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2011年4月26日 (火)

ごっさん流データ保存の極意

東日本大震災のニュースを見ておりますと、
瓦礫の中から見つかるアルバムや写真などが、
自衛隊員らによって大事に取り出されて保管され、
運良く見つけ出す事が出来た家族が大喜びしている、
という画を何度も目にしました。

家族の思い出の写真は、
もし家が無くなろうとしても、
大事に手元に置いておきたい、
一番大切な記録んだな、と改めて感じます。

でも、「大事な写真が見つかった」というケースは、
失われたであろう全ての写真の中では、
ごくごく一部のレアケースに過ぎないと思います。
多くは、流されたり燃えたりして失われた事でしょう。

そして、思うのです。
これがデジタルなら、
「たまたま」「運良く」「奇跡的に」
といった不安定要素抜きで、
安定してデータを保存する事も出来ただろうに、と。

写真にとっての、最もオリジナルなデータは、
銀塩写真であれば、ネガないしポジです。

フィルムの場合、マスターは、基本的には「ただ1つ」しかありません。
もちろん、デュープを取る、という方法もありますが、
非常に面倒な上、デュープ用のポジも手に入りにくく、
そして、「まったくの完コピ」でもありません。
どうしても不完全な形でしか残せません。
まして、印画紙へのプリントは「劣化コピー」でしかなく、
オリジナルのフィルム上に記録された密度の濃いデータの、
ごくごく一部しか再現しきれていません。

一方、デジカメで撮ったRAW、JPEGなどのデータは、
保存媒体の違いに関係なく、
右クリックで「ぴっ、ぴっ」とやると、
全くの完全なコピーを作る事が出来ます。

少し前まで、バックアップのメディアと言えば、
CD-RないしDVD-Rでしたが、
今は幸い、大容量HDDがアホみたいに安い。
数年前まで「なんだよ、テラって」と言ってたのに、
今や、1TBのHDDで何と5千円以下で買えます。
1TBあれば、個人が保存するデータであれば、
「一生分」保存できる可能性すらあります。

もちろん、1つのメディアに全てのデータを収めるという事は、
その1つが壊れれば全てがおじゃんになる、
という危険性もありますが、
一方では、バックアップが取りやすい、
すなわち、この中身を丸々こっちのドライブに、
というコピーがたやすく出来るという利点もあります。

例えば、ごっさんが撮った写真のデジタルデータは、
メインPCの2番目のHDD(320GB)の「E:\」に全て入っています。
目下、静止画・動画あわせて200GB程です。

このデータを、内部USB接続の250GBのHDD(H:\)にバックアップしています。
これが、「メインのバックアップ」です。

2番目のバックアップはNAS(LAN接続の外付けHDD)で、
この中には1TBのHDDが2台入っていて、冗長化しています
(2台に同じ内容のデータが書き込まれている。
1台壊れても、もう1台が読める、という寸法)

更に念のため、余っている160GBなどのHDDにも、
データを保存するようにしています。これで三重。

PCもHDDも機械ですから、当然壊れます。
もし壊れた時に、「想定外でした」、なんて言い訳を、
自分自身にしたところで、何の解決にもなりません。
壊れる事を前提で、壊れた時の事を考えて、
バックアップを取るのは当然の事と考えます。

複数のHDDを使ってバックアップを取るときに、
個人的に必須だと思っているソフトが、「Fire File Copy」です。

Firefilecopy

本来、このソフトの特徴は
ファイルのコピーや移動を「高速に、しかもガリガリという音を立てずに行おう」
というコンセプトに基づきます。
普通、ファイルをコピーする時は、
ファイルやフォルダを指定して「コピー」(クリックしてD&D)をしますが、
それだと、1つ1つのファイルを個別に書き込んでいくので、
時間も掛かるし、HDDにも負担がかかります。

FireFileCopyだと、コピーしたい複数のファイルやフォルダを、
1つの塊をみなして書き込んでくれます。
例えば、何百ものテキストファイルをコピーすると分かるんですが、
普通のD&Dだと、1つ1つ処理するので時間がかかりますが、
FireFileCopyだと、まとめてコピーの処理をするので、
一瞬で完了します(テキストだと容量が小さいので)。

