*ist Ds、入院&退院
*ist Dsのメインダイヤルが不調になったんで、
新宿のサービスセンターに修理に出しまして、先日退院してまいりました。
そもそも、もう1年くらい前からか、
なんとなくメインダイヤルの調子が悪いな、と思っておりました。
左に(マイナス方向)回す分には特に問題ないのに、
右に(プラス方向)1段回すと、
「1段プラス」「1段マイナス」「2段マイナス」「無反応」など、
毎回挙動が変わってしまうようになり、
シャッター速を1/3段上げるだけでも一苦労(笑)という状態でした。
原因は、メインダイヤルを回すのと一緒に、
中の基板?もクルクル回っていた様子。
なるほど、そりゃ、挙動が滅茶苦茶になるのも、仕方ない話し。
さて。
今回、修理代は見積もり時点で18000円と言われておりました
(実際は、12000円弱で済んだけど)
見積もりの数字を告知された時点で、僕の脳裏に
「ちょっと待った!」の言葉がよぎったのは、紛れもない事実です。
その金額であれば、K-x購入資金の一部になるんじゃないか?、と。
実際、K-xは新品で5万円弱。
色指定しても5万円と少々。
1.8万となると、その金額の約35%分に相当しますから、
「資金」と言えるだけの金額になります。
でも、そんな悪魔のささやき?にも関わらず、
僕の意志は「はい、分かりました、よろしくお願いします」
と、躊躇無く口に付いておりました。
なぜか?
一言で言えば「まだ、撮り潰していないから」、という事でしょうか。
メインダイヤル壊れている段階で撮り潰してないか?、
というツッコミも聞こえてきそうですが(笑)
でも、なんというか、まだまだ撮りきっていない、と思ったんです。
現在、*ist Dsで撮った写真を保管しているフォルダの中に、
RAWで撮ったファイル(拡張子pef)は、全部で2732個入っておりました。
失敗したり、試し撮りしたデータは、
現場で削除したりもしているし、
初期はJPEGで撮っている事も多かったので、
おおざっぱに、これまでに3000枚ほど撮った事になります。
これは、まだまだ少なすぎやせんかな?、と。
せめて1万枚くらいは撮って、
「要」であるシャッターが逝ってしまうくらいじゃないと、
もう限界まで撮りました!大往生!、って事にはならないのかな、と。
そんな、たかがデジイチに、
フィルムカメラ時代の精神論を展開してどうするのか、
というツッコミも、またまた聞こえてきそうではありますがね。
なんか、*ist Dsに関しては、あまりに特別なカメラなので、
そういう気持ちにならざるを得ないのです。
思い返せば、2005年の1月。
それまで、「まだまだデジイチなんて」と思っていた当時。
その時の事は、随分以前のブログにも書いた事がありますが。
当然、EOSのデジイチで、満足いくものが出て、
しかも手が届く程の値段で・・・、と思っていたはずなのに、
すぐ横に置いてあった*ist Dsに、まさに「一目惚れ」。
結局、一度は完全撤退したPENTAXのシステムを、
また1から構築し直す事になりましたが、
あの時、*ist Dsを購入する決断を下した事は、
間違いではなかった、と思っております。
デジイチのエントリークラスで、
ガラスのペンタプリズムを搭載し、
倍率も等倍に近いものを搭載したカメラなんて、
他にはありませんでした。
そして、操作も単純で分かりやすかった。
フィルムカメラに慣れていた人間にしてみれば、
意味のよく分からないボタンがいっぱい並んでいて、
どこをどう操作するとどう変わるのか、
何も分からないブラックボックスで、
瞬時に判断して写真を撮るなんて、ゼッタイ無理、と思っておりましたので。
あれから、早い物で5年も経ってしまったわけです。
その間、*ist Dsは、DA 21mmとの組み合わせで∞にピントが合わない、
という症状が出て、最初の(検査)入院。
単に新品で買ったDAレンズの調整だけだろう、と思ったら、
何やら不具合でもあったのか、
PENTAXの開発部署まで「検体」として送られていき、
1ヶ月かそれ以上もしてやっと帰ってきた、という「事件」がありました。
それまで、ファイルナンバーは「IMGP0001」から順当にナンバリングされていたのに、
その時、戻ってきた*ist Dsのファイルナンバーは、
いきなり7000も数字が飛んでいてビックリしてしまいました。
どれだけ実験台として酷使されてきたのだ~~~。
なかなか不遇な体験をしているカメラなのです。
また、K10DやK20Dが出た頃は、
いよいよこちらの乗り換えか!?、とも思いましたが、
そんな甘いささやき?には目もくれず
(というか、資金の問題だろう、という話しもありますが)、
