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2010年2月26日 (金)

三田小山町の大銀杏、伐採さる

091222_03

再開発まっただなかの、
港区三田一丁目(旧町名・三田小山町)

道沿いに立つ、古木の銀杏。
足下には、小さいながらも祠が。
その名を「銀杏(ぎんなん)稲荷大明神」と申すそうです。
(正式には「白滝稲荷神社」)

たまたま、会社の昼休み、カメラの試写でフラフラ歩いていた時、
この古木を見つけ、足を止めました。

街路樹の銀杏と違い、太くてどっしりとした幹が大地を捉えていました。
この木が、この場所で長年根を張っていた証しを言えましょう。

再開発で高層マンションが建ち並び、
すっかり埋もれて見えなくなってしまいそうなこの大銀杏。

先日、

伐採されてしまいました。

Imgp0654

あそこまで育つのに、果たして、何十年、何百年の年月がかかったのでしょうか。

一方、切るときはアッという間。
きっと、数十分程度の出来事だったのでしょう。

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かつては、三田小山町のシンボルだったという大銀杏。

日本人は、古い物に関心がない、興味がない傾向にあります。

特に東京の人は「江戸っ子気質」で、新しもの好きとあいまって、
古い物に対する愛着度は相当に低いようです。

建物なら、もし壊したとしても、
同じ材料から、同じ部材を作れば、
同じ形の物を再建する事も出来ましょう。

しかし、木は、切ってしまえば、それでおしまい。
全く同じものが帰ってくる事はありません。
生物、人間と同じです。

ましてそれが、ご神木のような大事なものであれば尚更・・・

実は、調べてみると、この銀杏の木、「2代目」のようです。

戦前、都電を通すため、2本の大銀杏が伐採されました。

その後、関係者の間で不可解な出来事が次々と・・・
これが、祟りと申すものでありましょうか・・・

伏見稲荷から、改めて銀杏を移植してくる事で、平静を取り戻したそうです。

しかし、その大銀杏もこうして伐採されてしまったわけです・・・

たまたま、通りかかった時、不思議なオーラを感じて、
「すごい木だなー」と思ったのが、去年の末の事でした。

それから、数ヶ月と経たない出来事です。

もっと、その勇姿を拝みたかったものだ、と残念に思いますし、
人間とは何ともあさましく、自分勝手で都合のいい生物なのだな、
という思いを新たにしております。

※参考
芝地区地域情報誌創刊号(P2、3) ※PDF
DISCOVER JUBAN 麻布十番再発見!(9)
元神明宮 (Wikipedia) ※銀杏稲荷は、元神明宮の境内社
都電一代記「34系統」

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コメント

写真に写っているマンションのすぐ裏には、
設計通りに理路整然と並べられた街路樹に、
後生大事に黒いカバーをかけて、
「オープン」まで痛まないようにと保護されていました。
生きた木の事を、タイルやコンクリートと同じ駒にしか見えない人に、
魂のこもった街作りができるようには思えません。
このご神体1つを立派に残しておくだけでも、
新しい街に息吹をもたらしてくれるように思うんですが・・・

投稿: ごっさん | 2010年2月28日 (日) 00時50分

会社の同僚が毛虫の湧いた庭木の伐採を植木屋さんに頼むと
日本酒一升を要求され、これを掛けてから伐ったそうです。
食事前に手を合わせて「いただきます」と言う人がいます。
あれは「生命をいただきます」と感謝の気持ちを表してるそうです。
そういう人をみると良い親に育てられたんだなと感心します。
株を残しておくと木はまた芽を出すんですが
根こそぎ取ったらそれでお終いですね。

投稿: 南東風 | 2010年2月27日 (土) 23時19分

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