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2010年10月 5日 (火)

Petri FTEブラック、落下事故にもめげず

Imgp1870_fte

引っ越し直前に、ヤフオクで落とした「Petri FTE」のブラックです。

ちょっと角の方が擦れて真鍮が顔を出してたりするのが、
とてもいい風合いを醸し出しています。

届いた時点では、シャッターを切った後にミラーが降りてこない状態。

油でも差せばなるべ、くらいに軽い感じでおりました。

で実際、底を外して稼働部(ペトリ名物のタイミングシャフト)に軽く注油すると、
ミラーアップは10回のうち2,3回くらいかな、程度まで現象。

とりあえず、この状況で試写できるな!

と思って、喜び勇んで外に連れ出したのは9/26の事でした。

最寄りの駅でパシャパシャと試写。
なんと露出計も動いているのでシャッター優先EE撮影できるじゃないの!、
いやはやペトリと言えどもあなどれたもんじゃ・・・、
と鼻歌交じりのごっさん。

電車が入ってきたから、さて乗るかな。
ヨイショッ・・・、と向きを変えたその時!

肩に掛けていたカメラバッグ(この後売りに行く予定だったD80等が入っていた)
が、肩からズルッ!、と滑り落ちた!

あっ!、と思う間もなく、手に持っていたFTE黒は中を舞!

ガツンッ!!!

「・・・・・・・・・・orz」

たった今撮り始めたばかりの、しかも調子の良さそうなFTE黒、
ペトリで黒いボディで、まともに稼働する個体なんてそう無いはず!

それが、数カット撮っただけで、こんな大事故にあう事になろうとは・・・

しかし奇跡的にも、落下ポイントが、底部隅の方で、
一番心配していたレンズ(これもあまり見かけない、35mm F2.8)はもちろん、
ペンタプリズムや巻き上げレバーなど、
衝撃を受けると致命傷になりかねない部分が、
軒並み無傷か軽傷で済んでいたのは、不幸中の幸いでした。

しかし!、せっかく稼働していた露出計が動かなくなってしまった・・・orz

この日、そのまま「勘露出」で試写を続け、
現像した結果は、シャッターには問題がなかった模様
(でも、速度は出て無さそうだった。1/500で電車がぶれるわけないので・・・)で、
これならなんとか手術して復活させる事が出来るかもしれない!

と、ここからが大変でした。
最終的に、「露出計は不動でやむを得ず」と諦めつつも、
とりあえずは写真撮れるまで復活したかな?、と宣言したのは、
実に10/1の事でして、
それまで5日間、毎晩のようにカメラを徹底分解、
特に露出計の稼働不良の原因特定でいろいろ手間取り、
部品取りで別に買ってきた銀ボディのFTEから露出計を移植するなど、
大がかりなオペを敢行。

ただ、この銀ボディのFTEは、黒ボディのものより製造年代が新しく、
露出計自体も、見た目が異なっていたので、
多少スペックが異なっていた可能性があります。
というのも、露出計は動くようになったものの、
著しく数値が狂っていたのです。
調整用の可変抵抗をいじっても対応できないくらいの狂いでした。

そこをなんとか直そう、として分解してて、
ワッシャーを一番奥まで落として取れなくなり、
分解する必要のないところまで分解してまた調子が悪くなり・・・、
みたいな事を連日繰り返しておりました。さすがに疲れた。

で、なんとか試写できる状態になったかな?、と思って、
再度試し撮りに出かけたのは10/2の話し
(前回の、山手線の撮影の日、午前中に試写をしてました)

結果は、以下のような感じ。

※いずれも、

Petri FTE
C.C Petri 35mm F2.8 EE Auto
Fujichrome SensiaIII (RAIII)
1/250~500程度 F2.8~5.6
2010年10月2日

101002_01_fte

随分古い車だなぁ。何だったですかね?
ボンネットに穴まで開いて・・・、と思ったら、
今朝前を通ると置いてなかった。スクラップにされたのかな?

101002_07_fte

これもまた古そうな廃屋。
ヨメさんが昔、この付近で狸を見かけたそうで。
意外と、ここに住み着いているかもしれません?

101002_14_fte

小田急の運転席の後ろより。
運転士にピントをあわせ、外をボカしてみましたが、
なんと甘くて柔らかい描写!

この柔らかさが、残存収差による事は明かなのですが
(点光源がラグビーボール型になっているし)、
それが、描写に+に作用しているように思われます。

露出計が動かないので、フルマニュアルカメラとしての試写ですが、
まぁ多少の「信用の無さ」はやむを得ないとして
(実際、この撮影中にも、幾度となくミラー上がりっぱなしになったので)、
この描写は、以前に「Petri 35 2.8」で撮影した時に、
「クセになるだろうな、多分」と思っていた、まさにその通りのものでした。

「たかがペトリ、されどペトリ」。
今まで経験した事のないような独特の描写で、
ごっさんのハートを虜にしてくれそうな気がしております。

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