広田尚敬『永遠の蒸気機関車 Cの時代』を買った
意外に思われる事が多いんですが、
僕は、写真も文章も、基本的には「アウトプット・オンリー」。
ほとんど「インプット」(読む、観る)がありません。
文字は、基本、活字が苦手である事(「はいっ!?」と言われる事、多々)、
そのため、読むのも遅いし、そのため、割とすぐに疲れて挫折するのです。
電車の中だと、すぐに酔ったりします。
写真は、全く観ないわけじゃないですが、
いろんな写真集を買い集めたり、雑誌を買ったり、写真展に行ったり、
という事をあまりしないのです。
まぁ、そんな事だから、いつまでもカラを抜け出せない、
という話しもあるわけですけど・・・
とはいえ、鉄道写真と言えば、やはり広田尚敬氏。
でも、やはり広田さんにしても、
写真集の類を買ったことはありませんでした。
今年は、写真家生活60周年記念という事で、
あちこちの出版社から写真集が出てますので、
これは何か欲しいよなぁ、と思っておりましたら、
比較的リーズナブルに出ていたこちらの本を購入しました。
主に1970年代真ん中、蒸気機関車終焉の時を、
「C」のカメラ(もちろん、キヤノンの事。主には旧F-1)
で収めたカラー写真による写真集です。
それら1枚1枚の、生活や日常、気候や地理感など、
たった1/100秒かそこらの露光で全てを写し取る、
人がいて機関車がいて・・・、という当たり前の事が、
当たり前のように伝わってくる写真ばかり。
これぞ、やはり「広田写真」の真骨頂、ですよね。
若かりし頃のごっさんも、そんな写真に憧れてシャッターを切っておりました。
やっぱり、僕には、そんなスタイルを真似、追っかけていくのが、
性に合っているのかもしれないな、との思いを強くさせてくれる写真集でした。
さて、そんな一般的な感想はともかく、
読んでて「へ?」と思った事が2つ。
(1)巻末、歴代キヤノンの使用機材についてのウンチク。
「EOS-1」を初めて手にした時の事として、
> AFは不要と気持ちの中では心底から歓迎してはいなかった。
> SL終焉後、列車は年々高速化していたが、
> 望遠使用でもピントを送りながらのシャッターに不便を感じていなかったからだ。
・・・「ピントを追いながら」、ですか!?
お、置きピンじゃないんだ、MFなのに・・・、
あ、そういや、広田さんは三脚使わない人でしたね・・・
真似できるか~~~ToT
(2)巻末のプロフィール写真
一瞬、「あれ、誰?」と思ってしまいました。
手には旧F-1を持って・・・、あっ!、まさか、
この写真を撮っていた当時の広田さん!?
分からなかったですぅ~~~(爆)
僕が『鉄道ファン』誌で、広田さんを知るようになったのは1980年代末。
もうその頃だと、広田さんも50歳を過ぎてますから、
もうだいぶ「オジサン」になっておられたわけです。
1970年代というと、30代半ばくらい?
今の僕と少々違う程度の年齢だったんですね。
それで、こんなに「生活感」や「空気」を感じる写真を、
たくさん、たくさん撮っておられた、という事なんですね。
ますます、広田さんへの尊敬の念が深まっていくごっさんでありました。
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