがはずれると、次の輪っかは「乗っている」だけなので、
引っ張り出せれば簡単に取れます。
当然、その下にある「2枚目」も取れます。
(この2枚目はAPOレンズで傷つきやすいので、取り扱い注意!)
下の写真は、「2枚目」をはずした状態です。
*赤く塗った部分は、もちろん、本来は赤くありません。
1枚目と2枚目の間に、スペーサーの輪っかが入っていましたが、
見た目は、それと似ています。
しかし、これ自体、ネジが切られており、3枚目は、
この赤く塗った部分によって押さえ込まれております。
取り外した状態です。
ネジが切られているのが分かると思います。
基本的には、レンズをグイッ!、と力を入れて回すと、
これもついでに回るはず(ネジが緩むはず)なので、
「吸盤オープナー」を使って、横から抑えながら回すとはずれます。
ネジ付きの輪っかが取れれば、3枚目の玉を取り出す事が出来ます。
※奥まったレンズを取り出すには、レンズサッカーが便利です。
その次の輪っかは「乗っかってるだけ」タイプなので簡単。
よって、4枚目も簡単に取り出せます。
次は、左側赤い部分(もちろん、本当は赤くないです)にオープナーを当てて、
やはりグイッと回してやります。
すると、右側のように、4つのネジが見えてきます。
これをはずすと、レンズ前方の太いところと分離できます。↓
前部がはずれると、次はフォーカス付近のレンズです。
ここには、3群4枚(多分)が入っています。
以下の写真も、やはり、右が前面方向で、左がマウント方向です。
これらのレンズは全て「カニ目」の輪っかで固定されており、
また、奥深いところにもカニ目があるので、
オープナーと、その延長用ビットが必須です。
最初の輪っかをカニ目ではずすと、5枚目が取り出せます。
次のカニ目は、それ自体が6・7枚目の「1群2枚」(多分)となっています。
それを取り出し、次のカニ目を回してやると、8枚目がはずれます。
これで、前面からのアクセスで取り外せるレンズ全てです。
空洞~。
マウントに一番近い方のレンズは、マウントをはずしてアクセスします。
しかし、こちらは、最初にバラした時にかなりヤバい感じになってしまい、
またバラすと元に戻らなくなりそうなので、今回はやめておきます。
さて最後に、1枚目の最前面レンズですが、
これは、ただの「保護ガラス」なので、撤去しちゃってもOKです。
というより、こんな肉厚のただのガラスで、
しかもコーティングらしいコーティングがされていないものなんて、
あっても写りに良いことがあるはずがないので、
分解ついでに撤去される事をお奨めします。
※ただし、その場合、本来の2枚目(保護ガラスをはずすと1枚目になる)は、
このレンズの命であるAPOレンズで、普通のガラスより傷が付きやすく、
取り扱いには注意してもらう必要がありますが。
ごっさんの場合、保護ガラスを撤去した跡地には、
以下の写真のように、薄いプラ板を切り出したもの
(ガラスの厚さと同じ高さに)を、ガラスの入っていた溝にはめ込み、
前面ガラスを抑えていたリングで押さえ込んで固定しております。
↑こんな感じ。
(※この写真だと、リングを緩めているので、
プラ板が少しブラ~ンとなってしまっています)
それを拡大すると↓
撤去後の試写画像はこちらのエントリに載せていますが、
(撤去前後の比較はしてませんが)
非常に解像度が高く、情報量も多い気がします。
本来の400mm APOの真価が発揮されるんじゃないかな、と思います。
※本当は、黒く塗らないと、内面反射を起こしそうですが、
今のところ、写りに影響が無いようなので、こんな白いままにしています。
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コメント
イシダ様
コメントありがとうございました。
このレンズのメンテに悩んでいる方が、
随分いらっしゃるのだな、と驚くばかりです。
クモリとカビさえなければシャープでよく写るレンズなので、
存分にお楽しみください。
投稿: ごっさん | 2016年11月20日 (日) 10時53分
初めまして。検索で貴殿のこのブログにたどりつきました。ジャンクで購入した400㎜F5.6APOですが,初めの輪っかと4本ビスが固くて悪戦しましたが、二つ割りの後の小さいレンズに曇りが内側のレンズまでカビとマンダラ模様の曇りがありました。分解清掃しようと思いましたが,どこから分解してよいのか悩んでおりました。このブログを参考にしてなんとか分解してレンズの清掃を終わりました。ありがとうございます。
