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2011年4月18日 (月)

Ai Nikkor 100-300mm F5.6Sの描写力に驚く

吉祥寺のキタムラには、
いろいろとジャンク品が置いてあって楽しく、
また、家族で吉祥寺に買い物に来る機会も多いことから、
最近ちょこちょこと顔を出している店です。

ある日、低級ジャンク(※ショーケースにすれ入れてもらえないジャンク)の中に、
一際大きいレンズがあり、手を伸ばしてみると、
「Ai Nikkor 100-300mm F5.6S」のカビ玉でした。
お値段、なんと「千円」と超破格。

丁度、このレンズで「ある試み」をしてみたいと思い、
なんとなく探していたところでもあり、
また、カビが奥の方にまで達していたので、
「バラす楽しみ」もあったので(笑)、買ってみました。

「ある試み」とは何か、先に書いておくと、
D7000で動画を撮るときに使えるんじゃないかなー、と思ったわけです。

電車を動画で撮るときに、露光間ズームしながら、
ピントを合わせながら、みたいな事をするなら、
こんな幅広ピントリングで直進ズームなレンズの方が、
使い勝手が良いのではないか、と考えたからです。

で、結論から言うと「無理そう」でありました。

露光間ズームするにはズームが硬いので、
分解整備の時に、スムーズに動くようにと、
可動部にグリスを塗るなど対策をしたのに、
「作りが良すぎて」スカスカ動いてくれない(汗)

後、致命的なのは、(厳密な意味での)ズームレンズではなく、
バリフォーカルレンズであった事です。
(焦点距離を変えると、ピントも変わるレンズは、
厳密な意味ではズームレンズとは言わない)

て事で、じゃあ普通に静止画で使うか、
と思って、先日の撮影の時に試写してみました。

で、撮ってみて驚きました。

「えらいよー写るレンズやなー、コレ。」

いつもよく撮っている小田急喜多見駅からの写真から、
「開放」「2段絞る」の絞り値で、
100、135、200、300の焦点距離、
合計8パターンで試写した結果から、解像度等倍で切り出し。
一部、比較対象として難ありの画像もありますが、
参考値として掲載しておきます。

Ais100300mm

基本的に、ニッコールレンズは「よく写る」んですが
(それ故、「つまらない」と形容される事も多い)、
D7000の1600万画素で撮ってみても、
実にガッツリ撮れるその実力は並みではありません。

「大きく」「重く」「暗い」レンズに外れ無し、
の格言?は確かであったと、証明してしまいました。

ざっくりとした印象ですと、
特に素晴らしいのは135~200mmの焦点距離で、
絞り開放から解像度に全く問題なし、
むしろ、2絞り絞ってF11にすると、
もう回析(絞りを通過する時に、光が少々曲がる)が出てるためか、
少々甘くなる傾向があるように見受けられました。
(単なる手ブレ、動体ブレが原因かもしれませんが。)

焦点距離が変わっても絞り値が変わらない事から、
被写界深度も、ズームによって大きく変化する事が認められました。

100mmだと、パンフォーカスとは言わないまでも、
開放でもかなり被写界深度の深い画になりました。

200mmで、かなり深度が浅くなり、
300mmだと、ちょっとしたピントのずれも認められない、
シビアなレベルになる印象です(実際、作例はややピンぼけ)。

Dsc_1143
Nikon D7000
Ai Nikkor 100-300mm F5.6S (100mm)
1/2000秒 F5.6開放 (ISO400)
小田急 喜多見駅
2011年4月16日

この日は丁度、ロマンスカーの運行が再開された日。
「あさぎり」以外の特急は、全て「臨時特急」という扱いで、
「はこね」「えのしま」等の表示は無し。
それはそれで貴重な記録ではあります。
(「記録のための撮影」はキライですが。副産物って事で。)

100mm開放での撮影ですが、
割と奥までピントがあってパンフォーカスぎみです。

Dsc_1145
Nikon D7000
Ai Nikkor 100-300mm F5.6S (200mm)
1/2000秒 F5.6開放 (ISO400)
小田急 喜多見駅
2011年4月16日

個人的には、この「200mm開放」の描写が、
このレンズの白眉かな、と思っております。
解像度は充分すぎるほど充分だし、
色収差等もあまり見受けられず、
適度なボケ(深度が浅い)があり、
しかもボケ過ぎて汚くもない、という。
Auto Nikkor-Q.C 200mm F4の存在を揺るがしかねません。

Dsc_1146
Nikon D7000
Ai Nikkor 100-300mm F5.6S (300mm)
1/2000秒 F5.6開放 (ISO400)
小田急 喜多見駅
2011年4月16日

ちょっとピントを外したLSEの写真、
ブログ用に縮小する分には、あまり気にならないかな?、と。

開放F5.6のズームというと、
とかく「暗い」と敬遠されがちですが、
300mmにもなると、深度は相当浅くなり、
なかなか扱いが難しい。
また、ファインダー覗く限りでは、
200mmまでと比べて、少々コントラストが落ちるようです。

思い返してみると、
D80を入手して、「ニコンによるカメラのシステム」
を構築する事になった2008年の夏、
最初の一歩だから望遠ズーム必要だろう、
という事でいろいろ検討していた中で、
予算の都合や「出会い」もあり、
SIGMA 70-210mm F3.5-4.5 APOを安く購入できたので、
これを「メインズーム」と捉えてシステムを構築していきました。

充分よく写るレンズで今も愛用しておりますが、
もしこのAi-S 100-300mmを当時入手出来ていれば、
その後、Nikkorのシステムの顔ぶれが、
相当変わっていたのではないか、と思わずにはいられません。
それだけ、今回、大きなインパクトを受けました。

さて最後に、分解の手順を軽く。
かなりいい加減な感じで書いておきます。
(分解後少し時間が経ったので、
既に記憶が曖昧になっている、という理由もあり。)

  • ゴムのラバーを外す(実質、切らないと取れないかも)
  • 直進ガイドを外す。すると前玉ユニットが外れる
  • ピントリング手前の小さいネジを取る
  • マウントを外す。絞りのクリックはボールなので注意!(ニコンには珍しい)
  • 鏡胴(焦点距離目盛り書いてある辺り)のネジを取り、外す
  • ズームのカムを外す。前玉外した所の目隠しシールを外す。取れる。

なんか、だいぶ違う気がしてならんのですが(汗)、
そうこうしていると、ほぼ全部がバラバラになります。

分解工程のほぼ最後で、
小さな板バネ状のものが2つ、転がり落ちてきましたが、
どこに使ってあるものか分からず、
結局入れずに組み上げましたが、何が不調になったのか、
いまだによく分かっておりません。
一体なんだったんだろー?

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