ごっさん流データ保存の極意
東日本大震災のニュースを見ておりますと、
瓦礫の中から見つかるアルバムや写真などが、
自衛隊員らによって大事に取り出されて保管され、
運良く見つけ出す事が出来た家族が大喜びしている、
という画を何度も目にしました。
家族の思い出の写真は、
もし家が無くなろうとしても、
大事に手元に置いておきたい、
一番大切な記録んだな、と改めて感じます。
でも、「大事な写真が見つかった」というケースは、
失われたであろう全ての写真の中では、
ごくごく一部のレアケースに過ぎないと思います。
多くは、流されたり燃えたりして失われた事でしょう。
そして、思うのです。
これがデジタルなら、
「たまたま」「運良く」「奇跡的に」
といった不安定要素抜きで、
安定してデータを保存する事も出来ただろうに、と。
写真にとっての、最もオリジナルなデータは、
銀塩写真であれば、ネガないしポジです。
フィルムの場合、マスターは、基本的には「ただ1つ」しかありません。
もちろん、デュープを取る、という方法もありますが、
非常に面倒な上、デュープ用のポジも手に入りにくく、
そして、「まったくの完コピ」でもありません。
どうしても不完全な形でしか残せません。
まして、印画紙へのプリントは「劣化コピー」でしかなく、
オリジナルのフィルム上に記録された密度の濃いデータの、
ごくごく一部しか再現しきれていません。
一方、デジカメで撮ったRAW、JPEGなどのデータは、
保存媒体の違いに関係なく、
右クリックで「ぴっ、ぴっ」とやると、
全くの完全なコピーを作る事が出来ます。
少し前まで、バックアップのメディアと言えば、
CD-RないしDVD-Rでしたが、
今は幸い、大容量HDDがアホみたいに安い。
数年前まで「なんだよ、テラって」と言ってたのに、
今や、1TBのHDDで何と5千円以下で買えます。
1TBあれば、個人が保存するデータであれば、
「一生分」保存できる可能性すらあります。
もちろん、1つのメディアに全てのデータを収めるという事は、
その1つが壊れれば全てがおじゃんになる、
という危険性もありますが、
一方では、バックアップが取りやすい、
すなわち、この中身を丸々こっちのドライブに、
というコピーがたやすく出来るという利点もあります。
例えば、ごっさんが撮った写真のデジタルデータは、
メインPCの2番目のHDD(320GB)の「E:\」に全て入っています。
目下、静止画・動画あわせて200GB程です。
このデータを、内部USB接続の250GBのHDD(H:\)にバックアップしています。
これが、「メインのバックアップ」です。
2番目のバックアップはNAS(LAN接続の外付けHDD)で、
この中には1TBのHDDが2台入っていて、冗長化しています
(2台に同じ内容のデータが書き込まれている。
1台壊れても、もう1台が読める、という寸法)
更に念のため、余っている160GBなどのHDDにも、
データを保存するようにしています。これで三重。
PCもHDDも機械ですから、当然壊れます。
もし壊れた時に、「想定外でした」、なんて言い訳を、
自分自身にしたところで、何の解決にもなりません。
壊れる事を前提で、壊れた時の事を考えて、
バックアップを取るのは当然の事と考えます。
複数のHDDを使ってバックアップを取るときに、
個人的に必須だと思っているソフトが、「Fire File Copy」です。
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