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2011年11月13日 (日)

D7000のモノクロモードを徹底追求する

「デジタルでは白黒は撮らない!」と決めていました。

理由は簡単で、白黒撮るならフィルムで撮りたいからです。
すっかりフィルムのラインナップも少なくなって、
特に、ISO400以上の高感度で撮れるものと言えば、
イルフォードとコダックの3200を残すのみ。
(コダックは、国内正規取り扱いはないので、
かわうそ商店」さんが輸入しているものを買う事になります。)
折角なら、今あるフィルムでいろいろ撮ろうよ、
と思っているからです。

しかし最近、「デジタルの白黒が良い」という話しをよく聞くようになりました。
そういえば、一応、D7000にも白黒モードってあったんだっけ。
とりあえず一度撮ってみるかな・・・、
と軽い気持ちで挑戦してみる事に。

で、D7000のピクチャーモードで「モノクロ」を選択しようとすると、
そこからカスタマイズの画面に進むことが出来ます。
どんなカスタマイズが出来るのやら、と思って覗いてみると、

Dsc00958

ほほぉ?

コントラストや明るさはともかくとして、
フィルター効果とか、
いろんな調色が出来たりとか、かなり「やりがい」がありそう。

特に、「調色」の中に、
ありきたり?なセピアだけじゃなくて、
一見して「お遊び」のような赤、青、黄などが並んでいます。
ここに、「ピン」と来たのです。

以前、efke25で撮った写真をアップした事がありますが、
この頃から、白黒フィルムのスキャン時は、
あえて「グレースケール」にせず、RGBカラーのまま、
編集から保存まで一貫するようにしています。

というのも、実際に白黒フィルムを印画紙に焼き付けたり、
顔料インクのプリンタで印刷したりすると、
ほんのわずかに「緑がかって」たり「青がかって」たりするんです。

その「わずか」さは、グレースケールにして色情報を落とした画像と、
左右に並べても「うーん、ちょっと色合いが微妙に違うかも?」
と気づくか気づかないか、位の違いなんですが、
それが意外と「いい具合に」効いているんです。

そんな事を考えていた時に、このD7000のモノクロ設定を覗いたので、
「あ、これ、ひょっとして・・・」と思ったんです。
緑とか青の設定で、かつ濃淡を「一番弱い」にすれば、
結構「いい具合」の白黒写真になるんではなかろうか・・・

実際撮ってみて、「おぉ!」と感動しました。
この白黒の感じ、自分の求めていたもの、そのものズバリ!

Dsc_2859
Nikon D7000
Nikkor-S.C Auto 55mm F1.2
1/2000秒 F2.8 (ISO100)
2011年10月31日
(「モノクローム」モード、調色を「Green」(濃度1)に設定)

Dsc_2997
Nikon D7000
Ai Nikkor 28mm F3.5S
1/125秒 F3.5 (ISO1600)
2011年11月10日
(「モノクローム」モード、調色を「Blue Green」(濃度1)に設定)

単なる「グレースケール」な白黒写真と違う、
ほんのわずか、青や緑の風合いを足すだけで、
なんだか本格的な白黒写真を撮っている気がしてきます。

※「緑の1」で撮影した写真は、
先日アップしたのでご参照ください。

さて、じゃあ、D7000の「モノクローム」のカスタマイズ、
果たしてどんな効果があるのか?
サンプルをたくさん撮ってみたので、気になる方は以下をご一読下さい。

サンプルでは、以下のように、
フィルムの箱を並べて撮影してみました。
(フィルム箱である理由は、ありません。
単に、いろんな色を並べてみたかっただけで。)

Dsc_3007
Nikon D7000
Ai Micro Nikkor 55mm F2.8S
1/20秒 F5.6
※諸元は以下共通につき、省略します。

これを、単に「モノクローム」モードに設定し、
特にカスタマイズを加えずに撮影したもの。

Dsc_3008

単にモノクロームにするだけでも、充分に「良い具合」です。
が、折角なので、いろいろ「好みの設定」に味付けしたいものです。

まず、コントラストをいじってみます。

D7000_bw_contrast

実際は、プラスとマイナス、それぞれ2段ずつ設定がありますが、
作例は、「間」を省略しております。

デジタルをRAWで撮影した後、
RAWのソフトで開いてコントラストをいじる時の感覚に近いかな?、
という印象がします。
背景の机(茶色い木)の濃度がかなり違いますし、
Solarisの箱の藍色部分の濃度も違っています。

続いて「明るさ」を調整。

D7000_bw_bright

この場合、さっきのコントラストと違い、
プラスだと明るくなるので、明るくなります(ヘンな言い回しですが)
コントラストの設定とは違い、暗くした時に、
シャドー部分だけじゃなくて、ハイライト部分も暗くなる感じがします。

