ペンタックスのトイカメラ?「PENTAX PC-550」
もうすっかり、「カメラと言えばデジタル」、な時代となった2011年現在、
新品で手に入るフィルムカメラと言えば、
「トイカメラ」がほとんどを占めている、と言っても過言ではない状況になりました。
先に断っておくと、個人的に、トイカメの存在を否定するつもりは全くないですが
(自分自身がそれを使う気があるかどうかは別として)、
ただ、フィルム=チープでプアーでアナクロで劣るもの、
という固定概念が定着しつつある事には懸念があります。
何となく、おもしろおかしくて変わったもの、
という程度の認識は、フィルム写真の一面に過ぎません。
と、そんな愚痴を言いながらも、
ある意味で「トイカメ」に属しそうなカメラを買ってしまいました。
四ツ谷三丁目の「我楽多屋」に行きましたところ、
ペンタックスの「PC-550」というカメラに、300円の値札が付いて置いてあります。
動作OK、との事。レンズは28mmの単焦点、
Xperiaで仕様をみると、3群3枚のトリプレットです。
「三枚玉協会会長」(笑)としては、買わざるを得ません。
しかも、その日は月に一度の「ガラクタ市」の日で、
14時を超えてすぐにお会計したので1割引で、なんと270円に(笑)

このカメラ、発売開始は1999年のようですが、
その後、2006年までカタログに載っていたようです。
当時は、もうK10Dが発売されようか、という時期で、
また、HOYAとの買収が、という話しも出始めていたはずで、
ひょっとすると、「ペンタックス最後の銀塩カメラ」
だった可能性すらあります。
シャッターは1/100秒固定で、
レンズは開放でも絞りF5という暗さ、
しかも、ひょっとして絞りがついてないんじゃないか?、
という疑惑もあります。
英語版の説明書をダウンロードして見てみましたが、
なんか、絞り固定的な事を書いてあるように読めました。
一応、露出を図る部分が、ファインダーの横にありますが
(中を覗くと、入っているのは何とCdS!)、
こんないい加減なので露出を測れるとは思えないんですよねぇ。
センサーがついている理由は、恐らく、
ストロボを光らせるか光らせないか、だけな気がします。
にしても、このストロボが、これまたすぐピカピカ光りやがります。
どうしたもんかと考えた末、一度本体を分解して、
ストロボチャージ用のコンデンサから伸びるリード線を切断しました(笑)
これで、どう頑張っても光るわけがありませんので、
安心してシャッターを切ることが出来ます。
作例は、2点ほどご紹介。


※いずれも、
PENTAX PC-550
Kodak Gold100
JR秋葉原駅前(上)、中央線 神田-御茶ノ水間(下)
2011年7月23日
レンズが3枚玉なので、四隅が甘くなるのは仕方ありません。
ただ、本当に四隅の方だけで、中心部から周辺にかけて、
特に描写が破綻する様子は見られません。
AF精度はかなり怪しく(笑)、2枚目の写真だと、
奥の丸ノ内線の部分がかなり甘く写っています。
また、盛大にピント外した写真も、何枚かありました。
とはいえ、こんな超チープで、まさに「押すだけ」のカメラの割に、
描写は至ってまともで問題がないあたり、
さすがに、PENTAXの名前をつけるカメラだけの事はあります。
レンズも、これはSMCか?と思える、赤紫色のコーティング。
少々色がおかしい気もしなくもないですが、
「所詮トイの写りはこんなもん」みたいな描写ではありませんでした。
もう後2,3年ほど製造を頑張って続けてくれていれば、
トイカメブームに乗って躍進してたかも?、…いや、無理かな(笑)
28mmレンズで適当な撮影にも便利なので、
意外と楽しく撮影する事が出来そうなカメラです。
*PC-550で撮影した画像を、
「PLA-CAME Gallery」に掲載していただきました。
こちらもどうぞご覧下さい。
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