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2011年7月26日 (火)

「家スキャン」「ネガデュープ」「フォトCD」を比較

当サイトに掲載している、フィルムで撮影した写真は、
全て、EPSONのフィルムスキャナ「F-3200」で取り込んだものです。

※ブログ開設初期は、複合機「PM-A950」でスキャンしてました。

F-3200は、ブローニーやシノゴもスキャンできる優れものですが、
ホコリに弱くて、スキャンデータのゴミ取りでいつも30分近くかかってしまいます。

また、スキャナーの場合解像度が固定となってしまうので、
小さな原版、例えばハーフ判をスキャンしようとすると、
フルサイズに比べて半分の解像度になってしまう問題があります
(逆に、中判だと「でかすぎる」くらい高解像度になりますが)

そもそも、今後永遠に、F-3200が使えるわけでもない。
いつか、壊れて修理不能になり、リプレイスする日がやってきます。
で、その日に「さて、これからどうするか」なんて考え初めてるようだと、
フィルムで安心して写真を撮ることが出来ません。

という事で、前にも一度試してみた、
「デジタル一眼を使ってネガ(ポジ)をデュープ」に再度挑戦してみる事にしました。

加えて、Kodak系のお店では、ミニラボの高解像度スキャンを利用し、
CD-RやDVD-Rにデータを書き込んでくれるサービスもやってくれています。
この際、これも加えて、3者で画像を見比べてみようかな?、というのが今回の趣旨。

何はともあれ、3枚の写真をご覧下さい。
3枚ともにそれぞれ、オリジナル※の画像へのリンクをつけてあります。
(3枚目のお店スキャンのデータは、オリジナルは約8MBと重すぎたので、
PhotoshopでJPEGに再圧縮してますのでご了承ください。)

110723_15_f3200

110723_15_d7000

110723_15_cdr

※共通の諸元

Canon 7
FED Industar-61 52mm F2.8
1/1000秒 F4
Kodak EKTAR100
2011年7月23日

それぞれの写真を取り込む時の状況は以下の通り。

■1番目
EPSON F-3200
プロフェッショナル・モード
自動露出(ヒストグラムは手動補正)
アンシャープマスクON
48bitカラー 3200dpi
Photoshop7.0にてレベル補正、ゴミ取りレタッチ

■2番目
Nikon D7000 + Ai Micro Nikkor 55mm F2.8Sにてデュープ
RAWで撮影、機材名偽装でRawshooterに読み込み、tiff(16bit)に吐き出し
Photoshop7.0にて階調反転、レベル補正、ゴミ取りなど
※ネガデュープは「試行錯誤中」につき、まだ色が追い込めてません。

■3番目
「ヒロセフォトショップ」(下北沢)にてデータCD-R化
ミニラボ機はノーリツの「QSS-32_33」?(EXIF記録による)

3種類の画像の、それぞれの解像度は以下のようになりました。

F-3200: 4501*3005(約1350万画素)
D-7000: 4653*3072(約1430万画素)
QSS-32(?): 6305*4181(約2630万画素)

単純画素数で言えば、ミニラボでスキャンしたデータには、
到底かないません。約2倍の画素数です。
(受付時に、スキャンデータの大きさを松竹梅?から選べます。
今回は、もちろん、一番高画素のものです。)

今回CD-R化をお願いしたヒロセフォトショップは、コダック系のお店です。
そして、コダックの大型ラボである「ケイジェイ・イメージング」でも、
同様のスキャンサービスを行っています。
恐らく、コダック系のラボだと、やってくれるんじゃないでしょうか。

ケイジェイ・イメージング「新フォトDVD」

CD書き込み(ヒロセフォトショップ)

ただ、少々色がおかしいかな?、という気がします。
こんなにデーハーな青じゃなかったです。
手前味噌ですが、自分でスキャンした色が一番近いような覚えが。

よく、ミニラボのDPEは色が云々、という話しを聞きます。
プリントの段階での補正があるか無いか、という問題以前に、
オペレーターの腕1つで、スキャン時の色や質が変わってくるのではないか、
と感じました。

