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2009年10月

2009年10月27日 (火)

キヤノンさん、不具合多すぎ

キヤノン、EOS 5D Mark IIの「黒点問題」に言及(2008/12/19)
キヤノン、「EOS 5D」の“ミラー脱落”現象を告知(2009/2/3)
キヤノン、「EOS-1Ds Mark III」と「EOS-1D Mark III」にミラーとAFの不具合(2009/3/3)
キヤノン「EOS Kiss F」に不具合、無償修理で対応(2009/10/13)
キヤノン、「EOS 7D」の残像現象について発表(2009/10/27)

※リンクはいずれも「デジカメwatch」の記事、日付は掲載日

ここ1年程で、キヤノンから公表された不具合の数々です。

いやいや、こりゃ多すぎでしょ、いくらなんでも。
エントリークラスのkiss Fはともかく、
アマ機最高峰の5Dや7D、はてはプロ機の1Dsまで。
次から次から、出るわ出るわ。
これじゃ、安心して撮影できないんじゃないでしょうか。
特に、写真撮影を生業とするプロカメラマンさんにとってみれば、
生き死にに関わってくるかもしれない問題です。

EOSの不具合と言えば、有名なところでは、
シャッターのダンパーが加水分解してどろどろになり、
正常なシャッターが切れなくなる持病が知られています。

ごっさんも、630でやられました。
今のところ、5(5Dじゃないよ)に関しては、大丈夫そうですが、
さて、それもいつまでもつのやら。

でもまだこれは、製造して10年か、それ以上経ってから出る問題でした。
機械たるもの、10年も経てばガタが来はじめるのは仕方ないところで、
この問題を、リコールだなんだと騒ぎ立てるのは酷なことだと思っております。

しかし、上記の不具合ラッシュに、どんな正当な理由付けができましょうか。

カメラは、もはや、昔のような「5年、10年スパンでの開発、モデルチェンジ」
なんて悠長な事を言ってられない時代になっています。
プロ用機でさえ、先日、キヤノンはEOS-1D MarkIVを発表したところですし
(MarkIIIから2年半ほど)、
ニコンも、D3Sを発表しました(D3から約2年ほど)。
コンシューマ機に至っては、年に2回ほどは新製品を投入しないと、
どんどん埋没して陳腐化していく時代です。

カツオじゃないですが、止まると最後、未来は無いかもしれない、
という危機感を、どのメーカーも持っている事でしょう。

でも、いくらデジタルとは言っても機械なわけで、
PCソフトみたいに簡単にアップデートできるものじゃなし、
しっかりとしたデバッグをしていない製品をポンポン世に送り出していくのは、
企業倫理としてあってはいけない事だと思います。

もし、飛行機でネジ1本締め忘れれば、墜落するかもしれない。
電車なら、脱線事故を引き起こすかもしれない。
じゃあ、カメラであれば、人命には関わらないからと、それなりに済ませてもよいのか?
一方、問題がでればその都度解決、というGoogle的処置でよいのか?

なんぼなんでも緊張感がなさ過ぎるような気がしませんか?

ぜひ、このエントリを、瑞穂ちゃん(笑)に読んで欲しいものです。

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2009年10月26日 (月)

415系とK60編成、南柏にて(2005年)

Imgp0148
PENTAX *ist Ds
SMC PENTAX 400mm F5.6
1/2000秒 (ISO400)
JR常磐線 南柏駅
2005年3月5日
※16:9でトリミング

なんとなく古い写真に目を通してましたら、
こんな写真が目に付きました。
横長が似合いそうな感じなんで、
試しに「HDの縦横比」でトリミングしてみました。

この撮影の1週間前に、
新宿の「カメラのきむら」(今はキタムラ大ガード店)の委託品コーナーにて
SMC PENTAX 400mm F5.6を1万円弱!で購入して大興奮。
なんせ、当時は*ist Ds自体、購入してまだ1ヶ月ほど。

そこへ来て、400mmって事は「35mm判換算で600mm」の超望遠ですから、
どんな写真が撮れるのかと、未知の世界へ胸高鳴らせ、
ワクワクしながら写していた覚えがあります。

この写真は、「超望遠ならではの圧縮効果」を生かしてやろう!、
という意気込みで撮ったんだと思います。
でも、その時は「この構図じゃ、電車が小さいよねー」って感じで、
たった3枚撮っただけでさっさと他の場所(下の写真。ホーム反対側)に移ったんですが、
今から考えると、勿体なかったなぁ、と思います。

ちなみに、この撮影の時、そもそもは去りゆく103系を撮っていたんですが、
油断していたら、突然、勝田区のK60(485系1500番代)がやってきて大慌て。
無我夢中で撮った1枚がこちら。

Imgp016501
PENTAX *ist Ds
SMC PENTAX 400mm F5.6
1/2000秒 (ISO400)
JR常磐線 南柏駅
2005年3月5日

なんせ、訳も分からずシャッターを切ったので、
えらく上下のバランスがおかしいですが、
ちゃんと枠の中に収まっただけエライ、のかな?

まだまだ「鋼鉄の電車」が走っていた2005年。
あれから間もなく5年、常磐線の変貌振りときたら・・・、
当時足立区民だったごっさんにしてみれば「浦島太郎」状態です。

※追記(修正):
「ホンマに400mmだったんかいな?」という疑問があったので、
あいまいな感じで書いておりましたが、
当時、兄に送ったメールのログから、400mmのみで撮影していたと特定できたので、
本文を大幅に書き換えました。(09/10/27)

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2009年10月25日 (日)

「F5.6」

Imgp092601

近頃は本屋に立ち寄る事もないので、
まだ実際に手にとって見たことはないんですが、
先日、「F5.6」という雑誌が発売されたそうです。(エイ出版社)