投稿: イシダ | 2016年11月13日 (日) 21時57分
腰痛爺様
遅レス、すいません。
柔らかいガラスは、ひょっとするとAPOかもしれません。
特殊ガラスは、少しの高さで落としても軽くヒビが入る程で、
非常に丁重に扱わないと本来の光学性能が失われてしまう危険性を伴っています。
フード裏のリングの件は、未見なのでよく分からないです。申し訳ありません。
投稿: ごっさん | 2016年10月10日 (月) 01時09分
初めまして
此方を参考に400 f5.6 apo無し1本とapo有りを2本分解掃除できました 有難う御座いました
apo有り2本の内1本は昨日午前中に届き昼食後分解しましたが 外側のベタベタを取るのに3時間程掛りました
(無水エタノールで同じ方向にベタを寄せ濡れたウエスでふき取り乾いたウエスで乾拭きの繰り返しでした)
1枚目と7枚目(2群1枚)のリングが固く回りませんでしたが 100均のシール剥がしを隙間に流し込み10~20分
位待ち捻ると軽く回り外れました 6枚目と7枚目(2群1枚)が酷く曇っておりましたので 100均のレンズクリーナーで
拭き取り綺麗になりました 7枚目の2群1枚のレンズは レンズの横の遮光塗料のレンズの繋ぎ目にカッターの
先で1周切れ目を入れ レンズの上下を持って両手の親指で上のレンズのみ押し出すようにするとニュルっと外れました
(今まで運が良かったのか全ての張り合わせノンズで成功しています)
此の張り合わせレンズのみ2本共に拭き傷が確認出来ましたが 此のレンズだけ柔らかいのでしょうか?
まだフードが動かないので此処のベタベタ取りですがフードを捩じりながら引っ張ると少しずつ動きますので
エタノールでベタを寄せて濡れたウエスで拭き取り乾いたウエスで乾拭きの繰り返しです
鏡筒とフードの間にリング状の柔らかい何かが入っているのですが此のリング状の物を抜き取るとフードが
スカスカになりレンズを下に向けるとフードが下に軽く動いてしまいます
皆さまはどの様な対策をしているのか教えて頂ければ幸いです
投稿: 腰痛爺 | 2016年9月28日 (水) 23時50分
andy papa様
400mmは無事整備できたようで良かったです。
500mmですが、5枚目となると、もうガラスの直径が小さくなってる中玉部分でしょうか。
このレンズ、都合3本バラしましたが、
丁度、真ん中あたりは曇りがちな部分のようで、
ひょっとすると、綺麗にするのは難しいかもしれません。
投稿: ごっさん | 2016年3月31日 (木) 23時54分
前メールのはじめましては間違いです。
400mmでお世話になりました、400mm分解清掃完了抜群です有難うございました、
今回はAPO500mmですよろしくお願いいたします。
御礼等前後致しましたお許しください。(いま無水アルコールが)届きました
”がんばるぞ”
投稿: andy papa | 2016年3月31日 (木) 14時20分
はじめましてSigma500mmF:7.2カビ発生の為分解清掃に挑戦!どうしても出来ない5枚目の1群2枚の中にカビ、曇り・・ダブルカニ目がどうしても外れません良い案がありましたらご指導お願いします。1群2枚後回しにして組んで見ましたがソフトフォーカス状態でした。
投稿: アンディパパ | 2016年3月31日 (木) 09時34分
andy papa様
コメントありがとうございました。
先日、このレンズの兄弟レンズである500mm F7.2をメンテナンスしましたが、
やはり、この輪っかは非常に固くて、
なかなか外れてくれませんでした。
ガラスそのものを、と本文に書きましたが、
吸盤オープナーの「へり」を、リングそのものに押し当てて回してみる、
という方法もあります。
また、固着したネジは、振動を与える事で緩む事もあります。
トンカチではさすがに壊れてしまいますので、
オープナーの「へり」で輪っかをトントン叩いてみると、
緩んで回りやすくなるかもしれません。
とはいえ、こればかりは「それでうまくいきます」
と言い切れないところではあるのですが・・・
投稿: ごっさん | 2016年3月20日 (日) 21時30分
初めまして先日しばらく使用していなかった”SIGMA400AF”ガ~ンカビが出来ている、一応撮影して見るそんなに影響が見えないがカビを見たら知らん振りは出来ません!早速当サイトを参考に吸盤オープンナ-等にて挑戦・・・何度やっても・・二日間、今日で三日間まだ前玉固定リングと共にレンズも回りません!どうしたら・・・教えて下さい。
