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2010年2月

2010年2月28日 (日)

93年春、山陰撮影旅行(1)~餘部にて

なんとなく、古い写真を引っ張り出してみました。

93年4月頭、まもなく高校入学という春休みに、
山陰方面を、兄と一緒に撮影旅行に行った時の写真を、
いくつか紹介したいと思います。

930404_03
Canon EOS630QD
EF70-210mm F3.5-4.5USM
Konica XG400
JR山陰本線 餘部-鎧間
1993年4月4日

現在、新橋建設中の餘部橋梁。

「はまかぜ」「おき」等の撮影を目的に行ったわけですが、
その手の写真はネットにいっぱいあると思うので、
あえて違うのを持ち出すところが天の邪鬼の所以?

地上に、像が建っており、車が停まっているのも見えます。

ご承知の通り、1986年末、この橋の上から、
回送中の「みやび」号が突風に煽られて落下、
この場所には蟹加工工場があったため、
多くの従業員(と、車掌も)が命を落とす、
という大事件がありました。

回送列車のため乗客が乗っていなかったり、
灯籠?か何かを下ろしていた事から自重が軽かった事、
風速計が規定値を超えていたのに進入した事など、
いくつかの要因が重なった事による悲劇、とさかんに報道されていました。

この事故を境に、橋梁部での強風時規制は強化され、
瀬戸大橋線など、割と頻繁に減速運転、運休されるので、
四国は「陸の孤島」になってしまいがちです。

現在でも、そんなに大した風じゃないような気がしても、
減速運転や運休が発生する事が多いように思いますが、
この惨事を教訓としている事は言うまでもありません。

また、橋梁に暴風柵を設ける工事が各地で行われたので、
国鉄時代には「第1級お立ち台撮影ポイント」として知られた、
東海道線根府川橋梁も、電車が全く見えない状態となり、
カメラを手にしたファンが全く来ない場所になってしまいました。

橋梁での列車横転と言えば、
その昔、営団地下鉄東西線の荒川?鉄橋で、
強風に煽られて脱線する事故があった、
という話しを聞いた事もあります。
また、数年前、これは橋梁ではなく地平ですが、
羽越線で485系が脱線して多くの死者を出す、
という事故もありました。
何十トンもある鉄の塊でも、
人間の人知をはるかに超える自然の力によって、
簡単に横転してしまうわけですから、
柵を立てるなどの策(?)を取るのは当然の事ではあります。

そう、根府川で思い出しましたが、
4年前、浜松方面に出張に行った帰り、
「根府川って、どんな撮影ポイントだったんだろう?」
と思い、帰り道に下車して行ってみた事があります。
丁度、東海道東京口113系撤退と騒がれていた頃なので、
写真撮れたらいいなぁ、と思っての事でした。

まぁ、この有様じゃ、誰も撮りに来ないのも当然かもしれません。

Imgp0080
PENTAX *ist Ds
Super Takumar 50mm F1.4
1/1000秒 (ISO400)
JR東海道線 根府川-真鶴間
2006年3月3日

なんせ、この写真を見返してみて、
そこに走っているのが「リゾートエクスプレスゆう」である事を、
初めて知ったくらいなので(笑)

ただ、この現場に立って眼下を見下ろした時、
不思議なオーラ、というか力のようなものを感じました。
ここで写真を撮る!、という気持ちがグイグイ湧いてくる感覚を覚え、
なるほど、究極のお立ち台として多くの人に愛されてきたのも、
全く頷ける事だ、と感心した次第です。

残念ながら、今この場所へ敢えてやってきてまで、
撮影する程の電車がいるかどうか、となると、
それはそれで寂しい気分にもなってきますが・・・

余談が長くなってしまいました。
次回は、北近畿タンゴ鉄道へ撮影に行った時の、
由良川河口付近での写真を掲載したいと思います。

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2010年2月26日 (金)

中央線201系、今夏引退

JR東日本八王子支社
2010年1月26日 「中央線201系・愛されて30年」キャンペーンを開催します (PDF)
「さよなら中央線201系」キャンペーン<第1弾>を開催します (PDF)

高架工事の関係で延命されていた201系、
工事が終わった以上はもうそろそろ・・・、と思っていた矢先。
ついにこの日が来てしまいました。

まずは、最初に身を引くH4編成で大々的なさよなら運転ツアーをやって、
6/20のラストランで往路を松本まで走り、
お客さんの復路は特急を利用・・・、って事は、
201系はNRで長野へ直行ですか。
なんとも無駄なく最後まで稼ごうという商魂はたくましいものがあります。

「能登」「北陸」の後は、
桜時期の中央線沿線が殺伐としそうです。
中野の桜が泣くような事が無ければよいが・・・

ごっさんも、ごっさんなりの「作品」を収めたいと思っております。

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三田小山町の大銀杏、伐採さる

091222_03

再開発まっただなかの、
港区三田一丁目(旧町名・三田小山町)

道沿いに立つ、古木の銀杏。
足下には、小さいながらも祠が。
その名を「銀杏(ぎんなん)稲荷大明神」と申すそうです。
(正式には「白滝稲荷神社」)

たまたま、会社の昼休み、カメラの試写でフラフラ歩いていた時、
この古木を見つけ、足を止めました。

街路樹の銀杏と違い、太くてどっしりとした幹が大地を捉えていました。
この木が、この場所で長年根を張っていた証しを言えましょう。

再開発で高層マンションが建ち並び、
すっかり埋もれて見えなくなってしまいそうなこの大銀杏。

先日、

伐採されてしまいました。

Imgp0654

あそこまで育つのに、果たして、何十年、何百年の年月がかかったのでしょうか。

一方、切るときはアッという間。
きっと、数十分程度の出来事だったのでしょう。

Imgp0650

Imgp0651

かつては、三田小山町のシンボルだったという大銀杏。

日本人は、古い物に関心がない、興味がない傾向にあります。

特に東京の人は「江戸っ子気質」で、新しもの好きとあいまって、
古い物に対する愛着度は相当に低いようです。

建物なら、もし壊したとしても、
同じ材料から、同じ部材を作れば、
同じ形の物を再建する事も出来ましょう。

しかし、木は、切ってしまえば、それでおしまい。
全く同じものが帰ってくる事はありません。
生物、人間と同じです。

ましてそれが、ご神木のような大事なものであれば尚更・・・

実は、調べてみると、この銀杏の木、「2代目」のようです。

戦前、都電を通すため、2本の大銀杏が伐採されました。

その後、関係者の間で不可解な出来事が次々と・・・
これが、祟りと申すものでありましょうか・・・

伏見稲荷から、改めて銀杏を移植してくる事で、平静を取り戻したそうです。

しかし、その大銀杏もこうして伐採されてしまったわけです・・・

たまたま、通りかかった時、不思議なオーラを感じて、
「すごい木だなー」と思ったのが、去年の末の事でした。

それから、数ヶ月と経たない出来事です。

もっと、その勇姿を拝みたかったものだ、と残念に思いますし、
人間とは何ともあさましく、自分勝手で都合のいい生物なのだな、
という思いを新たにしております。

※参考
芝地区地域情報誌創刊号(P2、3) ※PDF
DISCOVER JUBAN 麻布十番再発見!(9)
元神明宮 (Wikipedia) ※銀杏稲荷は、元神明宮の境内社
都電一代記「34系統」

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2010年2月25日 (木)

「腐っても鯛」と書いて「ボロくてもNikon F2」と読む?

Dsc_360001

はじめて「Nikon F」を手にした時、
体が硬直するほど緊張し、我を忘れてしまった事を覚えています。

ニコンのカメラの中でも、レンジファインダー機をはじめ、
「F」や「F2」の人気の高さは21世紀でも変わらないものです。
個人的には、ニコンのカメラというのは実用性重視で、
棚の中で新品同様の輝きで飾られているのは、
カメラとしては不本意なのではないか、と思うのですが、
先日足を運んだ松屋銀座の中古カメラ市でも、
相変わらず、数十万円なんてニコンがずらっと並んでました。

さて、ご存じの通り貧乏性?なごっさんには、
オールドニコンなんて分不相応、と思って気にもとめてなかったのですが、
縁あって、「F2」がうちにやってきました。

そもそも、親戚から「F2を直して!」と頼まれた事から話しは始まります。

うーん、F2かぁ、それは荷が重いなぁ。
まずは、ボロいジャンクを分解して練習しないと・・・

と思い、まずはボディのみを購入。これが\3.780-。

これだけ安けりゃ、ボロボロでまともに動かないだろうから、
安心して分解しまくれる・・・、と思ったら、これが、
なんとも快調に動いてるのには、大層驚きました。

明らかに落下したヘコみはあるし、
塗装もあちこち剥がれてるし。
見るからにズタボロなのに、
ミラーも、絞りレバーも、シャッターも、非常にスムーズに動作。

これが、かつてあまたのプロカメラマンの全幅の信頼を得ていたという、
Nikon F2の堅牢性なのか・・・

などと関心しておりましたところ、
親戚から持ち込まれたのは、
なぜかF2ではなくF-501。

あれれ~~~???

