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2011年7月

2011年7月27日 (水)

ペンタックスのトイカメラ?「PENTAX PC-550」

もうすっかり、「カメラと言えばデジタル」、な時代となった2011年現在、
新品で手に入るフィルムカメラと言えば、
「トイカメラ」がほとんどを占めている、と言っても過言ではない状況になりました。

先に断っておくと、個人的に、トイカメの存在を否定するつもりは全くないですが
(自分自身がそれを使う気があるかどうかは別として)、
ただ、フィルム=チープでプアーでアナクロで劣るもの、
という固定概念が定着しつつある事には懸念があります。
何となく、おもしろおかしくて変わったもの、
という程度の認識は、フィルム写真の一面に過ぎません。

と、そんな愚痴を言いながらも、
ある意味で「トイカメ」に属しそうなカメラを買ってしまいました。

四ツ谷三丁目の「我楽多屋」に行きましたところ、
ペンタックスの「PC-550」というカメラに、300円の値札が付いて置いてあります。
動作OK、との事。レンズは28mmの単焦点、
Xperiaで仕様をみると、3群3枚のトリプレットです。
「三枚玉協会会長」(笑)としては、買わざるを得ません。
しかも、その日は月に一度の「ガラクタ市」の日で、
14時を超えてすぐにお会計したので1割引で、なんと270円に(笑)

Dsc_1678

このカメラ、発売開始は1999年のようですが、
その後、2006年までカタログに載っていたようです。
当時は、もうK10Dが発売されようか、という時期で、
また、HOYAとの買収が、という話しも出始めていたはずで、
ひょっとすると、「ペンタックス最後の銀塩カメラ」
だった可能性すらあります。

シャッターは1/100秒固定で、
レンズは開放でも絞りF5という暗さ、
しかも、ひょっとして絞りがついてないんじゃないか?、
という疑惑もあります。
英語版の説明書をダウンロードして見てみましたが、
なんか、絞り固定的な事を書いてあるように読めました。

一応、露出を図る部分が、ファインダーの横にありますが
(中を覗くと、入っているのは何とCdS!)、
こんないい加減なので露出を測れるとは思えないんですよねぇ。

センサーがついている理由は、恐らく、
ストロボを光らせるか光らせないか、だけな気がします。

にしても、このストロボが、これまたすぐピカピカ光りやがります。
どうしたもんかと考えた末、一度本体を分解して、
ストロボチャージ用のコンデンサから伸びるリード線を切断しました(笑)
これで、どう頑張っても光るわけがありませんので、
安心してシャッターを切ることが出来ます。

作例は、2点ほどご紹介。

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2011年7月26日 (火)

「家スキャン」「ネガデュープ」「フォトCD」を比較

当サイトに掲載している、フィルムで撮影した写真は、
全て、EPSONのフィルムスキャナ「F-3200」で取り込んだものです。

※ブログ開設初期は、複合機「PM-A950」でスキャンしてました。

F-3200は、ブローニーやシノゴもスキャンできる優れものですが、
ホコリに弱くて、スキャンデータのゴミ取りでいつも30分近くかかってしまいます。

また、スキャナーの場合解像度が固定となってしまうので、
小さな原版、例えばハーフ判をスキャンしようとすると、
フルサイズに比べて半分の解像度になってしまう問題があります
(逆に、中判だと「でかすぎる」くらい高解像度になりますが)

そもそも、今後永遠に、F-3200が使えるわけでもない。
いつか、壊れて修理不能になり、リプレイスする日がやってきます。
で、その日に「さて、これからどうするか」なんて考え初めてるようだと、
フィルムで安心して写真を撮ることが出来ません。

という事で、前にも一度試してみた、
「デジタル一眼を使ってネガ(ポジ)をデュープ」に再度挑戦してみる事にしました。

加えて、Kodak系のお店では、ミニラボの高解像度スキャンを利用し、
CD-RやDVD-Rにデータを書き込んでくれるサービスもやってくれています。
この際、これも加えて、3者で画像を見比べてみようかな?、というのが今回の趣旨。

何はともあれ、3枚の写真をご覧下さい。
3枚ともにそれぞれ、オリジナル※の画像へのリンクをつけてあります。
(3枚目のお店スキャンのデータは、オリジナルは約8MBと重すぎたので、
PhotoshopでJPEGに再圧縮してますのでご了承ください。)

110723_15_f3200

110723_15_d7000

110723_15_cdr

※共通の諸元

Canon 7
FED Industar-61 52mm F2.8
1/1000秒 F4
Kodak EKTAR100
2011年7月23日

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2011年7月21日 (木)