投稿: andy papa | 2016年3月15日 (火) 13時15分
補足です
ベタ付きは 私はラッカーシンナーで取り除きました
テッシュペーパーは張り付き駄目
キッチンペーパーに湿らせて拭き取ります フード以外は濡らすぐらい
シンナーが付いても平気ですが フードはプラステックなので慎重に
濡らすまでシンナー付けるとフード溶けます 距離窓はテープでマスキング
仕上げに レタリングシート(100均物)で 取れてしまった文字を一部復活させ
ラッカークリアー塗料を 50Cm程放して 5回ぐらい塗るつもりで
少しずつ吹きます 近づけて数回で終わらせようとすると テカテカの
筺体に成ってダサいです
投稿: mici | 2013年7月11日 (木) 11時58分
再生4本目中には駄目な物も有った αマウント
こちらには 複数の作業経験が載っててとてもために成ます
400/5.6 4台目の挑戦で どうしても分解出来ない品が出ました
大玉は外れましたが 中間レンズの締め付けが完全に固着してて 外れない
壊れて元々の価格なので CRC+ベンジン アセトン 加熱 や
リングに穴開けて カニ目外しも効果なし 毎回思うのですが 何となく
ネジ溝の精度が他より悪い気がします
仕方ないので ICチップのみ利用と成りました
以前手に入れた 400/5.6APO無 はα700で認識せず 放置してました
遊びで前玉APOのレンズと交換してみたら 全くピント合いません
構成が異なるみたい この品のチップを交換で APO無が一台復活と成りました
ちなみに此れにシグマの安物100-300のチップを300mに固定し交換しましたが
ピントの回転角 が違いすぎて モーター移動のステッピングが合わず
迷いました 自動露出は復活しましたが・・・
投稿: mici | 2013年7月11日 (木) 11時33分
初めまして。検索でこのページにたどりつきました。中古で購入した400㎜F5.6APOですが,先日天体写真を撮影中に急に雲がわいてきて(標高1000メートルの山の中です)急いで撤収しましたが,家に戻ってみると,水玉模様の曇りが内側のレンズについてしまいそのまま乾燥してしまいました。分解清掃しようと思いましたが,どこから分解して良いのかまったく検討がつかず,悩んでおりました。このページを参考にしてなんとか分解してレンズの清掃を終わりました。ありがとうございます。
それにしても,最初の保護ガラスを外すまでがとても苦労しました。こんなに堅くしまっているのにはびっくりでした。
投稿: ☆見人 | 2013年6月21日 (金) 23時00分
かめきゅうびん様
コメントありがとうございました。
レンズを止めているリングは、
基本的には「相当固く締め付けてある」と思って良いと思います。
本来、そう頻繁に外すものでもありませんし、
通常の使用で簡単に外れても困るものなので、
後から「外す」事自体を想定していないだろう、と思います。
レンズに近い部分でなければ、クレ556を流して緩めるとか、
軽くハンマーで叩いて緩める、という方法もありそうですが、
それも危険だろうと思いますので、
大きめのオープナーの「縁」の方をうまく押しつけるなどして、
気長にやってみる他はないかな、と思われます。
投稿: ごっさん | 2012年12月23日 (日) 22時06分
先日曇ったものをかったのですが。保護ガラス、APOレンズその次のレンズがはずれません。
レンズは回るのですが、締め付けているリングが全く動きません…
こんなに固いものなのでしょうか?
投稿: かめきゅうびん | 2012年12月23日 (日) 13時09分
スズ様
コメントありがとうございました。
また一本、400/5.6が救われたようで嬉しいです(^o^)
Nikon1で1000mm超相当とは凄いですね!
発売当時はいろいろ言われた「1」ですが、
分かる人間はその魅力にどんどん見せられて、
「1インチ万歳」になっていくようです。
これからも素晴らしい写真に期待しております。
投稿: ごっさん | 2012年10月16日 (火) 22時54分
ごっさん殿、スズと申します。初めまして。
古い記事にコメントしてすみません。
我が家にもSIGMA AF APO 400mm F5.6眠っていて、
これを最近引っ張り出してきたのですが、
レンズの中が汚れでビッシリ。
試し取りしてもなんだかコントラストがなくて...