写真を趣味とする人なら、
表題を目にしただけで「ニヤッ」とされるかもしれないですね。
うまい!、と湯飲みを落とし、小膝を叩いて笑いたいところです。

実際、F5.6というのは便利な絞りです。

F1.4~F4くらいだと、被写界深度が深くなるので、
ピント合わせが厳しくなるし、レンズの粗も目立ってくるかもしれない。

かといって、F8~F22と絞り込んでいけば、
深度が浅くて立体感が無くなり、像も甘くなっていく。

F5.6って、そういう意味では、とても凡庸。
何かを表現したいなら、もっと開けろ!もっと閉めろ!、
と言いたくなりますが、じゃあ現実にはどうかと言えば、
失敗するのが怖くなるので「じゃあ、F5.6」となりがち。
せいぜい、半絞りの誤差でF4.5~F6.7が、
ごっさんの「守備範囲」な気がします。

最近はでも、なるべく絞りを「開け放って」撮るように心がけています。
「レンズは、1~2絞り絞ると、一番画質がいい」というのは常識。
でもそれって、レンズの個性を隠す行為でもあります。
悪い面を隠す反面、「素」の状態を放棄する事にも繋がります。

時には、勇気を持って絞りを開け放ち、
多くの光を余すことなく撮像したいものです。

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2009年10月21日 (水)

EFマウントのCOLOR SKOPARが出るそうです

F1010190

※写真はイメージです。
一応、ブツはホンモノですが、間違いなくイメージですww

近頃、COSINAは「MFなEFマウントのレンズ」に力を入れてますね。
Zeissのラインナップを順調に増やしていき、
そしてついにSLIIマウントにも参入。

ごっさんも愛用のCOLOR SKOPAR 20mmと、
SLレンズ時代からの銘玉、ULTRON 40mmの2本が登場です。

COLOR SKOPAR 20mm F3.5 SLII Aspherical
ULTRON 40mm F2 SLII Aspherical

カラスコは、当ブログの「隠れ?人気コンテンツ」で、
今日のEFマウント発表後、またまたアクセス数増で、
関心の高さが伺えます。

これまでに当ブログで公開した写真は、以下のエントリにあります。

帰ってまいりました(2009/09/23) ※徳島駅にて、朱色キハ40を
神田・街の灯と201系(2009/07/09) ※中央線201系を
Nikon F4S(2009/06/07) ※小田急で代々木上原付近を散策
桜木町を散策(2009/04/17)
Color-Skopar 20mm届いた~(2009/04/12) ※中野駅間で試写

また、ULTRON 40mmですが、
SLレンズの方を兄がもっており、過去、使わせてもらった事があります。
その時の写真もあります。

伊予大洲で四国色キハ65+キハ58を撮る(2008/09/26)

同じくULTRONで撮ったこんな写真もあります。
なんとなく既に公開済みだった気がしてましたが、全然そんな事はありませんでした。

Imgp081201
PENTAX *ist Ds
COSINA Voigtlander ULTRON 40mm F2 AL ASPHERICAL
1/250秒 F14 (ISO400)
JR土讃線 讃岐財田-黒川間
2007年5月2日

いずれのレンズも、非常にクリアな写りが印象的です。
シャープさに不足はなく、ボケも素直です。
個性的か、と問われると「?」かもしれませんが、
とても使いやすく、まさに「標準レンズ」「常用レンズ」に最適でしょう。
ついさっき、Auto Nikkorの個性を論じたばかりでは説得力に欠けますが(笑)

20mmについては、いくつか難点がありまして、まず、フードが使いにくいです。

40mmの方は、フードの先に、小サイズのキャップを付けられるので、
フードをつけたままでカバンに入れたり首から提げたりでき、
写すときはキャップをはずすだけでOK、という便利さですが、
20mmだと、キャップをはずし、フードをねじ込み・・・、
という手順が必要です。
これ、特にスナップでは致命的で、最近は、
フードは全く使っていません。

ぶっちゃけ、「ど逆光」でも問題ない描写です。

Dsc_234801

先月の帰省時、地蔵橋付近で撮影している時に撮った雲です。
充分すぎる程クリアに、破綻無く写っています。

フードをつける理由は、逆光によるゴーストやフレアの防止、
それらの影響によるコントラスト低下の阻止にあると思いますが、
なくても問題ないなら、フードの必然性自体が「?」になります。

まぁ、そうはいっても、フードをつけておきたいのは自然な欲求。
なんせ、PEN E-P1用の17mmに純正フードがないからと、
サードパーティから発売されるくらいですから、
フードは、とても重要な存在であります。

同じ20mmですと、ごっさんが*ist Dsの「キャップ代わり」につけている、
SMC PENTAX-DA 21mmは、フードは年中つけっぱなしで、
キャップはカブセ式となっていますので、一体感は抜群。
この機動性になれている事も、カラスコがイマイチと感じる要因ではあります。

そんなカラスコのフードですが、裏技として、
「フードをつけたまま、52mm径のキャップを装着する」事が出来ます。

どのキャップでも大丈夫なわけではなさそうですが、
手元で試してみると、PENTAXの52mm径のキャップだと、
フードをつけたまま、枠の中に押し込む事が出来ます。

ただ、フードの根本には(当然ながら)ネジは切り込まれていないので、
「キャップを押し込んでいる」だけに過ぎません。
ひょっとすると、簡単に取れるかもしれませんので、ご注意を。

さて、他にカラスコで気になる点は、

・(Fマウントだけの問題ですが)
絞り輪にストッパーが無い。
D80だと「絞りは固定」で使いたいので、
最小絞りから動かないよう、ストッパーが欲しい

・純正キャップがすぐに外れる。
カバンに放り込んでおき、出そうとしたらレンズ剥き出しで、
ベトッと指紋をつけた事もあります。

とまぁ、いろいろ書いてしまいましたが、描写はまったく文句のつけようがなく、
「D80のキャップ代わり」として欠かせない存在です。

・・・なんですが、最近どうも様子がおかしい。
∞にあわせてシャッター半押し(フォーカスエイド)すると、
合焦マークが、付いたり消えたり・・・
「合ってるような、合ってないような、合ってるような・・・」
と、カメラが言ってきます。
前までそんな事はなく、9月の帰省時から突然でした。
D80だけかと思ったら、F4Sでも症状変わらず。