また、ノートリミングではなく、少々フチが欠けたデータになります。
撮影時、フィルムのコマをギリギリまで使う撮り方だと、
スキャンされない部分が出てくる可能性があるので注意です。

ネガデュープに関しては、細かい話しを、
別エントリーで書こうと思っておりますが、
いろいろ試行錯誤を重ね、だいぶ「いい感じ」の色になってきました。

F-3200でのスキャンは、もう手慣れたもんですが、
撮影条件によっては、今回のように、フィルムの表面の傷?が、
ちょっと目に付くような画像になる事があります。
(スキャン時、ハイライトを飛ばさないよう、
ヒストグラムを動かしているからかな、と思います。)

また、最初にも書いた通り、今回はフルサイズでしたが、
ハーフ判だと、取り込み解像度は600万画素程度まで下がります。
その点、デュープだと、レンズの力でグイグイ寄っていくので、
ほぼ同じ解像度でデータ化する事が出来ます。

一概に「どれが一番いい!」とは、まだ言いにくい所があります。
個人的には、もうすっかり慣れたF-3200が一番しっくりくるのも確かです。
これが壊れたら、EPSONのフラットベッドスキャナを買う方が良いかな・・・、
まぁ、そうせざるを得ないだろうな、とは思うんですが。

一方、デジイチも高画素化して、デュープするのに不満がなくなってきました。
ネガからの取り込みも、実用化までもう1歩かな、というところまできました。

お店取り込みは、ラクチンなのは確かですし、
後からネガやポジを持ち込んで「これをCD/DVDに」と頼めるなど、
便利である事は確かですが、
いかんせん、色がおかしくなる?とか、フチが切れるとか、
留意しておくべき事もあります。
値段も、1枚のCD-Rで1500円近くしたので、
決して「安い買い物」でもありません。

とはいえ、日頃はスキャナ使わないけど、
画像をデータ化する必要があって~、という時に、
しかも、高画素のデータが欲しい場合の選択肢にはなると思います。

でも、ごっさんは・・・、使わないかな(笑)

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コメント

kou様

いつもありがとうございます。
そうですね、スキャナのゴミ問題は深刻ですので、
その点も、デュープには一日の長がありますね。
後は、色の問題が解決できれば、というとこですね。

EKTARは久しぶりに使いました。
派手、という評判をよく聞きますが、個人的には真反対の印象で、
なんでだろう、と思ったんですが、
考えてみたら、これまでは、Mamiya-6など、
オールドなレンズのカメラでしか撮ってなかったのでした(笑)
今回、いろんなレンズで撮って、多少納得した次第です。

投稿: ごっさん | 2011年7月27日 (水) 01時17分

なるほどー、参考になります。

まだ私も色がいまひとつうまく出せていないですが、主にピントの切れとゴミの面でフラットベッドよりもデュープの方がかなり優位だと感じています。

エクターは一度だけ使いましたが、条件によってはわりと派手な色になる印象でした。
まあ、このフォトCDのは派手すぎる気がしますけれど。

投稿: kou | 2011年7月26日 (火) 22時56分

せみ ちゃん。様

はい、デュープも、だいぶ「実用的」になってきました。
色が、もう少し、おかしいと言うよりは、
「抜けている」感覚があるので、
まだいろいろ試行錯誤して方法論を確立したいと思います。

投稿: ごっさん | 2011年7月26日 (火) 10時26分

そうそう,コダックのフォトCDも色が派手目になる傾向がありました…

投稿: せみ ちゃん。 | 2011年7月26日 (火) 07時12分

デュープ,色さえ(充分“自然”と思いますが…)何とかなれば充分というか,いいんじゃないかと思いますが。

投稿: せみ ちゃん。 | 2011年7月26日 (火) 06時20分

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