分解したくてもバラし方もわからないので諦めていたのですが、
検索してこの記事に行き当たり、熟読の上、早速トライしてみました。
結果、往年の画質が見事によみがえりました。
本当に感謝です。ありがとうございました。
投稿: スズ | 2012年10月15日 (月) 23時03分
ジョウダン様
コメントありがとうございます。
確かに、ここにコメントされてる方々は、
「バラしました、直しました」的な方が多いですね。
みなさん、あまりに当たり前っぽく書かれているので、
今まで気にしてませんでしたが(笑)
投稿: ごっさん | 2011年8月14日 (日) 01時42分
みなさんすごいですね。マスタークラストマンを超えてますね、小生も同じ状況です。
一度見てもらうとあり難いですが、みなさんこのような状況かかえている人多いはずです。
ね、
投稿: ジョウダン | 2011年8月13日 (土) 11時25分
こーちん様
コメント&ご報告をありがとうございます。
すっかり、SIGMA400/5.6分解の手引き書になっておりますね・・・
中玉は、やはり曇りやすいようですね。
車のガラスを磨く物の中でも、
研磨剤として「酸化セリウム」が含まれているものが、
磨くのに丁度良いと言われています。
一番の定番は「キイロビン」かと思われます。
ゴムのベタベタは、同時代のSIGMA社レンズに共通の持病なので、
対処法は他のレンズにも応用が利きますね。
うちも、500/7.2の清掃が完全じゃないので、試してみたいと思います。
投稿: ごっさん | 2011年3月17日 (木) 00時28分
新宿の某所のジャンクコーナーで「カビだらけだよ」と言われながら入手してまいりまして、このページにたどり着きました。非常に参考になりました。ありがとうございます。結局、問題は絞りの前のレンズのクモリでした。ご参考までに報告いたします。レンズのクモリはアルコールなどで改善されず、光学ガラス用と謳った研磨剤の入った車のフロントガラス用ガラスコンパウンドで透き通り、ゴムのべたべたはCUREのラバープロテクタントで改善され、私としては満足レベルになりました。ゴムはアルコールなどの試行錯誤でまだらになってしまいましたので、反省しています。
投稿: こーちん | 2011年3月16日 (水) 20時42分
ひよこ様
そうですか!無事に復活との事で、おめでとうございます。
カメラやレンズは、精密機器である一方で、
工場での大量生産が前提なので、
所定の通りに部品を組めば、
それだけでキッチリはまるように出来ています。
その辺、日本の工業技術の高さの賜物です。
いい写真がいっぱい撮れるといいですね!
フィルム世代のレンズですが、デジタルでも充分に使えます。
楽しみですね!
投稿: ごっさん | 2010年10月 4日 (月) 23時35分
ごっさんこんばんは、ひよこです。今さっき復活しました!
オクで落とした、前玉をそのまま移植成功しました。
若干のチリがあったのですが、バラしてまたわけがわからなくなるより、前玉なので大目に見てそのままごっそりはめ込みました。
今回入手したレンズをそのまま使おうとも思ったですが、中玉がやはり曇っていたのと手持ちの白レンズ復活させたかったので前玉だけ頂きました。
なぜかフォーカスリングが以前のようにスカスカじゃないのが、気になるような逆に使い勝手がいいような。
素人が組み上げてもフォーカスがちゃんと来てるのには若干驚いています。
このサイトがなかったら、純正に手を出して愛着のあるこのレンズを使ってあげることはなかったかもしれません。
ごっさんとこのサイトには感謝してます、ありがとうございました。
投稿: ひよこ | 2010年10月 4日 (月) 21時37分
ひよこ様
あらあら、それはそれは・・・
400/5.6のジャンクは、
運が良ければ数百円単位で売っている事もありますので、
気長に店頭やヤフオクで探してみて下さい。
なお、同じ400/5.6でも、
APOとAPO無しもありますし、
MACRO名がついてから光学系変わってますし、
また製造時期によっても微妙に違う
(少なくとも外観は。白、黒、オリーブなど)ので、
なるべく同じ時期のものを選ばれる方が良いかと思います。
ひょっとすると、微妙に部品が違ったりするかもしれませんので。
投稿: ごっさん | 2010年8月27日 (金) 00時37分
ごっさん、先日はアドバイスありがとうございました、ひよこです。
おかげ様で奥まった4本はずして、インナーフォーカスのカビを除去でき、順調にくみあげていたのですが、前から保護ガラス入れて3枚目を破損させてしまいました。
前玉を外してから日数がたち、このサイトを見つつ思い出しながら組んでいたのですが、斜めに入ってしまい取り出し方が悪く端からポロポロとガラスがくだけておりました(泣く)
でも、ごっさんのサイトのおかげでなんとか蘇生できることがわかりました。
一回外せた前玉なので、ジャンク品をゲットして再びトライしようと思います。
完成したらまた報告します!