うーん、まだ保証期間内だから、お店に持っていって調整してもらおうかな・・・

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2009年10月20日 (火)

Auto Nikkor礼賛

いつも楽しみに読んでいる、「ニッコールクラブ」会報の定期連載、
ニッコール千夜一夜物語」。

※ごっさんは、オンラインで読んでおります^^

毎回、特定のレンズに焦点を絞って、
開発にまつわる裏話などが綴られている、
レンズ好きにはたまらない連載です。

今回は、「Nikkor-S Auto 5.8cm F1.4」に焦点をあてつつ、
ゾナー型とガウス型のレンズの違いについて、
かなり細かく解説されています。

ゾナーが何でガウスが何で、というウンチクは、
広いネットの世界ではいくらでも語られているところでありますが、
さすが、ニコンでレンズ設計に携わっている方の文章だと、
説得力があって読み応えがあります。

で、今回はゾナーに関する話題はともかくとして、
以下の一文に強い関心を抱きました。

> このレンズは、開放状態では画面中心部は非常にシャープであるが、
> 画面中間部からコマフレアによるにじみが発生し、
> 画面のごく中央部以外、全体に紗をかけたような描写である。
> コマフレアは絞るにつれて減少し、F2.8~4まで絞ると概ねなくなるが、
> わずかに残る像面湾曲のため、硬いトーンになることなく、
> 全体に柔らかな描写を保ち続ける。
> F4に絞ると画面周辺まで均質でソリッドな描写をする
> 最新のAFニッコール50mm F1.4と好対照の写りである。

なるほど!とガテンがいったごっさんです。

先日の207系撮影の時にもNikkor-Q.C Auto 200mmを使うなど、
いまだにAuto Nikkorを愛用するごっさん。

なんとなく、古いニッコールは、今風のニッコールと違い、
「カリカリ」で「ガチガチ」な描写じゃないな、と思っていました。

例えば、最近特にお気に入りなレンズ、Ai 35mm F2Sは、
Auto Nikkor時代の光学系をそのまま引き継いだレンズですが、
特に開放で撮影した時のフワッと優しく柔らかい、
でも、しっかりシャープで線のしっかりした描写をする。
子供を撮れば柔らかい感じがするし、
モノを撮っても質感が失われる事が無い、
なんとも「ええとこどり」な、感性に響く描写で気に入っています。

200mmは、以前に東急多摩川線を撮った時
絞り開放でボカしてやったら、
立体感のある、遠近感のある写真が撮れたので、
以来、ここぞという時に重宝したいレンズの筆頭になっています
(って、あれ以来、撮影らしい撮影に行く機会がないけど・・・)

古いNikkorの描写が柔らかいのは、
多分、必ずしもレンズ製造の技術が完璧じゃなかったり、
手計算での光学設計の時間的限界があったり、
量産のためにはある程度のところで諦めないといけなかったりと、
いろいろ理由があるんだろうなぁ、と予想はしていたのですが、
今回、それを再確認する事ができました。
いわば、収差が残っている事の「副産物」ですね。
あるいは、どうせ収差が残るなら、少しでもいい方向に残るように、
設計者が工夫をした成果なのかもしれません。

そういえば、先日「デジカメwatch」でNOKTON 50mm F1.1が取り上げられた時も、
この一文に非常に興味を持ちました。

> NOKTON 50mm F1.1ではあえて非球面レンズを使わず、
> 球面レンズだけで構成されているのが光学的な特徴。
> 非球面レンズを使えば収差補正は楽になるが、
> どうしてもボケ味にクセが出やすく、それを嫌ったためだろう。

なるほど、非球面を採用するって事は、
そういう負の要素もあるんだなぁ、という事を知ったごっさんです。

最新技術の導入による生産性の向上は、
必ずしも描写に一役買うとは限らない、という事ですね。

僕の手元のAuto Nikkorは、まだこんなもの↓ですが
(充分じゃないか?という声も聞こえてきそう・・・)、
「カビ」「ヘリコイド不良」「絞り粘り」的なジャンクに遭遇する度、
他のラインナップも増やして、作品作りに生かしていきたいと思います。

F1010187

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VALUESTARの電源もヤワイらしい

週明け早々、会社に行くと、
PCが立ち上がらないと困っている同僚。
聞くと、電源LEDがうっすら高速で?点滅しており、
ボタンを押しても何も反応しない、と。

こりゃ、電源っぽいなぁ。

ちなみに、マシンは3年程前のNEC VALUESTAR
(型式失念。多分、3年ほど前のVALUESTAR L。)

全く同じPCで今は誰も使っていないマシンがあり、
それの電源を抜いて入れ替えてみたら、無事に起動しました。

このPC、スリム筐体のため、電源は特殊な形で、
一般的なATX電源をあてがう事が出来ません。

僕の直したL21Dに近いものを感じます。

その電源には「TG-2005」という型名が書かれていました。
メーカーは「TIGER POWER」と。

少し開けて中を覗くと、あれやっぱり、
中のキャパシタ(コンデンサ)の中に、
頭にヒビが入り、中身が出そうになっているものが。

「TG-2005 NEC」で検索すれば、
全く同じ症状を報告されている方のサイトがすぐに見つかります。

いやはや、どうしてメーカー製PCって、
こうも電源部が弱い、といか粗悪な部品を使っているのか。
しかも、交換しようと思うと規格外品だし・・・

むしろ、いかに「直させないようにするか」を考えて作っているようですらあります。
直すと高いですからお客さん、どうぞこちらの新しいのを・・・

メーカーは「作って、売ってナンボ」の世界なのは理解できますけど、
こうも見え透いていると、日本の物作りは大丈夫か、と心配にすらなります。

特に最近は、ネジとバネで出来たカメラを直す機会も多く、
モノとは一体なんじゃ、と考える機会が多いので、尚更でした。

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2009年10月16日 (金)

10月15日、207系900番代

引退、引退と言われながら、
しぶとく走り続けている207系900番代(マト71)。

10/14「鉄道の日」も走っていたらしいのですが、
ごっさんはポリオ接種のため会社お休み、
よって会社帰りの撮影は出来なかったわけで、
「ちくしょー、貴重な機会が~」と思って落胆していた15日(木)。

チビの摂取に同行。S50~52年生まれの人の受けたポリオワクチンは、
抗体が弱いらしく、チビの摂取から二次感染する可能性あるから、
という事で行ってきました。おぉ、こわい。

ところが、帰りがけに、ダメモトで調べていたら、
あれ、今日(15日)も運用についている?マジ!?