事の経緯はよく分からないまま、
とりあえずF-501は直したんですが
(ちなみに、電池液漏れで電極腐食が故障原因)

さて、このF2はどうしたものか・・・

折角格安のジャンクで買ったのに、
ファインダーやスクリーンを高値で買うのもバカバカしい。

よーし、せっかくだから、全部ジャンクで揃えて
「総額1万円以下のNikon F2、稼働品」を目指すか!

スクリーンは、少々キズありで2100円のものをゲット。
そう大した傷じゃないので、覗いても気にはならず。

問題はファインダー。
安くなれば、当然不具合があるはず。
プリズム腐食なんてのは撮影に支障があるので却下。
露出計不良のファインダーが一番狙い目かな・・・

と思っていたところに現れたのは、
露出計不良の但し書きがついた、「DP-1」(爪式の露出計)、
これが\4.200-なり。

すなわち、

\3.780 + \2.100 + \4.200 = \10.080-

う~ん、80円だけ足が出るのかぁ。
どうしようかなぁ。

などと、一瞬真面目に悩んでしまったのですが、
まぁ、それは誤差の範囲と考え、このファインダーを購入。

こうして、「約1万円、稼働品」のF2、完成~!、となったのであります。

Dsc_360301

続きを読む "「腐っても鯛」と書いて「ボロくてもNikon F2」と読む?"

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2010年2月24日 (水)

世界の中古カメラ市@松屋銀座

なんだかんだと、毎年足を運んでる気がする、
松屋銀座の「中古カメラ市」。

今年も、ジャンク品が並ぶという20日(土)に行ってきましたが。

いやぁ、やっぱザギンですよ。

ジャンクのサービス品に、1万とか2万なんて値段ついてるし。

もちろん、500円なんて爆安ジャンクもありましたが、
いかんせん「安かろう」になりがち。
僕は「いいレンズで、簡単に直せるものを、しかも安く」をモットー?としているので、
いまいち守備範囲に入らないものばかり。

てな事を、去年も一昨年も感じたような…

これなら、もうすぐおさらばになる、
500系のぞみを撮りに行く方が全然良かったかも、と後悔しとります。

強いて言えば、気になったのは、
TAMRON 28-210mm(NikonAF)が500円ってのと、
シャッター不良のCanon Pが5000円(先幕不動)。

前者は、ひとしきり見回ってから「じゃあ、あれでも買うか」と見に行ったらもう売れてた
(想定内なんで別に構わない)。
Canon Pは、かなり悩んだけど、
仮に直ってしまうと、Lマウント地獄にはまるので危険極まりないので、やっぱりパス。

写りに影響なさそうな程度クモリがあるSuper-Multi-Coated Macro Takumar 100mm F4が、
\9.800-で置いてありましたが、あれが\5.000-以下なら買ってたかな。

結局、何も買わずに会場を出ました。

それじゃあ淋しいから、と思って、
帰りに新宿や中野も覗いていきましたが。

意外にファインダーが綺麗な、ジャンクのOM-2が4800円…、
買っても使う事ないかな。パス。
いいOMのレンズが揃ってきたから、ボディも欲しいと思いつつも…

めっきりジャンクが増えてきたCanon A-1は、昔からの憧れ。
きっと、シャッター鳴きと露出計乱れを整備すればいいだろう…、
でも、使わないだろうなぁ。FD/FLレンズ揃えなきゃいかんし。パス。

Tele-Takumar 300/6.3かぁ。コンパクトな超望遠は便利でいいかも…、
しかも\2.100-で安くていいじゃん、これ・・・、
あ、クモリって書いてある。そりゃ無理だぁねぇ。
てか、Takumar 300/4の出番をこれ以上減らしてどうすんのか?

なんて感じで悶々としながら、特に何も買わずに帰宅したんであります。

あ~、無駄な一日だったなぁ~

なんだかんだと、ペンタもニコンも、割と単焦点レンズのラインナップが充実してきて、
足りない物が無くなってきたことも理由でしょうか。
後ほしい物をあげはじめると、お高いものばかりです。

ペンタなら★がつくレンズとか。Limitedなレンズとか。

ニコンなら、マウンテンニッコールとか、45/2.8とか。
広角の単焦点とか(15mmとか18mmとか)。

今時なSIGMAの広角ズームもいいねぇ。
フルサイズなら12-24mm、
デジ専用なら、10-20mmとか、
この度発表された8-16mmなんてのも、興味津々。

相変わらず物欲は止まるところを知りませんが、
なんとなく、自制も効いている、今日この頃です。

※すぐに追記、

ザギンよりもポンバシの方が良かったかも~ orz

先週いきなりやりました~ジャンク市 (キタムラ日本橋店)

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2010年2月22日 (月)

K-7 Limited Silver

K7_limited


PENTAX K-7 Limited Silver


や~め~て~く~れ~~~


※断末魔の叫び

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1969年東四国・去りゆくSLの貴重な記録と、41年目の奇跡

今回は、自分の写真ではなく、他ブログの紹介ですが、
その奇跡的な内容には驚くばかりです。

いつもコメントを寄せて頂いている、
南東風様のブログ「徳島鉄道風景」では、
1960年代末、無煙化直前の徳島において、
SLを撮影された多くの写真が公開されています。

僕は77年の生まれで、幼少の頃は牟岐線沿線(二軒屋-地蔵橋間、
今だとその間に文化の森駅があります)で育ちました。

そのわずか数年前、まだ家がポツポツとしか建っていない牟岐線沿線を、
C11やC58などが、客車や貨車を牽引して走る様子を、
これだけ多くの写真で見たことはなかったので、
始めて拝見した時は大層驚き、感動したものです。

その南東風様のブログに来客されたのは銀河鉄道様。
ブログ「鉄道と旅,1970s」を執筆されています。

1969年夏に、東四国を旅行された時の記録を、
ブログに集中的に取り上げてらっしゃいますが、
そこに掲載されている写真のクオリティの高い事!
その上、なんと8mm!とテレコ!まで持参されていたそうで、
映像と音声をミックスしたムービーまでアップされています!

四国のSLを追って (1) 牟岐線地蔵橋駅/1969年7月25日
四国のSLを追って (2) 徳島線/1969年7月26日
四国のSLを追って (3) 地蔵橋から小松島へ/1969年7月28日
四国のSLを追って (4) 高徳線大坂峠/1969年7月28-29日
四国のSLを追って (5) 牟岐線/1969年8月1日-3日
四国のSLを追って (6) 徳島駅ではたらく78680/1969年8月2日
四国のSLを追って (7) 大坂峠にもう一度/1969年8月2日

生まれ育った牟岐線を、白や黒の煙を吐きながら走っていく客車や貨車。
写真で見る以上に、映像として目の前に現れると、
やはり「現実感」が違います。
撮り慣れたあの場所を、C12や8620が走っていく・・・、
しかも、茶色い客車や、黒い貨車を引っ張って・・・、
ほとんど、夢か幻を見ているようです。

さて、それだけでもスゴイというのに、
南東風様は、銀河鉄道様のブログの写真を見て、
「これと同じ日に撮影した写真はないか?」を探されたそうです。

そしたら!次々と出てきた、というのです。
同じ日に、同じ列車(車両)を撮った写真が!!

1969年7月繋がり (徳島鉄道風景)

「同じ日に何をしていたか」が分かるだけでも、充分にすごい事です。

それがまさか、同じ日に、同じ路線で、同じ機関車が引っ張る列車を、
同じ沿線の違う場所で撮影されていた、
そして、はるか41年の時を経て、こうしてブログ上で判明する。

それがまだ、幹線である東海道線上で、という事なら、
まだあり得る話しと思いますが、
これは、鉄道を撮る人間自体をあまり見かけない東四国の、
高徳本線や牟岐線というローカル線の出来事である、
という事が、大変な奇跡なのです。

・1969年7月25日、C58 351の貨物、板野と吉成(ニアミス!)

・同日、地蔵橋でC11 31(ほぼ同じ場所!ただこれは時間帯が違う)

・翌26日、やはりC11 31(場所、時間帯共に違うが同じC11)

・同日、C58 110(おそらく、それぞれ徳島行きと徳島発)

・7月28日、C58 333(高松行き貨物、同じ列車?)

