64年目の夏
気がつけば、もう64年目の夏は過ぎ、
そして、65年目が始まろうとしている。
しかし残念ながら、テレビで報じられる事といえば、
ある女性が覚醒剤を使って逮捕された事ばかりで、
随分能天気なものである。
テレビや新聞が取り上げてくれない限り、
日本で64年前に何があったのか、
我々戦後の人間には何も分からないというのに。
まして、海の向こうの将軍様の国が不穏なだけに、
決して「戦争は過去の話し」とも言い切れないご時世。
逆に、怖くて悲惨で辛い現実を隠そうとでもしているんだろうか。
「そのとき」が来るのに備えて。
あるいは、報道するorしない、のさじ加減で国をどうにでも動かせる、
とでも思っているのかもしれない。
政権を変える事くらい簡単な事、とでも言いたげである。
するとそれは、戦前の「戦争やむなし」の世論を築き上げた、
報道の「世論操作」の風潮を思わせずにはいられないと思うのは、
果たして行き過ぎなんだろうか。
もし、「テレビの時代」が「ネットの時代」に取って代わるとすれば、
それは、特定の事柄や事象、事件に対して、
画一的な世論が構築されることなく、
常に様々な意見が出て、議論が続けられるようになる事、
そうなって初めて、そういう時代になった、
と言い切れるだろう、と思う。
それはまぁ、夢物語だろうなぁ、とは思うけれども。
少なくとも、テレビが言ってる事、新聞が書いている事は正しい、
という前提が無くなる時代に早くなって欲しいもんである。
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