これが最後!?PENTAX SP分解整備(ガバナー交換篇)&電池の検証
義父からの貰い物のPENTAX SP(黒)については、
過去に2度、記事で取り上げました。
復活のPENTAX SP
PENTAX SP、再々々?修理(自業自得篇)
もらった時点で既に液漏れが相当ヒドイ事になっていて、
電池室付近の電極が腐食していた他、
底部各所の歯車等に緑青、
更に内部まで浸透してガバナーも緑青、という有様でした。
※ガバナーとは、機械制御式カメラにおいて、
低速シャッターの速度管理をつかさどる部分です。
1/8秒など遅いシャッター速度を切ると「ジーッ」と音しますが、
あれは、スローガバナーが仕事をしている音です。
とりあえず、分解整備で当該部分を清掃し、
なんとかやりくりしていましたが、
一度総分解して清掃して、また2ヶ月ほどするとスローが不調に、
の繰り返しでして、
先のリンクの試写以降、分解だけでも5回ほどを数えました。
もうさすがに、単体での整備は限界だなぁ、というところ。
で、この度「ニコイチ」での整備に踏み切りました。
ようは、部品取り用の別固体(ジャンク)を買ってきて、
調子の良い部品(今回はスローガバナー)を移植しよう、というわけです。
部品取りが目的ですから、
そのカメラは「使わないカメラ」になるわけで、
ジャンクと言えども「それ単体で使える」ものを買ってしまうと、
何をしてるのやら本末転倒になってしまいますので、
「ガバナーは快調だけど、後の部分はイマイチ」
という、都合の良い?程度のジャンクをずっと探してましたら、
渋谷のキタムラにて、見た目は非常に悪いけど、
シャッターは快調に動く、というものを安く見つけました。
まさに、自分の求めていた状態。
なんせ、2台のカメラを、同時進行でバラすわけで、
しかも、ガバナーを外すには、ミラーボックスを外す、
つまり総分解に近い作業になるので、
それなりに時間はかかりましたが、
それでも、3時間かそこらで移植手術を完了。
ようやく、心底快調と言えるだけの状態となりました。
もうこれで、「撮るよりバラす回数が多い」状態は脱却にしたい(笑)
ところで、今回買った部品取りのジャンクですが、
分解過程にて「ん?」という事に気づきました。
電池蓋が、純正とは違うんです。
まさか、と外してみると、なんと、
関東カメラサービス謹製の「電圧変換フタ」でした。
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