これだけ、同じ機関車が、
別の角度から、違う形で記録されていたのです。

最近、鉄道写真趣味は後ろめたい事が多いですが、
この奇跡には大変驚き、感動を覚えました。

ネットでは、どうしても現代の鉄道写真を目にする機会が多いですが、
たまにはこうして、遙か40年を超えた時空の出会いを目の当たりにしてみるのも、
なかなか良い物だと思います!

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2010年2月20日 (土)

東武西新井工場と、モニ1473

「西新井で再開発やってるんですね」
と会社のアシスタントに言われたのは昨日の話し。
「いや、再開発はとっくに終わっとるよ。あそこは昔、日清紡の工場が・・・」
なんて答えてたら、どうも、それとは違う再開発だったよう。

久しぶりに乗った副都心線の吊り広告に、西新井の文字。
あん?、と思ってよく見ると、
あ!、ここは、東武西新井工場の跡地ではないか!

そういや、あそこは再開発で更地になっておりました。
で、土壌汚染だかなんだかで開発が遅れていたような。
不動産バブルがとっくにはじけてからの分譲になったようです。

リライズガーデン西新井

なんだか、階段状の建物でオシャレじゃないですか。
そういや、久しく西新井に行ってないな。
どんな景色になってんだろう・・・

これまでのエントリでちょこちょこと書いていますが、
今住んでいる家に越してくるまでは、
西新井に住んでおりました。
03年の春から、06年の秋までの、約3年半ほど。

初めて西新井に降り立った当時は、
まだ西新井工場はバリバリに稼働してまして、
日清紡の工場は、もう操業はやめてましたが、
かろうじて建物は残っていたような。

その後、日清紡の方は先に更地になり、
道路の区画が整理され、
建物が建ち始め、いよいよその全貌が明らかに・・・、
って頃に引っ越してしまいました。
その後、久しぶりに西新井に行ってみた時、
あまりの町の変貌振りに、
「都会の再開発って、恐ろしいなぁ。」
と驚いてしまいました。

西新井工場の方は、しばらく稼働してましたが、
ある日、まったく電車がいないのに気づいて「?」

しばらくすると、踏切やレールが撤去され始めて「!」

気づいた時には、工場機能は南栗橋に移転していたのでした。

はっ!って事は、あのモニ1473は・・・

これも、解体されてしまっていたわけですね・・・

鉄道記念物級の貴重な車両と思ったんですが、
いざ不要となると、あっけなく解体されてしまうもんですね。

Dsc00043

当時、買ったばかりの「SO505i」にて撮影。
ついにケータイもメガピクセル(死語)に!、
と騒がれた頃の話しです。
とりあえず、今でも、ブログに上げる程度の画質には耐えるものです。

とはいえ、EOSでちゃんと撮っておけば良かった・・・、
という自責の念が消えることはありません。

ところで、このモニ1473の兄弟車であるモニ1471は、
なぜか、東武からJR貨物に譲渡され、
どうも、構内入れ替え用に使おうとしていたようです。

結局は使われる事なく、こちらも、あっけなく解体されてしまいました。

基本的に、シルヘッダーが目立つ旧型国電好きなごっさんとしては、
こういう電車こそ保存して欲しいもんだなぁ、と思うんであります。

1471の方は2008年に入ってから解体されたようですが、
鉄博に搬入して構内運転でもすれば、
意外と受けて喜ばれたんじゃないか、と思うんですけどねぇ・・・

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2010年2月19日 (金)

まことさんと言えば、音やん

ある人は「主水さん」(あるいは「婿殿」)をイメージするでしょうし、
ある人は「安浦警部」と共に、
「パラリララ~」という数原晋さんのトランペットの音色を思い浮かべる事でしょう。
それとも、「あたり前田のクラッカー」ですかね?

個人的には、「京都殺人案内」の音やん(音川音次郎)、でしょうか。
土ワイ屈指の名作シリーズ。
なんでも、昨年のうちに新作の収録が行われており、
27日(土)に、第32話として放送されるそうですから、
これは観ないといけません。

たまたま、第29話を録画してまして
(酒井美紀が出てたから、という理由でしたが)、
昨日、頭の方だけですが、久しぶりに観てみました。
何が好きって、音やんと、遠藤太津朗演ずる秋山虎五郎のかけ合いでしょうか。

「お、おぉぉぉ、音やん!」「なんでっかいな?」

さすが、京都人同士(まことさんは東京生まれの京都育ちですが)の会話だけあって、
生粋の京都弁のかもしだす独特のゆるい?雰囲気は、
なんともたまらないものがあります。

にしてもですねぇ、第32話収録時点で、
藤田まことさんは76歳、
遠藤太津朗氏に至っては81歳!、だったわけですよ。
京都府警には定年っつうもんがないんかいな!、とつっこんでみたり。

クロード・チアリの音楽もいい。
クラシックギターの、落ち着いた暗めの音色が、
ドラマ全体を、優しく包み込んでくれるようです。
(殺人事件がテーマのドラマのはずですが・・・)

音やんは、いつも、折りたたみ傘を手にしています。
以前、再放送を観ていたら、その理由が語られていました。

その昔、音やんの奥さんが、
傘を持たずに外出した旦那に傘を届けようと、
外出したところ、交通事故で命を落としてしまった、と。

あの日、傘を持って家を出ていれば、
愛する妻を失わずに済んだものを・・・

音やんは、そんな自責の念にかられ、
以来、毎日必ず、外出の際には傘を手に持っている、
という話しでした。
なんで・・・、とずっと疑問だったんですが、
そんな悲しい思い出があったんです。

謹んで、藤田まことさんのご冥福をお祈りいたします。

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「明治神宮前・原宿」?

毎日乗ってる千代田線ですが、
昨日、社内放送に違和感を感じたので、
なんでかいな、と耳を済ましてみますと、

「次は、明治神宮前・原宿、明治神宮前・原宿。」

あれ?、原宿とか言ってる。

それまでは、

「次は、明治神宮前、明治神宮前。」

だけ、でした。

車掌の肉声なら、サービスなのかな、とも考えられますが、
自動放送の録音されたものなので、
正式に変更、追加されたもののようです。

大江戸線で「大門・浜松町」って言ってるような感じですかね。

てゆっかですね、
地下鉄の駅名って、ちょっと「?」なものが多いように思うんです。

地方から出てくると、「JR・原宿駅=メトロ・明治神宮前駅」とは、
普通分からないと思うんです。
同様に、「JR・浜松町駅=都営・大門駅」とか、
「JR・千駄ヶ谷駅=都営・国立競技場前駅」とか。
あと、「東武・業平橋駅=メトロ・押上駅」と言ってもいいですね。
(って事は、スカイツリーに行くなら押上駅から、というルートも有り)

地下鉄内だけでもあります。
「国会議事堂前」駅と「溜池山王」駅が、
ほぼ同じ駅である、という事は、
実際乗り換えてみないと分からない事です。

※でも、それが通用するのは千代田線-南北線のみ。
同じ感覚で、丸ノ内線から銀座線に乗り換えようとすると、
千代田線ホームを端から端に歩き、
南北線ホームも端から端に歩くので、えらく大変。

逆に、同じ駅名を名乗っているのに、
えらく遠いんですけどこれ、って事も。

両国駅で、大江戸線からJRに乗り換えようと思うと、
一端外に出て、JR高架沿いの道をテクテク歩かないといけない。

都営同士でも、蔵前駅で浅草線-大江戸線と乗り換えようとすると、
やはり、一端外に出て、交差点の角を曲がらないといけない。

こういった「駅名違うのに乗り換え便利」とか、
「同じ駅名なのに乗り換え不便」なんて格差があると、
一見さん?が乗るときに困ると思うんです。

もちろん、それなりの理由がある場合もあります。
特に、大江戸線の場合、
後から作った地下鉄で、
線路や駅、地下通路などを、自由に作れないのでやむを得ず、
って事もあるでしょう。

でも例えば、両国駅を「国技館前」ってな風に、
違う駅名だけど、同じ地域にありますよ、
という暗黙のメッセージを含むものにしておけば、
「あぁ、ちょっと遠いかもだけど、歩いて乗り換えられる範囲かもね」
って予想がつきそうなもんです。

千代田線の「新御茶ノ水駅」なんかは、
こんな「暗黙の了解ルール」?に則ったネーミング、と言えなくもありません。

今回、重い腰をあげて「明治神宮前」を「原宿」と呼ぶようになりましたが、
これからも、通称や別称も併記するようにする事で、
乗り換えに便利ですよ、というアピールを進めていくのかもしれません。


*3/7追記:昨日6日のダイヤ改正で、
正式に「明治神宮前(原宿)」という呼称に変更されたようです。

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2010年2月16日 (火)

「あすか事件」に見る、撮り鉄のマナーと気配り

そもそも「あすか事件」という表現は好きになれんのですがね。
「あすか」に対して失礼ではないですか。
かの悲運の名車「みやび」を継ぐ者として生まれ出でた、
関西が誇る名列車でありますのに。
まぁでも、そう表現するのが最も分かりやすいと思いますので、そのままで。

いやしかし、あちこちの新聞で大々的に取り上げられております。

レア車両に「撮り鉄」殺到、線路内で撮影 電車立ち往生 (朝日新聞)
鉄ヲタ暴走、電車止める…JR関西本線 (サンスポ) ※リンク切れ
迷惑な「撮り鉄」列車止め19本が運休に (日刊スポーツ) ※リンク切れ

なんとも情けない話しではないですか。
しばらく、線路脇でカメラを携帯するのが億劫になりそうです。

ところで、今回の事件は、どこで発生したのでしょう?