また、このキャプチャでは、「最新上書」という項目を選択しています。

僕が写真画像をバックアップする時は、
ここにチェックをした上で、
画像の入ったフォルダをまるごとコピーします。

もし、バックアップ先に既に保存されている場合は、
コピーせずにスキップしてくれます。
バックアップ先に存在しない、あるいはそっちが古いデータの場合に、
初めて記録の動作をしてくれます。
いわゆる「差分バックアップ」です。

バックアップを取るときに、
「えー、これはバックアップ取ったかな・・・、
あ、これは修正したんだっけ・・・」
などといちいち考えず、まとめてドンッ!とやる。
後は、ソフトの方が
「これはもうあるからスキップ、これは無いから書き込み」
と判断して処理してくれます。

こういうソフトの存在を知らないと、確かに、
HDD→HDDのバックアップを数十、数百GB単位で行うのは、
大変な労力となります。

逆に、こういうソフトが存在するからこそ、
大事なバックアップを、いとも簡単に取ることができるわけです。

と、ローカルに限ってみても、
かなり冗長化した保存をする事が簡単になりました。

しかし、今回の震災のように、
津波で全てを持って行かれる、という可能性もあります。

外付けHDDに全てのバックアップを取っていれば、
避難する時にサッと持ち出せる・・・、という考えも、もちろんあります。

でも一番確実なのは「オンライン」に上げておく事でしょう。

ISPに契約すれば、FTPサーバーを使う事も出来るでしょうし、
MSNの「Sky Drive」、JUSTSYSTEMの「インターネットディスク」など、
有料無料のオンラインストレージサービスはいろいろあります。

全てのデータを保存する事は出来ないかもしれませんが、
どうしても失いたくないデータや写真を選んでアップしておく、
しかも複数のサービスにわけて保存しておけば、
もうだいぶ安心できるのではないでしょうか。

デジタルよりも、アナログの方が保存性が良い、
という話しを聞くことがありますが、
それはどう考えても理解できない話しです。

おおむね、アナログなものはもろいです。
時が経てば劣化し、駆逐していきます。
始めにも書いたとおり、完コピを作る事も出来ません。

その変わり、「奇跡的に」残る可能性があるのはアナログです。
それは、今回の震災が証明してくれています。
家の全てのものが流されたけど、
大事な写真だけは見つかって嬉しかった、
というような話しは、デジタルではあり得ない事です。

複数のHDDやオンラインを駆使して四重、五重にバックアップを取り、
最後の砦としてアルバムを作っておくのが、
本当に確実で安心できて頼りになるのは間違いないです。

でも、「奇跡」に頼る前に、
手軽に出来る方法がいくらでも存在するので、
まずはそちらをやっておくといいと思います。

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コメント

あ、システムのバックアップは、
それはそれで別に取ってる。
今回は関係無いからと思って書かなかっただけ。

ただ、システムも飛ぶ場合は、
「これはクリーンインストールをせよ、という思し召し」
と思ってあえて新規に入れ直す事の方が多い。
結局、汚れたシステムを引き継ぐ事になると、
それはそれで短寿命の元になるので。

システムバックアップは「Acronis True Image」を使用。

後、丸ごとバックアップだと、
マシンへの負荷が大きいのも無視できない。
バックアップ中にマシンが落ちる、という経験は何度も。
あまりそういうのを繰り返すのも、それはそれで致命的。
なので、こちらは数ヶ月スパンで実行。

投稿: ごっさん | 2011年4月28日 (木) 16時29分

ウチは時間掛かってもいいから「システムごと丸コピ・毎回新規書き込み」に拘る・・・

システムごと行くと、HDDクラッシュしても鼻歌交じりで復旧できる。
差分バックアップは思わぬ破綻が恐い。

実際こないだ1TB飛ばしたとき、その効果を実感したよ・・・


もとはといえば、Mac使ってた時
購入3ヶ月でHDDクラッシュを身をもって体験したのが効いてるなぁ。
たまたまOSごとクローン作ってたのが、思わぬところで我が身を救った・・・あの恐怖体験が、今のデータ管理の礎になっている。

投稿: gochi-zoh | 2011年4月28日 (木) 14時16分

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