現在も、PENTAXデジイチの要として頑張ってくれております。
折角修理もした事なんで、あと5年くらいは頑張ってもらおうかな。
でも、K-7か、K-x(メタルブラウン)は、今度ばかりは欲しいな、と思っている(笑)
ちなみに、サービスステーションで見つけたもの。
あちゃぁ、ホンモノ見ちゃった~(爆)
Optio I-10も買っちゃおうかなぁ。
てか、こっちが優先かしら。
ますますK-7とK-xは、遠くになっていくのであります(泣)
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コメント
北狐様
*istDsはいいカメラですね。
その後、K-7も手にしましたが、
ついつい*istDsを持ち出そうとしてしまいます。
K20Dが出た時、展示会に行って、
ペンタの人と話ししてて「今も*istDs使ってます」
と言ったら「あれはいいカメラですね」と言われました。
手ブレ補正などいろんな+αをつけないと商品にならない時代なので、
どうしてもカメラが大型化したり、どこかを妥協したり
(それこそ、ファインダーなんかそうですが)しがちですが、
そんなせちがない時代になる前に出たカメラだけあって、
よくできたカメラだと思います。
投稿: ごっさん | 2011年2月17日 (木) 22時23分
私もistDsがお気に入りです。それは内外の沢山集めたM42レンズで撮りたいから。istDから使っていますがこのファイダーよりよく見えるファインダーに逢ったことがありません。
もう中古しか手にはいりませんが先日かの有名な中古カメラ屋で購入したのですが一週間を過ぎたあたりで露出がおかしいことに気づき新宿に持って診てもらいのしたら分解しての調整が必要で見積もり18000円とのこと。オークションで中古がうまくいくと一万円で購入できるので一旦持ち帰り寝んねしてます。そしてそれんらオークションを駆け巡り程度の良いものをゲットできました。でも寝んねのistDs処分するには忍びなく手元に残しています。
もう少し安く修理できれば予備にしたいと思っています。最近K-5も買いましたがistDsの出番はk-5より多いです。実によいカメラだと思います。
投稿: 北狐 | 2011年2月17日 (木) 11時50分
*ist Dsは、
新たな1ページを開いてくれたカメラだから、
特に思い入れは深いのは確か。
もしK-7やK-xを買うことがあって一線を退いたとしても、
21mmとの組み合わせはコンデジなみの小型軽量だから、
気楽に撮り歩ける1台として余生を送ることになるであろう。
って、その日が来るのはいつの日か・・・
投稿: ごっさん | 2010年2月 9日 (火) 01時13分
ちなみに、ウチのDs1号機は8000枚以上の想い出を刻み付けて、新たな雇い主のもとへ嫁いで行きました。
(最も、*istD、Ds×2台の3台体勢だったので、負担が分散していたとは思う。全部合わせたら20000近いんじゃないかな)
機材に対する思い入れ・こだわりの方向性も、これまた弟者とは若干異なるワシではあるが
それでもやはり、「栄光の先駆者」であったはずのEOS10Dよりも「過去最大の功労者」であるistDsの方が、想い出はむしろ深い。
そういう気分にさせてくれる「名機」だったことに違いはない。なんせ撮ってて愉しかった。
K-7はともかく、K-xなぞ「あっという間に」小遣い銭で買える日が来る・・・いや、「哀しいかな、来てしまう」。
(NikonのD5000なんて早くも中古3万円前半突入。おかげでD40xから買い替えがっががg)
EOS630に続く「記念艦」として永く留めるのも、また一興。それぐらいの重みがあると見た。
投稿: gochi-zoh | 2010年2月 8日 (月) 08時57分
(PhotoMeを見つけてダウンロードしてみた)
をを、Exifにシャッターカウントが記録されておったとは。
ちなみに、
*ist Ds: 4924
D80: 3803
と出ました。
D80、追い上げてるなぁ~
投稿: ごっさん | 2010年2月 8日 (月) 01時03分
>その時、戻ってきた*ist Dsのファイルナンバーは、
いきなり7000も数字が飛んでいて
ああ、これ、よくあることね。
例えば撮影したファイルのナンバーを「IMGP9000」にリネームしたら
その次が9001になるのでありました。
こちらで確認したところ、久留里線撮影完了時点での「生涯シャッターカウント(これシッカリ記録されてるのです)」は、4924コマとなっていたぞよ。
参考にされるとよろしいw
投稿: gochi-zoh | 2010年2月 8日 (月) 00時13分