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2009年12月

2009年12月30日 (水)

【備忘録】HANIMEX 135mm F2.8のばらし方

Dsc_087201

今年のはじめに、ジャンクで購入し、
試写の結果などを掲載いたしました
Pマウント(M42マウント)の中望遠レンズ
「HANIMEX AUTOMATIC 135mm F2.8」。

PENTAXレンズ箱の中をゴソゴソしている時、
なにげに絞りを動かしてみると、
「うにょ~ん」と粘っておりました。
うへ~、たった1年でこの有様かよ~

仕方ないので分解して再清掃、
今度はベンジン漬けにして念入りに。

でも、この油分、
ヘリコイドの方から回ってきてる気がするんだなー。
だとすると、また1年後にはこの有様?
毎年年の瀬の大掃除ですか?w

久しぶりに(って程じゃないけど)バラしてみると、
どうばらすのが一番効率が良いのか、
ケロッと忘れておりました。

「続き」の中は、ばらし方の備忘録です。
ほぼ、自分自身用ですが、
もし、同じレンズをばらされる方がいらっしゃったらご参考までに。

※にしてもこのレンズ、
見れば見るほど、また、ばらせばばらす程、
作りの良さ、意匠の良さに魅せられます。
どこがOEM供給したんでしょう?
ご存じの方、是非お教え下さい。

続きを読む "【備忘録】HANIMEX 135mm F2.8のばらし方"

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Micro Nikkor 55mmを刷新

Imgp107301

ほぼ丁度1年前、
絞り不良のジャンクで購入した、Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S

あの頃はまだ、レンズをバラしてのメンテナンスを始めた頃で、
このレンズも、絞りをバラしての清掃の他、
極重だったヘリコイドの清掃のため、
レンズのほぼ全てを分解する大仕事だったため、
これは元に戻らないんじゃないか、と不安でしたが、
結果的には、ちゃんと撮影が出来るまで復活する事ができ、
その後、多少のジャンクではビビらなくなるような、
きっかけとなったレンズの1つです。

外装の痛みは相当なものでしたが、
基本、実用的ならあまり気にしないごっさん。
しかし、ヘリコイドの動きがいまいちおかしい
(右に回してて、すぐ左に回すとカクンとなる)事もあり、
機会があれば、もっと状態のいいのに買い換えたいなー、
と思っていました。

今回、外装ピカピカ、レンズは薄カビのみ、
な上等ジャンクに出くわしましたので、
早速、リプレースすべく、購入してきました。

左が、去年買った方で、S/Nは40万代後半。

右が、今回買い直した方で、S/Nは50万代後半。

このレンズは、1979年、17万代後半で製造が始まり、
2005年に75万代に達し、2006年からは少し飛んで80万代で製造され、
そして現在に至っています(つまり、まだ現行品!)

今回買ったものは、恐らく、90年代頃に製造されたものでしょう。

レンズのカビは、前玉の表向きだったので、
サッと軽く一拭きで綺麗に・・・、と思ったら、
なんともガンコなカビで、跡が残ってしまいました。

また、レンズ内に微少なホコリがいっぱい入っていたので、
後玉の方をはずして軽く清掃しました。

両方を比べてみると、
ピントリングのゴムの材質が異なる
(古い方は硬質な感じ、新しい方はごく普通のゴムって感じ)程度の違いで、
他は全く同じ部品で出来ているように思われました。
その割に、これだけ見た目が違うんですから、
一体どんなヘビーな使われ方をしていたのか・・・、
と不思議になってきます。

コーティングも、若干色合いが異なりました。
このレンズは、90年代後半から、
「スーパー・インテグレーテッド・コーティング」
が施されるようになった、という事なんですが、
果たしてその変化による違いなのかどうかは分かりません。

総じて、レンズのコンディション自体は、
古いレンズの方が良さそうではありますが、
そうは言っても五十歩百歩かと思います。

後一応、今回買い直した方には、
絞りに「豚鼻」がついていたので、
Nikomat ELや、F2 Photomicでの撮影にも対応できます。

って事で、古い方は、兄の元に嫁ぐことになりました。

その兄は、今頃、秩父の山奥で、
国電の写真を撮っておりますww

Imgp107901

※なんでNikon F2が写っているのか、というツッコミがありそうですが、
その辺の詳しい話しは年明け、って事でw

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2009年12月29日 (火)

続・RawShooterを延命する方法

*10/12/08追記:D7000のRAWをRawshooterで開く方法をアップしております。
あわせてご参照ください。


以前、って、もう2年近く前の事ですが、
このブログで、「RawShooterを延命する方法」と題して、
新しいデジカメのRAWファイルを、
古いRAW展開ソフト「RawShooter」で開く方法を採り上げました。

以来、今でも、RawShooterを検索値とするアクセスが多く、
「軽くて品質が良い」と評判だったこのソフトを、
今でも使いたいと思っている人が多い事が伺えます。

で、そのエントリを自分で読みながら、非常に今更なんですが
書き足りないかな、あるいは書き足した方がいいかな、
と思う事がいくつかあったので、改めて取り上げてみたいと思います。

■「Adobe DNG Converter」最新版に対応させる

僕が前回のエントリをあげたのは2008年3月の事。
当時、Adobe DNG Converterのヴァージョンは4.3.1でした。

その後、新しいデジカメが発売されると共に、
何度もヴァージョンアップを繰り返し、
今では5.6になっていたようです。

しかし、その5.6をダウンロードしてファイルを変換してみたところ、
それまでの方法でファイルを開く事が出来ませんでした。

なんでだろ、と思って、同じRAW(D80なのでNEF)ファイルを、
Ver4.3.1とVer5.6、両方でDNG変換してみたところ、
明らかにファイルサイズが異なり
(あるNEFファイルでは、4.3.1では20MB、5.6では8MBでした)、
はき出されるDNGの仕様が異なっている事が分かりました。

そこで、改めて双方のDNGを、
バイナリエディタで開いて見比べてみます。

※ここでは、定番バイナリエディタ「Stirling」を使ってみる事にします。

まず、4.3.1で変換したDNGのバイナリを覗いてみると、
この辺り↓に「D80」という文字を見ることが出来ます。

Dngpatch_091229_1

一方、5.6で変換した方だと、ここ↓にあります。

Dngpatch_091229_2

DNGPatchでは、ここに書いてある機種名を、
RawShooterで読み込める古いデジイチの機種名に書き換える事で、
「機種偽装」して読み込ませる、というのが根本的な考え方です。
Nikon D80の場合、「D80」の真ん中の数字を「7」に、
すなわち「D70」に見せかけるようにしています。

