小西六の夢、再び
ここ4回のエントリでは、
Canon A-1にKonica-Minolta Centuria Super 400を詰めて、
201系を撮った写真をご紹介しました。
撮った写真をスキャンして眺めながら、
「あぁ、いいなぁ、コニカのフィルム」と溜息をついていたごっさんです。
「派手」「彩度」とは無縁で対極の、
地味でおとなしくて、一切誇張のない描写。
あの写りこそ、我が身に染みこんだものだ・・・、
と改めて思い返したのです。
鉄道写真撮り始めた当初こそ、フジのフィルムを使っていましたが、
92年頃からだったか、コニカのフィルムを使うようになりました。
いい写真屋がコニカ100年プリントの店だったから、
という理由もありますし、値段が安かった事も理由だったと記憶しています
(その店でフィルム買うと、現像200円引き券もついてきたし)
鉄道写真を一端休止するまでの約10年間、
ずっとコニカで押し通してきたわけですから、
2006年のコニルタ写真事業撤退のニュースは、
衝撃が大きく、落胆したものでした。
もし当時、デジイチ使わずフィルムに固執していれば、
その時点で写真趣味は終了宣言したんじゃないか、
と思うほどの事件でした。
その後、ヨドバシやキタムラで、
在庫処分されていたCenturiaを買い漁りました。
10本組みを3つ位買ったかな?都合30本。
多分、賞味期限(?)を考えれば、この辺が妥当だろうな、と。
でも実際には、なかなか消費進まず、
09年2月時点でまず期限切れ。
冷蔵庫保管だったから延命しているとはいえ、
もうさすがに使い切らないと、という事で、
結構ぞんざいな感じでガンガンと使い進みました。
で、先日の撮影に行く時点で「200が1本、400が3本」でした。
あの日は、曇りだったので400を選択。
27枚撮りのフィルムを無駄に使いたくなかったので、
E233系のほとんどはスルーして「一撃必中」を狙ったので、
1本のフィルムで4回も続けていろいろ紹介できたわけです。
そして、もう手元には残り3本か。寂しいなぁ・・・、
でも、Y!オクならまだ買えるかな、確かいろいろ出品されてたはず、
と思って覗いてみてビックリ、
ここにすら、もう片手の指で数えられる程しかない!
(※見た時点で、です。)
小西六「サクラカラー」で写真を撮れる、
本当に最後のチャンスは今しかないんだな、と思うと、
いてもたってもいられず、そんな中の1つに入札。
それが、この「業務用フィルム」でした。
業務用、ですが、多分、中身はCenturiaでしょう。
そして、これは100なのです。実は、Centuriaの100は使った事が無いのです。
鉄道撮りが主戦場のごっさんは、
開放F値の暗いズームレンズを使う時や、曇天の時に、
少しでも速いシャッター速度を稼ぐため、
400のフィルムを常用しておりました。
100は、余程晴れてて、いいレンズで撮影する時くらいしか、
どうしても出番がないので、余程の事がないと買う事が無かったのです。
最近は、ジャンクだったけど明るくて良く写るレンズをいろいろ揃えているので
(先日のNew FD200/2.8がそうですね。Nikkor105/1.8なんかも。
あ、Nikkor300/2.8、っつーのもあります)、
100のフィルムで鉄道写真を撮れる環境は整っています。
2010年にして、100のフィルムを始めて使う事になろうとは・・・
10本追加されて、最後のコニルタは13本に増加。
とはいえ、この100フィルムも、期限は2008年で切れており、
念のため冷凍庫には入れましたが、もう予断は許さないでしょう。
少なくとも年内の内には、使い切るつもりで望みますが、
とりあえずは、「小西六の夢」はハーフタイムに突入、という事で・・・
| 固定リンク
「カメラ」カテゴリの記事
- 銚子へ ~Canon PにFerrania P30を詰めて (6)「1000人画廊」でDS3を撮ってからの犬吠埼(2024.10.04)
- 銚子へ ~Canon PにFerrania P30を詰めて (5)電車とJupiterと猫と(2024.09.30)
- 銚子へ ~Canon PにFerrania P30を詰めて (4)アシカ島付近(2024.09.12)
- 銚子へ ~Canon PにFerrania P30を詰めて (3)髪毛黒生駅、もとい、笠上黒生駅(2024.07.13)
- 銚子へ ~Canon PにFerrania P30を詰めて (2)本銚子駅(2024.07.11)
コメント
高麗様
Impressaは素晴らしいフィルムでしたね。
しかし、学生時代のごっさんには勿体ないようなフィルムで、
数回撮った程度だった事が悔やまれます。
当ブログの2回目のエントリで、Impressaの写真をアップしています。
今も時々、古い写真屋の看板に「100年プリント」と書いてあるのを見かけると、
ここに入るとコニカのフィルムが買えて現像してくれるんじゃないか、
という妄想を抱くこともあります。
投稿: ごっさん | 2010年7月13日 (火) 00時16分
自分も主にコニカを使っていました。
特に CENTURIA SUPER200 は寂れた町並みや建物によく似合いました。同100 も似たような傾向だったかと。
IMPRESA は絶品でした。そして2006年で期限切れのソレがまだ4本。
「あの日」以降の行動は似たようなものですね。
ただ、オークションにももう出物がないし、現行品も買わないといけないと思うので。
お互いに後悔の無いように…「サクラカラー」の世代ではないですが、
来年の桜も多分コニカで撮ります。
投稿: 高麗 | 2010年7月13日 (火) 00時06分
元祖VELBIAは、色あせやすい、と聞いた覚えあります。
と、人ごとみたいに言ってますが、
F4Sの中に半分くらい使ったVELVIAが残っていて、
早く使い切らないといけないので焦っています。
しかし、撮影に行ける日に限って天気が悪いのでまだ使い切れず
(晴れてないと実力発揮しないし、そもそも低感度だし)、
明日晴れて欲しいんだがそうもいかなさそうだなー。
カラーネガなら、もっと保つかな、と勝手なイメージ。
白黒はもっと平気、とこれも勝手なイメージ。
そういえば、もう30年くらい前の、
110の白黒が手元に数本あります。1本くらい試してみようかな(笑)
投稿: ごっさん | 2010年7月 9日 (金) 12時30分
自宅の冷蔵庫に期限切れの初代ベルビアが眠っていますが、期限切れのフィルムってどのくらい放置していても大丈夫なのでしょうかね?
いつか使おうと思っているのですが、ISO50のフィルムってなかなか使う機会が無くて…。
放置する事によって変色してもそれはそれで「味になって」良いかな?とも考えています。
私も家電量販店で安く売られていたCenturiaを良く買っていました^^
投稿: 640MB | 2010年7月 9日 (金) 11時01分