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2010年5月31日 (月)

もはや古典の銘機、EOS D60

キヤノンが、EOSのデジタル一眼レフの名称において、
「D30」「D60」までは頭にDを付けていたのに対し、
「10D」以降は、逆にオシリにDをつけるようになり、
以後、現在の「5D」「7D」「50D」に至っているわけですが、
これは恐らく、ライバルメーカーであるニコンが
「D70」「D100」と、頭にDを付ける名称にした、
あるいはそうなっていくと予想し得たからだろうと邪推しています。

実際、ニコンはその後「Nikon D60」というカメラを発売し、
機種名がダブる懸念は現実の物となりました。

それどころか、キヤノン自身も後に「30D」というカメラを発売し、
混乱に拍車をかける事に・・・、なるのかと思えば、
そもそもD30なんてカメラはほとんど市場に出ておらず、
ほとんど忘れられた存在になりつつあります。

*2011/6/6追記:その後「EOS 60D」なんてのも出てるので、
いよいよ混乱しております。

Dsc_437401

先日、代々木カメラの閉店半額セールで購入した、
キヤノンのデジタル一眼レフ「EOS D60」。

2002年発売と言いますから、もう8年も前のカメラです。

うちにあるデジイチは、*ist Dsが2004年発売、
Nikon D80は2006年発売なので、
時系列で言うと「EOS D60」「*ist Ds」「Nikon D80」の順で2年間隔。

同じ2年の間隔ですが、02年から04年の変化は「革命」とも言える、
ドラスティックかつ目を見張る物がありました。

EOS D60は、発売時は本体価格33万円と、
現在の感覚だと「プロ用機」に近い価格設定ですが、
当時の受け止められ方は真逆で「デジタル一眼レフが30万円超まで安くなった!」
と驚かれていた時代。まだまだ、デジイチは高い代物だったのです。

これがその後、2003年3月にはEOS 10Dで20万円弱に下がり、
同年9月には初代EOS Kiss Digitalが12万円という「驚異的」低価格を実現、
一眼レフのメインストリームが、
フィルムからデジタルへ一気に切り替わる「大事件」だった事が記憶に新しいです。

ごっさんは、一番最初に買ってもらった一眼レフがEOS630であった事もあり、
カメラ人生はEOSと共にあり、と言ってもよいくらいでした。
当然、デジタルもEOSで・・・、という流れになると思っていましたが、
あまりに*ist Dsの出来が良かった事もあり、
結局デジタルシステムはPENTAXで構築する事になりました。
(後に、ニコンも参戦。)

よって、今日に至るまで、ごっさんのEOSシステムは「EOS630」「EOS5」の2台体勢、
時代錯誤も甚だしいフィルムカメラオンリーなままで2010年を迎えたわけです。

デジタルも、まぁそのうち機会があればね・・・、程度に思ってましたが、
それでも条件としては、あえて古いD30かD60で、と思っておりました。

というのも、うちには古いSIGMAの400mm F5.6APOがあります。
以前、詳しい分解記を書いた事があるレンズですが、
これが、EOS 10D以降のEOSデジだと、
絞り制御の問題でまともに使う事が出来ないのが分かっていたのです。

古いSIGMAのレンズは、ある程度「いいレンズ」でも結構安く買えるので、
どうせなら、D30ないしD60の安い出物が出るまで気長に待ってようかなぁー、
と思っていたわけですが、それが今回、
代々木カメラ閉店にあわせて、D60本体+バッテリーグリップ+電池2個で、
\18.900-のところ、半額で\9.450-で買う事が出来たわけです。

さて、肝心の「写り」の方はどんなもんでしょう。

部屋でチビを撮ったり、
多摩川河川敷でSIGMAとOMの望遠で試写したり(次回詳述)、
もう何枚か撮ってみましたが、

まぁ、一言で言えば「充分。」、というところでしょうか。

正直、あまりあれこれと難癖つける必要がない描写です。

もちろん、重箱の隅はいくらでもあります。

人間の髪の毛や草木などが、
ベッタリと塗りたっくったような描写になる、というのは、
キヤノンのカメラにはよく見られる傾向ですが、
このカメラも当然ながら、ぐっちょりとして、お世辞にも美しくありません。

色合いも、不自然とまでは言いませんが、自然かと言えば?な気がします。

それでも、EOSデジの「低価格化」が始まる前の機種でもあり、
描写に破綻が無く、充分作り込まれている感じがします。

極端な話し、「その後8年間のデジイチの進化って、何だったんだろう?」
と思わせるだけの描写力があります。

それ以外の、基本スペックや操作性の部分はと言えば、
ごっさんも使っている1992年製のフィルムカメラ「EOS5」にも劣る、
遅くて精度の低いAF、プリズムのはずなのに微妙に見づらいファインダー。