※D80は1000万画素機種ですから、
ほぼ同じスペックのD200の方が良さそうなもんですが、
機種名と画素数は関連性がない事、
また、文字数が違う事からちと面倒である事もあり、
D70への偽装、となっています。

DNGPatchで、「その文字を、こう書き換えろ」という指示をするには、
「dngpatch.exe」が入っているフォルダの中にある
「settings.xml」をテキストエディタで開き、
書き換える、ないしは書き足す事で編集が可能です。

以下、実例です。

Dngpatch_091229_3

青で囲ったのは、4.3.1で読み込むための設定。
赤で囲ったのは、5.6で読み込むための設定。

文字にするとこうなります。

<body>
<Description>Kennzeichne als Nikon D70</Description>
<Name>Nikon D80(4.3.1)</Name>
<NewString>7</NewString>
<Offset>513</Offset>
<WriteTailingNull>No</WriteTailingNull>
</body>

<body>
<Description>Kennzeichne als Nikon D70</Description>
<Name>Nikon D80(5.6)</Name>
<NewString>7</NewString>
<Offset>669</Offset>
<WriteTailingNull>No</WriteTailingNull>
</body>

Descriptionは、特に動作上の意味はなさそうなんですが、
「何の機種に偽装しようとしています」という宣言みたいなもんです。

Nameは、プルダウンで機種名を選ぶときに表示されるものですから、
自分が分かりやすいように記入しておきます
(この場合、同じD80でも、DNG Converterのヴァージョンが違うよ、
という事を書き記してあります)

NewStringが、先ほど説明した「8を7に書き換える」の部分で、
何に書き換えるかを書くので「7」としています。

そして、これを間違えてはいけないのが、
Offsetの部分で、これは、バイナリのアドレスが、
10進数で何番目になるか、を指定する部分です。

バイナリエディタで、「D80」の中の「8」の数字の部分にカーソルをあわせ、
「検索・移動」メニューから「指定アドレスへ移動」を開きます。

最初は16進数となっているので、それを10進数にしてやると、
「現在のアドレス」として513(4.3.1)や、669(5.6)と表示されます。

Ver4.3.1で変換したDNGの「8」があるアドレス
Dngpatch_091229_4

Ver5.6で変換したDNGの「8」があるアドレス
Dngpatch_091229_5

この、513や669というのがアドレスになるので、
これをOffsetに指定してやるわけです。

今後、DNG Converterのアップデートにより、
更に仕様が変わる可能性もありますので、
その度毎に、こうしてsettings.xmlを書き換えるようにしましょう。

※書き換える時に、元々のxmlのバックアップを、念のために取っておく習慣をつけておきましょう。

■最新機種をRawShooterに適用させる

この論理で、最新のデジイチ(じゃなくてもいいけど)のRAWファイルを、
DNGPatchで書き換えるためのセッティングを用意してみましょう。

例えば、「Olympus PEN E-P1」のRAW(ORF)ファイルを、
RawShooterで読み込むための、DNGPatchの設定をしようとすると、
以下のようになります。

<body>
<Description>Kennzeichne als Olympus E-500</Description>
<Name>Olympus PEN E-P1</Name>
<NewString>500</NewString>
<Offset>752</Offset>
<WriteTailingNull>No</WriteTailingNull>
</body>

この場合、RawShooterに対しては、
「これはE-500で撮ったRAWです」と偽装させる必要があるので、
10進数アドレスの752からの文字列を「500」に書き換えろ、
という意味になります。

他の機種でも方法論は同じなので、
最新のデジイチをRawShooterで読み込めるようになる可能性があります。

■偽装する機種を変える

これはちょっと応用編なのですが、
そもそも、DNGPatchをダウンロードした時点では、
上記のsettings.xmlファイルでは、
「K10DはEOS 350D(日本名「kiss Digital N」)に偽装」、
となっています。

でも、この方法でRawShooterで読み込ませた画像って、
なんかPENTAXらしくない印象がありました。
なので、いまいちK10Dの写りに馴染めませんでした。

ところが、ちょっと試しに、偽装する機種を*ist Dsにするよう、
構文を書き換えてみました。

するとどうでしょう、RawShooterで読み込んだ時に表示される画像が、
PENTAXっぽい感じの色合いに変わるではないですか!

どうも、RawShooter側で、メーカーや機種によって、
異なるアルゴリズムでデフォルトの色、明るさなどが変わってくるようです。

この理屈を逆に適用すると、
Nikonで撮った写真を、あえてCanonの機種名に書き換える事で
RawShooterに、いつもと異なる挙動をさせる、
なんて事も可能かもしれません。
僕は試したことがないですが、興味のある方はどうぞ(他力本願)

■リンクを直しました

前回のエントリの際、
DNGPatchへ貼っていたリンクが正常に繋がっていなかったので、
書き換えました。
英語版のページへの直リンは向こうだったので、
ドイツ語版か英語版かを選択するページへのリンクです。

DNGPatchのアップデート自体は終了している(休止している?)ようなので、
もし、最新のデジイチでRawShooterを使いたい、
あるいはAdobe DNG Converterのアップデートに適応させたい、
と思った場合は、このエントリに書いた方法で各自工夫してみて下さい。

ごっさんは、目下は*ist DsとD80を
(デジイチの)メインカメラとして使っていますが、
ゆくゆくは、K-7ないしK-x、PEN E-P1あたりを導入したいなぁ、と思っています。
今のところ、まだこれらの方法でRawShooterに対応させる事は可能なようです
(今回、E-P1のRAWで試しにやってみたら大丈夫だったんで、正直驚き)。

ただ、例えばK-7の場合、
本体自身でRAW→JPEGへの書き出しができる
(しかも、いろいろ設定を変えたり、その設定を複数のRAWに適応させる事もできる)事から、
やがては、RawShooterに頼らなくてもいい時代がくるのかもしれないな、
と思っています。
その頃までは、しばらくこんな感じで対応させていくことにしましょう。

※素直にLightroomを導入しろ、って声が聞こえてきそう(汗

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2009年12月28日 (月)

SUPER YASHINONで500系を撮る@田園調布

冬休みの間に、
せめて1回は撮影に行きたい、と思っておりましたが、
今日早速、田園調布まで500系を撮りに行ってきました。

鉄道写真歴20年のごっさんでありますが、
なんと、新幹線を撮った事は一度もありません。
何というか、被写体として興味を持ったことが一度もない・・・

それでも、500系だけは別格でしたから、
いつかは撮りたい、と思っていましたが、
気づけば、東海道東京口に出てくるのは1日1往復。
それもあと数ヶ月の事となりましたので、
この休みのうちに撮ってしまいたかったわけです。