投稿: ひよこ | 2010年8月26日 (木) 00時09分
ひよこ様
コメントありがとうございました。
さて、内部に見えるネジですが、
確か普通のネジで、逆ネジじゃなかったと思います。
ただ、鏡胴の前後を固定している部分なので、
相当固く締め付けられていたような覚えはあります。
僕も、固いネジを回すのはあまり得意じゃないですが、
うまく回すコツとしては、
・ピッタリと一致するサイズのドライバを使う
(少しでも小さいor大きいドライバだと、ネジを舐める=潰す危険性が高くなる)
・「回す」力よりも「押す」力を強めに
・ドライバの「柄」の部分が太めで握りやすい物にする
・最初は、均一に回すよりも、エイッ、エイッ、
とショックを与えるような感じで、まずは緩める事を重視する
(ショックドライバという便利なものもあるようです。試したこと無いですが)
・こりゃ無理と思ったら、少量のCRC556を流し込んでみるなど、
薬剤を使って緩める事も試してみる
(556はレンズに付くと後々面倒な事になるので、
スポイトでピンポイントに適量垂らすように気をつける)
ここのネジはかなり奥まった所にあるので、
全長が長くて柄の握りやすいドライバを求めてくるなど、
より安全策を取ると良いのでは、と思われます。
いずれにしても、一度舐めて(潰れて)しまうと、
にっちもさっちもいかなくなるので、
まずは慎重に作業されると良いかと思います。
20年前という事は、
僕がキタムラのショーウィンドウでこのレンズを眺めて
「いいなぁ、いいなぁ」と言ってた頃の話しですね。
デジタル時代でも充分通用するレンズですから、
無事に復活される事を祈っております。
投稿: ごっさん | 2010年7月 5日 (月) 10時56分
はじめまして。20年前に高校の合格祝いに買ってもらって以来しばらくは使用していました。しかし、先日7〜8年ぶりに使用したところ、画にシャープさがなくクモリがあり、調べているうちにこららにたどりつきました。
前郡はおかげ様で分解でき、こちらはキレイでクモリは残念ながら奥の方のインナーフォーカスのようでした。
ここでひとつご指導頂きたいのですが、中の奥の方に表れる4つのネジがなかなか、緩みません。逆ネジかと思うほどびくともしません。
どのように、分解されたのか今一度ご教授願えればと思います。ちなみに、マウント部分は手持ちの道具で緩みました。
投稿: ひよこ | 2010年7月 5日 (月) 02時44分
kaz003様
ご報告ありがとうございました。
500/7.2は、似たような構造だろうから、
機会あれば買って分解試してみよう、
なんて思っていましたが、
まさにその通りだったとのこと。
無事綺麗になっておめでとうございます。
解放F値は暗いですが、
きっと高解像度で楽しめると思います。
いやしかし、800円、いいなぁ^^
投稿: ごっさん | 2010年6月19日 (土) 01時15分
はじめまして。カメラのキタムラでシグマのAF500mmF7.2(ミノルタ用)ジャンクを800円で購入したのですが、
カビとクモリで困っていました。
なんとかバラし方を探しているうちにこちらのページを見つけ、
同じようなレンズの形だから同じような構造だろう!と思い、同じようにバラしてみました。
結果、ほぼ同じ構成、構造で、インナーフォーカスまで分解完了!
