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2010年3月

2010年3月29日 (月)

寒桜は三分咲きにて停滞中?

Imgp138101
PENTAX *ist Ds
SMC PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited
1/1000秒 F3.2 (ISO200)
南武線 登戸-宿河原間
2010年3月28日

Imgp139801
PENTAX *ist Ds
SMC PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited
1/40秒 F10.0 (ISO200)
南武線 登戸-宿河原間
2010年3月28日

Imgp140201
PENTAX *ist Ds
SMC PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited
1/40秒 F10.0 (ISO200)
南武線 登戸-宿河原間
2010年3月28日

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2010年3月28日 (日)

二子玉川で田都(A-1にFD35-70mmで撮る)

100328_23
Canon A-1
FD35-70mm F2.8-3.5 S.S.C. (35mm)
絞り優先AE F4.0
DNP CENTURIA 200
東急田園都市線 二子玉川-二子新地
2010年3月28日

今日は、午後に野暮用があったのですが、
その前は、買い物で訪れた二子玉で田都を、
その後は、宿河原で南武線と三分咲きの桜を撮ったのですが、
今回はまず「その前篇」から。

そもそも、田都を撮りたくて来たわけではなくて、
先日直したばかりのレンズの試写が主な目的です。

キヤノンが「打倒・ニコン」を旗印に、
10年の歳月をかけて設計したという渾身の一作、
「FD35-70mm F2.8-3.5 S.S.C.」。

Imgp141201

新宿の中古カメラBOXで、1500円で買ってきたジャンク品でした。
レンズはカビが生えていて、それは簡単に清掃できたんですが、
何やら、ピントやズームの動きがおかしく、カタカタします。

分解してみると、各部のカムの軸となるネジ部分を覆っているゴムが、
劣化してすっかり崩壊しておりました。
それじゃあ、どうしようもありません。

結局、全部で9本のネジにエポキシパテを巻き付け、
1,2日程度乾かしてからヤスリで成型する、
という手間の掛かる方法で、なんとか正常に稼働してくれるようになりました。

このレンズ、解像力テストで、長年ナンバー1の座を維持していた、
という伝説があるそうなんですが、
上記の写真の中程を等倍で切り抜いてみますと、

100328_23_up
※「EPSON F-3200」にて、3200dpiでスキャンしたデータから等倍切り出し

ISO200のネガカラーで撮影したデータである事を考慮すれば、
充分「驚異的」と言える解像度であると言えるように思います。

結構豪快に分解した割に、
所定の性能を失っていなかったようで、ホッと一息。

ちなみに、橋が曲がっていて歪曲収差出てるように見えますが、
そもそも、鉄道橋手前の自動車橋は勾配になっているので、
元々こういう感じです。
とはいえ、ワイド端だと少々樽形のようで「強調」されている気もいたします。

また、「ワイド端、ピントは∞域、絞りも開放あたり」だと、
周辺の光量が落ち込む傾向にあるようです。
今日は試写なので、あえて絞り開けぎみで撮っておりましたので、
実際は少々絞り込んでF8くらいで常用する方が良いのかもしれません。

で、本体のA-1の方も、先日買ったジャンク品。

Aシリーズの持病である「シャッター鳴き」が出ておりまして、
じゃあ油をさそうか・・・、なんて言っているうちに、
今度はうんともすんとも言わなくなってしまいまして。
どうしようかなぁ、なんでかなぁ、なんて思いながら、
1ヶ月近く放置しておりました。

「いいや、壊れても。A-1のジャンクなんて、いくらでもあるし」
と思って再度分解、いろいろいじってみた結果。
底部配線の半田が外れていただけ、というのが顛末でした。

最近、A-1のジャンクをよく見かけます。
恐らく、直してまで売っても売れるもんじゃなくなってきてるんだろうな、
と思います。
80年前後の『鉄道ファン』誌を手にすれば、
毎号毎号、A-1の印象的な広告が掲載されていた事を、
覚えてらっしゃる事も多い事でしょう。
僕もその一人です。

その頃に鉄道撮影を経験されていた方であれば、
「A-1で写真撮りたいなぁ」と思った事が、一度や二度はあるのではないかな、
と思いますが、今や、レンズとセットで5000円を切る値段で買える
(あ、もちろん、壊れてたんですけどね、そもそも)、
いい時代なんだか悪い時代なんだか~、と複雑な心境になります。

ところで、二子玉の多摩川沿いを適当にプラプラしてて、
思わず「ギョッ!」とのけぞる光景に出くわしました。

100328_16

だって、足下で、黒い塊が「もそもそ、ごそごそ・・・」ってしてるんですよ。
しかも、こんな至近距離で初めて気づいたんで、尚更。

ヒッチコックの「鳥」を思わせる不気味さでした。
あんたたち、個人主義者と思ってたんだけど・・・

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夜の御茶ノ水・その2

100319_26

100319_27
(いずれも)
PENTAX MZ-3
COSINA AF 19-35mm F3.5-4.5 (19mm域)
約1秒 F4.5開放
JR中央線 御茶ノ水駅付近
2010年3月19日
Konica-Minolta Centuria Super 400

「中央線」「丸ノ内線」、そして「聖橋」。

ありふれた題材ですが、
これだけ広角で、夜景での撮影なんて珍しい・・・、
それは買いかぶりすぎ?