話しを総合すると、最初に発見したのは「河内堅上-三郷」間で、
上下線の間に侵入しているファンが数人いた、との事。

この辺?


大きな地図で見る

えーっと、線路の間に入れるのって、
トンネル出た直後くらいしかないと思うんですが?
え?こ、こんな狭いところに?そりゃ無茶苦茶やろ!

※蛇足ながら、この場所は、
そもそも、北岸に線路が走っていたんですが、
大規模な地滑り地帯のため、南岸を迂回するよう、
ルート変更をしたところです。
なので、短い駅間で2回も大和川を渡ります。
北岸の古いトンネルは、既に地滑りで埋没・・・
していたと思ったら、去年、奇跡的に見つかった、
と報道されてました。なので、よく覚えています。

幻の旧鉄道トンネル、残っていた 昭和初期に閉鎖 大阪 (朝日新聞)

一番問題となったのは、この「河内堅上-三郷」間のようですね。

次いで、「高井田-河内堅上」間にも侵入者があって、
運行が抑止される事態に。

今度は、多分、この辺りでしょう。


大きな地図で見る

ここはどうも、かつてD51の撮影でも定番として知られた、
まさに、関西線を代表する「お立ち台」の模様。

関西線 河内堅上 撮影 (Google画像検索)

ここは、上下線間の間隔があいているので、
まぁ、さっきの場所(と推定される)に比べれば、
安全性、という観点で言えば「まだまし」な方です。

もちろん、敷地内である事は間違いがないので、
この場所で撮影して構わない、という理由にはなり得ない事は当然です。

ひょっとすると、この後者の場合、
かつては、中に入っての撮影が「黙認」されていた、
という可能性もありますね。
国鉄の頃はおおらかで、ホントは敷地内だけど、
まぁ気をつけてりゃ大丈夫だから、って感じで。

これももちろん、中に入って良い、という理由にはなりません。

黙認・是認とは、何も悪い事がないならまぁ許してやっても、
という意味で、現実、世の中にはマナー違反な鉄が増殖中。
そういう状況下では、もはや黙認する事は不可。

時代は移り変わり、万事は流転していくのです。


・・・と、マナー論については、
あちこちのブログでも散々述べられているところですが、
ここは、ちょっと別の視点、すなわち「気配り」について。

さっき、Google画像検索のリンクを貼りましたが、
そこの画像を見る限り、河内堅上-高井田間で撮影する場合は、
別の高台から俯瞰する形で撮影するのが定番の様子。

という事は、線路脇に三脚を構え、撮影をするという事は、
もっとも定番なポイントで撮影する人の邪魔になる、という事です。

鉄道撮影の大原則は「早い者勝ち」。
先にポイントを押さえた人が優先であり、
例えプロであろうとも、後から来て、その場所をあけてください、
というのはルール違反な事です。

じゃあ別の場所で、と思った時に、
その撮影者よりも前に出る事、
これも当然、ルール違反な事です。
撮影者より前という事は、
その場所はフレームの中に入っている可能性が高いからです。

くだんの鉄橋の場合、
恐らく最も多くのファンが集まるであろう場所は、
鉄橋を俯瞰する高台であろう、という事は、
それなりに関西線のロケーションを知っている人なら、
簡単に予想できる事だと思います。

すると、自分が線路脇に立つことは、
そういった他のカメラマンのフレーム内に侵入する行為である、
という事も、当然予想できてしかるべき事ではないか、
と思うわけです。
他の撮影者に対する「気配り」があれば、
そういう場所に、そもそも入っていこう、
という考えが思い浮かんでこないはずなんであります。

もちろん、気配りが行き届かない事もあります。

ここで撮ろうかな、と思ったところに立ち、
回りをキョロキョロ見回し、よし、大丈夫そうだな、と思ったところで、
背後のはるか5kmも先から、
2000mmの超望遠で撮影しようとしている人が
「ちっ!そこに立つんじゃない!」と思ったところで、
そりゃさすがにどうしようもありゃしません(ちょっと例が極端ですが)

それでも、ある程度鉄道撮影に覚えがあれば、
自分の立ち位置が、回りから見た時にどうなるのか、分かると思います。
自分がここにいて大丈夫なのか?
あの小高い丘の上に立っている人は、
実はこちらを狙ってるんじゃないか?、
という事を、ある程度考える習慣はつけてしかるべきだと思います。

かと言って・・・、じゃあ、先にポジションについていた人は、
自分のフレーム内に人が侵入してきたからといって、
拡声器で「どけや、こらー!」とドヤしていいんでしょうか。

答えは、もちろん「ノー」なのです。

なぜなら、それも「気配り」だからです。

「他の撮影者の迷惑にならないように」、
と回りに配慮するのも、「気配り」。

一方、フレーム内に人が入ってきたとしても、
「まぁ、あれも風景の一部やね」とか、
「いいよ、レタッチの腕前の見せ所サ」
と度量の大きいところを見せられるのも、また「気配り」。

マナーを守る、なんてのは「イロハのイ」なんでありますが、
気配り、あるいは寛容とか、譲り合いとか。

そういう気持ちを大事にする心も、
「撮り鉄」を自称する人間には、大事にして欲しいんであります。

Img_0105
Canon iVIS HF100
高徳線 相生駅付近
2008年10月18日

※リバイバル急行「阿波」を待ち構える撮り鉄達。
山の上からしっかり観察しておりましたよ。フムフム・・・

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2010年2月15日 (月)

EBC FUJINON-Z 75-150mm F4.5

レンズを意匠(デザイン)で選ぶというのは、
そもそもお門違いな気もするのですが、
一方で、意匠に気合いが入っている=このレンズには自信あり、
という設計者の声も聞こえてきそうなので、
あながち間違っているとも言い切れません。

白いレンズ、赤い線のレンズ、緑の線のレンズ、★のついたレンズなど、
手にしただけで「これで作品を撮る!」という意欲を駆り立てられます。

このレンズも、その「美しさ」に惹かれて買ってしまった1本です。
実は、まだ試写もしてません。
試写するのも大変?なのです。理由は後ほど。

Imgp123501

漆黒の鏡胴に、角張ったゴシック体で刻み込まれた文字、
真っ白な「FUJINON」と並んで、
真緑に光る「EBC」の文字が、
そのレンズの高い描写力を約束してくれているようにも感じられます。


Imgp124501

M42スクリューマウント(Sマウント)のズームレンズ、
EBC FUJINON-Z 75-150mm F4.5」。
中望遠をカバーする、今となっては低倍率なズームレンズですが、
全体的に大きく重たく、自らの存在を主張しているようにも思えます。

Imgp124301

日頃、「キャップなんて、合えばなんでも良い」なんて言っているごっさんですが、
本体と同じ材質で作られた、ねじ込み式の立派なキャップには、
不思議と引き込まれるものがあります。
同心円を刻まれたフロントに、
別パーツを組み込んだと思われる「FUJICA」の文字が、
このレンズが特別なものだと思わせるのに充分な存在感があります。
(ちなみに、この写真のレンズも、フジのSマウントレンズである
EBC FUJINON 55mm F1.8」で撮影しました)

以前、2100円のジャンクで買ったレンズですが、
見た目はほとんど悪いところもなく、
美しい焼き付け塗装の輝きに惚れて収蔵したものです。

絞り不動でしたが、バラして清掃。
ところが、昨日久しぶりに触ってみたら、またまた固着。

なので、今日、再度ばらして清掃しました。
その過程は、またまた「続き」の中に入れてあります。

このレンズ、試写をしようと思うと、
いつものように「*ist Dsにマウントアダプタを付けて」
という事が出来ません。
フジのレンズは、絞りに突起があり(本体との連携用に)、
それが、アダプタ使用時に邪魔になってしまうからです。