って事で、「もし動くなら・・・」と思って会社に待機させていた、
D80+Auto Nikkor 200mmを肩に、千代田線へと急ぎました。

中望遠、広角と撮ったから、やっぱ望遠でも撮っておきたい・・・、
と思って待機させていたこの組み合わせ。
相当に無謀だとは承知しつつ、
この組み合わせじゃなきゃ撮れない写真のイメージがあっての事でした。

時間がなかったので、まずは、表参道へ。

何回か撮った場所ですが、
望遠だとまた違った表情になるはず・・・、と思っての挑戦でした。

Dsc_261401
Nikon D80
Nikkor-Q.C Auto 200mm F4.0
1/125秒 F4.0 (ISO1600)
千代田線 表参道駅
2009年10月15日

やってきた207系は、なんとハイビームのまま進入してきます。
普通、構内だとローに下げるもんなんですが・・・。
おかげで、ファインダー内は真っ白に飛んじゃって、
どこに電車がいるかなんて、全く分かりゃしませんでした。

それでも、このコマまでに何本か予行演習していたので、
そのイメージで「よし、この辺!」と思ってシャッターを切った中の1枚です。

あれだけファインダーでは何も見えなかったのに、
ちゃんとセンサーには、こんな像が届いておりました。

Auto Nikkorとはいえ、マルチコートな「C」レンズなので、
かろうじて、フレアで真っ白に飛ぶこともなく、粘ってくれました。
もちろん、RAW現像でもっとコントラストを上げる事も出来ますが、
ここはあえて、オリジナルのままとし、Auto Nikkorに敬意を表したいと思います。

撮り終えると、そのまま207系の乗客となり、隣の代々木公園へ。
(そういや、最近は撮るばかりで、乗るの久しぶりだったかも・・・)

本当に撮りたいと思っていたのは、この写真です。

Dsc_263001
Nikon D80
Nikkor-Q.C Auto 200mm F4.0
1/125秒 F4.0 (ISO1600)
千代田線 代々木公園駅
2009年10月15日
※少しトリミング

代々木上原を出て地下へ潜ってくる千代田線。
曲がりくねるレールに反射するライトの光・・・
この光だけを望遠で切り取れないかな、と、前から思っていました。

で、D80に200mmで300mm相当の望遠で狙ってみたわけですが、
うーん、まだ望遠足りないかなぁ、僕のイメージの中では、
D80に300mmを付けて撮るくらいが良かったのかもしれません。

でもまぁ、それなりな感じで撮れたんで、掲載してみました。

※まだ機会があったら・・・、D80にサンニッパだな(笑)

代々木公園に滑り込んだ207系、走り去る後ろ姿も像に収めました。

Dsc_264001
Nikon D80
Nikkor-Q.C Auto 200mm F4.0
1/125秒 F4.0 (ISO1600)
千代田線 代々木公園駅
2009年10月15日

前回同様、見送る駅員さんと絡めてのショット。
ぶっちゃけ、無我夢中で、連写モードのままシャッター押しっぱなし、
最後はキャッシュが満杯になって「秒間0.5コマ」になってました。

なんとなく、この見送り写真を撮り終わってから、
「あぁ、終わったぁ・・・」って感覚を覚えました。
いや、実際どうなるか・・・、まだ走る事もあるかもしれませんが、
なんか、心の中でそうささやきかける声が聞こえた気がします。

こういう悪い予感は、あまり当たらないで欲しいんですがね・・・

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2009年10月12日 (月)

10月8,9日、207系900番代

「伊勢湾の再来」と言われた台風18号が通過した10月8日。
幸い、50年前の大惨事が再び繰り返される事はありませんでしたが、
やはり、事前の情報や備えというのはとても大事な事なんだな、
と痛感した次第です。

遠く東京でも、強い風雨により、鉄道網は大幅に乱れました。
僕が会社に行く頃は、都心のJRは全て止まるなど、
終日、ダイヤの乱れが続きました。

非常に不謹慎な話しではありますが、
ダイヤが乱れてくると、運用も乱れてくる・・・、
松戸の207系の動向は・・・、という風に考えてしまいます。

実際、午後過ぎから運用に入ったマト71。
1日に何度も運用を確認しておりましたが、
会社の終業時間の頃に、撮影可能なスジに入った事を確認。
再び、会社常駐のF4Sを手に、東京の地下へと向かいました。

今回、F4Sに装着していたのは35mmなので、これ1本勝負です。
どんな構図で狙うか、どう撮るかなんて全く考えず、
その場で考えて撮ろう、という「荒行」です。
何も、希少な207系でそんな修行をしなくても・・・、と思いつつ、
それがまた、緊張感を誘って丁度よいのです。

構内で撮るなら、特徴的な駅の方が良さそう、
という事を、先日の議事堂での際に痛感したので、
今回はまず、新御茶ノ水へと向かいました。

091008_09
Nikon F4S
Ai Nikkor 35mm F2S
1/125秒 F4.0
Konica-Minolta Centuria Zoom Super 800
千代田線 新御茶ノ水駅
2009年10月8日

ホーム中より、ドアとドアの間に陣取り、しゃがみこんで撮影。
ガラにもなく、F4Sの5.7コマ/秒のモードラで4コマの連写。
その中でまぁ、このコマならなんとかなるかな、って1枚です。