行った先は田園調布。
田園調布で東海道新幹線と言えば、
多摩川を渡ったところで緩やかにカーブしているところを、
橋の上から狙うのが定番で「お立ち台」となっています。

今日は仮にも平日だから、
早めに行けば大丈夫かな・・・、と思って10時前についたら、
目論み通り、「まさにこのポジション、定員1名様」な場所が、
すっぽりと空いておりました。
珍しく?、早めに起きて車を走らせた甲斐があったってもんです。

さて、なんせ初めてのポイントですから、
Nikon D80に無難なズームを装着して訪れたわけですが、
なんとなく、先日買ったSUPER YASHINON 20cmも試写してみたいので、
*ist Dsと共に持参しておりました。

時間もあることだから、まずはこちらを試写・・・、
と思って撮り始めたところ、
液晶に映し出される画像にゾクゾクきてしまいました。

なんというか、すごく「冷たい」描写なんです。

かっこよく言えば「クール」ってなもんでしょうが、
*ist Dsに映し出される画像は、もっと寒い感じの画像。

これ、500系のブルー&グレーに丁度いいんじゃ・・・

って事で、予定を変更し、
*ist Ds+SUPER YASHINON 20cmの組み合わせで撮影を開始。

途中、近所にお住まいというおじいさんが、
「年賀状の写真を撮りたいから」とすぐ隣で撮影開始。
決して「鉄」な人ではなく、孫が喜ぶから、という理由でしたが、
お立ち台は「鉄」のためのポジションというわけではありませんので、
500系が来るまでの間、いろいろ世間話をしながら、
それまでの練習にと300系やら700系やらと撮影。

さて、いよいよ500系!

多摩川の鉄橋を渡ってくる流線型のボディにゾクゾクしつつ、
カーブにさしかかり、いよいよフレームのベストポジションに・・・!、
シャッターを押す!

・・・あ、あれ?なんでシャッター降りない!

あわてて更に押し込んで、やっと「カシャ!」

一瞬の出来事ではありましたが、
間違いなくここがベスト、ってポジションを外してしまいました。
うう・・・、口惜しい!

辛くもフレームに収まってくれたので、
トリミングで調整して、こんな写真と相成りました。

Imgp105301
PENTAX *ist Ds
Yashica SUPER YASHINON-R 20cm F4.5
1/1600秒 絞りF4.5開放 (ISO800)
JR東海道新幹線 品川-新横浜間
2009年12月28日

下の方がちょっと窮屈でしょ?

いざ、って時になると、緊張したりあがったりするので、
そうするとシャッターのタイミングを逸したりします。
なので、精神を集中して「無」の境地になるのですが、
すると、それはそれで、シャッターを押す指の力まで「無」になる、
って事なのかもしれません(ホンマかいな?)

って事で、折角なので、他に撮った新幹線も。

Imgp103201
PENTAX *ist Ds
Yashica SUPER YASHINON-R 20cm F4.5
1/3200秒 絞りF4.5開放 (ISO400)
JR東海道新幹線 品川-新横浜間
2009年12月28日

N700系。

Imgp103301
PENTAX *ist Ds
Yashica SUPER YASHINON-R 20cm F4.5
1/3200秒 絞りF4.5開放 (ISO400)
JR東海道新幹線 品川-新横浜間
2009年12月28日

700系。

Imgp103401
PENTAX *ist Ds
Yashica SUPER YASHINON-R 20cm F4.5
1/3200秒 絞りF4.5開放 (ISO400)
JR東海道新幹線 品川-新横浜間
2009年12月28日

300系。

説明がいい加減過ぎますか?(汗

300系も、もうじきに東京口からいなくなるんですよねー。
かたや、西では000系が引退してまだ1年、
100系もまだまだ元気というのに・・・

500系も、西ではまだ活躍してくれますが、
こんな長大な編成では見られなくなるわけで、
貴重な写真を撮る事が出来ました。

なお、700系の写真以外は、RAW書きだしの際、少しコントラストを上げています。

また、N700系の写真以外は、少しトリミングして調整しています。

500系が来る20分くらい前から、
雲がどんどん厚くなり、すっかり曇ってしまいました。

今朝は雨でしたが、その後晴れて、
そのまま予報通りずっと晴れてると思っていたのに・・・
しかも、撮り終えてからまた晴れてくるし。
今日はついてない!

でも、暗い色の500系に、「寒い」描写のSUPER YASHINON、
そして曇天という組み合わせで、
映りもクールになったでしょうか?

個人的に、このレンズは、
2009年ゲットしたレンズの中の「3傑」に数えられる、
いい買い物だったんじゃないか、と満足しております。

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「羽田新幹線」の意図を邪推

前原大臣による「新幹線羽田延伸計画」。

毎度の民主党らしい「突発的なアイデア」で、
前後の脈略も戦略も構想も全くない、
場当たり的な意見という感をぬぐえないわけですが、
仮にも「鉄ヲタ大臣」ですから、
そんな「近くに基地があるから勿体ない」
というだけの理由なのかなぁ、という疑問もあるわけです。

まぁ確かに、田町付近で分岐して、
東京車両センターに向かうあの高架橋は、
ただの回送線とはいえ、新幹線の線路なので、
かなりの重規格高架橋ですから、
勿体ない、と考えるのはむべからんところです。
僕も昔、「あれ、勿体ないなぁ」と考えた事があります。

しかし、今の線路をそのまま使うだけだと、
「東京発羽田行き」「羽田発東京行き」
のピストン輸送が出来るのみです。

この短距離だと、新幹線の高速性能を発揮できるはずもなく、
むしろ、ゆるゆる加速し、
ある程度のところで制動をかけるわけで、
非常に効率が悪い。
多分、モノレールと大して利便性が変わりません。

「鉄ヲタ大臣」が、そんな事も気づかないはずはない。

ひょっとすると、実は、既存の線路をそのまま使うのではなく、
横浜方面からやってきた新幹線を、
Uターンして羽田に走らせる新線を作らせよう、
なんて思ってたりするのかな?、と。

横浜の方から品川に進入してきた新幹線が、
東京駅へ向かう地上線と、羽田に向かう地下線とに分岐。
地下線は、思いっきり右の方に旋回し(そんな急カーブ曲がれないだろ、
って話しもありますけど)、天王洲あたりで地上に現れ、
現回送線と合流、基地を横目に羽田空港へ・・・

これだと、博多・大阪・名古屋方面からやってきた新幹線が、
東京駅ではなく、羽田空港へ直行する事になります。

※都心に用がある人は、品川駅で降りてもらえればよい。

「んな面倒な事しねぇだろ」って思われるでしょうが、
もし、これが実現すると、
まぁ、名古屋は遠いとして、
小田原や三島、静岡くらいまでの方なら、
羽田を便利に利用できるようになるかもしれません。

・・・静岡・・・??