いくら広角でも、手持ちで1秒なんてシャッターじゃぶれます。
この辺り、柵が腰丈くらいだったので、
その上において、ガシッと固定して撮影しました。
じゃなきゃさすがに・・・

中央線が201系だったらなぁ、と言いたいところですが、
まぁ、今更言っても仕方ない事なので・・・

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2010年3月27日 (土)

民族大移動(御茶ノ水駅篇)

100319_20
PENTAX MZ-3
COSINA AF 19-35mm F3.5-4.5 (19mm域)
絞り優先AE F5.6
JR中央線 御茶ノ水駅
2010年3月19日
Konica-Minolta Centuria Super 400

年に一度の健康診断で運動不足を指摘され、
尿酸値と肝臓にC判定がついてしまいました。
それ、酒飲みの異常やんか~(下戸なのに・・・)

って事で、仕事帰りに、散歩する事にしました。
ただの散歩はつまらんので、カメラ持参で撮影して回ります。

これは、御茶ノ水駅の、一番東京駅側にある階段から。
普通、こんなど真ん中に仁王立ちして撮影など出来んのですが、
この階段は臨時改札へ繋がっており、いつもはクローズ。
なので、安心して撮影しておりました。

総武線が待機し、中央線が到着すると民族大移動が・・・、
こういう光景は、東京中で見られますね。
いろんな大移動を写してみるのも一興かな、と思っております。

この後、外に出て夜景も撮りましたが、それはまた次回。

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2010年3月22日 (月)

SUPER YASHINONがトキナー製らしい件

去年買ったレンズの中でも、
3本の指に入る程いい物だったと思っている、
ヤシカの「SUPER YASHINON-R 20cm F4.5」。

SUPER YASHINON-R 20cm F4.5 (買った時のエントリ)
SUPER YASHINONで500系を撮る@田園調布 (作例のエントリ)

このレンズ、どうも、トキナー(当時の東京光器)のOEMっぽいです。

こちらのブログを参照。

そっくり・・・、というか、同じレンズですわな、こりゃ。

写りが良ければ、その出自がどうなのかは関係ないところですが、
まさか、当時、サードパーティがOEM供給、
という事をやっていたとは思わなかったので、少々驚きでありました。

で、なんでそれに気づいたかと言いますと、
先日、アローカメラの我楽多屋で、
「Minetar 35mm F2.8」というレンズを買った事がきっかけです。

このレンズの素性を調べようと思い、
Googleで、「Minetar」を検索したら、
上のリンクを見つけてビックリした、というのが真相。

しかし、そもそも、Minetar自体も、
東京光器のレンズブランドではない模様。

次は、こちらのサイトを参照

1966年のカメラ年鑑に掲載されていたという、
「みなと商会」のレンズブランド「マイネタール」
(とは読めませんで。ミネターだとばかり思っていた)
のカタログ一覧です。

つまり、製造は東京光器で、それを販売していたのがみなと商会、
というスタンスのようです
(ちなみに、みなと商会は、2004年に倒産したそうです)

Minetar 35mmは、まだ今日試写したばかりで、
これから現像に出さないといけないので描写は分からないですが、
ファインダーを覗いた限りは、なかなか優秀なレンズのよう。

トキナーの名が知られるようになったのは、
NASAが設計したという90mm F2.5マクロを製造してからだと思いますが、
そのはるか前にも、こんないいレンズを作っていたんだなぁ、
と感心をしているのです。

こちらのレンズについては、また結果が出てからの報告、という事で。

Imgp0717

ちなみに、「光機」ではなく「光器」のようです。
トキナーの会社概要に書いてあるので、多分正しい。

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2010年3月21日 (日)

夕陽のオレンジ、電車のオレンジ

Dsc05729
SONY DSLR-A700 (α700)
1/1000秒 F5.0 (ISO200)
1000系(旧101系)・1011号
2009年12月29日

※今回も、兄写真より。

いつの間にか、見慣れてしまつた、Wパンタ。
なので構図は、ロコ撮りのやう。

字余りしまくり。

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2010年3月18日 (木)

青き空、オレンジの電車

Dsc05695
SONY DSLR-A700 (α700)
COSINA 19-35mm F3.5-4.5改 (光学系はTAMRON 19-35mm A10より移植)
1/1250秒 (ISO250)
秩父鉄道 武州荒木-東行田駅
1000系(旧101系)・1011号
2009年12月29日

※兄の年末年始秩父鉄道撮影画像より。

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2010年3月16日 (火)

オレンジ色の愛たち

101_nishikoku
Olympus PEN F
G.Zuiko 40mm F1.4
国鉄 西国分寺駅
昭和40年代後半頃

兄がまだ幼稚園頃のネガから引っ張ってみました。
恐らく、父か母が撮ったものだと思います。

激変する東京の景色の中で、
まだ、この頃のたたずまいを残しているのが、西国分寺。
この前後の区間では、大規模に高架立体交差化され、
国立駅の駅舎などの、昔ながらの景色が失われたのはご承知の通り。

それを思うと、兄の故郷が、
比較的当時と変わらない姿で残っている事自体が奇跡と言えます。

中央線と言えばオレンジ、国電と言えばオレンジ。

戦後復興を象徴するような明るいペンキの輝きが、
まもなく、都心の中央と、遠く秩父の山奥から姿を消そうとしています。

Dsc_327601
Nikon D80
SIGMA ZOOM 21-35mm F3.5-4.2
1/500秒 F8.0 (ISO200)
秩父鉄道 武州荒木-東行田駅
2010年1月3日

正月に、秩父鉄道まで撮影に行ったのは、
先々月のエントリで既に書いたとおりですが、

この翌日、オレンジ色の旧101系(1000系)の1011号は、
主電動機の故障を起こし、自力走行が不可能となり、休車。

丁度、東急から中古車の旧8090系が追加導入された事もあり、
このまま廃車になるそうです。

秩父鉄道「7500系車両導入記念&1011号引退記念乗車券の発売について」

結局、あの1月3日の撮影は、
オレンジ色の101系の「最後の活躍」の記録となってしまったわけです。

兄弟揃って、「まだまだ101系健在なり!」を実感していただけに、
この知らせは大変ショックでした。

まして、101系に幼き日の想い出を抱く兄は、尚更の事でしょう。

そして、その101系が、かつてMT46のモーター音を轟かせた中央線。

先日のダイヤ改正をもって、2編成の201系は定期運用を離脱した、との事。

桜の時期に、最後の活躍を見せてくれるだろう・・・、
と思っていただけに、こちらも大きなショックを受けております。

これから廃車になるまでは、JR東日本八王子支社が組んだ、
「さよならツアー」を中心に最後の活躍を見せてくれる予定ですが、
どうせなら、日常的な「東京行き」「高尾行き」などを、
いつもの表情で撮りたいと思っておりましたので・・・