55mmの方は、躊躇なくヤスリで削り取ったのですが、
こちらは「見た目重視」で買ってしまったレンズだけに、
どうもそういう事をしかねるため、デジイチで使えないでおります。

幸い、PENTAX SPには問題無くねじ込めるので
(突起が、マウントの外側に出てくれるので)、
SPで撮影に行くとき持参して撮ってみようと思っております。

写りは、どうも定評のあるところのようなので、
きっと、フジらしい「高解像度で空気感のある」写りだろう、
と期待したまま、気づけばもう何ヶ月も経ってしまっております。

撮ったら作例を載せようと思っておりますが、
それはまたそのうちに・・・

続きを読む "EBC FUJINON-Z 75-150mm F4.5"

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2010年2月14日 (日)

鉄ヲタの犯罪行為は止まるところを知らず

鉄道ファンが列車止める JR関西本線 (産経新聞)

迷惑鉄ちゃん:「あすか」目当てで線路侵入 1万人に影響 (毎日新聞)

いや、ここまできたら、立派な犯罪行為でしょう。
鉄道営業法第37条を適用して罰するべし。

「第三十七条  停車場其ノ他鉄道地内ニ妄ニ立入リタル者ハ十円以下ノ科料ニ処ス」

※金額部分については、「罰金等臨時措置法」第2条が適用され、
「(千円以上1万円未満の)科料」に読み替えるらしい。

うーむ、こりゃ軽いや、と思ったら、
実際は、刑法の適用を考えているらしい。

刑法第125条「鉄道若しくはその標識を損壊し、
又はその他の方法により、汽車又は電車の往来の危険を生じさせた者は、
2年以上の有期懲役に処する」

列車を止めて、現場まで係員や警官が出向いて、
敷地内から退去させる、なんて親切丁寧な対応、
これまでもやってたんですかね?

しかも、のけと言われても出て行かないで居座っていたと言うから、
何ともたちが悪い。
あんたらが退かないと列車を動かせないと言ったら、
列車を撮るまではどかないと言う。
もはや、何をしに来てるのかも分からない、無茶苦茶な論理。

クジラを守るためには人を殺しかねない、
どこかの団体の論理に通ずるものを感じますなぁ。

それで、19本の列車を運休に追い込んだとなれば、
「敷地外に出す」なんておとなしい事をしないで、
とりあえず、不法侵入か何かで現行犯逮捕しとけばいいじゃないの、
と思うんですが、なかなかそうもいかないもんなんですかね。

こういう輩を一発で検挙できるような、
いい法律解釈を、警察や鉄道会社は考えておくといいと思いますよ。

残念ながら、こうして官権の力でもって、
脱法行為である事を知らしめないと、
こういう輩はいなくならないもんなんですかね。

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2010年2月13日 (土)

新旧「SMC PENTAX 40mm F2.8」の光学系は…

多分、今回取り上げる内容は、
知っている人は随分前から当然のごとく知っていた事だと思うんですが・・・

ペンタックスでパンケーキ(薄い)レンズ、と言えば、
かつては「SMC PENTAX-M 40mm F2.8」の事をさしました。

今は、DAレンズで、21mm(持ってる)、40mm、70mmの3本が、
パンケーキと呼ぶにふさわしい小型軽量のレンズとして親しまれています。

このうち、「SMC PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited」については、
発売当時に「あのパンケーキの再来!」と騒がれたのを覚えています。

さて、この、新旧40mmなんですが、

僕がいつも参考にしている海外のサイトで、
全てのKマウントのレンズ詳細を掲載しているサイトがありまして。

Bojidar Dimitrov's Pentax K-Mount Page

この中に、光学系も載っているので、たまたま続けて見てみたんですが・・・

SMC PETNAX-M 40mm F2.8
SMC PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited

是非、光学系のリンクを、それぞれ別ウインドウで立ち上げて、
並べて見て下さい。

ほとんど同じじゃないですか?

もちろん、肉厚や曲率が違ったりはしますが、
構成自体は、全く同じです。

今更ながら、DA40mmって、あのM40mmのブラッシュアップ品だったんだ!、
という事に気づいたのでした。

遅すぎ?(汗

一応、Z-1などの本体側で絞りを制御できるカメラであれば、
DAレンズでも使用する事は可能です。
で、使ってみた感じ、多少周辺の光量が落ちるかな?、という程度で、
使えなくはないそう。

※参考(デジカメwatch)

なんとなく「そのうち、機会があればね」程度に思っていたレンズでしたが、
俄然、興味が沸いてきてしまいました。

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2010年2月11日 (木)

FinePix S5 Pro生産中止、後継機は…

ちょっと調べごとをしていて気づいたのだが、
フジが、Fマウントのデジイチ、
「FinePix S5 Pro」の製造を、去年9月で終了していたようだ。

FinePix Sシリーズ 出荷終了品

この機種だけのために、
APSサイズのハニカム素子をわざわざ作るなんて、
ほとんどオーダーメイドのような事をやっていたわけだから、
今のフジの体力では、確かに作り続ける事は困難だっただろうな、と思う。

とはいえ、個人的に、
ハニカム素子の描写は好きで、
いつかはS2/S3/S5のどれかを使える日が来れば、
と思っていただけに、
2000年の「S1 PRO」以来の「FマウントのFinePix」の伝統が、
ここで幕を閉じてしまった事は、正直悲しい。

果たして、「S6 PRO(仮名)」を出すつもりがあるのかどうか、
まぁ、正直ないんじゃないかなぁ、と思うんだが、
もしあるとして、可能性としては大別して2つ。

・これでもかと、大型ハニカム素子を作って搭載。
今だと、当然EXRになるだろう。
少量生産だから、値段も高い物になるはず。

⇒同じFマウントだと、ニコンがD3SだのD700だのD300Sだの、
いいカメラをガンガン作って売りまくっている現状だと、
いくら独創的カメラでも、なかなか戦いにくいのではないか。

となると、

・この際ハニカムはあきらめ、他のメーカーでも使っているような、
1000~1500万画素のCCD/CMOSを外部調達してくる。
当然、画作りは「フジならでは」のものを追求する。

⇒これだと、安くて良い物を出せる可能性は、当然高くなる。

「フジならでは」は、当然、フィルムシミュレーションをより便利にするとか
(ネオパンFや初代ベルビアなど、この際、過去のフィルム全てを再現、とか)、
高感度の画質を徹底的に極めました、とか
(なんか、フジは高感度描写に束縛されている気もする・・・)

ただ、個人的には、「更にもう1歩踏み込んで」欲しいと思う。

前々から期待していた事。

ずばり、「FマウントのEBCフジノン」!

個人的に、フジノンの描写は、
ライカやツァイスと並べても遜色のない、
充分にトップレベルの解像度・コントラストを持った、
日本が世界に誇る銘玉だと思っているので、
カメラばっかり作ってないで(しかも、ニコンのOEMみたいなもんだし)、
本業であるレンズの方もしっかりやって欲しい!、と思う。

正直、カメラよりも、レンズの方が売れる可能性があるが
(ニコンユーザが、カメラ買わずにレンズ買うだろうから)、
それはそれで良いんじゃないか、とも思う。
僕も多分、もし発売されたら、
S6 PRO(仮)なんて買わず、レンズだけ買っちゃうと思う(笑)

割とお先真っ暗なフジには、心から頑張って欲しいと思っているので、
是非、一眼の土俵でも、ギャフンと言わせるサプライズを期待しております。

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2010年2月10日 (水)

「PENTAX 645 Digital」(仮)…、なのかな?

