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2009年10月20日 (火)

Auto Nikkor礼賛

いつも楽しみに読んでいる、「ニッコールクラブ」会報の定期連載、
ニッコール千夜一夜物語」。

※ごっさんは、オンラインで読んでおります^^

毎回、特定のレンズに焦点を絞って、
開発にまつわる裏話などが綴られている、
レンズ好きにはたまらない連載です。

今回は、「Nikkor-S Auto 5.8cm F1.4」に焦点をあてつつ、
ゾナー型とガウス型のレンズの違いについて、
かなり細かく解説されています。

ゾナーが何でガウスが何で、というウンチクは、
広いネットの世界ではいくらでも語られているところでありますが、
さすが、ニコンでレンズ設計に携わっている方の文章だと、
説得力があって読み応えがあります。

で、今回はゾナーに関する話題はともかくとして、
以下の一文に強い関心を抱きました。

> このレンズは、開放状態では画面中心部は非常にシャープであるが、
> 画面中間部からコマフレアによるにじみが発生し、
> 画面のごく中央部以外、全体に紗をかけたような描写である。
> コマフレアは絞るにつれて減少し、F2.8~4まで絞ると概ねなくなるが、
> わずかに残る像面湾曲のため、硬いトーンになることなく、
> 全体に柔らかな描写を保ち続ける。
> F4に絞ると画面周辺まで均質でソリッドな描写をする
> 最新のAFニッコール50mm F1.4と好対照の写りである。

なるほど!とガテンがいったごっさんです。

先日の207系撮影の時にもNikkor-Q.C Auto 200mmを使うなど、
いまだにAuto Nikkorを愛用するごっさん。

なんとなく、古いニッコールは、今風のニッコールと違い、
「カリカリ」で「ガチガチ」な描写じゃないな、と思っていました。

例えば、最近特にお気に入りなレンズ、Ai 35mm F2Sは、
Auto Nikkor時代の光学系をそのまま引き継いだレンズですが、
特に開放で撮影した時のフワッと優しく柔らかい、
でも、しっかりシャープで線のしっかりした描写をする。
子供を撮れば柔らかい感じがするし、
モノを撮っても質感が失われる事が無い、
なんとも「ええとこどり」な、感性に響く描写で気に入っています。

200mmは、以前に東急多摩川線を撮った時
絞り開放でボカしてやったら、
立体感のある、遠近感のある写真が撮れたので、
以来、ここぞという時に重宝したいレンズの筆頭になっています
(って、あれ以来、撮影らしい撮影に行く機会がないけど・・・)

古いNikkorの描写が柔らかいのは、
多分、必ずしもレンズ製造の技術が完璧じゃなかったり、
手計算での光学設計の時間的限界があったり、
量産のためにはある程度のところで諦めないといけなかったりと、
いろいろ理由があるんだろうなぁ、と予想はしていたのですが、
今回、それを再確認する事ができました。
いわば、収差が残っている事の「副産物」ですね。
あるいは、どうせ収差が残るなら、少しでもいい方向に残るように、
設計者が工夫をした成果なのかもしれません。

そういえば、先日「デジカメwatch」でNOKTON 50mm F1.1が取り上げられた時も、
この一文に非常に興味を持ちました。

> NOKTON 50mm F1.1ではあえて非球面レンズを使わず、
> 球面レンズだけで構成されているのが光学的な特徴。
> 非球面レンズを使えば収差補正は楽になるが、
> どうしてもボケ味にクセが出やすく、それを嫌ったためだろう。

なるほど、非球面を採用するって事は、
そういう負の要素もあるんだなぁ、という事を知ったごっさんです。

最新技術の導入による生産性の向上は、
必ずしも描写に一役買うとは限らない、という事ですね。

僕の手元のAuto Nikkorは、まだこんなもの↓ですが
(充分じゃないか?という声も聞こえてきそう・・・)、
「カビ」「ヘリコイド不良」「絞り粘り」的なジャンクに遭遇する度、
他のラインナップも増やして、作品作りに生かしていきたいと思います。

F1010187

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