これから何回かに分けて、
僕と兄が撮った「オレンジ色」の記録を、
アップしていこうと思っております。

Imgp780002
PENTAX *ist Ds
旭光学 Fish-eye-Takumar 18mm F11
1/250秒 F11 (ISO400)
JR中央線 市ヶ谷-飯田橋間
2007年3月10日

※掲題は、1979年に放送のドラマの名前から拝借しました。

※今回のエントリでは、こちらのブログの記述等を参照しました。

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広田尚敬『永遠の蒸気機関車 Cの時代』を買った

意外に思われる事が多いんですが、
僕は、写真も文章も、基本的には「アウトプット・オンリー」。
ほとんど「インプット」(読む、観る)がありません。

文字は、基本、活字が苦手である事(「はいっ!?」と言われる事、多々)、
そのため、読むのも遅いし、そのため、割とすぐに疲れて挫折するのです。
電車の中だと、すぐに酔ったりします。

写真は、全く観ないわけじゃないですが、
いろんな写真集を買い集めたり、雑誌を買ったり、写真展に行ったり、
という事をあまりしないのです。

まぁ、そんな事だから、いつまでもカラを抜け出せない、
という話しもあるわけですけど・・・

とはいえ、鉄道写真と言えば、やはり広田尚敬氏。

でも、やはり広田さんにしても、
写真集の類を買ったことはありませんでした。

今年は、写真家生活60周年記念という事で、
あちこちの出版社から写真集が出てますので、
これは何か欲しいよなぁ、と思っておりましたら、
比較的リーズナブルに出ていたこちらの本を購入しました。

主に1970年代真ん中、蒸気機関車終焉の時を、
「C」のカメラ(もちろん、キヤノンの事。主には旧F-1)
で収めたカラー写真による写真集です。

それら1枚1枚の、生活や日常、気候や地理感など、
たった1/100秒かそこらの露光で全てを写し取る、
人がいて機関車がいて・・・、という当たり前の事が、
当たり前のように伝わってくる写真ばかり。

これぞ、やはり「広田写真」の真骨頂、ですよね。

若かりし頃のごっさんも、そんな写真に憧れてシャッターを切っておりました。

やっぱり、僕には、そんなスタイルを真似、追っかけていくのが、
性に合っているのかもしれないな、との思いを強くさせてくれる写真集でした。

さて、そんな一般的な感想はともかく、
読んでて「へ?」と思った事が2つ。

(1)巻末、歴代キヤノンの使用機材についてのウンチク。

「EOS-1」を初めて手にした時の事として、

> AFは不要と気持ちの中では心底から歓迎してはいなかった。
> SL終焉後、列車は年々高速化していたが、
> 望遠使用でもピントを送りながらのシャッターに不便を感じていなかったからだ。

・・・「ピントを追いながら」、ですか!?
お、置きピンじゃないんだ、MFなのに・・・、
あ、そういや、広田さんは三脚使わない人でしたね・・・

真似できるか~~~ToT

(2)巻末のプロフィール写真

一瞬、「あれ、誰?」と思ってしまいました。
手には旧F-1を持って・・・、あっ!、まさか、
この写真を撮っていた当時の広田さん!?

分からなかったですぅ~~~(爆)

僕が『鉄道ファン』誌で、広田さんを知るようになったのは1980年代末。
もうその頃だと、広田さんも50歳を過ぎてますから、
もうだいぶ「オジサン」になっておられたわけです。

1970年代というと、30代半ばくらい?
今の僕と少々違う程度の年齢だったんですね。

それで、こんなに「生活感」や「空気」を感じる写真を、
たくさん、たくさん撮っておられた、という事なんですね。

ますます、広田さんへの尊敬の念が深まっていくごっさんでありました。

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2010年3月14日 (日)

93年春、山陰撮影旅行(3)~山崎の桜

930407_25
Canon EOS630QD
EF70-210mm F3.5-4.5USM
Konica XG400
東海道本線 山崎-高槻間
1993年4月7日

徳島から本州方面へ撮影に行くとき、
かなり高い確率で大阪・京都方面を通過するわけですが、
するといつも、途中下車して撮影していたのが、
ご存じ「山崎の大カーブ」。

ここ、最近は柵が出来て、
以前のような写真が撮れなくなっているそうですねぇ。
余程極悪な撮影者が悪の限りを尽くしたんでしょう。
じゃないと、そんな強硬手段にまで出る事は稀です。

個人的には、足繁く通った割には、
そこまですごくいいポイントだったのかなぁ、
という感想を持っています。
上り方面外側の線路限定な場所でもありましたし、
走ってくる列車の長さによってベストなシャッターチャンスも異なる。
その辺の事を、あまり考慮せずに、
なんとなく適当にパシャパシャと撮っていたような気がします。

で、今回は、そんな写真じゃなくて、
撮影ポイントの踏切(山崎蒸留所すぐ目の前)に行く道すがら、
停車していた貨物(だったかな?)を牽引するEF81と、
道ばたで花を咲かせていた桜とのコラボレーションです。

桜自体は、そう大ぶりなものではなかったと記憶しています。
大カーブでは望遠で狙うからと、EOSに付けていたのも望遠ズーム。

なので、思い切って切り取ってみたわけですが、
それがうまくはまった1枚かな、と思っています。

と、今年も桜のシーズンですね。
ウェブページに、春限定の「桜コーナー」を設置しておきます。

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2010年3月13日 (土)