中性洗剤と無水エタノールで磨き倒した結果、以前よりもカビ、クモリはましになりました。
ジャンクで購入時よりもクッキリハッキリスッキリで、しっかり楽しめそうです。
とてもバラシの参考になりました。ありがとうございました。
投稿: kaz003 | 2010年6月19日 (土) 00時10分
@そめどん様
1枚目、無事に外れて良かったです。
で、3枚目が、またネジなもんで、苦戦するんですよね。
このエントリで言えば、上から3枚目の写真の、
赤く着色した部分ですよね。
僕は、ゴムのオープナーを、
赤い部分に横から押し当てるようにして回しました。
その時は、特に苦労する事なくすんなりでしたが、
個体によっては、きつくしまってて大変かもしれません。
あらかじめ、無水アルコールでも流すと、
多少回りやすくなるかもしれません。
と、前のコメントと同じ事を書いてしまいました。
@だい様
あ、それは削りすぎかもしれないですね。
球面の形が大きく変わると光の入り方が変わるので、
球面収差が激しく出ているような状態になり、
写りが甘く、また全体にフレアがかかったような、
ソフトフォーカスな写りになってしまいます。
まぁ、クモリでフォギーなのと、
球面収差で甘いのと、どっちがマシか、ってとこですかね。
投稿: ごっさん | 2009年11月22日 (日) 00時34分
やっと綺麗に組みあがりました。
結果は研磨したせいかAFではピント合いません。
MFで使ってるから自分じゃ気になりませんけど(笑
肝心の写り具合はやや曇った感じです。
研磨前は霧の中だったのでやってよかったかも。
>そめどんさん
三枚目も外周にゴム当てれば回ります。
問題はその下のネジを四つ隠してる深い所です。
当方ではゴム板とスプレー缶でなんとか回しました。
投稿: だい | 2009年11月21日 (土) 12時17分
お世話になります。先日ご質問させて頂きました。
タケノコのようなオープナーでは、歯が立たず、やむなくゴムの固まりのようなオープナーを探してきました。直径70mmの物で1回で回りました。1枚目レンズの枠を回したようです。
2枚目のapoレンズは簡単に外れました。で、今苦戦しているのは3枚目です。もう少しがんばってみます。このようなHPを開設いただきとても感謝しております。
投稿: そめどん | 2009年11月20日 (金) 13時12分
そめどん様
ありがとうございます。
また、不明があればお尋ね下さい。
だい様
石材屋とは、えらく本格的ですね。
削りすぎたとなると、
描写に影響してないか心配なところではありますね。
曇ってるのと、どっちがマシか?、ってとこでしょうか。
投稿: ごっさん | 2009年11月11日 (水) 01時26分
どうもお世話になります。
自分で研磨しきれなかったので、仕事で知り合った
石材屋(!)話したら試しにやってみたいと(笑
彼が言うには削りすぎたらしいのですが
全然ガタはなく、曇りも大分取れました。
現在組み立て準備中です。
投稿: だい | 2009年11月10日 (火) 18時42分
早速のご回答ありがとうございます。早速帰宅後試してみたいと思います。がんばってみます。ありがとうございます。
そめどん
投稿: そめどん | 2009年11月10日 (火) 14時54分
そめどん様
コメントありがとうございました。
最前面の保護ガラスは、普通にオープナーではずす事が出来ました。
ただ、ガラスの上にオープナーをじか置きして回したので、
当然、ガラスは汚れますし、場合によっては傷がつくかもしれません。
それに、やはり相当に固かった覚えがありますので、
結構「エイッ!」と力任せにやった覚えもあります。
僕は、そもそもヒドイ状態のジャンクだったので平気でやってしまいましたが、
本来なら、オススメはしかねる方法だろうと思います。
とはいえ、そうじゃないと外れないと思いますが・・・
あまり力を入れすぎると割れる可能性もあると思うので、
もし試されるなら、くれぐれもご注意の上でお願いしますし、
もし何かあっても責任は負いかねる事をご了承ください。
シグマのレンズは、ネジの類の圧着度が非常に高いようで、
先日も、21-35mmをばらそうとして隣接するフィルム基板を破損させました。
また、前面のレンズを押さえている枠もピクリともしません。
あらかじめ、無水アルコールを流し込むなどすれば、
回りやすくなる可能性あります。
固着ネジにはクレのCRC5-56を使う方もいらっしゃいますが、
レンズにつけるといけないという事なので、
この部分を外すのには利用しない方がいいと思います。
投稿: ごっさん | 2009年11月10日 (火) 14時35分
そめどんと申します。このレンズ中玉にカビがあり、何とか清掃しようと試みているのですが、最前面の1枚をはずすことができずにおります。吸盤オープナーでもぴくりともしません。最初の枠ですが、接着剤ででも止めているのでしょうか?
本文の中で
>さて最後に、1枚目の最前面レンズですが、
>これは、ただの「保護ガラス」なので、撤去しちゃってもOKです。
と記載がございますが、撤去とは具体的には、割って取り外したと同じでよろしいでしょうか?