ペンタックス、「超高解像・大型イメージセンサー」搭載製品のティザーサイトを開設 (デジカメWatch)

をを!ついにペンタの中判デジイチが!、
・・・とは一言も書いてないですけどね、特設サイトの方には。

でも、このシルエット、どう見てもそうでしょ?
PENTAXの人も、出すって言ってた事だし。

最初に「中判デジカメ」出す、って言ったのは、
多分、この頃(PIE2005)だったんじゃないのかな、と。

丁度、僕が*ist Ds買ったばっかりだったんで、よく覚えています。
PIEの後、PENTAXのサービスステーションに飾ってあったんで。

この、3種類のモックのどれがいいか、投票を、ってのに、
一票投じた記憶も。どれに入れたかは忘れたけど(笑)

この時は、Kodak製の1800万画素のセンターを搭載と、
かなり具体的なスペックも公表され、
もう発売は間近なのかな、と思ったんですが。

その後、2006年のフォトキナで、3000万画素への変更が公表。
翌年のPIE2007では、いよいよ実動デモも実施。

ところが、例の買収騒ぎを経た2008年に入ると一転、
開発の中止を発表。
中判デジカメも、もはやこれまで・・・、
と思っていたんですが、その後、開発を再開。

これは多分、各社が「フルサイズセンサー」
のカメラを相次いで投入した事も関係していると思います。

キヤノン、ニコン、ソニーと35mm判を投入、
残ったペンタとオリンパスは?、と思ったら、
まず、オリンパスは「より小さく」を目指し、PENに辿り着きました。

では、ペンタックスは?
今更、35mm判の世界には戻れません。
既に、フルサイズ対応のレンズの新規開発は止まり、
DAレンズのラインナップ拡充が急ピッチだった事もありますから、
路線変更するのはあまりにリスキーだった事は容易に想像がつきます。

やはり、大きいフォーマットは645でいく。
67や645で養った技術と伝統はペンタックスの誇りですし、資産も多い。
ペンタの中判で仕事をしていたカメラマンも多い。

同じ中判でも、晩年のCONTAXが「最後の賭け」に出たのとは、
環境も状況も異なりますから、心配はいらないんじゃないのかな、と。

大きいフォーマットで撮った写真の魅力というのは、
実際、撮ってみると、あるいは、ファインダーを覗いてみると、
初めて分かるものだな、という事を、僕もこの歳にして知りました。

一昨年末、初めて覗いたハッセルブラッドのファインダーに衝撃を受け、
RICOHFLEXやYashicaflexなどを手にしたごっさん。
フォーマットが大きい=解像度が高い、という利点しか知らなかったのですが、
本来の中判の魅力は、写りの立体感にあるのかな、と思います。

ポートレートで人物を浮き立たせる撮り方などは、
やはり、APSサイズのカメラとは表現力が雲泥のハズです。

そういう意味では、645の真の実力が分かるのはカメラマンでしょうし、
多分、そういう職業写真家じゃないとなかなか手の出ないような、
高価なカメラになる事も、想像がつきます。

しかし、末端のペンタックスファンの1人としても、
ラインナップに645があるのは誇り高いものです!

5年の歳月という、デジタルの世ではあり得ない時を経て、
いよいよ、ペンタックスの真の実力を垣間見ることができそうです。

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2010年2月 9日 (火)

IPSなフォトフレーム

ソニー、IPSパネル搭載の7型デジタルフォトフレーム (デジカメwatch)

「来年あたり」なんて予言?してたのは去年の12月
それから1ヶ月少々で、早くも登場の、IPSなフォトフレーム。

SONYなら、独自で液晶を作れるので
エプソンから事業ごと買い取ったところ。まだ移管中?)、
こういうのを企画して動きやすいのは確かだったかな、と。

これを気に、「IPSなので広視野角で色もよい」フォトフレームが、
いろいろ出てきて選択肢が増えてくるといいなぁ。

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Ai Nikkor 50mm F1.4の内部構造が違っていた件

Dsc_350201


「This is 糸!」


・・・とマイケルさんが言ったかどうかは定かではありません。


まして、これが中秋の名月のように見えたからといって、
ムーンウォークを編み出したわけでもなかろうて。

・・・


見事な菌糸がはびこっているこのレンズは、
先日購入した、Ai Nikkor 50mm F1.4です。

「全面カビあり」の但し書き付きで1800円。

ショーウィンドーから出してくれた店員さんが、
中を覗いてプッと噴き出す程に見事なカビ。

曇っている様子は無かったので、
綺麗に掃除すれば使えるようになりそう、
そうでなくても、既に持っている50/1.4が、
絞りの調子の悪いので部品取りにでも使えるかな、
という目論みで買ってみた次第。

結論から言えば、レンズの洗浄だけで綺麗さっぱり。
多少、後玉の方のコーティングが食われておりましたが、
写りには影響しないのではないか、というレベル。

しかし、今回この2代目をバラしてみて驚いたのは、
同じAi 50/1.4でありながら、
特に絞り回りの構造が全く異なっていた事。

分解記事は「続き」をご覧頂くとして、
まずは概要を。

こちらのサイトによれば、Ai 50/1.4は、
外観の違いによって5種類ほどに分類されるようです。

以前ばらした50/1.4も、今回ばらした50/1.4も、
マウントが「3つのプラスネジ」で固定されている事、
また、S/Nが、それぞれ43万代/42万代である事から、
Aiとしては最後期の、Ai-S化される直前のバージョンである、
と言えます。

しかし、絞りリングの内部の構造が全く異なり、
分解のしやすさも、歴然とした違いがありました。

今回買った42万代のS/N品に比べ、
43万代のS/Nのレンズの方が圧倒的に分解は楽です。

外観上の決定的な違いは、
「絞りリングに、2つのネジが顔を出しているか」、という事。

もし、Ai 50/1.4にご興味があり、分解掃除をされるつもりなら、
絞りリングにネジが2つ見える物を求められる方が、
メンテナンスが楽だと思いますので、参考までに。

以下、詳細です。

続きを読む "Ai Nikkor 50mm F1.4の内部構造が違っていた件"

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2010年2月 7日 (日)

*ist Ds、入院&退院

Dsc_357901

*ist Dsのメインダイヤルが不調になったんで、
新宿のサービスセンターに修理に出しまして、先日退院してまいりました。

そもそも、もう1年くらい前からか、
なんとなくメインダイヤルの調子が悪いな、と思っておりました。

左に(マイナス方向)回す分には特に問題ないのに、
右に(プラス方向)1段回すと、
「1段プラス」「1段マイナス」「2段マイナス」「無反応」など、
毎回挙動が変わってしまうようになり、
シャッター速を1/3段上げるだけでも一苦労(笑)という状態でした。

原因は、メインダイヤルを回すのと一緒に、
中の基板?もクルクル回っていた様子。
なるほど、そりゃ、挙動が滅茶苦茶になるのも、仕方ない話し。

さて。

今回、修理代は見積もり時点で18000円と言われておりました
(実際は、12000円弱で済んだけど)

見積もりの数字を告知された時点で、僕の脳裏に
「ちょっと待った!」の言葉がよぎったのは、紛れもない事実です。

その金額であれば、K-x購入資金の一部になるんじゃないか?、と。

実際、K-xは新品で5万円弱。
色指定しても5万円と少々。
1.8万となると、その金額の約35%分に相当しますから、
「資金」と言えるだけの金額になります。

でも、そんな悪魔のささやき?にも関わらず、
僕の意志は「はい、分かりました、よろしくお願いします」
と、躊躇無く口に付いておりました。

なぜか?

一言で言えば「まだ、撮り潰していないから」、という事でしょうか。

メインダイヤル壊れている段階で撮り潰してないか?、
というツッコミも聞こえてきそうですが(笑)

でも、なんというか、まだまだ撮りきっていない、と思ったんです。

現在、*ist Dsで撮った写真を保管しているフォルダの中に、
RAWで撮ったファイル(拡張子pef)は、全部で2732個入っておりました。

失敗したり、試し撮りしたデータは、
現場で削除したりもしているし、
初期はJPEGで撮っている事も多かったので、
おおざっぱに、これまでに3000枚ほど撮った事になります。

これは、まだまだ少なすぎやせんかな?、と。

せめて1万枚くらいは撮って、
「要」であるシャッターが逝ってしまうくらいじゃないと、
もう限界まで撮りました!大往生!、って事にはならないのかな、と。

そんな、たかがデジイチに、
フィルムカメラ時代の精神論を展開してどうするのか、
というツッコミも、またまた聞こえてきそうではありますがね。

なんか、*ist Dsに関しては、あまりに特別なカメラなので、
そういう気持ちにならざるを得ないのです。

思い返せば、2005年の1月。

それまで、「まだまだデジイチなんて」と思っていた当時。

その時の事は、随分以前のブログにも書いた事がありますが。

当然、EOSのデジイチで、満足いくものが出て、
しかも手が届く程の値段で・・・、と思っていたはずなのに、
すぐ横に置いてあった*ist Dsに、まさに「一目惚れ」。

結局、一度は完全撤退したPENTAXのシステムを、
また1から構築し直す事になりましたが、
あの時、*ist Dsを購入する決断を下した事は、
間違いではなかった、と思っております。

デジイチのエントリークラスで、
ガラスのペンタプリズムを搭載し、
倍率も等倍に近いものを搭載したカメラなんて、
他にはありませんでした。

そして、操作も単純で分かりやすかった。
フィルムカメラに慣れていた人間にしてみれば、
意味のよく分からないボタンがいっぱい並んでいて、
どこをどう操作するとどう変わるのか、
何も分からないブラックボックスで、
瞬時に判断して写真を撮るなんて、ゼッタイ無理、と思っておりましたので。