Samyang 8mm F3.5 Fish-eyeに注目

目下、CP+開催中ですねぇ。
行きたいと思っておりましたが、ちょっといけなさそうです。

ネットで記事を読んでますと、こんなものを見つけました。

手に取れる「AT-X 16-28mm F2.8 PRO」を展示したケンコー
~韓国サムヤンの「85mm F1.4」も出品

韓国のメーカー「Samyang」のレンズ、85mmと8mmを、
ケンコーが輸入して販売するそうです。
お値段も、3.3K円と、なかなかお手頃。

85mmの方は、既にキタムラあたりに行くと、
「POLAR」のブランドで販売されているので、
東京近辺にお住まいの方なら、
どこかしらで目撃された方もいらっしゃる事でしょう。

光学系がPENTAXのFA★85/1.4に似てるのではないか?、
という意見を見た事がありますが、はて、どうなんでしょう。

f=85mm / F1.4 Aspherical IF
※写真が500mmなのはご愛敬?

ただ、今回特に注目したいのは、魚眼の8mmの方です。

f=8mm / F3.5 (FISH-EYE LENS)

ググってみると、特に海外のサイトで作例を見かける事ができます。

samyang 8mm (Google WEB検索)
samyang 8mm (Google 画像検索)
flickr (samyang 8mm)

驚くべきは、その「べったり油絵を塗りたくったような濃い描写」です。

上記の「flickr」に載っている画像は、
どうも多くが加工されているもののようなので、
あまり鵜呑みにしてもいけないのですが、
少なくとも、「コントラストが低い」とか、「色が薄い」とか、
そう思わせる画像は皆無である事を考えると、
デフォルトで既に濃厚な色合いのレンズだ、
と断言してよいものと思います。

これが33.000円で買えるなら、いろいろ遊べて楽しそうですねぇ。
実勢価格はもっと安くなるかも?

Canon VL用にHeliar 15/4.5が欲しいよぉ、
なんて思って悶々としておりますが、
むしろ、こっちの方が楽しそうだな、と思い始めております。

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キューポラの街を後に~「能登」最終章

Dsc_380001
Nikon D80
Ai Nikkor 105mm F1.8S
1/60秒 F1.8開放 (ISO1600)
上越線(高崎線) 川口-西川口間
611M 急行「能登」(金サワ・489系)※最終仕業
2010年3月12日
※トリミング、レタッチ加工済み

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2010年3月12日 (金)

93年春、山陰撮影旅行(2)~由良川河口にて

930405_07
Canon EOS630QD
EF35-70mm F3.5-4.5
Konica XG400
北近畿タンゴ鉄道宮津線 丹後由良-丹後神崎間
1993年4月5日

あまりに有名な、北近畿タンゴ鉄道(KTR)の景勝地、
由良川河口の長大ガーター橋と、
そこを走る急行「丹後」のキハ28系堂々の5連です。

当時、四国は既に、急行は「よしの川」のみで、
キハ58+65のモノクラス2連(かき入れ時は増車して3連に)、
もちろん、全て四国色に塗り替えられていたので、
国鉄色自体がとても懐かしいものでしたので、
目の前を、5連もの急行色列車が走っていくなど、
本当に夢のような光景でした。

国鉄時代には、キハ28系で10連を超えるような列車もあったという事で、
それに比べれば全然短いものかもしれませんが、
今見返せば、あるいは当時の目にも、
この美しい編成美(ある意味、キハ65を含んでいないから、とも言える)、
しかもキロ(キロハ?)まで含む急行なんて、垂涎ものでした。

由良川の悠久たる流れと、
海に向かって突き出す山並みとのコントラストが美しいです。

930405_15
Canon EOS630QD
EF70-210mm F3.5-4.5USM
Konica XG400
北近畿タンゴ鉄道宮津線 丹後由良-丹後神崎間
1993年4月5日

露出アンダーの写真を無理に取り込んでいるので、
ちょっと汚い事になっててスイマセン。

さっきと同じ場所で、レンズを望遠に切り替え、
はるか上流方面を望むと、
西舞鶴方面へ向かう宮津線が、
由良川沿いを走るところを捉える事が出来ます。

この時は、210mmまでのズームしか持っておらず、
KTR001形「タンゴエクスプローラー」が随分小さく写っておりますが、
これはある意味、「すごく遠い感じ」が出ていて、
まぁこれで良かったのかも、という気もしてきます。

良い場所でいい列車を撮るというのは、
実に気持ちがよいものですが、
一方で、どんなレンズでどんなアングルで撮っても画になる、
というのはなかなか難しいもので、
これぞ!、という会心の一撃を得にくい、という一面もあります。
この時は、割と頑張った方だと思いますが、
今再訪する事があると、どんな風に風景を切り取るだろう?、
と自分に問いかけてみたい気もします。

930405_18
Canon EOS630QD
EF70-210mm F3.5-4.5USM
Konica XG400
北近畿タンゴ鉄道宮津線 丹後由良-丹後神崎間
1993年4月5日

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2010年3月10日 (水)

「能登」撮りの副産物写真(+「能登」もあり)

闇夜を翔る、急行「能登」
闇を照らす三つ目の光~489系「能登」
「能登」路の旅は、まだ始まったばかり

先日、5日(金)と6日(土)の2日続けて、
「能登」撮りで南浦和方面へ行って参りました。
その成果は、既に公開した通りです。

車で家から片道1時間。
行きはよいよい、でして、帰り道の眠い事、眠い事・・・
翌日が休みじゃないと、なかなかこの強行軍は辛いものがあります。

そうはいっても、もうタイムリミットはすぐそこ。
最終日、12日(金)も、仕事早めに切り上げてラストチャンスを、
と思っております。

今回は、過去にやった事が無い
「夜中の流し」「縦流し」の両方に挑戦、
という無謀な撮影行だったわけですが、
肝心の「能登」が来る前に、
走ってくる電車で練習、予行演習を繰り返して、
なんとか本番に備える事が出来たわけです。