まさか、これが大臣の狙い?

「開店休業」になりつつある空港の代替として、
羽田への足を確保しよう、って事・・・?

だとすると、荒唐無稽な思いつきのようなアイデアが、
それなりに考えられた政策であるように、
思えなくもなくなってきます。

と書くと、この意見に肯定的だと思われるかもしれませんが、
そういう事は決してありません。

なんせ、羽田空港にはモノレールがあります。

モノレールは、JR東日本の管轄。

もし、羽田新幹線が出来れば、
東日本と東海がガチで衝突する事になりますから、
「元国鉄」同士の関係上、東海が首を縦にふるわけがありません。

特に現在、リニアの駅を地下に作ろうと考え、
東日本に地質調査などを依頼している東海の立場上、
そんな事はできっこないのです。

もし、単に、現状の回送線を利用した、
東京-羽田間のピストン輸送程度の構想であれば、
むしろ、東日本に「モノレール東京駅延伸」を働きかけ、
新幹線ホームの直上に乗り場を作れば、
俄然、空港アクセスは楽になり、目的は達せられると思います。

あるいは、同じく東日本に働きかけて、
東北・上越と東海道の線路を繋ぎ、
そこから羽田へ直通する新幹線を走らせると、
埼玉・群馬・栃木方面の人が、
羽田へアクセスし易くなって便利になると思います。

まぁ、この計画はそのまま水泡になる事だと思いますが、
多少現実的な側面で考えてみました。

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2009年12月27日 (日)

意外と安い、古いAF Nikkor

なにげに価格comでNikkorのコーナーを見ていたら、
古いAFレンズだと意外に安い事を発見。
この値段だと、半端な中古より新品の方がいいんじゃないかな、って気がする。
特に、Nikonの中古レンズって、不思議とあまり安くない気がするので。

※最低価格は09/12/27現在の最安値

50mmF1.8は、某C社のが1万円以下なので、
対比すると倍以上もするが、
これだけ取りだしてみると随分オトクな気がする。

いずれも、単焦点で、開放F値の比較的明るいレンズばかりなので、
描写性能は折り紙付きだと思うから、
気になる方は、ディスコンされる前に押さえておきましょう
(おっと、縁起でもない事を・・・)

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子供写真の年賀状

こういう事を書こうと思って管理画面を立ち上げたわけではないのですが、
ココログニュースのこんな記事に疑問を抱きました。

賛否集まる子供写真の年賀状

丁度さっき、うちのチビの写真をガンガン使った年賀状を仕上げ、
宛名やコメントも書き終え、
後は明日投函するのみ、ってタイミングだったもんで。

僕は以前は、どっちかというと
「なんで子供の写真を年賀状に・・・」
と思っていた口でした。
だから何よ、と。

車の後ろに「Baby in Car」と書いてあるのと、
程度としては同じだと思っていました
(こちらは、今でもゼッタイやろうと思わないけど)

ただ、いざ子供が生まれて、
さて、初めての年賀状はどうしよう、と思った時、
子供の写真を使った年賀状を作る事は、
むしろ「義務」だ、という感覚を覚えました。

まず、去年の年賀状の時、
そろそろ子供が生まれて父親になります、
と書いて投函し、
いただいた返信の多くに「子供が生まれるんですね!」
という事を書いておくって下さった事もあり、
ちゃんとその後の経過として報告もしておかねば、
と思った事が、まず第一。
(そりゃ、社交辞令やお世辞かもしれないけど、
そこにもちゃんと答えるのが大人の対応かな、と。)

また、そもそも年賀状は、挨拶の手紙なわけで、
中には、年賀状のみでしか交流がない方もいらっしゃいます
(相手が先生だったりするので、やめるわけにはいかない)。
そういう方に、今、僕はどうしてますよ、
という事を伝えるのは、とても大事な事なのでは?、と思います。

実際、いざ自分が受け取った年賀状の事を考えると、
○○さんから子供が生まれました、と書いてあると
「お!ついにお母さんになったんかー」と思いますし、
その子は男の子か女の子か、名前は何か、長男か次女か、
そういう基本情報を受け取る手段として、
年賀状は大切なのではないか、と思うのも理由の1つです。

まぁでも、僕の先輩の中にも
子供の年賀状はキライ、と言っていた方を知ってますし、
実際、こういう記事が出て、そこに賛同が多い事を考えると、
来年以降、毎年継続して、って事は自重する方が良いかもしれないですね。

しかし、そうすると、
そもそも年賀状を出す意味は何?、という事にもなってきそうで、
なんとも腑に落ちないのが正直なところです。

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2009年12月25日 (金)

富士のフォトフレ「DP-70SH」はベスト(今日現在)

子供が生まれるといろんな志向が変わってくるもんで、
今までこれっぽっちも興味を持たなかった、
デジタルフォトフレームを購入する事になりました。

「そりゃ、液晶はIPSかVAじゃなきゃね」

なんて思って調べ始めたんですが、
そもそも「IPSなフォトフレ」なんて、この地球上に存在せず。

VAは、かろうじて富士フイルムの「DP-70SH」が、
SHARPのASV液晶を搭載(というか、そもそもSHARP製?)でしたので、
もはや議論の余地無しで、これを購入しました。

僕がIPSやらVAにこだわるのは、
単に「写真を趣味とする者がTNので満足してどうする!」
などという精神論?を理由としているからではありません。

TNな液晶の最大の弱点は、「視野角が狭い」事。
真正面から見ると綺麗な画像でも、
左右や上下から覗くと、ネガ反転して見えたり、
そもそも何が映っているか分からなかったり。

特に「下から見上げる」時の見え方の酷さはすごいものがあります。

これ、フォトフレームでは死活問題になる事が多いのでは、と思うのです。

うちでは、居間の本棚の上に設置する事になりました。
すると、床に座り込むと、フレームを見上げる事になります。

そういうシチュエーションが当然考えられると想定されるのに、
TNな液晶のフォトフレを買うとどうなるか?