これを撮る直前、後ろを振り向くと、
ホーム端よりに、数名の撮影者を確認。
あちゃ、ここじゃ邪魔じゃん、と思い、
撮るとすぐ、よこの柱の影に隠れました。

構内でこういう事が起こるとは、さすが207系。
そしてまたそれは、こういうホーム真ん中での撮影は迷惑になる可能性あり、
って事を意味しており、今後は自粛せざるを得なさそうです。

どうにも35mmでの撮影にしっくりこないまま8日の撮影を終えたごっさん。

翌9日も、運用乱れは続いており、207系は運用に入りました。

ところが、この日から突然、
日頃頼りにしていた運用報告版は閉鎖されてしまい、
運用の確認をする事が出来なくなってしまいました。

うーん、どうしよう、と思い、各種ブログ検索で調べまくった結果、
何件か、動いているという速報記事を見つけたので、
それを元に再訪してみました。なんとも心許ない感じ・・・

まず、前日同様に新御茶ノ水へ行きましたが、
ここで撮った写真はどうもイマイチなので省略。

次いで、上原からの折り返しを、
明治神宮前のホームの端で、
トンネルから飛び出してくるところを華麗に流し撮り!、
なんて思いながらいってみると、なんと先客が!

まさか、構内撮りで場所取りまで発生するとは・・・、
さすがは引退間近の207系です。

と、迷っている時間はありません。
もうあと数本で207系は上原から戻ってくる。
やむを得ず、さらに上原よりの代々木公園駅へ。

ここで、スナップ的に撮る事にしてみました。

091009_33
Nikon F4S
Ai Nikkor 35mm F2S
絞り優先AE F2.8
Konica-Minolta Centuria Zoom Super 800
千代田線 代々木公園駅
2009年10月9日

駅係員の女性が、車掌に合図をしているところです。
地下鉄では必ず見られる光景なので、
これを収めるしか方法は無さそう・・・、という判断でした。

タイミング云々はともかく、ここなら50mmから85mmだなぁ。
35mmってのはナシな気がします。

35mm一本勝負、個人的には「敗北」でした。
まぁでもなんとか表沙汰にはできるかな、ってのを今回掲載しましたが、
どうもしっくりきておりません。

次回は・・・、あるのかどうか分からないですが・・・、
これまで中望遠、広角と狙ってきたので、
望遠で狙ってみたいと思います。
D80に200mmを付け、300mm相当で狙ってみます。

あるいは、F4Sにサンニッパとか・・・、
それを会社に持っていくのか?
てか、電車の中でそれを持ち運ぶのか?

・・・うーむ。まずはやめておこう。

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2009年10月10日 (土)

満身創痍のKonica C35を修理

20年前の今日、89年10月10日は、
初めて一眼レフを買ってもらった日。
Canon EOS630QDに、SIGMAの28-70mmと70-210mmのWズームセット。

当時小学6年生だったごっさんは、
毎月『鉄道ファン』誌に掲載されている広告を親に見せては、
毎日のように「これじゃないといい写真が撮れない!」
と力説していたものです。

今となっては親の立場にいるごっさんとしては、
わずか12歳のガキに、
セットで10万円もするAF一眼レフを買い与えるなど、
あまりの英断には驚くばかりで、今となっては感謝の念に堪えません。

そのEOS630は、残念ながら電子系に異常があり、
EFレンズを装着しての撮影が出来なくなっておりますが、
シャッターや露出回りなどは快調そのもの、
それどころか、2年前にシャッター交換をしてもらったばかりでもあり、
電気が流れなくなるまではバリバリと働いてくれそうで心強いです。

ところで、ねだってEOSを買ってもらうまで、
ごっさんの「メインカメラ」と言えば、
元々は親が使っていた、KonicaのC35AF、いわゆる「ジャスピン」です。

ジャスピンなんかじゃいい写真撮れないよ!、
というのが当時のごっさんの言い分でしたが、
後になって、あれはとても良い物だった事を知りました。

また、そもそもは、「ジャーニーコニカ」と言われた名機、
「C35」の血を引く正統なコンパクトカメラだった事も、
後から知ることになるわけですが。

何の縁か、その「ジャーニーコニカ」のジャンクに巡り会いました。

F1010174

先週、かなり久しぶりに三鷹のハードオフに行きました。

結構大きな店で、ジャンクカメラも「松竹梅」で分けられています。

松: 保証を付ける程良い物でも無いが、状態はまずまずのもの→ショーウィンドウに入っている
竹: 保証を付ける程でもないし、大した値段を付けられるほど良い物でもない→棚に陳列
梅: すっかり壊れている、まさにジャンク→カゴの中に無造作に放り込まれている

このうち、「竹」コーナーの棚の商品を物色していると、
C35のジャンクが置いてあるのが目に止まりました。
値段はなんと\1,575と、かなりお買い得。
外装は意外に綺麗だし、電池の液漏れもなさそう。

早速、買って帰り、動作チェック。

しかし、これがなかなかしぶとかった。

  • 距離計動かず、上下・左右ともズレあり
  • シャッター粘り
  • 露出計不動
  • レンズ汚れ、カビ

これは、カメラにありがちな「四重苦」を全て背負った、
ジャンクの中のジャンク?でした。
うーむ、手強そう・・・

とはいえ、割とシンプルな作りのカメラで、
「ジャンクカメラのメンテナンスの第1歩」的なカメラです。
これを直せないでどうする!、という事で、丹念に直してみました。

詳しい修理方法は、Googleで「コニカ c35 分解」とでも入れて検索すれば、
先人達の修理報告がいろいろあがっており、
僕もそれを参考にしましたので、そちらをどうぞご参照ください。

距離計不動は、内部の固着が原因で、
分解して動かしてやったら動くようになりました。
ホントは、アルコールかベンジンで洗浄する方がベターでしょう。

距離計の調整は、本体をバラさなくても出来ます。
上下の調整は、アクセサリーシューの板をはずすと、穴が開いています。
左右の調整は、フィルム面のレールにあるいかにも?なネジをはずすと、その中にあります。

シャッターの粘りは、シャッター幕そのものではなく、
シャッター機構部の(正面向かって)右下のフライホイールの粘りでした。
これは、どうも持病っぽいです。

とりあえず無水アルコールを1滴たらしたら、快適に回るようになりました。

露出計は、多分、電池室の端子部分との半田の劣化が原因。

てか、この電池室部分が一番てこずりました!