そんな「練習写真」で、それなりに見られるものを、
3点だけですが公開いたします。

*5日夜の写真のみです。6日は、なんとも悲惨なもので、
「能登」がそれなりに撮れたのが奇跡に近い・・・

Dsc_366401
Nikon D80
Ai Nikkor 105mm F1.8S
1/8秒 F2.8 (ISO800)
上越線(高崎線) 蕨-南浦和間
2010年3月5日

「能登」を撮るという事は、
その先行で走ってくる「北陸」も撮れる、という事です。

しかし、こちらは、ヘッドマークが光っていないので、
こういう漆黒の中で写すのは、なかなか無理があります。

今回は、あくまで「能登」撮りに絞って場所を選んだので、
「北陸」向きじゃないのは承知の上での撮影でしたから、
まぁ、こんなもんです。

Dsc_370001
Nikon D80
Ai Nikkor 105mm F1.8S
1/8秒 F2.8 (ISO800)
上越線(高崎線) 蕨-南浦和間
2010年3月5日

貨物線(湘南新宿ライン)を走る、初撮りのE259系NEXです。
スジには載っていないので、
翌朝大宮始発早朝のNEXの回送でしょうか。

この日は、この後パラパラと雨が降り出しまして、
撮影中、徐々に「もや」が出始めておりました。

そのため、LEDライトの光軸が、見事に見えるようになっておりました。
「照らしてる!」という感じがなかなか勇ましい、
これは撮ろうと思って撮れない写真なので、かなりラッキーです。

Dsc_372301
Nikon D80
Ai Nikkor 105mm F1.8S
1/8秒 F2.8 (ISO800)
上越線(高崎線) 蕨-南浦和間
2010年3月5日

先に公開した「能登」の、前カットです。
どっちがいいかなぁ、と悩んだんですが、
背景の灯り(主に、浦和電車区構内の照明や信号)が、
こんなミミズ(汗)のようじゃ、いかにも流し撮りヘタと言わんばかりなので、
素直な方を選択した次第です。

12日に行ける場合も、場所は変えるつもりですが、
基本的には、似たような攻め方になるだろうな、と思います。
なんせ、夜中だと流す以外になんとも方法が・・・
明るい所には虫が集まるという警報が出ているようなので(滝汗)、
最後の最後もコウモリになろうと思っております。

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2010年3月 9日 (火)

Canon VL

カメラのデザインの好みは人それぞれ。
例えば「レンジファインダー(RF)」で括ってみたとしても、
ライカと言えばバルナック、いやいやIIIf、いややっぱりM3・・・、
といろいろ意見が出てきそうですし、
やっぱNikon SPか、はたまたContaxか・・・、
という声も聞こえてきそうです。

でも個人的には、RF機で一番いいと思っているのは、
全盛期のキヤノンだったりします。

キヤノンならではの「八角形」スタイルが理由かもしれませんし、
皮やニッケルメッキの質感なのかもしれません。
あるいは、距離計窓が丸いからかもしれません。

最末期のCanon7は、便利ではありますが、
デザインという意味では、ちょっとゴツい気もします。
今でも、Canon Pの人気が高いのは、
機能よりもデザインの秀逸さが秘訣かもしれません。

Imgp133801

先日、3000円という破格ジャンクで購入した、Canon VLは、
そんな僕の「琴線に触れる」RF機の1つです。

「V」はローマ数字なので「5」です。「5L」(ご・える、ふぁいぶ・える)と読みます。

「L」は50の意味だから45か?とも思いましたが、
ローマ数字の45は「XLV」だそうです
(XLが50-10で40、それに5を足す。あー、ややこしい)

キヤノンのレンジファインダーカメラは、
Pや7など一部を除き、本体に機種名が刻印されていません。
そのため、仕様を元に特定していく必要があります。

キヤノンカメラ各型の見分け方 (キヤノンカメラミュージアム)

キヤノンのオフィシャルの見分け方ですが、
これだと1955年以前の機種しか載っていないので、
それ以降のモデルは、個別に開いて確認する必要があります。

年代別1956-1965 (キヤノンカメラミュージアム)

今回買ったカメラの特徴は、

・巻き上げが上部のレバー式(下部のトリガー式もある)
・シャッター最速が1/1000秒(1/500もある)
・高速側シャッターが「中軸指標付き回転ダイアル式」である
(一軸回転、一軸不回転などもある)
・高速側シャッターが1/60秒まで(1/30までのものもある)
・低速側シャッターが1/30秒から(1/15からのものもある)
・フィルム巻き上げがクランク式(ノブ式もある)
・セルフタイマーが付いている
・ファインダーが「35」「50」「RF」の3段切替である

といったところから、上記リンクの通りVLであると判断した次第です。

Imgp132001

こちらの写真には「HEXAR」レンズがついておりますが、
これは引き延ばし用なので、ヘリコイドがついておりません。
撮影用につけてみましたが、よく似合います。
小西六(コニカ)の引き延ばし用レンズです。

そもそも、うちにあるLマウントのレンズと言えば、
このHEXARくらいしかなかったのですが、
先の写真についている「Canon 50mm F1.8」は、
今日、何はともあれレンズを1本、と思って調達してきました。
いつも、上等なジャンクを安価で入手できる代々木カメラさんで、
3本あった中から、6300円のものをチョイス。
ちょっと鏡胴にガタがありましたが、
「曇ってて当たり前」な50/1.8なのにすごくクリア。
それだけで、充分過ぎる程のコンディションです。

本当は、廉価でいい写りのVoigtlanderを頼りにしていたのですが、
最近はMマウントのレンズばかりで、Lマウントがあまりありません。
新品で3万円前後と安価だった、Color Skopar 35/2.5や50/2.5など、
既にディスコンになっています。