もし、フォトフレの購入をご検討されている方がいらっしゃったら、
まず、売場の床にしゃがみこんで、下から見上げてみましょう。
(多少は他のお客様の視線も気にしつつ・・・)

他のお客さんからは「何、あの人」と思われるでしょうが、
分かる店員さんだと「うっ、あの客、一筋縄ではいかない」
とビビられる可能性もあります。

僕も、ヨドバシに偵察に行った時、
下から見上げてチェックしてまして、
「こんな変な客、ヲレくらいだろうなぁ」って思っていたら、
同じように座り込んで見ているおじさんを発見。

やっぱ、知っている人はそうするよなー、と。

正直、高級なフォトフレで名を馳せている某S社の製品なんて、
下から見上げると、すっぱり買う気が失せてきますよ。

また、近頃は「ネットブックの液晶を使用!
WXVGA解像度で10型超、縦横切替自動、動画も再生できます!」
的なものもありますが、液晶がTNである以上は、
それらの売り文句も全く無意味なものとなってしまうのです。

って事で、もはや悩む余地無く買ってきた「DP-70SH」。

基本的には、充分満足のいく品質のものでしたので、
まずは100点をあげていい製品でした。

液晶は、7型のWVGA(H480*W800)となっています。

一応、高画素な画像を表示しても自動リサイズで表示されますが、
内蔵メモリは256MBしかないし、
外部メモリも、SDカードが使えるからって、
このフォトフレのために数GBのものを新調するのもバカバカしいなぁ、と思い、
あらかじめ小さくリサイズしてやる事にしました。

RAWからなら、「RawShooter」でJPEG現像する時にサイズを指定。
既にJPEG化してある画像の場合は、
Photoshopで開いておいてから、バッチをかけてリサイズ、JPEG保存。

横長でも縦長でも、「高さ480」にあわせてリサイズかけているので
(フォトフレ自体を横長で設置したので)、
横長の写真だとw700強くらい、縦長だとw300強くらいになってしまいます。
画像サイズは、1枚で50KB前後と、
今のブロードバンドの時代には、あまり見慣れない?大きさです。

まずは80枚ほど用意しましたが、それでも3MBとちょっと。
フロッピー2枚でおさまるかな?(笑)

これなら余っているメモリーカードでいいや、って事で、
もはや使う事はないと思っていた、
32MBのMSがあったので、これをフォトフレ用に指定。

RawShooterで直接はき出したり、Photoshopでリサイズしたりしているので、
縮小画像とはいえ充分に綺麗です。

ASV液晶は、想定通り、上下左右どの角度でも、充分鑑賞に堪える画質です。

しかし!表面がガラスのため、
下から見上げると蛍光灯が写り込んでしまいます。
これだけは残念!
ガラスの方が、本当の額縁みたいで質感がいいのかもしれませんが、
フォトフレも、アンチグレア(つや消し)の方がいいように思います。

7型というサイズは、ほぼハガキと同じ。
写真風に言えば「キャビネや2Lよりは小さいけど、Lよりは大きい」ってとこでしょうか。
小さい、とは思いませんが、大きい!、とも思えないサイズ、って感じです。

全般的には、不満を覚えるようなところは全くありません。
でも、120%満足で、もはやこれ以上のものは望めない!、
という程でもありません。

個人的に「理想のフォトフレーム」は、こんな感じでしょうか。

・液晶がIPSないしVAないし有機ELである
(理由は、最初の方で書いた通り)

・パネルがグレア(つや消し)である
(これも、今も書いた通りの理由)

・液晶が800*800程度の、正方形なパネルである
(横長だと縦長写真が小さくなる、またその逆も、という事がないように。
大きさも、キャビネ判くらいあってもよい。6つ切りではチとでかいかも?)

・無線LAN搭載
(PCから直接画像を放り込める方が便利かな、と)

ってところです。

チビの10ヶ月間の撮り溜めた写真をスライドショーで見ながら
「すっかり大きくなったねぇ」などと超親ばかな事を考えていると、
もう完全に歳末気分になってきました。

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2009年12月23日 (水)

ヤマト、盛り上がり中

とはいえ、「復活篇」には、
これっぽっちの興味も関心も無いんだが
(サントラだけは気になるから買うかも)、
便乗商売の関連商品等には興味津々。

週刊宇宙戦艦ヤマト オフィシャル・ファクトファイル(DeAGOSTINI)

劇場版「宇宙戦艦ヤマト」(EMOTION the Best)

「ファミリー劇場」(CS等)で全話・全劇場版一挙放送

個人的には、劇場版がHD化、BD発売されないかと心待ち中。

特に、「永久に」のシネスコは、HDでしかと堪能したいところ。


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2009年12月21日 (月)

オートロン2号機(PC35AF DATE)

先日、アカサカカメラのジャンクで購入した、
PENTAX初のコンパクトカメラ「オートロン」のデート付き。

デート無しは既に持ってましたが、
液漏れのダメージが結構大きくて、
たまに電気が流れなくなるなど不安定なため、
もっぱら休車となっておりました。

※買った時のエントリはこちら

今回買ったオートロンは、蓋を開けてみると、
レンズがカタカタ動く状態で、まさにジャンク。
なので、値段も\100と、完全にゴミ同然の扱い。

写りは感動的に素晴らしいだけに、
なんとか直したいなー、と思っていたので、
既に持っているPC35AFを分解するための勉強に、
と思って買ってみたわけですが。

Dsc_316301

※左が今回買ったデート付き+ワインダーは初号機に付いてきたもの。
右が、最初に買ったデート無し。

バラしてみると、レンズがカタカタ動いている症状は、
単にレバーが1つ外れていただけで、
それを戻してやると(って、ペンチを使って多少強引に。なんで外れた?)、
ちゃんと動き始めてくれました。案外あっけない(笑)

ただ、フィルムを巻き上げるとシャッターボタンのロックが外れるはずが、
なぜか下に押し込めない、時々押し込める、という状況。
これは、シャッターボタン付近のセーフティーロックが、
粘ってて解除されにくくなっていた事が原因でした。
アルコールを流し込んだら、溶け出して動くようになりました。

蓋を開けるとき、巻き上げレバーを引っ張るわけですが、
その部分に強力なバネが仕掛けられており、
ばらすとそれが、簡単にビヨ~ン、と飛んでいってしまいます。
実際、何回も飛ばしましたが、非常に運の良いことに、
行方不明になる事無く済みましたが、かなり危険でしたので、
皆さんもご注意を。