ニコンとキヤノンの古いカタログ~(2)Canon製品カタログ

大沢カメラさんで、1冊50円(笑)で買ってきた、
約45年前のニコンとキヤノンの製品一覧。

前回は、ニコンの方を紹介しましたが、今回はキヤノンの方を。

ニコンの方でも少し触れた通り、
ほぼ同時期と思われる両社のカタログを見比べてみると、
かたやニコンはNikon Fを筆頭に一眼レフが主なラインナップであり、
1950年代まで主力商品だったレンジファインダーカメラは、
アクセサリのページに、ごくわずかに取り上げられている程度なのに対し、
キヤノンの方は、「Canon 7s」「Canon 7」両方が併売されており、
また、Lマウントのレンズも19mmから1000mm!まで、
実に19本も取り揃え、まだまだ現役バリバリ、という雰囲気が漂ってきます。

Imgp0149

結果的に、キヤノン最後のRFカメラとなった7s。

ところで、キヤノンの「7s」と名の付くカメラは、
そのカテゴリで最後のカメラになる・・・、
という予言?をした事がありますが、
現行型デジイチは「EOS 7D」。
もし、次はマイナーチェンジで「EOS 7Ds」なんて名前で出たら・・・、
あの記事を書いた頃はミラーレスなんて出てなかったので、
「まさかねぇ」と思いながら冗談半分で書いたことが、
なんだか現実の話しになりそうな予感がしてきました。
あ、閑話休題。

この7s、7用のLマウントのレンズとして、
19本ものレンズが「現行品」として掲載されています。

Imgp0154

おもしろいのは、R/FLレンズの方も、
同じ数の19本がラインナップされています。
また、そちらのレンズ群の紹介文として
「19mmから1000mmまで」と謳われていますが、
Lマウントの方も、同じ焦点距離のレンズが揃っています。

一眼レフも距離計連動も、選べるレンズは同じですよ、
というアピールをしているように感じられます。
しかも、Lマウントの方は、35mm F1.5や、50mm F0.95にF1.2など、
一眼レフの方では到底作れない、あるいは大変困難を伴うレンズ
(当時の話しです)が並んでおり、
「高級ないいレンズはRFの方で」とアピールしているようです。

にしても、35mmにF2とかF1.5とか、いいのがありますねぇ。
しかも、F2の方はかなり安い。
是非、この時代に遡って買いに行きたいくらいです(笑)

Imgp0156

望遠レンズの方は、こんな「ビゾフレックス」っぽいものが用意されています。
キヤノンも、こんなのを出していたのは知りませんでした。
カメラ屋でも、見たことがありません。

Imgp0158

うちのキヤノン7でもSuper Wide Heliarが使えるように、
このシューアダプタが欲しいんですが、これもなかなか見かけません。
1200円ですって。いいなぁ。

このカタログを見ていると、ニコンがRFをバッサリ切ったのとは対照的に、
キヤノンが「一眼レフも売りたい、でもRF機も捨てがたい」
というどっちつかずの状態だったんだなぁ、というのが分かります。
とはいえ、恐らく、RF機をこれだけ「押せた」のも、
このカタログの頃が最後だったんじゃないかな、と思います。

キヤノンが、一眼レフのフラッグシップ機「F-1」を出すのは、
このカタログの後、約5,6年後の話しです。
既存のRF機を払拭するため、
そして、一眼レフで先行するニコンやペンタックスを追撃するため、
FDレンズを核とする一大カメラシステムを構築するべく、
この頃のキヤノンは、裏で研究開発に没頭していた頃でしょう。

さて、他に気になった事。

Imgp0152

「キヤノネックス」だそうです。
先日、ヤフオクでこれを見かけて
「何じゃこりゃ?」と思ったばかりだったんですが、
キヤノンも、レンズシャッター一眼を出していたんですねぇ。

Imgp0160

キヤノンが引き延ばしレンズを出していたとは知らなかったですが、
加えて、なんと現像タンクまで!
これで今でも現像されている方、いらっしゃいますか(笑)

また、R/FLや、L39の各レンズの諸元一覧を見ると、
コーティングの色を書いてあるのが興味深いです。
FL50mm F1.4は「アンバー」。
FL85mm F1.8には「マゼンタ・パープル」。
FL200mm F3.5は「マゼンタ」など。

ネットでも古い情報を知る術はいくらでもありますが、
やはり、当時のものを読み込んでみると、
仕様や数字では分からない事がいろいろ分かり、
おもしろいものだ、と関心した次第です。

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2011年7月20日 (水)

