KOMURANON 925 & 715II → ES(M42) & FD & NikonAi
右は、2008年末にジャンクで購入した、
今は無きコムラー(三協光機)の名?ズームレンズ
「KOMURANON MACRO 925」。
マクロにすると恐ろしくソフトフォーカスになるものの、
一般的撮影では無難に普通の写りをするという、
なかなか個性的でおもしろいレンズでありました。
そもそも、KOMURANON銘のレンズはマウント交換式で、
925についていたES(PENTAXのM42マウント拡張)を外して、
他のマウントに交換する事が出来ます。
なので、いつかはNikonのAiのも欲しいなぁ、と思っておりました。
ただ、タムロンのアダプトールと違って、
交換用のマウントはほとんど世に出回っておらず、
これまで入手できないでおりました。
マウントのみが出回ってない理由の1つとして、
「レンズの開放値によってマウントが異なる」という、
なかなか強烈な制限を挙げることが出来ます。
すなわち、F4.5が開放のレンズには「F4.5用のマウント」、
F3.5開放のレンズには「F3.5用のマウント」など。
実質、レンズ購入時に「自分に適したマウントをお選び下さい」
という理由での交換式であると言えます。
この面倒さ不便さが、三共光機倒産への遠因になったのではないか、
とごっさんは推察しております。
絞りリングをマウントの方に入れちゃったからだよ~。
今回やっと、FDマウントとNikonAiマウントの、
それぞれF4.5用を見つけてオクで落とすことが出来ました。
FDの方は、同じF4.5開放のレンズである
「KOMURANON 715II 75-150mm F4.5」(写真左下)についていたもの。
Nikon用は、珍しく箱入りの「交換用マウント」でした。
ちなみに、どちらも\500にて競合もなく競り落とし。
どこまで冷遇されているのだ、コムラーのレンズ(汗)
715IIはオマケではありますが、
折角なら使えるようにしたいので、
分解して整備してみました。
届いた時点で、ズームリングが斜めになっていたので
「物理的に壊れて歪んでるのかなぁ」と思ったんですが、
これは組み立てがおかしかっただけでした。
…ってつまり、これって分解品?
なんかどのネジも締めが甘い気もするし。
コムラーにしてはレンズに汚れやカビも軽微。
なんかヤナ予感が…
それほど悩む事無く整備完了して組み立てて完成!
さてカメラに付けてファインダーを覗く…
あれ?
ズームのワイド端とテレ端で、えらく焦点がズレる。
古いズームだから仕方ない、なんてレベルじゃない、
なんかおかしいなぁ~。
理由として考えられるのは
・ズームのカムの建て付けが悪い
・マクロモードのリングの建て付けが悪い
・どこかのレンズの前後が逆になっている
怪しいのはカムかと思ってみましたが、
挙動がおかしいようには見えず。
また、後群のマクロ部分もおかしくなさそう。
となると、レンズかなぁ。
逆になってるのを見つけだせっつか?
一番アヤシそうだったのは、
ズームで動く部分の最後部、
ヘリコイド部でバラした時に一番マウント寄りに面してる玉、
カニ目があっさり回るし、形も前後であまり見分けつかない。
こういうのって、間違えやすいのよね~、と、
もはや確信してレンズをひっくり返してみましたが、
焦点の不具合の程度は全く変わらず。
それどころか、ファインダーで見た感じ、
どっちが正しいのか見分けがつかん。
あ゛~、どないなっとるのだ~~~
・・・こりゃ、メンテマニュアルでも見つけ出して、
構成図を見てみん事には手だし出来ません。
当時のカタログに簡単なのでいいから載ってないかしら。
あるいは、もう1本同じのを買って検証か?
それって結構本末転倒なような…
て事で、メンテはFDに続いて連敗と相成りましたorz
一応、簡単にバラし方を書いておくと、
・ヘリコイドを外すには、ヘリコイドのゴムの裏に隠れている3つのイモネジを緩め、
距離の書いてある部分を下にずらす。
そして、ヘリコイドをぐるぐる回すと外れる。
・ズームリングのゴムをめくり、ズームを回しながら内部のネジを見つける。
それを3つ外すと、レンズが前後に分かれる。
・同じ穴から金色のネジ1個を外すと、ズームリングを外せる
・マウント側を外すには、まず締め付けるところが「逆ネジ」となっており、
これを外していく。その前に、締め付けるところに小さいネジが2つあり、
それを外す(裏側に小さいストッパーがついている)
・マウント部の逆ネジ部分を外したところに出てくる3つのネジを外し、
マイナスドライバ等で力を加えると、そこも外れる。
ここまで書いておけば備忘録になるかな?
一応写真撮ったけど、そこまででもないかな(汗
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