小田急多摩線・闇の歴史?
今日、チビを連れて、
桜の名所である狛江市「五本松」付近に散歩に行ってきました。
その時、狛江市出身である奥さんが、
「ここは、小田急多摩線が走る予定だったと聞いたことがある」
と言い出してビックリしてしまいました。
Wikipediaの「小田急多摩線」の項目によると、
確かに、多摩線は、小田急喜多見付近から分岐し、
稲城市を経て多摩センターに至るルートを計画、とあります。
その後、百合ヶ丘での分岐に変更された理由は、
京王とルートが被るから、という理由になっていますが、
実際は、狛江市の反対にあって諦めたからだ、というのです。
曰く、今日行ってきた「五本松」付近が予定区間に入っており、
「五本松」自体が伐採される事が計画に盛り込まれていた事から、
狛江市の猛反対を受けた、というのです。
「多摩川五本松」は、東京都指定の「新東京百景」にも選ばれている景勝地。
今日も、非常に多くの人が、花見にバーベキューにと繰り出していました。
でも、本当なのかなぁ、と思い、Googleマップを開いてみました。
新宿方面からまっすぐ走ってきた小田急本線は、
狛江駅少し手前で左にカーブし(地図では下=南方向)、
登戸まで南西方向に走るわけですが、
もし、このカーブの付近を、少し右に曲がるとどうでしょう。
線路は「真西」に向かう形となり、その先には、稲田堤があります。
すると、Wikipediaに書いてあるルート案に非常に似ている事が分かります。
そして、その間の、丁度多摩川を渡る辺りは、
確かに、五本松がある場所そのものなのです!
「1+1=2」だから正しい話しだ、と断定できるわけではないですが、
なるほど、信憑性のある話しではあるな、と思いました。
もし、この当初計画通りに多摩線が出来ているとすると、
京王線は、多摩線の建設(多摩川駅以内への延伸)を諦め、
小田急だけが多摩センターに乗り入れていたかもしれないですね。
しかし、小田急の工事が遅々として進まず、
結局諦めざるを得ない事になり、
京王線は、稲城経由での多摩延伸を決定。
一方、諦めきれない小田急は、
百合ヶ丘方面からのルートに切り替え、多摩乗り入れを決定。
結果として、唐木田や多摩センターの駅は、
いつも閑古鳥が鳴く有様になってしまいました、と。
機会があれば、この話しを裏付けるような資料を見つけて、
ちゃんと歴史に残してみたいと思いますが、
まずは「噂話」、という事で。
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コメント
ねこたろう様
貴重なご意見をありがとうございました。
投稿: ごっさん | 2022年12月29日 (木) 01時34分
千代田線は芸能都市線構想があったと思われます。赤坂駅がTBS前にあり、明治神宮前駅はNHK前です。更にそこから当初の世田谷通り経由喜多見接続の途中には砧のNHKスタジオがあります。そして喜多見から先の独立路線的ルートには調布の日活スタジオが包絡されます。京王相模原線稲城駅からは比較的日本テレビの生田スタジオが近いですし、一方で喜多見から小田急小田原線に入れば、西生田改め読売ランド前駅は生田スタジオの南の入口ですし、鶴川は緑山スタジオの入口です。
明らかに千代田線から小田急多摩線の当初のルートは芸能、映画、テレビ関連を繋ぐ意図があったといって間違いないと思います。
投稿: ねこたろう | 2022年12月24日 (土) 19時37分