ニコンとキヤノンの古いカタログ~(1)Nikonカメラガイド

恵比寿の大沢カメラさんに、
ベスト判のフィルムの現像を出してきたんですが
(都内でも、カラー&白黒どちらも現像OK、という店は少ないです)、
ついでに、いつもはあまり見ることのない、
取説のコーナーをチラチラみておりましたら、
ニコンとキヤノンの、45年程前(推定)の製品一覧が置いてありました。
いろいろメモ書きがあった事もあり、1冊50円(笑)

Imgp0139

ここに載っているほとんどのカメラやレンズは、
今でもよく中古カメラ屋で見かけるし、
その性能も、ネットを探せばだいたい分かるわけですが、
実際当時のカタログで見てみると、
「最新」だった頃の空気が伝わってきておもしろいものです。

いろいろ新しい発見もあったので、
2回に分けて少し紹介してみたいと思います。

まずは、ニコンの方。

「Nikonカメラガイド」は、「Nikon F」を筆頭に掲載され、
カメラではニコマートFTとFS、
ニコンオート35、ニコレックスズーム35などが掲載されているので、
恐らく、1965年頃のカタログだろう、と思われます。

ニコンとキヤノンの両方をパーッと眺めて気づいた事は、
キヤノンのカタログにはレンジファインダーカメラの「Canon 7S」「7」が掲載され、
また、その対応レンズも10本以上載っており、
一眼レフと共に大事な商品である事が分かる一方、
ニコンの方は「既に皆無」になっていた事、でした。

※キヤノンの方には「ペリックス」が載っている事、
「ペリックス」は1965年発売らしいので、カタログとしては同時期のものです。

ニコンのRF機の最終モデルとなったのはS4ですが
それが発売されたのは1959年だそうで
(その後、東京五輪記念のS3など、特別モデルは出ている)、
しかも、Canon Pに惨敗して生産台数は1万台以下だそうです。

そこから、一気にRF機を払拭して、
「Nikon F」を筆頭に一眼レフの方に完全に舵を切り、
キヤノンとは違う路線で攻めていたんだな、というのが分かります。

何となく、現代における「一眼レフ」と「ミラーレス」の関係を思わせる構図です。

RF絡みでは、一応、わずかにこの、フォーカシングアダプタが載っておりました。

Imgp0142

恐らく、この135mm用のアダプタだと思います。

そもそも、こんな物が出てたとは知らず、大変驚きました。
しかも、自分でマウント外して交換してくださいって、
昨今のPL法の時代では絶対に考えられない事を平気で書いています(笑)

Imgp0143

こんなテレコン/ワイコンも出してたんですねぇ。
一応、「ニコンオート35」用、となっていますが、
Fマウントの50mmでも使えるのかな?

Imgp0146

ニコンの8mmキャメラである「ニコレックス8F」用のアクセサリ。

フィルター径22.5mmというところに反応される方もいらっしゃるはず?

これ、オリンパス・ペンや、ペトリハーフのフィルター径と全く同じです。

あるいは、SIGMAのミラー望遠600mmの内蔵フィルター径と同じ、とも言えます。

ペンやペトリハーフなどのレンズ保護フィルターとして、
ニコレックスのフィルターも使える、というのは貴重な情報です。

しかも、フードまで売っている・・・。
無いんですよねぇ、22.5mmアタッチメントのフードって。

今後、ニコレックスのフードは、ペン用として重宝されるかもしれません(笑)

Imgp0147

最後はこちら、Cマウントのレンズが、見開き2ページで8本も紹介されています。

折角なので、こちらは書きだしてみましょう。

Cine Zoom Nikkor 20-80mm F2.5
Cine Nikkor 10mm F1.8
Cine Nikkor 13mm F1.8
Cine Nikkor 25mm F1.8
Cine Nikkor 25mm F1.4
Cine Nikkor 50mm F1.8
Cine Nikkor 75mm F2.0
Cine Nikkor 100mm F2.8

Cマウントのニッコールにも、ズームがあったとは驚きです。
シネ用なので、立派なズームレバーも付いていますね。

今後、デジでのCマウント遊びは益々おもしろくなるだろうなぁ、という予感がするので、
これは大変参考になる資料になりました。

さて、次回は、キヤノンの方を拝見しての感想文?を。

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2011年7月18日 (月)

無名の銘玉?Mamiya Sekor SX 21mm F4

Dsc_1643

Yahoo!オークション(ヤフオク)を見ている時は、
だいたい、欲しい商品が決まっていて、
それが安く、ないし適当な価格で出品されているかどうか、
を探す事が多いんですが、ごく稀に、
ボーッと見ているときに「ん?なんじゃこりゃ?」
というのに出くわし、即断して入札&落札、という事があります。
最近だと、Acall 180mm F3.5が、それに該当する取り引きでした。