あれから、早い物で5年も経ってしまったわけです。

その間、*ist Dsは、DA 21mmとの組み合わせで∞にピントが合わない、
という症状が出て、最初の(検査)入院。
単に新品で買ったDAレンズの調整だけだろう、と思ったら、
何やら不具合でもあったのか、
PENTAXの開発部署まで「検体」として送られていき、
1ヶ月かそれ以上もしてやっと帰ってきた、という「事件」がありました。

それまで、ファイルナンバーは「IMGP0001」から順当にナンバリングされていたのに、
その時、戻ってきた*ist Dsのファイルナンバーは、
いきなり7000も数字が飛んでいてビックリしてしまいました。
どれだけ実験台として酷使されてきたのだ~~~。
なかなか不遇な体験をしているカメラなのです。

また、K10DやK20Dが出た頃は、
いよいよこちらの乗り換えか!?、とも思いましたが、
そんな甘いささやき?には目もくれず
(というか、資金の問題だろう、という話しもありますが)、
現在も、PENTAXデジイチの要として頑張ってくれております。

折角修理もした事なんで、あと5年くらいは頑張ってもらおうかな。

でも、K-7か、K-x(メタルブラウン)は、今度ばかりは欲しいな、と思っている(笑)

ちなみに、サービスステーションで見つけたもの。

F1010238

あちゃぁ、ホンモノ見ちゃった~(爆)

Optio I-10も買っちゃおうかなぁ。
てか、こっちが優先かしら。

ますますK-7とK-xは、遠くになっていくのであります(泣)

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恥ずべき鉄道ファンの姿

【衝撃事件の核心】「鉄ヲタ専用車両でーす」暴走する一部鉄道ファンの行き着く果ては…

「鉄道ファン」と「マナーの悪さ」というのは、
古くは伯備線のD51三重連だの、
最近だと信越本線横軽間廃止だの、
いろんなところで問題とされてきました。

にしても、最近の状況たるや、
マナーの悪さ、なんて常識的なもんじゃなくて、
もはや「非社会的」ですらあるように感じますがいかがでしょうか。

まして、それが「たかだか」209系でこのざま。

来月の「能登」「北陸」廃止でどんな事件が起こることか、
嗚呼、想像だに恐ろしい・・・

こういうニュースが流れる度に、
鉄道ファンである事を公言するのが恥ずかしくなり、
カメラを持って線路脇に立つのが苦痛となります。

で、「しばし休眠」、と。

過去、そういう経験を何度もしてきました。

今は、どのみち休眠中みたいなもんですけどね。

「おたく」という言葉は、
家にこもってコソコソ・・・、
という意味からついたわけですが、
そういう「そもそも」から考えれば、
車内やホームで暴れたり奇声を発したりするのは、
「おたく」の定義には当てはまらない気もしてきます。

なんかこう、新しい言葉でも作って、
うまく糾弾できればいいんですがね。

そんな事だから、「ホームでの三脚は使用禁止」なんていう、
論理的説明のできないマナーを守らないといけなくなるんです。

そういや、207系900番代が引退する頃、
情報収集のためいろんなブログを拝見していましたが、

「なぜ廃車にするのか?」
「なぜ保存しないのか?」
「このままE233が不具合で廃車になればよい」

といった内容の記事をあちこちで見かけました。

電車1本を保存したり、延命したりするのに、
どれだけの労力とお金がかかるのか。
それを、「たかだか」207系ごときでいちいちやっていたら、
いくら東日本といえども会社がもちません。

自分の好きな車両が失われるのは悲しい、
というのは気持ちとしては理解できますが
(僕も、キハ58 301が廃車になった時は悲しかったです)、
それを、まるで犯罪行為でもあるかのように言ってしまうと、
鉄道業というものはやっていけなくなります。

鉄道会社とは、「安全に、快適に人員を輸送する事」が第一、
その上で「社員をまかなえるよう、黒字を出し続ける」事が第二。

鉄道ファンと言えども、発言の内容には責任を持たなくてはいけません。

ネットで、発言に責任を求めるのが間違いかもしれませんが・・・

まぁ、ようするに、不愉快なんであります。

↓こんなのは、まだカワイイ方です。

Imgp877701


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新春撮影行・番外篇(2)~兄の撮った久留里線

て事で、続けて、久留里線篇もいきます。

※僕が撮った写真は、こちらを参照。

新春撮影行・久留里線篇(1)~中川橋付近にて(1)
新春撮影行・久留里線篇(2)~中川橋付近にて(2)
新春撮影行・久留里線篇(3・終)~下郡-小櫃間にて

まずは、中川橋付近にて撮った写真から2枚。
僕のエントリですと、(1)の4枚目が今回の1枚目、
(2)の3枚目の写真が、今回の2枚目と同じ列車です。

Imgp1730
PENTAX K-x
SIGMA DC 18-125mm F3.5-5.6 (18mm域)
1/640秒 F4.5 (ISO400)
JR久留里線 東清川-横田間
2010年1月4日

これぞ千葉!、って感じですね。
菜の花と、国鉄一般色の組み合わせが美しすぎます。
僕も撮ろうかと思ったら、先を越されたんでやめておきました(笑)

そういや、ドラマ「鉄道公安官」のエンドロールの時、
こんな景色を走るスカ色113系の映像があったような。
やっぱ、千葉を撮るなら、菜の花か落花生?

Imgp1749
PENTAX K-x
SMC PENTAX-M 135mm F3.5
1/640秒 F5.6 (ISO400)
JR久留里線 東清川-横田間
2010年1月4日

僕が持参していた135mmを使用。
このレンズ、その昔同じ物を持っていた事があって、
その後手放していたんですが、
ジャンクで1050円で買ってきて、カビを掃除してレストア。
改めて使ってみると、ビシバシにシャープで、
よくまぁこんな安いレンズで(新品当時も、今も)、
これだけ写るもんだよ、と半ば呆れる程です。
1000万画素超でも、まったく遜色ありません。

昔は、こんな色のキハ30の単コロが、
鍛冶屋原線を、えっちらおっちら、と走っていたわけですね~。

続いて、小櫃方面に移動してからの写真を2枚。
僕の写真は、(3)の3枚目、4枚目の列車が該当します。

R0013110
RICOH GX200
RICOH ZOOM LENS 5.1-15.3mm F2.5-4.4 (6mm=35mm判換算28mm域)
1/1000秒 F4.8 (ISO100)
JR久留里線 下郡-小櫃間
2010年1月4日

もはやコンパクトカメラの描写ではないのが、
リコーのGRやGXのすごいところ。
GXの方は、GXRになって「一眼寄り」なカメラとなり、
200に比べると異質になってしまいましたね。
きっと、GX200は「銘記」と謳われ、伝説化するでしょうから、
欲しい人は今のうちに。

Dsc06054
SONY DSLR-A700 (α700)
COSINA 19-35mm F3.5-4.5改 (光学系はTAMRON 19-35mm A10より移植) (ワイド端19mm)
1/800秒 F5.6 (ISO400)
JR久留里線 下郡-小櫃間
2010年1月4日

乾いた空、地面を這いずるような気動車。
田舎の列車、という感じがいたします。

って事で、駆け足でしたが、
僕が撮っていた時、兄は何を撮っていたか・・・、
のガチバトル(笑)をお届けいたしました。

なにげに1ヶ月もかかってしまいましたが、
新春撮影行のシリーズは、これにておしまい。

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2010年2月 5日 (金)

新春撮影行・番外篇(1)~兄の撮った秩父鉄道

予告していてすっかり遅くなってしまいました。
兄と一緒に回った秩父鉄道と久留里線。

その時、兄は、どこで何を撮ったか・・・、
あえて、僕が掲載した列車と全く同じ列車での対比、
という事で写真をピックアップしてみました。
なので、必ずしも、写真の善し悪しとか、
撮影者本人の好みとかは一切無視(爆)しております。

※僕が撮った写真は、この辺。

新春撮影行・秩父鉄道篇(1)~武州荒木へ
新春撮影行・秩父鉄道篇(2)~武州荒木にて
新春撮影行・秩父鉄道篇(3)~白久へ移動
新春撮影行・秩父鉄道篇(4・終)~白久にて

まずは、武州荒木にて撮影した中から2枚。
僕の写真は、秩父鉄道篇(2)の、2枚目と3枚目になります。

Imgp1680
PENTAX K-x
SIGMA DC 18-125mm F3.5-5.6 (18mm域)
1/1000秒 F5.6 (ISO400)
秩父鉄道 武州荒木-東行田駅
2010年1月3日