とりあえず、フィルム入れて試写してみましたが、
AFは特にずれてる事もなさそうで、ちゃんとピント合ってました。

が、撮影中に、突然フリーズする事があり、
帰って原因を調べてみましたが、
どうも、ワインダーとの接合部の電子接点汚れのためみたいでした。

また、盛大にカブリが出てたので、遮光を強化してやらないといけません。

とはいえ、今回は液漏れもしてない個体だったので、
初号機についてきたワインダーを移設し、
こちらをメイン機に使う事になりそうです。

Dsc_316501

今回買ったのはデート付きなので、裏側はだいぶ様子が違います。
古いデートバックなので、LR44を2個も使う仕様です。

昔、デートなんて「百害あって一利なし」と思っていましたが、
子供の写真を撮るようになって考えが変わってきました。

デジタルなら、ファイルに日付の情報があるので、
いつ撮ったのか、後からでも全然分かります。

が、フィルムだと、大体10月くらいかなー、ってのは分かりますが、
特に室内で撮った写真となると、何日だったのか、さっぱり分からなくなります。

子供の成長は日進月歩なので、何月何日だったのか、ってのも、
かなり気になる情報なんですよね、やっぱ。

そうなると、こうやってデートが付いてて日付を記録できる方が、
後から見返してみた時、「あぁ、この頃はこんなんだったんだな」
って感慨を覚えられる気がします。

ちなみに、古いカメラのデート機能の中には、
1900年代のみしか対応せず、2000年以降は使えないなど、
発売当時からすれば遠い未来のことを想定していない機種が多いようですが、
さすがPENTAX、2009年でも、このように、ちゃんと日付設定できます。

「一眼レフ専門メーカー」だったPENTAXの、初のコンパクトだけに、
手の抜き所のさじ加減が分からなかったのかもしれません。
1980年頃のカメラなのに、その20年後以降もちゃんと使えるデートって。

そんな将来でもちゃんと使えるカメラですよ、
という自信を持って送り出してくれたのかもしれないですね。

後、付属のワインダーについて。

そもそも、コンパクトでワインダーって、と思うわけですが、
その仕掛けも、指で巻き上げる部分に歯車でかみ合わせてしまうという、
あまりに力業(笑)な仕様ですが、やっぱかなり無理があるのでしょう、
フィルムを巻き上げて行くに従って、だんだんと「ウィ~~~~ンッ!!」
というモーター音が重たくなって、巻き上げ速度が劇遅になってきます。

手元に余っていた36枚撮りのフィルムを入れて試してみたところ、
30枚目辺りになると、とうとう巻き上げ不能になり、止まってしまいました。

これは、さすがに経年のせいですかね~?

実際、ワインダー外して指で回そうと思っても、
かなり力入れないと回らないのは確かなので、
本体の巻き上げ部分がだいぶ重くなってきている事が原因かもしれません。
しかも、初号機も二号機も同様でした。

とまぁ、まだまだ安定運用に持ち込められてるわけではないですが、
まずは、ちゃんと使えるようになりそうで、ホッと一安心。

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2009年12月18日 (金)

「そのカメラ、作品を撮れますか?」

日頃、カメラ関係の雑誌やムックを買うことのないごっさん。

たまたま本屋で見かけた、
PENTAX K-7のムックに目がいき、
手に取ってみると、表紙に書いてあるひとこと。

Dscf0145


「そのカメラ、作品を撮れますか?」


「その」がK-7の事だとすれば、
作品を撮れるのかな、という期待を込めた一言に聞こえますし、

「その」がK-7の発している言葉だとすれば、違うカメラを指さして
「そのカメラって、本当に・・・」と言っているように聞こえてきます。

どちらにしても、自信に溢れた言葉である事は確かですし、
K-7というカメラのアイデンティティを端的に表現している言葉であるようにも思えます。

奇しくも今日は、日本カメラ財団が
「2009年の歴史的カメラ」10傑を発表しております。
めでたいことに、K-7も歴史的カメラとして認定されました。

おやおや、この10台の中には、
「イメージモンスター」の会社のカメラは無いようですが・・・?ww

こんな事ばっかやってりゃ、当然といや当然です。

うーん、次期PENTAXの主力は、K-xでいいや、って思ってましたが、
やっぱ、K-7にしようかな。身の程知らずだけど。

まだしばらく買えないけど(汗

ちなみにこのムック、「CG別冊」と書いてあります。
なんと、あの「カーグラフィック」の別冊、という扱い。
カメラ雑誌のムックじゃありませんでした。

カメラを「商売道具」として使っているところが出している本なので、
割と現実的な事を書いてあるし、
よくないところもいろいろ書いてあります。

また、装丁がオシャレで、カメラ女子でも気軽に読めそうです。

かといって、メカ的な事を何も書いてないかというと、そうでもない。

読みやすさと内容の濃さが両立している印象で、おもしろく読めそうです。

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2009年12月15日 (火)

水銀電池の代替について考える

会社から一番近い所にある中古カメラ屋は、
恐らく赤坂にある「アカサカカメラ」です。

ただ、webを見る限りは舶来品中心の品揃えのようなので、
これまで敬遠してきました。

先日、何か調べごとをしていたときに、
たまたまアカサカカメラのサイトに辿り着いたら、
年末セールでジャンク品の販売もしている、と書いてありましたので、
晴れて?、初めて足を運んできました。

数は多くありませんでしたが、なかなかおもしろいラインナップで、
その中から、「Canon Canonet G-III 17」を1500円で、
既に持っていますが、研究用に、
「PENTAX PC35AF」(今回はデート付き)の完全ジャンクを100円で購入。

Canonetは、レンズの清掃、電池室の電極磨き(ご多分に漏れず液漏れ)、
ファインダーの掃除、そして開閉レバーの調整
(曲がっている部品があり、開きやすくなっていた)を行い、
ちゃんと動作してくれるようになったようです。
こちらの動作チェック報告は、またいずれ。

このCanonet、古いカメラなので当然ながら、電池は「水銀電池」を使用します。

しかし、水銀電池は、とっくの昔に国内から絶滅しています。

古いカメラの露出計を動かそうと思うと、
この「水銀電池の代替方法」で悩むこととなります。

で、いろいろ調べながら、自分なりの結論が見えてきました。

■そもそも、アルカリでも電圧は水銀電池並み?

水銀電池の電圧は1.3Vでした。
一方、現在最も気軽に購入できるボタン電池はアルカリ電池で、
公称電圧は1.5Vです。

ところが、この1.5Vというのは、あくまで「新品」の時の話し。

こちらのSONYのサイトの製品情報によれば、
新品時のアルカリ電池の電圧は、1.5Vを少々上回っていますが、
少し使うと1.5Vを割り込み、じりじりと下がり続けていき、
寿命が近づくと、一気に0Vへ落ち込んでいるのが分かります。

こうしてみると、その寿命のほとんどは1.3~1.4V付近で推移しているように見えます。

新品ならともかく、ある程度使用した限りでは、
水銀電池と大して変わらない電圧なのではないか?、と推察されます。

■電圧違っても問題無い?