先日、なんとなく、「レンズ」のカテゴリの検索窓に、
「(18 19 20 21)」と入力して検索してみました。

※()で括ると、その中の「どれか1つ」でもヒットすると、全て表示される。

レンズのカテゴリでこのワードで検索すれば、
18mmや20mmなど、超広角のレンズがヒットしてくるからです。

広角レンズは元々人気があるので値段が高いのですが、
特に最近は、m4/3やNEXなどの台頭もあり、
FDやMC/MDなど、これまでデジには縁が薄かったレンズも、
どんどん値段が高くなるようになってきました。

「そうじゃないレンズってあるのかなぁ」、
と疑問に思って検索してみたわけです。

すると、1つ、入札の入っていない広角レンズがあります。
マミヤのセコールです。マウントは、M42のスクリュー。

「はぁ、マミヤのM42って、一癖あるんだっけ…」

人気があってもおかしくないレンズが敬遠されるのは、
著しく壊れているか、出品者に問題?がありそうか、
そもそもこの商品を生かす方法が無い、あるいは何かと大変である、
といった理由が考えられますが、このセコールの場合、
1番目が少々ありつつ、主には3番目の「手に負えない」になるのかな、
と思われました。

そういうのに、ついつい手を出してしまうのです(笑)

で、届いたブツをしげしげと見ながら「はぁ、なるほど。」

Dsc00643

真ん中にある赤い丸。
これは、絞り値をカメラ本体に伝える伝達ピンです。

フジのFUJINONレンズも絞り伝達ガイドがついていて、
いわゆるマウントアダプタへの装着の際に障害となるため、
取り付ける事が出来ないのですが、セコールについても同様。

更に、青く着色した、絞り輪の縁が、
マウント面よりも1mmほどはみ出しています。

赤丸のピンも、青い部分のはみだしも、
SPのような「M42マウントのカメラ」の場合は、
本体マウントの外周に避けられるので問題ないんですが、
マウントアダプタを使ってデジイチ等で使おう、という場合に問題が出てきます。

これが、マミヤのM42レンズを避けられる原因のようです。

結論から言うと、その解決策は、
「レンズとアダプタの間に1mm圧のプラ板を挟む」
という事にしようと考えております。

「おいおい、そんな事したら、無限でなくなるじゃないの」
とツッコミが入りそうですね。まさしくその通り。

でも今回のレンズ、いつものごとく分解整備して
(ちなみに、絞り動作不良で、これは組み立ての問題でした)、
無限の調整の仕方が分かりましたので、
あえて「プラ板を挟んだ時にちゃんと無限があうように調整」
しようかなぁ、と思っております。

で、最終的には、これをPEN Fの標準レンズとして使えないかなぁ・・・!、
というのが、そもそもの「野望」でありました。

PEN F用の広角レンズって、めっちゃ高いんですよねぇ~。
何とか、マウントアダプタ使って他社製レンズで対応したい、
と思っておりました。

現状既に、KマウントのCOSINA 20mmや、
そもそもDA 21mmも持ってるのに何故あえて落札したのかは、
そういう理由があったわけです。

とはいえ、そもそもこのレンズの性能が分からない事には、
そんな改造も出来ないし・・・、という事で、
まずは、所定の整備を済ませて、PENTAX SPにつけて試写してみました。

で、正直、驚き!

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2011年7月15日 (金)

KOMURANON 28mm F2.5~「ローファイ」で「クセ玉」だけど…

前回は、期せずして迎え入れる事となったミノルタのMF機、
X-600の事をいろいろ書きました。

で、折角ミノルタのMF機を導入したんだから、
何か1つくらいは、MCかMDのロッコール欲しいよねぇ、
と思って、またまた新宿方面に物色へ。

本命は、MD Rokkor 45mm F2。
「パンケーキと言うにはちょっと大きいけど、その代わり少し明るい」
のが特徴のレンズです。
以前、新宿中古カメラ市場のジャンク棚に、
3本か4本がズラリと並んでいて、
しかも、全て5千円以下だった事があります。
今思えば、あの時に「こんな事もあろうかと」と思って(笑)買っておけば良かったかな、
と思わなくもないんですが、あれ以来、とんとお姿を拝見する事がありません。

後は、昔撮り慣れたMC Rokkor 50mm F1.4とか、
その少し先祖のMC 58mm F1.4とか、
45mmに負けず薄いレンズのMC 55mmないしMD50mmのF1.7とか、
お目当てのものはいろいろあったんですが。