よろしくご教示願います。
投稿: そめどん | 2009年11月10日 (火) 12時53分
だい様
研磨ですか。そりゃ大変ですね。
でも、貼り合わせ面じゃないならまだ幸い?
剥がして研磨して張り直すなんて、もはや一般人ではとても・・・
研磨はやり過ぎ注意のはずですから、くれぐれも慎重にどうぞ。
投稿: ごっさん | 2009年10月23日 (金) 22時35分
経過報告です。
今朝ぬるま湯にて洗浄するも曇りは取れず。
キタムラに曇り玉だけ持って行ったら
こりゃ研磨だねぇ って orz
1500か2000番の耐水ペーパー+石鹸水もいけるって
キタムラのオヤジが言ってたけど大丈夫なんだか。
明日キイロビン仕入れて研磨やってみます。
投稿: だい | 2009年10月23日 (金) 20時36分
@だい様
コメントありがとうございました。
またまたお役に立てたようで、嬉しいです。
やや、でも曇っている玉がありましたか。
洗浄で落ちればいいですが、最悪、研磨ですかね?
さすがに、研磨はやった事がありません。
幸い、うちのヨンゴーロクは、えらくカビ&汚れありましたが、
クモリは無かったので、ひたすら掃除で綺麗になりました。
SIGMA社のレンズは、どうも曇りやすいようですね。
18mmや、70-210mm F2.8のクモリありをよく見かけます。
投稿: ごっさん | 2009年10月23日 (金) 00時53分
はじめまして。
フォーカス部までバラせず困っていましたが
ここを参考に、奥のカニ目レンズまで到達できました。
カニ目回しを貸出中で1ミリと0.8ミリ厚のアルミ板を
長方形に切り出して加工したら回せてしまった(笑
あとは白くなったレンズをどう綺麗にするか・・・
レンズは昨日からママレモン水溶液に沈めてあります。
投稿: だい | 2009年10月23日 (金) 00時14分
そうですか、ぼーぼう様のは白レンズでしたか。
という事は、見かけは変わったけど内部構造は同じ、
って事のようですね。
そういえばあの頃、APOレンズの中には「オリーブ色」もありましたね。
僕が持っている70-210mmのAPOは黒塗装に赤帯ですが、
それ以前はオリーブ色だったはずです。
足立のハードオフ(ですよね?パーツオフは車のパーツ屋、だったかな?)
は、まだ西新井に住んでいた頃にちょこちょこ行っていたあそこかな?
Tokinaのサンニッパが4万かぁ。だいぶ安くなってきましたね。
しかし、ごっさんは2万で買ったNikkorがサンニッパがあるのでパス(笑)
投稿: ごっさん | 2009年7月15日 (水) 22時47分
うちの400mmは白ですよ~
お話からすると相当ふるいのですね
当時は当時は結構高かったのかな?
中学時代オリンパス使っていて
入門機のOM-40を親にねだって強請り倒して買ってもらい、
300mmの暗い純正レンズが中古で5万くらいしたような、、、
サンニッパほしかったなあ
そのサンニッパもトキナーのMFですが
足立区のパーツオフで4万円ちょいで売っています(ぜんぜん売れていない)
何だかもったいないような悲しいような気がします
金長狸さん!ニコンマウントですよ!!
投稿: ぼーぼう | 2009年7月15日 (水) 12時40分
意外とあるかもですよ?
昔、沖浜のキタムラに並んでいたレンズが、
そろそろ薄汚れて市場に出てくるかも?
元々は「白レンズ」だったはずですね。
後にZEN仕上げ(うちにあるやつ)になり、
それから「MACRO」と銘打たれるようになり。
その辺の史実は、実家にある古いカタログをひっくり返して、
ちゃんと整理するようにいたしましょう。
投稿: ごっさん | 2009年7月14日 (火) 22時36分
いいなぁ~
ニコンのが欲しいです・・・阿波じゃ・・・無いな・・・
400アポ・・・88年ぐらいの発売でしたっけ?
