夜の代々木八幡にて
5月31日。
毎度のごとく会社帰りに中央線201系を撮ろうかと、
カバンにはNikomat ELと、Auto Nikkor 55/1.2、Ai Nikkor 105/1.8。
ところが、こういう時に限って本日の201系は運用無し。
1日1本は安定して動いてたんですけど、最近は休んでいる日も多い。
うーん、どうしよう、と思い、足を向けたのは小田急線代々木八幡駅。
当初は、新宿寄りの踏切から105mmで新宿高層ビルをバックに狙ってみましたが、
ちょっと望遠が足りないのと、あまりに暗くて手持ち厳しいのとで、
適当にロケハンでも、と気持ちを切り替え、早々に諦めて駅の方に移動しました。
代々木八幡駅すぐ上原側の踏切に立ってみると、
意外と画になりそうな様子。早速105mmにて狙ってみました。
Nikon Nikomat EL
Ai Nikkor 105mm F1.8S
Fuji NATURA 1600
1/125秒 F1.8
小田急 代々木八幡駅
2010年5月31日
おー、上等上等。なかなか良い具合じゃないですか。
もうちょっと下に振る方が構図的には良さそうだけど。
すっかり「夜間撮影の切り札」化している105/1.8。
開放でも、甘々になる事もなく、しっかりとした描写。
この辺、新しい世代のNikkorは堅実で良い仕事をしてくれます。
更に、ふと見上げると跨線橋が。
昇ってみると、踊り場の辺りは真横が架線で、
パンタグラフまで手に届きそう!ちょっと危険。
その場所から、電車に触れない程度に?身を乗り出して、
レンズを55mmに切り替えて撮影。
無謀ながら、F1.2開放で!
じゃないと、走る電車撮るにはちと厳しいので。
Nikon Nikomat EL
Nikkor-S.C Auto 55mm F1.2
Fuji NATURA 1600
1/60秒 F1.2
小田急 代々木八幡駅
2010年5月31日
複数撮ったコマのなかで、
かろうじてピント合ってたのはこのコマくらい。
さすがに、F1.2開放のピント面の薄さで、
動く電車を撮るのは至難の業です。それもまた楽し。
ピント合ってるはずなのに、文字は滲むし、全体的に像が甘い。
それがイヤなら、このレンズを、しかも開放で使ってはいけません。
分かってても挑んでいくのが男というものです。
勘違いもはなはだしいですが(?)
折角なので、「夜の代々木八幡」シリーズは、
D80+85/2と、35/2でも再チャレンジしてみるつもりです。
なかなかおもしろいのが撮れそうです。
そういえば、鉄道写真では「デビュー」のニコマートEL。
「機械式じゃない」「ニコン純正じゃない(という噂。RICOH XR500にクリソツ)」
という理由で、「爪レンズでも絞り優先」で撮れる便利な個体が、
わずか2100円で購入できたんですから、世の中とは分からないものです。
全く私見だと、僕が過去使った事のあるカメラの中で、
「明るさ、ピンの山の掴みやすさ、ボケ具合の見え方、スプリットの精度」のバランスが取れてて、
最もファインダーが見やすいのはELです。(今日現在の感想)
あいにく、電子系弱いらしく、それもELの人気を下げている理由の1つらしいですが、
幸い、うちのELは元気そのもの。くたばるまではしっかり働いてもらうつもりですし、
目下、その日が来る予兆は全くなく、頼もしい限りです。
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コメント
あぁ、そういえば、在りし日の佐古駅っぽいですね。
小田急は、上原-向ヶ丘遊園は高架になり、
昔を彷彿とさせるものは一掃されていますが、
逆に、新宿-代々木八幡間は地上線のままなので、
昔っぽい駅やホームが残っていていい感じです。
また撮りに行こうと思っています。
アクセスが多くなってきたので、
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投稿: ごっさん | 2010年6月 6日 (日) 23時11分
確かに見た目もレトロな感じがして眼が行きました。
カーブしたホームと共に地平時代の佐古駅を彷彿とさせます。
小田急はよく知りませんが電車はJR209系の同型車みたいですね。
それにしても
別記事ですがアクセス凄いですね、おめでとうゴザイマス。
小生も見たんですが下の方まで気がつきませんでした。
投稿: 南東風 | 2010年6月 6日 (日) 22時21分