買ってきたのは、なぜか「KOMURANON 28mm F2.5」でした(笑)

Dsc_1631

そもそも、コムラーのレンズに不思議な親近感を覚えるごっさんは、
既に、KOMURANON 90-250mmだの、300mm F5だのを持っております。
まぁ、そう頻繁に使っているわけではないですが(苦笑)

コムラーの広角単焦点と言えば、
「世の中が歪んで撮れる」事で有名?ですが、
今回のは「KOMURANON」銘なので、比較的新しいレンズのはず。
そこまで酷くはないと思って買ってみました。

状態はお世辞にも良い物ではなく、
ピントリングはガタガタだし、絞りは動かないし。

バラしてみると、既にバラされた形跡がありありで、
絞りの連動部分に到っては、部品がゴッソリ抜かれてて自動絞り動作せず(泣)
ピントのガタも、原因を特定するのに手間取り、
結局、「ほぼ完全バラシ」をする羽目になりました。
まぁおかげで、このレンズの全容を知る事ができたわけですが。

自動絞りが使えないため、絞り込みでの使用となりますが、
X-600で使おうと思うと、開放以外ではAE撮影が出来ません。
絞りリングからの情報は本体に伝達されるのに、
絞りは開放じゃなくて絞りこまれているわけで、
1段絞るごとに2段分シャッター速が遅くなっていく状態でした。
こうなると、外部露出計で測光して、マニュアルで撮るしかありません。

適当に、家や会社の近所で試写した写真を3点。

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2011年7月 9日 (土)

きっかけは「600円」だったから?ミノルタ X-600

Minolta_x600

ごっさんの写真人生約20年を振り返ってみると、
その第一歩はキヤノンから始まるわけですが、
一方で、ミノルタからも大きな影響を受けました。

自分自身では、ミノルタのカメラを所有する事はありませんでしたが、
ご存じの通り?兄も鉄道写真を撮る人で、
使っていたカメラが、ミノルタのXE、α7000、α7700iなど、
ミノルタのカメラ群でありましたので、
それらを借りて使った事が何回かあったからです。

そしてまた悔しい事に、
何度か借りて撮影した時の写真が、実に「良い」ものばかりでした。
当ブログ開設後5回目のエントリに掲載した写真は、
XEにMC 50mm F1.4を付けて撮影したものですが、
そのエントリにも書いた通り、
『鉄道ダイヤ情報』誌の添削教室に掲載され、
ごっさんの写真が初めて不特定多数の人の目に触れる事となった、
記念すべき写真であったわけですが、
それが、いつも使っているEOS630ではなく、
借り物のミノルタXEだったというのは、
正直悔しいものがありました。

以来、ミノルタの「ロッコール」レンズ群は、
ごっさんにとっては憧れの存在でありましたが、
そうはいっても、うちにはニコンもペンタもキヤノンもあるし、
また改めてミノルタのカメラを買いそろえるのもなぁ・・・、
と思って手を出さずにおりました。
(出さないように心がけていた、という方が正しいかも?)

※とは言いつつ、去年はミノルタA-2のジャンクを買って直し、
レンズの写りっぷりの良さには度肝を抜きました

さて先月のある日、新宿にある「中古カメラBOX」に顔を出しておりました。

ここのジャンクコーナーもなかなか充実しているので、
いつも、安くてヘン?な物がないか物色しているのですが、
その日は、一通り眺めて、さて、帰ろうか、という時に、
ふと、ミノルタのカメラが目に止まりました。
あまり目にする事のない「X-600」でした。

あまり、というのは正確な日本語ではないかもしれません。
「ほとんど」、の方が良いかも?
実際、600と聞いて、とっさに、どんなカメラだったか、
思い出せず、ケータイを取りだして調べた程です。

フォーカスエイドに絞り優先AE、単4電池を2本。

どこぞのAL-1(笑)とほとんど同じ諸元のようで、
これは確かに使いやすそうではある。

で、値段を見ると「630円」。

ほぉ、X-600が600円とな。よく出来たシャレだ(笑)

それだけの理由で買ってきたんですが、落とし穴が・・・

続きを読む "きっかけは「600円」だったから?ミノルタ X-600"

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2011年7月 6日 (水)

夜を這う蝸牛

Dsc00448
SONY Cyber-shot DSC-TX7
Carl Zeiss Vario-Tessar 4.43-17.7mm F3.5-4.6 (ワイド端・25mm相当)
1/8秒 F3.5 (手持ち夜景モード、ISO2500)
2011年6月30日

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