「コントラスト」「明るさ」は、
ある程度デジタル画像をいじる習慣があれば、
「あぁ、こういう事ね」と理解できる項目だろうと思います。

さて、最初に「お?」と思った、
「フィルター効果」についてですが、
最初に軽くおさらいしておきます。

まだ「フィルムと言えば白黒、カラーは高価だから特殊」
と言われた時代(1950年代くらい?)は、
カメラに黄色いフィルターをつけて撮影する事がよくありました。
当時のカメラを中古で買うと、
ストラップにフィルターケースが一緒に付いていて、
その中に黄色いフィルターが入っている、
という経験を何度かした事があります。

黄色やオレンジ、赤のフィルターを装着する事で、
白黒写真のコントラストがより高くなる効果があります。
効果の効き具合は、黄→オレンジ→赤の順で高くなります。
今でもケンコーから出ています。昔ほどラインナップ多くないけど…)

また、これはごっさんもあまりよく知らなかったのですが、
緑色のフィルターというものもあり、
D7000の説明書によると「落ち着いた感じになり、
ポートレート撮影に用いられる」とあります。

で、実際どんな感じになるのか。
コントラストという事で言えば「コントラスト」の設定で良いのでは?、
と思ってしまいがちですが・・・

D7000_bw_filter

こんな具合。

デジタル的発想の「コントラスト」とは、えらい違いのある結果になりました。

※説明書によれば「効果は市販のカラーフィルターよりも強い」
という事なので、かなり極端な結果になっていると思いますが。

注目すべきは緑色部分(efke25の箱の色)で、
赤フィルターだと、もう真っ黒に塗りつぶされているのか、
という感じに見えます。
一方、左上のAGFAの箱の赤い部分が、ほとんど白く飛んでいます。
同じ「濃色」系の色でも、変化の仕方が全く違います。
逆に、左下のコダックの箱は、ほとんど変化がありません。

緑の変化が激しい事から、山や植物など、
緑色の被写体を撮る場合の効果は歴然としたモノがあるだろう、
と考えられます。

ちなみに、「緑」の効果は黄橙赤とはやはり違って、
全体的に少し濃くなっている反面、
同色である緑(efke25)は逆に少し薄くなっています。

これまで、白黒撮影時の色フィルターは、
「黄色は常用、コントラスト付けるならオレンジか赤」
程度の認識だったので、
実際、効果の効き方が「デジタル的コントラストの発想」
とはえらく違うんだな、と気づかされて驚いております。

さて、個人的に注目していたのが「調色」です。

何はともあれ、全9色・7種の濃淡、
計63枚の画像を並べてみたので、ご覧ください。

D7000_bw_color

※Photoshopでちまちま作るのが面倒だったので、
EPSONの「Easy Photo Print」で開いたサムネイルを、
キャプチャー撮っただけ、というズルをしてしまいました。

真ん中の「4」が、一番ノーマルの設定です。
「セピアの4」なんかだと、
既に楽しんでらっしゃる方も多いかな、と思います。

「Cyanotype」は「青写真」の事です。
写真というよりは、図面なんかの方がピンと来そうな感じです。
D7000の調色では、セピアと青写真が、一応、
セオリーの2種類、という事になっているようです。

赤や青などの補色を、ノーマルの「4」で撮ると、
ちょっとキツイ感じがします。
お遊びというか、特殊な用途だな、という印象です。

でも、それぞれ、一番弱い「1」にしてみると、
そんな「特殊な」印象が薄くなるのでは、と思います。

黄もなかなか良いかな、と思いますが、
個人的には「緑」「青緑」の、それぞれ1がかなりヒットでした。
最初の方にあげた作例が、その2種類で撮った物です。

ごっさんは、白黒写真については「ほぼ素人」で、
生涯に撮影した本数も、10本かそこらかな、と思います。
なので、まだまだ、白黒を語れるだけのものを持っていません。

やみくもに白黒撮って「これが白黒なのねー」
程度の認識でおりましたし、まぁそれでもいいか、
と思ってましたが、D7000のモノクローム設定で撮ってみると、
「こういう被写体は白黒向き」とか
「こういう状況ではフィルター効果をつける方がいい」とか、
その場その場でいろいろ学べる気がしてきました。
それって、そもそも僕自身が初めてデジカメを買った時、
撮ってその場で「あぁ、こういう事ね」と学べるようになり、
それが逆にフィルム写真にも影響するようになった過去と、
似たようなものを感じます。

D7000の白黒写真、結構クセになりそうです。

で、それをふまえて、白黒フィルムの世界も、
もっとクセになっていきそうな予感(悪寒?)がします。

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