もともと、C35の電池部分は、+の電極と、-の電極が、
電池室の真裏で「オーバークロス」しています。
しかも、1mm程度の間隔で。

液漏れすると一発アウトになるだけでなく、
今回の固体では、電極がはずれてプラプラしてたので、
そうすれば、簡単にショートしてしまうのは一目瞭然。

て事で、ここはエポキシパテにて固めてしまいました。
これで、絶縁もOK。

電池室へのリード線、先を少し切り落としたら、
短くて電池室までとどかなくなってしまいました。
たるまないよう、ギリギリの長さになっておりました。

これは、距離計すぐ下でネジ止めしてかしめられてたからでした。

距離計自体簡単にはずせるので良かったですが、
一時はどうなる事かと思いました。

困ったと言えば、このカメラ、
ものすごく小さいスプリングが随所に使われています。
どのスプリングが、どこで使われているか、
あらかじめよく確認しておく方がいいでしょう。

実際、ある1つのネジがはずれて落ちてしまい、
どう戻していいか分からなくなって四苦八苦してしまいました。

ネットで大きい分解画像を見つけたので、
それを元に戻す事が出来ましたが、一時はどうなる事かと思いました。

レンズを外した後の無限出しは、
シャッターをバルブにして、フィルム面に磨りガラス(僕の場合は擂りアクリル板)を当て、
ルーペで覗くという、いつもの方法で調整しました。
この手のカメラでバルブがついていると、あとの調整が楽でよろしい。

電池は、本来は水銀電池(MR44)ですが、
そんなものはとうの昔に製造中止。
同じサイズのLR44で代用しましたが、露出の精度に大きな問題はなさそうです。
ネガなら、充分許容範囲内でしょう。

て事で、ひとしきりの修理を無事に完了!
早速、今日のうちに試写もしてきました。
他愛もない写真ばかりですが、とりあえず1枚。

091010_27_2
Konica C35
HEXANON 38mm F2.8
Konica-Minolta Centuria Super 400
プログラムEE自動露出
2009/10/10

結果は、ピントも露出も問題なし!
ちょっと逆光には弱いかな?、って感じですし、
シャープさは、先日直したCanonet QL19の方が上かな、って気もしますが、
なんせボディのサイズが違います。
C35は、あのXAよりも少々大きいかな、って程度です。
充分に実用レベルです。

うーん、懐かしい描写だなぁ、やっぱり。
でも、ジャスピンのAFは、さすがにあの当時のものなので、精度が低かった。

それを考えれば、距離計で合わせられるジャーニーコニカ、
ピントのバッチリ合った写真を撮る事ができるのは嬉しいものです。

奇しくも、今日、10月10日修理完了、試写も完了。
C35AFからEOS630QDに乗り換えて、丁度20年目のこの日に、
今度はご先祖のC35が、我が家のラインナップに加わりました。
不思議な因縁を感じると共に、
久しぶりに「HEXANON 38mm F2.8」で写真を撮る事が出来るので、
とても楽しみです。

続きを読む "満身創痍のKonica C35を修理"

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2009年10月 6日 (火)

西通りプリン

最近、麻布十番駅構内で、
露店というか出店が出ています。
毎週お店が変わるようですが、
先週は「西通りプリン」というお店が出てました。

聞いたことないなぁ、と思ったら、福岡のプリン屋のよう。

お土産に4つほど買って帰り、
奥さんと一緒に食べようかと思ったんですが、
会社でインフル疑いの人が発生した事もあり、
念のため、奥さんと子供は実家に疎開する事となりました。

1個は奥さんが食べましたが、残り3つは僕が食べる事に。
消費期限が近いので、1日1個のノルマです。

既に食べたのは「ポシェ」(ノーマルなプリン)、「生キャラメル」。
残っているのは「ショコラ」。

既に食べた2つの感じだと、結構美味しかったです。

見た目は、コンビニのプリンとえらく変わりませんが、
とても濃厚で、ミルキーな感じ。
すごく柔らかいのに、デロデロに崩壊する事もなく、
食べやすいです。大きさも、小さすぎず、大きすぎず。

1つ300円前後という値段を高いと見るか安いと見るか、
そこは人それぞれかもしれないですね~。

出店は先週いっぱいだったので、今日から違う店に変わってまして、
あら残念、と思ってましたが、
都内では、上野に店を構えているようですし、
ワゴン販売も、都内のあちこちをさまよっているようなので、
また出会う機会があれば、是非買ってみたいと思います。

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2009年10月 5日 (月)

MAMIYA-6で撮った高徳線

090920_12
MAMIYA-6 KII
Setagaya Koki SEKOR S. 7.5cm F3.5
Kodak EKTAR100
1/300秒 F5.6
高徳線 池谷-勝瑞間
2009年9月20日

順番が後先になってしまいましたが、
9月に帰省した時に撮った写真から、
高徳線の「うずしお」を。

牟岐線で適当に写真を撮った後、
移動の最中に徳島運転所で赤いキハ47を撮り
その後、ここまでやってきました。
ちなみに、実家のすぐ近くです。

MAMIYA-6のシャッター、最高速は1/300秒。
走る列車を撮るなら、最高速で撮らなきゃいかんだろう、
って事で頑張ってみましたが、
等倍で見ると、見事に動体ブレしています。
縮小すると、なんとなくうまく収まっているように見えますが・・・

丁度、橋の下を、釣り船が通り過ぎていくところです。
ちょっと小さくて目立たないですねー。
も少し手前を通ってもらうか、
あるいはアングルをも少し斜めにすれば、
良い感じになったかもしれません。
まぁ、こればかりは時の運なので仕方ありません。

MAMIYA-6にKodak EKTAR100の組み合わせ、
かなり気に入っております。
ネガならではのラチチュードの広さに助けられつつ、
デジタル時代のネガなのでしっかり描写しつつ、
ネガらしい柔らかさや包容力も兼ね備えています。