プレビューにはとても「使えない」極小の液晶は、
色が真緑でおかしく、拡大表示は手間が掛かり、
その倍率も3倍と低すぎるなど、悪いことずくめ。

CFの書き込み速度も遅い。
最初から入っていた2GBのカードは120倍速を謳ってますが、
3枚も連写すると、書き込み完了は20秒ほどかかるので、
その間はジッと待ってなければいけません。
(撮影は、バッファメモリが大量に載っているので、続けて撮れる)

こういった、描写に関係のない部分では、
8年という歳月の進化は偉大だったんだな、と思います。

思い返せば03年の8月、当時兄貴が持っていたEOS 10Dを使わせてもらった時、
「あ、こりゃ、まだダメだ、デジタル一眼は」と思った事が、
EOSデジ導入を先送りする要因となってしまったわけですが、
そんな「悪い第一印象」を思い出してしまいました。

EOSが使えるようになるのはいつの話しか、
と思っているうちに*ist Dsに出会ってしまい・・・、
で、EOSとは疎遠になっていってしまいました。

と、悪口をいろいろ書いていますが、
肝心の描写についてはあまり問題はないと認識している事、
そもそもEOS D60は「メインストリーム」で使う予定はなく、
フィルムEOSの補完だったり、
デジに縁の無かったOMレンズを使える事などから、
表現の幅を広げるためのものと思っております。

「遅れてやってきた次期EOS」。
EOS5以来、実に17年振りの新しいEOSは、
その物自体が8年前の使い古しではありますが、
ごっさんの新しい可能性を見出してくれるカメラになってくれそうです。

次回は、デジEOSを買ったらすぐに試してみたい、
と思っていた、SIGMA 400/5.6APO、
およびOM Zuiko 300/4.5の試写結果を報告したいと思います。

当ブログのEOS D60関連のエントリ(Googleサイト内検索)

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コメント

D60までは900番台だな。
10Dから本格的な量産体制に入り、DIGICで集中処理、
ただし出来ることは限られてくる。
そこにこだわりを持たずにガンガンやれるのは、
ある意味Canonらしい。
ファインダーと液晶はあきらめてる。
ちゃんと撮りたきゃマグニファイヤー、
液晶はほとんど見ないで銀塩カメラ気分。
それがダメな時は最初からペンタかニコン、
って事かな。

投稿: ごっさん | 2010年6月12日 (土) 13時41分

10DとD60を長期に渡り併用していたけど
「クセがなさ過ぎるうえにノイズもディティールも両方ない10D」に比べると
単体での画質は、D60のが面白みがあったように思う。
良くも悪くも「FDレンズっぽい色乗り」を感じた。

個性を捨てて時流に迎合したのが、10Dだったのかもしれない。

ただ、ファインダーは基本一緒なので
どっちも「最低」。
スクリーン差し替えないと、使い物にならなかった。
画像表示の拡大機能が脆弱なD60では、なおさら苦労した。
折角無理して買った「EF80-200/2.8L」が、制御不能で運用できなかった位。10Dは拡大表示のお陰で「なんとか」運用可能だった。
もし、魔改造のご用命がありましたら何時でもドゾーw

投稿: gochi-zoh | 2010年6月12日 (土) 12時25分

MoBlue様

いつもありがとうございます。

すっかり悪口ブログになってしまっておりましたが、
EOS D60はいいカメラだ、と気に入っております。

色については、EOSデジは今回のD60の他、
兄が使っていた10Dしか知らないので、
あまり深く論じる資格は無いのですが、
ネットで情報を集めてみた限りでは、
10D以降(いわゆるDIGIC搭載機以降)に比べ、
D60の方が色がいい、という意見を多く見かけます。
操作性の悪さに目をつぶる、あるいは気にしないのであれば、
EOS D60はいい選択肢なんだろうな、と思います。
惜しむらくは、あまり市場に出回っていない事。
今回買ったEOS D60も、
代々木カメラに入荷した2台が、その日のうちに売れてしまったわけで、
求めている人が意外に多いと言えるようです。

投稿: ごっさん | 2010年5月31日 (月) 11時21分

先日、知人がこのD60を出して来て、撮った所、色に感動した って言ってましたよ。
いろいろ速度が遅いのだけど、静止画だったら今のカメラに無い良い色がでると、力説してました。
やはり、カメラは自分の用途で使ってみないと判りませんよね〜

投稿: MoBlue | 2010年5月31日 (月) 10時21分

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