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2009年8月21日 (金)

小津安二郎を映画館で!in徳島

小津名作映画、ワンコインで 29・30日、あわぎんホール (徳新)

実は小津安二郎監督の映画は全然観たことがないんだけど(汗)、
この記事には興味津々。
いいなぁ、是非観てみたいもんだ!

僕が小津映画に惹かれる理由は、
「東京物語」以降の映画で音楽を担当された
斎藤高順氏の「劇判」(BGM)が好きだからです。

当時、大学を出たばかりの駆け出しだった斎藤氏、
いきなり小津監督の、しかも「東京物語」の担当になり、
無我夢中で曲を書いたそうですが、
それが、小津監督に気に入られ、その後、
遺作となる「秋刀魚の味」まで、ほぼ全ての映画で音楽を書きました。

このCDは、それらの代表的な作品の中から、
選りすぐりの楽曲を集めたものです。
サントラではなく、小津監督が亡くなってしばらくしてから、
同じ楽譜を用いて録音し直したステレオ盤です。

この録音を担当されたエンジニアさんを存じているのですが、
演奏している「アンサンブル・フリージア」というのは臨時編成のオケで、
当時のN響のメンバーも中にいた、という事だったと思うので、
即席とはいえ、レベルの高いアンサンブルの演奏となっています。

斎藤氏のインタビューが掲載された文庫本。
小津映画の音楽を担当するようになった経緯などが書かれています。

実質、小津映画で作曲家としてのキャリアをスタートさせた斎藤高順氏。

その後、コンサートマーチ「ブルー・インパルス」で知られるようになり、
それが縁で航空自衛隊中央音楽隊(現・航空自衛隊航空中央音楽隊)
の隊長に就任。
基本、内部昇格が多い世界にあって、異例の「外部招聘隊長」でした。

このCDは、そもそも、さっき話しに出したあるエンジニアさんが、
航空中央音楽隊の練習場で録音した「記録録音」で、
斎藤氏の没後、追悼企画としてCD化されたもの。

まだ斎藤氏がお元気だった頃に、
「お世話になった斎藤隊長の音楽を記録しておこう」
という事になり、斎藤氏の立ち会いの下で録音されたものです。

本当は、もっといろいろ録る予定だったんだけど、
丁度その時、台風が接近しており、
何日目かの収録予定日に直撃を食らい、
当時の古い練習場はボロでひどく雨漏りをしたため、
そのまま中止になってしまった、という話しを伺った事があります。

そのため、1980年の「全日本吹奏楽コンクール」課題曲、
「オーバー・ザ・ギャラクシー」が収録されていないのは、大変残念な事です。

と、このように、小津監督の名前を見ると、斎藤高順氏の業績を思い起こしてしまうのです。

徳島の方、是非、劇場で小津監督のローアングルを、
「いい日和だね~」のセリフを、そして、
若き斎藤高順氏の、優しくて、でもコミカルな音楽をご堪能ください!

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