35mm判のネガは、まだ少々コニルタの在庫があり、
その後は、最後に買い込んでおいたDNPの200が10本。

それを消費したら、35mmの方も、EKTARに移行ですね。
かなり自分好みな描写のフィルムのようです。

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MAMIYA-6のストラップを新調

8月に落札したMAMIYA-6には、
いろいろ付属品がついてました。

ケース、フード(非純正)、そしてフィルター(白黒用の黄色)。

この時代のカメラは、カメラ本体にはストラップ穴がなくて、
ケースに付ける事が前提、という物がありますので
(RICOHFLEXなんかもその1つです)、
まずはケース付きからだな、と思っての事でした。

もちろん、50年も前の革製品ですから、
ボロくなっているであろう事は承知の上。

実際、ケースは、レンズを覆う側のカバーの折れ目が破断寸前で、
既に糸で補強されておりました
(大事に使われてたんだなぁ、などと感慨も覚えましたが)

ストラップは丈夫でしたが、やけに長さが短く、首や肩から提げられるものではなし。
また、ストラップの途中にあるフィルター、フードのケース
(この時代、ストラップにこういうのがついているのが標準なんですかね?
YASHICAFLEXのケースのストラップにもついてました)も崩壊寸前。
というか、ストラップにケースがぶら下がっているのは、個人的にはちょっと邪魔。

って事で、ストラップの自作に挑戦してみました。

あらかじめ、ユザワヤに行って、
同じサイズのストラップ、カシメ、カシメ打棒などを購入。

革細工なんて生まれて初めてでしたが、
基本、「切って、打って」だけの作業でストラップなんて出来ちゃいますので、
1時間とかからないで完成しました。

F1010169

一応、ベルトのように、長さ調整用の金具もつけました。
これは、元々のストラップについていたものを移植。
2本のストラップを束ねる輪っかの皮も、元のストラップについていたもの。

実用上は、ほぼ完璧な仕上がりとなりましたが、
カシメを打棒でガンッ!、とやってもうまく固定されず、
やむをえず、ペンチでエイッ!、と潰したので、
カシメは見るも無惨な跡がついておりますので、
とても「売り物レベル」とは言えません。

でも、革細工って、なんかおもしろそう。

他の古いカメラのストラップも、
ボロボロで切れそうだったり(YASHICAFLEXのストラップ)、
さっさと切って捨てちゃったり(FUJICA AUTOMAGICの)してるので、
その辺の修理修繕にも挑戦してみたいと思います。

自分だけのストラップ作りってのも、なかなか楽しいものです。

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2009年10月 4日 (日)

最終仕業?9/29、207系900番代

諸々の混乱のため、「予備の予備の予備」が出てきた、9/28と9/29。
もう走る事はないはずだった千代田線のトンネルの中に、
松戸の207系900番代(マト71)の姿があった日です。

F4Sで撮影したネガの現像があがってきましたので、
ブログの世界では出遅れ感が否めませんが、アップいたします。

090929_15
Nikon F4S
Ai Nikkor 105mm F1.8S
1/125秒 F2.0
Konica-Minolta Centuria Super 400
千代田線 日比谷駅
2009年9月29日

会社の終業時間を考えると、あまり遠くまで行けませんでしたので、
いろいろ直前まで悩みながら、まずは日比谷駅で狙いました。

会社のデスクに臨戦待機していたのは、
Nikon F4Sに、105mm F1.8。
現場で確認できないフィルムカメラで、
しかもこのレンズで絞り開放は怖くてとても・・・、
と思いつつも、シャッター速をかせぐために、F2.0で撮ってます。
ちょっと男らしく無かったかもしれません?

ネガのラチチュードに助けられつつも、ちょっとアンダー過ぎました。
一応、ライトに引っ張られないように、
あらかじめ露出を計ってマニュアルで撮ってたんですがね。

この時、さて、いざ、って時に、3人ばかりの人が、
わらわらと僕の身の回りにやってきて一緒に撮影していました。

なんとなく、1年程前の、リバイバル「よしの川」を撮ってた時の、
追っかけの集団を思わせるような感じでした。
そんなに慌てていい写真撮れるのかな・・・

090929_24
Nikon F4S
Ai Nikkor 105mm F1.8S
1/60秒 F2.0
Konica-Minolta Centuria Super 400
千代田線 国会議事堂前駅
2009年9月29日

上原で折り返してくる207系と撮るために、
国会議事堂前にて場所取り。
前回、D80+85mm F1.8で撮った写真は、
鉄道写真を知らない友人にまで「あの写真はすごい」と言ってもらえましたので、
最後(になるだろうなぁ、多分)は、やはりここで決めようかな、と思いました。

全く同じ場所じゃつまらないので、少しホーム中よりに陣取りました。
ドアのドアの間、柱と寄り添うように立ち、
電車がいない時は、自分も柱と同化して通行の邪魔にならないように注意。

横向きか縦向きか・・・、デジじゃないので、ファインダーだけで決めないといけません。
昔は当たり前の事が、あまり出来なくなっている昨今ですが、
F4Sの「見えすぎるファインダー」と相談しつつ、結局は縦位置に。

・・・ちょっと狙いすぎですね、これ(汗

それがフィルムの良さでもありますけどね。
どうしても、デジだと「安全牌」に収束してしまいがちですので。

ピントも微妙にはずしています。てか、最初から合わせる事を放棄?してます。

そこはでも、ネガの「寛容さ」に助けられてる気がします。

090929_25
Nikon F4S
Ai Nikkor 105mm F1.8S
1/60秒 F2.0
Konica-Minolta Centuria Super 400
千代田線 国会議事堂前駅
2009年9月29日

日頃はあまりやりませんが、
去りゆく後ろ姿も。
だって、これが最後になるかもしれないのに。

撮り終わった後、手がガタガタ震えていました。
重いF4Sに105mm F1.8を、随分力一杯握りしめていたようで、
フッと力が抜けた途端、筋肉の緊張が一気に開放されてしまったようです。