そもそも、露出計は電流計の一種だから、
電圧変わっても、出てくる値は変わらないのでは?、
という意見をネットで見たことがあります。

また、多少のボルテージの変化があったところで、
数値が変動しないようなブリッジ回路になっているのでは、
という意見も見たことがあります。

これは、個々のカメラの仕様にも絡むことなので一概には言えないですが、
そういう構造の露出計であれば、なるほどその通りだろうと思います。

ただ、水銀電池の特性は、
アルカリ電池と異なって「新品から寿命まで、1.3V一定」でしたので、
そういう特性に依存した露出計であれば、
上記の理屈が通用しない可能性も充分にあり得ます。

■そもそも精度が当てになるのか?

(1)一眼レフのTTL露出計だとまた話が変わってくるかもしれませんが、
コンパクトカメラの露出計の場合、
レンズの上辺りに、CdSの窓がポカッと開いていて、
そこから入ってくる光で露出を計る、というものが多いと思います。

昨今のデジタル技術の発達したカメラで、
超多分割測光を駆使したカメラであっても、
得られる露出が適正じゃない事もしばしばです。

まして、水銀電池時代の露出計の精度が、
そこまで厳密に「ゼッタイ1.3Vじゃなきゃ合わない!」
と杓子定規になる程ではないんじゃないのか、というのが1点。

(2)加えて、水銀電池を使うカメラは、
大体1970年代までのものだと思うので、製造から30年以上経過しています。

CdS自体も劣化しているはずですし、
露出計付近にある抵抗なんかも劣化しているかもしれません。

仮に、新品当時に1.3Vの電圧をかけると完璧な適正露出を得られたとしても、
30年後に全く同じ挙動を示してくれると言い切ることが出来るでしょうか?

■ネガのラチチュードは広い

そして、最後は「他力本願」です。ネガのラチチュードを甘く見てはいけない!

去る9月、初めてチビを連れて帰省した時の事。

せっかくだから、家族みんなで集合写真を撮る事にしました。

持って行っていたカメラは、「MAMIYA-6」と、「NIKON D80」。
マミヤがメインで、D80がサブ、という役割でした。

三脚に両方を据え付け、あらかじめD80で試写して適正値を得て、
そのシャッター速/絞りをマミヤにトレース。

そして、全員並んで、セルフタイマーで、はいチーズ。

ってな事をしている間に、太陽が雲間から顔を出し、
露出がかなりオーバーになってしまっておりました。

先にD80でチェックしたところ、RAW現像段階でも修正不能なほど露出オーバー。

あぁ、せっかくの家族写真が・・・

すっかり気落ちしていたのですが、
後から、マミヤに装填していた「KODAK EKTAR」を現像してみてビックリ!
同じオーバー条件にもかかわらず、こちらはコントラストが落ちるでもなく、
むしろ、夏っぽい感じの明るい画が完璧に撮れていたのです。

この時、「あぁ、ネガのラチチュードが広いって、こういう事か!」と、
ものすごく今更ながらに実感をしたのであります。

もちろん、これはネガの話しですし、そのネガでも、
アンダーには弱いのが特性ですので、
適正外れても全く心配なし、と言いたいわけではないですが。

それでも、露出計の針が「+-のど真ん中」に来ないと適正じゃない、
その状態で適正じゃないとおかしい、と思い込んでも仕方ないのかな、
と思うようになりました。
(僕も昔は、「ど真ん中ドンピシャ派」でしたが)

■目下の結論

なので、古いカメラに使う電池は、アルカリでも何でもいいんじゃね?、
というのが、ごっさん的な、今のところの結論です。

現在、手元のカメラですと、
PENTAX SP、Konica C35の2台で、
本来水銀電池を使用すべきところ、
アルカリ電池をそのまま入れて使っていますが、
それほど「著しく露出が外れる」という感じでもありません。

ポジで試してもそう思ったくらいなので、
ネガ利用なら尚更「許容範囲内」なのかな?、と思っています。

■とはいえ・・・

無知なごっさん、こんな調べごとをしている間に、
「空気亜鉛電池」なるものがある事を知りました。

そもそも補聴器用に売られている電池ですが
(そういうものがある、って事は知ってましたが)、
電圧は1.4Vで、新品~寿命までほぼ一定をキープしているそうです。

こりゃ、水銀電池に最も近い特性ですね!

「PR44」という電池なら、MR44やLR44と同じ大きさ形なので、
手持ちのKonica C35あたりにはバッチリいいんじゃないかな?、
と思います。

また、最初に書いたCanonet G-III 17の方は、
本来は「MR-9(H-D)」という水銀電池が必要ですが、
とりあえず、「小は大を兼ねる」(?)で、
LR44を入れた上、アルミホイルをスペーサーとして挟んでみたら、
ちゃんと電気流れるようになりましたので、
同じ大きさのPR44を使うのがベターかな、と思われます。

試写の際は、そのPR44の試用も兼ねてトライしてみたいと思います。


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2009年12月 5日 (土)

うい~

先週の話しです。
会社の先輩の結婚式二次会に呼ばれてましたので、
参列してまいりました。

後半、お馴染みの抽選会がありました。
まぁでも、この手の抽選であたった試しが(あまり)ないので、
自分には関係ないや、と思って、会場の外におりました。
一応、自分の持っている札の番号だけは確認しておきましたが。

で、外で同僚とペラペラ喋っていると、
耳に入ってきたのは「○○番の人!」という司会者の声。

ん?聞き覚えのある番号。

と思って自分の札を見てみると、あ、この番号じゃん。

「あ、なんか呼ばれたから、ちょっと行ってくる-」
(まるで、ひとごと)

と、その場を離れまして。

まぁでも、そう大したもんじゃないだろうなー、
500円のクオカードくらいか?、なんて思いながら、

「はーい、僕みたいですー」
(相変わらず、ひとごと)

と気のない感じで名乗り出ますと、


「おめでとうございます!


Wiiが当たりました!!」


・・・?????


うい?


うい~??


・・・Wii!!!