じゃあ、と、去年末に発売された、
HELIARの限定50/3.5とか、50/2もいいなぁ、
なんて思って調べてみたら、もうどこにも売っていない。
うーん、Lマウントの限定品って、そんなにすぐ無くなるんだなぁ。

また、折角のRF機なので、
レトロフォーカスじゃない広角レンズ、というものを是非試してみたいです。
同じくVoigtlanderの12/5.6や15/4.5もいいんだが、
Lマウントだと距離計が動かないんだなー。
でも、もうディスコンになったと予想される15/4.5は、
目下3万円台で買えるらしい。うーん、激しく物欲が・・・

その昔、ニコンがニッカに供給していた50mm F2は、
3群6枚のゾナータイプだったそうだ。
と言われるだけでゾクゾクしてくるゾ。

そして問題は、果たして「禁断の」ライカに手を出すべきかどうか。

古くて人気が無くて数が多いレンズは安かったりするんだろうか?
今まで興味を持ったことがないので、皆目見当が付きません。

またまた悩ましいカメラが増えてしまいました。

今回買ったCanon VLのジャンク品は、
各部動作不良、というか、
動くはずのスイッチが動かないとか、
動きにくくなったりとか、という状態で、
持ち帰ってからいじっていたら、
とうとうシャッターも降りなくなってしまいました。

何はともあれ分解して、油でもささなきゃかな・・・、
と思いながら、LEDライトで照らしながら中をジロジロ・・・、

おや?何か入ってるぞ・・・


が、ガラス片!?


しかも、本当に普通のガラス片で、
ファインダーが割れているとか、
フィルムカウンター窓が割れている、とかではありません。

何でこんなのが中に入り込んだのだ?
まぁ、確かにバラされた痕跡はあったけど・・・

結局、それを摘出したら、無事に動くようになってくれました。

分解は、最初はおっかなびっくりでしたが、
慣れてみると、意外にサクサク。
ただ、外さないといけないところが多いです。

■軍艦部を外す

以下の部品等を撤去します。

・シャッターダイヤル(脇の3つのイモネジを緩める。外さなくていい)
・シャッターボタン部フィルム巻き上げロック解除スイッチ(同上)
・ストロボ接点(カニ目を回すと外れる)
・距離計窓(同上)
・フィルム巻き上げレバー(同上、いくつかの部品を外す)
・巻き上げレバー脇サイドのネジ
・フィルム巻き戻しクランク(以下写真参照)
・アクセサリーシュー(距離計調整ピンも。以下写真参照)

これらを外すと、軍艦部を外す事が出来ます。
巻き上げレバー付近のつまみ(カウンターセット用)は、
固いですが外れますので、慎重に持ち上げます。

さて、クランクとシューの外し方ですが、

Imgp127201

クランクは、赤丸のネジ(裏側も)だけ外します。
脇の小さい方は関係ありません。後で戻すのも大変ですし。

Imgp0671

トリッキーなのは、これです。
シューに、外付けファインダーをつけた時、
パララックスを補正するため、このピンが上下し、視野を調整します。

この小さいピン自体が、ネジになっており、
これを外さないと、シューが外れません。

わずかに、脇に溝があるのが分かるでしょうか?
そこに、カニ目回しなどをあてがってやり、回してやります。
マウントの距離計連動レバーを押してやると、
このピン自体も持ち上がるので、作業が楽になります。

■本体をばらす

更に内部までみる場合は、着ぐるみを剥がさないといけません。

いわゆる「もなか構造」なので、意外と簡単にばらせます。

・底カバーを外す(ネジ2つ、三脚穴のカニ目)
・セルフタイマーを外す
・フロント左右2個ずつあるネジを外す
(ネジが皮の中に隠れていないのは、作業上非常に便利ですね)
・マウントを外す(4つのネジ。以下写真参照)
・マウント内側のネジを外す(5つ。同上)
・低速シャッターは、外さなくてよい

Imgp0669

マウント部は、都合9つのネジで固定されています。

マウント自体は、4つのネジを外すと、簡単に外れます。
赤丸は、マウントを固定していた4つのネジ穴です。

青い5つのネジも外します。

大事な事は、これらのネジの位置関係を、
完璧に把握しておき、後で元に戻せるようにしておく事です。

フランジバックの調整が狂いますし
(マウントの裏側に、スペーサー等が挟まっていて調整済みなので)、
そもそも、それぞれネジの大きさや長さも異なっているようです。

これらを外してやると、着ぐるみを外す事が出来ます。

Imgp126601

「もなか」の皮をはがしました。
ヒンジ部で、表裏が繋がっているわけです。

Imgp125801

骨格があらわになりました。
なお、この写真では、セルフタイマーも外しています。

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2010年3月 7日 (日)

「能登」路の旅は、まだ始まったばかり

Dsc_376101

Dsc_376301
(いずれも)
Nikon D80
Ai Micro-Nikkor 55mm F2.8S
1/20秒 F2.8開放 (ISO800)
上越線(高崎線) 蕨-南浦和間
611M 急行「能登」(金サワ・489系)
2010年3月6日

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闇を照らす三つ目の光~489系「能登」

Imgp131601
PENTAX *ist Ds
Tokina 150-500mm F5.6 AT-X150 (テレ端)
1/40秒 F5.6開放 (ISO1600)
上越線(高崎線) 蕨-南浦和間
611M 急行「能登」(金サワ・489系)
2010年3月6日

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闇夜を翔る、急行「能登」

Dsc_372401
Nikon D80
Ai Nikkor 105mm F1.8S
1/8秒 F2.8 (ISO800)
上越線(高崎線) 蕨-南浦和間
611M 急行「能登」(金サワ・489系)
2010年3月5日

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2010年3月 5日 (金)