実は、現像上がってスキャンをしてから、
初めて、207系の姿をちゃんと見ました。
「うそこけ、写してるんだから、ちゃんと見てるだろう」
とつっこまれれば、いや、まさにその通り。
でも、この時は、ファインダーの中の「物体」を、
ちゃんと仕留める事に集中していて、
207系の存在までちゃんと見えていませんでした。
どうも、緊張が極限状態だったようです。

帰りの電車の中では、
なんとなく、去年「阿波」「よしの川」を撮った後のような、
虚脱感というか、達成感というか、
全身からホワ~、っと何かが抜けていくのを感じた、
そんな、2009/9/29でした。

・・・とはいえ、まだどんな混乱があるかもしれず、
マト71が「予備の予備の予備」として顔を出す事があるかもしれません。

一応、引き続き、F4Sは会社にスタンばっています。

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2009年10月 2日 (金)

ヤシカのアヤシイ復古調デジカメ

ヤシカ、クラシックフォルムで実売7,980円のデジカメ

先日買収されたばかりのエグゼモードから、
ヤシカブランドの復古調デジカメ「EZ F521」が発売される、との事。

いやはや、ここまでくると、
かえってアヤシ過ぎて潔いかもしれん。
間違っても「あの懐かしいエレクトロよ再び」
なんて妄想は抱かないように。

500万画素で固定焦点のレンズとなると、
Cマウント・Dマウント化改造のベースには丁度いいかも。
そういや、改造ごっこも、ここ最近ご無沙汰しております。

にしても、この「だて」っぽいレンズ、
どんな中身なのか・・・、実物を早く見てみたいぞよ。

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SIGMAのカタログ、91年8月版

シグマの(中途半端に)古いカタログを紹介しておりますが、
89年、90年に続き、3回目の今回は91年夏のカタログです。

SIGMAカタログ(1991年8月1日版)

前回から1年を経て、ZEN仕上げのレンズが増えており、
だいぶ近代化?が進んでおります。
また、新しい、意欲的なレンズもいくつか掲載されています。

UCを名乗るレンズは更にラインナップが増え、
24-50mm、35-80mm、35-135mmなどが名を連ねております。

このうち、35-135mmは、意外と希少なレンズかもしれません。

今回のカタログでは「近日発売」となっている35-135mmですが、
次回紹介する92年1月頃(推測)のカタログにも、
その後紹介する92年9月のカタログにも、
更に新しいカタログにも、全く載っていないのです。

「まさか、発売が中止されていた?」とも思いましたが、
ググッてみると、いろいろ情報が出てくるので、
世に出た事は間違いがありません。
ただ、期間は非常に短かったようです。

UCでF値がF4-5.6と暗い35-135mmがあっさり消えた一方、
前から掲載されている、全長が長いF3.5-4.5の方は、
本編には載っていないものの、巻末の一覧には掲載されています(92年9月のカタログまで)。
なんとも、不可思議な事です。

高性能な単焦点望遠レンズとして知られる180mmのマクロも、
この91年のカタログから掲載されております。
特に、F2.8の方は、発売当時から憧れのレンズで、
是非欲しいと思っていた中の1本です
(巻末の一覧に、赤いボールペンで印がついて見苦しいのが、その証しです)

一方、すっかり記憶から無くなっていたのは、UCなF5.6の180mm。

以前、Y!オクでこのレンズが出品されているのを見たとき、
「あれ、こんなレンズ、あったっけ?」と首を傾げてしまいました。
どんなもんか、まずは落札して確認を、なんて思いましたが、
さすがに踏みとどまりました(汗

UCを名乗るにはちょっと大きいかなぁ、と思いますし、
開放F値も、ちょっと暗すぎるかもしれません。
でも、97年のカタログにはまだちゃんと載っていますから、
マクロなユーザにはちゃんと評価されていたレンズだったようですね。

個人的に思い入れのある「アスフェリカル28mm F1.8」も掲載されています。

当時、28mmという広角で、F1.8なんて明るいレンズはほとんどなく、
あるとしても「ラインナップの最上位」、つまり高いのが当たり前でした。

それが、このレンズ、いくら20年近く前とはいえ、
3万円という定価がついた破格のレンズでした。
この値段でこのスペックを実現できる、
アスフェリカル(非球面レンズ)とは凄い技術なのだな、
と関心したものです。

後に、EFマウントの中古を買ったごっさん。
EOS5で使うと、シャッターボタン半押しする度に
「シャッ、シャッ」という音がレンズの中から聞こえてきて、
なんとなく不気味で、もっぱらEOS630で使っていた覚えがあります。

音がする程度ならかわいいもんですが、
後に、デジタルEOSなシステムを組んでいた兄の元に嫁いだ時は、
例の「古いSIGMAは新しいEOSで受け入れてもらえない」病気のため、
使い道無く、どこかへ嫁いでいったと言います。

僕自身、ほとんど使う事の無かったレンズで、
その評価や描写をよく理解しないまま手放した事が口惜しいレンズです。
この初代なら、ZEN仕上げなので外装ベタベタなジャンクが出てくる可能性もあり、
いつかまた再挑戦してみたいな、と思っています。

現在も、28mm F1.8というスペックのレンズはシグマにラインナップされてますが、
この時とは光学系が異なっており、
また、図体も大きく、重くなっているのが残念です。
初代は、見かけの割にはズシッと重かったですが、サイズは小型で、
取り回しのいいレンズでしたので、
小型のデジイチにつければ標準レンズとして相性がいい気がするんですけどね。

他には、当時はそれほど凄いと思わなかったのですが、
「魚眼よりも焦点の短い広角レンズ」が出てたんですね。
14mmなんてレンズは、今の時代には「珍しくとも何ともない」ですが、
当時、既にそんなレンズを出していたのは驚きです。

次回は、約半年後のカタログをご紹介したいと思います。

※掲載レンズの一覧は、以下「続き」を参照。

続きを読む "SIGMAのカタログ、91年8月版"

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