ま、まじかよ~~~


しばし、事の重大性を飲み込めないでいたごっさん。

回りからの、祝福と憎悪?の入り交じった100人超分の熱い視線。

8000円の会費でWiiをゲット。まさに「海老で鯛を釣る」(笑)

ありがたや、ありがたや。

大してゲームをしないごっさん家、なぜかPS3もWiiもある(爆)

個人的に、前からWiiは「機会があれば欲しいなー」と思ってました。

運動したり頭を鍛えたり、ってソフトは一切興味無し。

オンラインでファミコンやスーファミ、メガドラなどのゲームをダウンロードできる
バーチャルコンソール」こそ、僕がWiiを欲しかった、最大にして(ほぼ)唯一の理由。

早速、メガドラ版の「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を600円で購入してダウンロード。

懐かしい~な~~~。

目にも止まらないスピード感はそのまんまです。

さすがに「公式のエミュレータ」なので、動作は、完全にオリジナル通りの様子。

こりゃ楽しいね~。

今後は、ディスクシステム時代にやり潰して、
すり切れる、じゃなくてリードエラーになって遊べなくなった「スーマリ2」や、
借りて遊んだ事のあるPCエンジン版の「イース1・2」
(セリフがCDの音声トラックに入っていたんですね、PCエンジン版は。)など、
懐かしいゲームを落として遊びたいと思います。

えー、肝心のWiiのゲームって、どんなんがあるんだろう(苦笑)

32歳にしてXmasプレゼントをもらったような気分のごっさんでした。

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2009年12月 3日 (木)

SUPER YASHINON-R 20cm F4.5

*10/03/22追記:
どうも、このレンズはトキナー(当時の東京光器)製のようです。
その辺の話しはこちらのエントリを参照。

-----

ホントは、作例撮ってから載せようと思ったんですが、
次はいつ撮影に行けるか分からないし、
ネットにもあまり情報が出てないレンズのようなので、
とりあえず紹介までという事でアップします。

※12/29追記:新幹線500系の撮影で試写してみました。
個人的には期待を大きく上回る描写を得られました。(追記ここまで)

先日、日本橋のキタムラ(旧きむら)のジャンクコーナーで見つけたレンズです。
ヤシカのプラクチカスクリューマウント(M42)のテレで、

SUPER YASHINON-R 1:4.5 f=20cm

Imgp097301

、というレンズです。

カビあり、フードと前キャップ(これはKOMURAの社外品)で1000円とお買い得でした。
でも、実際ばらしてみると、
ヘリコイドからにじみ出たグリスがベトついて汚れていた模様。
カビもありましたが多少でした。
前玉縁にクモリありましたが、写りにはあまり影響しない程度かと。

絞りは自動絞りではなく、プリセット絞りです。
ただ、一般的にプリセット絞りのレンズは、
絞り値を設定するリングと、
実際に絞るリングと、双方に絞り値が書いてあります。

このレンズは、絞り値を設定する方にだけ数値が書かれ、
絞る方のリングには何も記されていません。
赤い点が見えますが、これはレンズに固定されており、
銀色はギザギザ部分だけが回ります。

両方のリングに数値が書いてあると、
例えば設定値をF8にしていたとしても、
絞る方のリングをF5.6にすればF5.6で撮影できる、
という事になりますが、このレンズでは、そういう事は出来ません。
純粋に「絞りを開けるor絞る」の役割と割り切っているようです。

Imgp097701

完全にバラしたわけではないので、
レンズ構成は不明ですが、
古いレンズですから、そう変わった仕掛けがあるとも思えません。

前玉は2枚で、いずれも凹凸レンズ、共に前方の方が凸。
直径も結構あり、構成は2群2枚。

後玉も凹凸レンズで径は小さく、球面は緩やかで、ぱっと見は平面のよう。
こちらも、前方の方が凸なので、マウント側が凹です。
実は、一度、逆に装着してしまったのですが、
著しく無限がズレた以外は、全体にピントはシャープだし、
充分満足のいく画像が得られましたので、
実際、曲率は小さい玉であると考えられます。

中玉をバラしてないのですが、
前玉群と後玉の形から推測するに、恐らく中玉は1群1枚の両凹型で、
全体では4群4枚の「エルノスター型」ではないかな?、と思われます。
昔の、比較的明るい望遠レンズにはよく見られる構成です。

買った時は、3群3枚のトリプレットかな?、と思っていたので、
しっかり前玉が2枚あるのを確認して「こりゃ、期待できそう」と思ったごっさんです。

絞りは、かなり枚数が多いです。
多分、15枚だと思いますが、1枚程度の数え間違い?はあるかもしれません。
同じプリセット絞りのレンズでも、コムラーのレンズだと、
特定の絞りでは多角形の形になり、まぁそれはそれで面白いんですが、
このレンズは、開放から最小絞りまで、全て真円です。
絞り自体も、多少テカってますが、コムラーよりは反射防止されてそうです。

Imgp098701

これも古いペンタックス(旭光学)のレンズ、
「Super-Multicoated-Takumar 200mm F4」と並べてみました。
なお、この状態、どちらもフード付きです。

フードを付けると、ほぼ同じ長さですが、
YASHINONの方は、前方(右側)の線から右がフードなので、
フード無しの状態では、YASHINONの方が長い、という事になります。
買った時には「こりゃ、Tele-Takumar 200mm F5.6並みのコンパクトさだ」
と思っていたので、並べてみるとむしろ長いとは、ちょっと驚きでした。

長いですが、こう並べてみると分かる通り細身のレンズなので、
とてもコンパクトな気がしてくるわけです。
自動絞りがないだけでこうも違うかな?、という程です。
また、何と言っても、三脚座も付いているのがポイント高いです。
細身で長いと、カメラ側で三脚にセットするとグラつきそうな気がするので、
こういう仕掛けは非常に嬉しいです。

さて、このレンズはいつ頃のものでしょう?

ヤシカがスクリューマウントのカメラを出したのは1961年の事です。

また、他社になりますが、Nikonが「cm」表記を「mm」に変更したのが、
1962年から67年頃の話しのようです。

このレンズはcm表記なので、
おおよそ1961~65年頃のレンズなのでは?、と推察されます。

部屋から適当に試写した感じでは、
ピントはシャープですがエッジが立っていない、
ごっさん好みの写りのようです。
また、ボケはかなり綺麗なようで、デジイチで撮っても立体感がありますので、
フィルムの35mm判で撮ると、より立体的な描写をするものと期待がもてます。

多少コントラストが眠い感じもしますが、
曇っている事が原因か、そもそもそうなのかは分かりません。
ただ、デジでもフィルムでも、充分に補正可能な範囲だと思います。

古いレンズですが、よい描写をしてくれそうなレンズなので、
かなり実戦的に使えるものと期待しています。

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