デジカメHD動画進化論

先日、コンデジが「来る」かも、と書きましたが、
一つのポイントとして「HD動画」に注目しておきたいと思います。

ここ半年程で、HD動画対応を謳うデジカメ(一眼レフ含む)が増えました。
しかし、僕の目には「付け焼き刃」に見えます。

多くのデジカメの動画圧縮には「MotionJPEG」というコーデックが用いられています。
うちのPCでも、HDのキャプチャで使っていますが、
利点は「綺麗にエンコードできて、動作が軽い」事です。

うちのマシンは、AMD Athlon64 X2 3800+と少々非力で、
DivXやWMVだと、マシンパワーが追い付かなくてコマ落ちするんですが
MotionJPEGだとそんな事はありません。
それも、CPUパワーの20%程度の負荷なので、かなり余裕です。

デジカメには、まず間違いなく、JPEGの圧縮エンジンが載っています。
つまり、カメラから見れば、「秒間30コマの連写」をするようなものです。
30コマというと超高速な気がしますが、
CASIOのハイスピード連写は秒に60コマの連写、1200コマのムービー、
なんて言ってるくらいで、そう大した数字じゃなさそうです。
1000万画素クラスのJPEGをサクサク処理できる能力はダテではありません。

メーカーにとっては、
既にあるプラットフォームにそれほど手を加えず、
それでいてHD動画に対応させる事が出来るので、
非常に都合のいいものだと思います。

しかし、MotionJPEGには甚大な問題があります。
「ファイルサイズが巨大になる」事です。

多くのデジカメでは、HD対応を謳っていても「フルHD」とは言っていません。
1280*720解像度の、いわゆる720Pで記録します。

もし、1920*1080の、いわゆる1080iの動画をMotionJPEGでエンコードすると、
あっと言う間にギガ単位になります。
ものの数分で、です。
ソースによってかなり変わりますが、
5分で1.5GB前後!にもなってしまいます。

デジカメに使うSDカードって、
普通は512MBとか1GB程度のもんでしょう。
2GBもあれば充分過ぎるなぁ、ってところにきて、
いきなり動画数分で満杯になるようだと、さすがに困ります。

となると、より高圧縮なコーデックを用いる必要に迫られるわけですが、
さすが、ビデオカメラメーカーでもあるSONY、キヤノン、松下は、
既にH264を圧縮コーデックに採用しており、容量の問題を解決しております。
(SONYと松下はAVCHD、キヤノンはMOV)

H264は、再生だけでもマシンパワーが必要なので、
PCでの再生には、必ずしも適しているとは言えませんが、
ブルーレイとの親和性が高い事、
PS3での再生が出来る事など、
家電映像機器での視聴には適している、と言えます。
やはり、映像はテレビで観る、という方も多いでしょうから、
その点でも、AVCHDなどを積極的に採用する事には意味があります。

そういう意味では、先日SONYが発売した
「CyberShot DSC-TX7」は、
現時点での「デジカメでHD動画」の、1つの完成系を示している、とも言えます。

これまで通りの「小型で薄いコンデジ」の体裁はそのまま、
1080iでの記録を、AVCHDを用いる事で実現しており、
かつ、価格も3万円台半ばと、ごく普通の価格帯に収まっております。
裏面照射型CMOSの採用とあいまって、
今日現在、価格.comの売れ筋/注目ランキング1位の2冠を誇っているのも、
全くうなづける事です。

TX7の動画は、「ワイド端の歪曲がヒドイ」とか、「色が変」とか、
マイナスな意見も多く見受けられますが、
そもそも、これで「作品」となるべき動画を撮ろう、
という方はいないはずで、ちょっと気が向いたら撮ってみようという、
ライトな感覚で撮影する事が前提ですから、
この価格、このサイズに収めた事こそが重要なわけです。

ところで、スチルとムービー、
2種類のカメラは、これまで守備範囲がきっちり分かれていました。

コンデジでも動画が撮れるカメラは以前から多くありましたが、
本格的なものへと進化するのを阻害していた要因は、
何と言っても、記録媒体の容量的限界だと思います。

動画を、長時間記録できる媒体は、テープしかありませんでした。
それが、HDDやDVD-Rへと変遷し、今では、大容量のメモリを用いる事が一般化しました。
ここ2年ほどの、メモリ価格下落が理由である事は言うまでもありません。

媒体がメモリになった時点で、
デジカメとビデオカメラの「主戦場」が被ってしまいました。
すると、今まで「まぁ、仕方ないかな」と思っていた、
ビデオカメラの問題点が、いろいろ目についてくるようになりました。

・絞りが菱形である(事が多い)
・ズームは、テレに強いがワイドに弱い。ワイド端は50mmくらい(が多い)
・センサーのサイズが、1/5型など極小である(ものも見られる)
・テープやHDDが入っていないのに、筐体が大きいまま(なものが主流)

全部が全部に当てはまるわけではないので、
ちょっとぼかしながら書いておりますが、
なんとなく、ザクッとした感覚はご理解いただけるのでは、と思います。

ビデオカメラが、HD化など進化をしているように見えつつ、
その中身は、意外と、Hi8やVHS-C、DVなどで記録していた時と、
劇的には変化せずにこんにちまで来てしまったのとは対照的に、
デジカメは、日進月歩で新技術、新機能を搭載してきました。

そして、それぞれが同じ土俵に立ったとき、
もはや、ビデオカメラは周回遅れで挽回不可能になりつつあるのです。

SONYのような「カムコーダーの雄」が、
コンデジにAVCHDを搭載し(しかも、松下のようにLiteなんて下位規格でごまかさず)、
多少の不満はありながらも本格的な動画を撮影できるようになった
(TX7の上位機であるHX5Vの映像が、CMでそのまま使われている程です)事は、
ある意味、自らビデオカメラの終焉を宣言しているようにさえ思えます。

※SONYが年内に発売するミラーレスカメラも、AVCHDに対応する予定らしいので、
Handycamは、ますます斜陽化していくのではないか、と思います。

今後、デジカメ市場は、ビデオカメラ市場までをも巻き込む形で、
更にドラスティックに変革している事が予想されます。

ちなみに、これは全く個人的な意見ですが、
ニコンやペンタックスなどが、
今からAVCHD動画のエンコード技術を磨いても、
SONYや松下に勝つのは難しいと思うので、
例えば、WMVのHDで撮影できますよ、
というような別の「売り」を訴求するといいのでは?、と思います。

WMVは、Vistaや7での再生・編集には親和性が高いので、
PCでの編集や閲覧、PS3での再生してテレビで視聴、
というスタイルを提案できれば、AVCHDとはまた違うニーズを満たせると思います。

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2010年3月 3日 (水)

489系で、もう一商売?