羨ましいです~
投稿: 金長狸 | 2009年7月14日 (火) 22時18分
ピントリングも解決してしまいましたか。
なんか、このエントリだけ
「400mm版・教えて○○」あるいは「○○知恵袋」
みたいになってきましたね(笑)
まさか、10年以上も前に、
キタムラのショーウィンドウの前で
「いいなぁ、これ、欲しいなぁ」
とヨダレを流しながらみていたレンズが、
こういう形で話題になるとは、思いも寄りませんでした。
「今更EFマウント買っても仕方ないしなぁ」と思いながらも、
なぜか買ってしまったのも、不思議な縁です。
投稿: ごっさん | 2009年7月14日 (火) 22時00分
みなさんこんにちわ
ごっさん様
うちのD60は絞りもちゃんと使えますよ
かみさんのkissDNでは開放以外エラーが出てしまいますけど、、、
今日も仕事の休み時間に羽田空港にて写真を撮っていました
快調です!
もんきちさん
ゴム輪の件、そうみたいです
どうやら鏡胴にかかっているみたいで
ピントリングをマウント側に寄せるようにまわすと
すんなり回るようです
ありがとうございました
投稿: ぼーぼう | 2009年7月14日 (火) 16時38分
僕もシグマのバラシは初めてでしたが、
前からバラし始めたのは、単に前玉方面のカビがヒドく、
まずはここから、と思ったからでした。
ある意味「たまたま」です。
しかも、かなり勢いでバラしたレンズなので、
ちゃんと戻せたのが不思議なくらいでした。
投稿: ごっさん | 2009年7月13日 (月) 20時10分
> ごっさん様
短いレンズはジャンクを漁ってバラし慣れてはいましたが、
望遠はやったことがなかったので大変助かりました。
マウント側からフォーカス部に辿り着きましたが、
そこからがバラせず途方に暮れておりました。
これでフォーカス部のクモリ&カビ痕の退治ができます。
> ぼーぼう様
おはつです(^-^)
カニ目回しは短いロッドの物しかなく、同じく100均ハサミで
代用することにしました。
「切る側が長くて柄側が短いはさみ」の件、了解です!
フォーカスリングの硬いのは、リングの滑り止めゴムが鏡胴に
挟まるor擦れてませんか?
ウチのはジャンクで拾ってきたときにそうなってました。
投稿: | 2009年7月13日 (月) 09時50分
@もんきち様
いえいえ、いい加減な分解をして得た知識が、
お役に立てて嬉しいです。
このレンズは、貼り合わせ面が少ないので、
分解さえ出来れば、結構まともにレストアできる可能性高いのでは、
と思います。
無事に修復完了しますように!
@ぼーぼう様
ご無沙汰いたしております。
加筆版も早速ご覧いただき、ありがとうございます。
EOS D60とは、今となってはレアなカメラですね~。
EOS7以降およびデジEOSは、旧SIGMAは使えない・・・、
というのは定説ですが、D60は絞ってもNGが出ないんですか?
これはなかなかおもしろい、興味深い情報でした。
じゃあ、僕はEOS DCS 1でも探しますかね(笑)
ごっさんは、あれ以降、ほとんど撮影に行けていないので、
ちゃんと試写する機会が、実はまだありません。
まぁ、1200円で買ったレンズですし、
なんか分解記が役に立っているようなので、
それはそれでよし、にしようと思います。
投稿: ごっさん | 2009年7月13日 (月) 00時37分
ご無沙汰しております
またまたバラしたんですね
なるほど、奥まったネジをはずすと前玉が外れるのですね、
これなら深い部分の稼働部もはずしやすいですね
自分のレンズに油がついていたのは1群2枚のカニ目付レンズでした
もう最後はレンズ研磨に挑戦するしかないかな、、、
あとピントリングが少し硬いのでそれのばらしに挑戦します
いい情報お持ちでしたらまた教えてくださいませ
しかし、あれからいろいろ写真を撮っていますが本当にいいレンズです
APSサイズのデジカメなので実質640mmの超望遠ながら
細部まではっきり写ります
惜しむべきはROMが最新ではないので今使っているEOSD60では使えますが
現行機種では使えません、残念!!
もんきちさま、はじめまして
私がバラしたときはもともとカニ目回しなんて持っていないので
長いはさみを買ってきて先をサンダーで削りました
切る側が長くて柄側が短いはさみがおすすめです
投稿: ぼーぼう | 2009年7月12日 (日) 09時25分
お手間取らせてしまい申し訳ありません
でも、おかげさまで太い筒の分離に成功しました!
が、フォーカスレンズ群をバラすのにカニ目回しが届かず、
只今代用品を探しております(笑)
本当に有難う御座いました。 またお邪魔させてもらいます
投稿: もんきち | 2009年7月12日 (日) 07時46分