これは、意図して撮った写真じゃなくて、
とりあえず、とテキトーな感じに撮った1枚だったそうです。
個人的には、空の高さと、田んぼの広がり感があっていいと思いました。

Imgp1686
PENTAX K-x
COSINA 55mm F1.2
1/1000秒 F6.7 (ISO320)
秩父鉄道 武州荒木-東行田駅
2010年1月3日

以前、マップカメラのジャンクで購入した、COSINAの大口径レンズ。
もし、あの場に兄がいなければ、間違いなく僕が買っていたはず(笑)
せいぜいCOSINA、と言われがちなところですが、
このレンズは開放からシャープでビシバシ撮れるそうで、
ブランド名で侮っていてはいかんところです。

こういうポートレートも撮らなきゃいかん、とは思ってるんですが、
今回は、きっと兄が撮るだろうと思ったんで、
すっかりお任せになっておりました。

さて、続いては牛久に移動してからの2枚。
僕の写真は、秩父鉄道篇(4)の、1枚目と2枚目になります。

Imgp1705
PENTAX K-x
COSINA 55mm F1.2
1/1000秒 F2.8 (ISO320)
秩父鉄道 白久-三峰口駅間
2010年1月3日

そう、50mmがあれば、こういう写真が撮れたのだ~。
なぜあそこで、Ai Nikkor 50mmの絞りが動かなくなってしまったのか。
そんな事ならズームの1本でも持っていれば・・・、
と思いつつも、振り返って撮った山バックの写真が気に入っているので、
これはあまり悔しくない(笑)

Dsc06027
SONY DSLR-A700 (α700)
TAMRON SP 80-200mm F2.8 LD (100mm域)
1/800秒 F4.5 (ISO250)
秩父鉄道 白久-三峰口駅間
2010年1月3日

暗い雲をバックに、顔にはしっかりと光が当たる。
なんとも不思議で不安定な天気だった、
という事がよく分かる写真です。
総武線イエローとは違う、
秩父鉄道色ならではの濃い感じが出ているように思います。

ざっと見ただけでも、
撮っている人間の個性や趣味が違うもんだと思います。
だから写真はおもしろい。

久留里線篇は、また次回にいたしましょう。

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2010年2月 3日 (水)

Ai Nikkor 85mm F2をメンテ&試写

なぜか昔から、あまり馴染みの無かった「85mm」という焦点距離。

割と高級なレンズが多くて手が出しにくかった、
という理由もありますが、
なんとなく、85mmという焦点距離を生かせる写真を撮れなかった事も、
理由の1つです。

去年、去りゆく207系900番代を地下で追い回していた時に初めて、
「明るい中望遠レンズがあるといいなぁ」と感じまして、
じゃあ買おう、とはまいりませんので、
兄から「New Nikkor 85mm F1.8」を借り受けたのでした。

※実はひそかに「SMC PENTAX-A★ 85mm F1.4」を借りれないか、
と思ったが、そう甘くはなかった(笑)

その後もずっと借りっぱなしでしたが、
先日、後継機(って、もう30年も前の話しだけど)である
「Ai Nikkor 85mm F2」のジャンクを安く見つけたので、
早速購入しました。

絞り粘りだったので分解整備。
今回は多少記録の写真を撮っていたので、
「続き」の中に、分解備忘録を書いておきます。
どうぞご参考までに。

Imgp0553

左が、兄から借りている「New Nikkor 85mm F1.8(Ai改)」。
右が、今回購入した「Ai Nikkor 85mm F2」。

わずかに開放F値が暗くなっていますが、
そのマイナス要素を補って余りあるコンパクトさが売りです。

メンテ完了後、早速、部屋の窓から試写をしてみまして、
なかなかおもしろい結果だったので、以下にまとめてみました。

Ai_85mm_f2

左が開放で、1段ずつ絞って、F8までの描写です。
部屋から見える一番遠い建物であるマンションと、
それより手前にある家の屋上にたっている八木アンテナ
(これ、地デジになるとあまり見なくなるんだろうなぁ)。

最初開放で撮った時、あまりに甘い描写で
「あれ、無限遠出てない?」と疑ったんですが、
1絞り絞っただけで、見違えるようにシャープな像を結びました。

更にもう1絞り、F4だと、コントラストもハッキリとし、
色収差もすっかり見えなくなります。
以後、より絞っても、基本的な描写は変わらず、深度が深くなっていきます。

「レンズは、1絞り絞ると収差が改善され、さらに1絞りで問題ない描写に」
というセリフは、レンズの解説書に108つも(?)載っていますが、
個人的に、ここまでセオリー通りな、
しかも、違うレンズで撮ったんじゃないか?、と思えるほどの著しい違いは、
経験した事が無かったので、ビックリしました。

なお、開放だとこんなに甘く、フレアぎみな描写なので、
とても使えないんじゃないか?、と思われそうですが、
多分、これは「ワザと」なんじゃないかな、と思います。

85mmといえば「ポートレートレンズ」と呼ばれ、
人物撮影には欠かせない焦点距離である、と言われています。

恐らく、人物撮影をメインにされるカメラマンであれば、
優れた85mmレンズの1本や2本、必ず持っている事だろうと思います。

このレンズも、主なターゲットは「人物を撮れるレンズが欲しい、
でも、出来るだけ安い方がいい」という層を狙っていたんじゃないかな、
と思います。

普通、開放F値が押さえられたレンズの描写は、
「開放からカリッとシャープで」なんてのが多いような気がしますが、
その理屈を、85mmという焦点距離のレンズに適用するわけにはいかなかった、
という事じゃないでしょうか。

開放で、まもなく1歳になるうちのチビの写真を撮りました。
いやはや、なんとピンのシビアなレンズな事か!
でも、ちゃんとピントがきた時の描写は、
なんとも言えない柔らかく、優しいものでした。

家でチビを撮るなら、絞り開放で。

外で鉄道を撮るなら、なるべくF4、どうしてもならF2.8まで。

そういう使い方をすれば、充分に「二刀流」をこなせると思います。

なかなかおもしろい個性のレンズです。

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2010年2月 2日 (火)

フィリップ・ジョーンズ旧譜、復刻!

PJBEレジェンズ ~伝説のフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル

金管楽器を吹奏楽部でたしなんだ経験がある方なら、
フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(以下、PJBE)の演奏をCDで聞いたり、
またそこに収録されている曲の楽譜を演奏されたりして、
何らかのお世話になった方も多い事でしょう。

ごっさんも、しかり。

既に、DECCAから「PJBE大全集」という12枚組みのボックスが発売されていて
(限定盤だったから、今からは買えないかも?ごっさんは持っている)、
その分売もされていたので、その中の1枚や2枚を持っている、
という方が多いのでは?

ただ、このシリーズは、いろんな年代の録音の寄せ集めで、
アナログ録音とデジタル録音が混在していたり、
特にアナログ録音時代のものがあまり収録されていなくて、
まだCD化されていないものがいろいろありそうだな、
という事が分かっていたので、そういう音源も聞きたいもんだなぁ、
と随分前から思っておりました。

そしたら、ついにそれらが復刻され、CD化されたのです!!

PJBEレジェンズ (Amazon.co.jp)

特に嬉しいのは、
エヴァルドとアーノルドのクインテットが、それぞれ収録された
「ジャスト・ブラス」も、LP発売当時のままで再発されている事。

この2曲は、既に、輸入盤では収録されているものがあったので、
既にそれを持っていたりはするのですが、
こうして国内盤として発売されるというのは、それはそれで嬉しいもの。

全10枚購入予定で、まずは最初の3枚を買いました。
後は、数ヶ月かけて全部買いそろえる予定です。

フィリップ・ジョーンズの輝かしいラッパの音。

「テューバの神様」ジョン・フレッチャーの妙技。

ルネサンス時代の舞曲などが、
まるで最初から金管楽器のために書かれたかのように、
心躍るアレンジを残したエルガー・ハワース。

PJBEの演奏を聞いていると、
それぞれのメンバーの個性や才能の「奇跡的な融合」が、
この素晴らしいアンサンブルを生み出していたんだな、
という事に気づかされます。

最近は、ここ数年以内に、
邦人作曲家が書いた新作ばかりがよく演奏されるようになりました。
それはそれで全然良いのですが(良い曲も多いですし)、
かつて、金管アンサンブルの定番として光り輝いていた、
PJBEの演奏は、是非たくさんの金管吹きの方に聴いてもらいたいものだと思います。

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