「489系特急とき」で行く新潟の旅 (びゅう)

つまりだ。

3/12に金沢を出て、3/13に上野に出てくる最終「能登」の489系。

そのまま金沢に回送、なんて勿体ないから、
ついでに一儲けしてやろうか、って事みたいですよ。(運行は3/14)

どこまで東日本は商売が好きなんだか・・・
長野に廃車回送するついでに201系で松本まで乗車ツアーを組んでいるのといい、
なんかやってる事がえげつない。

しかも、それ、西日本のハコやぞ!

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2010年3月 1日 (月)

今年はコンデジが「来る」?

いよいよ、Optio I-10が発売されました。
ワクワク、ドキドキしておりましたが、
発売当日に、新機種「Optio W90」の発売が告知されました。

電子顕微鏡機能はまぁ、オマケのお遊び機能?、と思いますが、
気になるのは、この機能のため、レンズ周りに用意された3つのLED。

おぉ、これがあると、ブツ撮りに便利じゃないの。

カメラやレンズの修理記録を撮るときは、
いつも苦労するのです。割と暗いデスクなので。
感度上げても、シャッターは1/10秒前後。
数枚撮って、ブレてないか確認して、
ダメならまた撮って・・・、って、意外に苦労をしています。

最近のコンデジは高感度でもキレイに撮れるから、その苦労も無くなるのかなー、
と期待を寄せているわけですが、
それにLEDライトまでつくと、被写体に影が出なくなるので、
ブツの記録を撮るには最適です。

うーん、またまた悩みが増えて・・・、
あれ?、手ぶれ補正が電子式だ。だめじゃん。
やっぱ、ペンタのカメラならSRじゃなきゃ・・・、
I-10じゃなきゃいかんかね、やっぱし。

「\1.000-のジャンクで買ったOptio SViが使えてるんじゃないの?」
というツッコミは、この際禁止にしておきます(爆)

ちなみに、I-10のレビューがASCIIに載っておりますが、
「絶対的な性能には期待し過ぎない方が良い」との結論になっています。
一方で、言ってる本人が、ペット自動撮影機能にはまっている様子もあり
楽しいカメラである事は間違いなさそうです。

考えてみりゃ、2万円台半ば(価格.comでは、既に2.5万を切っている)の、
ローレンジ~ミドルレンジ価格帯のカメラですから、
RicohのGRやGX、SIGMAのDPあたりと並べて語られるべきものではありません。

でも、見た目で、なんとなくそういうものを期待してしまう、
という一面もありそうな。

個人的には、絶対性能の高さをさしおいても、
Optio I-10のコンセプトに惹かれるんでありますが、
なまじっか、兄のGX200の写りを知っているだけに、
見劣りする事を覚悟の上でわざわざ新規導入するのは、
なんとなく躊躇してしまうのも、また事実。

ところで、最近、「オススメのデジカメは?」と質問される機会が増えました。
決して評論家ではないので、あまり断定的な事はいいにくいのですが、
とりあえずは、RicohのCXを勧めるようにしています。
NikonやPENTAXの方が馴染みがありますが、それゆえ逆に、
かゆい所に手の届かない部分を知っているので勧め辛い、という一面もあります。
Ricohは、こだわる人の視線にさらされているだけに、
変に半端なところはないのでは?、と判断してのことです。
それに、Ricohflexの時代から「リコーにはずれ無し」という格言?もあります。

ここ数年、コンデジ市場は「飽和状態」と言われ、
むしろ売れ筋は一眼レフ(のエントリークラス)や、
コンデジと一眼レフの中間に位置する「ネオ一眼」や「マイクロ一眼」(と呼ばれるもの)
へとシフトしているものと理解していました。

ひょっとすると、今は再び、コンデジへと流れが来ているのかもしれません。

そう考える理由はいくつかあります。

■コンデジの多機能化(HDムービー、防水など)が進み、
一眼レフを買わずとも「出来ること」が増えた。
また、センサーの進化で高画素高感度を実現するなど、
基礎体力も着実に向上してきている。

■なんだかんだ、デフレが進行して安い物がもてはやされる

■ケータイ市場の縮小。
タダで機種変すればデジカメもついてきます、とはいかなくなってきた

■そもそも売れ筋のケータイは安価なモデルにシフトしており、
必然的に、カメラ機能の劣る機種を利用する人が増えた

■ハイエンドなケータイを買ったとしても、
所詮ケータイなので操作が面倒だったり、
映りがいまいちだったり、挙動が遅いなど不満がある
(人がいるかもしれない。憶測)

つまり、コンデジ自体が進化している事と、ケータイ市場が変わってきた事。
それぞれの複合的な要因が、コンデジ市場を盛り上げていくのではないか?、
と予想するわけです。

あくまでごっさんの勘でしかありませんが。

メーカーのマーケティング力は大したものがありますから、
多分、こういった事には気付いているはずです。
多分、今年後半あたりからの新製品は、ちょっと毛色の違うのが出てくるんじゃないでしょうか。

※ところで、是非ともPENTAXには、
GXやDPあたりとためをはれるような、
いいコンデジを作ってもらいたいと、ファン心理としては・・・、
まさか、X90がそれだ、とは言わんで下さいよ?

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