« 今度はFUJICA 35 AUTOMAGIC | トップページ | これが真実 »

2009年8月31日 (月)

Canonet QL19で撮った三田

先日、MAMIYA-6の巻でも紹介した通り、
麻布十番から、古川を渡って三田に入ると、そこはすっかり「昭和」の町並み。
それを、試写がてら、さらに撮りに行ってみました。

090828_05
Canon Canonet QL19
CANON LENS SE 45mm F1.9
Kodak ELITE CHROME 100
2009年8月28日

三田に行く途中、「二の橋」の横を通り過ぎると、
なにやら古びた石のオブジェを発見。
って、これは昔の「二の橋」の欄干ですか、ひょっとして?
いつ頃からいつ頃まで使われていたものなのか、興味津々。

090828_13
Canon Canonet QL19
CANON LENS SE 45mm F1.9
Kodak ELITE CHROME 100
2009年8月28日

古川を渡って、ほんの少し入っただけで、この風景。
地上を見渡せば、昭和のたたずまいそのまんま、
なのに、そこには広い空があっただろうに、
その全てを覆ってしまう高いビルとのミスマッチ。
空間も時空もねじれている感じがします。

090828_17
Canon Canonet QL19
CANON LENS SE 45mm F1.9
Kodak ELITE CHROME 100
2009年8月28日

既に廃業したらしい銭湯「小山湯」。

建物はすっかりそのままで放置されており、
当然、煙突も空高くそびえています。

今じゃ、この煙突よりも高い建物ばかりですけど・・・

この写真を撮ったのは、小山湯脇の階段ですが、
そこに鎮座なされている、お地蔵さん一体。

090828_20
Canon Canonet QL19
CANON LENS SE 45mm F1.9
Kodak ELITE CHROME 100
2009年8月28日

赤い帽子とピンクのお服が、とてもお似合いです。

それにしても三田一丁目、あまりの異空間っぷりに驚きです。
まだまだ歩ききれてないので、FUJICA 35 AUTOMAGICの試写も、
この辺に決定ですかね、この調子だと。

って事で、写したカメラはこれ。

F1010126

症状は、

・距離計ずれ
・絞り固着
・レンズ汚れ
・ファインダー汚れ

これであと、シャッターも不調なら、
「5大典型疾病」ってなところですが、
幸いにして、一番面倒なところが快調そのもの。

これらに加えて、

・電池液漏れ(非常に)

これも、電池室回りに部品等無かったので、
サビを落として電池を入れたら通電スタート。
露出計の針がピクッ!、と動き出した時は、そりゃ感動もの。

って事で、なんとかこれらの症状を手直し出来たので、
試写と相成ったわけですが、

本当は、絞りを完全に分解して掃除したかったのに、
そこまでバラす事ができず、
絞り羽根にアルコールたらしてショリショリ動かしてみただけ、
って感じだから、いずれ再発しそうなんだなー。

いやしかしQL19、この写りはかなりいい。
フィルムがELITE CHROMEだからとはいえ、
こんなに空が青く写るなんて。
徹底的に追い込んだ距離計で合わせたピントもかなりシャープ。

やっぱ、古いキヤノンの写りは好みなんだなー、
と改めて感じ入ったごっさんであります。

惜しむらくは、このデカイ図体!
カバンの中にソッと・・・、ってなサイズではないので、
むしろ、ちゃんと構えて撮りたい時用って感じになりそう。

昔からキヤノンは、「こんなに高性能なのに、こんなに安い!」
を謳い文句に商売してきて成功を重ねてきた会社なわけで、
近年であれば「EOS KISS」「EOS KISS D」などはその代表例。

さかのぼれば「AE-1」もそう。
もっと遡れば、Lマウントの「Canon P」もそう。

で、1960年代であれば、間違いなく「Canonet」シリーズ。
他社から「安すぎる!」とクレームをつけられて前科もあるそうで。

距離計付き(しかもパララックス自動補正)、F1.0点台の明るいレンズ。
絞り優先EEなので露出も自動。

QL以降は更に、クイックローディングでフィルム装填もラクチン。

こりゃ、いくらなんでも良すぎるべ。

ジャンクカメラ道の第一歩には、丁度良さそうなカメラだな、これは。

|

« 今度はFUJICA 35 AUTOMAGIC | トップページ | これが真実 »

カメラ」カテゴリの記事

写真」カテゴリの記事

コメント

「都心」「山手線の内側」と一口に言っても、
上野より北はお墓だし、雑司ヶ谷はボロアパートだし、
いろいろ変化があって、歩くだけでおもしろいです。
とはいえ、会社近くにこれだけの異世界があるとは、
灯台もと暗しで意外でした。

投稿: ごっさん | 2009年9月 1日 (火) 23時17分

このあたり、面白いんですね。

投稿: arata | 2009年8月31日 (月) 03時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 今度はFUJICA 35 AUTOMAGIC | トップページ | これが真実 »