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2010年8月 8日 (日)

千代田光学(ミノルタ) A-2のジャンクを修理

Dsc_4799_minolta_a2

Dsc_4802_minolta_a2

中野の某カメラ屋ジャンク館(笑)で買ってきた、
2100円のMinolta A-2です。

Dsc_4807_minolta_a2

見た目は傷らしい傷もなく綺麗で、
レンズもカビやクモリは認められず。
しかし、シャッターが不動でした。

Dsc_4815_minolta_a2

当時は、まだ社名は千代田光学のはずで、
レンズにも「CHIYODA KOGAKU OSAKA JAPAN」の字が踊っています。

シャッター動かないだけなら、
ちょいちょいバラして直せばいいよね~。

なんて、軽い気持ちで買ってきたのがそもそもの間違い(笑)

当初は、どっか部品がかみ合ってないだけじゃないの、
と思って軍艦部を外したり(これやると、戻すのが大変。
巻き上げ部のゼンマイのおかげで・・・)、
底蓋を外してみたりしましたが、
どうも、内部のシャッター(シチズンのMV)の粘りが原因かな、
と結論づけ、分解を敢行。
(分解手順は、いつものように「続き」の中へ。)

粘りが原因ならベンジンで掃除すればいいよねぇ~、と、
やはり鼻歌交じりな感じで作業進めましたが、
どうも様子がおかしい。
シャッターをチャージし、レリーズを切ると、
「カシャ」、と音がしてシャッターが・・・、
あれ?、開かない。音はすれども羽根は動かず。

???

なんでだろうと、内部を覗き込んで挙動を確認。
ガバナーも降ろして、隅々まで見て、まずは不良箇所を特定。
シチズンの、というか、コンパー系のシャッターには持病らしい、
シャッター羽根を動かすこの部分の挙動がおかしい事になっていました。

Imgp1012_minolta_a2

赤丸左側の「M字」の切れ欠きのあるエバーが、
赤丸右下の半月状の軸(羽根に繋がっている)を押し出し、
シャッターが開く、という制御になっています。

本来なら、チャージをすると、このレバーと軸が噛み合い、
シャッターを切ると、レバーが「エイヤ」と軸を押して羽根が動く、
となるはずなんですが、写真の通りわずかに噛み合わなかったので、
レバーが「空振り」をして羽根が動かない、という事でした。

じゃあ、油を差せばいいよね・・・、と思ってレバーの根本に注油するも、
動きは全く軽快にならず。こりゃまったく困った事になりました。

仕方ない、部品全部ばらして徹底メンテかな・・・、
と思って上からばらし始めたら、
別の部分のバネを変形させて、危うく修理不能になるところに!
この時点で腰が引けて、分解メンテは中止。

どないすんじゃ~。

いろいろ灰色の脳細胞を駆使して、楽な(手抜きな?)方法を模索し、
辿り着いた結論はこちら!

Imgp1014_minolta_a2

軸部分にビニテ(赤く染めた部分)が巻いてあるのが分かりますでしょうか?

レバーが軸にちゃんとくっついて(吸い付いて)くれるよう、
軸の表面に抵抗感を与えるといいんじゃないかな、
と思って貼ってみたんですが、これが当たり!
ちゃんとレバーが噛み合ってくれるようになりました。

実際は、ビニテだと粘着力弱くてすぐはがれてしまったので、
セロテープを巻いてみました。

正直、こんないい加減な修理は、
自分で使う事しか考えていないから出来るようなもんで、
人様のを直すとか、直して売るとかを考えると、
やってはいかん方法なんであります。

きっと、数年、へたすりゃ数ヶ月後には、
テープが剥がれたり劣化したりで、
吸引効果が薄れる事は目に見えているのです。

でも自分のカメラですから、またバラして直せばいいですもんねぇ。

直して撮る、また直して撮る、というのも、
カメラ趣味の1つの方法として楽しいかな、と思っております。

試写はまだこれからです。
実は、シャッター速が怪しくて、全速ちょっと速い気がするんだなぁ。
その辺のテストも兼ねて、これから撮ってみようと思います。

※分解方法覚え書きは、続きの中へ。

Imgp1017_minolta_a2

距離目盛りが書いてある枠(写真の①)の、
外側から3箇所止めてあるイモネジ(3つの赤い丸、場所はイメージ)を緩めて取り外す。

フロントパネル(写真の②)を外す。
青い○のうち、右上はストロボの接点、あとの3つはネジ。

※写真では「CITIZEN MV」と書いてあるパネルも外してますが、
ここは外さなくても大丈夫なはず。

前玉を止めているカニ目を外す。
絞りより前群はこれで取り外せます。
絞りが丸見えとなりますが、
簡単に羽根が外れてしまうようなので、
うっかり傾けたりすると面倒な事になりそうなので注意。

次はヘリコイド、金色の真鍮部分を外します。

まず、外側の3つのイモネジを緩める。
大きなネジ(ヘリコイド)になっているので、くるくる回してとります。

※これは、距離計の調整を行う部分です。
距離計調整を、軍艦部をあけるのではない方法で行うカメラは、
個人的には初めて見ました。非常に合理的かつ正確に合わせられます。

外側の真鍮を外した後の、内側も外から3つのイモネジで止めてあるので、
緩めます。こちらはネジではなく、スポッと取れます。

この内側の真鍮部分は、
ピントの∞を合わせる際に調整する部分です。
シャッターをバルブであけて、
フィルム面部分に磨りガラスをあて、
ルーペを覗きながら∞を合わせていきます。
ピッタリ合う部分で、3つのイモネジで締め付けるわけです。

で、ここも取るとこうなります。

Imgp1007_minolta_a2

まずは赤い3つの丸のネジを取ります。
すると、セルフタイマーを動作させるレバーを取り外す事が出来ます。
と、その前に、左上の赤丸付近でバネがついていますが、
これも外しておきます。

その後、4つの青丸を外します。すると、シャッターがごっそり外れて、↓

Imgp1009_minolta_a2

この状態となります。

軍艦部や底部を外す方法は、
既にコチラに載ってますので、ご参照ください。

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コメント

静岡のジャンクマニア様

ありがとうございます。
今回のA-2は、不思議なくらいレンズが綺麗で、
ちょっとカビっぽいものもありましたが、軽く拭いたら綺麗になりました。
古いレンズは、ヘタに拭くとコーティングにキズが入るので、
ピップ社の「ベビー綿棒」で拭くようにしています。
これでキズがついた試しはありません。

cocolog障害で試写をアップするのが遅れましたが、
これから書いていきますので、そちらもよろしくご参照ください。
実にいい写りをしております。

今後もよろしくお願いします。

投稿: ごっさん | 2010年8月15日 (日) 21時42分

はじめまして!
キヤノンVL分解の時、参考にさせていただきました。
ありがとうございました。
シューの隠しねじがつるつるして回し難ったです。
それ以来、このブログを時々拝見させていただいております。
東京の中古カメラ情報もためになります。
こちらは静岡のジャンク分解マニアです。
自分も大好きなAを修理してらっしゃるのでついメールしたくなりました。
Aの固体はジャンク棚や、オークションで購入、4台持っていますが、
内2台はバル切れ、他の一台のレンズも隅に薄曇りありと古い個体ですので
きれいなレンズ物は少ないような気がします。
こんな変な格好をしているのにちゃんと写るのが不思議です。

それでは、次の情報更新楽しみにしております。

投稿: 静岡のジャンクマニア | 2010年8月15日 (日) 10時40分

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