きっかけは「600円」だったから?ミノルタ X-600
ごっさんの写真人生約20年を振り返ってみると、
その第一歩はキヤノンから始まるわけですが、
一方で、ミノルタからも大きな影響を受けました。
自分自身では、ミノルタのカメラを所有する事はありませんでしたが、
ご存じの通り?兄も鉄道写真を撮る人で、
使っていたカメラが、ミノルタのXE、α7000、α7700iなど、
ミノルタのカメラ群でありましたので、
それらを借りて使った事が何回かあったからです。
そしてまた悔しい事に、
何度か借りて撮影した時の写真が、実に「良い」ものばかりでした。
当ブログ開設後5回目のエントリに掲載した写真は、
XEにMC 50mm F1.4を付けて撮影したものですが、
そのエントリにも書いた通り、
『鉄道ダイヤ情報』誌の添削教室に掲載され、
ごっさんの写真が初めて不特定多数の人の目に触れる事となった、
記念すべき写真であったわけですが、
それが、いつも使っているEOS630ではなく、
借り物のミノルタXEだったというのは、
正直悔しいものがありました。
以来、ミノルタの「ロッコール」レンズ群は、
ごっさんにとっては憧れの存在でありましたが、
そうはいっても、うちにはニコンもペンタもキヤノンもあるし、
また改めてミノルタのカメラを買いそろえるのもなぁ・・・、
と思って手を出さずにおりました。
(出さないように心がけていた、という方が正しいかも?)
※とは言いつつ、去年はミノルタA-2のジャンクを買って直し、
レンズの写りっぷりの良さには度肝を抜きました。
さて先月のある日、新宿にある「中古カメラBOX」に顔を出しておりました。
ここのジャンクコーナーもなかなか充実しているので、
いつも、安くてヘン?な物がないか物色しているのですが、
その日は、一通り眺めて、さて、帰ろうか、という時に、
ふと、ミノルタのカメラが目に止まりました。
あまり目にする事のない「X-600」でした。
あまり、というのは正確な日本語ではないかもしれません。
「ほとんど」、の方が良いかも?
実際、600と聞いて、とっさに、どんなカメラだったか、
思い出せず、ケータイを取りだして調べた程です。
フォーカスエイドに絞り優先AE、単4電池を2本。
どこぞのAL-1(笑)とほとんど同じ諸元のようで、
これは確かに使いやすそうではある。
で、値段を見ると「630円」。
ほぉ、X-600が600円とな。よく出来たシャレだ(笑)
それだけの理由で買ってきたんですが、落とし穴が・・・
店で見た時も、「どうやら電池室に液漏れしてそうだ」
というのは分かったんですが、まぁそうは言っても、
軽く接点磨くか、取れた半田を付ければ直るだろう、
程度に考えて買ってきて、分解してみたらビックリ。
配線の腐食までは予想通りとして、
電池室付近にある部品が完全に錆びて硬直しており、
叩いても引っ張っても全然動かない。
ちなみに、チャージしないとシャッターを切らさない、
また、一度チャージしたら2度もチャージ出来ないようにするための、
いわば「セイフティーロック」の大事な部分でしたので、
ここが全く機能しないのはかなり致命的でありました。
そこをなんとか、ごまかしながらでも使えるようにしよう、
といろいろやっているうちに、
今度は、底部の基板に半田付けされているリード線が、
「ピン、ピン、ピン」とおもしろいように外れてしまいました(泣)
そんなに簡単に取れるなら、最初に記録写真撮っておけば良かった!、
と思っても後の祭り。
結局、単体修理はどう頑張っても無理、という結論になり、
この「600円のX-600」という最高のシャレを抱えた機体は、
残念ながらお蔵入りとなってしまいました・・・
うーん、悔しい!折角使えるようになりかけてたX-600が・・・、
と思っていた時、今度は「新宿中古カメラ市場」のジャンクで、
また見つけてしまったのです。
今度は、3150円「も」する個体で、
「そんな高いのいらないや」と思ったんですが、
後日、冷静に考え見たら、全然高くないじゃないの、と気づき、
また舞い戻って購入をいたしました。
それが、頭に掲載した写真の機体で、
「露出計不良」の但し書きでしたが、全く問題なし。
・・・だと思ったので、早速フィルムを詰めて、
家族で、浦安の「夢の国」(笑)に行くとき持っていったら、
あれ、確かに、露出計の指す値がおかしい。
なんで?、と思ってよく見ると、ISO感度設定ダイヤルが、
ゆるゆるで全く固定されておりません。
フィルム巻き戻しクランク下のカニ目が完全に外れておりました。
でも、慌てず騒がず、「夢の国」のレストランにて、
爪楊枝を取りだしてクリクリ、と軽く締めて応急処置完了(笑)
これで、ちゃんと使えるようになり、露出計も正常な値を示し始めました。
レンズは、まだ純正のロッコールを持ってなかったので、
タムロンの35-70mm F3.5にMDのアダプトールをつけて
(以前買ったジャンクに付いてきたもの。これ自体が難あり品・・・)、
フィルム1本分撮りましたが、
X-600自体は光線引きをしており、メンテの必要がありましたが、
シャッターには問題がありませんでした。
一方、久しぶりに使ったタムロンの17Aが、
本当によく写る、恐ろしい程よく写る、
しかもボケまでキレイに写る、素晴らしいレンズである事を、
改めて気づかされる結果となりました。思わぬ収穫(笑)
て事で、まずは問題なく使える事が分かったX-600に、
1本くらいはMC/MDのロッコールレンズを付けてやりたい、
と思って、またまた「中古カメラ市場」に行ってみますと・・・
(続)
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コメント
doc5414様
コメントありがとうございました。
「撮り鉄マナー」の回は、以前Y!トピに載った事もあり、
ちょっとした祭り?になった事もあります。
今から読み返すと、少々歯が浮いている気もしますが・・・
あれ以来、「この程度なら良いよね-」
とは、思うわけにはいかない立場になってしまいました(笑)
あまり撮影に行けない時は機材の話しばかりで恐縮ですが、
今後もよろしくお願いします。
投稿: ごっさん | 2011年7月14日 (木) 00時55分
ごっさん初めまして
「鉄ファンのマナー」でグーグル巡りをしていた所
幸運にもこのブログにめぐり合えました
とても楽しくて写真に対する造詣が深まりそうです
鉄道好きでもあるのでこれから過去記事を掘っていく
のが楽しみです
投稿: doc5414 | 2011年7月13日 (水) 01時50分